JPH05301452A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

Info

Publication number
JPH05301452A
JPH05301452A JP3105818A JP10581891A JPH05301452A JP H05301452 A JPH05301452 A JP H05301452A JP 3105818 A JP3105818 A JP 3105818A JP 10581891 A JP10581891 A JP 10581891A JP H05301452 A JPH05301452 A JP H05301452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
color
compd
coloring layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3105818A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Nishimura
匡樹 西村
Kunitaka Toyofuku
邦隆 豊福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP3105818A priority Critical patent/JPH05301452A/ja
Priority to US07/878,389 priority patent/US5292711A/en
Priority to DE69209135T priority patent/DE69209135T2/de
Priority to EP92107800A priority patent/EP0512560B1/en
Publication of JPH05301452A publication Critical patent/JPH05301452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐油性のすぐれた発色画像を形成することの
できる感熱記録体を提供する。 【構成】 シート状基体上に形成され、かつ実質的に無
色の染料前駆体と、加熱下にそれと反応して、それを発
色させる顕色剤とを含む感熱発色層を有する感熱記録体
において、前記感熱発色層が、アジリジニル基含有有機
化合物、または、エポキシ基含有有機化合物とともに、
−NH2 基または式(I): 【化1】 の構造を有する基を有する有機化合物、或は−COOH基、
又は−CO−O −CO−基を有する有機化合物を更に含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱によって発色画像
を形成する感熱記録体に関するものであり、特に発色し
た画像記録の保存安定性に優れた感熱記録体に関するも
のである。さらに詳しく述べるならば、本発明はすぐれ
た耐油性を有し、画像記録紙、ファクシミリ用紙、キャ
ッシュディスペンサー用紙、乗車券、定期券、POSラ
ベル等のラベル、プリペイドカード等のカードおよび通
行券などに有用な、感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は、一般に紙、合成紙、プラ
スチックフィルムなどからなる支持体上に、ロイコ染料
のような電子供与性発色性物質と、フェノール性化合物
などのような電子受容性有機酸性物質からなる顕色性物
質とを主成分として含む感熱発色層を設けたものであっ
て、これら発色成分を熱エネルギーによって反応させて
記録画像を得ることができるものである。このような感
熱記録体は、例えば特公昭43−4160号、特公昭45-14039
号、及び特公昭48-27736号などに開示されており、広く
実用化されている。
【0003】感熱記録体は、記録装置がコンパクトで安
価でかつ保守が容易であることから、電子計算機のアウ
トプット、ファクシミリ、自動券売機、科学計測器のプ
リンター、あるいはCRT医療計測用のプリンター等に
広範囲に使用されている。しかし、支持体上に発色性染
料物質、顕色性物質および結着剤を有効成分として含む
感熱発色層を塗工した従来の、いわゆる染料型感熱記録
体にあっては、発色反応が可逆的であるため、発色画像
が経時的に消色するという欠点が知られている。このよ
うな消色は、曝光、高湿、高温雰囲気下に加速され、特
に油脂物質との接触時には速やかに進行し、画像は読み
取り不可能なレベルまで消色してしまう。
【0004】通常無色ないし淡色のラクトン環化合物を
主とする染料前駆体を発色性物質として使用する発色系
において、上記の消色現象を抑制するために数多くの技
術が開発されてきた。例えば特開昭60-78782号、特開昭
59−167292号、特開昭59−114096号、および特開昭59-9
3387号に見られるように、フェノール系酸化防止剤を感
熱発色層中に配合したもの、また、特開昭56−146796号
に見られるように、感熱発色層に対して、疎水性高分子
化合物エマルジョンなどからなる、保護層を設けたも
の、あるいは、特開昭58−199189号公報に見られるよう
に、感熱発色層上に水溶性高分子化合物または、疎水性
高分子化合物エマルジョンを中間層として設け、その上
に疎水性高分子化合物を樹脂成分とする油性塗料による
表面層を設けたもの、さらには特開昭62−164579号、お
よび特願平2−233149号に見られるように、感熱発色層
中にエポキシ化合物、アジリジン化合物を含有させたも
