JP2821509B2 - 液状重合体組成物 - Google Patents

液状重合体組成物

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JP2821509B2 JP2116927A JP11692790A JP2821509B2 JP 2821509 B2 JP2821509 B2 JP 2821509B2 JP 2116927 A JP2116927 A JP 2116927A JP 11692790 A JP11692790 A JP 11692790A JP 2821509 B2 JP2821509 B2 JP 2821509B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液状重合体組成物に関し、詳しくは耐水性,
耐熱性,耐候性,電気特性等に優れ、しかもブリードの
発生がなく、透明性を有し、かつ、柔軟性に富んだ弾性
硬化体を与える液状重合体組成物に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
これまでに、弾性硬化体等を得るための液状重合体組
成物として、種々の水酸基含有液状重合体とポリイソシ
アネート化合物との組合せからなる組成物が検討されて
きた。
これら液状重合体組成物の中で、耐水性,耐熱性,耐
候性および電気特性等に優れた硬化体を与える組成物と
して、水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素化物
と、ポリイソシアネート化合物とからなる組成物が知ら
れている(特開昭63−57626号公報、特開平1−203421
号公報)。
しかしながら、この組成物は粘度が高く、作業性に劣
るものであるため、適当な粘度低下剤を選択することが
重要となっている。
上記公報には、粘度低下剤としてジオクチルフタレー
トやプロセスオイルなどが例示されているが、これらの
粘度低下剤を用いると、ブリードが発生したり、電気特
性が低下するなどの問題が生ずる。
そこで、この問題を避けるために、補強用ポリオール
として比較的低粘度のものを用いることも考えられる
が、その場合、配合系の相分離が起きたり、硬化体が白
濁したり、さらには硬度が高くなりすぎて柔軟なエラス
トマーが得られない、などの問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、このような従来例の問題を解決するた
めに、鋭意研究を進めた結果、水酸基含有液状イソプレ
ン系重合体の水素化物およびポリイソシアネート化合物
に、特定の性状を有するオレフィンオリゴマーを配合し
た組成物が、耐水性,耐熱性,耐候性,電気特性等に優
れるという特質を保持しつつ、しかもブリードの発生が
なく、透明性を有し、かつ、柔軟性に富んだ弾性硬化体
を与えることを見い出し、ここに本発明を完成するに至
った。
すなわち本発明は、(a)水酸基含有液状イソプレン
系重合体の水素化物、(b)ポリイソシアネート化合物
および(c)数平均分子量5,000以下であり、かつ脂肪
族環或いは芳香族環を有しないオレフィンオリゴマーか
らなる液状重合体組成物を提供するものである。
本発明において(a)成分として用いる水酸基含有液
状イソプンレン系重合体の水素化物は、水酸基含有液状
イソプレン系重合体を、水素化して得られるものであ
る。
ここで水酸基含有液状イソプンレン系重合体として
は、数平均分子量が300〜25,000、好ましくは500〜10,0
00のものが用いられる。この水酸基含有液状イソプレン
系重合体の数平均分子量が300未満のものであると、得
られる硬化体のゴム弾性が劣るものとなるため好ましく
ない。一方、この水酸基含有液状イソプレン系重合体の
数平均分子量が25,000を越えたものであると、重合体組
成物の流動性が著しく低下するため好ましくない。
また、この水酸基含有液状イソプレン系重合体の水酸
基含有量は0.1〜10meq/g、好ましくは0.3〜7meq/gであ
る。
このような水酸基含有液状イソプレン系重合体は、公
知のものの中から適宜選択して用いることができ、また
公知の方法により製造することができる。
すなわち例えば、イソプレンモノマーを、過酸化水
素、水酸基を有するアゾ化合物(例えば、2,2′−アゾ
ビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プ
ロピオンアミド〕等)または水酸基を有するパーオキシ
ド(例えば、シクロヘキサノンパーオキサイド等)を重
合開始剤としてラジカル重合することにより、水酸基含
有液状ポリイソプレンを得ることができる。
この重合の際における重合開始剤の使用量は、特に制
限はないが、例えば、イソプレンモノマー100gに対し
て、過酸化水素が1.2〜52g、2,2′−アゾビス〔2−メ
チル−N(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミ
ド〕が9.2〜92g、シクロヘキサノンパーオキサイドが7.
