JP2771672B2 - 感熱記録体の製造方法 - Google Patents

感熱記録体の製造方法

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JP2771672B2 JP2098889A JP9888990A JP2771672B2 JP 2771672 B2 JP2771672 B2 JP 2771672B2 JP 2098889 A JP2098889 A JP 2098889A JP 9888990 A JP9888990 A JP 9888990A JP 2771672 B2 JP2771672 B2 JP 2771672B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感熱記録体の製造方法に関し、特に高速記録
適性に優れた記録体を、効率よく製造できる方法に関す
るものである。
(従来の技術) 従来、無色ないしは淡色の電子供与性染料と有機ない
しは無機の電子受容性化合物との呈色反応を利用し、熱
により両発色物質を接触させて記録像を得るようにした
感熱記録体はよく知られている。最近、感熱記録方式の
著しい進歩に伴い感熱ファックス、感熱プリンター等は
いずれも高速化が可能となり、感熱ファックスではA4版
サイズで10秒以下、感熱プリンターでは120字/sec以上
の記録スピードが可能となっている。このようなハード
分野の高速化に伴い、使用される感熱記録体も高速記録
性に優れた記録体が要求されている。
従来より感熱記録体の記録感度を向上させる手段とし
て、電子供与性染料や電子受容性化合物よりも低い温度
で溶解する熱可融性物質を添加する方法が広く知られて
いる。(特開昭49−34842号、特開昭53−39139号等)。
しかしながら、かかる染料と電子受容性化合物の両方を
溶解する性質を一種類の熱可融性物質に持たせることは
困難であり、又二種以上の熱可融性物質を併用すると共
融現象による融点降下によって発色開始温度が下がり白
色度が低下する欠点がある。
また電子供与性染料や電子受容性化合物及び熱可融性
物質を微粉砕して感度を向上さす方法(特開昭56−1539
4号)や横型サンドミルを用いて微粉砕する方法(特開
昭58−69089号)が提案されている。そして特開昭56−1
5394号公報には染料の微粉砕が記録感度に最も影響して
いることが示されている。しかし、これらの提案に使用
されている熱可融性物質である肪肪酸アミドをかかる染
料と共に、横型サンドミルで粉砕しても、特に顕著な粉
砕効果が得られないことが明らかとなった。又、メディ
アの粒径が1.0mm〜3.0mmと比較的大きな場合には、粉砕
効率が悪く、好ましい粉砕方法とはいえない。
(発明が解決しようとする課題) 感熱記録材料として使用される染料や電子受容性化合
物及び熱可融性物質は、一般的に数μm以下に微細化し
て使用されるが、上記の如く、記録機器等の目覚ましい
高速化に伴い記録感度の大幅な改良が要請されており、
その微細化への要求は日々高まっている。
そのため、本発明者等は、記録感度に最も影響を及ぼ
す染料の粉砕、特に、記録感度を一層向上さす為に染料
と熱可融性物質を同時に粉砕する方法に着目して検討を
加えた結果、染料と併用される熱可融性物質により、粉
砕効率に大きな差が生じ、特に横型サンドミルにおいて
その差が顕著になっていることが明らかとなった。そこ
で、染料と同時粉砕する熱可融性物質及び粉砕方法につ
いてさらに巾広い検討を重ねた結果、特定の熱可融性物
質を選択し、これを特定の条件で染料と混合した分散液
を横型サンドミルで同時粉砕すると極めて効率良く、体
積平均粒径1.0μm以下の目的とする混合物分散体が得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
(課題を解決する為の手段) 本発明は、電子供与性無色染料及び電子受容性化合物
を含有する水性分散液を支持体上に塗布する感熱記録体
の製造方法において、該電子供与性無色染料の少なくと
も一種と2−ベンジルオキシナフタレン、パラベンジル
ビフェニル、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)
ベンゼン、ビス〔2−(4−メトキシフェノキシ)エチ
ル〕エーテル、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エ
タン、1,2−ジフェノキシエタン、ベンジル−4−メチ
ルチオフェニルエーテル、1−(2−メチルフェノキ
シ)−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン及びシュ
ウ酸ジベンジルエステルから選ばれる熱可融性物質の少
なくとも一種を分散バインダー及び/又は界面活性剤と
共に水に均一に分散後、粒径が0.3mm〜1.0mmであるメデ
ィアを使用して、横型サンドミルで粉砕処理することを
特徴とする感熱記録体の製造方法である。
(作用) 本発明で使用される横型サンドミルは粉砕を行うベッ
セルを水平に取り付け、その中にメディアとしてガラス
ビーズ、ジルコニア、ハイアルミナボール、セラミック
ス、スチールボール、オッタワサンド、フリント石等の
粒体を充填し、さらに回転軸を水平にして取り付けられ
た攪拌ディスクを高速回転し、粉砕を行う装置である。
かかる横型サンドミルは、縦型サンドミルに比べ比較的
メディアの回転軸への負荷が少ない為、メディアの充填
率が上げられ(縦型サンドミルのメディアの充填率は70