のなどが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】感熱発色層に対する前
述のフェノール系酸化防止剤の配合は、それがない場合
の画像に比べ、耐熱性、耐湿性等の耐環境性は多少改良
されるが、耐油性(例えばサラダオイルを発色面に接触
させた場合の一定時間後の画像濃度の保存率)はほとん
ど改良されない。一方、保護層、又は表面層を感熱発色
層上に設けた感熱記録体は、耐熱性、耐湿性などの耐環
境性がかなり改良されている。また、耐油性に関して、
サラダオイルと表面から接触させた場合の画像保存性は
改良されるが、しかし、油性物質を裏面や端面から接触
させた場合は、サラダオイルの浸透にしたがって画像が
ほぼ完全に消失してしまうので、上記問題点に対する本
質的な解決策とはいえない。また、感熱発色層中にエポ
キシ化合物あるいはアジリジン化合物を含有させたもの
では、加熱発色操作をしてから発色画像が安定化される
までに比較的長い時間が必要であり、例えば発色直後に
発色画像にサラダオイルを塗布すると、発色画像はその
かなりの部分が消色してしまうという問題点がある。
【0006】本発明は従来技術の上記問題点を解決し、
発色直後においても発色画像の耐油性が優れている感熱
記録体を提供することを課題とするものである。本発明
による保存性の改良された感熱記録体は、例えば自動券
売機用感熱記録型の乗車券として使用できるのはもちろ
ん、保存性を必要とする回数券や定期券などへの使用、
油脂との接触が避けられないポリ塩化ビニルフィルムで
包装した食品の包装面に貼付けるPOS用バーコードシ
ステム用のラベルとして適するばかりでなく、長期保存
用のファクシミリ用紙やワープロ用紙、また、CRT用
画像プリンター用紙としても利用できる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、まず特願
平2−233149号の技術を出発点として、その保存安定化
効果発現までの時間を短縮することを目的に研究を行な
った。この目的を達成するために、無色または淡色の染
料前駆体と顕色剤と、およびアジリジン化合物またはエ
ポキシ化合物との組み合わせに、いわゆる硬化剤として
知られる特定有機化合物を併用すると、得られる感熱発
色層は、耐油性のすぐれた画像を発現し得ることを発見
し、本発明を完成させた。
【0008】本発明の感熱記録体は、シート状基体と、
このシート状基体の少なくとも一面に形成され、かつ無
色または淡色の染料前駆体と、加熱下に反応してこれを
発色させる顕色剤と、および少なくとも1個のアジリジ
ニル基またはエポキシ基を有する有機化合物とを含む感
熱発色層を有し、前記感熱発色層が、アミノ基または下
記式(I):
【化2】 の化学構造を有する基を有する有機化合物、およびカル
ボキシル基または−CO−O −CO−基を有する有機化合物
より選ばれた少なくとも一種を更に含有することを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】本発明で用いられるアミノ基、または式(I)
の基を有する有機化合物の具体的な例としては以下のよ
うな化合物をあげることができる。
【化3】 これらの化合物はその2種以上を混合して用いても差し
つかえない。
【0010】本発明で用いられるカルボキシル基、また
は−CO−O −CO−基を有する有機化合物の具体的な例と
しては以下のような化合物をあげることができる。
【化4】 これらの化合物は、その2種以上を混用して用いられて
もよい。
【0011】上記の化合物が発色画像の耐油性を向上さ
せる作用機構については未だ十分に明らかではないが、
上記化合物がアジリジニル基含有化合物、又はエポキシ
基含有化合物と加熱下において反応し、油不溶性物質を
生成し、これが発色画像の耐油性を向上させるものと考
えられる。
【0012】また、本発明に用いられるアジリジニル基
を有する化合物の例は、特願平2−233149号に記載され
ているが、具体的には例えば以下のような化合物を挙げ
ることができる。2,4−ビス(1−アジリジニルカル
ボニルアミノ)トルエン、ビス(4−(1−アジリジニ
ルカルボニルアミノ)フェニル)メタン、ビス(3−ク
ロロ−4−(1−アジリジニルカルボニルアミノ)フェ
ニル)メタン、2,2−ビス(4−(1−アジリジニル
カルボニルオキシ)フェニル)プロパン、1,4−ビス
(1−アジリジニルカルボニルオキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(1−アジリジニルカルボニル)ベンゼンなど
である。これらの化合物はその2種以上を混合して用い
ても差しつかえない。
【0013】本発明に用いられるエポキシ基を有する化
合物の具体的な例としては以下のような化合物を挙げる
ことができる。
【化5】
【化6】 これらの化合物はその2種以上を混合して用いてもよ
い。
【0014】上記アジリジニル基含有化合物およびエポ
キシ基含有化合物の本発明の感熱発色層における作用機
構については未だ十分には明らかでないが、前述のよう
に、アミノ基、又は式(I)の化学構造を有する有機化
合物、或はカルボキシル基、または−CO−O −CO−基を
有する有機化合物と加熱下に反応して油不溶性物質を形
成するものと考えられ、それによって発色画像の耐油性
を向上させるという効果を示すものと思われる。
【0015】本発明において染料前駆体として使用され
る染料前駆体はトリフェニルメタン系、フルオラン系、
ジフェニルメタン系化合物などの従来公知の染料前駆体
