JP2910427B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2910427B2
JP2910427B2 JP4203391A JP20339192A JP2910427B2 JP 2910427 B2 JP2910427 B2 JP 2910427B2 JP 4203391 A JP4203391 A JP 4203391A JP 20339192 A JP20339192 A JP 20339192A JP 2910427 B2 JP2910427 B2 JP 2910427B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関し、特に
感熱ヘッドへのカス付着の少ない高感度感熱記録体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】無色ないしは淡色の塩基性染料と有機な
いしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱によって両
発色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録
体はよく知られている。かかる感熱記録体を使用するフ
ァクシミリーやプリンター等の装置は近年急速に記録速
度の高速化が進んでいる。そのため、使用される感熱記
録体もより一層の高感度化が要求されている。
【0003】感熱記録体の記録感度を高めるために、あ
る一定の温度領域で塩基性染料や呈色剤と急速に融け合
う熱可溶性物質を記録層中に含有させる増感方法が知ら
れている。しかし、増感効果の高い熱可溶性物質程、記
録中に感熱ヘッドにカスが付着して記録障害を起こし易
い。また、感熱ヘッドへのカス付着を防ぐために、更に
熱可溶性物質としてパラフインワックスを記録層中に添
加した場合、記録層の形成後に記録感度をより高めるた
めに行うスーパーキャレンダー処理の際に、キャレンダ
ーロールにダストが発生し、所望の記録感度が得られな
い問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無色
ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を
設けた感熱記録体において、記録層の形成後に行うスー
パーキャレンダー処理適性に優れ、且つ感熱ヘッドへの
カス付着の少ない高感度感熱記録体を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、支持体上
に、無色ないし淡色の塩基性染料と呈色剤を含有した感
熱記録層、及び保護層を順次設けた後、スーパーキャレ
ンダー処理された感熱記録体において、記録層中に、
点が60℃以上のパラフィンワックス、および重合度が
800以上で鹸化度が90以下のポリビニルアルコール
を記録層中の全固形量に対して5重量%以上含有させる
ことにより、記録層の形成後に行うスーパーキャレンダ
ー処理加工性に優れ、且つ感熱ヘッドへのカス付着の少
ない高感度感熱記録体が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0006】本発明は、融点が60℃以上のパラフィン
ワックスと特定のポリビニルアルコールとを組み合わせ
て用いるものである。パラフィンワックスの融点が高い
程、記録層の形成後、記録感度をより高めるために行う
スーパーキャレンダー処理の際、キャレンダーロールに
付着するダストが少なくなり、高平滑な記録面が得ら
れ、感熱記録体の感度が高くなる。
【0007】記録層中のパラフインワックスの使用量
は、塩基性染料および呈色剤からなる発色成分に対し
て、5〜200重量%、好ましくは10〜100重量%
である。パラフインワックス以外に他のワックス類を併
用することも可能で、その具体例としては、例えばポリ
エチレンワックス、高級脂肪酸アミド、モンタンワック
ス、カルナバロワックス等が挙げられる。
【0008】本発明においては、記録層の接着剤として
重合度が800以上で鹸化度が90以下のポリビニルア
ルコールを記録層中の全固形量に対して5重量%以上使
用するものであるが、ポリビニルアルコールの重合度が
800未満になると、記録時に接着強度不足による熱ヘ
ッドへのカス付着が発生する。また鹸化度が90を越
え、更にその使用量が記録層中の全固形量に対して5重
量%未満になると、特にパラフインワックスに対する接
着性が著しく低下するために、記録層の形成後に行うス
ーパーキャレンダー処理時に、キャレンダーロールにダ
ストが付着する。その結果、記録層面の平滑度が低下し
て所望の記録感度が得られない。なお、特定のポリビニ
ルアルコールの好ましい使用量は記録層中の全固形量に
対して、8〜15重量%程度の範囲である。
【0009】特定のポリビニルアルコール以外に併用で
きる接着剤の具体例としては、例えば酸化澱粉、エーテ
ル化澱粉、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロス、カゼイン、珪素変成ポリビニルアルコー
ル、アセトアセチル基変成ポリビニルアルコール、カル
ボキシル基変成ポリビニルアルコール、スチレン・無水
マレイン酸共重合体塩、エチレン・無水マレイン酸共重
合体塩、水溶性のシリコーン変成アクリル樹脂、スチレ
ン・ブタジエン共重合体エマルジョン、アクリル酸メチ
ル・ブタジエン共重合体エマルジョン等が挙げられる。
勿論、これらに限定されるものではなく、また必要に応
じて2種以上の併用も可能である。
【0010】本発明において、感熱記録体の記録層を構
成する無色ないしは淡色の塩基性染料としては各種のも
のが公知であり、例えば下記が例示される。3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−
3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノ
フェニル−3−(1−メチルピロール−3−イル)−6
−ジメチルアミノフタリド等のトリアリールメタン系染
料、3,3−ビス〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェ
ニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラ
ブロモフタリド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフ
ェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレ
ン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリ
ド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1