6〜76gの割合となるようにすることが適当である。な
お、重合は無溶媒下で行なうことも可能であるが、反応
の制御の容易さ等のため、溶媒を用いるのが好ましい。
溶媒としては、エタノール,イソプロパノール,n−ブタ
ノール等が通常用いられる。また、反応温度は80〜150
℃、反応時間は0.5〜15時間が適当である。
また、上記の如き方法以外にも、例えばナフタレンジ
リチウム等の触媒を用い、イソプレンモノマーをアニオ
ン重合させて、イソプレンリビングポリマーを製造し、
これに、さらにモノエポキシ化合物を反応させることに
よっても、水酸基含有液状ポリイソプレンを得ることが
できる。この場合の重合は無溶媒下で行なうことも可能
であるが、ラジカル重合の場合と同様の観点から、溶媒
を用いるのが好ましい。溶媒としてはヘキサン,シクロ
ヘキサン等の飽和炭化水素が用いられる。また、反応温
度は50〜100℃、反応時間は1〜10時間が適当である。
本発明においては、原料の水酸基含有液状イソプレン
系重合体は、イソプンレンホモポリマーであってもよ
く、或いはイソプレと他のコモノマーとの共重合による
コポリマーであってもよい。
このコポリマーは、前記製造方法において、重合時に
イソプレンに対して、50モル%以下の割合で他のコモノ
マーを添加することによって、製造することができる。
ここでコモノマーとしては、例えばブアジエン;クロ
ロプレン;1,3−ペンタジエン;シクロペンタジエン等の
炭素数4〜22のジエンモノマーや、ブテン;ペンテン;
スチレン;アクリロニトリル;アクリル酸またはそのエ
ステル;メタクリル酸またはそのエステル;塩化ビニ
ル;酢酸ビニル;アクリルアミド等の炭素数2〜22の付
加重合型モノマーを挙げることができる。
上記の如き反応の終了後に、溶液を減圧下で蒸留する
ことにより、溶剤が除去され、水酸基含有液状イソプレ
ン系重合体が得られる。
このようにして得られた水酸基含有液状イソプレン系
重合体は、前記した如く、数平均分子量が300〜25,00
0、好ましくは500〜10,000であり、また水酸基含有量が
0.1〜10meq/g、好ましくは0.3〜7meq/gのものである。
なお、水酸基は分子鎖内部に有していても、或いは分
子鎖未端に有していてもよいが、両未端にあるものが好
ましい。
本発明においては、このような水酸基含有液状イソプ
レン系重合体の水素化物を用いる。
この水素化物は、前記の如く製造した水酸基含有液状
イソプレン系重合体を、均一系触媒,不均一系触媒等を
用いる公知の方法により、水素化することによって得る
ことができる。
まず、均一系触媒を用いる場合、例えば、ヘキサン,
シクロヘキサン等の飽和炭化水素やベンゼン,トルエ
ン,キシレン等の芳香族炭化水素等を溶媒とし、常圧〜
50kg/cm2の水素圧下、常温〜150℃の反応温度にて水素
添加反応を行なうことにより、目的とする水素化物を得
ることができる。
ここで均一系触媒としては、通常、遷移金属ハライド
と、アルミニウム,アルカリ土類金属若しくはアルカリ
金属等のアルキリ化物との組合せによるチーグラー触媒
等を、ポリマーの2重結合あたり0.01〜0.1mol%程度使
用すればよい。なお、反応は通常1〜24時間で終了す
る。
また不均一系触媒を用いる場合には、例えば、ヘキサ
ン,シクロヘキサン等の飽和炭化水素、ベンゼン,トル
エン,キシレン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン(THF),ジオキシサン等のエ
ーテル類、エタノール,イソプロパノール等のアルコー
ル類など、或いはこれらの混合系を溶媒とし、常圧〜10
0kg/cm2の水素圧下、常温〜200℃の反応温度にて水素添
加反応を行なうことにより、目的とする水素化物を得え
ることができる。
ここで不均一系触媒としては、通常、ニッケル,コバ
ルト,パラジウム,白銀,ロジウム,ルテニウム,等の
触媒を、単独で、或いはこれをシリカ,ケイソウ土,ア
ルミナ,活性炭等の担体に担持したものが用いられる。
この不均一系触媒の使用量は、ポリマー重量に対して、
0.05〜10重量%が適当である。なお、反応は通常1〜48
時間で終了する。
上記の如き反応終了後に、触媒を濾別して溶液を減圧
下で蒸留すれば、溶剤が除去され、目的とする水酸基含
有液状イソプレン系重合体の水素化物が得られる。
この水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素化物
は、数平均分子量が300〜25,000、好ましくは500〜10,0
00のものであり、また水酸基含有量は0.1〜10meq/gであ
るものが望ましい。
このようにして得られる水酸基含有液状イソプレン系
重合体の水素化物の水素化率は50%以上、好ましくは70
%以上である。
この水素化率は次式によって表わされる。
次に、本発明においては(b)成分としてポリイソシ
アネート化合物を用いる。
