JPH04341889A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH04341889A
JPH04341889A JP3114906A JP11490691A JPH04341889A JP H04341889 A JPH04341889 A JP H04341889A JP 3114906 A JP3114906 A JP 3114906A JP 11490691 A JP11490691 A JP 11490691A JP H04341889 A JPH04341889 A JP H04341889A
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JP
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heat
color
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JP3114906A
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English (en)
Inventor
Masaki Nishimura
匡樹 西村
Kunitaka Toyofuku
豊福 邦隆
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱によって発色画像
を形成する感熱記録体に関するものである。更に詳しく
述べるならば、本発明は、耐油性および耐可塑剤性にす
ぐれ、白色度が高く、発色画像の経時的消失がなく、記
録の保存安定性に優れた感熱記録体に関するものである
。このような感熱記録体は、画像記録紙、ファクシミリ
用紙、キャッシュディスペンサー用紙、乗車券、定期券
、POSラベル等のラベル、プリペイドカード等のカー
ドおよび通行券などの用途に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は、一般に紙、合成紙、プラ
スチックフィルム等の支持体上に、電子供与性のロイコ
染料のような発色性物質と、電子受容性のフェノール性
化合物等の有機酸性物質のような顕色性物質とを主成分
とする感熱発色層を設けたものであって、これら発色成
分を熱エネルギーによって反応させて記録画像を形成す
ることができる。このような感熱記録体は、例えば特公
昭43−4160号、特公昭45−14039号、及び
特公昭48−27736号などに開示されており、広く
実用化されている。
【0003】上記のような感熱記録体は、記録装置がコ
ンパクトで安価でかつ保守が容易であることから、電子
計算機のアウトプット、ファクシミリ、自動券売機、科
学計測器のプリンター、あるいはCRT医療計測用のプ
リンター等に広範囲に使用されている。しかし、支持体
上に発色性染料物質、顕色性物質および結着剤を有効成
分とする感熱発色層を塗工した従来のいわゆる染料型感
熱記録体にあっては、発色反応が可逆的であるため、発
色画像が経時的に消色するという問題がある。この消色
現象は曝光、高湿、高温雰囲気下において加速され、特
に可塑剤および油等との接触すると、速やかに進行し、
このため発色画像は読み取り不可能なレベルまで消色し
てしまうのである。
【0004】無色ないし淡色のラクトン環化合物を主と
する染料前駆体を使用する発色系を用いた場合の消色現
象を抑制するために数多くの技術が開示されてきた。例
えば、特開昭60−78782号、特開昭59−167
292号、特開昭59−114096号、および特開昭
59−93387号に見られるように、フェノール系酸
化防止剤を感熱発色層中に配合したもの、特開昭56−
146796号に見られるように、疎水性高分子化合物
エマルジョン等による保護層を配置したもの、特開昭5
8−199189号公報に見られるように、感熱発色層
上に水溶性高分子化合物、または疎水性高分子化合物エ
マルジョンから形成された中間層を設け、その上に疎水
性高分子化合物を樹脂成分とする油性塗料による表面層
を設けたもの、或は、特開昭62−164579号、お
よび特願平2−233149号に見られるように、エポ
キシ化合物、アジリジン化合物を感熱発色層中に含有さ
せたものなどが知られている。
【0005】前述のフェノール系酸化防止剤を配合した
感熱発色層により形成された発色画像は、耐熱性、耐湿
性等の耐環境性において、多少改良されているが、耐油
性(例えばサラダオイルを発色面に接触させた場合の一
定時間後の画像濃度の保存率)、耐可塑剤性(例えばジ
オクチルフタレートを発色面に接触させた場合の一定時
間後の画像濃度の保存率)などについてはほとんど改良
が認められない。一方、保護層、又は表面層を設けた感
熱記録体は、その耐環境性がかなり改良される。しかし
、耐油性、耐可塑剤性に関して、サラダオイルやジオク
チルフタレートと表面から接触させた場合の画像保存性
は改良されるが、裏面や端面から接触させた場合は、サ
ラダオイルやジオクチルフタレートの浸透にしたがって
画像がほぼ完全に消失してしまい、上記問題点に対する
本質的な解決策とはなっていない。また、エポキシ、あ