−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド等のジビニルフ
タリド系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N
−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、
3−ジメチルアミノ−7−(N−アセチル−N−メチル
アミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メ
チルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(N−メチル−N−ベンジルアミノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(N−クロロエチル−N−メチル
アミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジエチ
ルアミノフルオラン、4−ベンジルアミノ−8−ジエチ
ルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン、3−〔4−(4−
ジメチルアミノアニリノ)アニリノ〕−7−クロロ−6
−メチルフルオラン、3−〔4−(4−フェニルアニリ
ノ)アニリノ〕−7−クロロ−6−メチルフルオラン、
8−〔4−(4−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ〕
−ベンゾ〔a〕フルオラン、3−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル
−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)フ
ルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン、
【0011】3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、
3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o−クロロフェニル
アミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒ
ドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プロピル
アミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェ
ニルアミノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プ
ロピル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N
−メチル−N−n−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−
n−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−シクロペンチル
アミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−〔N−(3−エトキシプロピル)−N−メチル
アミノ〕−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−〔N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)
アミノ〕−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−〔m−(トリフルオロメ
チル)フェニルアミノ〕フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、
3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o−フルオロフェニ
ルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロ
ロ−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル
−N−イソアミルアミノ)−7−(o−クロロフェニル
アミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−n−ヘキ
シルアミノ)−7−(o−クロロフェニルアミノ)フル
オラン等のフルオラン系染料、3,6−ビス(ジメチル
アミノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′−ジメ
チルアミノ)フタリド、3−ジエチルアミノ−6−(N
−アリル−N−メチルアミノ)フルオレン−9−スピロ
−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド、3,6−
ビス(ジメチルアミノ)−スピロ〔フルオレン−9,
6′−6′H−クロメノ(4,3−b)インドール〕、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)−3′−メチル−スピ
ロ〔フルオレン−9,6′−6H−クロメノ(4,3−
b)インドール〕、3,6−ビス(ジエチルアミノ)−
3′−メチル−スピロ〔フルオレン−9,6′−6H−
クロメノ(4,3−b)インドール〕等のフルオレン系
染料等。勿論、これらの染料に限定されるものではな
く、また必要に応じて2種以上の染料の併用も可能であ
る。
【0012】上記の如き塩基性染料と組み合わせて使用
される呈色剤についても各種の材料が公知であり、例え
ば活性白土、アタパルジャイト、コロイダルシリカ、珪
酸アルミニウム等の無機酸性物質、4,4′−イソプロ
ピリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−4−メチルペンタン、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルフィド、ヒドロキノンモノベンジル
エーテル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4′
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−
4′−メチルジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニルチオエトキシ)メタン、1,5−ジ(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、ビス