本発明において用いるポリイソシアネート化合物と
は、1分子中に2個またはそれ以上のイソシアネート基
を有する有機化合物であって、前記した水酸基含有液状
イソプレン系重合体の水酸基に対する反応性イソシアネ
ート基を有するものである。
このポリイソシアネート化合物の例としては、通常の
芳香族,脂肪族および脂環族のものを挙げることができ
る。
具体的には、例えば、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、カルボジイミド変性シフェニルメタンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシ
リレンジイソシアネート(TMXDI)、トランスシクロヘ
キサン−1,4−ジイソシアネート、フェニレンジイソシ
アネート、ナフタリン−1,5−ジイソシアネート、o−
トルイジンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス
(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、テトラ
メチルキシレンジイソシアネート、リジンエステルトリ
イソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネー
ト、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチ
ルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネー
ト、ピシクロヘプタントリイソシアネート、イソプロピ
ルベンゼン−2,4−ジイソシアネート、トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロジイソシアネー
ト(IPDI)などをはじめ、水素添加ジフェニルメタンジ
イソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート
など、さらに前記ポリイソシアネート化合物の環化三量
体(イソシアヌレート変性体)やエチレングリコール、
トリメチロールプロパン、ポリエーテルポリオール、ポ
リマーポリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、
ポリアルカジエンポリオール、部分齢化エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ヒマシ油系ポリオール等のポリオール
化合物と前記ポリイソシアネート化合物との付加反応物
等を挙げることができる。
また、これらポリイソシアネート化合物は2種以上を
混合して用いることもでき、さらにこれらポリイソイシ
アネート化合物のイソシアネート基をフェノール、キシ
レノール、メチルエチルケトンオキシム、ε−カブロラ
クタム等のブロック剤でブロックした、いわゆるブロッ
クイソシアネート化合物をも用いることができる。
上記の如き(a)成分と(b)成分の配合割合につい
ては特に制限はないが、通常は(a)成分である水酸基
含有液状イソプレン系重合体の水素化物の水酸基(OH)
に対する、(b)成分であるポリイソシアネート化合物
のイソシアネート基(NCO)の割合(NCO/OH)が、モル
比で0.5〜25、好ましくは0.5〜15となるように配合すれ
ばよい。
また、本発明の組成物中に、後述する如きポリオール
化合物,ポリアミン化合物などの、(b)成分であるポ
リイソシアネート化合物のイソシアネート基と反応する
水酸基及び/又はアミノ基を有する化合物を配合する場
合には、配合する全ての水酸基を有する化合物(水素化
物を含む)の水酸基(OH)及び/又は全てのアミノ基を
有する化合物のアミノ基(NH2)に対する、イソシアネ
ート基の割合(NCO/OH,NCO/NH2またはNCO/(OH+N
H2))が、モル比で上記割合となるように配合する。
さらに、本発明においては(c)成分として、数平均
分子量5,000以下であり、かつ脂肪族環或いは芳香族環
を有しないオレフィンオリゴマーを用いる。
すなわち、本発明で(c)成分として用いるオレフィ
ンオリゴマーは、エチレン,プロピレン,1−ブテン,2−
ブテン,イソブチレン,1−デセンなど、脂肪族環あるい
は芳香族環のいずれをも有しないオレフィンの単独重合
体又は共重合体であり、ラジカル重合,カチオン重合,
アニオン重合のいずれにより得られたものでもよい。
また、このオレフィンオリゴマーの数平均分子量は、
5,000以下であることが必要であり、下限については特
に制限はないが、100以上とするのが好ましい。ここで
数平均分子量が5,000を越えたものは、前記(a)成分
との混練が困難となるため好ましくない。
さらに、このオレフィンオリゴマーは、室温或いは溶
融時における粘度が低いものが好ましく、特に120℃に
おける溶融粘度が1,000epoise以下のものが好ましい。