〜80%、横型サンドミルの場合は80〜90%)一般的に粉
砕効率がよいとされる。
また、粉砕効率にはメディアの粒径も寄与しており、
比較的細かいメディアの使用によって粉砕効率は一層高
められる。(第1図に概略図を示す。) 本発明ではこの横型サンドミルを使用するものである
が、染料と同時粉砕される熱可融性物質を選択された特
定のものに限定した所に極めて重大な特徴を有するもの
である。即ち、記録感度の向上の為に染料と一諸に粉砕
される熱可融性物質に関して巾広い検討を行った結果、
特定の熱可融性物質を選択し、これを染料と組合せて粉
砕するとその粉砕効率に大きな差があることが判明し、
特にその差が横型サンドミルに、0.3mm〜1.0mm、より好
ましくは0.3mm〜0.8mmという比較的粒径の小さなメディ
アを充填した場合に顕著になることが明らかになった。
而して、本発明の方法で染料と併用される特定の熱可
融性物質は、2−ベンジルオキシナフタレン、パラベン
ジルビフェニル、1、4−ビス(2−ビニルオキシエト
キシ)ベンゼン、ビス〔2−(4−メトキシフェノキ
シ)エチル〕エーテル、1、2−ビス(3−メチルフェ
ノキシ)エタン、1、2−ジフェノキシエタン、ベンジ
ル−4−メチルチオフェニルエーテル、1−(2−メチ
ルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノキシ)エタ
ン及びシュウ酸ジベンジルエステルから選ばれる少なく
とも一種である。因みに、従来から汎用されているステ
アリン酸アミドや2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾールではたとえ、粒径の小
さなメディアを充填した横型サンドミルを使用しても、
その粉砕効率があまり上がらないことが明らかとなっ
た。
かかる熱可融性物質の染料との併用量は染料100重量
部に対し100〜1000重量部、好ましくは200〜500重量部
程度の範囲で調節されるのが好ましい。
さらに、本発明の粉砕効率をより一層向上させる為
に、微粉砕する前に粒径1.0mm〜3.0mmのメディアを充填
した流通管型ミルで予め粗粉砕を行うと、分散粒子が均
一化され、一層シャーブな分布をもつ混合物分散体が形
成されることも明らかになった。
なお、流通管型サンドミルとは、内部にディスクやピ
ンを有する軸を備えた縦型や横型の円筒型槽にメディア
を充填しておき、これに処理分散液を連続的に送り込ん
で粉砕処理をする装置であり、例えば、サンドグライダ
ー、グレーンミル、パールミル、マターミル、ダイノー
ミル等が挙げられる。
又、本発明で使用される横型サンドミルの実例として
は、ウルトラビスコミル(五十嵐機械製造社)、アジテ
ーターミル(アシザワ社)、メカギャッパーグレンミル
(浅田鉄工社)、ダイノーミル(WILLY.A.BACHOFEN社)
等が挙げられるが、もちろんこれらに限定されるもので
はない。
本発明において染料及び熱可融性物質と共に使用され
る分散バインダーとしては、分散能のある各種の水溶性
高分子が使用できるが、特に、20℃,0.1%水溶液の表面
張力が63dyne/cm以下であり、且つ重合度が500以上であ
るポリビニルアルコールやメチルセルロース類が好まし
く、とりわけ両者を併用するとその粉砕効率が際立って
向上する。なかでも、20℃,0.1%水溶液の表面張力が60
dyne/cm以下、好ましくは56dyne/cm以下であり、且つ重
合度が500以上、好ましくは1000以上のポリビニルアル
コールが好ましく用いられる。
また、上記特定の表面張力及び重合度を有するポリビ
ニルアルコールのなかでも、残存酢酸基をブロック状に
有するポリビニルアルコールが特に好ましく用いられ
る。
メチルセルロース類としては、例えばメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルメチルセルロース等が挙げられるが、微粒化効率
の点でメチルセルロースとヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースが好ましく特に、2%水溶液の20℃での粘度が
150cps以下、好ましくは60cps以下のメチルセルロース
類の使用が望ましい。
本発明者等の検討結果によれば、混合物分散体の高剪
断粘度を0.2〜1.5ポイズ程度に調節すると、微細化が極
めて効率よく達成されることも明らかになった。ここで
高剪断粘度が0.2ポイズ未満では、使用するメディアの
効果が充分に発揮されず、微細化に長時間を要し、逆に
1.5ポイズを越えると微細化工程での発熱が大きく、攪
拌動力負荷が高くなって粉砕効率が低下する傾向が認め
られる。
そのため、本発明の方法においては上記特定のポリビ
ニルアルコールを染料及び熱可融性物質100重量部に対
し0.2〜10重量部の範囲で添加するのが好ましく、特に
1.0〜5重量部の範囲で添加するのが望ましい。又、メ
チルセルロース類を併用する場合にはポリビニルアルコ
ール1重量部に対し、0.05〜50重量部の範囲で添加する
のが好ましく、特に0.5〜5重量部の範囲で添加するの
が望ましい。
尚、かかる分散体の高剪断粘度を0.2〜1.5ポイズ程度
に調節するためには、ポリビニルアルコールやメルセル
ロース類の添加量のみならず、混合物分散体の固形分濃
度を調節したり、他の助剤を添加したりすることも勿論
可能である。
一方、染料と特定の熱可融性物質の混合物分散体を調
製するためには各種界面活性剤を使用することもでき
る。かかる界面活性剤としては、例えばエステル硫酸
塩、アルキル硫酸塩、エーテル硫酸塩、アルキルエーテ
