JP3367763B2 - 田植方法 - Google Patents
田植方法Info
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- JP3367763B2 JP3367763B2 JP22138194A JP22138194A JP3367763B2 JP 3367763 B2 JP3367763 B2 JP 3367763B2 JP 22138194 A JP22138194 A JP 22138194A JP 22138194 A JP22138194 A JP 22138194A JP 3367763 B2 JP3367763 B2 JP 3367763B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長いマット苗をロ−
ル状に巻いた状態のロ−ル苗を圃場に植え付ける田植方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】実公昭58−11133号公報に、マッ
ト苗をロ−ル状に巻いた状態の予備苗がその外周側から
連続的に繰り出されるように構成したロ−ル苗供給部
(予備苗台)を設け、そのロ−ル苗供給部から繰り出さ
れた苗を載せる苗載せ台を設け、その苗載せ台上に載せ
られた苗の端部から一株づつ取って圃場に植え付ける植
付装置を設けた田植機が開示されている。 【0003】また、特公昭47−34605号公報に、
長い帯状網に育成した苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−
ル苗がその外周側から連続的に繰り出されるように構成
したロ−ル苗供給部を設け、そのロ−ル苗供給部から繰
り出されるロ−ル苗から一株づつ取って圃場に植え付け
る植付装置を設けた田植機において、前記ロ−ル苗供給
部から繰り出されるロ−ル苗はその繰り出し方向にその
苗の葉が倒れた状態で繰り出され、その後起立杆により
倒伏した葉が立て起されて、前記植付装置に供給される
ように構成した田植機が開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】近年、田植え作業の効
率化を図るために、田植機自体の移植作業速度を高速に
した高速田植機が開発された。しかし、更なる効率化を
図るためには、田植機に装填する苗の補給回数を少なく
し、作業の中断のない連続植付作業走行をできるだけ長
くできるようにする必要がある。 【0005】そこで、長いマット苗をロ−ル状に巻いた
状態のロ−ル苗を連続的に繰り出して植付る構成の田植
機は、田植え作業の効率化にとって非常に有効な構成の
一つとして注目される。さて、その田植機の実用化を図
るうえで、重要な課題として以下のとの課題が浮か
び上がってくる。即ち、ロ−ル苗はできるだけ長いマ
ット苗を巻いたものであること、ロ−ル苗は適正な姿
勢で植付装置に供給されるようになっていること、の課
題である。 【0006】以上の課題を観点として前記従来技術をみ
ると、実公昭58−11133号公報に開示された田植
機は、一般的な60cmの長さの苗の予備苗をゆったり
と巻いた状態でロ−ル苗にし、それを台状に構成したロ
−ル苗供給部に載せ、そこから苗載せ台にロ−ル苗を繰
り出せるように構成し、ロ−ル苗を植え付けるようにし
たものである。よって、この田植機では、ロ−ル苗がゆ
ったりと巻かれた状態で使用されることで、繰り出され
る苗の葉の姿勢があまり乱れず適確な植付が可能となっ
ている。しかし、前記課題から連続した長いマット苗
を巻いたロ−ル苗を用いるとすると、ロ−ル苗は互いに
圧接し葉が繰り出し方向に倒れた状態で通常は巻かれる
ので、それから繰り出され植付装置に供給される苗は葉
が植付装置の植付軌跡を遮るように倒伏した状態で供給
されることになり、植付装置の苗分離時に葉が先に植付
爪に接触してしまい適正な状態で苗が分離されなくなり
圃場への植付が適確にできない。よって、この従来田植
機では、前記課題、を満足することはできない。 【0007】次に、特公昭47−34605号公報に開
示された田植機では、前記課題においては、長く巻い
たロ−ル苗ではあるが、巻かれる苗が長い帯状体に育成
した特殊な苗であって、現在の田植機の形態に容易に適
用できないものである。また、前記課題においては、
ロ−ル苗がその繰り出し方向に苗の葉が倒れた状態で巻
かれ、その状態で繰り出された苗は別途設けられた起立
杆により葉が立て起こされて植付装置に供給される構成
としていることから、植付装置に供給される苗の姿勢は
起立杆により矯正されるので、課題を満足するようで
あるが、しかし、前記のように長い帯状体に育成した特
殊な苗を用いていることによって可能となっているもの
である。即ち、この田植機の場合、ロ−ル苗を繰り出す
のに帯状体を強制的に引っ張り出し、植付装置は帯状体
から苗のみを引きはがすようにして取っていき、その後
帯状体は別途回収されていく構成なので、繰り出された
苗の葉に対して起立杆を当てるだけで葉を容易に引き起
こすことができたのである。一方、現在一般的に用いら
れているマット苗は、田植機の植付装置にマット部(苗
床部)ごと分離されて植え付けられるものである。よっ
て、マット苗の場合、マット部を直接つかんで強制的に
引っ張って繰り出すことは強度的に無理なので、主にマ
ット部底面に搬送ベルト等を当てて苗を送ることになる
ため、従来田植機のように起立杆を当てると苗が持ち上
がってしまって植付装置が適正に苗を取ることができな
ったり、苗の搬送に大きな抵抗となって植付装置に苗が
適確に送られなくなったりする問題が生じるのである。
よって、この従来田植機にあっては、長いマット苗をロ
−ル状に巻いた状態のロ−ル苗に適用できる技術は用い
られてはいない。 【0008】よって、以上より、長いマット苗をロ−ル
状に巻いた状態のロ−ル苗を連続的に繰り出して植え付
ける構成の田植方法の実用化を図るうえで、できるだけ
長いマット苗を巻いたロ−ル苗を用いれるようにし、且
つ、そのロ−ル苗は適正な姿勢で植付装置に供給される
ようにする、課題がある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明は、長いマット苗をロ−ル苗ホルダ− に
ロ−ル状に巻くときにマット苗の葉を前記ロ−ル苗ホル
ダ−側に倒した状態で巻き取ってロ−ル苗を形成し、該
ロ−ル苗をロ−ル苗供給部に装填し、ロ−ル苗供給部に
よりロ−ル苗をその外周側から連続的に繰り出し、その
ロ−ル苗供給部から繰り出された苗を該ロ−ル苗供給部
