JP2729222B2 - 新規骨誘導組成物 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、新規蛋白質およびそれらの製
造方法に関するものである。これらの蛋白質は軟骨およ
び硬骨の形成を誘導し得る。 【0002】 【従来の技術】骨は、蛋白質コラーゲンの線維束、およ
びプロテオグリカン、非コラーゲン性蛋白質、脂質およ
び酸性蛋白質により形成された広範なマトリックス構造
を特徴とする高度に分化した組織である。一生を通じて
連続的に行なわれる骨形成および骨組織の再生/修復の
プロセスは、分化細胞により行なわれる。正常な胎長骨
の発達の前に、軟骨のひな形が形成される。骨の成長は
恐らく「骨芽細胞」(骨形成細胞)の介在によると思われる
が、骨の再建は明らかに骨吸収細胞、いわゆる「破骨細
胞」および骨芽細胞の結合活性により行なわれる。様々
な骨原性軟骨誘導および硬骨誘導因子が報告されてい
る。それらに関しては、例えばヨーロッパ特許出願第1
48155号および同第169016号参照。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、純粋形態
の新規蛋白質を提供する。具体的には、4種の新規蛋白
質は、BMP−1、BMP−2・クラスI(またはBM
P−2)、BMP−3およびBMP−2・クラスII(また
はBMP−4)(ただし、BMPは骨形態形成蛋白質であ
る)と称する。これらの蛋白質は、後記第2〜8表に示
したアミノ酸配列と同一または実質的に相同性のペプチ
ド配列を特徴とする。それらは予め定められた部位での
骨形成を誘導し得る。さらにこれらの骨誘導因子は、後
記インビボラット骨形成検定における10〜1000n
g/g(骨)の濃度での活性を含む生化学的および生物学
的特性を特徴とする。この発明の蛋白質は、表に示した
DNA配列、またはそれとハイブリダイゼーションし、
骨成長因子の生物学的特性を有するポリペプチドをコー
ドし得る配列またはそれらの特性を示す他の様々な修飾
配列によりコードされ得る。 【0004】この発明の蛋白質の1つはBMP−1とい
う。ひとBMP−1またはhBMP−1の一部分は、ゲ
ノムhBMP−1フラグメントを表す後記第5表のアミ
ノ酸#1〜アミノ酸#37またはhBMP−1 cDNA
を表す第6表のアミノ酸#1〜アミノ酸#730の配列
と同一または実質的に同じペプチド配列を有することを
特徴とする。さらに、hBMP−1または関連骨誘導因
子は、これらの配列の少なくとも一部分を有することを
特徴とし得る。これらのペプチド配列は、第5表のヌク
レオチド#3440〜ヌクレオチド#3550および第
6表のヌクレオチド#36〜ヌクレオチド#2225に
それぞれ示された配列と同一または実質的に同じDNA
配列によりコードされる。さらに、これらのhBMP−
1ポリペプチドは骨形成誘導能を有することを特徴とす
る。hBMP−1は、骨1g当たり10〜1000ngの
濃度でインビボ ラット骨形成検定において活性を呈す
る。 【0005】この発明の相同性うし成長因子(bBMP−
1と称す)は、ゲノムbBMP−1フラグメントを表す後
記第2表のアミノ酸#1〜アミノ酸#37の配列と同一
または実質的に同じ配列を含むペプチド配列を有するこ
とを特徴とする。このペプチド配列は、後記第2表のヌ
クレオチド#294〜ヌクレオチド#404に示された
配列と同一または実質的に同じDNA配列によりコード
される。後記第2表で同定されたうしペプチド配列もま
た37アミノ酸長である。さらに、bBMP−1は骨形
成誘導能を特徴とする。この発明の別の骨誘導蛋白質組
成物は、BMP−2・クラスI(またはBMP−2)と称
する。それは、cDNA hBMP−2・クラスIを表す
第7表のアミノ酸#1〜アミノ酸#396の配列と同一
または実質的に同じペプチド配列の少なくとも一部分を
有することを特徴とする。このペプチド配列は、第7表
のヌクレオチド#356〜ヌクレオチド#1543に示
された配列と同一または実質的に同じDNA配列により
コードされる。第7表で同定されたひとペプチド配列は
396アミノ酸長である。またhBMP−2または関連
骨誘導蛋白質もこのペプチド配列の少なくとも一部分を
有することを特徴とし得る。さらにhBMP−2・クラ
スIは、骨形成誘導能を特徴とする。 【0006】hBMP−2・クラスI(またはhBMP−
2)と称するこの発明の相同性うし骨誘導蛋白質は、ゲ
ノム配列を表す後記第3表で同定されたDNA配列を有
する。このうしDNA配列は、予想される129アミノ
酸コード配列、次いで約205個のヌクレオチド(3'非
コード配列)を有する。さらにhBMP−2・クラスIは
骨形成誘導能を特徴とする。この発明の別の骨誘導蛋白
質組成物は、BMP−2・クラスIIまたはBMP−4と
称する。ひと蛋白質hBMP−2・クラスII(またはhB
MP−4)は、hBMP−2・クラスIIのcDNAを表す
第8表のアミノ酸#1〜アミノ酸#408間の配列と同
一または実質的に同じペプチド配列の少なくとも一部分
を有することを特徴とする。このペプチド配列は、第8
表のヌクレオチド#403〜ヌクレオチド#1626に
示された配列と同一または実質的に同じDNA配列の少
なくとも一部分によりコードされる。さらにこの因子
は、骨形成誘導能を特徴とする。 【0007】この発明のさらに別の骨誘導因子、BMP
−3は、うし相同体bBMP−3により示される。bBM
P−3は、うしゲノム配列を表す第4AおよびB表のD
NA配列およびアミノ酸配列を有することを特徴とす
る。それは、第4AおよびB表のアミノ酸#1〜アミノ
酸#174と同一または実質的に同じペプチド配列の少
なくとも一部分を有することを特徴とする。さらにBM
P−3は、骨形成誘導能を特徴とする。うし因子は、類
縁体ひとBMP−3蛋白質または他のほ乳類骨誘導蛋白
質を得るための道具として使用され得る。このうし骨誘
導因子の特性を正確に表すと、この配列を用いる方法に
おける本質的「出発点」が得られる。遺伝子工学技術分野
における熟練者に周知の技術を用いるこの方法は、プロ
ーブとしてうしDNA配列を使用してひとゲノムまたは
cDNAライブラリーのスクリーニングを行い、このプ
ローブとハイブリダイゼーションするDNA配列を同定
することを含む。ハイブリダイゼーション可能な配列を
有するクローンは精製されたプラークであり、DNAは
そこから分離され、サブクローンされ、DNA配列分析
が行なわれる。すなわち、この発明の別の態様は、この
方法により製造されたひと蛋白質hBMP−3である。 【0008】この発明の別の態様は、医薬的に許容し得
る賦形剤中にこの発明によるうし成長因子ポリペプチド
の1種またはそれ以上の治療有効量を含有する医薬組成
物に関するものである。さらに、これらの組成物は他の
治療上有用な薬剤を含有し得る。またそれらは、骨欠損
部位への蛋白質送達および骨成長構造の提供に適したマ
トリックスを含み得る。これらの組成物は、幾つかの骨
欠損および歯周病の処置方法において使用され得る。こ
の発明によると、これらの方法は、骨形成を必要とする
患者に、本明細書に記載された新規蛋白質BMP−1、
BMP−2・クラスI、BMP−2・クラスIIおよびB
MP−3の少なくとも1種の有効量を投与することを必
然的に伴う。 【0009】さらにこの発明の別の態様は、骨形成誘導
能を有するひとまたはうしポリペプチドの発現をコード
するDNA配列に関するものである。それらの配列は、
第2〜8表に示された5'−3'方向のヌクレオチド配列
を含む。他方、ストリンジェント条件下で第2〜8表の
DNA配列とハイブリダイゼーションするDNA配列、
または非ストリンジェント条件下で示されたDNA配列
とハイブリダイゼーションし、少なくとも1種の骨成長
因子生物学的特性を有する蛋白質の発現をコードするD
NA配列もこの発明に包含される。最後に、第2〜8表
の配列の対立遺伝子または他の変形もまた、それらのヌ
クレオチド変形の結果としてのペプチド配列の変形の存
否に拘わらず、この発明に含まれる。 【0010】さらにこの発明の別の態様は、前記DNA
配列を発現制御配列と効果的に組み合わせて含むベクタ
ーに関するものである。このベクターは、発現制御配列
と効果的に共同して骨成長因子ポリペプチドの発現をコ
ードするDNA配列により形質転換されたセルラインが
培養される、骨成長因子ポリペプチドの新規製造方法に
おいて使用され得る。この発明の方法は、ポリペプチド
発現用の宿主細胞として幾つかの公知細胞を使用し得
る。現在好ましいセルラインはほ乳類セルラインおよび
細菌細胞である。以下、詳細な記載および好ましい実施
態様を熟考すれば、この発明の他の態様および利点は明
らかである。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明の蛋白質は、後
記第2〜8表に示された配列と同一または実質的に相同
性のアミノ酸配列またはその一部分を有することを特徴
とする。これらの蛋白質もまた骨形成誘導能を特徴とす
る。また、この明細書に記載された骨成長因子は、第2
〜8表の配列に類似した配列によりコードされる因子を
含むが、その配列に対する修飾は、自然に行なわれるか
(例、ポリペプチドにおけるアミノ酸変更を誘導し得る
ヌクレオチド配列における対立遺伝子的改編)または慎
重な工学的処理により行なわれる。例えば、合成ポリペ
プチドは、第2〜8表のアミノ酸残基の連続配列を全体
的または部分的に複製し得る。これらの配列は、第2〜
8表の骨成長因子ポリペプチドと共有の一次、二次また
は三次構造および立体配座特性により、共通して骨成長
因子生物学的特性を有し得る。すなわち、それらは、治
療プロセスにおいて天然骨成長因子ポリペプチドの生物
学的活性代用物として使用され得る。 【0012】この明細書に記載された骨成長因子の配列
の他の特異的突然変異体は、グリコシル化部位の一方ま
たは両方の修飾を伴う。グリコシル化の不在または一部
のみのグリコシル化は、第2〜8表に示された骨成長因
子の配列に存在するアスパラギン結合グリコシル化認識
部位の一方または両方におけるアミノ酸置換または欠失
に起因する。アスパラギン結合グリコシル化認識部位
は、適当な細胞のグリコシル化酵素により特異的に認識
されるトリペプチド配列を含む。これらのトリペプチド
配列は、アスパラギン−X−トレオニンまたはアスパラ
ギン−X−セリン(ただし、Xは通常アミノ酸である)で
ある。グリコシル化認識部位の第一または第三アミノ酸
位の一方または両方における様々なアミノ酸置換または
欠失(および/または第2位におけるアミノ酸欠失)は、
修飾トリペプチド配列における非グリコシル化をもたら
す。またこの発明は、他の蛋白質性材料をコードするD
NA配列との随伴がなく、骨成長因子の発現をコードす
る新規DNA配列を(アレリック)包含する。これらのD
NA配列は、5'−3'方向の第2〜8表に示された配列
およびストリンジェント・ハイブリダイゼーション条件
[マニアチス等、「モレキュラー・クローニング(ア・ラ
ボラトリー・マニュアル)」、コールド・スプリング・ハ
ーバー・ラボラトリー(1982)、387〜389頁参
照]下で第2〜8表のDNA配列とハイブリダイゼーシ
ョンする配列を含む。 【0013】緩和ハイブリダイゼーション条件下で第2
〜8表の配列とハイブリダイゼーションし、骨成長因子
生物学的特性を有する骨成長因子の発現をコードするD
NA配列はまた、この発明の骨成長因子もコードする。
例えば、重要な相同性を有する領域、例えばグリコシル
化またはジスルフィド結合部位を第2〜8表の配列と共
有し、1種またはそれ以上の骨成長因子生物学的特性を
有する骨成長因子をコードするDNA配列は、DNA配
列が第2〜8表の配列とストリンジェント的にハイブリ
ダイゼーションしない場合でも、成長因子のこの新たな
科の一員を明らかにコードする。同様に、第2〜8表の
配列によりコードされる骨成長因子ポリペプチドをコー
ドするが、遺伝子コードの縮重またはアレリック変異
(アミノ酸変更を誘導する場合もしない場合もあり得る
種の集団における天然塩基の変形)故にコドン配列が異
なるDNA配列もまた、この明細書に記載された新規成
長因子をコードする。点突然変異または誘導修飾により
ポリペプチドの活性、半減期または生産の向上が誘発さ
れる第2〜8表のDNA配列における変形もまたこの発
明に包含される。 【0014】この発明の別の態様は、新規骨誘導因子の
新規製造方法に関するものである。この発明の方法は、
既知調節配列の制御下、この発明の新規骨成長因子ポリ
ペプチドの発現をコードするDNA配列により形質転換
された適当な細胞またはセルラインの培養を含む。適当
な細胞またはセルラインは、ほ乳類細胞、例えばチャイ
ニーズ・ハムスター卵巣細胞(CHO)であり得る。適当
なほ乳類宿主細胞の選択並びに形質転換、培養、増幅、
スクリーニング、および製品の製造および精製の方法は
当業界では周知である。例えば、ゲシングおよびサンブ
ルック、「ネイチャー」、293、620−625(19
81)または別法としてカウフマン等、「モル・セル・バ
イオル」、5(7)1750−1759(1985)または
ハウレイ等、アメリカ合衆国特許第4419446号参
照。後記実施例記載の別の適当なほ乳類セルラインは、
さるCOS−1セルラインである。同様に有用なほ乳類
セルラインはCV−1セルラインである。 【0015】細菌細胞は適当な宿主である。例えば、エ
シェリヒア・コリの様々な株(例、HB101、MC1
061)はバイオテクノロジー分野において宿主細胞と
してよく知られている。枯草菌(バシルス・サブチリ
ス)、プソイドモナス、他のかん菌などの様々な株もま
たこの方法において使用され得る。当業界の熟練者には
周知の多くの酵母細胞株もまた、この発明のポリペプチ
ドの発現用の宿主細胞として利用され得る。さらに、所
望により、昆虫細胞もこの発明の方法における宿主細胞
として利用され得る。例えば、ミラー等、「ジェネティ
ック・エンジニアリング」、8、277−298(プレナ
ム・プレス1986)およびその引用文献参照。この発
明の別の態様は、これらの新規骨誘導ポリペプチド類の
発現方法で使用されるベクターに関するものである。好
ましくは、これらのベクターは、この発明の新規因子を
コードする前述の完全な新規DNA配列を含む。さらに
また、これらのベクターは、骨誘導蛋白質配列を発現さ
せる適当な発現制御配列を含む。他方、上記修飾配列が
組み込まれたベクターはまた、この発明の具体例であ
り、骨誘導蛋白質の製造に有用である。これらのベクタ
ーはセルラインの形質転換方法で使用され得、選択され
た宿主細胞におけるその複製および発現を指向し得るこ
の発明のDNAコード配列と効果的に組み合わせて選択
された調節配列を含み得る。これらのベクターに有用な
調節配列は当業界の熟練者には周知であり、選択された
宿主細胞に応じて選択され得る。この選択は常套的であ
り、この発明の一部を形成するものではない。 【0016】骨が正常には形成されない環境において骨
の成長を誘導するこの発明の蛋白質は、骨折の治癒に適
用性を有する。この発明の蛋白質の1種またはそれ以上
を用いる骨原性製剤は、閉鎖および複雑骨折の縮小並び
に人工関節の固定改善における予防的用途を有し得る。
骨原性薬剤により新たに誘導される骨形成は、先天的、
外傷性または腫よう切除による頭顔欠損の修復に貢献
し、美容形成外科においても有用である。この発明の骨
生成因子は、歯周病の処置および他の歯修復プロセスに
おいて貴重であり得る。これらの薬剤は、骨形成細胞を
誘引し、骨形成細胞の成長を刺激し、または骨形成細胞
の原種の分化を誘導する環境を提供する。勿論、この発
明の蛋白質は他の治療用途を有し得る。この発明の別の
態様は、骨折および骨欠損に関連した他の状態または歯
周病の修復を目的とする治療方法および組成物に関する
ものである。前記組成物は、この発明の骨誘導因子蛋白
質の少なくとも1種の治療有効量を含有する。この発明
による骨誘導因子は、医薬的に許容し得る賦形剤または
マトリックスと混合した状態で治療組成物中に存在し得
る。さらにこの発明の治療方法および組成物は、この発
明の骨誘導因子の治療有効量およびこの発明の他の骨誘
導因子の少なくとも1種の治療有効量を含む。さらに、
この発明による蛋白質またはこの発明の蛋白質の組合わ
せは、それが相互作用し得る1種またはそれ以上の骨誘
導因子と共に投与され得る。さらに、骨誘導蛋白質は、
問題の骨欠損の処置に有益な他の薬剤と組合わされ得
る。それらの薬剤には様々な成長因子が含まれるが、限
定される訳ではない。pH、等張性、安定性などに関し
て生理学的に許容し得る蛋白質組成物の製造は、当業界