ル硫酸塩、アミド硫酸塩、硫酸化油、アルキルスルホン
酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、エステルスルホン
酸塩、アルキルアリル及びアルキルナフタレンスルホン
酸塩、ホルマリン縮合系ナフタレンスルホン酸塩、N−
アシルスルホン酸塩等が挙げられる。
これらの界面活性剤は分散バインダーを併用して粉砕
効率をより高めることが可能であり、上記混合物分散体
中に粗粉砕前、又は、微粉砕と粗粉砕の間の工程で添加
される。
添加量については特に限定されないが、染料及び熱可
融性物質100重量部に対し、0.05〜20重量部、好ましく
は0.1〜5重量部の範囲で調節される。
本発明の方法で、特に記録感度を高めるために染料及
び熱可融性物質が同時に微粉砕されるが、感熱記録体と
して染料と併用される電子受容性化合物もその粒子の比
表面積の増大によって増感効果が高められるため、上記
と同様の処理により、粉砕されるのがより好ましい。
而して、本発明において特定の熱可融性物質と併用さ
れる電子供与性染料としては各種のものが公知であり、
例えば下記が例示される。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミ
ノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−
ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)5−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインド
ール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3
−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルイン
ドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロ
ール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等のト
リアリルメタン系染料、4,4′−ビス−ジメチルアミノ
ベンズヒドリルベンジルエーテル、N−ハロフェニル−
ロイコオーラミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロ
イコオーラミン等のジフェニルメタン系染料、ベンゾイ
ルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコ
メチレンブルー等のチアジン系染料、3−メチル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピ
ラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベ
ンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト
(6′−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピル
−スピロ−ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミ
ン−B−アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロア
ニリノ)ラクタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)
ラクタム等のラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7
−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メト
キシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−アセチル−
N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−N−メチル−N−ベンジルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−クロロエチル−N−メチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエ
チルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7
−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−
カルボメトキシ−フェニルアミノ)フルオラン、3−
(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−
7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−
フェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオ
ラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロフェニル
アミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒ
ドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プロピ
