JP2972897B2 - 液状ジエン系共重合体の水素化物およびそれを含有する液状重合体組成物 - Google Patents

液状ジエン系共重合体の水素化物およびそれを含有する液状重合体組成物

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JP2972897B2 JP2287140A JP28714090A JP2972897B2 JP 2972897 B2 JP2972897 B2 JP 2972897B2 JP 2287140 A JP2287140 A JP 2287140A JP 28714090 A JP28714090 A JP 28714090A JP 2972897 B2 JP2972897 B2 JP 2972897B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液状ジエン系共重合体の水素化物およびそ
れを含有する液状重合体組成物に関し、詳しくは、耐熱
性と耐候性にすぐれた硬化体を与えることのできる液状
ジエン系共重合体の水素化物およびそれを含有する液状
重合体組成物に関するものである。
[従来の技術] 弾性材、防水材、絶縁材、封止材、接着材、粘着材、
塗膜材、防振材等、広い用途に供しうる液状重合体組成
物として、分子鎖末端に水酸基を含有する液状ジエン系
共重合体およびポリイソシアネート化合物からなる組成
物が知られている。この液状重合体組成物から得られる
硬化体は、耐水性、電気的特定およびゴム弾性にすぐれ
たものである。
また、硬化体の耐熱性と耐候性を向上させるために、
分子鎖末端に水酸基を含有する液状ジエン系共重合体の
水素化物を用いた液状重合体組成物も知られている。
しかしながら、単に分子鎖末端に水酸基を含有する液
状ジエン系重合体の水素化物を用いるということだけで
は、いまだ十分に耐熱性と耐候性にすぐれた硬化物を得
るまでには至っていなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、耐熱性と耐候性により一層すぐれ、
しかも、機械的強度も大きく、良好な耐水性、電気的特
性、ゴム弾性等を有する硬化体を与えることのできる液
状ジエン系共重合体の水素化物およびそれを含有する液
状重合体組成物を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記目的を達成するために、液状ジエ
ン系重合体に着目して種々検討を重ねた結果、ジエン系
単量体と水酸基を有するエチレン性不飽和単量体とを共
重合して得られる分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基
を有する液状ジエン系共重合体を水素化してなる水素化
物を用いることによって、より向上した耐熱性と耐候性
を有し、しかも機械的性質にもすぐれた硬化体を与える
ことができるということを見い出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、ジエン系単量体と水酸基
を有するエチレン性不飽和単量体とを共重合してなる分
子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン
系共重合体の水素化物ならびにこの水酸基を有する液状
ジエン系共重合体の水素化物およびポリイソシアネート
化合物からなる液状重合体組成物が提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において用いられるジエン系単量体としては、
炭素数4〜22のジエン系単量体、殊にブタジエン、イソ
プレン、クロロプレン、1,3−ペンタジエン、シクロペ
ンタジエン等が好適であり、2種以上のジエン系単量体
を用いることも可能である。
このジエン系単量体と共重合させる水酸基を有するエ
チレン性不飽和単量体としては特に制限はないが、たと
えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シシクロヘキシルアクリレート、2−ビドロキシブチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシシクロヘキシタ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト等の水酸基を有するアクリル酸エステルが好適に用い
られる。
ジエン系単量体と水酸基を有するエチレン性不飽和単
量体を共重合するにあたっては、特別な方法を採用する
必要はなく、従来の分子鎖末端に水酸基を含有する液状
ジエン系重合体の重合方法でよい。
たとえば、ジエン系単量体と水酸基を有するエチレン
性不飽和単量体の共存下で過酸化水素、水酸基を有する
アゾ化合物〔たとえば2,2′−アゾビス[2−メチル−
N−(2−ヒドロキシエチル)−プロプオンアミド
等]〕または水酸基を有するパーオキシド(たとえばシ
クロヘキサノンパーオキサイド等)を重合開始剤とし
て、ラジカル重合することにより、分子鎖末端および分
子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合体が得ら
れる。重合開始剤の使用量は単量体100gに対してたとえ
ば過酸化水素1.0〜50g、2,2′アゾビス[2−メチル−
N−(2−ヒドロシキエチル)−プロピオンアミド]5.