の下側に設けた苗送り装置により苗載せ台に載せた状態
で植付装置側に供給し、植付装置により供給された苗を
一株づつ取って圃場に植え付けることを特徴とする田植
方法とした。 【0010】 【発明の作用及び効果】まず、長いマット苗を該苗の葉
がロ−ル苗ホルダ−側に倒れた状態で該ロ−ル苗ホルダ
−にロ−ル状に巻き取ってロ−ル苗を形成し、該ロ−ル
苗をロ−ル苗供給部に装填し、装填されたロ−ル苗の外
周側から連続的に苗を繰り出し、その繰り出された苗を
ロ−ル苗供給部の下側に設けた苗送り装置により苗載せ
台に載せた状態で植付装置側に供給する。そして、その
苗載せ台上に載せられた苗の端部から植付装置が一株づ
つ取って圃場に植え付けていく。ここで植付装置に供給
されるロ−ル苗は、苗の葉がロ−ル苗ホルダ−側に倒れ
た状態となっているため、植付装置の植付軌跡から離れ
る方向に葉が倒れた状態で供給されるので、葉が植付軌
跡を遮らず、植付装置は一株確実に分離し圃場に適正な
姿勢で植え付けていく。また、ロ−ル苗は、ロ−ル苗供
給部の下側の苗送り装置により確実に供給されるので、
植付装置は一株確実に分離し圃場に適正な姿勢で適確に
植え付けていく。 【0011】よって、できるだけ長いマット苗を巻いた
ロ−ル苗を用いても、そのロ−ル苗は適正な姿勢で植付
装置に供給されて適正に植え付けられていくことにな
り、長いマット苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−ル苗を
連続的に繰り出して植え付ける田植方法の実用化が図
れ、田植え作業の効率化を一層推進できる。 【0012】 【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。この実施例の田植機は乗用田植機1に構成してお
り、走行車体2の後側に昇降作動する昇降リンク装置3
を介して苗植付機4が装着されて構成されている。 【0013】走行車体2は、左右一対の操舵用の駆動回
転する前輪5・5と左右一対の駆動回転する後輪6・6
を備えている。この走行車体2の前側にはミッション7
が設けられ、そのミッション7の左右両側に前輪伝動フ
レ−ム8・8が固着し、それに前輪5・5が取り付けら
れている。前輪5・5はハンドル9により操向されるよ
う設けられている。また、ミッション7の後側部にフレ
−ム10・10の前端部が固着し、そのフレ−ムの後側
に後輪フレ−ムがロ−リング可能に連結して、その後輪
フレ−ムの左右両端に後輪ギヤケ−ス11・11が固着
し、それに後輪6・6が取り付けられている。更に、フ
レ−ム10・10上にエンジン12が支持され、その上
側がカバ−13で覆われ、そのカバ−13上に座席14
が設けられている。座席14の周辺下側にステップフロ
ア15が、座席14の後側に左右にわたってリヤステッ
プ15aがステップフロア15より高く設けられ、ま
た、ハンドル9の下側は各種表示部や操縦レバ−等が設
けられた操縦部に構成し、前部カバ−16等で覆われて
いる。 【0014】昇降リンク装置3は、フレ−ム11・11
の後部上に固着されたベースフレ−ム30に回動自在に
取り付けた上リンク31および下リンク32・32を備
え、これら上下リンクの後端部に連結リンク33が連結
されている。そして、連結リンク33の下端部から後方
に突出する軸受部に苗植付機4の伝動ケース40に固着
の連結軸41が回動自在に嵌合して、苗植付機4が進行
方向に対して左右に回動自在に装着される。また、フレ
ーム11・11に固着の支持部材に油圧シリンダ34の
基部側が枢支し、ピストンロッド側を上リンク31の基
部に一体で下向きに延びるスイングアーム35の先端部
にスプリングを介して連結している。油圧シリンダ34
を伸縮作動させると昇降リンク装置3が昇降作動し、苗
植付機4が昇降するようになっている。油圧シリンダ3
4の作動を切り換える油圧バルブの切り換えは油圧操作
レバ−の操作で切り換えられると共に、苗植付機4が下
降して圃場面に接地する後記整地フロ−ト46・46の
上下動によって切り換えられるようになっていて、苗植
付機4が圃場表土面に対して所定の高さを維持するよう
に油圧制御作動する構成にもなっている。 【0015】苗植付機4は、6条植えの構成になってい
て、伝動ケ−ス40の上側に前上がりに傾斜して苗載せ
台41が設けられ、その苗載せ台41は伝動ケ−ス40
の左右往復移動機構と連結して左右に往復移動するよう
になっている。また、伝動ケース40から後側に伸びる
伝動フレ−ムの後端左右両側部に植付装置42…が設け
られている。前記苗載せ台41が左右に往復動して台上
の苗の下端部を苗載せ台の下端に設けた苗受け枠43の
苗取出口43a…に順次一株分づつ供給し、植付装置4
2…の植付具44…が上下のル−プ軌跡となる植付軌跡
Tを描きながら回転し、前記苗取出口43a…に供給さ
れた一株分の苗を植付具44…の植付爪45…が分割し
て保持し、その苗を圃場の表土中で押し出して一株ずつ
植え付けていくようになっている。また、苗植付機4の
下部には、左右に整地フロート46・46が、それぞれ
前部側が上下動するよう横軸にて枢着されている。この
整地フロ−ト46・46は、植付作業走行時に圃場面に
接地して滑走し、それぞれ各条の植付装置42…による
植付位置を3条分づつ整地するようになっている。 【0016】また、苗載せ台41の各条苗載せ部41a
…の上部上側にロ−ル苗供給部60…が各条ごとに設け
られ、その各条のロ−ル苗供給部60…の下側の各条苗
載せ部41a…に上部苗送り装置61…が設けられ、そ
して、各条苗載せ部41a…の下部側に下部苗送り装置
62…が設けられて、ロ−ル苗供給部60…のロ−ル苗
RS…が苗載せ台41に繰り出され、苗載せ台41の下
端部で繰り出された苗の下端部から植付装置42…が一
株づつ分割して圃場に植え付けていくように構成されて
いる。 【0017】ロ−ル苗供給部60は、苗載せ台41の各
条苗載せ部41a…の上方に支持されるロ−ル苗ホルダ
−63…と、ロ−ル苗ホルダ−63…を支持する支持部
64…と、ロ−ル苗ホルダ−63…を回転駆動する駆動
部65とで主に構成される。ロ−ル苗ホルダ−63は、
ロ−ル苗の巻取り軸63aの両端部に円盤部63b・6
3bが固着して設けられていて、円盤部63b・63b
から左右外方に巻取り軸63aの左右端部63a’・6
3a’が突出している。これに長いマット苗、即ちロン
グマット苗LMSを巻き付ける。 【0018】ロ−ル苗ホルダ−63にロングマット苗L
MSを巻き付けるときは、図5に示すように、ロ−ル苗