るいはアジリジン化合物を感熱発色層中に含有させたも
のでは、加熱発色操作をしてから発色画像が安定化され
るまでに比較的長い時間が必要であり、例えば発色直後
に発色画像にサラダオイルやジオクチルフタレートを塗
布すると、発色画像は、そのかなりの部分が消色してし
まうという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、白色度にすぐれ、かつ耐油性、耐可塑剤性
等が良好で従って、発色画像の保存性に優れた感熱記録
体を提供しようとするものである。本発明は、例えば自
動券売機用感熱記録型の乗車券として使用できるのみな
らず、保存性を必要とする回数券や定期券などへの使用
、可塑剤、油脂との接触が避けられないポリ塩化ビニル
フィルムで包装した食品の包装面に貼付けるPOS用バ
ーコードシステム用のラベルとして使用することができ
、長期保存用のファクシミリ用紙やワープロ用紙、また
、CRT用画像プリンター用紙としても利用できる感熱
記録体を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、発色画像
の耐油性および耐可塑剤性などの保存安定性改善効果が
、発色画像形成後可及的短時間内に発揮されるような感
熱発色層改良法を検討し、その結果特定化学構造を有す
るN−メタクリロイルアミド化合物がすぐれた顕色能力
と白色度向上効果を有し、更に、この化合物と、アジリ
ジン化合物とを組合わせると、すぐれた耐油、耐可塑剤
性を有し、従って、すぐれた長期保存安定化効果を有す
る感熱発色層が得られること、および、これらの化合物
がフェノール性水酸基、およびカルボキシル基などの酸
性官能基を有していないにも拘らず、染料前駆体と加熱
下に接触するとこれを十分に発色させる顕色能力を有し
ていることを発見し、本発明を完成させるに至った。
【0008】本発明の感熱記録体はシート状基体と、こ
のシート状基体の少なくとも一面に形成され、かつ、無
色または淡色の染料前駆体、および加熱下に反応してこ
れを発色させる顕色剤を含む感熱発色層とを有し、前記
顕色剤が下記一般式(I)〜(V):
【化4】 〔但し、上式中R1 は水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルケニル基、およびシクロアル
キル基から選ばれた1員を表わし、R2 、およびR3
 は、それぞれ互いに独立に、水素原子、アルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルケニル基、およびアセ
チル基から選ばれた1員を表わし、又はR2 、R3 
が互に融合して環状構造を形成しており、R4 は、ア
ルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、
ピペリジノ基、スクシンイミド基、p−ベンゾイルフェ
ニル基、および下記式の基:
【化5】 から選ばれた1員を表わし、並びにR5 、およびR6
 は、それぞれ互いに独立に、水素原子、アルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアル
キル基、チアゾリニル基、およびモルホリノ基から選ば
れた1員を表わし、或は、R5 およびR6 がそれら
に結合している窒素原子とともに下記式の基:
【化6】 を形成している。〕によって表わされるN−メタクリロ
イルアミド化合物から選ばれた少なくとも1種を含むこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の感熱記録体において、前記
感熱発色層が、更に、少なくとも1個のアジリジニル基
を有する有機化合物を含有することが好ましい。アジリ
ジニル基は下記化学式:
【化7】 によって表わされる。
【0010】
【作用】本発明において使用される式(I)〜(V)の
N−メタクリロイルアミド化合物を例示すれば下記化合
物(1)〜(36)がある。
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【0011】また、本発明に用いることのできるアジリ
ジニル基含有化合物の例は、特願平2−233149号
に記載されているが、具体的には、以下のような化合物
を挙げることができる。2,4−ビス(1−アジリジニ
ルカルボニルアミノ)トルエン、ビス(4−(1−アジ
リジルカルボニルアミノ)フェニル)メタン、ビス(3
−クロロ−4−(1−アジリジルカルボニルアミノ)フ
ェニル)メタン、2,2−ビス(4−(1−アジリジニ
ルカルボニルオキシ)フェニル)プロパン、1,4−ビ
ス(1−アジリジニルカルボニルオキシ)ベンゼン、お
よび1,4−ビス(1−アジリジニルカルボニル)ベン
ゼン。
【0012】本発明において、染料前駆体として使用さ
れるロイコ染料は、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、およびジフェニルメタン系化合物等を包含し、従来
公知のものから選ぶことができる。例えば、3−(4−
ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザ
フタリド、クリスタルバイオレットラクトン、3−(N
−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン
、3−(N−エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シク
ロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−ク
ロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、および3
−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−
(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7
−(p−クロロアニリノ)フルオラン等から選ばれた1
種以上を用いることができる。
【0013】また、本発明に用いられる顕色剤は、所望
の効果を阻害しない範囲で、上記N−メタクリロイルア
ミド化合物に加えて、フェノール類または、有機酸から
なる従来既知の顕色剤化合物を含んでいてもよい。この
ような既知顕色剤化合物としては、例えば、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェーノ
ルA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、1,4−ビス(1−メチル−1−(
4’−ヒドロキシフェニル)エチル)ベンゼン、1,3
−ビス(1−メチル−1−(4’−ヒドロキシフェニル
)エチル)ベンゼン、ジヒドロキシジフェニルエーテル
(特開平1−180382号)、p−ヒドロキシ安息香
酸ベンジル(特開昭52−140483号)、ビスフェ
ノールS、4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシ
ジフェニルスルホン(特開昭60−13852号)、1
,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−
ジオキサヘプタン(特開昭59−52694号)、3,
3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン(特開昭60−208286号)などがあり、こ
れらを単独で、又は2種以上混合して用いることができ
る。
【0014】更に本発明においては、感熱発色層中に、
所望の効果を阻害しない範囲内で熱可融性物質(いわゆ
る増感剤)を含んでいてもよい。増感剤としては、融点
50〜150 ℃の熱可融性有機化合物が用いられ、こ
れらを例示すれば、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フ
ェニルエステル(特開昭57−191089号)、p−
ベンジルビフェニル(特開昭60−82382号)、ベ
ンジルナフチルエーテル(特開昭58−87094号)
、ジベンジルテレフタレート(特開昭58−98285
号)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル(特開昭5
7−201691号)、炭酸ジフェニル、炭酸ジトリル
(特開昭58−136489号)、m−ターフェニル(
特開昭57−89994号)、1,2−ビス(m−トリ
ルオキシ)エタン(特開昭60−56588号)、1,
5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサペン
タン(特開昭62−181183号)、シュウ酸ジエス
テル(特開昭64−1583)、1,4−ビス(p−ト
リルオキシ)ベンゼン(特開平2−153783号)な
どがある。
【0015】本発明の感熱記録体の感熱発色層は、おも
に(a)染料前駆体と、本発明のN−メタクリロイルア
ミド系顕色剤、または(b)染料前駆体と、本発明のN
−メタクリロイルアミド系顕色剤と、アジリジン化合物
を含むものである。また、それぞれの感熱発色層は、必
要に応じて、従来公知のフェノール系あるいは有機酸系
顕色剤化合物、増感剤、またはワックス類を含むことが
できる。有機または無機顔料類を含んでいることが好ま
しい。更に、感熱発色層を、これらの成分を支持体に固
着するためのバインダーを含むものである。
【0016】上記感熱発色層中の染料前駆体の含有率は
、一般に5〜20重量%であることが好ましく、また、
顕色剤の含有率は一般に10〜40重量%であることが
好ましい。顕色剤の含有率が10重量%未満では顕色能
力に不足をきたすことがあり、また、それが40重量%
をこえると、顕色能力が飽和して格別の改善はみられず
、経済的に不利となることがある。感熱発色層にアジリ
ジン化合物が含まれる場合、その含有率は1〜30重量
%であることが好ましい。その含有率が1%未満では画
像保存安定効果が不十分になることがあり、30重量%
を越えても更なる保存性の向上効果はみられない。感熱
発色層に従来公知のフェノール系あるいは有機酸系顕色
剤化合物が含まれる場合、その含有率は5〜40重量%
