JP2772415B2 - 液状重合体組成物 - Google Patents

液状重合体組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液状重合体組成物に関し、詳しくは透明性を
有し、かつ伸びに優れた硬化体を与える液状重合体組成
物に関するものである。
[従来の技術] これまでに、弾性硬化体等を得るための液状重合体組
成物として、水酸基含有液状重合体とポリイソシアネー
ト化合物との組合せからなる組成物が種々検討されてき
た。
これら液状重合体組成物の中で、耐水性、耐熱性、耐
候性および電気特性等に優れた組成物として、水酸基含
有液状イソプレン系重合体の水素化物とポリイソシアネ
ート化合物とからなる組成物が知られている(特開昭63
-57626号公報、特開平1-203421号公報)。
これらの液状重合体組成物は、ウレタンエラストマ
ー、接着剤、塗料、電気絶縁材、防水材、止水材等とし
てきわめて有用なものである。
ところで、このような液状重合体組成物にあっては、
充分な耐熱性や耐候性を得るためには、ポリイソシアネ
ート化合物として、脂肪族系炭化水素骨格を有するもの
を用いることが好ましい。
すなわち、ポリイソシアネート化合物として芳香族系
炭化水素骨格を有するものは、その芳香族環に起因して
劣化を生じやすく、また、脂環式系炭化水素骨格を有す
るものは、イソシアネート基と結合した三級炭素原子と
結合した水素原子の引き抜きに起因して劣化を生じやす
いためである。
このような背景を考慮して従来、ポリイソシアネート
化合物として、ヘキサンジイソシアネートが知られてい
る。
ところが、このヘキサンジイソシアネートを用いた液
状重合体組成物は、耐熱性、耐候性の良好な硬化体を与
えるものの、透明性を喪失し、またゴム弾性も充分でな
いという問題を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、透明性を有し、かつゴム弾性、殊に伸びに
優れた硬化体を与えることのできる液状重合体組成物を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記目的を達成するために、水酸基含
有液状重合体として、水酸基含有液状イソプレン系重合
体の水素化物を用いると共に、他方の成分であるポリイ
ソシアネート化合物について、くり返し検討を重ねた結
果、特定の脂肪族系炭化水素骨格を有したジイソシアネ
ート化合物を用いることによって、透明性を有し、しか
も優れた伸び特性を有する硬化体を与える液状重合体組
成物が得られるということを見い出し、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、水酸基含有液状イソプレ
ン系重合体の水素化物および式 OCNCH2 nNCO (nは8〜18の整数) で表されるジイソシアネート化合物からなる液状重合体
組成物が提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において用いる水酸基含有液状イソプレン系重
合体の水素化物は、水酸基含有液状イソプレン系重合体
を水素化して得られる。
原料となる水酸基含有液状イソプレン系重合体は、公
知のものを用いることができ、また公知の方法により製
造することができる。例えばイソプレンモノマーを過酸
化水素、水酸基を有するアゾ化合物(例えば2,2′−ア
ゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−
プロピオンアミド〕等)または水酸基を有するパーオキ
シド(例えばシクロヘキサノンパーオキサイド等)を重
合開始剤としてラジカル重合することにより水酸基含有
液状ポリイソプレンが得られる。重合開始剤の使用量は
イソプレンモノマー100gに対して例えばH2O21.0〜50g、
2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシ
エチル)−プロピオンアミド〕9.2〜92g、シクロヘキサ
ノンパーオキサイド7.6〜76gが適当である。重合は無溶
媒で行なうことも可能であるが、反応の制御の容易さ等
のため溶媒を用いるのが好ましい。溶媒としてはエタノ
ール、イソプロパノール等が通常用いられる。反応温度
は80〜150℃、反応時間は0.5〜15時間が適当である。
また、ナフタレンジリチウム等の触媒を用いてイソプ
レンモノマーをアニオン重合させてイソプレンリビング
ポリマーを製造し、さらにモノエポキシ化合物を反応さ
せることによっても水酸基含有液状ポリイソプレンを得
ることができる。重合は無溶媒で行なうことも可能であ