ホルダ−63に着脱可能な巻取り補助具66を取り付け
て行う。その巻取り補助具66は、ロングマット苗LM
Sの巻取り時にロ−ル状ブラシ66aが回転して苗の葉
をロ−ル苗ホルダ−側に倒すようにするものである。巻
取り補助具66の取付けは、ロ−ル苗ホルダ−63の巻
取り軸63aの左右端部63a’・63a’に、ロ−ル
状ブラシ66aの回動軸66bの左右両端部に回動自在
に取り付けたア−ム66c・66cの先端部を回動自在
に取付け、更に、ロ−ル苗ホルダ−63の巻取り軸の左
右一方側の端部63a’に大径のプ−リ−66dを一体
回転するように取付け、そのプ−リ−66dとロ−ル状
ブラシの回動軸66bの左右一端部に一体回転するよう
に取り付けている小径のプ−リ−66eとに無端ベルト
66fを巻き掛けて取り付けている。これにより、ロ−
ル苗ホルダ−63にロングマット苗LMSを巻取る時
は、まず、ロングマット苗LMSの播種されていないマ
ット端部91aをロ−ル苗ホルダ−の巻取り軸63aに
設けているクリップ部(図示省略)に挟ませる。そし
て、ロ−ル苗ホルダ−の円盤部63b・63bを転動輪
として回転せながらロングマット苗LMSを巻取ってい
く。このとき、巻取り補助具66のロ−ル状ブラシ66
aは、ロ−ル苗ホルダ−の回転方向と同方向の回転で、
且つロ−ル苗ホルダ−の巻取り速度より速い回転で苗の
上側から葉に作用して、苗の葉をロ−ル苗ホルダ−側に
向かって倒し、その状態でロングマット苗LMSがロ−
ル苗ホルダ−63に巻取られていくようになっている。
巻取り終了後は、巻取り補助具66をロ−ル苗ホルダ−
63から外す。尚、ロ−ル苗ホルダ−63の左右の円盤
部63b・63bは、ロ−ル苗ホルダ−63への苗巻取
り時における苗の葉の左右へのはみ出しを防ぐので、苗
の左右の両端側の葉の乱れが抑えられ、苗の左右両端部
を分割して植え付けたときの植付苗の姿勢の乱れが防止
される。以上のようにして、ロングマット苗LMSをロ
−ル苗ホルダ−63に巻き付けてロ−ル苗RSとする。
このロ−ル苗RS…をロ−ル苗ホルダ−ごと運搬し、苗
載せ台41の上部に設けたロ−ル苗供給部60…のロ−
ル苗ホルダ−の支持部64…にセットする。 【0019】ロ−ル苗ホルダ−の支持部64は、図3・
図4に示すように、苗載せ台41の各条苗載せ部41a
…を仕切るフェンス部41b…上にメインフレ−ム67
・67…を固定し、そのメインフレ−ム67・67…の
上部側に設けたア−ム回動軸68…の左右両端部に回動
自在に回動ア−ム69・69を取り付け、その回動ア−
ム69・69の先端部部に平面視コ字状のホルダ−フレ
−ム70…を取付け、そのホルダ−フレ−ム70…の左
右後端部に側面視J字状のフック71・71…を固着し
て構成されている。また、メインフレ−ム67・67…
にはロ−ル苗ホルダ−63のセット完了状態でホルダ−
フレ−ム70を支持する支持フレ−ム72・72…が固
着し、メインフレ−ムの上端部には各フレ−ムを左右に
連結する一本の連結フレ−ム72aが固着されている。
よって、ロ−ル苗RSをロ−ル苗ホルダ−の支持部64
にセットするときは、ホルダ−フレ−ム70の前部70
aを掴んで走行車体2側に引く。すると、ホルダ−フレ
−ム70は、回動ア−ム69・69が連結フレ−ム72
に当たるまでア−ム回動軸68回りに回動して前方に移
動する。この状態でロ−ル苗ホルダ−63の巻取り軸の
左右端部63a’・63a’をフック71・71に引っ
掛ける。このようにしてロ−ル苗RSを取り付けたら、
ホルダ−フレ−ム70の前部70aを掴んで後方に押し
戻して、ロ−ル苗RSがロ−ル苗供給部60にセット完
了する。尚、ロ−ル苗RSのロ−ル苗供給部60へのセ
ット完了状態において、ロ−ル苗ホルダ−63の左右の
円盤部63b・63bは各条苗載せ部41aの左右のフ
ェンス部41b・41bより左右内側にあって、左右の
フェンス部41b・41bの上面より苗載せ面41c側
に入り込んだ状態となるので、ロ−ル苗RSが各条苗載
せ部41aへ左右ずれなく確実に繰り出されるようにな
る。また、以上のように、走行車体2側からロ−ル苗R
Sをセットするとき、走行車体2側にフック71・71
を移動させてロ−ル苗RSを取り付けられるのでセット
が容易にでき、且つセット後はロ−ル苗RSが苗載せ台
41の傾斜面上方に低く位置させるので、長いロングマ
ット苗LMSを巻いて大径となったロ−ル苗RSを搭載
しても機体の高さを低く抑えることができる。 【0020】以上のようにして、ロ−ル苗RS…がロ−
ル苗供給部60の各条の支持部64…にセットされる
と、各条のロ−ル苗ホルダ−63…の巻取り軸の左右端
部63a’・63a’は、隣の条の巻取り軸の左右端部
63a’・63a’とカップラ73…で一体回転するよ
う連結され、そして、左右最外端の巻取り軸の端部63
a’は、前記駆動部65とカップラ73で一体回転する
よう連結される(図6)。駆動部65は、前記上部苗送
り装置61から伝動してロ−ル苗RS…を苗載せ台41
上に繰り出すようロ−ル苗ホルダ−63…を駆動回転す
るように設けられている。上部苗送り装置61からロ−
ル苗ホルダ−63…への伝動は、上部苗送り装置61の
駆動ロ−ラ−61aの駆動軸61bと一体回転するギヤ
74にカウンタ−軸75に一体のカウンタ−ギヤ75a
が噛み合い、カウンタ−軸75に一体のスプロケット7
5bと、支持フレ−ム72の上端部に回転自在に取り付
けた駆動軸76に一体のスプロケット76aとにチェン
77が巻き掛けられて設けられている。尚、上部苗送り
装置61の作動は、下部苗送り装置62の駆動ロ−ラ−
62aの駆動軸62bと一体回転するスプロケット78
aと、上部苗送り装置61の駆動ロ−ラ−61aの駆動
軸61bと一体回転するスプロケット78bとにチェン
78cが巻き掛けられて、上部苗送り装置61の作動と
連動するようになっている。そして、下部苗送り装置6
2の作動は、苗植付機4の伝動ケ−ス40の苗送り駆動
軸40aの左右端部に一体に設けた駆動ア−ム40b
が、下部苗送り装置62の駆動ロ−ラ−62aの駆動軸
62bをラチェット機構を介して作動する作動ア−ムに
62eと、左右往復動する苗載せ台41が左右最外端位
置に移動してきたときに連動して、下部苗送り装置62
が苗送り作動する。そして、この下部苗送り装置62の
作動に連動して上部苗送り装置61が同一方向に苗送り
作動し、更に、ロ−ル苗ホルダ−63…が連動して駆動
回転してロ−ル苗供給部60が苗繰り出し作動する。
尚、上部苗送り装置61の苗送り量は下部苗送り装置6
2の苗送り量より若干大きく、ロ−ル苗供給部60の苗