であることが好ましく、増感剤が含まれる場合、その含
有率は10〜40重量%であることが好ましい。ワック
ス類、白色顔料が含まれる場合、その含有率はそれぞれ
5〜20重量%、10〜50重量%であることが好まし
く、またバインダーの含有率は一般に5〜20重量%で
ある。
【0017】上記の有機または無機の顔料としては、例
えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレ
ー、焼成クレー、タルク、および表面処理された炭酸カ
ルシウムやシリカ等の無機系微粉末、並びに、尿素−ホ
ルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、およ
びポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末などを挙げるこ
とができる。
【0018】またワックス類としては、例えば、パラフ
ィン、アミド系ワックス、ビスイミド系ワックス、高級
脂肪酸の金属塩など公知のものを用いることができる。
【0019】また、前記バインダーについては、種々の
分子量のポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導
体、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロース
、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース
誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン
、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、ア
クリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3
元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカ
リ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチ
ン、およびカゼインなどの水溶性高分子材料、並びに、
ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン
共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリ
レート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびスチレ
ン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の各々のラテッ
クスを用いることができる。
【0020】本発明の感熱記録体に用いられるシート状
基体は、紙、表面に顔料、ラテックスなどを塗工したコ
ーテッド紙、ポリオレフィン系樹脂から作られた復層構
造の合成紙、プラスチックフィルム或いはこれらの複合
体シートなどから選ぶことができる。このようなシート
状基体の少なくとも1面上に、上記所要成分の混合物を
含む塗布液を塗布し、乾燥して感熱記録体を製造する。 塗布量は、塗布液層が乾燥した状態で1〜15g/m2
 が好ましく、2〜10g/m2 が特に好ましい。
【0021】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説
明する。
【実施例】下記実施例において、特に断らない限り、「
部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重量
%」を表わす。
【0022】実施例1 下記操作により感熱記録紙を作成した。 ■染料前駆体分散液Aの調製         成        分       
                   量(部)3−
(N−イソペンチル−N−エチル          
     20       アミノ)−6−メチル−
7−              アニリノフルオラン
                         
                       ポリ
ビニルアルコール  10%液           
          10 水           
                         
           70 上記組成物をサンドグラ
インダーをもちい、平均粒径が1μm以下になるまで粉
砕した。
【0023】 ■顕色剤分散液Bの調製         成        分       
                   量(部)化合
物(32)                    
                 20 ポリビニル
アルコール  10%液              
       10 水              
                         
        70 上記組成物をサンドグラインダ
ーをもちい、平均粒径が1μm以下になるまで粉砕した
【0024】■顔料下塗り紙の調製 焼成クレー(商品名アンシレックス)85部を水 32