本発明では上記オレフィンオリゴマーを2種以上混合
して用いても差し支えない。
本発明における上記(c)オレフィンオリゴマーの配
合割合は、前記(a)水酸基含有液状イソプレン系重合
体100重量部に対して、0.5〜500重量部、好ましくは5
〜200重量部である。
ここで上記(c)オレフィンオリゴマーの配合割合が
0.5重量部未満であると、粘度を充分に低下させること
ができない。一方、上記(c)オレフィンオリゴマーの
配合割合が500重量部を越えると、機械的物性が低下す
るため好ましくない。
本発明は上記(a),(b),(c)の三成分を必須
の成分とする液状重合体組成物であるが、所望により、
ポリオール化合物、ポリアミン化合物、無機充填材、有
機充填材、その他の添加剤を適宜配合することができ
る。
ここでポリオール化合物とは、1分子中に2個又はそ
れ以上の水酸基を有する化合物であり、次に示す低分子
量ポリオール化合物と重合型ポリオール化合物が好適に
用いられる。
まず低分子ポリオール化合物としては、1級ポリオー
ル、2級ポリオール、3級ポリオールのいずれを用いて
もよい。具体的には例えば、1,2−プロピレグリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペ
ンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、2,5−ヘキサ
ンジオール、2,4−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3
−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、グリセ
リン、N,N−ビス−2−ヒドロキシプロピルアニリン、
N,N′−ビスヒドロキシイソプロピル−2−メチルピペ
ラジン、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加
物等の少なくとも1個の二級炭素に結合した水素基を含
有する低分子量ポリオールが挙げられる。
さらに、ポリオール化合物として、二級炭素に結合し
た水酸基を含有しないエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル等を用いることもできる。ポリオールとしては通常ジ
オールが用いられるが、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトールなどのトリオールやテトラオールを用
いてもよく、その分子量は50〜500の範囲のものであ
る。
また、ポリウレタン原料として用いられる重合型ポリ
オール化合物としては、例えばポリエーテルポリオール
及びその変性体、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル、テトラヒドロフラン/アルキレンオキサイド共重合
ポリオール、エポキシ樹脂変性ポリオール、ポリエステ
ルポリオール、ポリジエン系ポリオール、部分齢化エチ
レン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。こ
れらポリオール化合物の数平均分子量は通常500〜10,00
0である。これらポリオール化合物は2種以上を混合し
て用いることもできる。
次に、ポリアミン化合物は、1分子中に2個またはそ
れ以上の活性水素を有するアミン基を持つ化合物であ
る。本発明においては、本発明の目的を阻害しない範囲
で、1級ポリアミン,2級ポリアミン,3級ポリアミンのい
ずれかを用いることもできる。
ここでポリアミン化合物として、具体的には例えば、
ヘキサメチレンジアミン、ポリオキシプロピレンポリア
ミン等の脂肪族ポリアミン、3,3′−ジメチル−4,4′−
ジアミノジシクロヘキシルメタン等の脂環族ポリアミ
ン、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン等の芳香族アミン、2,4,6−トリ(ジメチルアミノメ
チル)フェノール等のテトラミン等を挙げることができ
る。
上記の如きポリオール化合物またはポリアミン化合物
は、通常は前記した(a)水酸基含有液状イソプレン系
重合体の水素化物100重量部に対して、を1〜1,000重量
部、好ましくは3〜200重量部の割合で配合することが
できる。
次に、本発明で用い得る無機充填材として具体的には
例えば、亜鉛、アスベスト、アルミナ、アルミニウム、
カオリンクレー、ガラス球、ガラスフレーク、ガラス繊
維、炭素(チャンネルブラック,ファネスブラック,ア
セチレンブラック,サーマルブラック)、炭素繊維、カ
スミ石、クリオライト、グアファイト、シリカ、ケイ灰
石、ケイソウ土、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化チタン、酸化鉄、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、スレート粉、ゼオアイト、石