るがラジカル重合の場合と同様の観点から溶媒を用いる
のが好ましい。溶媒としてはヘキサン、シクロヘキサン
等の飽和炭化水素が用いられる。反応温度は50〜100
℃、反応時間は1〜10時間が適当である。
本発明においては、原料の水酸基含有液状イソプレン
系重合体は、イソプレンホモポリマーであってもよく、
イソプレンと他のコモノマーとの共重合によるコポリマ
ーであってもよい。
このコポリマーは、前記製造方法において、重合時に
イソプレンに対し50モル%以下の割合でコモノマーを添
加することによって製造することができる。
コモノマーとしては、ブタジエン、クロロプレン等の
ジエンモノマーや、スチレン、アクリロニトリル、アク
リル酸またはそのエステル、メタクリル酸またはそのエ
ステル等の炭素数2〜22のα−オレフィン性付加重合型
モノマーを挙げることができる。
このようにして得られた水酸基含有液状イソプレン系
重合体としては、数平均分子量が500〜20000のものが好
ましい。500未満のものは、得られる硬化体のゴム弾性
に劣り、20000を越えると重合体組成物の流動性が著し
く低下する。
なお、水酸基は分子鎖内部に有していても、分子鎖末
端に有していてもよいが、両末端にあるものが好まし
い。
本発明においては、このような水酸基含有液状イソプ
レン系重合体の水素化物を用いる。
この水素化物は、公知のものを用いることができ、ま
た、均一系触媒、不均一系触媒等を用いる公知の方法に
より、前記のごとく製造した水酸基含有液状イソプレン
系重合体を水素化することにより得ることができる。
均一系触媒を用いる場合、ヘキサン、シクロヘキサン
等の飽和炭化水素やベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素等を溶媒とし、常温〜150℃の反応温度
で常圧〜50kg/cm2の水素圧下で水素添加反応が行われ
る。均一系触媒としては遷移金属ハライドとアルミニウ
ム、アルカリ土類金属もしくはアルカリ金属等のアルキ
ル化物との組合せによるチーグラー触媒等をポリマーの
2重結合あたり0.01〜0.1mol%程度使用する。反応は通
常1〜24時間で終了する。
不均一系触媒を用いる場合、ヘキサン、シクロヘキサ
ン等の飽和炭化水素やベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、THF、ジオキサ
ン等のエーテル類、エタノール、イソプロパノール等の
アルコール類等あるいはこれらの混合系を溶媒とし、常
温〜200℃の反応温度で常圧〜100kg/cm2の水素圧下で水
素添加反応が行われる。不均一系触媒としてはニッケ
ル、コバルト、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウ
ム等の触媒を単独であるいはシリカ、ケイソウ土、アル
ミナ、活性炭等の担体に担持して用い、使用量はポリマ
ー重量に対し0.5〜10wt%が適当である。反応は通常1
〜48時間で終了する。
このようにして得られる水酸基含有液状イソプレン系
重合体の水素化物の水素化率は50%以上、好ましくは70
%以上である。
この水素化率は次式によって表される。
A:水素化前の重合体の臭素価 B:水素化後の重合体の臭素価 本発明は、前記水酸基含有液状イソプレン系重合体の
水素化物および式 OCNCH2 nNCO (nは8〜18の整数) で表されるジイソシアネート化合物からなる液状重合体
組成物である。
式OCNCH2 nNCOで表わされるジイソシアネート化合
物は、対応するジアミンとホスゲンとを反応させること
によって比較的容易に製造することができる。
これらジイソシアネート化合物は具体的には、オクタ
ンジイソシアネート(n=8)、ノナンジイソシアネー
ト(n=9)、デカンジイソシアネート(n=10)、ウ
ンデカンジイソシアネート(n=11)、ドデカンジイソ
シアネート(n=12)、トリデカンジイソシアネート
(n=13)、テトラデカンジイソシアネート(n=1
4)、ペンタデカンジイソシアネート(n=15)、ヘキ
サデカンジイソシアネート(n=16)、ヘプタデカンジ
イソシアネート(n=17)、オクタデカンジイソシアネ
ート(n=18)である。
これらジイソシアネート化合物は単独で用いても、組
合せて用いてもよい。
nが8未満のジイソシアネート化合物を用いた場合
は、硬化体が白濁して透明性を喪失し、またゴム弾性も
低下するので好ましくない。nが18を越えるジイソシア
ネートを用いた場合は、硬化体が軟質となりすぎ、ま
た、ジイソシアネート化合物が固化するので良好な液状
重合体組成物とならないので好ましくない。
