JPH05309951A - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体Info
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- JPH05309951A JPH05309951A JP4114699A JP11469992A JPH05309951A JP H05309951 A JPH05309951 A JP H05309951A JP 4114699 A JP4114699 A JP 4114699A JP 11469992 A JP11469992 A JP 11469992A JP H05309951 A JPH05309951 A JP H05309951A
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Abstract
4′−イソプロポキシジフェニルスルホンの湿式分散工
程において、水和物の生成を防止し、高温時に地肌かぶ
りの起こらない感熱記録体を得る。 【構成】 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフ
ェニルスルホンの湿式分散微粒子化の際に、メチルセル
ロースおよびヒドロキシエチルメチルセルロースより選
ばれた少なくとも1種からなる水和防止剤を用い、この
ようにして得られた顕色剤を含む感熱発色層をシート状
支持体上に形成して感熱記録体を構成する。
Description
のであり、更に詳しく述べるならば、白色度、および記
録画像の保存性に優れた感熱記録体に関するものであ
る。
ェノール類または有機酸との加熱発色反応を利用して発
色画像を記録する感熱記録体は、特公昭43−4160
号、特公昭45−14039号、および特公昭48−2
7736号などに開示されており、かつ広く実用化され
ている。このような感熱記録体は、単に加熱するだけで
発色画像が形成されること、記録装置を比較的コンパク
トなものにすることができること、および保守が容易で
あって、騒音の発生がないことなどの利点により、近
年、ファクシミリ、コンピューターの出力機、ラベル、
自動券売機、CD・ATM、ファミリーレストランの注
文伝票出力機、科学研究用機器のデータ出力機、プリン
ターなどの各種情報記録材料として広範囲に使用されて
いる。
伴い、感熱記録体が、化粧用クリーム、又は油、あるい
は可塑剤を含んだポリマーシートに触れたり、高温、高
湿などの苛酷な条件下におかれる機会が増えてきた。例
えば、顕色剤として従来より用いられてきている2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェ
ノールA)、またはp−ヒドロキシ安息香酸ベンジル
(特開昭52−140483号)などを用いた感熱記録
体では、発色画像を高温、高湿下に置いたときに画像部
の発色濃度が低下し、また、それを可塑剤および油等と
接触させたときに画像は読み取り不可能なレベルまで消
色してしまうという現像が認められる。一方、これらの
条件下において、白紙部が着色し、いわゆる地肌かぶり
が生ずることも認められている。
して、各種ヒドロキシジフェニルスルホン誘導体類が開
発され使用されている。中でも、4−ヒドロキシ−4′
−イソプロポキシジフェニルスルホンは、得られる感熱
発色層の白色度および感度が高く、また得られる発色画
像の保存性が優れているなどの利点を有する顕色剤とし
て知られている。
色剤、増感剤等は、湿式分散により微粒子化して使用さ
れるが、感熱記録体の高感度化の要請により、最近で
は、粒子のより微小化が進められる傾向にある。ところ
が、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニル
スルホン粒子の微小化を進めると、その融点が極端に低
下し、感熱記録体の白紙部に、高温時に激しい地肌かぶ
りが発生することが認められた。
トされた状態で、或いは印字後においても、比較的高温
にさらされることがあるが、このような時に地肌かぶり
を生ずることは避けなければならない。この地肌かぶり
の尺度として、70℃の鉄板に5秒間接触させた時の白
地部の着色濃度を用い、これを静的感度と定義する。こ
の値はできるだけ低いことが望ましく、実用的には0.