の技術の範囲内である。 【0017】特にBMP−1は、組成物において個々に
使用され得る。BMP−1はまた、この発明の他の蛋白
質の1種またはそれ以上と組合わせて使用され得る。B
MP−1およびBMP−2・クラスIは組合わせて使用
され得る。BMP−1およびBMP−2・クラスIIもま
た組合わせて使用され得る。BMP−1およびBMP−
3もまた組合わせて使用され得る。さらに、BMP−1
は、この発明の他の蛋白質の2種または3種と組合わせ
て使用され得る。例えば、BMP−1、BMP−2・ク
ラスIおよびBMP−2・クラスIIは組合わされ得る。
BMP−1はまた、BMP−2・クラスIおよびBMP
−3と組合わされ得る。さらに、BMP−1は、BMP
−2・クラスIIおよびBMP−3と組合わされ得る。B
MP−1、BMP−2・クラスI、BMP−2・クラス
IIおよびBMP−3は組合わされ得る。BMP−2・ク
ラスIは、医薬組成物において個々に使用され得る。B
MP−2・クラスIもまた、この発明の他の蛋白質の1
種またはそれ以上と組合わせて使用され得る。BMP−
2・クラスIは、BMP−2・クラスIIと組合わされ得
る。それはまた、BMP−3とも組合わされ得る。さら
にBMP−2・クラスIは、BMP−2・クラスIIおよ
びBMP−3と組合わされ得る。 【0018】BMP−2・クラスIIは、医薬組成物にお
いて個々に使用され得る。さらに、それは前述の他の蛋
白質と組合わせて使用され得る。さらに、それはBMP
−3と組合わせて使用され得る。BMP−3は、組成物
において個々に使用され得る。さらにそれは、前述の様
々な組合わせで使用され得る。この治療方法は、インプ
ラントまたはデバイスとして組成物を局所投与すること
を含む。投与される場合、勿論この発明で使用される治
療組成物は、発熱物質を含まない、生理学的に許容し得
る形態を呈する。さらに、この組成物は、望ましくは骨
損傷部位への送達に適した粘稠性形態で封入または注射
され得る。好ましくは、骨成長誘導因子組成物は、骨誘
導因子を骨損傷部位に送達し、成長する硬骨および軟骨
構造を提供し得、最適状態で体内に再吸収され得るマト
リックスを含む。それらのマトリックスは、他の内植医
学適応例で現在使用されている他の材料により形成され
得る。 【0019】材料の選択は、例えば、生物学的適合性、
生物分解性、機構特性、表面的外観および界面特性に基
づいて行なわれる。同様に、骨誘導因子の適用は適当な
製剤を限定する。骨誘導因子に適用され得るマトリック
スは、生物分解性で化学的に定義されるもの、例えば硫
酸カルシウム、燐酸トリカルシウム、ヒドロキシアパタ
イト、ポリ乳酸、ポリ無水物(ただし、これらに限定さ
れる訳ではない)、生物分解性で生物学的に明確に定義
されるもの、例えば骨もしくは皮膚コラーゲン、他の純
粋な蛋白質または細胞外マトリックス成分、非生物分解
性で化学的に定義されるもの、例えば焼結ヒドロキシア
パタイト、生体ガラス、アルミン酸塩または他のセラミ
ック、または前述のタイプの材料を幾つか組合わせたも
の、例えばポリ酪酸およびヒドロキシアパタイトまたは
コラーゲンおよび燐酸トリカルシウムであり得る。生体
セラミックもまた組成物、例えばカルシウム−アルミン
酸塩−燐酸塩において改変され得、例えば孔サイズ、粒
子サイズ、粒子形状および生物分解性の改変が行なわれ
得る。 【0020】投与量については、この成長因子の作用を
修飾する様々な要因、例えば形成が望まれる骨の重量、
骨損傷の部位、損傷骨の状態、患者の年令、性別および
治療食、感染の重症度、投与時間および他の臨床要因を
考慮して担当医が決定する。用量は、再構成およびBM
Pの組成物において使用されるマトリックスのタイプに
より変動し得る。最終組成物への他の既知成長因子、例
えばIGF1(インスリン様成長因子1)の追加もまた用
量に影響を与え得る。一般的に、投与量は、所望の骨重
量1g当たり、蛋白質約10〜106ナノグラムの範囲
内とすべきである。経過は骨成長および/または修復の
定期的評価(例、エックス線)によりモニターされ得る。
また、これらの治療組成物は、骨誘導因子における種特
異性の欠如故に現在獣医学適用においても貴重である。
ひとに加えて特定の家畜およびサラブレッドのうまは、
この発明の骨誘導因子による処置において望ましい患者
である。以下、実施例により、うし蛋白質の回収および
特性検定、それらの使用によるひと蛋白質の回収、ひと
蛋白質の獲得および組換え技術による蛋白質の発現にお
けるこの発明の実施態様を説明する。 【0021】 【実施例】 実施例1 うし骨誘導因子の単離 ウリスト等、「プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・
ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ」、70:35
11(1973)の方法に従い、破砕したうしの骨粉(2
0−120メッシュ、ヘリトレックス)を製造する(ただ
し、下記の通り幾つかの抽出工程は省く)。10kgの
粉末を、4℃で48時間激しい撹はん下、0.6NのH
Clを連続交換しながら脱塩する。生成した懸濁液を4
℃で16時間2モルのCaCl2および10ミリモルのエ
チレンジアミン-四酢酸[EDTA]50lにより抽出
し、次いで50lの0.5モルEDTA中で4時間抽出
する。残留物を蒸留水で3回洗浄した後、「クリニカル
・オーソペディックス・アンド・リレーデット・リサー
チ」、171:213(1982)の記載に従い、4モルの
グアニジン塩酸塩[GuCl]、20ミリモルのトリス(pH
7.4)、1ミリモルのN−エチルマレイミド、1ミリモ
ルのヨードアセトアミド、1ミリモルのフェニルメチル
スルホニル・フッ素20lに再懸濁する。16〜20時
間後、上清を除去し、別の10lのGuCl緩衝液と置き
換える。残留物をさらに24時間抽出する。 【0022】粗GuCl抽出物を合わせ、10000分子
量遮断膜を備えたペリコン装置で約20倍に濃縮し、次
いで50ミリモルのトリス、0.1モルのNaCl、6モ
ルの尿素(pH7.2)、第一カラム用出発緩衝液に対して
透析する。充分透析後、蛋白質を4リットルDEAEセ
ルロースカラムに仕込み、未結合フラクションを集め
る。未結合フラクションを濃縮し、6モル尿素中50ミ
リモルのNaAc、50ミリモルのNaCl(pH4.6)に対
して透析する。未結合フラクションをカルボキシメチル
セルロースカラムに適用する。カラムに結合していない
蛋白質を出発緩衝液で充分洗浄することにより除去し、
骨誘導因子含有材料を50ミリモルのNaAc、0.25
ミリモルのNaCl、6モルの尿素(pH4.6)によりカラ
ムから脱着させる。この段階溶離から得られた蛋白質を
20〜40倍に濃縮し、次いで80ミリモルKPO4、
6モル尿素(pH6.0)により5倍に希釈する。溶液のp
Hを500ミリモルのK2HPO4により6.0に調節す
る。80ミリモルKPO4、6モル尿素(pH6.0)中で
平衡状態にしたヒドロキシルアパタイトカラム(LKB)
に試料を適用し、同緩衝液でカラムを洗浄することによ
り、未結合蛋白質を全て除去する。骨誘導因子活性蛋白
質を100ミリモルKPO4(pH7.4)および6モル尿
素により溶離させる。 【0023】この蛋白質を約10倍に濃縮し、固体Na
Clを加えて最終濃度0.15モルとする。この材料を、
50ミリモルKPO4、150ミリモルNaCl、6モル
尿素(pH7.4)中で平衡状態にしたヘパリン−セファロ
ースカラムに適用する。出発緩衝液でカラムを充分洗浄
後、骨誘導因子活性蛋白質を50ミリモルKPO4、7
00ミリモルりNaCl、6モル尿素(pH7.4)により溶
離させる。このフラクションを最小体積に濃縮し、4モ
ルGuCl、20ミリモルのトリス(pH7.2)により平衡
状態にしたスーパローズ6およびスーパローズ12カラ
ム(一列に連結)に0.4mlアリコートを適用し、カラ
ムを流速0.25ml/分で展開する。骨誘導因子活性
を示す蛋白質は、約30000ダルトンの蛋白質に対応
する相対移動を呈する。 【0024】上記フラクションをプールし、50ミリモ
ルNaAc、6モル尿素(pH4.6)に対して透析し、ファ
ルマシア・モノS HRカラムに適用する。カラムを1.
0モルNaCl、50ミリモルNaAc、6モル尿素(pH
4.6)への勾配により展開する。活性フラクションをプ
ールし、10%トリフルオロ酢酸(TFA)によりpH3.
0とする。この材料を0.1%TFA中0.46×25c
mバイダックC4カラムに適用し、カラムを90%アセ
トニトリル、0.1%TFAへの勾配により展開する(6
0分間で31.5%アセトニトリル、0.1%TFAから
49.5%アセトニトリル、0.1%TFA、ただし1分
間1mlの速度)。活性材料を約40−44%アセトニ
トリルで溶離する。マッコナヘイ等、「インターナショ
ナル・アーカイブス・オブ・アラージー」、29:185
−189(1966)、ボルトン等、「バイオケミカル・
ジャーナル」、133:529(1973)およびボーウェ
ン-ポープ、「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミ
ストリー」、237:5161(1982)の中の一法によ
り、適当なフラクションのアリコートをヨウ素化する。
これらのフラクション中に存在するヨウ素化蛋白質をS
DSゲル電気泳動および尿素トリトンX100等電点電
気泳動により分析する。この段階で、骨誘導因子を評価
すると、約10−50%純度である。 【0025】実施例2 うし骨誘導因子の特性検定 A.分子量 実施例1により得られた約20μgの蛋白質を凍結乾燥
し、1×SDS試料緩衝液に再溶解する。37℃で15
分加熱後、試料を15%SDSポリアクリルアミドゲル
に適用し、次いで冷却しながら電気泳動させる。予め染
色した分子量標準(ベゼスダ・リサーチ・ラブズ)と比べ
て分子量を測定する。完了直後、骨誘導因子含有ゲルレ
ーンを0.3cm片に切断する。各片をすり潰し、1.4
mlの0.1%SDSを加える。試料を室温で一夜穏や
かに振り混ぜて蛋白質を溶離させる。各ゲル片を脱塩す
ることにより、生物学的検定における干渉を防ぐ。各試
料から得た上清を10%TFAによりpH3.0に酸性化
し、0.45ミクロン膜によりろ過し、0.46cm×5
cmC4バイダックカラムに入れ、0.1%TFAから
0.1%TFA、90%CH3CNへの勾配により展開す
る。適当な骨誘導因子含有フラクションをプールし、2
0mgのラット・マトリックスにより再構成する。この
ゲル・システムにおいて、骨誘導因子フラクションの大
部分は、約28000−30000ダルトンの分子量を
有する蛋白質移動度を有する。 【0026】B.等電点電気泳動 骨誘導因子活性の等電点を変性等電点電気泳動システム
において測定する。トリトンX100尿素ゲルシステム
(ホーファー・サイエンティフィック)を次の要領で修正
する。1)使用される両性電解質の40%はサーバライ
ト3/10あり、60%はサーバライト7−9である。
2)使用されるカソライト(catholyte)は40ミリモルN
aOHである。実施例1で得られた約20μgの蛋白質
を凍結乾燥し、試料緩衝液に溶解し、等電点電気泳動ゲ
ルに適用する。ゲルを20ワット、10℃で約3時間移
動させる。完了時、骨誘導因子含有レーンを0.5cm
片に切断する。各片を1.0mlの6モル尿素、5ミリ
モルのトリス(pH7.8)中ですり潰し、試料を室温で振
り混ぜる。試料を上記と同様に酸性化し、ろ過し、脱塩
し、検定する。実施例3記載の検定で測定された活性の
大部分は、8.8−9.2のpIと一致する形で移動す
る。 【0027】C.サブユニットの特性 骨誘導因子のサブユニット組成についても測定する。純
粋な骨誘導因子を上記と同様にプレパラティブ15%S
DSゲルから分離する。次いで試料の一部を試料緩衝液
中5ミリモルDTTにより還元し、15%SDSゲルに
おいて再電気泳動させる。約30キロダルトン蛋白質
は、約20キロダルトンおよび18キロダルトンの箇所
で2本の大きなバンド並びに30キロダルトンの箇所で
小さなバンドを生ずる。2本のバンドの広さは、恐らく
はグリコシル化、他の翻訳後修飾、蛋白質加水分解によ
る減成またはカルバミル化に起因すると思われる不均質
性を示す。 【0028】実施例3 骨誘導因子の生物学的活性 サンパスおよびレディ、「プロシーディングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・
オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリ
カ」、80:6591−6595(1983)の一般的方法
によるラット骨形成検定を用いることにより、実施例1
で得られたこの発明のうし骨誘導因子の骨生成活性を評
価する。またこの検定を用いて他の種類の骨誘導因子を
評価することも可能である。エタノール沈澱工程の代わ
りに検定フラクションの水に対する透析を行う。次い
で、溶液または懸濁液を揮発性溶媒、例えば0.1−0.
2%TFAに再溶解し、生成した溶液を20mgのラッ
ト・マトリックスに加える。この材料を冷凍し、凍結乾
燥し、生成した粉末を#5ゼラチンカプセルに封入す
る。21−49日令の雄ロング・エバンス・ラットの腹
部胸領域にカプセルを皮下内植する。7−14日後イン
プラントを除去する。各インプラントの半分を用いてア
ルカリ性ホスファターゼ分析[レディ等、「プロシーディ
ングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オ
ブ・アメリカ」、69:1601(1972)参照]を行
い、半分を固定し、組織分析を行う。常用手順で、1μ
mグリコメタクリレート部分をボン・コッサおよび酸性
フーシン(fuschin)で染色することにより、新規骨無機
質を検出する。アルカリ性ホスファターゼ、マトリック
ス形成プロセスにおいて軟骨芽細胞および骨芽細胞によ
り生産される酵素もまた測定される。新しい軟骨および
硬骨形成はしばしばアルカリ性ホスファターゼレベルと
相関する。下記第1表は、骨誘導因子により処理されな
かった対照を含むラット・マトリックス試料の用量応答
を示す。 【0029】 【表1】 第1表内植蛋白質*(μg) 軟骨 アルカリ性ホスファターゼ(μ/l) 7.5 2 実施せず 2.5 3 445.7 0.83 3 77.4 0.28 0 32.5 0.00 0 31.0 *この段階で骨誘導因子は約10−15%の純度である。 【0030】形成された硬骨または軟骨は、マトリック
スによりふさがれた空間に物理的に閉じ込められる。ま
た、前記と同様にSDSゲル電気泳動および等電点電気
泳動により試料を分析し、次いでオートラジオグラフィ
ーを行う。分析は、pI9.0および28−30キロダル
トンでの蛋白質バンドと活性の相関関係を示す。1OD
/mg−cmの消衰係数を蛋白質に関する推定値として
使用し、特定フラクション中の骨誘導因子の純度を近づ
ける。前記希釈物におけるインビボ ラット骨形成検定
において、蛋白質は、10〜200ng蛋白質/(骨)g
〜恐らくは1μg蛋白質/(骨)gより大の比率でインビ
ボ活性を呈する。 【0031】実施例4 うし骨誘導因子蛋白質組成物 28−30キロダルトンの分子量を有する実施例2Aの
蛋白質組成物を実施例2Cの記載に従い還元し、トリプ
シンで消化する。下記のアミノ酸配列を有する8種のト
リプシンフラグメントを標準的方法により単離する。 フラグメント1:AAFLGDIALDEEDLG フラグメント2:AFQVQQAADL フラグメント3:NYQDMVVEG フラグメント4:STPAQDVSR フラグメント5:NQEALR フラグメント6:LSEPDPSHTLEE フラグメント7:FDAYY フラグメント8:LKPSN?ATIQSIVE 【0032】実施例1記載の方法と類似した精製手順に
従い、うしの骨由来の蛋白質の低級精製製品を製造す
る。この精製手順は、DE−52カラム、CMセルロー
スカラムおよびモノSカラムの省略並びにヒドロキシル
アパタイトおよびヘパリン・セファロースカラムの順で
の置き換えにより前記手順からは基本的に変化する。簡
単に述べると、濃縮粗4モル抽出物をエタノール(4度)
に加えて85%最終濃度とする。次いで混合物を遠心分
離し、沈澱を50ミリモルのトリス、0.15モルNaC
l、6.0モル尿素に再溶解する。次に、この材料を前記
と同様にヘパリン・セファロースにおいて分画化する。
ヘパリン結合材料を前記と同様にヒドロキシアパタイト
において分画化する。活性フラクションをプールし、濃
縮し、高度分離ゲルろ過において分画化する(6モルの
グアニジニウムクロリド、50ミリモルのトリス(pH