0〜100g、シクロヘキサノンパーオキサイド5.0〜100gが
適当である。重合は無溶媒で行うことも可能であるが、
反応の制御の容易さ等のため溶媒を用いるのが好まし
い。溶媒としてはエタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール等が通常用いられる。反応温度は80〜150
℃、反応時間は0.5〜15時間が適当である。
ジエン系単量体と水酸基を有するエチレン性不飽和単
量体との配合割合は、ジエン系単量体30〜95重量%、水
酸基を有するエチレン性不飽和単量体70〜5重量%、好
ましくはジエン系単量体40〜80重量%、水酸基を有する
エチレン性不飽和単量体60〜20重量%の割合である。な
お、本発明において用いられる単量体は上記2成分のみ
でもよいが、場合により第3成分として20重量%以下の
他の単量体を加えてもよい。
反応終了後に溶液を減圧下で蒸留すれば溶剤が除去さ
れ、分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液状
ジエン系共重合体が得られる。この水酸基を有する液状
ジエン系共重合体の数平均分子量は、200〜25000、好ま
しくは300〜10000であり、水酸基含有量は0.1〜10meq/
g、好ましくは0.5〜8meq/gである。
本発明においては、このようにして得られる分子鎖末
端および分子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重
合体の水素化物を用いることを特徴とする。
この水素化物は、均一系触媒、不均一系触媒等を用い
る公知の方法により、前記のごとく製造した分子鎖末端
および分子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合
体を水素化することにより得ることができる。
均一系触媒を用いる場合に、ヘキサン、シクロヘキサ
ン等の飽和炭化水素や、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素を触媒とし、常温〜150℃の反応温
度で、常圧〜50kgm/cm2の水素圧下で水素添加反応が行
われる。均一系触媒としては遷移金属ハライドとアルミ
ニウム、アルカリ土類金属、もしくはアルカリ金属等の
アルキル化物との組み合わせによるチーグラー触媒等
を、重合体の二重結合あたり0.01〜0.1mol%程度使用す
る。反応は通常1〜24時間で終了する。
不均一系触媒等を用いる場合、ヘキサン、シクロヘキ
サン等の飽和炭化水素や、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類、エタノール、イソプロパノ
ール等のアルコール類等またはこれらの混合等を溶媒と
し、常温〜200℃の反応温度で、常圧〜100kg/cm2の水素
圧下で水素添加反応が行われる。不均一系触媒としては
ニッケル、コバルト、ポラジウム、白金、ロジウム、ル
テニウム等の触媒を単独でまたはシリカ、ケイソウ土、
アルミナ、活性炭等の担体に担持して用い、使用量は重
合体重量に対し、0.05〜10wt%が適当である。これらの
触媒は、混合して用いてもよい。反応は通常1〜48時間
で終了する。
反応終了後に触媒をろ別して、溶液を減圧下で蒸留す
れば溶剤が除去され、分子鎖末端および分子鎖内部に水
酸基を有する液状ジエン系共重合体の水素化物が得られ
る。この分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する
液状ジエン系共重合体の水素化物は、数平均分子量は20
0〜25000、好ましくは300〜10000であり、水酸基含有量
は0.1〜10meq/g、好ましくは0.5〜8meq/gである。
水素化反応後における重合体中の不飽和二重結合の水
素化の割合(水素化率)は下式で表される。
A:水素化物の共重合体の臭素価 B:水素化物の共重合体と臭素価 この水素化物の水素化率は50%以上、好ましくは70%
以上である。なお、この水素化物と水酸基含有液状イソ
プレン重合体の水素化物を混合して用いてもよい。
本発明は、ジエン系単量体と水酸基を有するエチレン
性不飽和単量体とを共重合してなる分子鎖末端および分
子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合体の水素
化物を提供すると共に、この水素化物およびポリイソシ
アネート化合物からなる液状重合体組成物をも提供す
る。
本発明において用いるポリイソシアネート化合物と
は、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する有
機化合物であって、前記分子鎖末端および分子鎖内部に
水酸基を有する液状ジエン系共重合体の水素化物に対す
る反応性イソシアネート基を有するものである。このポ
リイソシアネート化合物の例としては、通常の芳香族、
脂肪族および脂環族のものを挙げることができ、たとえ
ばトリインジイソシアネート(TDI)、ヘキサメチルン
ジイソシアネート、ドデカンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、カルボジイミド
変性ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレン
ポリフェニルイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト(TMXDI)、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシ
アネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタリン−
1,5−ジイソシアネート、o−トルイジンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、トリフェニルメタント
リイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)
チオホスフェート、テトラメチルキシレンジイソシアネ
ート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11−ウ
ンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート
−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサ
メチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイ
ソシアネート、イソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシ
アネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加ジ
フェニルメタンジイソシアネート、水素添加キシリレン
ジイソシアネート、前記ポリイソシアネート化合物の環
化三量体(イソシアヌレート変性体)やエチレングリコ
ール、トリメチロールプロパン、ポリエーテルポリオー
ル、ポリマーポリオール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオ
ール、ポリアルカジエンポリオール、部分ケン化エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ヒマシ油系ポリオール等のポ
リオール化合物と前記ポリイソシアネート化合物との付
加反応物等が用いられる。
また、これらポリイソシアネート化合物は2種以上を
混合して用いることもでき、さらにこれらポリイソシア
ネート化合物のイソシアネート基をフェノール、キシレ
ノール、メチルエチルケトンオキシム、ε−カプロラク
タム等のブロック剤でブロックしたいわゆるブロックイ
ソシアネート化合物を用いることができる。
これら前記成分の配合割合については特に制限はない
が、通常は、分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有
する液状ジエン系共重合体の水素化物の水酸基(OH)に
対するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基
(NCO)の割合(NCO/OH)が、モル比で0.5〜25、好まし
くは0.5〜15となるように配合する。
また、後記のポリオール化合物、ポリアミン化合物
等、イソシアネート基と反応する水酸基、アミノ基を有
する化合物を配合する場合、配合するすべての水酸基を
有する化合物(水素化物を含む)の水酸基(OH)、すべ
てのアミノ基を有する化合物のアミノ基(NH2)に対す
るイソシアネート基の割合[NCO/OH,NCO/NH2またはNCO/
(OH+NH2)]がモル比で上記となるように配合する。
本発明における液状重合体組成物は、分子鎖末端およ
び分子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合体の
水素化物およびポリイソシアネート化合物からなるもの
であるが、所望により他の成分を配合することができ
る。
所望成分としては、ポリオール化合物、ポリアミン化
合物、触媒(硬化促進剤)、無機充填材、有機充填材、
粘度調整剤、溶剤、粘着性付与樹脂、老化防止剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、消泡剤、発泡防止剤等
を挙げることができる。
ポリオール化合物としては、一級ポリオール、二級ポ
リオール、三級ポリオールのいずれを用いてもよい。具
体的には、たとえば1,2−プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、2,3ブタンジオール、1,2−ペンタンジオー
ル、2,3−ペンタジオール、2,5−ヘキサンジオール、2,
4−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオ
ール、シクロヘキサンジオール、グリセリン、N,N−ビ
ス−2−ヒドロキシプロピルアニリン、N,N′−ビスヒ
ドロキシイソプロピル−2−メチルピペラジン、ビスフ
ェノールAのプロピレンオキサイド付加物等の少なくと
も1個の二級炭素に結合した水水素基を含有する低分子
量ポリオールが挙げられる。
さらに、ポリオールとして二級炭素に結合した水酸基
を含有しないエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトーリ、ジペ
ンタエリスリトール等を用いることもできる。ポリオー
ルの分子量は50〜500の範囲のものが好適である。