繰り出し量は上部苗送り装置61の苗送り量より大き
い。また、ロ−ル苗供給部60から繰り出された苗が苗
載せ台41の上端側にたるんだ状態となっても、苗載せ
台41の上端部側から苗送り作用面を有するように設け
られた上部苗送り装置61の苗送り作用により、その苗
は確実に苗載せ台41の下端側に送られる。尚、上部苗
送り装置61…及び下部苗送り装置62…は、各条苗載
せ部41a…の苗載せ面41c…に明けられた角孔から
各駆動ロ−ラ−61a…;62a…と各従動ロ−ラ−6
1c…;62c…とに巻き掛けられた各苗送りベルト6
1d…;62d…の苗送り作用面が露出して設けられ、
その苗送りベルトの苗送り作用面が苗のマット部底面に
接触して苗送り作用するようになっている。また、下部
苗送り装置62…の上方には、苗の浮き上がり防止のた
めに苗のマット部上面側を押さえ付ける苗押さえディス
ク80…が上下動可能に設けられている。この苗押さえ
ディスク80…は、苗載せ台41のフェンス41b…上
の支持部材で支持された支持軸80a回りに回動可能に
取り付けられたア−ム80b…に取り付けられている。 【0021】よって、この田植機は、まず、ロ−ル苗供
給部60には、前述のようにロングマット苗LMSをそ
の苗の葉がロ−ル苗ホルダ−側に倒れた状態にして巻き
取ったロ−ル苗RSがセットされる。セットされたロ−
ル苗RSは、ロ−ル苗供給部60の繰り出し作動によ
り、苗が途中でちぎれたりすることなく連続的に外周側
から繰り出される。繰り出された苗は苗載せ台41に載
せられ、上部苗送り装置61…及び下部苗送り装置62
…の送り作動により苗載せ台41の下端部に向かって送
られる。ここで、繰り出され送られる苗は、ロ−ル苗R
Sが前述のように巻取られていたことにより、苗の送り
方向とは反対方向に葉が倒れた状態となっている。そし
て、苗載せ台41の下端部に送られた苗は植付装置によ
り一株づつ取って圃場に植え付けていく。ここで植付装
置に供給されるロ−ル苗は、前記のように苗の送り方向
とは反対方向に葉が倒れた状態となっていることによ
り、植付装置の植付軌跡Tから離れる方向に葉が倒れた
状態で苗が供給されることになって、葉が植付軌跡Tを
遮らず植付装置は適確にマット部に作用して一株確実に
分離し圃場に適正な姿勢で植付けていく。 【0022】以上のように、この田植機は、長いマット
苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−ル苗がその外周側から
連続的に繰り出されるように構成したロ−ル苗供給部を
設け、そのロ−ル苗供給部から繰り出された苗を載せる
苗載せ台を設け、その苗載せ台上に載せられた苗の端部
から一株づつ取って圃場に植え付ける植付装置を設けた
田植機において、前記ロ−ル苗は前記植付装置の植付軌
跡から離れる方向に葉が倒れた状態で前記植付装置に供
給されるように構成した。 【0023】従って、できるだけ長いマット苗を巻いた
ロ−ル苗を用いても、そのロ−ル苗は適正な姿勢で植付
装置に供給されて適正に植付けられていくことになり、
長いマット苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−ル苗を連続
的に繰り出して植付る構成の田植機の実用化が図れ、田
植え作業の効率化を一層推進できる。 【0024】尚、ロングマット苗LMSの育苗は、以下
のようにして行う。即ち、若干の傾斜を有する育苗樋9
0に、例えば、幅30cm、長さ(L)5m、厚さ1c
mに、ガ−ゼや不織布等のマット部材91を敷き、その
マット部材91上に種籾を適量且つ均一に播種する。
尚、マット部材91の長手方向の両端10〜20cm程
度の範囲のマット端部91a・91aは播種せず、この
部分は前記のようにロ−ル苗ホルダ−63の巻取り軸6
3aに巻きつけるときに固定するところになる。そし
て、タンク92内の適当な肥料を含有する育苗溶液93
を、ポンプ94により送りパイプ95内を通って前記育
苗樋90の上位側に送る。送られた育苗溶液93は、マ
ット部材91上に播種されている間は堰96により所定
の水面を維持するようにして、育苗樋90の下位側に流
れる。育苗樋90の下位側の底面には、排水孔97が設
けられ、その孔にタンク92に戻る戻りパイプ98が連
結され、育苗樋90の下位側に流れてきた育苗溶液93
はタンク92に戻るようになっている。以上のように育
苗溶液93を循環式として、適時溶液の供給量を増減或
は間歇的に供給したり、前記堰96の高さ調節したりし
て、マット部材91上に苗を育成させる。苗の根はマッ
ト部材91に絡んで伸長していく。
ル状に巻いた状態のロ−ル苗を圃場に植え付ける田植方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】実公昭58−11133号公報に、マッ
ト苗をロ−ル状に巻いた状態の予備苗がその外周側から
連続的に繰り出されるように構成したロ−ル苗供給部
(予備苗台)を設け、そのロ−ル苗供給部から繰り出さ
れた苗を載せる苗載せ台を設け、その苗載せ台上に載せ
られた苗の端部から一株づつ取って圃場に植え付ける植
付装置を設けた田植機が開示されている。 【0003】また、特公昭47−34605号公報に、
長い帯状網に育成した苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−
ル苗がその外周側から連続的に繰り出されるように構成
したロ−ル苗供給部を設け、そのロ−ル苗供給部から繰
り出されるロ−ル苗から一株づつ取って圃場に植え付け
る植付装置を設けた田植機において、前記ロ−ル苗供給
部から繰り出されるロ−ル苗はその繰り出し方向にその
苗の葉が倒れた状態で繰り出され、その後起立杆により
倒伏した葉が立て起されて、前記植付装置に供給される
ように構成した田植機が開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】近年、田植え作業の効
率化を図るために、田植機自体の移植作業速度を高速に
した高速田植機が開発された。しかし、更なる効率化を
図るためには、田植機に装填する苗の補給回数を少なく
し、作業の中断のない連続植付作業走行をできるだけ長
くできるようにする必要がある。 【0005】そこで、長いマット苗をロ−ル状に巻いた
状態のロ−ル苗を連続的に繰り出して植付る構成の田植
機は、田植え作業の効率化にとって非常に有効な構成の
一つとして注目される。さて、その田植機の実用化を図
るうえで、重要な課題として以下のとの課題が浮か