から選ぶことができ、例えば、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、ク
リスタルバイオレットラクトン、3−(N−エチル−N
−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N
−エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル
−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリ
フルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチルフルオラン、および3−シクロヘ
キシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p−ク
ロロアニリノ)フルオラン等から選ばれた1種以上を用
いることができる。
【0016】また、本発明で使用される顕色剤は、従来
公知のものから選ぶことができる。それらは、例えば
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス(1−メチ
ル−1−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(1−メチル−1−(4′−ヒドロキ
シフェニル)エチル)ベンゼン、ジヒドロキシフェニル
エーテル(特開平1−180382号)p−ヒドロキシ安息香
酸ベンジル(特開昭52−140483号)、ビスフェノール
S、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオキシジフェ
ニルスルホン(特開昭60-13852号)、1,1−ジ(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,7−ジ(4
−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオサキヘプタ
ン(特開昭59-52694号)、3,3′−ジアリル−4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン(特開昭60−20
8286号)などを包含し、これらの化合物の2種以上を混
合して用いても差しつかえない。
【0017】更に本発明の感熱発色層には、所望の効果
を阻害しない範囲内で、熱可融性物質(いわゆる増感
剤)が併用されていてもよい。このような増感剤として
は、融点50− 150℃の熱可融性有機化合物が用いられ、
それらは例えば、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェ
ニルエステル(特開昭57−191089号)、p−ベンジルビ
フェニル(特開昭60-82382号)、ベンジルナフチルエー
テル(特開昭58-87094号)、ジベンジルテレフタレート
(特開昭58-98285号)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベ
ンジル(特開昭57−201691号)、炭酸ジフェニル、炭酸
ジトリル(特開昭58−136489号)、m−ターフェニル
(特開昭57-89994号)、1,2−ビス(m−トリルオキ
シ)エタン(特開昭60-56588号)、1,5−ビス(p−
メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタン(特開昭62
−181183号)、シュウ酸ジエステル(特開昭64−1583
号)、1,4−ビス(p−トリルオキシ)ベンゼン(特
開平2−153783号)などである。
【0018】本発明の感熱記録体の感熱発色層は、おも
に染料前駆体と顕色剤と、エポキシ化合物またはアジリ
ジン化合物と、およびアミノ基、または式(I)の化学
構造を有する基、或はカルボキシル基、または−CO−O
−CO−基を有する化合物を含むものであるが、必要に応
じて、前記増感剤およびワックス類を含んでいてよく、
有機または無機顔料類を含んでいることが好ましい。感
熱発色層には、上記成分を支持体に固着するためのハイ
ンダーが含まれている。
【0019】感熱発色層中の上記染料前駆体の含有率
は、一般に5〜20重量%であり、顕色剤の含有率は、一
般に10〜40重量%であり、またアジリジン化合物あるい
はエポキシ化合物の含有率は、一般に1〜30重量%であ
る。また、感熱発色層中の、アミノ基、または式(I)
の化学構造を有する基、を有する有機化合物、或は、カ
ルボキシル基、または−CO−O −CO−基を有する化合物
の含有率は、一般に1〜30重量%であり、それが1%未
満では発色画像保存安定効果が小さく、しかし、それを
30重量%を越える多量で使用しても得られる発色画像の
保存性における一層の向上効果はみられない。
【0020】感熱発色層中に増感剤が含まれる場合、そ
の含有率は10〜40重量%であることが好ましい。また、
ワックス類、白色顔料が含まれる場合、それぞれの含有
率は5〜20重量%、10〜50重量%であることが好まし
く、更に、感熱発色層中のバインダーの含有率は一般に
5〜20重量%である。
【0021】上記の有機または無機の顔料としては、例
えばシリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、焼成クレー、
タルク、炭酸カルシウム、および表面処理された炭酸カ
ルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、並びに、尿素
−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、
およびポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末などをあげ
ることができる。これらは単独で、又は2種以上の混合
物として用いられる。
【0022】また本発明の感熱発色層に用いられるワッ
クス類としては、例えば、パラフィン、アミド系ワック
ス、ビスイミド系ワックス、高吸脂肪酸の金属塩など公
知のものを用いることができる。
【0023】また、前記バインダーについては、種々の
分子量のポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導
体、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロー
ス誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリド
ン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸
3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アル
カリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラ
チン、およびカゼインなどの水溶性高分子材料、並び
に、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジ
エン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステ
ル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタ
クリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびス
チレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の各々のラ
テックスを用いることができる。
【0024】本発明の感熱記録体に用いられるシート状
基体は、紙、表面に顔料、或はラテックスなどを塗工し
たコーテッド紙、ポリオレフィン系樹脂から作られた復
層構造の合成紙、プラスチックフィルムあるいはこれら
の複合体シートなどから選ぶことができる。
【0025】本発明の感熱記録体を製造するには、シー
ト状基体の少なくとも1面上に、上記所要成分の混合物
を含む塗布液を塗布し、乾燥して感熱発色層を形成す
る。感熱発色層の重量は、塗布液層が乾燥した状態で1
〜15g/m2 であることが好ましく、2〜10g/m2
あることが更に好ましい。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に説明す
る。実施例中、特に断らない限り、「部」および「%」
は、それぞれ「重量部」および「重量%」をあらわす。
【0027】実施例1 下記操作により感熱記録紙を作成した。 染料前駆体分散液Aの調製 成 分 量(部) 3−(N−イソペンチル−N−エチル−アミノ)−6− 20 メチル−7−アニリノフルオラン ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物を、サンドグラインダーをもちいて、平均粒
径が1μm以下になるまで粉砕した。
【0028】 顕色剤分散液Bの調製 成 分 量(部) 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 20 (ビスフェノールA) ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーをもちいて、平均粒径
が1μm以下になるまで粉砕した。
【0029】 分散液Cの調製 成 分 量(部) ビス(4−(1−アジリジニルカルボニルアミノ) 20 フェニル)メタン ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーをもちいて、平均粒径
が1μm以下になるまで粉砕した。
【0030】 分散液Dの調製 成 分 量(部) 式3)のアミノ基含有化合物 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物を、サンドグラインダーをもちいて平均粒径
が1μm以下になるまで粉砕した。
【0031】 顔料下塗り紙の調製 焼成クレイ(商品名アンシレックス)85部を、水 320部
に分散して得られた分散物に、スチレン〜ブタジエン共
重合物エマルジョン(固形分50%)40部、10%酸化でん
ぷん水溶液50部混合して調製された塗液を、48g/m2
の原紙の上に、乾燥後の塗布量が7.0g/m2 になるよ
うに塗工し、乾燥して、顔料下塗り紙を作成した。
【0032】 感熱発色層の形成 上記A液50部、B部50部、C液 100部、D液50部に焼成
クレー30部、25%ステアリン酸亜鉛分散液20部、30%パ
ラフィン分散液15部、および10%ポリビニルアルコール
水溶液 120部を混合、攪拌し、塗布液を調製した。この
塗布液を、前記顔料下塗り紙の片面に、乾燥後の塗布量
が5.0g/m2 となるように塗布乾燥して感熱発色層を
形成し、感熱記録紙を作成した。
【0033】上記の様にして得られた感熱記録紙をスー
パーカレンダーによって処理し、その表面の平滑度を 6
00〜1000秒とした。
【0034】こうして得られた試料について、市販感熱
ファクシミリを試験用に改造したものを用いて、1ライ
ン記録時間10msec、走査線密度8×8ドット/mm、印加