ル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェ
ニルアミノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プ
ロピル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−(N−エチル−N−i−ブチル)アミノ−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N
−メチル−N−n−ヘキシル)アミノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−
n−ヘキシル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−シクロペンチ
ル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン等のフルオラン系染料等がある。勿論これらの染料に
限定されるものではなく、さらに二種以上の染料の併用
も可能である。
また、電子受容性化合物については、上記電子供与性
染料と接触して呈色する性質を有する各種の物質が用い
られる。代表的な具体例としては、活性白土、酸性白
土、アタパルジャイト、ベントナイト、コロイダルシリ
カ、珪酸アルミニウムなどの無機酸性物質、4−tert−
ブチルフェノール、4−ヒドロキシフェノキシド、α−
ナフトール、β−ナフトール、4−ヒドロキシアセトフ
ェノール、4−tert−オクチルカテコール、2,2′−ジ
ヒドロキシジフェノール、4,4′−イソプロピリデンビ
スフェノール、4,4′−sec−ブチリデンジフェノール、
4−フェニルフェノール、2,2′−メチレンビス(4−
クロルフェノール)、ハイドロキノン,4,4′−シクロヘ
キシリデンジフェノール,4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、ヒドロキノンモ
ノベンジルエーテル、3′,4′−テトラメチレン−4−
ヒドロキシジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−
4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4,4′−
(1,3−ジメチルブチリデン)ビスフェノール、4,4′−
(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4′−
(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール、
4,4′−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェ
ノール、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重合
体などのフェノール性化合物、安息香酸、p−tert−ブ
チル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、3
−sec−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロ
ヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプロピ
ルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−ベン
ジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−クロル−5−(α−メチルベンジルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フェニル
−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5
−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸などの芳香族カル
ボン酸、およびこれらフェノール性化合物、芳香族カル
ボン酸と例えば、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、
カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケルなどの
多価金属との塩、さらには亜鉛、マグネシウム、アルミ
ニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケ
ル、などの多価金属の塩とアンチピリン、ピリジン、ジ
メチルアミノアンチピリン等の有機化合物との錯化合物
などの有機酸性物質等が例示される 尚、上記電子受容性化合物と電子供与性染料の併用割
合については、必ずしも限定するものではないが、塩基
性染料100重量部に対して、100〜700重量部、より好ま
しくは150〜400重量部の電子受容性化合物が配合され
る。
これらを含む塗被液中には、通常バインダーとして、
例えば各種デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラ
チン、カゼイン、アラビアガム、ポリビニルアルコー
ル、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・
アクリル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体