び上がってくる。即ち、ロ−ル苗はできるだけ長いマ
ット苗を巻いたものであること、ロ−ル苗は適正な姿
勢で植付装置に供給されるようになっていること、の課
題である。 【0006】以上の課題を観点として前記従来技術をみ
ると、実公昭58−11133号公報に開示された田植
機は、一般的な60cmの長さの苗の予備苗をゆったり
と巻いた状態でロ−ル苗にし、それを台状に構成したロ
−ル苗供給部に載せ、そこから苗載せ台にロ−ル苗を繰
り出せるように構成し、ロ−ル苗を植え付けるようにし
たものである。よって、この田植機では、ロ−ル苗がゆ
ったりと巻かれた状態で使用されることで、繰り出され
る苗の葉の姿勢があまり乱れず適確な植付が可能となっ
ている。しかし、前記課題から連続した長いマット苗
を巻いたロ−ル苗を用いるとすると、ロ−ル苗は互いに
圧接し葉が繰り出し方向に倒れた状態で通常は巻かれる
ので、それから繰り出され植付装置に供給される苗は葉
が植付装置の植付軌跡を遮るように倒伏した状態で供給
されることになり、植付装置の苗分離時に葉が先に植付
爪に接触してしまい適正な状態で苗が分離されなくなり
圃場への植付が適確にできない。よって、この従来田植
機では、前記課題、を満足することはできない。 【0007】次に、特公昭47−34605号公報に開
示された田植機では、前記課題においては、長く巻い
たロ−ル苗ではあるが、巻かれる苗が長い帯状体に育成
した特殊な苗であって、現在の田植機の形態に容易に適
用できないものである。また、前記課題においては、
ロ−ル苗がその繰り出し方向に苗の葉が倒れた状態で巻
かれ、その状態で繰り出された苗は別途設けられた起立
杆により葉が立て起こされて植付装置に供給される構成
としていることから、植付装置に供給される苗の姿勢は
起立杆により矯正されるので、課題を満足するようで
あるが、しかし、前記のように長い帯状体に育成した特
殊な苗を用いていることによって可能となっているもの
である。即ち、この田植機の場合、ロ−ル苗を繰り出す
のに帯状体を強制的に引っ張り出し、植付装置は帯状体
から苗のみを引きはがすようにして取っていき、その後
帯状体は別途回収されていく構成なので、繰り出された
苗の葉に対して起立杆を当てるだけで葉を容易に引き起
こすことができたのである。一方、現在一般的に用いら
れているマット苗は、田植機の植付装置にマット部(苗
床部)ごと分離されて植え付けられるものである。よっ
て、マット苗の場合、マット部を直接つかんで強制的に
引っ張って繰り出すことは強度的に無理なので、主にマ
ット部底面に搬送ベルト等を当てて苗を送ることになる
ため、従来田植機のように起立杆を当てると苗が持ち上
がってしまって植付装置が適正に苗を取ることができな
ったり、苗の搬送に大きな抵抗となって植付装置に苗が
適確に送られなくなったりする問題が生じるのである。
よって、この従来田植機にあっては、長いマット苗をロ
−ル状に巻いた状態のロ−ル苗に適用できる技術は用い
られてはいない。 【0008】よって、以上より、長いマット苗をロ−ル
状に巻いた状態のロ−ル苗を連続的に繰り出して植え付
ける構成の田植方法の実用化を図るうえで、できるだけ
長いマット苗を巻いたロ−ル苗を用いれるようにし、且
つ、そのロ−ル苗は適正な姿勢で植付装置に供給される
ようにする、課題がある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明は、長いマット苗をロ−ル苗ホルダ− に
ロ−ル状に巻くときにマット苗の葉を前記ロ−ル苗ホル
ダ−側に倒した状態で巻き取ってロ−ル苗を形成し、該
ロ−ル苗をロ−ル苗供給部に装填し、ロ−ル苗供給部に
よりロ−ル苗をその外周側から連続的に繰り出し、その
ロ−ル苗供給部から繰り出された苗を該ロ−ル苗供給部
の下側に設けた苗送り装置により苗載せ台に載せた状態
で植付装置側に供給し、植付装置により供給された苗を
一株づつ取って圃場に植え付けることを特徴とする田植
方法とした。 【0010】 【発明の作用及び効果】まず、長いマット苗を該苗の葉
がロ−ル苗ホルダ−側に倒れた状態で該ロ−ル苗ホルダ
−にロ−ル状に巻き取ってロ−ル苗を形成し、該ロ−ル
苗をロ−ル苗供給部に装填し、装填されたロ−ル苗の外
周側から連続的に苗を繰り出し、その繰り出された苗を
ロ−ル苗供給部の下側に設けた苗送り装置により苗載せ
台に載せた状態で植付装置側に供給する。そして、その
苗載せ台上に載せられた苗の端部から植付装置が一株づ
つ取って圃場に植え付けていく。ここで植付装置に供給
されるロ−ル苗は、苗の葉がロ−ル苗ホルダ−側に倒れ
た状態となっているため、植付装置の植付軌跡から離れ
る方向に葉が倒れた状態で供給されるので、葉が植付軌
跡を遮らず、植付装置は一株確実に分離し圃場に適正な
姿勢で植え付けていく。また、ロ−ル苗は、ロ−ル苗供
給部の下側の苗送り装置により確実に供給されるので、
植付装置は一株確実に分離し圃場に適正な姿勢で適確に
植え付けていく。 【0011】よって、できるだけ長いマット苗を巻いた
ロ−ル苗を用いても、そのロ−ル苗は適正な姿勢で植付
装置に供給されて適正に植え付けられていくことにな
り、長いマット苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−ル苗を
連続的に繰り出して植え付ける田植方法の実用化が図
れ、田植え作業の効率化を一層推進できる。 【0012】 【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。この実施例の田植機は乗用田植機1に構成してお
り、走行車体2の後側に昇降作動する昇降リンク装置3
を介して苗植付機4が装着されて構成されている。 【0013】走行車体2は、左右一対の操舵用の駆動回
転する前輪5・5と左右一対の駆動回転する後輪6・6
を備えている。この走行車体2の前側にはミッション7
が設けられ、そのミッション7の左右両側に前輪伝動フ
レ−ム8・8が固着し、それに前輪5・5が取り付けら
れている。前輪5・5はハンドル9により操向されるよ
う設けられている。また、ミッション7の後側部にフレ
−ム10・10の前端部が固着し、そのフレ−ムの後側
に後輪フレ−ムがロ−リング可能に連結して、その後輪
フレ−ムの左右両端に後輪ギヤケ−ス11・11が固着
し、それに後輪6・6が取り付けられている。更に、フ
レ−ム10・10上にエンジン12が支持され、その上
側がカバ−13で覆われ、そのカバ−13上に座席14
が設けられている。座席14の周辺下側にステップフロ