これら前記成分の配合割合については特に制限はない
が、通常は、水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素
化物の水酸基(OH)に対する前記ジイソシアネートのイ
ソシアネート基(NCO)の割合(NCO/OH)がモル比で0.5
〜25、好ましくは0.5〜15となるように配合する。
また、後述のポリオール化合物、ポリアミン化合物
等、イソシアネート基と反応する水酸基、アミノ基を有
する化合物を配合する場合、配合するすべての水酸基を
有する化合物(水素化物を含む)の水酸基(OH)すべて
のアミノ基を有する化合物のアミノ基(NH2)に対する
イソシアネート基の割合(NCO/OH、NCO/NH2またはNCO/
(OH+NH2))がモル比で上記となるよう配合する。
本発明は、前記2成分を必須の成分とする液状重合体
組成物であるが、所望により、低分子ポリオール化合
物、重合型ポリオール化合物、ポリアミン化合物、無機
充填材、有機充填材、その他の添加剤を適宜配合するこ
とができる。
低分子ポリオール化合物としては、1級ポリオール、
2級ポリオール、3級ポリオールのいずれを用いてもよ
い。具体的には例えば1,2−プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブ
タンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジ
オール、2,3−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオー
ル、2,4−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサ
ンジオール、シクロヘキサンジオール、グリセリン、N,
N−ビス−2−ヒドロキシプロピルアニリン、N,N′−ビ
スヒドロキシイソプロピル−2−メチルピペラジン、ビ
スフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等の少な
くとも1個の二級炭素に結合した水素基を含有する低分
子量ポリオールが挙げられる。
さらに、ポリオールとして二級炭素に結合した水酸基
を含有しないエチレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等を用いることもできる。
ポリオールとしては通常ジオールが用いられるが、トリ
オール、テトラオールを用いてもよく、その分子量は50
〜500の範囲のものである。
また、ポリウレタン原料として用いられる重合型ポリ
オール化合物としては、ポリエーテルポリオールおよび
その変性体、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、
テトラヒドロフラン/アルキレンオキサイド共重合ポリ
オール、エポキシ樹脂変性ポリオール、ポリエステルポ
リオール、ポリジエン系ポリオール、部分ケン化エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。これ
らポリオール化合物の数平均分子量は通常500〜10000で
ある。これらポリオール化合物は2種以上を混合して用
いることもできる。
ポリアミン化合物としてはジアミン、トリアミン、テ
トラアミンのいずれでもよい。さらに、1級ポリアミ
ン、2級ポリアミン、3級ポリアミンのいずれかを用い
ることもできる。ポリアミン化合物としては例えば、ヘ
キサメチレンジアミン等の脂肪族アミン;3,3′−ジメチ
ル4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン等の脂環族
アミン;4,4′−ジアミノジフェニル等の芳香族アミン;
2,4,6−トリ(ジメチルアミノメチル)フェノール等の
テトラミン等を挙げることができる。
これらポリオール化合物またはポリアミン化合物は通
常は前記した水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素
化物100重量部に対してポリオール化合物またはポリア
ミン化合物を1〜1000重量部、好ましくは3〜200重量
部配合する。
無機充填材としては、亜鉛、アスベスト、アルミナ、
アルミニウム、カオリンクレー、ガラス球、ガラスフレ
ーク、炭素(チャンネルブラック、ファネスブラック、
アセチレンブラック、サーマルブラック)、カスミ石、
クリオライト、グラファイト、シリカ、ケイ灰石、ケイ
ソウ土、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタン、酸化鉄、水酸化アルミニウム、スレー