エマルジョン等が全固形分の10〜40重量%、好ましくは
15〜30重量%程度配合される。
さらに、塗被液中には各種の助剤を添加することがで
き、例えばジオクチルスルホコハク酸ソーダ、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ、ラウリルアルコール硫酸エ
ステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、その
他消泡剤、螢光染料、着色染料等が挙げられる。また、
感熱記録体が記録機器や記録ヘッドとの接触によってス
ティッキングを生じないようにステアリン酸、ポリエチ
レン、カルナバロウ、パラフィンワックス、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等
の分散液やエマルジョン等を添加することもできる。
さらに、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で例え
ば1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
ert−ブチルフェニル)ブタン,1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)
ブタン,1−〔α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕−4−〔α′,α′−ビス(4″−ヒド
ロキシフェニル)エチル〕ベンゼン,4,4′−ブチリデン
ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル
フェニル)等の保存性改良剤を併用することもできる。
又、記録ヘッドへのカス付着を改善するためにカオリ
ン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸
化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の
無機顔料を添加することもできる。
一方支持体としては、紙、プラスチックフィルム、合
成紙等が用いられるが、価格、塗布適性等の点で紙が最
も好ましく用いられる。また記録層を形成する塗被液の
支持体への塗被量は特に限定されず、通常、乾燥重量で
2〜12g/m2、好ましくは3〜10g/m2程度の範囲で調節さ
れる。
なお、記録層上には記録層を保護する等の目的のため
にオーバーコート層を設けることも可能であり、支持体
の裏面に保護層を設けたり、支持体に下塗り層を設ける
ことも勿論可能で、感熱記録体製造分野における各種の
公知技術が付加し得るものである。
かくして得られる本発明の感熱記録体は、極めて記録
感度が高く、高速記録性に優れた感熱記録体であった。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定するものではない。
また、特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重
量部及び重量%を示す。
実施例1 〔下塗り紙の形成〕 焼成クレー(商品名:アンシレックス) 100部 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:5
0%) 14部 ポリビニルアルコール10%水溶液 30部 水 200部 上記の組成分を混合して坪量50g/m2の上質紙に乾燥後
の塗被量が10g/m2となるように塗被乾燥して下塗り層を
形成した。
〔記録塗料の調製〕 A液調製 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン 10部 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 20部 4,4′−ブチリデンビス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニル) 5部 メチルセルロース2%水溶液(粘度50CPS) 20部 ポリビニルアルコール2%水溶液(ケン化度88%,重
合度1700、表面張力55dyne/cm、残存酢酸基はブロック
状) 20部 ジ(トリデシル)スルホコハク酸ソーダ 1部 水 90部 この混合物を撹拌機で均一に分散した後、流通管型ミ
ル〔商品名;サンドグライダー8G、五十嵐機械社製、粉
砕メディアの直径;1.5〜2.0mm、粉砕メディアの充填率;
75%、粉砕メディアの材質;ガラス、ローターの周速;1
0m/sec〕で200/HRの流速で連続2回粗粉砕した。1回
目及び2回目のそれぞれの体積平均粒径は5.8μm、4.8
μmそれぞれの標準偏差は7.2μm、5.4μmであった。
次にこの混合物分散体を横型サンドミル〔商品名;ウル
トラビスコミルUVM−30、五十嵐機械社製、粉砕粉砕メ
ディア直径;0.5mm、粉砕メディアの充填率;85%、粉砕
メディアの材質;ジルコニア、ローターの周速;10m/se
c〕で100/HRの流速で連続3回微粉砕した。得られた
3回〜5回目のそれぞれの体積平均粒径は、2.3μm、
1.01μm、0.72μmであり、それぞれの標準偏差は2.23
μm、0.92μm、0.65μmであった。
B液調製 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルス
ルホン 30部 メチルセルロース2%水溶液(粘度50cps) 20部 ポリビニルアルコール2%水溶液(ケン化度88%,重