ア15が、座席14の後側に左右にわたってリヤステッ
プ15aがステップフロア15より高く設けられ、ま
た、ハンドル9の下側は各種表示部や操縦レバ−等が設
けられた操縦部に構成し、前部カバ−16等で覆われて
いる。 【0014】昇降リンク装置3は、フレ−ム11・11
の後部上に固着されたベースフレ−ム30に回動自在に
取り付けた上リンク31および下リンク32・32を備
え、これら上下リンクの後端部に連結リンク33が連結
されている。そして、連結リンク33の下端部から後方
に突出する軸受部に苗植付機4の伝動ケース40に固着
の連結軸41が回動自在に嵌合して、苗植付機4が進行
方向に対して左右に回動自在に装着される。また、フレ
ーム11・11に固着の支持部材に油圧シリンダ34の
基部側が枢支し、ピストンロッド側を上リンク31の基
部に一体で下向きに延びるスイングアーム35の先端部
にスプリングを介して連結している。油圧シリンダ34
を伸縮作動させると昇降リンク装置3が昇降作動し、苗
植付機4が昇降するようになっている。油圧シリンダ3
4の作動を切り換える油圧バルブの切り換えは油圧操作
レバ−の操作で切り換えられると共に、苗植付機4が下
降して圃場面に接地する後記整地フロ−ト46・46の
上下動によって切り換えられるようになっていて、苗植
付機4が圃場表土面に対して所定の高さを維持するよう
に油圧制御作動する構成にもなっている。 【0015】苗植付機4は、6条植えの構成になってい
て、伝動ケ−ス40の上側に前上がりに傾斜して苗載せ
台41が設けられ、その苗載せ台41は伝動ケ−ス40
の左右往復移動機構と連結して左右に往復移動するよう
になっている。また、伝動ケース40から後側に伸びる
伝動フレ−ムの後端左右両側部に植付装置42…が設け
られている。前記苗載せ台41が左右に往復動して台上
の苗の下端部を苗載せ台の下端に設けた苗受け枠43の
苗取出口43a…に順次一株分づつ供給し、植付装置4
2…の植付具44…が上下のル−プ軌跡となる植付軌跡
Tを描きながら回転し、前記苗取出口43a…に供給さ
れた一株分の苗を植付具44…の植付爪45…が分割し
て保持し、その苗を圃場の表土中で押し出して一株ずつ
植え付けていくようになっている。また、苗植付機4の
下部には、左右に整地フロート46・46が、それぞれ
前部側が上下動するよう横軸にて枢着されている。この
整地フロ−ト46・46は、植付作業走行時に圃場面に
接地して滑走し、それぞれ各条の植付装置42…による
植付位置を3条分づつ整地するようになっている。 【0016】また、苗載せ台41の各条苗載せ部41a
…の上部上側にロ−ル苗供給部60…が各条ごとに設け
られ、その各条のロ−ル苗供給部60…の下側の各条苗
載せ部41a…に上部苗送り装置61…が設けられ、そ
して、各条苗載せ部41a…の下部側に下部苗送り装置
62…が設けられて、ロ−ル苗供給部60…のロ−ル苗
RS…が苗載せ台41に繰り出され、苗載せ台41の下
端部で繰り出された苗の下端部から植付装置42…が一
株づつ分割して圃場に植え付けていくように構成されて
いる。 【0017】ロ−ル苗供給部60は、苗載せ台41の各
条苗載せ部41a…の上方に支持されるロ−ル苗ホルダ
−63…と、ロ−ル苗ホルダ−63…を支持する支持部
64…と、ロ−ル苗ホルダ−63…を回転駆動する駆動
部65とで主に構成される。ロ−ル苗ホルダ−63は、
ロ−ル苗の巻取り軸63aの両端部に円盤部63b・6
3bが固着して設けられていて、円盤部63b・63b
から左右外方に巻取り軸63aの左右端部63a’・6
3a’が突出している。これに長いマット苗、即ちロン
グマット苗LMSを巻き付ける。 【0018】ロ−ル苗ホルダ−63にロングマット苗L
MSを巻き付けるときは、図5に示すように、ロ−ル苗
ホルダ−63に着脱可能な巻取り補助具66を取り付け
て行う。その巻取り補助具66は、ロングマット苗LM
Sの巻取り時にロ−ル状ブラシ66aが回転して苗の葉
をロ−ル苗ホルダ−側に倒すようにするものである。巻
取り補助具66の取付けは、ロ−ル苗ホルダ−63の巻
取り軸63aの左右端部63a’・63a’に、ロ−ル
状ブラシ66aの回動軸66bの左右両端部に回動自在
に取り付けたア−ム66c・66cの先端部を回動自在
に取付け、更に、ロ−ル苗ホルダ−63の巻取り軸の左
右一方側の端部63a’に大径のプ−リ−66dを一体
回転するように取付け、そのプ−リ−66dとロ−ル状
ブラシの回動軸66bの左右一端部に一体回転するよう
に取り付けている小径のプ−リ−66eとに無端ベルト
66fを巻き掛けて取り付けている。これにより、ロ−
ル苗ホルダ−63にロングマット苗LMSを巻取る時
は、まず、ロングマット苗LMSの播種されていないマ
ット端部91aをロ−ル苗ホルダ−の巻取り軸63aに
設けているクリップ部(図示省略)に挟ませる。そし
て、ロ−ル苗ホルダ−の円盤部63b・63bを転動輪
として回転せながらロングマット苗LMSを巻取ってい
く。このとき、巻取り補助具66のロ−ル状ブラシ66
aは、ロ−ル苗ホルダ−の回転方向と同方向の回転で、
且つロ−ル苗ホルダ−の巻取り速度より速い回転で苗の
上側から葉に作用して、苗の葉をロ−ル苗ホルダ−側に
向かって倒し、その状態でロングマット苗LMSがロ−
ル苗ホルダ−63に巻取られていくようになっている。
巻取り終了後は、巻取り補助具66をロ−ル苗ホルダ−
63から外す。尚、ロ−ル苗ホルダ−63の左右の円盤
部63b・63bは、ロ−ル苗ホルダ−63への苗巻取
り時における苗の葉の左右へのはみ出しを防ぐので、苗
の左右の両端側の葉の乱れが抑えられ、苗の左右両端部
を分割して植え付けたときの植付苗の姿勢の乱れが防止
される。以上のようにして、ロングマット苗LMSをロ
−ル苗ホルダ−63に巻き付けてロ−ル苗RSとする。
このロ−ル苗RS…をロ−ル苗ホルダ−ごと運搬し、苗
載せ台41の上部に設けたロ−ル苗供給部60…のロ−
ル苗ホルダ−の支持部64…にセットする。 【0019】ロ−ル苗ホルダ−の支持部64は、図3・
図4に示すように、苗載せ台41の各条苗載せ部41a
…を仕切るフェンス部41b…上にメインフレ−ム67
・67…を固定し、そのメインフレ−ム67・67…の
上部側に設けたア−ム回動軸68…の左右両端部に回動
自在に回動ア−ム69・69を取り付け、その回動ア−
ム69・69の先端部部に平面視コ字状のホルダ−フレ
−ム70…を取付け、そのホルダ−フレ−ム70…の左
右後端部に側面視J字状のフック71・71…を固着し
て構成されている。また、メインフレ−ム67・67…