英粉、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、チ
タン酸カリウム、窒化ホウ素、長石粉、銅、ニッケル、
二硫化モリブデン、硫酸バリウム、ホワイティング、ロ
ウ石クレー、マイカ、セッコウ等を挙げることができ
る。
また、有機充填材として具体的には例えば、ゴム粉
末、セルロース、リグニン、キチン物質、皮革粉、ヤシ
ガラ、木粉等をはじめ、木綿,麻,羊毛,絹等の天然系
繊維、ナイロン,ポリエステル,ビニロン,アセテー
ト,アクリル等の合成繊維、ポリエチレン,ポリプロピ
レン,ポリスチレン,アクリル−ブタジエン−スチレン
樹脂,ポリカーボネート,ポリエチレンテレフタレー
ト,ポリブチレンテレフタレート,ポリメチルメタクリ
レート,塩化ビニル樹脂,エポキシ樹脂,フェニル樹
脂,ポリビニルアルコール等の合成樹脂粉末または粒状
体等を挙げることができる。
このような無機充填材或いは有機充填材の配合量につ
いては特に制限はないが、通常では水酸基含有液状イソ
プレン系重合体の水素化物100重量部に対して、0.5〜50
0重量部、好ましくは5〜200重量部の割合で用いられ
る。
本発明においては、所望によりさらに、下記の如き他
の添加剤を配合することもできる。
例えば粘着力、接着力の調整のためにアルキルフェノ
ール樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、キ
シレンホルムアルデヒド樹脂、ロジン、水添ロジン、ク
ロマン樹脂、脂肪族及び芳香族石油樹脂等の粘着付与樹
脂を加えることもできる。また、ジチルスズラウレー
ト、第1スズオクトエート、トリエチレンジアミン等の
硬化促進剤を加えることもできる。さらに、耐候性向上
のために老化防止剤を加えたり、難燃性付与剤として赤
リン、ヘキサブロムベンゼン等を加えたり、また消泡剤
としてシリコン化合物を加えたり、発泡防止剤としてゼ
オライト、生石灰等を添加することがもきる。
本発明の液重合体組成物は、以下のような成分を所定
割合で配合、混合することにより、得ることができる。
本発明においては、通常、まず、上記成分のうちポリ
イソシアネート化合物を除いた成分を配合し、これらを
0〜120℃、好ましくは10〜100℃にて5〜240分間、好
ましくは30〜180分間撹拌混合し、次いでこの混合物
に、ポリイソシアネート化合物を添加して0〜120℃、
好ましくは15〜100℃にて5秒間〜300分間、好ましくは
10秒間〜200分間撹拌混合することにより、目的とする
液状重合体組成物を得にことができる(ワンショット
法)。
このワンショット法における好ましいNCO/OHモル比は
0.5〜2.0であるが、プレポリマー法で製造する場合に
は、プレポリマー生成前の本発明の組成物は、前記NCO/
OHモル比の範囲に拘束されない。プレポリマー法では反
応当量比、すなわちNCO/OHを2.0〜25.0の範囲とし、そ
の他の添加剤の存在下或いは非存在下で両者を混合し、
さらに反応させプレポリマーを製造する。プレポリマー
製造の際の反応温度は、ワンショット法と同様であり、
また反応時間は通常0.5〜10時間である。このプレポリ
マーからポリウレタンを製造する際に、残りの当該水素
化物及び/又はポリオール化合物、ポリアミン化合物を
配合する。このときの反応温度や反応時間はワンショッ
ト法と同様でよい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明す
る。
製造例1 (1)分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレン
の調整 1のステンレス製耐圧反応容器に、イソプレン200
g、濃度50重量%の過酸化水素16g及びイソプロパノール
100gを仕込み、温度120℃、反応時間2時間の条件で反
応を行なった。反応中、圧力は最高8kg/cm2Gに達した。
反応終了後、分液ロートに反応混合物を入れ、600gの
水を添加して振とうし、3時間静置した後、油相を分取
した。この油相から溶媒、モノマー、低沸点成分を2mmH
g、100℃、2時間の条件で留去し、分子鎖末端に水酸基
末端に水酸基を有する液状ポリイソプレン(収率68重量
%)を得た。
このものの数平均分子量は2240、水酸基含有量は0.96
meq/gであり、粘度は64ポイズ/30℃、臭素価220であっ
た。
(2)分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレン
の水素化物の調整 上記(1)で得た、分子鎖末端に水酸基を有する液状
ポリイソプンレンを100g、ルテニウム含量5重量%のル
テニウム−カーボン触媒10g及び溶媒としてシクロヘキ
サン100gを仕込み、50kg/cm2Gの水素圧下で140℃にて4.