7.2)中TSK30000)。活性フラクションをプー
ルし、0.1%TFAに対して透析し、次いで前記と同
様にC4バイダック逆相カラムにおいて分画化する。調
製物を還元し、アクリルアミドゲルで電気泳動する。1
8Kバンドに対応する蛋白質を溶離させ、トリプシンで
消化する。下記のアミノ酸配列を有するトリプシンフラ
グメントが分離される。 フラグメント9:SLKPSNHATIQS?V フラグメント10:SFDAYYCS?A フラグメント11:VYPNMTVESCA フラグメント12:VDFADI?W ただし、トリプシン・フラグメント7および8は、実質
的にそれぞれフラグメント10および9であるものとす
る。 【0033】A.bBMP−1 レイズ、「ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロ
ジー」、183(1):1−12(1985)の方法に従い、
オリゴヌクレオチドのプール(または特有のオリゴヌク
レオチド)を成分とするプローブを設計し、自動DNA
シンセサイザーで合成する。一プローブは、下記ヌクレ
オチド配列 TCCTCATCCAGGGCAATGTCGCCCAGGAAGGC を有する比較的長い(32ヌクレオチド)「ゲスマー」[ツ
ール等、「ネイチャー」、312:342−347(198
4)]を成分としている。 遺伝子コードは同義性であるため(複数のコドンが同じ
アミノ酸をコードし得る)、プローブプールにおけるオ
リゴヌクレオチドの数は、真核生物におけるコドン使用
頻度、G:T塩基対の相対安定性および真核生物コード
配列におけるジヌクレオチドCpGの相対的希少性に基
づいて減らされる[ツール等(前出)参照]。第2セットの
プローブは、アミノ酸をコードし得る可能な配列を全て
含む短いオリゴヌクレオチド(長さ17ヌクレオチド)に
より構成される。第2セットのプローブは下記配列を有
する。 (a)A [A/G] [A/G] TC [T/C] TC [T/C] TC [A/G] TC [T/
C] AA (b)A [A/G] [A/G] TC [T/C] TC [T/C] TC [A/G] TCNAG 括弧内のヌクレオチドは代替配列である。「N」はA、
T、CまたはGを意味する。 【0034】両場合において、プローブ設計に使用され
るアミノ酸配列の領域は、可能ならば高度変性コドンを
避けることにより選択される。オリゴヌクレオチドを自
動DNAシンセサイザーで合成する。次いで、ポリヌク
レオチドキナーゼおよび32P−ATPを用いてプローブ
に放射性標識を行う。これら2セットのプローブを用い
てうしゲノム組換え体ライブラリーをスクリーニングす
る。ライブラリーは次の要領で構築される。うし肝臓D
NAを制限エンドヌクレアーゼ酵素Sau 3Aにより部
分消化し、ショ糖勾配により沈降させる。次に、15−
30キロ塩基の範囲でのサイズ分画DNAをバクテリオ
ファージBamHIベクターEMBL3に結合する[フリ
シャウフ等、「ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイ
オロジー」、170:827−842(1983)]。ライ
ブラリーを1プレート当たり組換え体8000個の割合
で培養する。プラークの重複ニトロセルロースレプリカ
を作成し、ウー等、「プロシーディングズ・オブ・ザ・ナシ
ョナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナ
イテッド・ステーツ・オブ・アメリカ」、75:3688−
91(1978)の手順の修正法に従い増幅する。 【0035】32merプローブを32P−ガンマ−ATP
によりキナーゼ化し、45℃で5×SSC、0.1%S
DS、5×デンハルツ、100μg/mlのサーモン精
液DNA中1セットのフィルターとハイブリダイゼーシ
ョンし、45℃で5×SSC、0.1%SDSにより洗
浄する。17merプローブをキナーゼ化し、50℃で3
モルのテトラメチルアンモニウムクロリド(TMAC)、
0.1モルの燐酸ナトリウム(pH6.5)、1ミリモルE
DTA、5×デンハルツ、0.6%SDS、100μg
/mlサーモン精液DNA中他のセットのフィルターと
ハイブリダイゼーションし、50℃で3モルTMAC、
50ミリモルのトリス(pH8.0)により洗浄する。これ
らの条件により、17merプローブプールに対する不適
当な組合わせの検出は最小限となる[ウッド等、「プロシ
ーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステー
ツ・オブ・アメリカ」、82:1585−1588(19
85)参照]。この方法により400000個の組換え体
をスクリーニングし、一デュプリケイト陽性をプラーク
精製する。ラムダbP−50と称するこの組換え体バク
テリオファージのプレートリゼイトからDNAを分離す
る。bP−50は、1986年12月16日に受託番号
40295としてアメリカン・タイプ・カルチャー・コ
レクション(アメリカ合衆国メリーランド、ロックビ
ル、パークローン・ドライブ12301)(以後「ATC
C」と称す)に寄託された。この寄託物およびこの明細書
に含まれる他の寄託物は、特許手続きを目的とする微生
物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約およびそ
の下での規則の必要条件を満たしている。このbP−5
0クローンは、bBMP−1と称するうし骨成長因子の
少なくとも一部をコードする。 【0036】このbBMP−1クローンのオリゴヌクレ
オチド・ハイブリダイゼーション領域は、M13中にサ
ブクローン化され、標準技術により配列された約800
bpのEcoRIフラグメントに対して局在している。ラム
ダbP−50の部分的DNA配列および誘導されたアミ
ノ酸配列を下記第2表に示す。牛骨28〜30kd材料か
ら分離されたトリプシンフラグメントに対応するアミノ
酸配列は、第2表の下線部である。この配列の最初の下
線部分は、オリゴヌクレオチドプローブが設計される上
記トリプシンフラグメント1に対応する。第二の下線部
分は、上記トリプシンフラグメント2に対応する。予測
されたアミノ酸配列は、トリプシンの特異性を考慮して
予想した通り、塩基性残基(R)がトリプシンフラグメン
ト2の前にあることを示す。第2表におけるヌクレオチ
ド位置#292−293のカップレットCTに先行する
核酸配列は、コンセンサス受容配列(すなわち、ピリミ
ジン濃厚域、TCTCTCTCC、次にAG)の存在お
よび誘導されたアミノ酸配列の適当な位置における塩基
性残基の欠如に基づきイントロン(非コード配列)である
と思われる。このbBMP−1ゲノム配列は第2表にお
いて明白である。このゲノムクローンからの推定に基づ
くbBMP−1ペプチド配列は37アミノ酸長であり、
第2表におけるヌクレオチド#294〜#404のDN
A配列によりコードされる。 【0037】 【表2】【0038】B.bBMP−2 フラグメント3のアミノ酸配列に基づき、オリゴヌクレ
オチドのプールを成分とする2種のプローブを設計し、
前記と同様に自動DNAシンセサイザーで合成する。 プローブ#1:ACNACCAT[A/G]TC[T/C]TG
[A/G]ATプローブ#2:CA[A/G]GA[T/C]A
TGGTNGTNGA これらのプローブを放射性標識し、これらを用いて、A
項の記載に従い(ただし、ベクターはラムダJ1BamH
1armsである)構築されたうしゲノムライブラリーをス
クリーニングする[ムリンズ等、「ネイチャー」、308:
856−858(1984)]。放射性標識17−merプロ
ーブ#1を、A項記載の17merプローブに関する方法
によるフィルターのセットとハイブリダイゼーションす
る。上記A項記載の手順により400000個の組換え
体をスクリーニングする。一デュプリケイト陽性をプラ
ーク精製し、DNAを、ラムダbP−21と称する組換
えバクテリオファージの培養リゼイトから分離する。バ
クテリオファージbP−21は、1987年3月6日に
ATCC40310の受託番号でATCCに寄託され
た。bP−21クローンは、bBMP−2と称するうし成
長因子をコードする。 【0039】このbBMP−2クローンのオリゴヌクレ
オチド・ハイブリダイゼーション領域は、M13中にサ
ブクローン化され、標準技術により配列決定された約
1.2キロ塩基のSacI制限フラグメントに対して局在
する。このSacIフラグメントおよびbP−21の隣接
HindIII−SacI制限フラグメントの部分的DNA配列
および誘導されたアミノ酸配列を下記第3表に示す。こ
のクローンからのbBMP−2ペプチド配列は129ア
ミノ酸長であり、ヌクレオチド#1〜ヌクレオチド#3
87のDNA配列によりコードされる。牛骨28〜30
kd材料から分離されたトリプシンフラグメントに対応す
るアミノ酸配列は、第3表の下線部である。この配列の
下線部分は、bBMP−2に関するオリゴヌクレオチド
プローブが設計される上記トリプシンフラグメント3に
対応する。予測されたアミノ酸配列は、トリプシンの特
異性を考慮して予想した通り、塩基性残基(K)がトリプ
シンフラグメント3の前にあることを示す。CGTトリ
プレットによりコードされるアルギニン残基は、それに
隣接する停止コドン(TAG)の存在に基づき恐らく蛋白
質のカルボキシ末端であると思われる。 【0040】 【表3】【0041】C.bBMP−3 トリプシンフラグメント9(プローブ#3)、10(プロ
ーブ#2)および11(フ゜ロ-フ゛#1)のアミノ酸配列に基づい
て、オリゴヌクレオチドのプールを成分とするプローブ
を設計し、自動DNAシンセサイザーで合成する。 プローブ#1:ACNGTCAT[A/G]TTNGG[A
/G]TA プローブ#2:CA[A/G]TA[A/G]TANGC[A
/G]TC[A/G]AA プローブ#3:TG[A/G/T]ATNGTNGC[A/
G]TG[A/G]TT 上記A項で詳述したTMACハイブリダイゼーション方
法により、EMBL3において構築された組換えうしゲ
ノムライブラリーをスクリーニングする。400000
個の組換え体を32Pで標識されたプローブ#1により繰
り返しスクリーニングする。このプローブとハイブリダ
イゼーションした組換え体は全て二次培養として再培養
される。トリプリケイト・ニトロセルロース・レプリカ
は二次培養物から成り、前記と同様に増幅される。3セ
ットのフィルターを再びTMAC条件下でプローブ#
1、#2および#3とハイブリダイゼーションする。一
クローン、ラムダbP−819は3種のプローブ全てと
ハイブリダイゼーションする。これをプラーク精製し、
DNAをプレートリゼイトから分離する。バクテリオフ
ァージ ラムダbP−819は、1987年6月16日に
ATCC40344の受託番号下でATCCに寄託され
た。このbP−819クローンは、bBMP−3と称する
うし骨成長因子をコードする。 【0042】プローブ#2とハイブリダイゼーションす
るbP−819の領域は局在して配列している。この領
域の部分的DNAおよび誘導されたアミノ酸配列を第4
A表に示す。トリプシンフラグメント10および12に
対応するアミノ酸配列は下線部である。最初の下線部の
配列はフラグメント12に対応し、第2の下線部の配列
はフラグメント10に対応する。従って、プローブ#2
とハイブリダイゼーションするbP−819のこの領域
は、少なくとも111個のアミノ酸をコードする。この
アミノ酸配列は、ヌクレオチド#414〜#746のD
NA配列によりコードされる。 【0043】 【表4】 【0044】プローブ#1および#3とハイブリダイゼ
ーションするbP−819の領域は局在して配列してい
る。この領域の部分的DNAおよび誘導されたアミノ酸
配列を第4B表に示す。トリプシンフラグメント9およ
び11に対応するアミノ酸配列は下線部である。最初の
下線部の配列はフラグメント9に対応し、第2の下線部
の配列はフラグメント11に対応する。プローブ#1お
よび#3とハイブリダイゼーションするbP−819の
この領域のペプチド配列は、第4B表のヌクレオチド#
305〜#493によりコードされる長さ64個のアミ
ノ酸である。AGAトリプレットによりコードされるア
ルギニン残基は、それに隣接する停止コドン(TAA)の
存在に基づき蛋白質のカルボキシ末端であると思われ
る。カップレットTC(305−306位)に先行する核
酸配列は、コンセンサス受容配列(すなわち、ピリミジ
ン濃厚域、TTCTCCCTTTTCGTTCCT、次
にAG)の存在および誘導されたアミノ酸配列の適当な
位置における塩基性残基以外の停止配列の存在に基づき
イントロン(非コード配列)であると思われる。 【0045】従って、bBMP−3は、第4A表および
第4B表のDNAおよびアミノ酸配列を有することを特
徴とする。このクローンのペプチド配列は174アミノ
酸長であり、第4A表のヌクレオチド#414〜ヌクレ
オチド#746および第4B表のヌクレオチド#305
〜ヌクレオチド#493のDNA配列によりコードされ
る。 【0046】 【表5】【0047】実施例5 ひと骨誘導因子 A.hBMP−1 うしおよびひとの骨成長因子遺伝子は著しく相同性を示
すと思われるため、第2表のうしbBMP−1 DNA配
列(またはその一部分)をプローブとして用いることによ
り、ひと遺伝子ライブラリーをスクリーニングする。う
しゲノムクローンの800bp EcoRIフラグメントを
ニック翻訳により32Pで標識する。ひとゲノムライブラ
リー(ツール等、前出)を、1プレート当たり組換え体4
0000個の割合で20プレートにおいて培養する。デ
ュプリケイト・ニトロセルロースフィルター・レプリカ
は、各プレートで構成されており、50℃で約14時間
5×SSC、5×デンハルツ、100μg/ml変性サ
ーモン精液DNA、0.1%SDS(標準ハイブリダイゼ
ーション溶液)中ニック翻訳プローブとハイブリダイゼ
ーションされる。次いで、フィルターを50℃で1×S
SC、0.1%SDSにより洗浄し、オートラジオグラ
フィーに付す。5つのデュプリケイト陽性を分離し、プ
ラーク精製する。これらの組換えバクテリオファージの
うちの1種、LP−H1のプレート・リゼイトからDN
Aを得る。LP−H1は1987年3月6日にATCC
に寄託された(受託番号40311)。このクローンは、
hBMP−1というひとゲノム骨成長因子の少なくとも
一部分をコードする。LP−H1のハイブリダイゼーシ
ョン領域は、2.5キロ塩基XbaI/HindIII制限フラ
グメントに対して局在している。 【0048】ラムダLP−H1の部分的DNA配列およ
び誘導されたアミノ酸配列を下記第5表に示す。このク
ローンからのペプチド配列は37アミノ酸長であり、ヌ
クレオチド#3440〜ヌクレオチド#3550のDN
A配列によりコードされる。第5表のコード配列の側面
には、約28個のヌクレオチド(推定に基づく5'非コー
ド配列)および約19個のヌクレオチド(推定に基づく
3'非コード配列)が存在する。第2表のbBMP−1配
列と第5表のhBMP−1ゲノム配列とを比較すると、
両配列間に顕著な相同性の存在することが示される。コ
ード領域のサイズおよび非コード領域の位置は、一般に
異なる種類の相同性遺伝子においても保持されているた
め、骨誘導因子遺伝子のコードおよび非コード領域の配
置は同定され得る。相同部位においてシグナルを生じる
RNAが側面に位置する、2種類の遺伝子間の相同性領
域は、コード領域を示す。 【0049】 【表6】【0050】第5表に示されたひとコード配列に特異的
なプローブを用いることにより、骨誘導因子を合成する
ひとセルラインまたは組織を同定する。このプローブは
次の方法に従い作成される。下記配列 (a)GGGAATTCTGCCTTTCTTGGGGACATTGCCCTGGACGAAGAGGACCT
GAG (b)CGGGATCCGTCTGAGATCCACAGCCTGCTGTACCTGGAAGGCCCTCA
GG を有する2種のオリゴヌクレオチドを自動シンセサイザ
ーで合成し、アニーリングし、エシェリヒア・コリDN
AポリメラーゼIのクレノウ・フラグメントを用いて広
げ、制限酵素EcoRIおよびBamHIにより消化し、M
13ベクターに挿入する。次に、一本鎖32P標識プロー
ブは、標準技術によりこのサブクローンの鋳型調製物に
より作成される。ツール等の方法(前出)により、様々な
細胞および組織供給源由来のポリアデニル化RNAをホ
ルムアルデヒド-アガロースゲルにより電気泳動させ、
ニトロセルロースに移動させる。次いで、このプローブ
を、42℃で一夜50%ホルムアミド、5×SSC、
0.1%SDS、40ミリモルの燐酸ナトリウム(pH6.