(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(p−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸メチル、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビ
ス〔α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エ
チル〕ベンゼン、1,3−ビス〔α−メチル−α−
(4′−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、ジ
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィン等
のフェノール性化合物、4−〔2−(p−メトキシフェ
ノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸、4−{3−(p−
トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリチル酸、5−
〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミ
ル〕サリチル酸等の芳香族カルボン酸、およびこれら芳
香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、
カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多
価金属との塩、更にはチオシアン酸亜鉛のアンチピリン
錯体等の有機酸性物質等が例示される。
【0013】塩基性染料と呈色剤との使用比率について
は特に限定するものではないが、一般に塩基性染料に対
して100〜700重量%、好ましくは150〜400
重量%の呈色剤が使用される。
【0014】本発明の感熱記録体においては、高速記録
適性を得る目的で記録層中に記録感度向上剤を添加する
ことができ、かかる記録感度向上剤としては例えば下記
の化合物が挙げられる。カプロン酸アミド、カプリン酸
アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オ
レイン酸アミド、エルシン酸アミド、リノール酸アミ
ド、リノレン酸アミド、N−メチルステアリン酸アミ
ド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオレイン酸アミ
ド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、N−エチル
カプリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸アミド、N−
オクタデシルアセトアミド、N−オレインアセトアミ
ド、N−オレイルベンズアミド、N−ステアリルシクロ
ヘキシルアミド、ポリエチレングリコ−ル、1−ベンジ
ルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、
1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−
ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−フェノ
キシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェ
ノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−
(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノ
キシ)エタン、テレフタル酸ジベンジルエステル、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベン
ジル)エステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル
エステル、p−ベンジルビフェニル、1,5−ビス(p
−メトキシフェノキシ)−3−オキサ−ペンタン、1,
4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−
ビフェニル−p−トリルエーテル、ベンジル−p−メチ
ルチオフェニルエーテル、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒド
ロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン等。なお、
記録感度向上剤の使用量については特に限定されるもの
ではないが、塩基性染料に対して一般に50〜1000
重量%、好ましくは100〜500重量%の範囲で調節
するのが望ましい。
【0015】これらを含む塗液は、一般に水を分散媒体
とし、ボールミル、アトライター、竪型または横型サン
ドミル等の攪拌・粉砕機により、塩基性染料、呈色剤な
どを一緒に又は別々に分散するなどして調製される。か
かる塗液中には各種の助剤を添加することができ、例え
ばジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム、ドデシルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫
酸エステル・ナトリウム、脂肪酸金属塩等の分散剤、そ
の他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が挙げられる。
【0016】また、記録ヘッドへのカス付着を改善する
ためカオリン、クレー、タルク、焼成クレー、酸化チタ
ン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔
料を添加することもでき、さらに記録機器や記録ヘッド
との接触によってスティッキングを生じないようにステ
アリン酸、ポリエチレン、カルナバロウ、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等の
分散液やエマルジョン等を添加することもできる。
【0017】記録層の形成方法については特に限定され
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができ、例えば記録層用の塗液をエアーナイフ
コーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビア
コーター、カーテンコーター等の適当な塗布装置を用い
て支持体上に塗布する等の方法で形成される。また、塗
布量についても特に限定されるものではなく、一般に乾
燥重量で1〜12g/m2 程度、好ましくは2〜10g