ト粉、セオライト、石英粉、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、タルク、チタン酸カリウム、室化ホウ素、長
石粉、銅、ニッケル、二硫化モルブデン、硫酸バリウ
ム、ホワイティング、ロウ石クレー、マイカ、セッコウ
等を挙げることができる。
無機充填材の配合量についても特に制限はないが、通
常は水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素化物100
重量部に対し、1〜500重量部、好ましくは10〜200重量
部である。
また、有機充填材としては、ゴム粉末、セルロース、
リグニン、キチン物質、皮革粉、ヤシガラ、木粉や、木
綿、麻、羊毛、絹等の天然系繊維、ナイロン、ポリエス
テル、ビニロン、アセテート、アクリル等の合成系繊
維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ア
クリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリメチルメタクリレート、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール等の合成樹
脂粉末または粒状体等を挙げることができる。
これら有機充填材の配合量は、無機充填材の場合とほ
ぼ同じである。
本発明においては、前記成分を前記割合で配合して液
状重合体組成物を調製するが、所望により加える他の添
加剤としてさらに、粘度調整剤としてジオクチルフタレ
ート等の可塑剤を加えたり、アロマ系、ナフテン系、パ
ラフィン系オイル等の軟化剤を加えたり、粘着力、接着
力の調整のためにアルキルフェノール樹脂、テルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、キシレンホルムアルデヒ
ド樹脂、ロジン、水添ロジン、クマロン樹脂、脂肪族お
よび芳香族石油樹脂等の粘着付与樹脂を加えることもで
きる。また、ジブチルスズジラウレート、第1スズオク
トエート、トリエチレンジアミン等の硬化促進剤を加え
ることもできる。さらに、耐候性向上のために老化防止
剤を加えたり、難燃性付与剤として赤リン、ヘキサブロ
ムベンゼン等を加えたり、消泡剤としてシリコン化合物
等を添加することができる。
液状重合体組成物は以上のような成分を配合、混合す
ることによって得られる。通常は所望成分を配合する場
合、まず上記成分のうちジイソシアネート化合物を除い
た成分を配合し、0〜120℃、好ましくは10〜100℃にて
5〜240分間、好ましくは30〜180分間撹拌混合し、次い
でこの混合物にジイソシアネート化合物を添加して0〜
120℃、好ましくは15〜100℃にて5秒間〜300分間、好
ましくは10秒間〜30分間撹拌混合して液状重合体組成物
が得られる(ワンショット法)。
このワンショット法における好ましいNCO/OHモル比は
0.5〜2.0であるが、プレポリマー法で製造する場合に
は、プレポリマー生成前の本発明の組成物は前記NCO/OH
モル比範囲に拘束されない。プレポリマー法では反応当
量比、すなわちNCO/OHが2.0〜25.0の範囲で両者を混合
し、さらにその他の添加剤の存在下あるいは非存在下で
反応させプレポリマーを製造する。プレポリマー製造の
反応温度はワンショット法と同様であり、反応時間は通
常0.5〜5.0時間である。このプレポリマーからポリウレ
タンを製造する際に残りの当該水素化物および/または
ポリオール化合物、ポリアミン化合物を配合する。この
ときの反応温度、反応時間はワンショット法と同様でよ
い。
[実施例] 以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに
詳細に説明する。
製造例1 分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレンの
調製 1のステンレス製耐圧反応容器に、イソプレン200
g、濃度50重量%の過酸化水素16gおよびイソプロパノー
ル100gを仕込み、温度120℃、反応時間2時間の条件で
反応を行なった。このときの最大圧力は8kg/cm2Gであ
った。反応終了後、分液ロートに反応混合物を入れ、60
0gの水を添加して振とうし、3時間静置した後油相を分
取した。この油相から溶媒、モノマー、低沸点成分を2m
mHg、100℃、2時間の条件で留去し、分子鎖末端に水酸
基を有する液状ポリイソプレン(収率68重量%)を得
た。このものの数平均分子量は2240、水酸基含有量は0.