5)、100μg/mlの変性サーモン精液DNAおよ
び5ミリモルのバナジルリボヌクレオシド中ニトロセル
ロース・ブロットとハイブリダイゼーションし、0.2
×SSC、0.1%SDS中65℃で洗浄する。オート
ラジオグラフィーによると、ひと骨肉腫セルラインU−
2 OS由来のRNAを含むレーンは、約4.3および
3.0キロ塩基のRNA種に対応するハイブリダイゼー
ション・バンドを含んでいる。 【0051】cDNAをU−2 OSポリアデニル化RN
Aから合成し、確立された技術により(ツール等、前出)
ラムダgt10にクローン化する。このライブラリーから
の組換え体20000個を50プレートの各々において
培養する。デュプリケイト・ニトロセルロース・レプリ
カはこれらのプレートで構成される。前記オリゴヌクレ
オチドを32P−ガンマ−ATPによりキナーゼ化し、5
5℃で一夜標準ハイブリダイゼーション溶液中で2セッ
トのレプリカとハイブリダイゼーションする。次いで、
フィルターを55℃で1×SSC、0.1%SDSによ
り洗浄し、オートラジオグラフィーに付す。ラムダU2
OS−1と称する一デュプリケイト陽性をプラーク精製
する。ラムダU2OS−1は1987年6月16日にA
TCCに寄託された(受託番号40343)。ラムダU2
OS−1の挿入体の全ヌクレオチド配列および誘導され
たアミノ酸配列を第6表に示す。このcDNAクローン
は、分泌された蛋白質特有の疎水性リーダー配列が後に
続くメチオニンをコードし、ヌクレオチド位2226−
2228の停止コドンを含む。このクローンは、このア
ミノ酸配列に基づき分子量og83キロダルトンを有する
730個のアミノ酸で構成される蛋白質をコードする、
2190bpのオープン・リーディング・フレームを含
む。このクローンは、第5表に示したコード領域と同じ
配列を含む。この蛋白質は、分泌後開裂してhBMP−
1蛋白質を生成する一次翻訳産物を示すと考えられる。
従って、このクローンは、ゲノムhBMP−1配列ラム
ダLP−H1に含まれるひと遺伝子フラグメントに対応
するhBMP−1のcDNAである。ただし、BMP−1
のアミノ酸#550〜#590は、表皮成長因子並びに
プロテインC、第X因子および第IX因子の「成長因子」領
域と相同性である。 【0052】 【表7】【表8】【表9】【表10】【0053】B.hBMP−2:クラスIおよびII 実施例4B記載のHindIII−SacIうしゲノムbBMP
−2フラグメントをM13ベクターにサブクローンす
る。32P−標識一本鎖DNAプローブは、このサブクロ
ーンの鋳型調製物から作成される。このプローブを用い
ることにより、A項で前述された様々な細胞および組織
供給源由来のポリアデニル化RNAをスクリーニングす
る。約3.8キロ塩基のmRNA種に対応するハイブリダ
イゼーション・バンドは、ひとセルラインU−2 OS
由来のRNAを含むレーンにおいて検出される。HindI
II−SacIフラグメントをニック翻訳により32Pで標識
し、これを用いて、65℃で一夜標準ハイブリダイゼー
ション緩衝液中でハイブリダイゼーションし、次いで6
5℃で1×SSC、0.1%SDSにより洗浄すること
により、前記U−2 OScDNAライブラリーのニトロ
セルロース・フィルター・レプリカをスクリーニングす
る。12個のデュプリケイト陽性クローンを取り上げ、
二次培養として再培養する。デュプリケイト・ニトロセ
ルロース・レプリカは二次培養物から成り、一次スクリ
ーニングを行なった場合と同様に両セット共うしゲノム
プローブとハイブリダイゼーションされる。次いで65
°で一方のセットのフィルターを1×SSC、0.1%
SDSで洗浄し、他方のセットを0.1×SSC、0.1
%SDSで洗浄する。 【0054】2クラスのhBMP−2 cDNAクローン
は、高いストリンジェント洗浄条件下(0.1×SSC、
0.1%SDS)において、強い(4組換え体)または弱い
(7組換え体)ハイブリダイゼーション・シグナルに基づ
き明白である。11組換えバクテリオファージ全部をプ
ラーク精製し、小規模DNA調製物を各々の培養リゼイ
トから作成し、配列分析用に挿入体をpSP65および
M13にサブクローン化する。hBMP−2・クラスI
と称する(BMP−2としても知られている)強いハイブ
リダイゼーションクローンの配列分析は、それらが第3
表に示された配列と強い配列相同性を有することを示
す。従ってこれらのクローンは、bBMP−2遺伝子(こ
の部分配列は第3表に示されている)によりコードされ
る蛋白質のひと均等蛋白質をコードするcDNAであ
る。hBMP−2・クラスIIと称する(BMP−4として
も知られている)弱いハイブリダイゼーション組換え体
の配列分析は、それらもまた、それらのコード領域の
3'末端において第3表に示した配列と全く相同性であ
る(ただし、さらに大きい5'領域ではそれほどではな
い)ことを示す。すなわち、それらは、同一ではない
が、前記構造との類似構造を有するひと蛋白質をコード
する。 【0055】完全長のhBMP−2・クラスIcDNAク
ローンも同様の方法で得られる。クラスIIサブクローン
の1つ(II−10−1)の1.5キロ塩基挿入体を分離
し、ニック翻訳により放射性標識する。上記でスクリー
ニングされたU−2 OS cDNAライブラリーのニト
ロセルロース・レプリカ(50フィルター、10000
00組換え体バクテリオファージに対応)の1セット
を、ストリンジェント条件下(標準ハイブリダイゼーシ
ョン緩衝液中65°でハイブリダイゼーション、65°
で0.2×SSC、0.1%SDSで洗浄)でこのプロー
ブとハイブリダイゼーションする。クラスIIプローブと
はハイブリダイゼーションしないうしゲノムプローブと
ハイブリダイゼーションする組換え体全部を選び取り、
プラーク精製する(10組換え体)。プレートのストック
を作り、小規模バクテリオファージDNA調製物を作成
する。M13へのサブクローニング後、配列分析は、こ
れらのうち4つが元のクラスIクローンと部分的に一致
するクローンを表すことを示す。これらの中の1つ、ラ
ムダU2OS−39は、約1.5キロ塩基の挿入体を含
んでおり、1987年6月16日付けでATCCに寄託
された(受託番号40345)。部分的DNA配列(ラム
ダU2OS−39および幾つかの他のhBMP−2クラ
スIcDNA組換え体から編集された)および誘導された
アミノ酸配列を下記第7表に示す。ラムダU2OS−3
9は、その部分配列が第3表に示されているうし遺伝子
セグメントによりコードされる蛋白質BMP−2のひと
対応部全体をコードするのに必要なヌクレオチド配列を
全て含むものと予想される。このひとcDNA hBMP
−2クラスIは、396個のアミノ酸から成る蛋白質を
コードする、1188bpのオープン・リーディング・フ
レームを含む。396個のアミノ酸から成るこの蛋白質
は、このアミノ酸配列に基づき45キロダルトンの分子
量を有する。この配列は、一次翻訳産物を表すものと考
えられる。全フレームにおいて停止コドンを有する34
2bpの5'未翻訳領域がこの蛋白質に先行する。この5'
未翻訳領域に先行する13bp領域は、cDNAクローニ
ング方法で使用されるリンカーを表す。 【0056】 【表11】 【表12】【表13】 【0057】完全な長さのhBMP−2・クラスIIひとc
DNAクローンは、次の要領で得られる。クラスII組換
えII−10−1の5'端部からの200bp EcoRI−S
acIフラグメントをそのプラスミド・サブクローンから
分離し、ニック翻訳により標識し、U−2 OS cD
NAライブラリー(25フィルター/セット、5000
00個の組換え体を示す)の1セットのデュプリケイト
・ニトロセルロース・レプリカとハイブリダイゼーショ
ンする。前記ストリンジェント条件下でハイブリダイゼ
ーションおよび洗浄を行う。16デュプリケイト陽性を
選び取り、二次培養として再培養する。二次培養のニト
ロセルロース・フィルター・レプリカを作成し、II−1
0−1の配列と対応すべく合成された、下記配列 CGGGCGCTCAGGATACTCAAGACCAGTGCTG を有するオリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーション
する。50℃で標準ハイブリダイゼーション緩衝液中で
ハイブリダイゼーションし、1×SSC、0.1%SD
Sにより50°で洗浄する。このオリゴヌクレオチドと
ハイブリダイゼーションする14組換えバクテリオファ
ージをプラーク精製する。プラーク・ストックを作り、
小規模バクテリオファージDNA調製物を作成する。こ
れらの中の3つをM13にサブクローニング後、配列分
析は、それらが元のクラスIIクラスと部分的に一致する
クローンを表すことを示す。これらの中の1つ、ラムダ
U2OS−3は1987年6月16日付けでATCCに
寄託された(受託番号40342)。U2OS−3は約
1.8キロ塩基の挿入体を含む。U2OS−3の部分的
DNA配列および誘導されたアミノ酸配列を下記第8表
に示す。このクローンは、全ひとBMP−2・クラスII
蛋白質をコードするのに必要なヌクレオチド配列の全て
を含むものと予想される。このcDNAは、全フレーム
において停止コドンを有する394bpの5'未翻訳領域
が先行し、408個のアミノ酸から成る蛋白質をコード
する、1224bpのオープン・リーディング・フレーム
を含み、イン-フレーム停止コドンの後に308bpの3'
未翻訳領域を含む。5'未翻訳領域に先行する8bp領域
は、cDNAクローニング方法で使用されるリンカーを
表す。408個のアミノ酸から成る蛋白質は47キロダ
ルトンの分子量を有し、一次翻訳産物を表すものと考え
られる。 【0058】 【表14】【表15】【表16】【0059】第3、4、7および8表に示されたBMP
−2・クラスIおよびII並びにBMP−3の配列は、イ
ンヒビンのベータ(B)(InhβB)およびベータ(A)(Inhβ
A)サブユニットと顕著な相同性を有する。インヒビン
は、避妊における使用に関して現在研究されているホル
モンの一種である。メゾン等、「ネイチャー」、318:
659−663(1985)参照。さらに範囲を狭める
と、それらはまた、ムレリアン阻害物質(MIS)、雄性
胚の成長中におけるムレリアン導管の退行を誘発する精
巣性糖蛋白質、および細胞の成長を阻害または刺激し
得、またはそれらを分化させ得る形質転換成長因子−ベ
ータ(TGFβ)とも相同性を呈する。さらに、hBMP
−2・クラスI、クラスIIをコードする第7表および第
8表の配列は、ドロソフィラ・デカペンタプレジック
(DPP−C)遺伝子座転写体と顕著な相同性を有する。
マッサーグ、「セル」、49:437−438(198
7)、パジェット等、「ネイチャー」、325:81−84
(1987)、ケート等、「セル」、45:685−698
(1986)参照。従って、BMP−2が、この発生的突
然変異遺伝子座からのこの転写体から作られた蛋白質の
ひと相同体であり得ることが考えられる。以下、これら
の相同性を第9表により示す。 【0060】 【表17】【0061】C.BMP−3 うしおよびひとの骨成長因子遺伝子が顕著な相同性を有
すると思われるため、第4A表および第4B表のうしD
NA配列とハイブリダイゼーションすることが示された
オリゴヌクレオチド・プローブを用いてひとゲノム・ラ
イブラリーをスクリーニングする。これらのプローブを
用いてひとゲノムライブラリー(ツール等、前出)をスク
リーニングし、仮定的陽性を分離すると、前記と同様に
DNA配列が得られる。この組換え体がひと骨誘導因子
分子の一部をコードするという証拠は、うし/ひと蛋白
質および遺伝子構造相同性に存する。一旦ひとBMP−
3分子の一部をコードするDNAを含む組換えバクテリ
オファージが得られると、実施例5(A)の記載と同様に
ひとコード配列をプローブとして用いることにより、B
MP−3を合成するひとセルラインまたは組織を同定す
る。mRNAをオリゴ(dT)セルロース・クロマトグラフ
ィーにより選択し、cDNAを確立された技術により(ツ
ール等、前出)合成し、ラムダgt10においてクローン
化する。 【0062】別法として、このひと骨誘導因子をコード
する全遺伝子は、必要ならば追加の組換えクローンにお
いて同定および生成され得る。このひと骨誘導因子遺伝
子のさらに別の3'または5'領域を含む追加の組換え体
は、元のクローンの端部(複数も可)における独特のDN
A配列を同定し、これらをプローブに用いてひとゲノム
ライブラリーを再スクリーニングすることにより生産さ
れ得る。次いで、この遺伝子は、標準的分子生物学技術
により単一プラスミドにおいて再会合され、細菌におい
て増幅され得る。次に、全ひとBMP−3因子遺伝子は
適当な発現ベクターに移入され得る。次いで、この遺伝
子を含む発現ベクターによりほ乳類細胞、例えばさるC
OS細胞をトランスフェクションし、その細胞において
ひと遺伝子が転写され、RNAは正確にスプライシング
される。トランスフェクションされた細胞の培地を、遺
伝子が完全であることの指標としてこの明細書に記載さ
れた骨誘導因子活性に関して検定する。これらの細胞か
らmRNAを得、このmRNA供給源からcDNAを合成
し、クローン化する。同様に上記方法を用い、プローブ
供給源としてうし骨誘導因子および/またはひと骨誘導
因子を利用することにより、興味の対象である他の種類
の骨誘導因子を分離することが可能である。これらの他
の種類の骨誘導因子は、特に骨折修復において似た有用
性を有し得る。 【0063】実施例6 骨誘導因子の発現 うし、ひとまたは他のほ乳類の骨誘導因子を製造するた
めに、常用的遺伝子工学技術により、それをコードする
DNAを適当な発現ベクターに移入し、ほ乳類細胞に導
入する。当業界の熟練者であれば、第2〜8表の配列ま
たは他の修飾配列並びに既知ベクター、例えばpCD[岡
山等、「モル.セル・バイオル.」、2:161−170
(1982)]およびpJL3、pJL4[ゴフ等、「EMB
O・ジャーナル」、4:645−653(1985)]を用
いることによるほ乳類発現ベクターの構築は可能であ
る。これらのベクターを用いた適当な宿主細胞の形質転
換により、骨誘導因子が発現され得る。当業界の熟練者
であれば、コード配列の側面に位置するほ乳類調節配列
を削除またはこれを細菌性配列と置き換えることにより
第2〜8表の配列を操作し、細菌細胞による細胞内また
は細胞外発現用細菌性ベクターを構築することが可能で
ある。例えば、コード配列はさらに操作(例、他の既知
リンカーと結合または他の公知技術によるそこからの非
コード配列の欠失もしくは存在するヌクレオチドの改編
による修飾)され得る。次いで、修飾骨誘導因子コード
配列は、例えば谷口等、「プロシーディングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・
オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリ
カ」、77:5230−5233(1980)に記載された
方法を用いて既知細菌性ベクターに挿入され得る。次い
で、この実例的細菌性ベクターにより細菌宿主細胞を形
質転換し、骨誘導因子を発現させ得る。細菌細胞におけ
る骨誘導因子の細胞外発現の実施戦略については、例え
ばヨーロッパ特許出願EPA177343を参照。 【0064】昆虫細胞で発現させる昆虫性ベクターの構
築についても同様の操作が実施され得る[例えば、公開
されたヨーロッパ特許出願155476記載の方法を参
照]。酵母ベクターもまた、酵母細胞によるこの発明の
因子の細胞内または細胞外発現を目的とする酵母調節配
列を用いて構築され得る。[例えば、公開PCT出願W
O86/00639およびヨーロッパ特許出願EPA1
23289参照]。ほ乳類細胞から高レベルの本発明骨
誘導因子を製造する方法は、異種骨誘導因子遺伝子の多
数のコピーを含む細胞の構築を含む。異種遺伝子は、増
幅可能なマーカー、例えばジヒドロ葉酸還元酵素(DH
FR)遺伝子(この場合、カウフマンおよびシャープ、
「ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー」、1
59:601−629(1982)の方法に従い、多量の
遺伝子コピーを含む細胞が、メトトレキセート(MTX)
の高濃縮液における伸長に関して選択され得る)に結合
され得る。この方法は幾つかの異なる細胞タイプにより
使用され得る。例えば、この発明の骨誘導因子に関する
DNA配列を含むプラスミドは、その発現を可能にする
他のプラスミド配列およびDHFR発現プラスミドpAd
A26SV(A)3[カウフマンおよびシャープ、「モレキ
ュラー・アンド・セルラー・バイオロジー」、2:130
4(1982)]と効果的に組合わされて、燐酸カルシウ
ム共沈澱およびトランスフェクションによりDHFR−
欠失CHO細胞、DUKX−BII中に共に導入され得
る。DHFR発現形質転換体を、透析うし胎児血清を含
むアルファ培地での成長に関して選択し、続いてMTX
高濃縮液(0.02、0.2、1.0および5マイクロモル
のMTXにおける連続段階)での成長による増幅に関し
て選択する[カウフマン等、「モレキュラー・アンド・セ
ラー・バイオロジー」、5:1750(1983)の記載に
よる]。形質転換体をクローン化し、ラット骨形成検定
により生物学的活性骨誘導因子発現をモニターする。骨
誘導因子発現はMTX耐性のレベルが高くなると、増加
すべきである。同様の方法は、他の骨誘導因子の製造に
も使用され得る。 【0065】別法として、ひと遺伝子は前記に従い直接
的に発現される。活性骨誘導因子は細菌または酵母細胞
において製造され得る。しかしながら、生物学的活性組
換えひと骨誘導因子に対して現在好ましい発現系は、安
定して形質転換されたCHO細胞である。一実施態様と
して、実施例5のひと骨誘導因子(hBMP−1)を製造
するためには、SalI消化によりU2OS−1の挿入体
をベクターarmsから放出させ、XhoIにより消化された
ほ乳類発現ベクターpMT2CXにサブクローン化す
る。DEAE−デキストラン方法を用いて[ソンパイラ
ックおよびダンナ、「PNAS」、78:7575−75
78(1981)、ルトマンおよびマグヌッソン、「ニュ
クレイック・アシッズ・リサーチ」、11:1295−1
308(1983)]、このサブクローンからのプラスミ
ドDNAによりCOS細胞をトランスフェクションす
る。血清不含有24時間条件培地を細胞から集める(ト
ランスフェクションの40−70時間後開始)。ほ乳類
発現ベクターpMT2 Cla−Xho(pMT2CX)は、p9
1023(b)(ウォング等、「サイエンス」、228:81
0−814、1985年)の誘導体であり、後者がテト
ラサイクリン耐性遺伝子ではなくアンピシリン耐性遺伝
子を含み、さらにcDNAクローンの挿入に関するXho
I部位を含む点で相異する。pMT2Cla−Xhoの機能
的要素については既に記載されており(カウフマン、1
985年、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナ
イテッド・ステーツ・オブ・アメリカ、82:689−
693)、アデノウイルスVA遺伝子、72bpエンハン
サーを含むSV40複製開始点、5'スプライス部位を
含むアデノウイルス主後期プロモーターおよびアデノウ
イルス三部分リーダー配列の大部分(アデノウイルス後
期mRNAに存在)、3'スプライス受容部位、DHFR
挿入体、SV40早期ポリアデニレーション部位(SV
40)並びにエシェリヒア・コリにおける伸長に必要と
されるpBR322配列が含まれる。 【0066】プラスミドpMT2 Cla−Xhoは、pMT
2−VWFのEcoRI消化により得られる[アメリカ合
衆国、メリーランド、ロックビルのアメリカン・タイプ
・カルチャー・コレクション(ATCC)に寄託された
(受託番号ATCC67122)]。EcoRI消化によりp
MT2−VWFに存在するcDNA挿入体が切除され、
線状形態のpMT2が生成する。これを結合して用いる
ことにより、エシェリヒア・コリHB101またはDH
−5をアンピシリン耐性に形質転換することができる。
プラスミドpMT2 DNAは常法により製造され得る。
次に、pMT2をEcoRVおよびXbaIで消化し、消化
されたDNAをDNAポリメラーゼIのクレノウ・フラ
グメントで処理し、Claリンカー(ネバイオラブズ、C
ATCGATG)を結合することによりpMT2CXが構
築される。これは、SV40複製開始点付近のHindIII
部位から出発する塩基2266〜2421およびpMT
2のエンハンサー配列を除く。次に、プラスミドDNA
をEcoRIで消化し、前記と同様にブラント化し、Eco
RIアダプターに結合し、 5' PO4−AATTCCTCGAGAGCT 3' 3' GGAGCTCTCGA 5' XhoIで消化し、結合することによりpMT2 Cla−X
hoが得られ、次いでこれを用いてエシェリヒア・コリを
アンピシリン耐性に形質転換することができる。プラス
ミドpMT2 Cla−Xho DNAは常法により製造され
得る。得られた骨誘導因子は、通常の蛋白質分離・精製
法によって分離及び精製される。これらの方法に特に限
定はなく、ゲル濾過法、アフィニティークロマトグラフ
ィー、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマト
グラフィー、HPLC等を組み合わせて用いることがで
きる。分離・精製は、ラット骨形成検定による生物学的
活性および/または抽出ウシ骨誘導因子の特性検定結果
等を指標として効率的に用い得る。 【0067】実施例7 発現した骨誘導因子の生物学的活性 A.BMP−1 上記実施例6で得られた発現した骨誘導因子(hBMP−
1)の生物学的活性を測定する。因子をヘパリン・セフ
ァロースカラムにおいて部分的に精製する。1枚の10
0mm皿から得たトランスフェクション上清4mlを、
YM10膜を用いた限外ろ過により約10倍に濃縮し、
次いで20ミリモルのトリス、0.15モルNaCl(pH
7.4)(出発緩衝液)に対して透析する。次に、この材料
を出発緩衝液中1.1mlヘパリン・セファロースカラ