5時間水素反応を行なった。
反応終了後、0.45μmのメンブランフィルターを通し
て反応溶媒から触媒を分離除去した後、2mmHg、110℃、
2時間の条件で溶媒を留去した。その結果、分子鎖末端
に水酸基を有する液体ポリイソプレンの水素化物が得ら
れた。
このものの数平均分子量は2310、水酸基含有量は0.94
meq/gであり、臭素価は1以下、粘度は383ポイズ/30℃
であった。
製造例2 (1)分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレン
の調整 1のステンレス製耐反応容器に、イソプレン200g、
濃度50重量%の過酸化水素50g及びsec−ブチルアルコー
ル300gを仕込み、温度115℃、反応時間2.5時間の条件で
反応を行なった。このときの最大圧力は7kg/cm2Gであっ
た。
反応終了後、分液ロートに反応混合物を入れ、600gの
水を添加して振とうし、3時間静置した後、油相を分取
した。この油相から溶媒、モノマー、低沸点成分を2mmH
g、100℃、2時間の条件で留去した。その結果、分子鎖
未端に水酸基を有する液状ポリイソプレン(収率74重量
%)を得た。
このものは数平均分子量1380、水酸基含有量1.39meq/
gであり、臭素価は216であった。また粘度は38ポイズ/3
0℃であった。
(2)分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレン
の水素化物の調整 製造例1(2)において、上記(1)で得た、分子鎖
末端に水酸基を有する液状ポリイソプレンを100g用いた
こと、及び水素化反応の時間を5時間としたこと以外は
製造例1(2)と同様にして行ない、分子鎖末端に水酸
基を有する液状ポリイソプレンの水素化物を得た。
このものは、数平均分子量が1450、水酸基含有量が1.
36meq/gであり、臭素価は1.6であった。また粘度は228
ポイズ/30℃であった。
実施例1〜4および比較例1〜4 第1表に示した各成分を、容器に所定量採取し、25℃
で2分間撹拌した後、吸引鐘中で真空度1mmHgにて真空
脱泡し、厚さ2mmとなるように回転成形機(東邦機械工
業(株)製,ES−300型遠心整形機)中に流し込んだ。回
転数800rpmで80℃、4時間回転成形した後、120℃で1
時間、次いで70℃で15時間、後養生して硬化体を得た。
得られた硬化体の物性を第1表に示す。
*1 ヒュルス社製,NCO含有率37.7% *2 住友バイエルウレタン(株)製,NCO含有率31.8% *3 三井石油化学(株)製,ルーカントHC−40,Mn=1
000 *4 出光石油化学(株)製,出光ポリブテン5H,Mn=4
00 *5 エメリー社製,EMERY3004,Mn=450 *6 Mn=12,000 *7 出光興産(株)製,NM−26 *8 指触により、指に油状物が付着する場合を有とし
た。
*9 硬化体を1ケ月間屋外曝露した後の状態を観察し
た。
*10 撹拌温度を50℃まで上げたが、ポリイソブチレが
溶解せず、均一な配合物を得ることができなかった。
〔発明の効果〕 本発明によれば、ブリードの発生がなく、しかしも柔
軟性,透明性に優れ、かつ耐水性,耐熱性,耐候性,電
気特性等の特質にも優れた硬化体を与える液状重合体組
成物が提供される。
従って本発明は、ウレタンエラストマー,接着剤,塗
料,電気絶縁材,防水材などの素材として産業上極めて
有効に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−57626(JP,A) 特開 昭60−173011(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/69 C08L 75/04 C08L 23/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)水酸基含有液状イソプレン系重合体
    の水素化物、(b)ポリイソシアネート化合物および
    (c)数平均分子量5,000以下であり、かつ脂肪族環或
    いは芳香環を有しないオレフィンオリゴマーからなる液
    状重合体組成物。
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