にはロ−ル苗ホルダ−63のセット完了状態でホルダ−
フレ−ム70を支持する支持フレ−ム72・72…が固
着し、メインフレ−ムの上端部には各フレ−ムを左右に
連結する一本の連結フレ−ム72aが固着されている。
よって、ロ−ル苗RSをロ−ル苗ホルダ−の支持部64
にセットするときは、ホルダ−フレ−ム70の前部70
aを掴んで走行車体2側に引く。すると、ホルダ−フレ
−ム70は、回動ア−ム69・69が連結フレ−ム72
に当たるまでア−ム回動軸68回りに回動して前方に移
動する。この状態でロ−ル苗ホルダ−63の巻取り軸の
左右端部63a’・63a’をフック71・71に引っ
掛ける。このようにしてロ−ル苗RSを取り付けたら、
ホルダ−フレ−ム70の前部70aを掴んで後方に押し
戻して、ロ−ル苗RSがロ−ル苗供給部60にセット完
了する。尚、ロ−ル苗RSのロ−ル苗供給部60へのセ
ット完了状態において、ロ−ル苗ホルダ−63の左右の
円盤部63b・63bは各条苗載せ部41aの左右のフ
ェンス部41b・41bより左右内側にあって、左右の
フェンス部41b・41bの上面より苗載せ面41c側
に入り込んだ状態となるので、ロ−ル苗RSが各条苗載
せ部41aへ左右ずれなく確実に繰り出されるようにな
る。また、以上のように、走行車体2側からロ−ル苗R
Sをセットするとき、走行車体2側にフック71・71
を移動させてロ−ル苗RSを取り付けられるのでセット
が容易にでき、且つセット後はロ−ル苗RSが苗載せ台
41の傾斜面上方に低く位置させるので、長いロングマ
ット苗LMSを巻いて大径となったロ−ル苗RSを搭載
しても機体の高さを低く抑えることができる。 【0020】以上のようにして、ロ−ル苗RS…がロ−
ル苗供給部60の各条の支持部64…にセットされる
と、各条のロ−ル苗ホルダ−63…の巻取り軸の左右端
部63a’・63a’は、隣の条の巻取り軸の左右端部
63a’・63a’とカップラ73…で一体回転するよ
う連結され、そして、左右最外端の巻取り軸の端部63
a’は、前記駆動部65とカップラ73で一体回転する
よう連結される(図6)。駆動部65は、前記上部苗送
り装置61から伝動してロ−ル苗RS…を苗載せ台41
上に繰り出すようロ−ル苗ホルダ−63…を駆動回転す
るように設けられている。上部苗送り装置61からロ−
ル苗ホルダ−63…への伝動は、上部苗送り装置61の
駆動ロ−ラ−61aの駆動軸61bと一体回転するギヤ
74にカウンタ−軸75に一体のカウンタ−ギヤ75a
が噛み合い、カウンタ−軸75に一体のスプロケット7
5bと、支持フレ−ム72の上端部に回転自在に取り付
けた駆動軸76に一体のスプロケット76aとにチェン
77が巻き掛けられて設けられている。尚、上部苗送り
装置61の作動は、下部苗送り装置62の駆動ロ−ラ−
62aの駆動軸62bと一体回転するスプロケット78
aと、上部苗送り装置61の駆動ロ−ラ−61aの駆動
軸61bと一体回転するスプロケット78bとにチェン
78cが巻き掛けられて、上部苗送り装置61の作動と
連動するようになっている。そして、下部苗送り装置6
2の作動は、苗植付機4の伝動ケ−ス40の苗送り駆動
軸40aの左右端部に一体に設けた駆動ア−ム40b
が、下部苗送り装置62の駆動ロ−ラ−62aの駆動軸
62bをラチェット機構を介して作動する作動ア−ムに
62eと、左右往復動する苗載せ台41が左右最外端位
置に移動してきたときに連動して、下部苗送り装置62
が苗送り作動する。そして、この下部苗送り装置62の
作動に連動して上部苗送り装置61が同一方向に苗送り
作動し、更に、ロ−ル苗ホルダ−63…が連動して駆動
回転してロ−ル苗供給部60が苗繰り出し作動する。
尚、上部苗送り装置61の苗送り量は下部苗送り装置6
2の苗送り量より若干大きく、ロ−ル苗供給部60の苗
繰り出し量は上部苗送り装置61の苗送り量より大き
い。また、ロ−ル苗供給部60から繰り出された苗が苗
載せ台41の上端側にたるんだ状態となっても、苗載せ
台41の上端部側から苗送り作用面を有するように設け
られた上部苗送り装置61の苗送り作用により、その苗
は確実に苗載せ台41の下端側に送られる。尚、上部苗
送り装置61…及び下部苗送り装置62…は、各条苗載
せ部41a…の苗載せ面41c…に明けられた角孔から
各駆動ロ−ラ−61a…;62a…と各従動ロ−ラ−6
1c…;62c…とに巻き掛けられた各苗送りベルト6
1d…;62d…の苗送り作用面が露出して設けられ、
その苗送りベルトの苗送り作用面が苗のマット部底面に
接触して苗送り作用するようになっている。また、下部
苗送り装置62…の上方には、苗の浮き上がり防止のた
めに苗のマット部上面側を押さえ付ける苗押さえディス
ク80…が上下動可能に設けられている。この苗押さえ
ディスク80…は、苗載せ台41のフェンス41b…上
の支持部材で支持された支持軸80a回りに回動可能に
取り付けられたア−ム80b…に取り付けられている。 【0021】よって、この田植機は、まず、ロ−ル苗供
給部60には、前述のようにロングマット苗LMSをそ
の苗の葉がロ−ル苗ホルダ−側に倒れた状態にして巻き
取ったロ−ル苗RSがセットされる。セットされたロ−
ル苗RSは、ロ−ル苗供給部60の繰り出し作動によ
り、苗が途中でちぎれたりすることなく連続的に外周側
から繰り出される。繰り出された苗は苗載せ台41に載
せられ、上部苗送り装置61…及び下部苗送り装置62
…の送り作動により苗載せ台41の下端部に向かって送
られる。ここで、繰り出され送られる苗は、ロ−ル苗R
Sが前述のように巻取られていたことにより、苗の送り
方向とは反対方向に葉が倒れた状態となっている。そし
て、苗載せ台41の下端部に送られた苗は植付装置によ
り一株づつ取って圃場に植え付けていく。ここで植付装
置に供給されるロ−ル苗は、前記のように苗の送り方向
とは反対方向に葉が倒れた状態となっていることによ
り、植付装置の植付軌跡Tから離れる方向に葉が倒れた
状態で苗が供給されることになって、葉が植付軌跡Tを
遮らず植付装置は適確にマット部に作用して一株確実に
分離し圃場に適正な姿勢で植付けていく。 【0022】以上のように、この田植機は、長いマット
苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−ル苗がその外周側から
連続的に繰り出されるように構成したロ−ル苗供給部を
設け、そのロ−ル苗供給部から繰り出された苗を載せる
苗載せ台を設け、その苗載せ台上に載せられた苗の端部
から一株づつ取って圃場に植え付ける植付装置を設けた
田植機において、前記ロ−ル苗は前記植付装置の植付軌