合度1700,表面張力55dyne/cm,残存酢酸基はブロック
状) 20部 ジオクチルスルホコハク酸ソーダ 1部 この混合物を攪拌機で均一に分散した後、A液と同じ
様に流通管型ミルで2回粗粉砕した。1回目、及び2回
目のそれぞれの体積平均粒径は、5.1μm、3.9μm、そ
れぞれの標準偏差は8.5μm、5.5μmであった。
さらにA液と同様の条件の横型サンドミルで2回微粉
砕処理を行い、それぞれの体積平均粒径が2.0μm、0.8
μm、標準偏差がそれぞれ2.3μm、0.9μmであった。
尚、かかる体積平均粒径はコールターマルチサイザー
(COLTER COUNTER社)で測定した。
〔記録層の形成〕
上記の様にして得たA液166部、B液71部、酸化珪素
顔料(吸油量180cc/100g)30部、20%酸化澱粉水溶液15
0部、水200部を混合、攪拌し塗被液とした。得られた塗
被液を上記下塗り層上に乾燥重量が5.0g/m2と成るよう
に塗被乾燥して感熱記録体を得た。
実施例2〜9及び比較例1〜2 A液調製において染料と併用される熱可融性物質を下
記の材料に代えた以外は、全て実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。
実施例2;2−ベンジルオキシナフタレン 実施例3;パラベンジルビフェニル 実施例4;1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベン
ゼン 実施例5;ビス〔2−4(メトキシフェノキシ)エチル〕
エーテル 実施例6;1,2−ジフェノキシエタン 実施例7;ベンジル−4−メチルチオフェニルエーテル 実施例8;1−(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メ
トキシフェノキシ)エタン 実施例9;シュウ酸ジベンジルエステル 比較例1;ステアリン酸アミド 比較例2;2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール 比較例3 A液調製において3〜5回目の微粉砕工程を1〜2回
目の粗粉砕工程に使用したサンドグラインダーで流速10
0/HRにした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
比較例4 比較例3において、熱可融性物質をステアリン酸アミ
ドに代えた以外は、全て比較例3と同様にして感熱記録
体を得た。
かくして得られたA液混合物分散体の体積平均粒径及
び標準偏差を表−1に示した。
又、代表的な実施例と比較例の粉砕状態を第2図に示
した。
ここで得られた13種類の感熱記録紙を京セラ製感熱シ
ミレーター(電圧:16V、パルスサイクル:5msec)を使用
してパルス巾0.30msecで記録し、その記録濃度をマクベ
ス濃度計(RD−100R型、アンバーフィルター使用)を用
いて測定し、得られた結果を表−1に示した。
「効果」 表−1及び第2図から明らかなように、本発明による
方法で微細化された発色材料を用いてなる感熱記録体
は、記録感度が極めて高く、高速記録適性に優れたもの
であった。
【図面の簡単な説明】
第1図はメディア粒径と分散ベッセルの差による粉砕効
率の該略図を示す。 第2図は代表的な実施例と比較例の粉砕状態を図示した
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−5879(JP,A) 特開 昭61−280988(JP,A) 特開 昭58−69089(JP,A) 特開 昭57−47693(JP,A) 特開 昭62−48640(JP,A) 特開 平3−239586(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子供与性無色染料及び電子受容性化合物
    を含有する水性分散液を支持体上に塗布する感熱記録体
    の製造方法において、該電子供与性無色染料の少なくと
    も一種と2−ベンジルオキシナフタレン、パラベンジル
    ビフェニル、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)
    ベンゼン、ビス〔2−(4−メトキシフェノキシ)エチ
    ル〕エーテル、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エ
    タン、1,2−ジフェノキシエタン、ベンジル−4−メチ
    ルチオフェニルエーテル、1−(2−メチルフェノキ
    シ)−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン及びシュ
    ウ酸ジベンジルエステルから選ばれる熱可融性物質の少
    なくとも一種を分散バインダー及び/又は界面活性剤と
    共に水に均一に分散後、粒径が0.3mm〜1.0mmであるメデ
    ィアを使用して、横型サンドミルで粉砕処理することを
    特徴とする感熱記録体の製造方法。
  2. 【請求項2】横型サンドミルで粉砕処理する前に、1.0m
    m〜3.0mmの粒径のメディアを使用した流通管型ミルで、
    予め粗粉砕処理をする請求項(1)記載の製造方法。
  3. 【請求項3】体積平均粒径が1.0μm以下となる様に横
    型サンドミルで粉砕処理する請求項(1)又は(2)記
    載の製造方法。
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