ムに適用する。出発緩衝液の8ml洗浄液により未結合
蛋白質を除去し、20ミリモルのトリス、2.0モルNa
Cl(pH7.4)の3−4ml洗浄液によりBMP−1を
含む結合蛋白質を脱着させる。ヘパリンカラムにより結
合した蛋白質をセントリコン10において約10倍に濃
縮し、0.1%トリフルオロ酢酸を用いてジアフィルト
レーションすることにより塩を還元する。この溶液の適
量を20mgのラットマトリックスと混合し、次いで前
記実施例3の記載に従いインビボ骨および軟骨形成に関
して検定する。MOCK(モック)トランスフェクション
上清分画を対照として使用する。特定量のひとBMP−
1が加えられたラットマトリックスを含むインプラント
を7日後にラットから除去し、組織評価を行う。各イン
プラントからの代表的部分を、新規骨無機質の存在に対
してボン・コッサおよび酸性フーシンにより染色し、軟
骨特異的マトリックス形成の存在に対してトルイジンブ
ルーにより染色する。その部分内に存在する細胞のタイ
プおよびこれらの細胞が表現型を示す程度を評価する。 【0068】ひとBMP−1をマトリックス材料に加え
ると、内植の7日後に軟骨様小節が形成された。軟骨芽
(細胞)型細胞は、形状および異染性マトリックスの発現
により認識され得る。ひとBMP−1において観察され
る活性の量は、マトリックスに加えられたひとBMP−
1蛋白質の量により異なった。第9表は、観察された骨
誘導量に対するひとBMP−1蛋白質の用量応答関係を
示す。 【0069】 第10表インプラント番号 使用量(トランスフェク 組織学的スコア ション培地1mlの当量) 876-134-1 10BMP−1 C+2 876-134-2 3BMP−1 C+1 876-134-3 1BMP−1 C+/− 876-134-4 10MOCK C− 876-134-5 3MOCK C− 876-134-6 1MOCK C− 【0070】軟骨(c)活性を0(−)〜5の尺度に基づい
て評価した。類似レベルの活性は、ヘパリンセファロー
ス分画COS細胞抽出物においても観察される。6モル
尿素が全緩衝液に含まれること以外は前記方法と同様の
方法で部分精製を実施する。さらに、上記ラット骨形成
検定において、BMP−2も同様に軟骨形成活性を示し
た。上記方法を用い、プローブ供給源としてうし骨誘導
因子および/またはひと骨誘導因子を利用することによ
り興味深い他の骨誘導因子を分離することができる。そ
れらの他の骨誘導因子は、特に骨折修復において似た有
用性を呈し得る。以上、この発明の好ましい実施態様に
ついて詳細に記載した。その実施に際し、これらの記載
事項を考慮して多くの修正および変更が行なわれること
は当業界の熟練者であれば容易に想到し得るはずであ
る。それらの修正および変更も後記請求の範囲内に包含
されるものと考えられる。 【0071】 微 生 物 寄託機関の名称 アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション 寄託機関の住所 12301 パークローン・ドライブ ロックビル、メリーランド20852、アメリカ合衆国寄託物の名称 ATCC番号 引用頁/行 寄託の日付 LP−H1 40311 29/20 1987年3月4日 bP50 40295 20/3 1986年12月15日 bP−21 40310 22/18 1987年3月4日 U2OS−3 40342 44/22 1987年6月16日 ラムダU2-OS-1 40343 32/33 1987年6月16日 ラムダBP819 40344 25/23 1987年6月16日 U2OS-39 40345 39/21 1987年6月16日 【0072】この発明によって下記の各事項が可能とな
る。 (1)医薬的に許容し得る賦形剤中に、(a)BMP−1、
(b)BMP−2・クラスI、(c)BMP−2・クラスII、
(d)BMP−3、およびそれらの混合物から成る群から
選ばれる蛋白質を含有して成る医薬組成物。 (2)蛋白質がBMP−1である、1記載の組成物。 (3)蛋白質がBMP−2・クラスIである1記載の組成
物。 (4)蛋白質がBMP−2・クラスIIである1記載の組成
物。 (5)蛋白質がBMP−3である、1記載の組成物。 (6)さらに、骨または軟骨欠損部位に組成物を送達し、
骨形成誘導構造を提供し得るマトリックスを含む、1記
載の医薬組成物。 (7)マトリックスが、ヒドロキシアパタイト、コラーゲ
ン、ポリ乳酸および燐酸三カルシウムから成る群から選
択される材料を含む、6記載の組成物。 (8)骨または軟骨形成を必要とする患者における骨形成
誘導方法であって、1−7のいずれか1項記載の組成物
の有効量を患者に投与することを含む方法。 (9)BMP−1をコードするDNA配列により形質転換
されたセルラインを適当な培養培地で培養し(ただし、
前記DNA配列は適切な発現制御配列と組合わされてい
る)、培養培地からBMP−1を分離することを含むB
MP−1の製造方法。 (10)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、9記載の方法。 【表18】【表19】【表20】【表21】(11)BMP−2・クラスIをコードするDNA配列によ
り形質転換されたセルラインを適当な培養培地で培養し
(ただし、前記DNA配列は適切な発現制御配列と組合
わされている)、培養培地からBMP−2・クラスIを
分離することを含むBMP−2・クラスIの製造方法。 (12)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、11記載の方法。 【表22】【表23】【表24】 【0073】(13)BMP−2・クラスIIをコードするD
NA配列により形質転換されたセルラインを適当な培養
培地で培養し(ただし、前記DNA配列は適切な発現制
御配列と組合わされている)、培養培地からBMP−2
・クラスIIを分離することを含むBMP−2・クラスII
の製造方法。 (14)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、13記載の方法。 【表25】 【表26】【表27】(15)BMP−3をコードするDNA配列により形質転換
されたセルラインを適当な培養培地で培養し(ただし、
前記DNA配列は適切な発現制御配列と組合わされてい
る)、培養培地からBMP−3を分離することを含むB
MP−3の製造方法。 (16)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、15記載の方法。 【表28】および 【表29】 (17)実質的に10記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−1
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−1をコードするcDNA配列。 (18)実質的に12記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIをコードするcDNA配
列。 (19)実質的に14記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIIをコードするcDNA配
列。 (20)実質的に16記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−3
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−3をコードするcDNA配列。 (21)骨誘導蛋白質をコードするDNA配列および相同性
DNAを含むベクターであって、蛋白質をコードするD
NA配列が、 a.実質的に10記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−1
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−1をコードするDNA配列、 b.実質的に12記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIをコードするDNA配
列、 c.実質的に14記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIIをコードするDNA配
列、および d.実質的に16記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−3
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−3をコードするDNA配列から成る群から選ばれ
たものである、ベクター。 (22)骨誘導蛋白質をコードするDNA配列を発現させ得
る21記載のベクターにより形質転換された細胞および
前記細胞の子孫。 (23)ほ乳類細胞、細菌細胞、昆虫細胞および酵母細胞か
ら成る群から選ばれる、22記載の形質転換細胞。 【0074】(24) (a)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表30】 【表31】【表32】【表33】および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(a)(i)記載のアミノ酸#51〜#87
の37アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地から回
収する工程により生産される蛋白質、 (b)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表34】【表35】【表36】 および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(b)(i)記載のアミノ酸#299〜#3
96の97アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地か
ら回収する工程により生産される蛋白質、 (c)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表37】 【表38】【表39】および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(c)(i)記載のアミノ酸#311〜#4
08の97アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地か
ら回収する工程により生産される蛋白質、 (d)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表40】および 【表41】 および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(d)(i)記載のアミノ酸#79〜#17
5の96アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地から
回収する工程により生産される蛋白質、および (e)前記蛋白質の混合物 から成る群から選ばれる精製蛋白質の有効量を、医薬的
に許容し得る賦形剤と共に含んで成る医薬組成物であっ
て、実施例3のインビボ・ラット骨形成検定において約
10−1000ナノグラム/グラム(骨)の濃度で硬骨お
よび/または軟骨形成誘導能を呈する組成物。 【0075】(25)さらに、骨または軟骨欠損部位に組成
物を送達し、骨形成誘導構造を提供し得るマトリックス
を含む、24記載の医薬組成物。 (26)マトリックスが、ヒドロキシアパタイト、コラーゲ
ン、ポリ酪酸および燐酸三カルシウムから成る群から選
択される材料を含む、25記載の組成物。 (27)骨または軟骨形成を必要とする患者における骨形成
誘導方法であって、24−26のいずれか1項記載の組成物
の有効量を患者に投与することを含む方法。 (28)24(a)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(a)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (29)24(b)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(b)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (30)24(c)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(c)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (31)24(d)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(d)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (32)前記DNA配列を発現させ得る28、29、30および31
記載のベクターから成る群から選ばれたベクターにより
形質転換された細胞および前記細胞の子孫。 (33)ほ乳類細胞、細菌細胞、昆虫細胞および酵母細胞か
ら成る群から選ばれる、32記載の形質転換細胞。 (34)精製蛋白質の製造方法であって、(a)24(a)記載の蛋
白質をコードするDNA配列を含み、それを発現させ得
る細胞を生成し(ただし、この配列は、 (i)実質的に24(a)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する工程
を含む方法。 【0076】(35)精製蛋白質の製造方法であって、 (a)24(b)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含み、
それを発現させ得る細胞を生成し(ただし、この配列
は、 (i)実質的に24(b)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する工程
を含む方法。 (36)精製蛋白質の製造方法であって、 (a)24(c)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含み、
それを発現させ得る細胞を生成し(ただし、この配列
は、 (i)実質的に24(c)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する工程
を含む方法。 (37)精製蛋白質の製造方法であって、 (a)24(d)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含み、
それを発現させ得る細胞を生成し(ただし、この配列
は、 (i)実質的に24(d)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する 工程を含む方法。
造方法に関するものである。これらの蛋白質は軟骨およ
び硬骨の形成を誘導し得る。 【0002】 【従来の技術】骨は、蛋白質コラーゲンの線維束、およ
びプロテオグリカン、非コラーゲン性蛋白質、脂質およ
び酸性蛋白質により形成された広範なマトリックス構造
を特徴とする高度に分化した組織である。一生を通じて
連続的に行なわれる骨形成および骨組織の再生/修復の
プロセスは、分化細胞により行なわれる。正常な胎長骨
の発達の前に、軟骨のひな形が形成される。骨の成長は
恐らく「骨芽細胞」(骨形成細胞)の介在によると思われる
が、骨の再建は明らかに骨吸収細胞、いわゆる「破骨細
胞」および骨芽細胞の結合活性により行なわれる。様々
な骨原性軟骨誘導および硬骨誘導因子が報告されてい
る。それらに関しては、例えばヨーロッパ特許出願第1
48155号および同第169016号参照。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、純粋形態
の新規蛋白質を提供する。具体的には、4種の新規蛋白
質は、BMP−1、BMP−2・クラスI(またはBM
P−2)、BMP−3およびBMP−2・クラスII(また
はBMP−4)(ただし、BMPは骨形態形成蛋白質であ
る)と称する。これらの蛋白質は、後記第2〜8表に示
したアミノ酸配列と同一または実質的に相同性のペプチ
ド配列を特徴とする。それらは予め定められた部位での
骨形成を誘導し得る。さらにこれらの骨誘導因子は、後
記インビボラット骨形成検定における10〜1000n
g/g(骨)の濃度での活性を含む生化学的および生物学
的特性を特徴とする。この発明の蛋白質は、表に示した
DNA配列、またはそれとハイブリダイゼーションし、
骨成長因子の生物学的特性を有するポリペプチドをコー
ドし得る配列またはそれらの特性を示す他の様々な修飾
配列によりコードされ得る。 【0004】この発明の蛋白質の1つはBMP−1とい
う。ひとBMP−1またはhBMP−1の一部分は、ゲ
ノムhBMP−1フラグメントを表す後記第5表のアミ
ノ酸#1〜アミノ酸#37またはhBMP−1 cDNA
を表す第6表のアミノ酸#1〜アミノ酸#730の配列
と同一または実質的に同じペプチド配列を有することを
特徴とする。さらに、hBMP−1または関連骨誘導因
子は、これらの配列の少なくとも一部分を有することを
特徴とし得る。これらのペプチド配列は、第5表のヌク
レオチド#3440〜ヌクレオチド#3550および第
6表のヌクレオチド#36〜ヌクレオチド#2225に
それぞれ示された配列と同一または実質的に同じDNA
配列によりコードされる。さらに、これらのhBMP−
1ポリペプチドは骨形成誘導能を有することを特徴とす
る。hBMP−1は、骨1g当たり10〜1000ngの
濃度でインビボ ラット骨形成検定において活性を呈す
る。 【0005】この発明の相同性うし成長因子(bBMP−
1と称す)は、ゲノムbBMP−1フラグメントを表す後
記第2表のアミノ酸#1〜アミノ酸#37の配列と同一
または実質的に同じ配列を含むペプチド配列を有するこ
とを特徴とする。このペプチド配列は、後記第2表のヌ
クレオチド#294〜ヌクレオチド#404に示された
配列と同一または実質的に同じDNA配列によりコード
される。後記第2表で同定されたうしペプチド配列もま
た37アミノ酸長である。さらに、bBMP−1は骨形
成誘導能を特徴とする。この発明の別の骨誘導蛋白質組
成物は、BMP−2・クラスI(またはBMP−2)と称
する。それは、cDNA hBMP−2・クラスIを表す
第7表のアミノ酸#1〜アミノ酸#396の配列と同一
または実質的に同じペプチド配列の少なくとも一部分を
有することを特徴とする。このペプチド配列は、第7表
のヌクレオチド#356〜ヌクレオチド#1543に示
された配列と同一または実質的に同じDNA配列により
コードされる。第7表で同定されたひとペプチド配列は
396アミノ酸長である。またhBMP−2または関連
骨誘導蛋白質もこのペプチド配列の少なくとも一部分を
有することを特徴とし得る。さらにhBMP−2・クラ
スIは、骨形成誘導能を特徴とする。 【0006】hBMP−2・クラスI(またはhBMP−
2)と称するこの発明の相同性うし骨誘導蛋白質は、ゲ
ノム配列を表す後記第3表で同定されたDNA配列を有
する。このうしDNA配列は、予想される129アミノ
酸コード配列、次いで約205個のヌクレオチド(3'非
コード配列)を有する。さらにhBMP−2・クラスIは
骨形成誘導能を特徴とする。この発明の別の骨誘導蛋白
質組成物は、BMP−2・クラスIIまたはBMP−4と
称する。ひと蛋白質hBMP−2・クラスII(またはhB
MP−4)は、hBMP−2・クラスIIのcDNAを表す
第8表のアミノ酸#1〜アミノ酸#408間の配列と同
一または実質的に同じペプチド配列の少なくとも一部分
を有することを特徴とする。このペプチド配列は、第8
表のヌクレオチド#403〜ヌクレオチド#1626に
示された配列と同一または実質的に同じDNA配列の少
なくとも一部分によりコードされる。さらにこの因子
は、骨形成誘導能を特徴とする。 【0007】この発明のさらに別の骨誘導因子、BMP
−3は、うし相同体bBMP−3により示される。bBM
P−3は、うしゲノム配列を表す第4AおよびB表のD
NA配列およびアミノ酸配列を有することを特徴とす
る。それは、第4AおよびB表のアミノ酸#1〜アミノ
酸#174と同一または実質的に同じペプチド配列の少
なくとも一部分を有することを特徴とする。さらにBM
P−3は、骨形成誘導能を特徴とする。うし因子は、類
縁体ひとBMP−3蛋白質または他のほ乳類骨誘導蛋白
質を得るための道具として使用され得る。このうし骨誘
導因子の特性を正確に表すと、この配列を用いる方法に
おける本質的「出発点」が得られる。遺伝子工学技術分野
における熟練者に周知の技術を用いるこの方法は、プロ
ーブとしてうしDNA配列を使用してひとゲノムまたは
cDNAライブラリーのスクリーニングを行い、このプ
ローブとハイブリダイゼーションするDNA配列を同定
することを含む。ハイブリダイゼーション可能な配列を
有するクローンは精製されたプラークであり、DNAは
そこから分離され、サブクローンされ、DNA配列分析
が行なわれる。すなわち、この発明の別の態様は、この
方法により製造されたひと蛋白質hBMP−3である。 【0008】この発明の別の態様は、医薬的に許容し得
る賦形剤中にこの発明によるうし成長因子ポリペプチド
の1種またはそれ以上の治療有効量を含有する医薬組成
物に関するものである。さらに、これらの組成物は他の
治療上有用な薬剤を含有し得る。またそれらは、骨欠損
部位への蛋白質送達および骨成長構造の提供に適したマ
トリックスを含み得る。これらの組成物は、幾つかの骨
欠損および歯周病の処置方法において使用され得る。こ
の発明によると、これらの方法は、骨形成を必要とする
患者に、本明細書に記載された新規蛋白質BMP−1、
BMP−2・クラスI、BMP−2・クラスIIおよびB
MP−3の少なくとも1種の有効量を投与することを必
然的に伴う。 【0009】さらにこの発明の別の態様は、骨形成誘導
能を有するひとまたはうしポリペプチドの発現をコード
するDNA配列に関するものである。それらの配列は、
