JP3487024B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP3487024B2
JP3487024B2 JP17615495A JP17615495A JP3487024B2 JP 3487024 B2 JP3487024 B2 JP 3487024B2 JP 17615495 A JP17615495 A JP 17615495A JP 17615495 A JP17615495 A JP 17615495A JP 3487024 B2 JP3487024 B2 JP 3487024B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関するも
のである。更に詳しく述べるならば、本発明は発色感度
に優れた感熱記録材料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】無色または淡色の電子供与性発色性染料
と、フェノール類または有機酸との加熱発色反応を利用
して発色画像を形成する感熱記録材料は、例えば特公昭
43−4160号、特公昭45−14039号、および
特公昭48−27736号などに開示されている。近
年、このような感熱記録材料は、単に加熱するだけで発
色画像を形成することができること、および記録装置が
比較的コンパクトなものにできることなどの利点によ
り、各種プリンター、コピー機、ファクシミリ用記録材
料として広範囲に使用されている。 【0003】特に、感熱ファクシミリ、感熱プリンター
等は、その装置の改良が進み、従来は困難とされていた
高速の印字、高速の画像の形成も可能となってきてお
り、近年は、より多くの分野で使用されるようになって
きた。その一方で、このような印字の高速化に伴い、感
熱記録材料は発色感度の大幅な向上が望まれている。 【0004】特に感度の向上が求められる感熱記録材料
の用途としては、例えば自動券売機用感熱記録型の乗車
券や回数券、POS用バーコードシステムに使用される
ラベル用感熱紙、ファクシミリ用紙やワープロ用紙、C
RT用画像プリンター用紙、伝票用プリンター用紙等が
ある。 【0005】これに対して、発色感度の向上の要求を満
たすために今までに多くの提案がなされてきた。その中
でも積極的に行われたのは電子供与性染料を加熱下に発
色させる顕色性化合物として、従来から使用されている
4,4’−イソプロピリデンジフェノール(以下BPA
と称す)に替わる新しい材料の開発である。BPAは安
価であるが、感度については必ずしも市場の要求を十分
に満たすものではなかった。 【0006】そこでBPAに替わるものとして、今まで
に数多くの顕色性化合物が提案されてきた。これらにつ
いては紙パルプ技術タイムス誌、昭和62年5月号から
63年2月号までに記載されているが、それによると、
既に数百種の化合物が提案されていることがわかる。し
かしこれらの化合物の多くは、感度の向上効果が十分で
なかったり、白色度の大幅な低下を生ずるなど、実用的
な解決策とは言い難いものであった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決し、発色感度に優れ、かつ白色度が高い感熱
記録材料を提供しようとするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に電
子供与性発色性染料前駆体と、前記発色性染料前駆体と
加熱時に接触して発色させる電子受容性顕色性化合物と
を含有する感熱発色層を設けた感熱記録材料において、
該感熱発色層中に電子受容性顕色性化合物として1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサンを含有させたことを特徴とする感
熱記録材料に存する。 【0009】本発明者らは、発色感度を向上させるため
に種々の電子受容性顕色性化合物を検討し、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサンが、白色度の低下等の悪影響をもたら
さずに発色感度を大幅に向上させることを見出だし、本
発明を完成させるにいたった。 【0010】感熱発色層中の1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ンの含有量は特に限定するものではないが、染料前駆体
100重量部に対して一般的には30〜600重量部、
より好ましくは150〜300重量部の範囲で含有させ
ることが好ましい。30重量部より少ない場合は感度向
上の効果が十分でなく、600重量部より多いとカスや
スティッキングの問題が生じやすい。 【0011】本発明において1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ンは単独で、あるいは他の電子受容性顕色性化合物と併
用して用いることができる。他の電子受容性顕色性化合
物としては従来より公知のものから選ぶことができる。
例えば、4−t−ブチルフェノール、4−アセチルフェ
ノール、4−t−オクチルフェノール、4,4’−se
c−ブチリデンジフェノール、4−フェニルフェノー
ル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、4,
4’−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シク
ロヘキシリデンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフィド、4,4’−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソ
プロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシベン
ゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロ
ピル、4−ヒドロキシ安息香酸−sec−ブチル、4−
ヒドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息香酸
ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸トリル、4−ヒドロ
キシ安息香酸クロロフェニル、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテルなどのフェノール性化合物、4,
4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニル
