JPH08216520A - 感熱記録型再湿接着紙 - Google Patents

感熱記録型再湿接着紙

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JPH08216520A
JPH08216520A JP7028140A JP2814095A JPH08216520A JP H08216520 A JPH08216520 A JP H08216520A JP 7028140 A JP7028140 A JP 7028140A JP 2814095 A JP2814095 A JP 2814095A JP H08216520 A JPH08216520 A JP H08216520A
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JP
Japan
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layer
heat
color
paper
rewetting adhesive
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Application number
JP7028140A
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English (en)
Inventor
Satoshi Fukui
福井  聡
Yasuyuki Aoki
康幸 青木
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間連続した印字記録を行う場合でもサー
マルプリンターでジャムの発生しないプリンター走行特
性に優れた感熱記録型再湿接着紙の提供。 【構成】 支持体の一方の面に感熱発色層、他方の面に
再湿接着層を設けた感熱記録型再湿接着紙において、該
再湿接着層にワックス、または脂肪酸金属塩のいずれか
を含有する感熱記録型再湿接着紙。感熱発色層は少なく
とも黒色発色層と赤色発色層の2層を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切手、伝票、ラベルな
どに使用される感熱発色記録型再湿接着紙に関するもの
である。さらに詳しく述べるならば、長時間連続した印
字記録を行う場合でもサーマルプリンターでジャムの発
生しないプリンター走行特性に優れた感熱記録型再湿接
着紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発色剤と該発色剤と接触して呈色
する顕色剤との発色反応を利用し、熱により両発色物質
を溶融することで接触させ、発色像を得るようにした感
熱記録材料は広く知られている。かかる感熱記録材料は
比較的安価であり、また、記録機器がコンパクトで、か
つ、その保守も比較的容易であるため、ファクシミリや
各種計算機等の記録媒体をはじめとして、幅広い分野に
おいて使用されている。
【0003】こうした感熱記録材料は、その用途の拡大
に伴なって要求される品質も多様化しており、例えば高
感度化、画像安定化、多色記録化等を挙げることができ
る。特に、多色記録については応用範囲が広いため、現
在までに多数の記録材料が研究提案されている。
【0004】例えば、特開昭48−86543号公報、
特開昭51−146239号公報などには、異なる色に
発色できる2層の発色層を設け、小さい熱量と大きい熱
量の異なる熱量を与えることで識別可能な2色を得る方
法が記載されている。また特開昭55−81193号公
報、特開平2−80287号公報には、高温加熱時に低
温発色層の発色系に対して消色作用を有する消色剤を用
いることで、高温加熱時に高温発色層のみの発色色調を
得る方法が記載されている。また、ジアゾ化合物が光で
分解する性質を利用し、熱と光を組み合わせることで多
色化する試みなども特開昭60−242093号公報、
特開昭61−40192号公報などに記載されている。
【0005】一方、再湿接着紙とは、紙面に水溶性糊剤
を塗布したもので、この塗布面に水分を含ませることに
よって、簡単に接着性を付与できるもので、例えば、切
手、襖紙、シール、テープ、ラベル、伝票などに広く使
用されている。
【0006】こうした再湿接着紙を感熱記録材料に応用
した例は、例えば、実公平6−38702号公報に記載
されている。しかしながら再湿接着剤を単に感熱記録材
料の裏側に設けたこうした感熱記録型再湿接着紙では、
感熱プリンターで連続して印字を行うと、プリンター内
でのジャムが発生しやすいといった問題があった。これ
は連続印字する間に、再湿接着剤が熱、湿度により賦活
されることでプラテンロールにはり付いてしまうために
起こる問題であった。特にこの問題はサーマルヘッドへ
の印加エネルギーを変えることで多色化を行うことがで
きるようにした大きな熱量を与える感熱プリンターで顕
著であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多色
印字も行えるような大きな熱量を与える感熱プリンター
においてもジャムの発生しないプリンター走行性に優れ
た感熱記録型再湿接着紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体の一方
の面に感熱発色層、他方の面に再湿接着層を設けた感熱
記録型再湿接着紙において、該再湿接着層にワックス、
または脂肪酸金属塩のいずれかを含有することを特徴と
する感熱記録型再湿接着紙に存する。さらには感熱発色
層が少なくとも黒色発色層と、赤色発色層の2層を有
し、再湿接着層にワックス、または脂肪酸金属塩のいず
れかを含有することを特徴とする感熱記録型再湿接着紙
に存する。上記の課題を解決するために、広範囲な材料
探索、層構成の検討を行った結果、支持体の一方の面に
感熱発色層、他方の面に再湿接着層を設けた感熱記録型
再湿接着紙において、該再湿接着層にワックス、または
脂肪酸金属塩のいずれかを含有することで優れた感熱プ