第2〜8表に示された5'−3'方向のヌクレオチド配列
を含む。他方、ストリンジェント条件下で第2〜8表の
DNA配列とハイブリダイゼーションするDNA配列、
または非ストリンジェント条件下で示されたDNA配列
とハイブリダイゼーションし、少なくとも1種の骨成長
因子生物学的特性を有する蛋白質の発現をコードするD
NA配列もこの発明に包含される。最後に、第2〜8表
の配列の対立遺伝子または他の変形もまた、それらのヌ
クレオチド変形の結果としてのペプチド配列の変形の存
否に拘わらず、この発明に含まれる。 【0010】さらにこの発明の別の態様は、前記DNA
配列を発現制御配列と効果的に組み合わせて含むベクタ
ーに関するものである。このベクターは、発現制御配列
と効果的に共同して骨成長因子ポリペプチドの発現をコ
ードするDNA配列により形質転換されたセルラインが
培養される、骨成長因子ポリペプチドの新規製造方法に
おいて使用され得る。この発明の方法は、ポリペプチド
発現用の宿主細胞として幾つかの公知細胞を使用し得
る。現在好ましいセルラインはほ乳類セルラインおよび
細菌細胞である。以下、詳細な記載および好ましい実施
態様を熟考すれば、この発明の他の態様および利点は明
らかである。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明の蛋白質は、後
記第2〜8表に示された配列と同一または実質的に相同
性のアミノ酸配列またはその一部分を有することを特徴
とする。これらの蛋白質もまた骨形成誘導能を特徴とす
る。また、この明細書に記載された骨成長因子は、第2
〜8表の配列に類似した配列によりコードされる因子を
含むが、その配列に対する修飾は、自然に行なわれるか
(例、ポリペプチドにおけるアミノ酸変更を誘導し得る
ヌクレオチド配列における対立遺伝子的改編)または慎
重な工学的処理により行なわれる。例えば、合成ポリペ
プチドは、第2〜8表のアミノ酸残基の連続配列を全体
的または部分的に複製し得る。これらの配列は、第2〜
8表の骨成長因子ポリペプチドと共有の一次、二次また
は三次構造および立体配座特性により、共通して骨成長
因子生物学的特性を有し得る。すなわち、それらは、治
療プロセスにおいて天然骨成長因子ポリペプチドの生物
学的活性代用物として使用され得る。 【0012】この明細書に記載された骨成長因子の配列
の他の特異的突然変異体は、グリコシル化部位の一方ま
たは両方の修飾を伴う。グリコシル化の不在または一部
のみのグリコシル化は、第2〜8表に示された骨成長因
子の配列に存在するアスパラギン結合グリコシル化認識
部位の一方または両方におけるアミノ酸置換または欠失
に起因する。アスパラギン結合グリコシル化認識部位
は、適当な細胞のグリコシル化酵素により特異的に認識
されるトリペプチド配列を含む。これらのトリペプチド
配列は、アスパラギン−X−トレオニンまたはアスパラ
ギン−X−セリン(ただし、Xは通常アミノ酸である)で
ある。グリコシル化認識部位の第一または第三アミノ酸
位の一方または両方における様々なアミノ酸置換または
欠失(および/または第2位におけるアミノ酸欠失)は、
修飾トリペプチド配列における非グリコシル化をもたら
す。またこの発明は、他の蛋白質性材料をコードするD
NA配列との随伴がなく、骨成長因子の発現をコードす
る新規DNA配列を(アレリック)包含する。これらのD
NA配列は、5'−3'方向の第2〜8表に示された配列
およびストリンジェント・ハイブリダイゼーション条件
[マニアチス等、「モレキュラー・クローニング(ア・ラ
ボラトリー・マニュアル)」、コールド・スプリング・ハ
ーバー・ラボラトリー(1982)、387〜389頁参
照]下で第2〜8表のDNA配列とハイブリダイゼーシ
ョンする配列を含む。 【0013】緩和ハイブリダイゼーション条件下で第2
〜8表の配列とハイブリダイゼーションし、骨成長因子
生物学的特性を有する骨成長因子の発現をコードするD
NA配列はまた、この発明の骨成長因子もコードする。
例えば、重要な相同性を有する領域、例えばグリコシル
化またはジスルフィド結合部位を第2〜8表の配列と共
有し、1種またはそれ以上の骨成長因子生物学的特性を
有する骨成長因子をコードするDNA配列は、DNA配
列が第2〜8表の配列とストリンジェント的にハイブリ
ダイゼーションしない場合でも、成長因子のこの新たな
科の一員を明らかにコードする。同様に、第2〜8表の
配列によりコードされる骨成長因子ポリペプチドをコー
ドするが、遺伝子コードの縮重またはアレリック変異
(アミノ酸変更を誘導する場合もしない場合もあり得る
種の集団における天然塩基の変形)故にコドン配列が異
なるDNA配列もまた、この明細書に記載された新規成
長因子をコードする。点突然変異または誘導修飾により
ポリペプチドの活性、半減期または生産の向上が誘発さ
れる第2〜8表のDNA配列における変形もまたこの発
明に包含される。 【0014】この発明の別の態様は、新規骨誘導因子の
新規製造方法に関するものである。この発明の方法は、
既知調節配列の制御下、この発明の新規骨成長因子ポリ
ペプチドの発現をコードするDNA配列により形質転換
された適当な細胞またはセルラインの培養を含む。適当
な細胞またはセルラインは、ほ乳類細胞、例えばチャイ
ニーズ・ハムスター卵巣細胞(CHO)であり得る。適当
なほ乳類宿主細胞の選択並びに形質転換、培養、増幅、
スクリーニング、および製品の製造および精製の方法は
当業界では周知である。例えば、ゲシングおよびサンブ
ルック、「ネイチャー」、293、620−625(19
81)または別法としてカウフマン等、「モル・セル・バ
イオル」、5(7)1750−1759(1985)または
ハウレイ等、アメリカ合衆国特許第4419446号参
照。後記実施例記載の別の適当なほ乳類セルラインは、
さるCOS−1セルラインである。同様に有用なほ乳類
セルラインはCV−1セルラインである。 【0015】細菌細胞は適当な宿主である。例えば、エ
シェリヒア・コリの様々な株(例、HB101、MC1
061)はバイオテクノロジー分野において宿主細胞と
してよく知られている。枯草菌(バシルス・サブチリ
ス)、プソイドモナス、他のかん菌などの様々な株もま
たこの方法において使用され得る。当業界の熟練者には
周知の多くの酵母細胞株もまた、この発明のポリペプチ
ドの発現用の宿主細胞として利用され得る。さらに、所
望により、昆虫細胞もこの発明の方法における宿主細胞
として利用され得る。例えば、ミラー等、「ジェネティ
ック・エンジニアリング」、8、277−298(プレナ
ム・プレス1986)およびその引用文献参照。この発
明の別の態様は、これらの新規骨誘導ポリペプチド類の
発現方法で使用されるベクターに関するものである。好
ましくは、これらのベクターは、この発明の新規因子を
コードする前述の完全な新規DNA配列を含む。さらに
また、これらのベクターは、骨誘導蛋白質配列を発現さ
せる適当な発現制御配列を含む。他方、上記修飾配列が
組み込まれたベクターはまた、この発明の具体例であ
り、骨誘導蛋白質の製造に有用である。これらのベクタ
ーはセルラインの形質転換方法で使用され得、選択され
た宿主細胞におけるその複製および発現を指向し得るこ
の発明のDNAコード配列と効果的に組み合わせて選択
された調節配列を含み得る。これらのベクターに有用な
調節配列は当業界の熟練者には周知であり、選択された
宿主細胞に応じて選択され得る。この選択は常套的であ
り、この発明の一部を形成するものではない。 【0016】骨が正常には形成されない環境において骨
の成長を誘導するこの発明の蛋白質は、骨折の治癒に適
用性を有する。この発明の蛋白質の1種またはそれ以上
を用いる骨原性製剤は、閉鎖および複雑骨折の縮小並び
に人工関節の固定改善における予防的用途を有し得る。
骨原性薬剤により新たに誘導される骨形成は、先天的、
外傷性または腫よう切除による頭顔欠損の修復に貢献
し、美容形成外科においても有用である。この発明の骨
生成因子は、歯周病の処置および他の歯修復プロセスに
おいて貴重であり得る。これらの薬剤は、骨形成細胞を
誘引し、骨形成細胞の成長を刺激し、または骨形成細胞
の原種の分化を誘導する環境を提供する。勿論、この発
明の蛋白質は他の治療用途を有し得る。この発明の別の
態様は、骨折および骨欠損に関連した他の状態または歯
周病の修復を目的とする治療方法および組成物に関する
ものである。前記組成物は、この発明の骨誘導因子蛋白
質の少なくとも1種の治療有効量を含有する。この発明
による骨誘導因子は、医薬的に許容し得る賦形剤または
マトリックスと混合した状態で治療組成物中に存在し得
る。さらにこの発明の治療方法および組成物は、この発
明の骨誘導因子の治療有効量およびこの発明の他の骨誘
導因子の少なくとも1種の治療有効量を含む。さらに、
この発明による蛋白質またはこの発明の蛋白質の組合わ
せは、それが相互作用し得る1種またはそれ以上の骨誘
導因子と共に投与され得る。さらに、骨誘導蛋白質は、
問題の骨欠損の処置に有益な他の薬剤と組合わされ得
る。それらの薬剤には様々な成長因子が含まれるが、限
定される訳ではない。pH、等張性、安定性などに関し
て生理学的に許容し得る蛋白質組成物の製造は、当業界
の技術の範囲内である。 【0017】特にBMP−1は、組成物において個々に
使用され得る。BMP−1はまた、この発明の他の蛋白
質の1種またはそれ以上と組合わせて使用され得る。B
MP−1およびBMP−2・クラスIは組合わせて使用
され得る。BMP−1およびBMP−2・クラスIIもま
た組合わせて使用され得る。BMP−1およびBMP−
3もまた組合わせて使用され得る。さらに、BMP−1
は、この発明の他の蛋白質の2種または3種と組合わせ
て使用され得る。例えば、BMP−1、BMP−2・ク
ラスIおよびBMP−2・クラスIIは組合わされ得る。
BMP−1はまた、BMP−2・クラスIおよびBMP
−3と組合わされ得る。さらに、BMP−1は、BMP
−2・クラスIIおよびBMP−3と組合わされ得る。B
MP−1、BMP−2・クラスI、BMP−2・クラス
IIおよびBMP−3は組合わされ得る。BMP−2・ク
ラスIは、医薬組成物において個々に使用され得る。B
MP−2・クラスIもまた、この発明の他の蛋白質の1
種またはそれ以上と組合わせて使用され得る。BMP−
2・クラスIは、BMP−2・クラスIIと組合わされ得
る。それはまた、BMP−3とも組合わされ得る。さら
にBMP−2・クラスIは、BMP−2・クラスIIおよ
びBMP−3と組合わされ得る。 【0018】BMP−2・クラスIIは、医薬組成物にお
いて個々に使用され得る。さらに、それは前述の他の蛋
白質と組合わせて使用され得る。さらに、それはBMP
−3と組合わせて使用され得る。BMP−3は、組成物
において個々に使用され得る。さらにそれは、前述の様
々な組合わせで使用され得る。この治療方法は、インプ
ラントまたはデバイスとして組成物を局所投与すること
を含む。投与される場合、勿論この発明で使用される治
療組成物は、発熱物質を含まない、生理学的に許容し得
る形態を呈する。さらに、この組成物は、望ましくは骨
損傷部位への送達に適した粘稠性形態で封入または注射
され得る。好ましくは、骨成長誘導因子組成物は、骨誘
導因子を骨損傷部位に送達し、成長する硬骨および軟骨
構造を提供し得、最適状態で体内に再吸収され得るマト
リックスを含む。それらのマトリックスは、他の内植医
学適応例で現在使用されている他の材料により形成され
得る。 【0019】材料の選択は、例えば、生物学的適合性、
生物分解性、機構特性、表面的外観および界面特性に基
づいて行なわれる。同様に、骨誘導因子の適用は適当な
製剤を限定する。骨誘導因子に適用され得るマトリック
スは、生物分解性で化学的に定義されるもの、例えば硫
酸カルシウム、燐酸トリカルシウム、ヒドロキシアパタ
イト、ポリ乳酸、ポリ無水物(ただし、これらに限定さ
れる訳ではない)、生物分解性で生物学的に明確に定義
されるもの、例えば骨もしくは皮膚コラーゲン、他の純
粋な蛋白質または細胞外マトリックス成分、非生物分解
性で化学的に定義されるもの、例えば焼結ヒドロキシア
パタイト、生体ガラス、アルミン酸塩または他のセラミ
ック、または前述のタイプの材料を幾つか組合わせたも
の、例えばポリ酪酸およびヒドロキシアパタイトまたは
コラーゲンおよび燐酸トリカルシウムであり得る。生体
セラミックもまた組成物、例えばカルシウム−アルミン
酸塩−燐酸塩において改変され得、例えば孔サイズ、粒
子サイズ、粒子形状および生物分解性の改変が行なわれ
得る。 【0020】投与量については、この成長因子の作用を
修飾する様々な要因、例えば形成が望まれる骨の重量、
骨損傷の部位、損傷骨の状態、患者の年令、性別および
治療食、感染の重症度、投与時間および他の臨床要因を
考慮して担当医が決定する。用量は、再構成およびBM
Pの組成物において使用されるマトリックスのタイプに
より変動し得る。最終組成物への他の既知成長因子、例
えばIGF1(インスリン様成長因子1)の追加もまた用
量に影響を与え得る。一般的に、投与量は、所望の骨重
量1g当たり、蛋白質約10〜106ナノグラムの範囲
内とすべきである。経過は骨成長および/または修復の
定期的評価(例、エックス線)によりモニターされ得る。
また、これらの治療組成物は、骨誘導因子における種特
異性の欠如故に現在獣医学適用においても貴重である。
ひとに加えて特定の家畜およびサラブレッドのうまは、
この発明の骨誘導因子による処置において望ましい患者
である。以下、実施例により、うし蛋白質の回収および
特性検定、それらの使用によるひと蛋白質の回収、ひと
蛋白質の獲得および組換え技術による蛋白質の発現にお
けるこの発明の実施態様を説明する。 【0021】 【実施例】 実施例1 うし骨誘導因子の単離 ウリスト等、「プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・
ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ」、70:35
11(1973)の方法に従い、破砕したうしの骨粉(2
0−120メッシュ、ヘリトレックス)を製造する(ただ
し、下記の通り幾つかの抽出工程は省く)。10kgの
粉末を、4℃で48時間激しい撹はん下、0.6NのH
Clを連続交換しながら脱塩する。生成した懸濁液を4
℃で16時間2モルのCaCl2および10ミリモルのエ
チレンジアミン-四酢酸[EDTA]50lにより抽出
し、次いで50lの0.5モルEDTA中で4時間抽出
する。残留物を蒸留水で3回洗浄した後、「クリニカル
・オーソペディックス・アンド・リレーデット・リサー
チ」、171:213(1982)の記載に従い、4モルの
グアニジン塩酸塩[GuCl]、20ミリモルのトリス(pH
7.4)、1ミリモルのN−エチルマレイミド、1ミリモ
ルのヨードアセトアミド、1ミリモルのフェニルメチル
スルホニル・フッ素20lに再懸濁する。16〜20時
間後、上清を除去し、別の10lのGuCl緩衝液と置き
換える。残留物をさらに24時間抽出する。 【0022】粗GuCl抽出物を合わせ、10000分子
量遮断膜を備えたペリコン装置で約20倍に濃縮し、次
いで50ミリモルのトリス、0.1モルのNaCl、6モ
ルの尿素(pH7.2)、第一カラム用出発緩衝液に対して
透析する。充分透析後、蛋白質を4リットルDEAEセ
ルロースカラムに仕込み、未結合フラクションを集め
る。未結合フラクションを濃縮し、6モル尿素中50ミ
リモルのNaAc、50ミリモルのNaCl(pH4.6)に対
して透析する。未結合フラクションをカルボキシメチル
セルロースカラムに適用する。カラムに結合していない
蛋白質を出発緩衝液で充分洗浄することにより除去し、
骨誘導因子含有材料を50ミリモルのNaAc、0.25
ミリモルのNaCl、6モルの尿素(pH4.6)によりカラ
ムから脱着させる。この段階溶離から得られた蛋白質を
20〜40倍に濃縮し、次いで80ミリモルKPO4、
6モル尿素(pH6.0)により5倍に希釈する。溶液のp
Hを500ミリモルのK2HPO4により6.0に調節す
る。80ミリモルKPO4、6モル尿素(pH6.0)中で
平衡状態にしたヒドロキシルアパタイトカラム(LKB)
に試料を適用し、同緩衝液でカラムを洗浄することによ
り、未結合蛋白質を全て除去する。骨誘導因子活性蛋白
質を100ミリモルKPO4(pH7.4)および6モル尿
素により溶離させる。 【0023】この蛋白質を約10倍に濃縮し、固体Na
Clを加えて最終濃度0.15モルとする。この材料を、
50ミリモルKPO4、150ミリモルNaCl、6モル
尿素(pH7.4)中で平衡状態にしたヘパリン−セファロ
ースカラムに適用する。出発緩衝液でカラムを充分洗浄
後、骨誘導因子活性蛋白質を50ミリモルKPO4、7
00ミリモルりNaCl、6モル尿素(pH7.4)により溶
離させる。このフラクションを最小体積に濃縮し、4モ
ルGuCl、20ミリモルのトリス(pH7.2)により平衡
状態にしたスーパローズ6およびスーパローズ12カラ
ム(一列に連結)に0.4mlアリコートを適用し、カラ
ムを流速0.25ml/分で展開する。骨誘導因子活性
を示す蛋白質は、約30000ダルトンの蛋白質に対応
する相対移動を呈する。 【0024】上記フラクションをプールし、50ミリモ
ルNaAc、6モル尿素(pH4.6)に対して透析し、ファ
ルマシア・モノS HRカラムに適用する。カラムを1.
0モルNaCl、50ミリモルNaAc、6モル尿素(pH
4.6)への勾配により展開する。活性フラクションをプ
ールし、10%トリフルオロ酢酸(TFA)によりpH3.
0とする。この材料を0.1%TFA中0.46×25c
mバイダックC4カラムに適用し、カラムを90%アセ
トニトリル、0.1%TFAへの勾配により展開する(6
0分間で31.5%アセトニトリル、0.1%TFAから
49.5%アセトニトリル、0.1%TFA、ただし1分
間1mlの速度)。活性材料を約40−44%アセトニ
トリルで溶離する。マッコナヘイ等、「インターナショ
ナル・アーカイブス・オブ・アラージー」、29:185
−189(1966)、ボルトン等、「バイオケミカル・
ジャーナル」、133:529(1973)およびボーウェ
ン-ポープ、「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミ
ストリー」、237:5161(1982)の中の一法によ
り、適当なフラクションのアリコートをヨウ素化する。
これらのフラクション中に存在するヨウ素化蛋白質をS
DSゲル電気泳動および尿素トリトンX100等電点電
気泳動により分析する。この段階で、骨誘導因子を評価
すると、約10−50%純度である。 【0025】実施例2 うし骨誘導因子の特性検定 A.分子量 実施例1により得られた約20μgの蛋白質を凍結乾燥
し、1×SDS試料緩衝液に再溶解する。37℃で15
分加熱後、試料を15%SDSポリアクリルアミドゲル
に適用し、次いで冷却しながら電気泳動させる。予め染
色した分子量標準(ベゼスダ・リサーチ・ラブズ)と比べ
て分子量を測定する。完了直後、骨誘導因子含有ゲルレ
ーンを0.3cm片に切断する。各片をすり潰し、1.4
mlの0.1%SDSを加える。試料を室温で一夜穏や
かに振り混ぜて蛋白質を溶離させる。各ゲル片を脱塩す
ることにより、生物学的検定における干渉を防ぐ。各試
料から得た上清を10%TFAによりpH3.0に酸性化
し、0.45ミクロン膜によりろ過し、0.46cm×5
cmC4バイダックカラムに入れ、0.1%TFAから
0.1%TFA、90%CH3CNへの勾配により展開す
る。適当な骨誘導因子含有フラクションをプールし、2
0mgのラット・マトリックスにより再構成する。この
ゲル・システムにおいて、骨誘導因子フラクションの大
部分は、約28000−30000ダルトンの分子量を
有する蛋白質移動度を有する。 【0026】B.等電点電気泳動 骨誘導因子活性の等電点を変性等電点電気泳動システム
において測定する。トリトンX100尿素ゲルシステム
(ホーファー・サイエンティフィック)を次の要領で修正
する。1)使用される両性電解質の40%はサーバライ
ト3/10あり、60%はサーバライト7−9である。
2)使用されるカソライト(catholyte)は40ミリモルN
aOHである。実施例1で得られた約20μgの蛋白質
を凍結乾燥し、試料緩衝液に溶解し、等電点電気泳動ゲ
ルに適用する。ゲルを20ワット、10℃で約3時間移
動させる。完了時、骨誘導因子含有レーンを0.5cm
片に切断する。各片を1.0mlの6モル尿素、5ミリ
モルのトリス(pH7.8)中ですり潰し、試料を室温で振
り混ぜる。試料を上記と同様に酸性化し、ろ過し、脱塩
し、検定する。実施例3記載の検定で測定された活性の
大部分は、8.8−9.2のpIと一致する形で移動す
る。 【0027】C.サブユニットの特性 骨誘導因子のサブユニット組成についても測定する。純
粋な骨誘導因子を上記と同様にプレパラティブ15%S
DSゲルから分離する。次いで試料の一部を試料緩衝液
中5ミリモルDTTにより還元し、15%SDSゲルに
おいて再電気泳動させる。約30キロダルトン蛋白質
は、約20キロダルトンおよび18キロダルトンの箇所
で2本の大きなバンド並びに30キロダルトンの箇所で
小さなバンドを生ずる。2本のバンドの広さは、恐らく
はグリコシル化、他の翻訳後修飾、蛋白質加水分解によ
る減成またはカルバミル化に起因すると思われる不均質
性を示す。 【0028】実施例3 骨誘導因子の生物学的活性 サンパスおよびレディ、「プロシーディングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・
オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリ
カ」、80:6591−6595(1983)の一般的方法
によるラット骨形成検定を用いることにより、実施例1
で得られたこの発明のうし骨誘導因子の骨生成活性を評
価する。またこの検定を用いて他の種類の骨誘導因子を
評価することも可能である。エタノール沈澱工程の代わ
りに検定フラクションの水に対する透析を行う。次い
で、溶液または懸濁液を揮発性溶媒、例えば0.1−0.