アミノ)ジフェニルメタン、N−(p−トルエンスルホ
ニル)−N’−フェニル尿素等の尿素系化合物が挙げら
れる。 【0012】さらに安息香酸、p−t−ブチル安息香
酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、サリチル酸、
3−t−ブチルサリチル酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸等
の芳香族カルボン酸およびこれら芳香族カルボン酸と、
例えば亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム
等の多価金属との塩等の有機酸性物質が挙げられる。 【0013】本発明において感熱発色層を構成する電子
供与性発色性染料前駆体としては、トリアリール系染
料、ジフェニルメタン系染料、チアジン系染料、スピロ
系染料、ラクタム系染料など従来公知のものから選ぶこ
とができ。例えば、3−(N−エチル−N−イソペンチ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−p−トルイジノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−イソブ
チルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル−N−p−トリルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチル
アミノ)−7−(2−クロロ)アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−(2−トリフルオロ)アニリノ
フルオラン、3−(N−エチル−N−フルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7
−(2−クロロ)アニリノフルオラン等の発色性染料を
挙げることができる。 【0014】また、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロ
ロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−
ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメ
チルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾ
フルオラン、3,3−ビス(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n
−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリ
ド、3,3−ビス(1−n−オクチル−2−メチルイン
ドール−3−イル)フタリド、3−ジエチルアミノ−6
−ジエチルアミノ−N−フェニルローダミンBラクタ
ム、3−ジエチルアミノ−6−ジエチルアミノ−(N−
2−クロロフェニル)ローダミンBラクタム、3,6−
ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−アニリノラク
タム、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ
−(4’−ニトロ)アニリノラクタム、3−ヘキシルア
ミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−メチルフルオラン、3−(N−エチル−N−トリルア
ミノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエチル−5−メ
チル−8−t−ブチルフルオラン、3−(N−エチル−
N−イソペンチルアミノ)−7,8−ベンゾフルオラン
等の発色性染料を挙げることができる。 【0015】さらに、3−(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−3−(2−メチル−4−ジエチルア
ミノフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3−(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2
−n−ヘキシルオキシフェニル)−4−アザフタリド、
3−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジ
ルアミノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(N−エチル−N−p−トリルアミノ)−7−(N−フ
ェニル−N−メチルアミノ)フルオラン、3,6−ジメ
トキシフルオラン、1−(4−n−ドデシルオキシ−3
−メトキシフェニル)−2−(2−キノリル)エチレ
ン、3−[p−(p−アニリノアニリノ)アニリノ]−
6−メチル−7−クロロフルオラン、3,6−ビス(ジ
メチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’
−ジメチルアミノ)フタリド等の発色性染料の中から選
ばれた1種以上を用いることができる。 【0016】本発明の感熱発色層は、前記発色系を構成
する化合物のほかに、熱可融性物質(いわゆる増感剤)
や保存安定剤を含有することができる。また、これらを
結着し、感熱発色層をシート状支持体に接合するための
接着剤を含有することが必要である。さらに、主にサー
マルヘッドに対するスティッキングを防止するために顔
料を含んでいることが好ましく、また必要に応じて、ワ
ックス類、金属石鹸、紫外線吸収剤、蛍光染料等を含有
することができる。 【0017】本発明において用いることができる熱可融
性物質(増感剤)としては、融点50〜150℃の熱可
融性有機化合物を挙げることができる。例えば、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、p−ベン
ジルビフェニル、ベンジルナフチルエーテル、ジベンジ
ルテレフタレート、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジ
ル、炭酸ジフェニル、炭酸ジトリル、m−ターフェニ
ル、1,2−ビス(m−トリルオキシ)エタン、1,5
−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタ
ン、シュウ酸ジフェニル、シュウ酸ジ−p−クロロベン
ジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、シュウ酸ジベ
ンジル、1,4−ビス(トリオキシメトキシメチル)ベ
ンゼン、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、
1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3,4−
ジメチルフェノキシ)エタンなどが挙げられる。 【0018】本発明においては感熱発色層に、印字後の
保存性を向上させるための化合物、いわゆる保存安定剤
を含有することができる。保存安定剤としては例えば、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,3,5−トリ
ス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌル酸、4−ベンジルオキシフェ
ニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロピル
オキシ)フェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−
[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]
ビスフェノール、4,4’−[1,3−フェニレンビス
(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール等のフェノ
ール系化合物、および4−(1,2−エポキシエチル−
2−メチル)ジフェニルスルホン、4−(1,2−エポ
キシエチル−2−エチル)ジフェニルスルホン等のエポ
キシ化合物等が挙げられるが、本発明はこれらに限定す
るものではない。また、これら保存安定剤は2種類以上
含有することもできる。 【0019】発色性染料前駆体、顕色性化合物、熱可融
性物質および保存安定剤は一般に水を分散媒体としてサ
ンドグラインダー、ボールミル、アトライター、サンド
ミル等の各種湿式粉砕機によって、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体塩およびそれらの誘導体等
のような水溶性高分子化合物の他、ジアルキルスルホコ
ハク酸ソーダ等の界面活性剤などと共に分散させ分散液
とした後、感熱発色層塗料調製に用いることができる。 【0020】本発明に用いられる接着剤としては、種々
の分子量のポリビニルアルコール、デンプン及びその誘
導体、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロー
ス誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリド
ン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸
3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アル
カリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラ
チン、およびカゼインなどの水溶性高分子材料、並び
に、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジ
エン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステ
ル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタ
クリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびス
チレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の各々のラ
テックスを用いることができる。 【0021】また、感熱発色層中に用いられる顔料とし
ては、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、
カオリン、クレー、焼成クレー、タルク、および表面処
理された炭酸カルシウムやシリカ等の無機顔料、並び
に、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共
重合体、アクリル樹脂、およびポリスチレン樹脂等の有
機顔料等を挙げることができる。 【0022】更に、本発明の感熱発色層は、種々のワッ
クス類を必要に応じて含有していてもよい。それらワッ
クス類としては、パラフィンワックス、カルナバロウワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン
ワックス、ポリオレフィンワックスの他、高級脂肪酸エ
ステル、高級脂肪酸アミド例えばステアリン酸アミド、
エチレンビスステアリン酸アミド等が挙げられる。金属
石鹸としては高級脂肪酸金属塩すなわちステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム、オレイン酸亜鉛等が挙げられる。他に本発明の効果
を損なわない範囲で撥油剤、消泡剤、濡れ剤、粘度調整
剤等、各種添加剤をいれることは差しつかえない。 【0023】本発明の感熱記録材料に用いられる支持体
には特別の限定はなく、例えば上質紙(酸性紙、中性
紙)、中質紙、片つや紙、コート紙、中質コート紙、微
塗工紙、アート紙、キャストコート紙、クリヤーコート
紙、グラシン紙、セミグラシン紙、樹脂ラミネート紙、
合成繊維紙、合成樹脂フィルム紙、金属箔等の他、各種
透明支持体、半透明支持体も適宜使用でき、またこれら
を組み合わせた複合シートも任意に用いることができ
る。このようなシート状支持体の少なくとも1面上に、
上記所要成分の混合物を含む塗布液を塗布し、乾燥して
感熱記録材料を製造する。塗布量は塗布液層が乾燥した
状態で1〜15g/m2が好ましく、2〜10g/m2
特に好ましい。 【0024】本発明においては、感熱発色層の上に保護
層、感熱発色層の下に下塗り層を設けることができる
が、これらの層は従来より公知の感熱記録材料に使用さ
れている保護層、下塗り層を応用することができる。保
護層、下塗り層とも顔料、接着剤を主体とした構成と
し、塗工量は特に限定されるものではないが、一般に1
〜20g/m2の範囲に設けられる。特に保護層中には
サーマルヘッドに対するスティッキングを防止する目的
で、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ポリ
オレフィンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィ
ンワックス等の滑剤のほか、分散剤、消泡剤等の助剤を
添加することができる。また、耐水性を向上する目的で
グリオキザール、エポキシ化合物、ホウ酸、ジアルデヒ
ド澱粉、メチロール基含有化合物等の硬化剤を添加する
ことができる。また、感熱記録材料の裏面には表面と裏
面の接触時のブロッキングを防止したり、裏面からの水
や油の浸透を抑えたり、カールコントロールのためにバ
ック層を設けることもできる。 【0025】各層を形成する方法としてはエアーナイフ
法、ブレード法、グラビア法、ロールコーター法、スプ
レー法、ディップ法、バー法、およびエクストルージョ
ン法等公知の塗布方法のいずれを利用してもよい。 【0026】本発明においては、感熱記録材料の付加価
値を高めるためにさらに加工を施し、より高い機能を付
与した感熱記録材料とすることができる。例えば、裏面
に粘着剤、再湿接着剤、ディレードタック型接着剤によ
る加工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、ディレードタ
ック紙としたり、磁気加工することで裏面に磁気記録可
能な感熱記録材料とすることができる。また裏面を利用
して熱転写用紙、インクジェット用紙、ノーカーボン用
紙、静電記録用紙、ゼログラフィ用紙としての機能をも
たせ、両面への記録が可能な記録紙とすることもでき
る。もちろん両面感熱記録材料とすることもできる。 【0027】 【実施例】以下に実施例により、本発明を具体的に説明
する。尚、特に断らない限り、「部」および「%」は、
それぞれ「重量部」および「重量%」をあらわす。下記
操作により感熱記録材料を作成した。 (1)分散液A調製 成 分 量(部) 3−ジブチルアミノ−6−メチル− 40 7−アニリノフルオラン スルホン基変性ポリビニルアルコ―ル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 (2)分散液B調製 成 分 量(部) 3−ジエチルアミノ−6メチル− 40 7−クロロフルオラン スルホン基変性ポリビニルアルコ―ル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 【0028】 (3)分散液C調製 成 分 量(部) 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)− 40 3,3,5−トリメチルシクロヘキサン スルホン基変性ポリビニルアルコ―ル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 (4)分散液D調製 成 分 量(部) 4,4’−イソプロピリデンジフェノール 40 スルホン基変性ポリビニルアルコ―ル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 【0029】 (5)分散液E調製 成 分 量(部) 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 40 ジフェニルスルホン スルホン基変性ポリビニルアルコル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 (6)分散液F調製 成 分 量(部)シュウ酸ジ−p−メチルベンジル 40 スルホン基変性ポリビニルアルコル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 【0030】 (7)分散液G調製 成 分 量(部) 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン 40 スルホン基変性ポリビニルアルコ―ル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 (8)分散液Hの調製 成 分 量(部) 1,3,5−トリス(2,6−ジメチル− 40 3−ヒドロキシ−4−t−ブチル)イソシアヌル酸 スルホン基変性ポリビニルアルコ―ル 10%液 40 (日本合成化学工業製、ゴーセランL−3266) 水 20 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
μmになるまで粉砕した。 (9)分散液Iの調製 成 分 量(部) 炭酸カルシウム 60 ポリアクリル酸ソーダ0.7%溶液 40 上記組成物をカウレス分散機で分散した。さらに接着剤
J液として10%ポリビニルアルコール(NM11Q、
日本合成化学工業製)、滑剤分散液K液として40%ポ
リオレフィンワックスを用意した。 【0031】感熱発色層の調製 これらの分散物、接着剤を用いて乾燥後の重量比率が表
1となるように混合し、感熱発色層塗布液とした。こう
して得られた感熱発色層塗布液を50g/m2の上質紙
(酸性紙)に乾燥後の塗布量が6.0g/m2となるよ
うに塗布、乾燥して感熱記録材料とした。 【0032】この感熱記録材料を試験用に改造した市販
感熱ファクシミリHIFAX−45を用いて、1ライン
記録時間10msec、走査線密度8ライン/mm、ド
ット当たり印加エネルギーを0.30mJとして64ラ
インのベタ印字をした。こうして得られた印字物の発色
濃度をマクベス濃度計(マクベス製、RD914型)に
て測定した。またJIS P8123で規定される白色
度(ブルーフィルター使用)についてハンター白色度計
(東洋精機製)を用いて測定した。このようにして得た
結果を表1にまとめる。発色濃度は1.2以上、白色度
は72以上であれば実用上問題のないレベルである。 【0033】 【表1】 【0034】 【発明の効果】表1から明らかなように、本発明によっ
て白色度が高く、発色感度に優れた感熱記録材料を提供
することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体上に、電子供与性発色性染料前駆
    体と、前記発色性染料前駆体と加熱時に接触して発色さ
    せる電子受容性顕色性化合物とを含有する感熱発色層を
    設けた感熱記録材料において、該感熱発色層中に電子受
    容性顕色性化合物として1,1−ビス(4−ヒドロキシ
    フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを
    含有させたことを特徴とする感熱記録材料。
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