96meq/g、粘度は64ポイズ/30℃、臭素価220であった。
分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレンの
水素化物の調製 上述の如くして得た分子鎖末端に水酸基を有する液状
ポリイソプレン100g、ルテニウム含量5重量%のルテニ
ウム−カーボン触媒10gおよび溶媒としてシクロヘキサ
ン100gを仕込み、50kg/cm2Gの水素圧下で140℃にて4.5
時間水素化反応を行なった。反応終了後、0.45μのメン
ブランフィルターを通して反応溶媒から触媒を分離除去
した後、2mmHg、110℃、2時間の条件で溶媒を留去し
た。その結果、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイ
ソプレンの水素化物が得られた。このものの数平均分子
量は2310、水酸基含有量は0.94meq/g、臭素価は1以
下、粘度は383ポイズ/30℃であった。
また、nは2.17、水素化率は99.5%以上であった。
製造例2 分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレンの
調製 1のステンレス製耐圧反応容器にイソプレン200g、
濃度50重量%の過酸化水素水50gおよびsec−ブチルアル
コール300gを仕込み、温度115℃、反応時間2.5時間の条
件で反応を行なった。このときの最大圧力は7kg/cm2
であった。反応終了後、分液ロートに反応混合物を入
れ、600gの水を添加して振とうし、3時間静置した後油
相を分取した。この油相から溶媒、モノマー、低沸点成
分を2mmHg、100℃、2時間の条件で留去した。その結
果、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレン
(収率74重量%)を得た。このものは数平均分子量138
0、水酸基含有量1.39meq/g、臭素価は216であった。
分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレンの
水素化物の調製 上述の如くして得た分子鎖末端に水酸基を有する液状
ポリイソプレン100gを用いたこと、および水素化反応の
時間を4時間とした以外は製造例1−同様にして分子
鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレンの水素化物
を得た。このものは、その数平均分子量が1450、水酸基
含有量が1.36meq/g、臭素価は1.6であった。
また、nは1.97、水素化率は99.3%であった。
実施例1〜4および比較例1〜2 第1表に示した成分を容器に表示量採集し、25℃で2
分間撹拌した後、吸引鐘中で真空度1mmHgにて脱泡し、
厚さ2mmとなるようにせきを設けたガラス板上に流し込
んだ。
次いで、25℃で1週間硬化処理した後、70℃で24時間
後養生して硬化体を得た。
得られた硬化体の物性を第1表に示す。
[発明の効果] 本発明によれば、透明性を有し、しかもゴム弾性にす
ぐれた硬化体を与える液状重合体組成物が提供される。
このため、ウレタンエラストマー、接着剤、塗料、電
気絶縁材、防水材、止水材等のきわめて多様な分野にお
いて利用できる有用な材料となる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−17176(JP,A) 特開 昭63−97619(JP,A) 特開 昭63−95282(JP,A) 特開 昭63−76208(JP,A) 特開 昭63−57626(JP,A) 特開 昭63−20315(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/69 C08G 18/73

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素
    化物および式 OCNCH2 nNCO (nは8〜18の整数) で表されるジイソシアネート化合物からなる液状重合体
    組成物。
  2. 【請求項2】水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素
    化物の水酸基(OH)に対する式 OCNCH2 nNCO (nは8〜18の整数) で表されるジイソシアネート化合物のイソシアネート基
    (NCO)の割合(NCO/OH)がモル比で0.5〜25である請求
    項1記載の液状重合体組成物。
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