エネルギー0.54mj/dot の条件で64ラインの印字を行な
ったところ、マクベス反射濃度計RD−914 で1.0以上の
高濃度で鮮明な黒発色画像を得た。次いで、発色後30分
以内に、発色試料に綿棒を用いてサラダオイルを塗布
し、室温で30分間放置後、画像の残存状態を目視により
評価した。テスト結果を第1表に示す。
【0035】実施例2 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、アミノ基含有化合物
3)のかわりに式5)のアミノ基含有化合物を用いた。
テスト結果を第1表に示す。
【0036】実施例3 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、アミノ基含有化合物
3)のかわりに式13)の前記−CO−O −CO−基含有化合
物を用いた。テスト結果を第1表に示す。
【0037】実施例4 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、アミノ基含有化合物
3)のかわりに式18)の前記カルボキシル基含有化合物
を用いた。テスト結果を第1表に示す。
【0038】実施例5 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたC液の調製に当たり、ビス(4−(1−アジ
リジニルカルボニルアミノ)フェニル)メタンのかわり
に、2,4−ビス(1−アジリジニルカルボニルアミ
ノ)トルエンを用いた。テスト結果を第1表に示す。
【0039】実施例6 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAのか
わりに、p−ヒドロキシ安息香酸ベンシルを用いた。テ
スト結果を第1表に示す。
【0040】実施例7 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAのか
わりに、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタンを用いた。テスト結果を第1表に示
す。
【0041】比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。但し塗布液の調製に
あたり、A液の使用量を80部、B液の使用量を 160部と
し、C液、D液は用いなかった。テスト結果を第1表に
示す。
【0042】比較例2 実施例1と同様の操作を行なった。但し塗布液の調製に
あたり、B液の使用量を 100部とし、D液は用いなかっ
た。テスト結果を第1表に示す。
【0043】比較例3 比較例2と同様の操作を行なった。但し、感熱発色層の
形成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAの
かわりにp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルを用いた。テ
スト結果を第1表に示す。
【0044】比較例4 比較例2と同様の操作を行なった。但し、感熱発色層の
形成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAの
かわりに1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタンを用いた。テスト結果を第1表に示
す。
【表1】
【0045】実施例8 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、ビス(4−(1−アジ
リジニルカルボニルアミノ)フェニル)メタンのかわり
に、式21)のエポキシ基含有化合物を用いた。テスト結
果を第2表に示す。
【0046】実施例9 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、化合物3)のかわりに
式5)のアミノ基含有化合物を用いた。テスト結果を第
2表に示す。
【0047】実施例10 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、化合物3のかわりに式
13)の−CO−O −CO−基含有化合物を用いた。テスト結
果を第2表に示す。
【0048】実施例11 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、化合物3のかわりに式
18)のカルボキシル基含有化合物を用いた。テスト結果
を第2表に示す。
【0049】実施例12 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたC液の調製に当たり、化合物21のかわりに式
22)のエポキシ基含有化合物を用いた。テスト結果を第
2表に示す。
【0050】実施例13 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAのか
わりにp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルを用いた。テス
ト結果を第2表に示す。
【0051】実施例14 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAのか
わりに1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−
フェニルエタンを用いた。テスト結果を第2表に示す。
【0052】比較例5 実施例8と同様の操作を行なった。但し塗布液の調製に
当たり、B液の使用量を 100部とし、D液は用いなかっ