リンター走行性を与えることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。さらに、感熱発色層が少なくとも黒色発
色層と、赤色発色層の2層を有している感熱記録型再湿
接着紙が使用される大きな熱量を与える感熱プリンター
で、その効果が顕著となることを見出した。
【0009】感熱プリンターで連続印字を行うとサーマ
ルヘッドからの加熱によりプラテンロールが加熱される
だけでなく、紙層内に含まれていた水分が蒸発し、感熱
プリンター内部の雰囲気が、高温、高湿状態になってし
まう。この時、再湿接着剤が容易に活性化して付着作用
が発現することにより、プラテンロールへの付着などに
よる走行性不良の原因となる。ワックス、または脂肪酸
金属塩のいずれかを再湿接着層に含有することで、連続
印字における走行性が良くなるのは、こうした化合物は
離型性を有するためプラテンロールに対する再湿接着剤
の接着性を弱める作用があるためと考えられる。
【0010】本発明で使用する再湿接着剤とは、水分に
よって接着性を帯びる化合物であり例えば膠、ゼラチ
ン、アラビアゴム、デキストリン、ポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、ポリ
酢酸ビニル、アクリル等の天然または合成の水溶性糊剤
を挙げることができる。
【0011】ワックスとしては、パラフィンワックス、
カルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックスのようなポリオレフィン系ワ
ックスの他、高級脂肪酸アミド例えばステアリン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、高級脂肪酸エス
テルなどが挙げられる。脂肪酸金属塩としては、高級脂
肪酸多価金属塩すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸
亜鉛等が挙げられる。こうしたワックス、脂肪酸金属塩
は、再湿接着剤100重量部に対して1〜20重量部、
より好ましくは5〜15重量部の割合で混合し使用す
る。配合量が1重量部より少ない場合はその効果に乏し
く、また20重量部より多いと、接着力が低下すること
がある。
【0012】本発明の再湿接着層には、クレー、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、カオリン、タルク、シリカ、水
酸化アルミニウムなどの無機顔料、尿素、フェノール、
エポキシ、メラミン、ポリスチレン、グアナミン樹脂な
どの有機顔料を使用することもできる。さらに、プリン
ター内部でのヒートカールを防止する必要があるとき
は、水分の蒸発速度を遅らせることのできる薬品類をヒ
ートカール調節剤として、再湿接着層に添加することも
できる。ヒートカール調節剤として使用することのでき
るものとしては、グリセリン、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ソルビトール、尿素、硝酸
ナトリウムなどを挙げることができる。他に本発明の効
果を損なわない範囲で再湿接着層に濡れ剤、消泡剤、粘
度調節剤など各種添加剤をいれることはさしつかえな
い。
【0013】本発明における再湿接着層の支持体への塗
工量は、0.5g/m2〜30g/m2、好ましくは2g
/m2〜10g/m2の範囲にすることがよい。塗工量が
0.5g/m2以下の場合、十分な再湿接着性が得られ
ない。一方、塗工量が30g/m2以上では、塗工量の
増加による再湿接着性の向上を期待できないばかりでな
く、経済性から見ても不利となるのは明らかである。再
湿接着層を形成する方法としては、エアーナイフ法、ブ
レード法、グラビア法、ロールコーター法、スプレー
法、ディップ法、バー法、およびエクストルージョン法
などの既知の塗布方法のいずれを利用しても良い。
【0014】本発明における感熱発色層は従来から知ら
れている構成のものを使用することができるが、電子供
与性発色性染料と電子受容性顕色性化合物との発色反応
を利用するものが、記録濃度、記録感度が高い点で望ま
しい。
【0015】電子供与性発色性染料としては、トリアリ
ル系染料、ジフェニルメタン系染料、チアジン系染料、
スピロ系染料、ラクタム系染料、フルオラン系染料など
が知られている。赤発色を与える染料としては、例えば
トリアリル系染料の中では、3,3’−ビス(1−n−
ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3,3’−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)フタリド、ラクタム系染料の中では、ローダ
ミンB−アニリノラクタム、ローダミンB−(o−クロ
ロアニリノ)ラクタム、ローダミンB−(p−ニトロア
ニリノ)ラクタム、フルオラン系染料の中では、3−ジ
エチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジ−n
−ブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3
−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]−フルオランなどがあ
る。
【0016】これらの赤発色性染料になかでも鮮明な赤
発色が得られるものとしては、フルオラン系染料が良
く、その中でも、3−ジエチルアミノ−7−クロロフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロ
フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−
7−ブロモフルオランの3種類が発色色調に関して本発
明に適している。
【0017】黒発色を与える電子供与性発色性染料とし
ては、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−(N−イソアミル−N−エチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブ
チルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−シクロヘキシル−メチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン等が挙げられる。赤
層、黒層とも従来より知られているこうした電子供与性
発色性染料を併用して用いることもできる。
【0018】電子受容性顕色性化合物については、温度
の上昇によって液化、ないしは溶解する性質を有しかつ
上記電子供与性発色性染料と接触して呈色させる性質を
有するものであれば良い。代表的な電子受容性顕色性化
合物の具体例としては4−tert−ブチルフェノー
ル、4−アセチルフェノール、4−tert−オクチル
フェノール、4,4’−sec−ブチリデンジフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルメタン、4,4’−イソプロピリデンジフェ
ノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、4,
4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフ
ェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフ
ォン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒド
ロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ
安息香酸−sec−ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸フ
ェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロ
キシ安息香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフ
ェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルな
どのフェノール性化合物、または、安息香酸、p−te
rt−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタ
ル酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、
3−イソプロピルサリチル酸、3−ベンジルサリチル
酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸などの芳香族カルボン
酸、およびこれらフェノール性化合物、芳香族カルボン
酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシ
ウムなどの多価金属との塩などの有機酸性物質などが挙
げられる。
【0019】特にこうした化合物の中でも、4,4’−
イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキ
シリデンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホンが感度、白色度の点から好まし
い。 顕色性化合物は通常発色性染料100重量部に対
して70〜500重量部、好ましくは100〜300重
量部の割合で混合し使用する。
【0020】本発明では発色層に、保存性向上剤を添加
することは何ら差しつかえない。従来から知られている
保存性向上のための化合物として、例えば1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−
ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)
ブタン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−
[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]
ビスフェノール、4,4’−[1,3−フェニレンビス
(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン
などのフェノール系の化合物および4−ベンジルオキシ
フェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロ
ピルオキシ)フェニルスルホン、4−(2−メチル−
1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルフォン、4−
(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルス
ルフォン等のエポキシ化合物、1,3,5−トリス(4
−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌル酸等が挙げられる。もちろ
ん、これらに限定されるものではなく、また、必要に応
じて2種以上の化合物を併用することもできる。
【0021】感熱記録材料の感度を向上するために感熱
発色層に配合される増感剤として例えばパラベンジルビ
フェニル、ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸フェニル、シュウ酸ジベンジル、アジ
ピン酸ジ−o−クロルベンジル、1,2−ジ(3−メチ
ルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ−p−メチルベンジ
ル、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン
などが使用できる。
【0022】これらの有機熱可融性物質は、水を分散媒
体として使用しサンドグラインダー、アトライター、ボ
ールミル、コボーミル等の各種湿式粉砕機によってポリ
アクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、およびスチレン−無水マレイン酸共重合体塩及び
それらの誘導体などのような水溶性合成高分子化合物の
他、界面活性剤などと共に分散させ分散液とした後、感
熱発色層塗料調製に用いられる。
【0023】本発明において、他に感熱発色層を構成す
る材料としては接着剤、無機または有機顔料、ワックス
類、金属石鹸、さらに必要に応じ紫外線吸収剤、蛍光染
料などを挙げることができる。
【0024】接着剤としては、例えばポリビニルアルコ
ール及びその誘導体、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド−アクリル
酸エステル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エス
テル−メタアクリル酸共重合体、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合
体、カゼイン、ゼラチン等及びそれらの誘導体等の水溶
性高分子以外にポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリブチルメタアクリレート、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチレン−
ブタジエン共重合体、スチレンーブタジエン−アクリル
系共重合体のラテックスなどが挙げられる。
【0025】無機顔料としてはカオリン、焼成カオリ
ン、タルク、ロウ石、ケイソウ土、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、酸化チタン、炭酸バリウム等が、また有
機顔料としては尿素、フェノール、エポキシ、メラミ
ン、グアナミン樹脂などが挙げられる。
【0026】ワックスとしては、パラフィンワックス、
カルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックスの他、高級脂肪酸アミド例え
ばステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、高級脂肪酸エステルなどが挙げられる。金属石鹸と
しては、高級脂肪酸多価金属塩すなわちステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム、オレイン酸亜鉛等が挙げられる。他に本発明の効果
を損なわない範囲で感熱発色層に撥油剤、濡れ剤、消泡
剤、粘度調節剤など各種添加剤をいれることはさしつか
えない。
【0027】本発明に用いられる支持体材料には、格別
の限定はなく、例えば上質紙(酸性紙、中性紙)、中質
紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、樹脂ラミ
ネート紙、ポリオレフィン系合成紙、合成繊維紙、合成
樹脂フィルム等を適宜使用することが出来る。主に感度
を向上させる目的で、感熱発色層に対する下塗り層を設
けることもできる。
【0028】感熱発色層を形成する方法としてはエアー
ナイフ法、ブレード法、グラビア法、ロールコーター
法、スプレー法、ディップ法、バー法、およびエクスト
ルージョン法などの既知の塗布方法のいずれを利用して
も良い。感熱発色層塗料は支持体の一表面に2〜10g
/m2(乾燥)となる様に塗布され、それによって感熱
記録層が形成される。
【0029】2色発色可能な黒色発色層と、赤色発色層
の2層を有している感熱記録材料は、消色剤を用いる方
法と消色剤を用いない方法が知られている。消色剤を用
いる方法は例えば、特開平2−80287号公報に提案
されるように、支持体の上に赤発色層、消色剤層、黒発
色層を設けたものがある。消色剤を用いない方法は、例
えば特開昭59−33183号公報に提案されるように
支持体の上に高温黒発色層を設け、その上に低温赤発色
層を設ける構成が一般的である。本発明においては、ど
ちらの方法を用いてもかまわないが、印字記録部の保存
性のより優れた消色剤を用いない方法がより望ましい。
消色剤を用いない方法では、黒、赤感熱発色層塗料は支
持体の一表面に2〜10g/m2(乾燥)となる様にそ
れぞれ塗布され、それによって感熱記録層が形成され
る。黒、赤両層の間に色分離を良くするための中間層を
設けることもできる。
【0030】以上のような感熱発色層には、必要に応じ
て保護層を設け印字時のサ−マルヘッドとのスティッキ
ング、スクラッチを改善することができる。保護層は、
乾燥重量で、0.1〜6g/m2、より好ましくは0.
5〜4g/m2塗工される。0.1g/m2未満では保護
層としての効果に乏しく、6g/m2を越えると発色感
度が低下する原因となる。保護層は2層以上の多層にす
ることもできる。また、主に感度を向上させる目的で、
感熱発色層の下に従来から知られている下塗り層を設け
ることもできるし、裏面からの油や可塑剤の浸透を抑え
たり、カールコントロールのためにバック層を設けるこ
ともできる。
【0031】
【実施例】以下に本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、もちろん本発明はこれらに限定されるも
のではない。 黒発色性染料、赤発色性染料および他の有機化合物の分
散 A 黒発色性染料 3−ジブチルアミノ−7−(2−ク
ロロアニリノ)フルオラン B 赤発色性染料 3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン C 顕色性化合物 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホン D 増感剤 シュウ酸ジ−p−メチルベンジル 上記A〜Dの化合物をそれぞれ下記の配合比率となるよ
うに混合した後、これらの組成物を縦型サンドミル(ア
イメックス(株)製、サンドグラインダー)にて粒径が
1μmとなるように別個に分散した。これらの分散物を