また、ポリウレタン原料として用いられるポリエーテ
ルポリオールおよびその変性体、ポリテトラエチレンエ
ーテルグリコール、テトラヒドロフラン/アルキレンオ
キサイド共重合ポリオール、エポキシ樹脂変形ポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリジエン系ポリオー
ル、部分ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体等の重合
型ポリオールも用いることができる。これらのポリオー
ルの数平均分子量は通常500〜10000である。さらに、ヒ
マシ油、水素化ヒマシ油、ヒマシ油エステル交換物等の
ヒマシ油系ポリオールも使用可能である。これらのポリ
オール化合物は2種以上を混合して用いてもよい。
本発明で使用可能なポリアミン化合物は、1分子中に
2個以上の、活性水素を有すアミノ基を持つ化合物であ
る。
具体的には、ヘキサメチレンジアミン、ポリオキシプ
ロピレンポリアミン等の脂肪族ポリアミン、3,3′−ジ
メチル−4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン等の
脂環族ポリアミン、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジア
ミン、3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミン等の芳香
族ポリアミン等を挙げることができる。
これらポリオール化合物やポリアミン化合物の配合割
合に特に制限はないが、通常は前記した分子鎖末端およ
び分子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合体の
水素化物100重量部に対して、ポリオール化合物または
ポリアミン化合物を1〜1000重量部、好ましくは3〜20
0重量部配合する。
また、トリエチレンジアミン、テトラメチルグアニジ
ン、N,N,N′N′−テトラメチルヘキサン−1,6−ジアミ
ン、N,N,N′N″N″−ペンタメチルジエチレントリア
ミン、ビス(2−ジメチルアミンエチル)エーテル、1,
2−ジメチルイミダゾール、N−メチル−N′−(2−
ジメチルアミノ)エチルピペラジン、ジアザビシクロウ
ンデセン等の三級アミン、三級アミンのカルボン酸塩、
スタナスオクトエート、ジブチルチンジアセテート、ジ
ブチルチンジラウレート、ジブチルチンマーカプチド、
ジブチルチンチオカルボキシレート、ジブチルチンジマ
レエート、ジオクチルチンマーカプチド、ジオクチルチ
ンチオカルポキシレート、フェニル水銀プロピオン酸
塩、オクテン酸鉛等の有機金属化合物等、液状重合体組
成物の硬化反応を促進させるための触媒を添加すること
ができる。
本発明における液状重合体組成物には、無機充填材、
有機充填材を配合してもよい。
無機充填材としては、亜鉛、アスベスト、アルミナ、
アルミニウム、カオリンクレー、ガラス球、ガラスフレ
ーク、ガラス繊維、炭素(チャンネルブラック、ファー
ネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラッ
ク)、炭素繊維、カスミ石、クリオライト、グラファイ
ト、シリカ、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化亜鉛、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、スレート
粉、ゼオライト、石英粉、炭酸カルシウル、炭酸マグネ
シウム、タルク、チタン酸カリウム、窒化ホウ素、長石
粉、銅、ニッケル、二硫化モリブデン、硫酸バリウム、
ホワイティング、ロウ石クレー、マイカ、セッコウ等を
挙げることができる。
有機充填材としては、ゴム粉末、セルロース、リグニ
ン、キチン質、皮革粉、ヤシ殻、木粉、木綿、麻、羊
毛、絹等の天然系の繊維、ナイロン、ポリエステル、ビ
ニロン、アセテート、アクリル等の合成繊維、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトル
−ブタジエン共重合体、ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンフタレート、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリビニルクロライド、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂等の合成樹脂粉末または顆粒状を挙
げることができる。
これらの無機充填材、有機充填材の配合量についても
特に制限はないが、通常は分子鎖末端および分子鎖内部
に水酸基を有する液状ジエン系共重合体の水素化物100
重量部に対し、0.1〜500重量部、好ましくは5〜200重
量部である。
粘度調整材としては、ジオクチルフタレート等の可塑
剤、パラフィン系、ナフテン系、アロマ系のプロセスオ
イル、オレフィンオリゴマー、アルキルベンゼン、アル
キルナフタレ、アルキルジフェルエタン、シリコーンオ
イル等を用いることができる。
これらの粘度調整剤は配合量についても特に制限はな
いが、通常は前記分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基
を有する液状ジエン系共重合体の水素化物100重量部に