2%TFAに再溶解し、生成した溶液を20mgのラッ
ト・マトリックスに加える。この材料を冷凍し、凍結乾
燥し、生成した粉末を#5ゼラチンカプセルに封入す
る。21−49日令の雄ロング・エバンス・ラットの腹
部胸領域にカプセルを皮下内植する。7−14日後イン
プラントを除去する。各インプラントの半分を用いてア
ルカリ性ホスファターゼ分析[レディ等、「プロシーディ
ングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オ
ブ・アメリカ」、69:1601(1972)参照]を行
い、半分を固定し、組織分析を行う。常用手順で、1μ
mグリコメタクリレート部分をボン・コッサおよび酸性
フーシン(fuschin)で染色することにより、新規骨無機
質を検出する。アルカリ性ホスファターゼ、マトリック
ス形成プロセスにおいて軟骨芽細胞および骨芽細胞によ
り生産される酵素もまた測定される。新しい軟骨および
硬骨形成はしばしばアルカリ性ホスファターゼレベルと
相関する。下記第1表は、骨誘導因子により処理されな
かった対照を含むラット・マトリックス試料の用量応答
を示す。 【0029】 【表1】 第1表内植蛋白質*(μg) 軟骨 アルカリ性ホスファターゼ(μ/l) 7.5 2 実施せず 2.5 3 445.7 0.83 3 77.4 0.28 0 32.5 0.00 0 31.0 *この段階で骨誘導因子は約10−15%の純度である。 【0030】形成された硬骨または軟骨は、マトリック
スによりふさがれた空間に物理的に閉じ込められる。ま
た、前記と同様にSDSゲル電気泳動および等電点電気
泳動により試料を分析し、次いでオートラジオグラフィ
ーを行う。分析は、pI9.0および28−30キロダル
トンでの蛋白質バンドと活性の相関関係を示す。1OD
/mg−cmの消衰係数を蛋白質に関する推定値として
使用し、特定フラクション中の骨誘導因子の純度を近づ
ける。前記希釈物におけるインビボ ラット骨形成検定
において、蛋白質は、10〜200ng蛋白質/(骨)g
〜恐らくは1μg蛋白質/(骨)gより大の比率でインビ
ボ活性を呈する。 【0031】実施例4 うし骨誘導因子蛋白質組成物 28−30キロダルトンの分子量を有する実施例2Aの
蛋白質組成物を実施例2Cの記載に従い還元し、トリプ
シンで消化する。下記のアミノ酸配列を有する8種のト
リプシンフラグメントを標準的方法により単離する。 フラグメント1:AAFLGDIALDEEDLG フラグメント2:AFQVQQAADL フラグメント3:NYQDMVVEG フラグメント4:STPAQDVSR フラグメント5:NQEALR フラグメント6:LSEPDPSHTLEE フラグメント7:FDAYY フラグメント8:LKPSN?ATIQSIVE 【0032】実施例1記載の方法と類似した精製手順に
従い、うしの骨由来の蛋白質の低級精製製品を製造す
る。この精製手順は、DE−52カラム、CMセルロー
スカラムおよびモノSカラムの省略並びにヒドロキシル
アパタイトおよびヘパリン・セファロースカラムの順で
の置き換えにより前記手順からは基本的に変化する。簡
単に述べると、濃縮粗4モル抽出物をエタノール(4度)
に加えて85%最終濃度とする。次いで混合物を遠心分
離し、沈澱を50ミリモルのトリス、0.15モルNaC
l、6.0モル尿素に再溶解する。次に、この材料を前記
と同様にヘパリン・セファロースにおいて分画化する。
ヘパリン結合材料を前記と同様にヒドロキシアパタイト
において分画化する。活性フラクションをプールし、濃
縮し、高度分離ゲルろ過において分画化する(6モルの
グアニジニウムクロリド、50ミリモルのトリス(pH
7.2)中TSK30000)。活性フラクションをプー
ルし、0.1%TFAに対して透析し、次いで前記と同
様にC4バイダック逆相カラムにおいて分画化する。調
製物を還元し、アクリルアミドゲルで電気泳動する。1
8Kバンドに対応する蛋白質を溶離させ、トリプシンで
消化する。下記のアミノ酸配列を有するトリプシンフラ
グメントが分離される。 フラグメント9:SLKPSNHATIQS?V フラグメント10:SFDAYYCS?A フラグメント11:VYPNMTVESCA フラグメント12:VDFADI?W ただし、トリプシン・フラグメント7および8は、実質
的にそれぞれフラグメント10および9であるものとす
る。 【0033】A.bBMP−1 レイズ、「ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロ
ジー」、183(1):1−12(1985)の方法に従い、
オリゴヌクレオチドのプール(または特有のオリゴヌク
レオチド)を成分とするプローブを設計し、自動DNA
シンセサイザーで合成する。一プローブは、下記ヌクレ
オチド配列 TCCTCATCCAGGGCAATGTCGCCCAGGAAGGC を有する比較的長い(32ヌクレオチド)「ゲスマー」[ツ
ール等、「ネイチャー」、312:342−347(198
4)]を成分としている。 遺伝子コードは同義性であるため(複数のコドンが同じ
アミノ酸をコードし得る)、プローブプールにおけるオ
リゴヌクレオチドの数は、真核生物におけるコドン使用
頻度、G:T塩基対の相対安定性および真核生物コード
配列におけるジヌクレオチドCpGの相対的希少性に基
づいて減らされる[ツール等(前出)参照]。第2セットの
プローブは、アミノ酸をコードし得る可能な配列を全て
含む短いオリゴヌクレオチド(長さ17ヌクレオチド)に
より構成される。第2セットのプローブは下記配列を有
する。 (a)A [A/G] [A/G] TC [T/C] TC [T/C] TC [A/G] TC [T/
C] AA (b)A [A/G] [A/G] TC [T/C] TC [T/C] TC [A/G] TCNAG 括弧内のヌクレオチドは代替配列である。「N」はA、
T、CまたはGを意味する。 【0034】両場合において、プローブ設計に使用され
るアミノ酸配列の領域は、可能ならば高度変性コドンを
避けることにより選択される。オリゴヌクレオチドを自
動DNAシンセサイザーで合成する。次いで、ポリヌク
レオチドキナーゼおよび32P−ATPを用いてプローブ
に放射性標識を行う。これら2セットのプローブを用い
てうしゲノム組換え体ライブラリーをスクリーニングす
る。ライブラリーは次の要領で構築される。うし肝臓D
NAを制限エンドヌクレアーゼ酵素Sau 3Aにより部
分消化し、ショ糖勾配により沈降させる。次に、15−
30キロ塩基の範囲でのサイズ分画DNAをバクテリオ
ファージBamHIベクターEMBL3に結合する[フリ
シャウフ等、「ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイ
オロジー」、170:827−842(1983)]。ライ
ブラリーを1プレート当たり組換え体8000個の割合
で培養する。プラークの重複ニトロセルロースレプリカ
を作成し、ウー等、「プロシーディングズ・オブ・ザ・ナシ
ョナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナ
イテッド・ステーツ・オブ・アメリカ」、75:3688−
91(1978)の手順の修正法に従い増幅する。 【0035】32merプローブを32P−ガンマ−ATP
によりキナーゼ化し、45℃で5×SSC、0.1%S
DS、5×デンハルツ、100μg/mlのサーモン精
液DNA中1セットのフィルターとハイブリダイゼーシ
ョンし、45℃で5×SSC、0.1%SDSにより洗
浄する。17merプローブをキナーゼ化し、50℃で3
モルのテトラメチルアンモニウムクロリド(TMAC)、
0.1モルの燐酸ナトリウム(pH6.5)、1ミリモルE
DTA、5×デンハルツ、0.6%SDS、100μg
/mlサーモン精液DNA中他のセットのフィルターと
ハイブリダイゼーションし、50℃で3モルTMAC、
50ミリモルのトリス(pH8.0)により洗浄する。これ
らの条件により、17merプローブプールに対する不適
当な組合わせの検出は最小限となる[ウッド等、「プロシ
ーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステー
ツ・オブ・アメリカ」、82:1585−1588(19
85)参照]。この方法により400000個の組換え体
をスクリーニングし、一デュプリケイト陽性をプラーク
精製する。ラムダbP−50と称するこの組換え体バク
テリオファージのプレートリゼイトからDNAを分離す
る。bP−50は、1986年12月16日に受託番号
40295としてアメリカン・タイプ・カルチャー・コ
レクション(アメリカ合衆国メリーランド、ロックビ
ル、パークローン・ドライブ12301)(以後「ATC
C」と称す)に寄託された。この寄託物およびこの明細書
に含まれる他の寄託物は、特許手続きを目的とする微生
物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約およびそ
の下での規則の必要条件を満たしている。このbP−5
0クローンは、bBMP−1と称するうし骨成長因子の
少なくとも一部をコードする。 【0036】このbBMP−1クローンのオリゴヌクレ
オチド・ハイブリダイゼーション領域は、M13中にサ
ブクローン化され、標準技術により配列された約800
bpのEcoRIフラグメントに対して局在している。ラム
ダbP−50の部分的DNA配列および誘導されたアミ
ノ酸配列を下記第2表に示す。牛骨28〜30kd材料か
ら分離されたトリプシンフラグメントに対応するアミノ
酸配列は、第2表の下線部である。この配列の最初の下
線部分は、オリゴヌクレオチドプローブが設計される上
記トリプシンフラグメント1に対応する。第二の下線部
分は、上記トリプシンフラグメント2に対応する。予測
されたアミノ酸配列は、トリプシンの特異性を考慮して
予想した通り、塩基性残基(R)がトリプシンフラグメン
ト2の前にあることを示す。第2表におけるヌクレオチ
ド位置#292−293のカップレットCTに先行する
核酸配列は、コンセンサス受容配列(すなわち、ピリミ
ジン濃厚域、TCTCTCTCC、次にAG)の存在お
よび誘導されたアミノ酸配列の適当な位置における塩基
性残基の欠如に基づきイントロン(非コード配列)である
と思われる。このbBMP−1ゲノム配列は第2表にお
いて明白である。このゲノムクローンからの推定に基づ
くbBMP−1ペプチド配列は37アミノ酸長であり、
第2表におけるヌクレオチド#294〜#404のDN
A配列によりコードされる。 【0037】 【表2】【0038】B.bBMP−2 フラグメント3のアミノ酸配列に基づき、オリゴヌクレ
オチドのプールを成分とする2種のプローブを設計し、
前記と同様に自動DNAシンセサイザーで合成する。 プローブ#1:ACNACCAT[A/G]TC[T/C]TG
[A/G]ATプローブ#2:CA[A/G]GA[T/C]A
TGGTNGTNGA これらのプローブを放射性標識し、これらを用いて、A
項の記載に従い(ただし、ベクターはラムダJ1BamH
1armsである)構築されたうしゲノムライブラリーをス
クリーニングする[ムリンズ等、「ネイチャー」、308:
856−858(1984)]。放射性標識17−merプロ
ーブ#1を、A項記載の17merプローブに関する方法
によるフィルターのセットとハイブリダイゼーションす
る。上記A項記載の手順により400000個の組換え
体をスクリーニングする。一デュプリケイト陽性をプラ
ーク精製し、DNAを、ラムダbP−21と称する組換
えバクテリオファージの培養リゼイトから分離する。バ
クテリオファージbP−21は、1987年3月6日に
ATCC40310の受託番号でATCCに寄託され
た。bP−21クローンは、bBMP−2と称するうし成
長因子をコードする。 【0039】このbBMP−2クローンのオリゴヌクレ
オチド・ハイブリダイゼーション領域は、M13中にサ
ブクローン化され、標準技術により配列決定された約
1.2キロ塩基のSacI制限フラグメントに対して局在
する。このSacIフラグメントおよびbP−21の隣接
HindIII−SacI制限フラグメントの部分的DNA配列
および誘導されたアミノ酸配列を下記第3表に示す。こ
のクローンからのbBMP−2ペプチド配列は129ア
ミノ酸長であり、ヌクレオチド#1〜ヌクレオチド#3
87のDNA配列によりコードされる。牛骨28〜30
kd材料から分離されたトリプシンフラグメントに対応す
るアミノ酸配列は、第3表の下線部である。この配列の
下線部分は、bBMP−2に関するオリゴヌクレオチド
プローブが設計される上記トリプシンフラグメント3に
対応する。予測されたアミノ酸配列は、トリプシンの特
異性を考慮して予想した通り、塩基性残基(K)がトリプ
シンフラグメント3の前にあることを示す。CGTトリ
プレットによりコードされるアルギニン残基は、それに
隣接する停止コドン(TAG)の存在に基づき恐らく蛋白
質のカルボキシ末端であると思われる。 【0040】 【表3】【0041】C.bBMP−3 トリプシンフラグメント9(プローブ#3)、10(プロ
ーブ#2)および11(フ゜ロ-フ゛#1)のアミノ酸配列に基づい
て、オリゴヌクレオチドのプールを成分とするプローブ
を設計し、自動DNAシンセサイザーで合成する。 プローブ#1:ACNGTCAT[A/G]TTNGG[A
/G]TA プローブ#2:CA[A/G]TA[A/G]TANGC[A
/G]TC[A/G]AA プローブ#3:TG[A/G/T]ATNGTNGC[A/
G]TG[A/G]TT 上記A項で詳述したTMACハイブリダイゼーション方
法により、EMBL3において構築された組換えうしゲ
ノムライブラリーをスクリーニングする。400000
個の組換え体を32Pで標識されたプローブ#1により繰
り返しスクリーニングする。このプローブとハイブリダ
イゼーションした組換え体は全て二次培養として再培養
される。トリプリケイト・ニトロセルロース・レプリカ
は二次培養物から成り、前記と同様に増幅される。3セ
ットのフィルターを再びTMAC条件下でプローブ#
1、#2および#3とハイブリダイゼーションする。一
クローン、ラムダbP−819は3種のプローブ全てと
ハイブリダイゼーションする。これをプラーク精製し、
DNAをプレートリゼイトから分離する。バクテリオフ
ァージ ラムダbP−819は、1987年6月16日に
ATCC40344の受託番号下でATCCに寄託され
た。このbP−819クローンは、bBMP−3と称する
うし骨成長因子をコードする。 【0042】プローブ#2とハイブリダイゼーションす
るbP−819の領域は局在して配列している。この領
域の部分的DNAおよび誘導されたアミノ酸配列を第4
A表に示す。トリプシンフラグメント10および12に
対応するアミノ酸配列は下線部である。最初の下線部の
配列はフラグメント12に対応し、第2の下線部の配列
はフラグメント10に対応する。従って、プローブ#2
とハイブリダイゼーションするbP−819のこの領域
は、少なくとも111個のアミノ酸をコードする。この
アミノ酸配列は、ヌクレオチド#414〜#746のD
NA配列によりコードされる。 【0043】 【表4】 【0044】プローブ#1および#3とハイブリダイゼ
ーションするbP−819の領域は局在して配列してい
る。この領域の部分的DNAおよび誘導されたアミノ酸
配列を第4B表に示す。トリプシンフラグメント9およ
び11に対応するアミノ酸配列は下線部である。最初の
下線部の配列はフラグメント9に対応し、第2の下線部
の配列はフラグメント11に対応する。プローブ#1お
よび#3とハイブリダイゼーションするbP−819の
この領域のペプチド配列は、第4B表のヌクレオチド#
305〜#493によりコードされる長さ64個のアミ
ノ酸である。AGAトリプレットによりコードされるア
ルギニン残基は、それに隣接する停止コドン(TAA)の
存在に基づき蛋白質のカルボキシ末端であると思われ
る。カップレットTC(305−306位)に先行する核
酸配列は、コンセンサス受容配列(すなわち、ピリミジ
ン濃厚域、TTCTCCCTTTTCGTTCCT、次
にAG)の存在および誘導されたアミノ酸配列の適当な
位置における塩基性残基以外の停止配列の存在に基づき
イントロン(非コード配列)であると思われる。 【0045】従って、bBMP−3は、第4A表および
第4B表のDNAおよびアミノ酸配列を有することを特
徴とする。このクローンのペプチド配列は174アミノ
酸長であり、第4A表のヌクレオチド#414〜ヌクレ
オチド#746および第4B表のヌクレオチド#305
〜ヌクレオチド#493のDNA配列によりコードされ
る。 【0046】 【表5】【0047】実施例5 ひと骨誘導因子 A.hBMP−1 うしおよびひとの骨成長因子遺伝子は著しく相同性を示
すと思われるため、第2表のうしbBMP−1 DNA配
列(またはその一部分)をプローブとして用いることによ
り、ひと遺伝子ライブラリーをスクリーニングする。う
しゲノムクローンの800bp EcoRIフラグメントを
ニック翻訳により32Pで標識する。ひとゲノムライブラ
リー(ツール等、前出)を、1プレート当たり組換え体4
0000個の割合で20プレートにおいて培養する。デ
ュプリケイト・ニトロセルロースフィルター・レプリカ
は、各プレートで構成されており、50℃で約14時間
5×SSC、5×デンハルツ、100μg/ml変性サ
ーモン精液DNA、0.1%SDS(標準ハイブリダイゼ
ーション溶液)中ニック翻訳プローブとハイブリダイゼ
ーションされる。次いで、フィルターを50℃で1×S
SC、0.1%SDSにより洗浄し、オートラジオグラ
フィーに付す。5つのデュプリケイト陽性を分離し、プ
ラーク精製する。これらの組換えバクテリオファージの
うちの1種、LP−H1のプレート・リゼイトからDN
Aを得る。LP−H1は1987年3月6日にATCC
に寄託された(受託番号40311)。このクローンは、
hBMP−1というひとゲノム骨成長因子の少なくとも
一部分をコードする。LP−H1のハイブリダイゼーシ
ョン領域は、2.5キロ塩基XbaI/HindIII制限フラ
グメントに対して局在している。 【0048】ラムダLP−H1の部分的DNA配列およ
び誘導されたアミノ酸配列を下記第5表に示す。このク
ローンからのペプチド配列は37アミノ酸長であり、ヌ
クレオチド#3440〜ヌクレオチド#3550のDN
A配列によりコードされる。第5表のコード配列の側面
には、約28個のヌクレオチド(推定に基づく5'非コー
ド配列)および約19個のヌクレオチド(推定に基づく
3'非コード配列)が存在する。第2表のbBMP−1配
列と第5表のhBMP−1ゲノム配列とを比較すると、
両配列間に顕著な相同性の存在することが示される。コ
ード領域のサイズおよび非コード領域の位置は、一般に
異なる種類の相同性遺伝子においても保持されているた
め、骨誘導因子遺伝子のコードおよび非コード領域の配
置は同定され得る。相同部位においてシグナルを生じる
RNAが側面に位置する、2種類の遺伝子間の相同性領
域は、コード領域を示す。 【0049】 【表6】【0050】第5表に示されたひとコード配列に特異的
なプローブを用いることにより、骨誘導因子を合成する
ひとセルラインまたは組織を同定する。このプローブは
次の方法に従い作成される。下記配列 (a)GGGAATTCTGCCTTTCTTGGGGACATTGCCCTGGACGAAGAGGACCT
GAG (b)CGGGATCCGTCTGAGATCCACAGCCTGCTGTACCTGGAAGGCCCTCA
GG を有する2種のオリゴヌクレオチドを自動シンセサイザ
ーで合成し、アニーリングし、エシェリヒア・コリDN
AポリメラーゼIのクレノウ・フラグメントを用いて広
げ、制限酵素EcoRIおよびBamHIにより消化し、M
13ベクターに挿入する。次に、一本鎖32P標識プロー
ブは、標準技術によりこのサブクローンの鋳型調製物に
より作成される。ツール等の方法(前出)により、様々な
細胞および組織供給源由来のポリアデニル化RNAをホ
ルムアルデヒド-アガロースゲルにより電気泳動させ、
ニトロセルロースに移動させる。次いで、このプローブ
を、42℃で一夜50%ホルムアミド、5×SSC、
0.1%SDS、40ミリモルの燐酸ナトリウム(pH6.