0部に分散し、得られた水性分散物にスチレン〜ブタジ
エン共重合物エマルジョン(固形分50%)40部、1
0%酸化でんぷん水溶液50部を混合して塗布液を調製
した。この塗布液を、48g/m2 の原紙の1表面上
に、乾燥後の塗布量が7.0g/m2 になるように塗
工し乾燥して、顔料下塗り紙を得た。
【0025】■感熱発色層の形成 上記A液80部、B液 160部、炭酸カルシウム顔料
30部、25%ステアリン酸亜鉛分散液20部、30%
パラフィン分散液15部、および10%ポリビニルアル
コール水溶液 120部を混合、攪拌して感熱発色層形
成用塗布液を調製した。 この塗布液を、坪量50g/m2 の原紙の片面に、乾
燥後の塗布量が5.0g/m2になるように塗布し、乾
燥して感熱発色を形成し、感熱記録紙を作成した。
【0026】上記の様にして得られた感熱記録紙をスー
パーカレンダーによって処理し、その表面の平滑度を 
600〜1000秒とした。
【0027】こうして得られた試料について、市販感熱
ファクシミリを試験用に改造したものを用いて、1ライ
ン記録時間10msec、走査線密度8×8ドット/m
m、印加エネルギー0.54mj/dot の条件で6
4ラインの印字を行なった。得られた発色画像の色濃度
をマクベス反射濃度計RD−914 で測定したところ
1.2以上の高濃度を示し、鮮明な黒発色画像であった
。また、試料の白紙部の白色度をハンター白色度計(ブ
ルーフィルター)で測定した。テスト結果を表1に示す
【0028】実施例2 実施例1と同様の操作を行なった。但し、顕色剤分散液
Bの調製にあたり、化合物(32)のかわりに化合物(
17)を用いた。テスト結果を表1に示す。
【0029】比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、顕色剤分散
液Bの調製にあたり、化合物(32)のかわりに、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフ
ェーノルA)を用いた。テスト結果を表1に示す。
【表1】
【0030】実施例3 下記操作により感熱記録紙を作成した。 ■アジリジニル化合物分散液Cの調製         成        分       
                   量(部)ビス
(4−(1−アジリジニルカルボニル        
   20       アミノ)フェニル)メタン 
                         
                ポリビニルアルコー
ル  10%液                  
   10 水                  
                         
    70 上記組成物をサンドグラインダーをもち
い、平均粒径が1μm以下になるまで粉砕した。尚上記
アジリジン化合物は下記化学式:
【化14】 を有するものである。
【0031】■感熱発色層の形成 実施例1に記載のA液50部、同B液 100部、上記
C液 100部、炭酸カルシウム顔料30部、25%ス
テアリン酸亜鉛分散液20部、30%パラフィン分散液
15部、および10%ポリビニルアルコール水溶液 1
20部を混合、攪拌し、塗布液とした。この塗布液を、
顔料下塗り紙の片面に、乾燥後の塗布量が5.0g/m
2 となるように塗布乾燥して感熱発色層を形成し、感
熱記録紙を作成した。
【0032】上記の様にして得られた感熱記録紙をスー
パーカレンダーによって処理し、その表面の平滑度を 
600〜1000秒とした。
【0033】こうして得られた試料について、市販感熱
ファクシミリを試験用に改造したものを用いて、1ライ
ン記録時間10msec、走査線密度8×8ドット/m
m、印加エネルギー0.54mj/dot の条件で6
4ラインの印字を行なった。得られた発色画像の色濃度
をマクベス反射濃度計RD−914 で測定したところ
1.0以上の高濃度を示し、鮮明な黒発色画像が得られ
た。次いで、発色後30分以内に、発色試料に綿棒を用
いてサラダオイルを塗布し、室温で30分間放置後、画
像の残存状態を目視により評価した。テスト結果を表2
に示す。さらに、サラダオイルのかわりにジオクチルフ
タレートを用いて耐油性評価時と同様のテストを行ない
、画像の残像状態の目視評価により、耐可塑剤性の評価
を行った。テスト結果を表2に示す。
【0034】実施例4 実施例3と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いた顕色剤分散液Bの調製に当たり、化合物(3
2)のかわりに化合物(17)を用いた。テスト結果を
表2に示す。
【0035】実施例5 実施例3と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いた顕色剤分散液Bの調製に当たり、化合物(3
2)のかわりに化合物(28)を用いた。テスト結果を
表2に示す。
【0036】実施例6 実施例3と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成に用いたアジリジニル化合物分散液Cの調製に当たり