対し、1〜500重量部、好ましくは10〜200重量部であ
る。
さらに、粘度低下のため、n−ヘキサン、シクロヘキ
サン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、メチル
エチレケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢
酸ブチル等のエーテル系溶剤、テトラヒドロフラン等の
エステル系溶剤、N,N−ジエチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホシキド等の溶剤、粘着力、接着力の調整のため
にアルキルフェノール樹脂、テンペン樹脂、テルペンフ
ェノール樹脂、キシレンホルムアルデヒド樹脂、ロジ
ン、水添ロジン、クマロン樹脂、脂肪族および脂環族お
よび芳香石油樹脂等の粘着性付与樹脂、耐熱性、耐候性
向上のためにヒンダードフェノール系、ヒンダードアミ
ン系、ベンゾトリアゾール系等の老化防止剤、酸化防止
剤または紫外線吸収剤、リン化合物、ハロゲン化合物、
酸化アンチモン等の難燃剤、シリコーン化合物等の消泡
剤、ゼオライト、生石灰等の発泡防止剤等を適宜配合す
ることができる。
本発明においては、前記成分を前記割合で配合して液
状重合体組成物を調製する。組成物の調製にあたって
は、混合装置、混練装置等を用い、0〜120℃、好まし
くは15〜100℃の温度で、0.5秒〜8時間、好ましくは1
秒〜5時間撹拌混合する。
通常はワンショット法と呼ばれる方法、またはプレポ
リマー法と呼ばれる方法が組成物の調製に用いられる。
ワンショット法の場合は、まず前記成分のうち少なく
ともポリイソシアネート化合物を除く成分を配合して前
記の温度、時間で混合し、混合物を得る。この場合物に
ポリイソシアネート化合物および先の混合で用いなかっ
た添加剤成分を添加し、前記の温度、時間で混合し、液
状重合体組成物を得る。このときの好ましいNCO/OHまた
はNCO/(OH+NH2)は、0.5〜2.5である。
プレポリモー法の場合は、所定の当量比NCO/OH、NCO/
NH2またはNCO/(OH+NH2)が1.7〜2.5の範囲で分子鎖末
端および分子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重
合体の水素化物、ポリオール化合物、ポリアミン化合物
のうちの少なくも1つとポリイソシアネート化合物と
を、その他の添加剤の一部または全部の存在下また非存
在下、反応させてプレポリマーを得る。反応の温度は前
記と同様であり、時間は通常0.1〜10時間、好ましくは
0.5〜8時間である。このプレポリマーに残りの成分を
前記の温度、時間で混合し、液状重合体組成物を得る。
このようにして調製された液状重合体組成物は各種の
用途に供せられ、硬化処理することによりさまざまな形
態の硬化体を与えることができるものである。
[実施例] 以下、製造例、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳しく説明する。
製造例1 (1)分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液
状ジエン系共重合体の調製 1のステンレス製耐圧反応容器に、イソプレンモノ
マー60g、2−ヒドロシキエチルアクリレート40g、濃度
50%の過酸化水素16gおよびイソプロパノール100gを仕
込み、反応温度120℃、反応時間2時間の条件で重合反
応を行った。反応終了後、分液ロートに反応混合物を入
れ、600gの水を添加して震盪し、3時間静置した後、油
層を分取した。この油層から溶媒、未反応モノマー、低
沸点成分を2mmHg、100℃、2時間の条件で留去し、分子
鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系
共重合体(収率20重量%)を得た。このものの数平均
分子量は1150、水酸基含有量は3.20meq/g、粘度は45ポ
イズ/30℃、臭素価180g/100gであった。
(2)分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液
状ジエン系共重合体の水素化物の調製 (実施例1) 製造例1の(1)で得た分子鎖末端および分子鎖内部
に水酸基を有する液状ジエン系共重合体100g、ルテニ
ウム含量5重量%のルテニウムカーボン触媒10gおよび
溶媒としてシクロヘキサン100gを仕込み、50kg/cm2Gの
水素圧下で140℃にて4.5時間水素化反応を行った。反応
終了後、0.45μのメンブランフィルターを通して反応溶
液から触媒を分解除去した後、2mmHg、110℃、2時間の
条件で溶媒を留去した。その結果、分子鎖末端および分
子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合体の水素
化物が得られた。このものの数平均分子量は1300、水
酸基含有量は3.50meq/g、粘度は780ポイズ/30℃、臭素
価8g/100gであった。
製造例2 (1)分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液
状ジエン系共重合体の調製 ブタジエンモノマー60gおよび2−ヒドロシキエチル
アクリレート40gとした以外は製造例1の(1)と同じ