2以下であることが望ましい。
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホ
ン含有感熱発色層の静的感度が異常に高くなる原因につ
いて、鋭意研究を行なった結果、湿式分散の際に、4−
ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン
粒子表面と水分子との接触により、4−ヒドロキシ−
4′−イソプロポキシジフェニルスルホンの水和物が生
成することが、上記融点降下の原因となっていることを
見出した。4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフ
ェニルスルホンの本来の融点(約127℃)に比べ、4
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホ
ンの水和物は40〜60℃という極端に低い融点を示す
ために、これが感熱記録体の静的感度を異常に高くする
と考えられる。
て4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルス
ルホンを含むが、感熱発色層の静的感度が異常に高くな
ることがなく、高白色度、高感度で、保存性に優れた発
色画像を形成する感熱記録体を提供しようとするもので
ある。
ロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホンの水
和物に関する上記知見に基づき、4−ヒドロキシ−4′
−イソプロポキシジフェニルスルホン粒子の表面を水分
子との接触から保護する分散剤として、保護コロイドに
着目し、鋭意研究を重ねた結果、特定の保護コロイドを
分散剤として使用すると、上記水和物の生成を防止する
ことができ、それによって上記課題を解決し得ることを
見出し、本発明を完成するに至った。
このシート状基体の少なくとも1面に形成され、かつ実
質的に無色の染料前駆体、およびこの染料前駆体と加熱
下に反応してそれを発色させる顕色剤を含む感熱発色層
とを有し、前記顕色剤が、メチルセルロースおよびヒド
ロキシエチルメチルセルロースより選ばれた少なくとも
1種からなる水和防止剤の存在下に分散微粒子化された
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホンを含有することを特徴とするものである。
まれる顕色剤は、メチルセルロースおよびヒドロキシエ
チルメチルセルロースより選ばれた少なくとも1種から
なる水和防止剤の存在下に分散微粒子化された4−ヒド
ロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホンを含
むものである。この微粒子は、これら変性セルロースの
メトキシ基、ヒドロキシエトキシ基の置換度は、特に限
定されないが、メトキシ基の置換度は1〜2、ヒドロキ
シエトキシ基の置換度は0.1〜3であることが好まし
い。また、その粘度にも特に限定はないが、20℃にお
ける2%水溶液の粘度で、1〜4000cps であること
が好ましい。なお、メチルセルロースおよびヒドロキシ
エチルメチルセルロース以外の分散剤をこの水和防止剤
と併用してもかまわない。
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホンを水性媒体中において微粒子に、好ましくは平均粒
径が1μm以下の微粒子に分散するに当り、水性媒体中
に、メチルセルロース、およびヒドロキシエチルメチル
セルロースから選ばれた少なくとも1種からなる水和防
止剤を添加すると、上記顕色性化合物粒子の表面が、分
散微粒子化工程中に水和されることが防止され、その融
点降下を防止することができる。
化合物の重量に対し、0.5〜50%の添加量で用いら
れることが好ましい。
に分散され、水和物が生成していない4−ヒドロキシ−
4′−イソプロポキシジフェニルスルホンの分散液は、
感熱発色層形成用塗布液の調製成分として用いられる。
るロイコ染料は、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、ジフェニルメタン系化合物などの従来公知のものか
ら選ぶことができる。すなわち、染料前駆体としては、
例えば、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)−4−アザフタリド、クリスタルバイオレット
ラクトン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−p−
トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チルフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロフルオラン、および3−(N−エチル−N−ヘキシル
アミノ)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フ
ルオランなどから選ばれた1種以上を用いることができ
る。
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホ
ンに、他顕色性化合物を組み合わせて使用し、感熱発色
層の発色性能等を向上させることも可能である。このよ
うな他の顕色性化合物の例としては、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール
A)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−
フェニルエタン、α,α′−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1,4−ジイソプロピルベンゼン、α,α′−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジイソプロ
ピルベンゼン、ジヒドロキシジフェニルエーテル(特開
平1−180382号)、p−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジル(特開昭52−140483号)、ビスフェノール
S、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−
3,5−ジオキサヘプタン(特開昭59−52694
号)、3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン(特開昭60−208286号)、お
よびN−アリールスルホニル尿素類などを用いることが
できる。前記N−アリールスルホニル尿素類としては、
例えば、N−(p−トルエンスルホニル)−N′−フェ
ニル尿素、N−(p−トルエンスルホニル)−N′−