た。テスト結果を第2表に示す。
【0053】比較例6 比較例5と同様の操作を行なった。但し、感熱発色層の
形成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAの
かわりにp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルを用いた。テ
スト結果を第2表に示す。
【0054】比較例7 比較例5と同様の操作を行なった。但し、感熱発色層の
形成に用いたB液の調製に当たり、ビスフェノールAの
かわりに、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタンを用いた。テスト結果を第2表に示
す。
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明の感色記録体において、無色また
は淡色の染料前駆体、顕色剤、およびアジリジン化合物
またはエポキシ化合物の組み合わせに、アミノ基、また
は式(I)の化学構造を有する基を有する有機化合物、
或はカルボキシル基、または−CO−O −CO−基を有する
有機化合物を更に含む感熱発色層は、発色直後より良好
な耐油性を有する画像を発色させることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明に用いられるアジリジニル基
を有する化合物の例は、特願平2−233149号に記載され
ているが、具体的には例えば以下のような化合物を
ることができる。2,4−ビス(1−アジリジニルカル
ボニルアミノ)トルエン、ビス4−(1−アジリジニ
ルカルボニルアミノ)フェニルメタン、ビス3−ク
ロロ−4−(1−アジリジニルカルボニルアミノ)フェ
ニルメタン、2,2−ビス4−(1−アジリジニル
カルボニルオキシ)フェニルプロパン、1,4−ビス
(1−アジリジニルカルボニルオキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(1−アジリジニルカルボニル)ベンゼンなど
である。これらの化合物はその2種以上を混合して用い
ても差しつかえない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、本発明で使用される顕色剤は、従来
公知のものから選ぶことができる。それらは、例えば
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス1−メチ
ル−1−(4′−ヒドロキシフェニル)エチルベンゼ
ン、1,3−ビス1−メチル−1−(4′−ヒドロキ
シフェニル)エチルベンゼン、ジヒドロキシフェニル
エーテル(特開平1−180382号)p−ヒドロキシ安息
香酸ベンジル(特開昭52−140483号)、ビスフェノール
S、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオキシジフェ
ニルスルホン(特開昭60-13852号)、1,1−ジ(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,7−ジ(4
−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオサキヘプタ
ン(特開昭59-52694号)、3,3′−ジアリル−4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン(特開昭60−20
8286号)などを包含し、これらの化合物の2種以上を混
合して用いても差しつかえない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 分散液Cの調製 成 分 量(部) ビス4−(1−アジリジニルカルボニルアミノ) 20 フェニルメタン ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーをもちいて、平均粒径
が1μm以下になるまで粉砕した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】実施例5 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたC液の調製に当たり、ビス4−(1−アジ
リジニルカルボニルアミノ)フェニルメタンのかわり
に、2,4−ビス(1−アジリジニルカルボニルアミ
ノ)トルエンを用いた。テスト結果を第1表に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】実施例8 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いた液の調製に当たり、ビス4−(1−アジ
リジニルカルボニルアミノ)フェニルメタンのかわり
に、式21)のエポキシ基含有化合物を用いた。テスト結
果を第2表に示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】実施例10 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、化合物3)のかわりに式
13)の−CO−O −CO−基含有化合物を用いた。テスト結
果を第2表に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】実施例11 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたD液の調製に当たり、化合物3)のかわりに式