上記AからDと対応するようにA液からD液とした。 成分 量(重量部) 上記A〜Dの化合物 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20
【0032】顔料分散液Eの調製 成分 量(重量部) 軽質炭酸カルシウム 40 (ブリリアント15、白石工業製平均粒径0.15μm) ヘキサメタリン酸ソーダ0.7%溶液 60 この組成物をカウレス分散機で分散した。 顔料分散液Fの調製 成分 量(重量部) 水酸化アルミニウム 40 (ハイジライトH42、昭和電工製) ヘキサメタリン酸ソーダ0.7%溶液 60 この組成物をカウレス分散機で分散した。さらに、G液
として21%ステアリン酸亜鉛分散物、H液として10
%ポリビニルアルコール(NM11、日本合成化学工業
(株)製)を用意した。
【0033】
【実施例1】これらの分散物、接着剤を用いて乾燥後の
重量比率が、A:C:E:G:H=10:20:45:
5:20となるように配合して黒発色感熱層塗工液とし
た。この塗工液をメイヤーバーを用いて坪量60g/m
2の上質紙(中性紙)上に6g/m2(乾燥)塗工し、黒
発色感熱層を形成した。その後、スーパーカレンダーに
て、感熱記録面のベック平滑度(JIS−P8119)
が200秒となるように平滑化処理し、感熱記録材料を
得た。このようにして得られた感熱記録材料の裏面に乾
燥後の重量比率が、アクリル系再湿接着剤(コーガムH
W−7、昭和高分子社製):G=90:10となるよう
に混合した再湿接着層塗料を乾燥後の塗布量が7g/m
2となるように塗布し、本発明の感熱記録型再湿接着紙
とした。
【実施例2】乾燥後の重量比率がB:C:D:E:G:
H=10:20:20:30:5:15となるように配
合して赤発色感熱層塗工液とした。この塗工液をメイヤ
ーバーを用いて実施例1に記した黒発色感熱層の上に6
g/m2(乾燥)塗工し、赤黒2色発色可能な感熱層を
形成した。その後、スーパーカレンダーにて、感熱記録
面のベック平滑度(JIS−P8119)が150秒と
なるように平滑化処理し、感熱記録材料を得た。このよ
うにして得られた感熱記録材料の裏面に再湿接着剤ポリ
ビニルアルコール(GL−05、日本合成化学社製)と
パラフィンワックス(D−336、中京油脂製)を乾燥
後の重量比率が、90:10となるように混合した再湿
接着層塗料を乾燥後の塗布量が7g/m2となるように
塗布し、本発明の感熱記録型再湿接着紙とした。
【0034】
【実施例3】乾燥後の重量比率がE:F:G:H=2
0:20:10:50となるように配合して保護層塗工
液とした。この塗工液をメイヤーバーを用いて実施例1
に記した黒発色感熱層の上に1.5g/m2(乾燥)塗
工し、保護層面のベック平滑度(JIS−P8119)
が150秒となるように平滑化処理し、感熱記録材料を
得た。このようにして得られた感熱記録材料の裏面に、
再湿接着剤ポリビニルアルコール(GL−05、日本合
成化学社製)とステアリン酸アミド(KW509、互応
化学製)を乾燥後の重量比率が、90:10となるよう
に混合した再湿接着層塗料を乾燥後の塗布量が5g/m
2となるように塗布し、本発明の感熱記録型再湿接着紙
とした。
【実施例4】実施例3で用いた保護層塗工液をメイヤー
バーを用いて実施例2に記した赤黒2色発色可能な感熱
層の上に1.5g/m2(乾燥)塗工し、保護層面のベ
ック平滑度(JIS−P8119)が200秒となるよ
うに平滑化処理し、感熱記録材料を得た。このようにし
て得られた感熱記録材料の裏面に再湿接着剤ポリビニル
アルコール(GL−05、日本合成化学社製)とG液を
乾燥後の重量比率が、90:10となるように混合した
再湿接着層塗料を乾燥後の塗布量が6g/m2となるよ
うに塗布し、本発明の感熱記録型再湿接着紙とした。
【0035】
【比較例1〜4】実施例1〜4のそれぞれに対応する比
較例として、実施例1〜4の再湿接着層から、ワック
ス、脂肪酸金属塩を除いた以外は同様にして、比較例1
〜4の感熱記録型再湿接着紙を得た。
【0036】次に、以上の操作で得られた感熱記録型再
湿接着紙について、試験用に改造した市販感熱ファクシ
ミリHIFAX−45を用いて印字した。1ライン記録
時間20msec、副走査線密度8ライン/mm、ドッ
ト当たり印加エネルギーを2.0mJとして約20mの
連続印字を行い、走行中にジャムが発生するかどうかを
調べた。その結果、実施例1〜4においてはジャムが発
生せず、問題なく連続印字が終了したが、比較例1〜4
ではジャムが途中で発生し、走行できなくなった。 ま
たこれらの感熱記録型再湿接着紙の再湿接着層を水に濡
らしてクラフト紙に貼り付けたところ、実施例1〜4、
および比較例1〜4すべてにおいて良好な接着強度が得
られた。
【0037】
【発明の効果】本発明によって、長時間連続した印字記
録を行う場合でもサーマルプリンターでジャムの発生し
ないプリンター走行特性に優れた感熱発色記録型再湿接
着紙を製造することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/18 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面に感熱発色層、他方の
    面に再湿接着層を設けた感熱記録型再湿接着紙におい
    て、該再湿接着層にワックス、または脂肪酸金属塩のい
    ずれかを含有することを特徴とする感熱記録型再湿接着
    紙。
  2. 【請求項2】 感熱発色層が少なくとも黒色発色層と、
    赤色発色層の2層を有していることを特徴とする請求項
    1に記載の感熱記録型再湿接着紙。
JP7028140A 1995-02-16 1995-02-16 感熱記録型再湿接着紙 Pending JPH08216520A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111865A (ja) * 2004-09-14 2006-04-27 Ricoh Co Ltd 感熱性粘着材料

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