跡から離れる方向に葉が倒れた状態で前記植付装置に供
給されるように構成した。 【0023】従って、できるだけ長いマット苗を巻いた
ロ−ル苗を用いても、そのロ−ル苗は適正な姿勢で植付
装置に供給されて適正に植付けられていくことになり、
長いマット苗をロ−ル状に巻いた状態のロ−ル苗を連続
的に繰り出して植付る構成の田植機の実用化が図れ、田
植え作業の効率化を一層推進できる。 【0024】尚、ロングマット苗LMSの育苗は、以下
のようにして行う。即ち、若干の傾斜を有する育苗樋9
0に、例えば、幅30cm、長さ(L)5m、厚さ1c
mに、ガ−ゼや不織布等のマット部材91を敷き、その
マット部材91上に種籾を適量且つ均一に播種する。
尚、マット部材91の長手方向の両端10〜20cm程
度の範囲のマット端部91a・91aは播種せず、この
部分は前記のようにロ−ル苗ホルダ−63の巻取り軸6
3aに巻きつけるときに固定するところになる。そし
て、タンク92内の適当な肥料を含有する育苗溶液93
を、ポンプ94により送りパイプ95内を通って前記育
苗樋90の上位側に送る。送られた育苗溶液93は、マ
ット部材91上に播種されている間は堰96により所定
の水面を維持するようにして、育苗樋90の下位側に流
れる。育苗樋90の下位側の底面には、排水孔97が設
けられ、その孔にタンク92に戻る戻りパイプ98が連
結され、育苗樋90の下位側に流れてきた育苗溶液93
はタンク92に戻るようになっている。以上のように育
苗溶液93を循環式として、適時溶液の供給量を増減或
は間歇的に供給したり、前記堰96の高さ調節したりし
て、マット部材91上に苗を育成させる。苗の根はマッ
ト部材91に絡んで伸長していく。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図。
【図2】乗用田植機の平面図。
【図3】苗植付機の側面図。
【図4】ロ−ル苗供給部の構成を示す斜視図。
【図5】ロ−ル苗巻き取り装置を示す(a)側面図、
(b)平面図。 【図6】ロ−ル苗供給部の繰り出し作動構成を示す伝動
機構図。 【図7】ロングマット苗の育苗装置の構成を示す断面側
面図。 【符号の説明】1:田植機 41:苗載せ台 42:植付装置60:ロ−ル苗供給部 61:上部苗送り装置 63:ロ−ル苗ホルダ− 66:巻取り補助具 T:植付軌跡 LMS:ロングマット苗 RS:ロ−ル苗
(b)平面図。 【図6】ロ−ル苗供給部の繰り出し作動構成を示す伝動
機構図。 【図7】ロングマット苗の育苗装置の構成を示す断面側
面図。 【符号の説明】1:田植機 41:苗載せ台 42:植付装置60:ロ−ル苗供給部 61:上部苗送り装置 63:ロ−ル苗ホルダ− 66:巻取り補助具 T:植付軌跡 LMS:ロングマット苗 RS:ロ−ル苗
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フロントページの続き
(72)発明者 新山 裕之
愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農
機株式会社 開発製造本部内
(72)発明者 名本 学
愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農
機株式会社 開発製造本部内
(56)参考文献 特開 昭61−199712(JP,A)
実開 昭55−169129(JP,U)
特公 昭47−34605(JP,B1)
実公 昭58−11133(JP,Y1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01C 11/02
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 長いマット苗をロ−ル苗ホルダ−にロ−
ル状に巻くときにマット苗の葉を前記ロ−ル苗ホルダ−
側に倒した状態で巻き取ってロ−ル苗を形成し、該ロ−
ル苗をロ−ル苗供給部に装填し、ロ−ル苗供給部により
ロ−ル苗をその外周側から連続的に繰り出し、そのロ−
ル苗供給部から繰り出された苗を該ロ−ル苗供給部の下
側に設けた苗送り装置により苗載せ台に載せた状態で植
付装置側に供給し、植付装置により供給された苗を一株
づつ取って圃場に植え付けることを特徴とする田植方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22138194A JP3367763B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 田植方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22138194A JP3367763B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 田植方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0884516A JPH0884516A (ja) | 1996-04-02 |
JP3367763B2 true JP3367763B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=16765895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22138194A Expired - Lifetime JP3367763B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 田植方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3367763B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109041702A (zh) * | 2018-08-15 | 2018-12-21 | 张能红 | 一种甩栽式插秧机 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP22138194A patent/JP3367763B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0884516A (ja) | 1996-04-02 |
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