(p−トリル)−尿素、および4,4′−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニ
ルメタンなどがあげられる。
しない範囲内で感熱発色層中に熱可融性物質(いわゆる
増感剤)を併用することもできる。このような増感剤と
しては、融点50〜150℃の熱可融性有機化合物が用
いられ、例えば、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェ
ニルエステル(特開昭57−191089号)、p−ベ
ンジルビフェニル(特開昭60−82382号)、ベン
ジルナフチルエーテル(特開昭58−87094号)、
ジベンジルテレフタレート(特開昭58−98285
号)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル(特開昭5
7−201691号)、炭酸ジフェニル、炭酸ジトリル
(特開昭58−136489号)、m−ターフェニル
(特開昭57−89994号)、1,2−ビス(m−ト
リルオキシ)エタン(特開昭60−56588号)、
1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサ
ペンタン(特開昭62−181183号)、シュウ酸ジ
エステル(特開昭64−1583号)、および1,4−
ビス(p−トリルオキシ)ベンゼン(特開平2−153
783号)などから選ぶことができる。
向上などを目的にして、ヒンダードフェノール化合物ま
たは紫外線吸収剤を含んでいてもよい。これらの化合物
としては、例えば、特開昭57−151394号、特開
昭58−160191号、特開昭58−69096号、
特開昭59−2884号、特開昭59−95190号、
特開昭60−22288号、特開昭60−255485
号、特開昭61−44686号、特開昭62−1696
83号、特開昭63−17081号、および特開平1−
249385号などにあげられた化合物などがあり、具
体的には、例えば、1,1,3−トリス(3′−シクロ
ヘキシル−4′−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−te
rt−ブチルフェニル)ブタン、4,4′−チオビス(3
−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,
2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェ
ノン、p−オクチルフェニルサリシレート、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアク
リレート、およびテトラ(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボエートなどがある。
ル基、又はエポキシ基を有する少なくとも1種の化合物
からなる発色画像安定化剤を含んでいてもよい。本発明
に用いられるアジリジニル基を有する化合物の例として
は、例えば下記のような化合物をあげることができる。
2,4−ビス(1−アジリジニルカルボニルアミノ)ト
ルエン、ビス〔4−(1−アジリジニルカルボニルアミ
ノ)フェニル〕メタン、ビス〔3−クロロ−4−(1−
アジリジニルカルボニルアミノ)フェニル〕メタン、
2,2−ビス〔4−(1−アジリジニルカルボニルオキ
シ)フェニル〕プロパン、1,4−ビス(1−アジリジ
ニルカルボニルオキシ)ベンゼン、および1,4−ビス
(1−アジリジニルカルボニル)ベンゼン。
合物の例としては下記式1)〜15)の化合物をあげる
ことができる。
結着し、かつ感熱発色層をシート状支持体に接着する結
着剤が含まれる。このような結着剤の例としては、種々
の分子量のポリビニルアルコール、デンプン及びその誘
導体、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、およびエチルセルロース等のセ
ルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピ
ロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重
合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタク
リル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合
体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソー
ダ、ゼラチン、およびカゼインなどの水溶性高分子材
料、並びに、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン
/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル
酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブ
チルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、
およびスチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体など
の疎水性重合体のラテックスをあげることができる。
に応じてワックス類、有機または無機の白色顔料等を含
んでいてもよい。ワックス類としては、パラフィン、ア
ミド系ワックス、ビスイミド系ワックス、および高級脂
肪酸の金属塩など公知のものを用いることができる。
カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、焼成
クレー、タルク、および表面処理された炭酸カルシウム
やシリカ等の無機系微粉末、並びに尿素−ホルマリン樹
脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、およびポリスチ
レン樹脂等の有機系の微粉末などを用いることができ
る。
駆体の感熱発色層中の含有率は、一般に5〜20重量%
であり、顕色剤の含有率は一般に5〜40重量%であ
る。増感剤が含まれる場合、増感剤の含有率は10〜4
0重量%であることが好ましい。ヒンダードフェノール
化合物または紫外線吸収剤が含まれる場合、その含有率
は1〜10重量%であることが好ましい。アジリジン化
合物またはエポキシ化合物が含まれる場合、その含有率
は1〜30重量%であることが好ましい。ワックス類、
白色顔料は、それぞれ5〜20重量%、10〜50重量
%の含有率で含まれることが好ましく、結着剤の含有率
は一般に5〜20重量%である。
は、紙、表面に顔料、ラテックスなどを塗工したコーテ