18)のカルボキシル基含有化合物を用いた。テスト結果
を第2表に示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】実施例12 実施例8と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたC液の調製に当たり、化合物21) のかわりに
式22)のエポキシ基含有化合物を用いた。テスト結果を
第2表に示す。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【発明の効果】本発明の感熱記録体において、無色また
は淡色の染料前駆体、顕色剤、およびアジリジン化合物
またはエポキシ化合物の組み合わせに、アミノ基、また
は式(I)の化学構造を有する基を有する有機化合物、
或はカルボキシル基、または−CO−O −CO−基を有する
有機化合物を更に含む感熱発色層は、発色直後より良好
な耐油性を有する画像を発色させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基体と、このシート状基体の少
    なくとも一面に形成され、かつ無色または淡色の染料前
    駆体と、加熱下に反応してこれを発色させる顕色剤と、
    および少なくとも1個のアジリジニル基またはエポキシ
    基を有する有機化合物とを含む感熱発色層を有し、前記
    感熱発色層が、アミノ基または下記式(I): 【化1】 の化学構造を有する基を有する有機化合物、およびカル
    ボキシル基、または−CO−O −CO−基を有する有機化合
    物より選ばれた少なくとも一種を更に含有することを特
    徴とする感熱記録体。
JP3105818A 1991-05-10 1991-05-10 感熱記録体 Pending JPH05301452A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3105818A JPH05301452A (ja) 1991-05-10 1991-05-10 感熱記録体
US07/878,389 US5292711A (en) 1991-05-10 1992-05-05 Thermosensitive recording material
DE69209135T DE69209135T2 (de) 1991-05-10 1992-05-08 Wärmeempfindliches Aufzeichnungsmaterial
EP92107800A EP0512560B1 (en) 1991-05-10 1992-05-08 Thermosensitive recording material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3105818A JPH05301452A (ja) 1991-05-10 1991-05-10 感熱記録体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05301452A true JPH05301452A (ja) 1993-11-16

Family

ID=14417663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3105818A Pending JPH05301452A (ja) 1991-05-10 1991-05-10 感熱記録体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05301452A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0632054A (ja) * 1992-07-16 1994-02-08 Ricoh Co Ltd 感熱記録材料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0632054A (ja) * 1992-07-16 1994-02-08 Ricoh Co Ltd 感熱記録材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06199047A (ja) 感熱記録体
JPH06262856A (ja) 感熱記録体
JPH0585059A (ja) 感熱記録体
JP2679497B2 (ja) 感熱記録体
JP2679478B2 (ja) 感熱記録体
JPH05301452A (ja) 感熱記録体
JPH06183158A (ja) 画像耐水性の改良された感熱記録体
JPH06227142A (ja) 感熱記録体
JP3033437B2 (ja) 感熱記録体の製造方法
JPH05169832A (ja) 感熱記録体
JP3156377B2 (ja) 感熱記録体
JPH05116461A (ja) 感熱記録体
JPH04341889A (ja) 感熱記録体
JPH08295081A (ja) 感熱記録体
JPH05185738A (ja) 感熱記録体
JPH0664335A (ja) 感熱記録体
JPH05221144A (ja) 感熱記録体
JPH05330239A (ja) 感熱記録体
JPH05286253A (ja) 感熱記録体
JPH07257045A (ja) 感熱記録体
JPH04355184A (ja) 感熱記録体
JPH0725160A (ja) 感熱記録体
JPH05185737A (ja) 感熱記録体
JPH061074A (ja) 感熱記録体
JPH06127146A (ja) 感熱記録体