条件で分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液
状ジエン系共重合体(収率72重量%)を得た。このも
のの数平均分子量は1350、水酸基含有量は2.80meq/g、
粘度は42ポイズ/30℃、臭素価210g/100gであった。
(2)分子鎖末端および分子鎖内部に水酸基を有する液
状ジエン系共重合体の水素化物の調製 (実施例2) 製造例2の(1)で得た分子鎖末端および分子鎖内部
に水酸基を有する液状ジエン系共重合体を製造例1の
(2)と同じ条件で水素化して分子鎖末端および分子鎖
内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合体の水素化物
を得た。このものの数平均分子量は1400、水酸基含有
量は3.32meq/g、粘度は880ポイズ/30℃、臭素価8g/100g
であった。
製造例3 水酸基含有液状ポリイソプレンの調製 1のステンレス製耐圧反応容器に、イソプレン200
g、濃度20%の過酸化水素40gおよびイソプロパノール10
0gを仕込み、反応温度120℃、反応時間2時間の条件で
重合反応を行った。反応中、圧力は最高8kg/cm2Gに達し
た。反応終了後、分液ロートに反応混合物を入れ、600g
の水を添加して震盪し、3時間静置した後、油層を分取
した。この油層から溶媒、未反応モノマー、低沸点成分
を2mmHg、100℃、2時間の条件で留去し、水酸基含有液
状ポリイソプレン(収率66重量%)を得た。このものの
数平均分子量は2240、水酸基含有量は0.96meq/g、粘度
は64ポイズ/30℃、臭素価220g/100gであった。このとき
の1分子当たりの平均水酸基数は2.15であった。
製造例4 水酸基含有液状ポリイソプレンの水素化物の調製 製造例3で得られた水酸基含有液状ポリイソプレン10
0g、ルテニウム含量5重量%のルテニウムカーボン触媒
5gおよび溶媒としてシクロヘキサン100gを仕込み、50kg
/cm2Gの水素圧下で150℃にて6時間水素化反応を行っ
た。反応終了後、0.45μのメンブランフィルターを通し
て反応溶液から触媒を分離除去した後、2mmHg、110℃、
2時間の条件で溶媒を留去した。その結果、水酸基含有
液状ポリイソプレンの水素化物が得られた。このものの
数平均分子量は2250、水酸基含有量は0.95meq/g、粘度
は731ポイズ/30℃、臭素価8g/100gであった。このとき
の1分子当たりの平均水酸基数は2.18であった。
実施例3、4および比較例1〜5 <硬化体の調製> 第1表に示す組成物のうち、ポリイソシアネート化合
物を除く成分を配合し、60℃で2分間混合撹拌しこれに
ポリイソシアネート化合物を第1表に示す割合で加え、
60℃で2分間混合撹拌して液状重合体組成物を調製し
た。
この組成物を300×150×2mmの金型上に流し、100℃で
2時間プレス後、60℃で15時間後、養生して硬化体を得
た。
この硬化体を用いた評価結果を第1表に示す。
<評価方法> 硬化体の耐熱性および耐候性の評価を行った。評価結
果は第1表に示す。
(1)耐熱性試験 硬化体をギヤ式オーブン中で130℃で1週間加熱し
た。加熱後の物性をJIS K−6301に準拠し測定した。
(2)耐候性試験 硬化体をキセノンサンシャインウエザオメーター[ガ
ス試験機(株)製]を用いて下記の条件で連続試験し
た。試験後の物性をJIS K−6301に準拠し測定した。
ブラックパネル温度;60℃ 湿 度;60% サイクル;120分間照射中18分間降雨 試験時間;2000時間 [発明の効果] 本発明によれば、殊に耐熱性と耐候性に一一層の向上
が図られた硬化体を与えることのできる液状ジエン系共
重合体の水素化物およびそれを含有する液状重合体組成
物が提供され、この組成物から得られる硬化体の良好な
機械適性質、耐水性、電気的特定、ゴム弾性等と相まっ
て、弾性材、防水材、絶縁材、封止材、接着材、粘着
剤、塗膜材、防振材等の広範な用途に供せられる組成物
としてきわめて有用な素材を提供するものである。
このため、成形材料、土木建設、電子・電気、機械等
の分野におけるその貢献は多大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−75912(JP,A) 特開 昭61−12707(JP,A) 特開 昭60−173011(JP,A) 特開 昭62−151405(JP,A) 特開 昭62−132902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08C 19/02 C08G 18/69 C08F 236/04 C08L 7/00 - 21/02 C08L 75/04 - 75/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジエン系単量体と水酸基を有するエチレン
    性不飽和単量体とを共重合してなる分子鎖末端および分
    子鎖内部に水酸基を有する液状ジエン系共重合体の水素
    化物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の水酸基を有する液状ジエ
    ン系共重合体の水素化物およびポリイソシアネート化合
    物からなる液状重合体組成物。
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