ッド紙、ポリオレフィン系樹脂から作られた複層構造の
合成紙、プラスチックフィルムあるいはこれらの複合体
シートなどから選ぶことができる。
面上に、上記所要成分の混合物を含む塗布液を塗布し、
乾燥して感熱発色層を形成し、感熱記録体を製造する。
この塗布量は、塗布液層が乾燥した状態で1〜15g/
m2 であることが好ましく、2〜10g/m2 であるこ
とが更に好ましい。本発明の感熱記録体において、発色
画像の耐油性および耐可塑剤性を高めるために、感熱発
色層上に保護層が設けられていてもよい。
施例中、特に断わらないかぎり、「部」および「%」
は、それぞれ「重量部」および「重量%」を表わす。
ちい、平均粒径が1μm以下になるまで粉砕した。
1μm以下になるまで粉砕した。
1μm以下になるまで粉砕した。
85部を水320部に分散して得られた分散物に、スチ
レン〜ブタジエン共重合物エマルジョン(固形分50
%)40部と、10%酸化でんぷん水溶液50部とを混
合して塗布液を調製した。この塗布液を48g/m2 の
原紙の1面上に、乾燥後の塗布量が7.0g/m2 にな
るように塗工して、顔料下塗り紙を作製した。
に、焼成クレー24部、25%ステアリン酸亜鉛分散液
12部、30%パラフィン分散液10部、および10%
ポリビニルアルコール水溶液100部を混合、攪拌し、
塗布液を調製した。この塗布液を、前記顔料下塗り紙の
片面に、乾燥後の塗布量が5.0g/m2となるように
塗布乾燥して感熱発色層を形成し、感熱記録紙を作成し
た。
パーカレンダーによって処理し、その表面の平滑度を6
00〜1000秒とした。
斜試験機を用いて、温度70℃、圧力0.2kg/cm2 の
条件下で5秒間加熱した。この時の発色濃度をマクベス
濃度計RD−914を用いて測定し、その測定値をもっ
て静的感度を表わした。テスト結果を表1に示す。
し、感熱発色層の形成に用いたB液の調製において、メ
チルセルロースの代わりに、ヒドロキシエチルメチルセ
ルロース(商標:メトローズSEB、信越化学製)を用
いた。テスト結果を表1に示す。
熱発色層の形成に用いたB液の調製に当たり、メチルセ
ルロースのかわりに、変性ポリビニルアルコール(商
標:ゴーセランL−3266、日本合成化学製)を用い
た。テスト結果を表1に示す。
熱発色層の形成に用いたB液の調製に当たり、メチルセ
ルロースのかわりに、完全ケン化型ポリビニルアルコー
ル(商標:ゴーセノールNM−11Q、日本合成化学
製)を用いた。テスト結果を表1に示す。
熱発色層の形成に用いたB液の調製に当たり、メチルセ
ルロースのかわりに、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(商標:エマルゲン906、花王製)を用い
た。テスト結果を表1に示す。
熱発色層の形成に用いたB液の調製に当たり、メチルセ
ルロースのかわりに、アセチレングリコール(商標:サ
ーフィノールSE、日信化学工業製)を用いた。テスト
結果を表1に示す。
録体において、感熱発色層中に顕色剤として含まれる4
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホ
ンは、その湿式分散工程における水和物生成を防止した
ものであるため、得られた感熱発色層の静的感度が低
く、異常な発色を示さないものであった。これに対し
て、比較例1〜4の感熱記録体は、静的感度が異常に高
く、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニル
スルホンの水和物が形成されていると考えられる。
イソプロポキシジフェニルスルホンを湿式分散により微
粒子化する際、メチルセルロースおよびヒドロキシエチ
ルメチルセルロースより選ばれた少なくとも1種からな
る水和防止剤を用いることにより本発明の感熱記録体
は、静的感度が低く、発色画像が鮮明で、非発色部の白
度が高いという特長を有している。
Claims (1)
- 【請求項1】 シート状基体と、このシート状基体の少
なくとも1面に形成され、かつ実質的に無色の染料前駆
体およびこの染料前駆体と加熱下に反応してそれを発色
させる顕色剤を含む感熱発色層とを有し、前記顕色剤
が、メチルセルロースおよびヒドロキシエチルメチルセ
ルロースより選ばれた少なくとも1種からなる水和防止
剤の存在下に分散微粒子化された4−ヒドロキシ−4′
−イソプロポキシジフェニルスルホン粒子を含有するこ
とを特徴とする感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114699A JPH05309951A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114699A JPH05309951A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 感熱記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05309951A true JPH05309951A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14644416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4114699A Pending JPH05309951A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05309951A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7674748B2 (en) | 2004-03-15 | 2010-03-09 | Oji Paper Co., Ltd. | 4-hydroxy-4′-isopropoxydiphenyl sulfone developer dispersion, method of wet grinding, and thermal recording media |
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JPH03155983A (ja) * | 1989-06-30 | 1991-07-03 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 感熱記録体の製造方法 |
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-
1992
- 1992-05-07 JP JP4114699A patent/JPH05309951A/ja active Pending
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