/m2 程度の範囲で調節される。支持体としては、紙、
プラスチックフィルム、合成紙等が適宜選択して使用さ
れる。 本発明は、記録層の形成後にスーパーキャレン
ダー処理を行うもので、スーパーキャレンダー処理後、
更に記録層上に記録層を保護する等の目的で保護層を設
けたり、支持体と記録層の間に中間層を設けることも可
能である。更に支持体の裏面に保護層を設けたり、記録
体裏面に粘着加工を施すなど感熱記録体製造分野におけ
る各種の公知技術が適宜付加し得るものである。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部および%は特に断わらない限り、各々重量
部および重量%を示す。 実施例1 A液調製 3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン10部、1,2−ビス(3−メチルフ
ェノキシ)エタン25部、メチルセルロースの5%水溶
液5部、及び水50部からなる組成物を、横型サンドミ
ルにて平均粒子径が1.0μmとなるまで粉砕した。 B液調製 4−ヒドロキシ−4′−イソプロボキシジフェニルスル
ホン30部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び
水55部からなる組成物を、横型サンドミルにて平均粒
子径が1.5μmとなるまで粉砕した。 記録層の形成 A液90部、B液80部、酸化珪素顔料(吸油量:18
0ml/100g)7部、炭酸マグネシウム7部、鹸化度
88−重合度1000のポリビニルアルコール〔商品
名:PVA−210、クラレ社製〕の10%水溶液12
0部、融点が68℃のパラフインワックスの30%分散
液〔商品名:ハイドリンD−337〕20部、ステアリ
ン酸亜鉛の30%水分散液10部、水10部を混合攪拌
して塗液を得た。得られた塗液を45g/m2 の原紙に
乾燥後の塗布量が3g/m2 となるように塗布乾燥後、
スーパーキャレンダー処理して感熱記録紙を得た。
【0019】実施例2 実施例1の記録層の形成において、鹸化度88−重合度
1000のポリビニルアルコール〔商品名:PVA−2
10、クラレ社製〕の10%水溶液120部の代わり
に、鹸化度88−重合度1700のポリビニルアルコー
ル〔商品名:PVA−217、クラレ社製〕の10%水
溶液70部、および珪素変成ポリビニルアルコールの1
0%水溶液50部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0020】
【0021】実施例3 実施例1の記録層の形成において、融点が68℃のパラ
フィンワックスの30%分散液〔商品名:ハイドリンD
−337〕20部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液1
0部の代わりに、融点が75℃のパラフィンワックスの
30%分散液〔商品名:ハイドリンE−139〕30部
を使用した以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙を
得た。
【0022】比較例1 実施例1の記録層の形成において、鹸化度88−重合度
1000のポリビニルアルコール〔商品名:PVA−2
10、クラレ社製〕の10%水溶液120部の代わり
に、鹸化度99−重合度1000のポリビニルアルコー
ル〔商品名:PVA−110、クラレ社製〕の10%水
溶液120部を用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱記録紙を得た。
【0023】比較例2 実施例1の記録層の形成において、鹸化度88−重合度
1100のポリビニルアルコール〔商品名:PVA−2
10、クラレ社製〕の10%水溶液120部の代わり
に、鹸化度88−重合度500のポリビニルアルコール
〔商品名:PVA−205、クラレ社製〕の10%水溶
液120部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録紙を得た。
【0024】比較例3 実施例1の記録層の形成において、鹸化度88−重合度
1000のポリビニルアルコール〔商品名:PVA−2
10、クラレ社製〕の10%水溶液120部の代わり
に、鹸化度88−重合度1700のポリビニルアルコー
ル〔商品名:PVA−217、クラレ社製〕の10%水
溶液30部、および鹸化度99−重合度1000のポリ
ビニルアルコール〔商品名:PVA−110、クラレ社
製〕の10%水溶液90部を用いた以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0025】かくして得られた7種類の感熱記録紙につ
いて以下の評価を行い、その結果を〔表1〕に記載し
た。 〔発色性〕感熱評価機〔商品名:TH−PMD、大倉電
気社製〕印加エネルギー0.17mJ/dot 、周期 5.0ms/li
neで記録し、得られた画像の発色濃度をマクベス濃度計
(マクベス社製,RD−100R型)で測定した。
【0026】〔感熱ヘッドへのカス付着〕松下電送社製
のファクシミリー〔Panafax5E〕でA4サイズ
を5枚記録した後、感熱ヘッドへのカス付着の状態を目
視判定した。 ◎ ヘッドへのカス付着なし。 ○ 〃 微量。 △ 〃 やや多い。
【0027】〔スーパーキャレンダー処理適性〕記録層
形成後の感熱記録体をスーパーキャレンダー処理した際
に、キャレンダーロールに付着したダストを目視判定し
た。 ◎ スーパーキャレンダーへのダスト付着なし。 ○ 〃 微量。 ○′ 〃 少量 △ 〃 やや多い。 × 〃 多い。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかなように、本
発明による感熱記録体は、スーパーキャレンダー処理加
工性に優れ、しかも感熱ヘッドへのカス付着の少ない高
感度感熱記録体であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−62089(JP,A) 特開 平4−70378(JP,A) 特開 平3−5189(JP,A) 特開 平2−76787(JP,A) 特開 平4−10976(JP,A) 特開 平4−348998(JP,A) 特開 平4−92577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染料
    と呈色剤を含有する記録層を設けた後、スーパーキャレ
    ンダー処理された感熱記録体において、記録層中に、
    点が60℃以上のパラフィンワックス、および重合度が
    800以上で鹸化度が90以下のポリビニルアルコール
    を記録層中の全固形量に対して5重量%以上含有したこ
    とを特徴とする感熱記録体。
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