、ビス(4−(1−アジリジニルカルボニルアミノ)フ
ェニル)メタンのかわりに、下記化学式:
【化15】 を有する2,4−ビス(1−アジリジニルカルボニルア
ミノ)トルエンを用いた。テスト結果を表2に示す。
【0037】比較例2 実施例3と同様の操作を行なった。但し、感熱発色層の
形成に用いた顕色剤分散液Bの調製にあたり、化合物(
32)のかわりに2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(ビスフェーノルA)を用いた。テスト結
果を表2に示す。
【0038】比較例3 比較例1に示した試料を比較例3とし、実施例3に示し
た保存性試験を行なった。テスト結果を表2に示す。
【表2】
【0039】表1から明らかなように、本発明の新規顕
色剤は従来顕色剤の代表であるビスフェノールAと比肩
する発色能力を持ち、かつ得られた感熱記録体の白色度
が格段に高い。また、表2より明らかなように、本発明
の新規顕色剤をアジリジン化合物と組合せて用いた感熱
記録体は、発色直後より良好な耐油性、耐可塑剤性を示
す。
【0040】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、その感熱発色層
中に、顕色剤として、特定化学構造を有するN−メタク
リロイルアミド化合物を含み、このため、感熱発色層は
、実用上十分な発色性能を有し、更にすぐれた白色度を
有している。また、感熱発色層がアジリジン化合物を含
有する場合、得られる発色画像は、発色直後より、良好
な耐油性および耐可塑剤性を示すことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シート状基体と、このシート状基体の
    少なくとも一面に形成され、かつ、無色または淡色の染
    料前駆体、および加熱下に反応してこれを発色させる顕
    色剤を含む感熱発色層とを有し、前記顕色剤が下記一般
    式(I)〜(V): 【化1】 〔但し、上式中R1 は水素原子、アルキル基、アリー
    ル基、アラルキル基、アルケニル基、およびシクロアル
    キル基から選ばれた1員を表わし、R2 、およびR3
     は、それぞれ互いに独立に、水素原子、アルキル基、
    アリール基、アラルキル基、アルケニル基、およびアセ
    チル基から選ばれた1員を表わし、又はR2 、R3 
    が互に融合して環状構造を形成しており、R4 は、ア
    ルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、
    ピペリジノ基、スクシンイミド基、p−ベンゾイルフェ
    ニル基、および下記式の基: 【化2】 から選ばれた1員を表わし、並びにR5 、およびR6
     は、それぞれ互いに独立に、水素原子、アルキル基、
    アリール基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアル
    キル基、チアゾリニル基、およびモルホリノ基から選ば
    れた1員を表わし、或は、R5 およびR6 がそれら
    に結合している窒素原子とともに下記式の基:【化3】 を形成している。〕によって表わされるN−メタクリロ
    イルアミド化合物から選ばれた少なくとも1種を含むこ
    とを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】  前記感熱発色層が、更に、少なくとも
    1個のアジリジニル基を有する有機化合物を含有する、
    請求項1に記載の感熱記録体。
JP3114906A 1991-05-20 1991-05-20 感熱記録体 Pending JPH04341889A (ja)

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JP3114906A JPH04341889A (ja) 1991-05-20 1991-05-20 感熱記録体
US07/882,873 US5312796A (en) 1991-05-20 1992-05-14 Thermosensitive recording material
EP92108340A EP0514807B1 (en) 1991-05-20 1992-05-18 Thermosensitive recording material
DE69204212T DE69204212T2 (de) 1991-05-20 1992-05-18 Wärmeempfindliches Aufzeichnungsmaterial.

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8530379B2 (en) 2009-09-14 2013-09-10 Ricoh Company, Ltd. Thermosensitive recording material and production method thereof

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