5)、100μg/mlの変性サーモン精液DNAおよ
び5ミリモルのバナジルリボヌクレオシド中ニトロセル
ロース・ブロットとハイブリダイゼーションし、0.2
×SSC、0.1%SDS中65℃で洗浄する。オート
ラジオグラフィーによると、ひと骨肉腫セルラインU−
2 OS由来のRNAを含むレーンは、約4.3および
3.0キロ塩基のRNA種に対応するハイブリダイゼー
ション・バンドを含んでいる。 【0051】cDNAをU−2 OSポリアデニル化RN
Aから合成し、確立された技術により(ツール等、前出)
ラムダgt10にクローン化する。このライブラリーから
の組換え体20000個を50プレートの各々において
培養する。デュプリケイト・ニトロセルロース・レプリ
カはこれらのプレートで構成される。前記オリゴヌクレ
オチドを32P−ガンマ−ATPによりキナーゼ化し、5
5℃で一夜標準ハイブリダイゼーション溶液中で2セッ
トのレプリカとハイブリダイゼーションする。次いで、
フィルターを55℃で1×SSC、0.1%SDSによ
り洗浄し、オートラジオグラフィーに付す。ラムダU2
OS−1と称する一デュプリケイト陽性をプラーク精製
する。ラムダU2OS−1は1987年6月16日にA
TCCに寄託された(受託番号40343)。ラムダU2
OS−1の挿入体の全ヌクレオチド配列および誘導され
たアミノ酸配列を第6表に示す。このcDNAクローン
は、分泌された蛋白質特有の疎水性リーダー配列が後に
続くメチオニンをコードし、ヌクレオチド位2226−
2228の停止コドンを含む。このクローンは、このア
ミノ酸配列に基づき分子量og83キロダルトンを有する
730個のアミノ酸で構成される蛋白質をコードする、
2190bpのオープン・リーディング・フレームを含
む。このクローンは、第5表に示したコード領域と同じ
配列を含む。この蛋白質は、分泌後開裂してhBMP−
1蛋白質を生成する一次翻訳産物を示すと考えられる。
従って、このクローンは、ゲノムhBMP−1配列ラム
ダLP−H1に含まれるひと遺伝子フラグメントに対応
するhBMP−1のcDNAである。ただし、BMP−1
のアミノ酸#550〜#590は、表皮成長因子並びに
プロテインC、第X因子および第IX因子の「成長因子」領
域と相同性である。 【0052】 【表7】【表8】【表9】【表10】【0053】B.hBMP−2:クラスIおよびII 実施例4B記載のHindIII−SacIうしゲノムbBMP
−2フラグメントをM13ベクターにサブクローンす
る。32P−標識一本鎖DNAプローブは、このサブクロ
ーンの鋳型調製物から作成される。このプローブを用い
ることにより、A項で前述された様々な細胞および組織
供給源由来のポリアデニル化RNAをスクリーニングす
る。約3.8キロ塩基のmRNA種に対応するハイブリダ
イゼーション・バンドは、ひとセルラインU−2 OS
由来のRNAを含むレーンにおいて検出される。HindI
II−SacIフラグメントをニック翻訳により32Pで標識
し、これを用いて、65℃で一夜標準ハイブリダイゼー
ション緩衝液中でハイブリダイゼーションし、次いで6
5℃で1×SSC、0.1%SDSにより洗浄すること
により、前記U−2 OScDNAライブラリーのニトロ
セルロース・フィルター・レプリカをスクリーニングす
る。12個のデュプリケイト陽性クローンを取り上げ、
二次培養として再培養する。デュプリケイト・ニトロセ
ルロース・レプリカは二次培養物から成り、一次スクリ
ーニングを行なった場合と同様に両セット共うしゲノム
プローブとハイブリダイゼーションされる。次いで65
°で一方のセットのフィルターを1×SSC、0.1%
SDSで洗浄し、他方のセットを0.1×SSC、0.1
%SDSで洗浄する。 【0054】2クラスのhBMP−2 cDNAクローン
は、高いストリンジェント洗浄条件下(0.1×SSC、
0.1%SDS)において、強い(4組換え体)または弱い
(7組換え体)ハイブリダイゼーション・シグナルに基づ
き明白である。11組換えバクテリオファージ全部をプ
ラーク精製し、小規模DNA調製物を各々の培養リゼイ
トから作成し、配列分析用に挿入体をpSP65および
M13にサブクローン化する。hBMP−2・クラスI
と称する(BMP−2としても知られている)強いハイブ
リダイゼーションクローンの配列分析は、それらが第3
表に示された配列と強い配列相同性を有することを示
す。従ってこれらのクローンは、bBMP−2遺伝子(こ
の部分配列は第3表に示されている)によりコードされ
る蛋白質のひと均等蛋白質をコードするcDNAであ
る。hBMP−2・クラスIIと称する(BMP−4として
も知られている)弱いハイブリダイゼーション組換え体
の配列分析は、それらもまた、それらのコード領域の
3'末端において第3表に示した配列と全く相同性であ
る(ただし、さらに大きい5'領域ではそれほどではな
い)ことを示す。すなわち、それらは、同一ではない
が、前記構造との類似構造を有するひと蛋白質をコード
する。 【0055】完全長のhBMP−2・クラスIcDNAク
ローンも同様の方法で得られる。クラスIIサブクローン
の1つ(II−10−1)の1.5キロ塩基挿入体を分離
し、ニック翻訳により放射性標識する。上記でスクリー
ニングされたU−2 OS cDNAライブラリーのニト
ロセルロース・レプリカ(50フィルター、10000
00組換え体バクテリオファージに対応)の1セット
を、ストリンジェント条件下(標準ハイブリダイゼーシ
ョン緩衝液中65°でハイブリダイゼーション、65°
で0.2×SSC、0.1%SDSで洗浄)でこのプロー
ブとハイブリダイゼーションする。クラスIIプローブと
はハイブリダイゼーションしないうしゲノムプローブと
ハイブリダイゼーションする組換え体全部を選び取り、
プラーク精製する(10組換え体)。プレートのストック
を作り、小規模バクテリオファージDNA調製物を作成
する。M13へのサブクローニング後、配列分析は、こ
れらのうち4つが元のクラスIクローンと部分的に一致
するクローンを表すことを示す。これらの中の1つ、ラ
ムダU2OS−39は、約1.5キロ塩基の挿入体を含
んでおり、1987年6月16日付けでATCCに寄託
された(受託番号40345)。部分的DNA配列(ラム
ダU2OS−39および幾つかの他のhBMP−2クラ
スIcDNA組換え体から編集された)および誘導された
アミノ酸配列を下記第7表に示す。ラムダU2OS−3
9は、その部分配列が第3表に示されているうし遺伝子
セグメントによりコードされる蛋白質BMP−2のひと
対応部全体をコードするのに必要なヌクレオチド配列を
全て含むものと予想される。このひとcDNA hBMP
−2クラスIは、396個のアミノ酸から成る蛋白質を
コードする、1188bpのオープン・リーディング・フ
レームを含む。396個のアミノ酸から成るこの蛋白質
は、このアミノ酸配列に基づき45キロダルトンの分子
量を有する。この配列は、一次翻訳産物を表すものと考
えられる。全フレームにおいて停止コドンを有する34
2bpの5'未翻訳領域がこの蛋白質に先行する。この5'
未翻訳領域に先行する13bp領域は、cDNAクローニ
ング方法で使用されるリンカーを表す。 【0056】 【表11】 【表12】【表13】 【0057】完全な長さのhBMP−2・クラスIIひとc
DNAクローンは、次の要領で得られる。クラスII組換
えII−10−1の5'端部からの200bp EcoRI−S
acIフラグメントをそのプラスミド・サブクローンから
分離し、ニック翻訳により標識し、U−2 OS cD
NAライブラリー(25フィルター/セット、5000
00個の組換え体を示す)の1セットのデュプリケイト
・ニトロセルロース・レプリカとハイブリダイゼーショ
ンする。前記ストリンジェント条件下でハイブリダイゼ
ーションおよび洗浄を行う。16デュプリケイト陽性を
選び取り、二次培養として再培養する。二次培養のニト
ロセルロース・フィルター・レプリカを作成し、II−1
0−1の配列と対応すべく合成された、下記配列 CGGGCGCTCAGGATACTCAAGACCAGTGCTG を有するオリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーション
する。50℃で標準ハイブリダイゼーション緩衝液中で
ハイブリダイゼーションし、1×SSC、0.1%SD
Sにより50°で洗浄する。このオリゴヌクレオチドと
ハイブリダイゼーションする14組換えバクテリオファ
ージをプラーク精製する。プラーク・ストックを作り、
小規模バクテリオファージDNA調製物を作成する。こ
れらの中の3つをM13にサブクローニング後、配列分
析は、それらが元のクラスIIクラスと部分的に一致する
クローンを表すことを示す。これらの中の1つ、ラムダ
U2OS−3は1987年6月16日付けでATCCに
寄託された(受託番号40342)。U2OS−3は約
1.8キロ塩基の挿入体を含む。U2OS−3の部分的
DNA配列および誘導されたアミノ酸配列を下記第8表
に示す。このクローンは、全ひとBMP−2・クラスII
蛋白質をコードするのに必要なヌクレオチド配列の全て
を含むものと予想される。このcDNAは、全フレーム
において停止コドンを有する394bpの5'未翻訳領域
が先行し、408個のアミノ酸から成る蛋白質をコード
する、1224bpのオープン・リーディング・フレーム
を含み、イン-フレーム停止コドンの後に308bpの3'
未翻訳領域を含む。5'未翻訳領域に先行する8bp領域
は、cDNAクローニング方法で使用されるリンカーを
表す。408個のアミノ酸から成る蛋白質は47キロダ
ルトンの分子量を有し、一次翻訳産物を表すものと考え
られる。 【0058】 【表14】【表15】【表16】【0059】第3、4、7および8表に示されたBMP
−2・クラスIおよびII並びにBMP−3の配列は、イ
ンヒビンのベータ(B)(InhβB)およびベータ(A)(Inhβ
A)サブユニットと顕著な相同性を有する。インヒビン
は、避妊における使用に関して現在研究されているホル
モンの一種である。メゾン等、「ネイチャー」、318:
659−663(1985)参照。さらに範囲を狭める
と、それらはまた、ムレリアン阻害物質(MIS)、雄性
胚の成長中におけるムレリアン導管の退行を誘発する精
巣性糖蛋白質、および細胞の成長を阻害または刺激し
得、またはそれらを分化させ得る形質転換成長因子−ベ
ータ(TGFβ)とも相同性を呈する。さらに、hBMP
−2・クラスI、クラスIIをコードする第7表および第
8表の配列は、ドロソフィラ・デカペンタプレジック
(DPP−C)遺伝子座転写体と顕著な相同性を有する。
マッサーグ、「セル」、49:437−438(198
7)、パジェット等、「ネイチャー」、325:81−84
(1987)、ケート等、「セル」、45:685−698
(1986)参照。従って、BMP−2が、この発生的突
然変異遺伝子座からのこの転写体から作られた蛋白質の
ひと相同体であり得ることが考えられる。以下、これら
の相同性を第9表により示す。 【0060】 【表17】【0061】C.BMP−3 うしおよびひとの骨成長因子遺伝子が顕著な相同性を有
すると思われるため、第4A表および第4B表のうしD
NA配列とハイブリダイゼーションすることが示された
オリゴヌクレオチド・プローブを用いてひとゲノム・ラ
イブラリーをスクリーニングする。これらのプローブを
用いてひとゲノムライブラリー(ツール等、前出)をスク
リーニングし、仮定的陽性を分離すると、前記と同様に
DNA配列が得られる。この組換え体がひと骨誘導因子
分子の一部をコードするという証拠は、うし/ひと蛋白
質および遺伝子構造相同性に存する。一旦ひとBMP−
3分子の一部をコードするDNAを含む組換えバクテリ
オファージが得られると、実施例5(A)の記載と同様に
ひとコード配列をプローブとして用いることにより、B
MP−3を合成するひとセルラインまたは組織を同定す
る。mRNAをオリゴ(dT)セルロース・クロマトグラフ
ィーにより選択し、cDNAを確立された技術により(ツ
ール等、前出)合成し、ラムダgt10においてクローン
化する。 【0062】別法として、このひと骨誘導因子をコード
する全遺伝子は、必要ならば追加の組換えクローンにお
いて同定および生成され得る。このひと骨誘導因子遺伝
子のさらに別の3'または5'領域を含む追加の組換え体
は、元のクローンの端部(複数も可)における独特のDN
A配列を同定し、これらをプローブに用いてひとゲノム
ライブラリーを再スクリーニングすることにより生産さ
れ得る。次いで、この遺伝子は、標準的分子生物学技術
により単一プラスミドにおいて再会合され、細菌におい
て増幅され得る。次に、全ひとBMP−3因子遺伝子は
適当な発現ベクターに移入され得る。次いで、この遺伝
子を含む発現ベクターによりほ乳類細胞、例えばさるC
OS細胞をトランスフェクションし、その細胞において
ひと遺伝子が転写され、RNAは正確にスプライシング
される。トランスフェクションされた細胞の培地を、遺
伝子が完全であることの指標としてこの明細書に記載さ
れた骨誘導因子活性に関して検定する。これらの細胞か
らmRNAを得、このmRNA供給源からcDNAを合成
し、クローン化する。同様に上記方法を用い、プローブ
供給源としてうし骨誘導因子および/またはひと骨誘導
因子を利用することにより、興味の対象である他の種類
の骨誘導因子を分離することが可能である。これらの他
の種類の骨誘導因子は、特に骨折修復において似た有用
性を有し得る。 【0063】実施例6 骨誘導因子の発現 うし、ひとまたは他のほ乳類の骨誘導因子を製造するた
めに、常用的遺伝子工学技術により、それをコードする
DNAを適当な発現ベクターに移入し、ほ乳類細胞に導
入する。当業界の熟練者であれば、第2〜8表の配列ま
たは他の修飾配列並びに既知ベクター、例えばpCD[岡
山等、「モル.セル・バイオル.」、2:161−170
(1982)]およびpJL3、pJL4[ゴフ等、「EMB
O・ジャーナル」、4:645−653(1985)]を用
いることによるほ乳類発現ベクターの構築は可能であ
る。これらのベクターを用いた適当な宿主細胞の形質転
換により、骨誘導因子が発現され得る。当業界の熟練者
であれば、コード配列の側面に位置するほ乳類調節配列
を削除またはこれを細菌性配列と置き換えることにより
第2〜8表の配列を操作し、細菌細胞による細胞内また
は細胞外発現用細菌性ベクターを構築することが可能で
ある。例えば、コード配列はさらに操作(例、他の既知
リンカーと結合または他の公知技術によるそこからの非
コード配列の欠失もしくは存在するヌクレオチドの改編
による修飾)され得る。次いで、修飾骨誘導因子コード
配列は、例えば谷口等、「プロシーディングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・
オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリ
カ」、77:5230−5233(1980)に記載された
方法を用いて既知細菌性ベクターに挿入され得る。次い
で、この実例的細菌性ベクターにより細菌宿主細胞を形
質転換し、骨誘導因子を発現させ得る。細菌細胞におけ
る骨誘導因子の細胞外発現の実施戦略については、例え
ばヨーロッパ特許出願EPA177343を参照。 【0064】昆虫細胞で発現させる昆虫性ベクターの構
築についても同様の操作が実施され得る[例えば、公開
されたヨーロッパ特許出願155476記載の方法を参
照]。酵母ベクターもまた、酵母細胞によるこの発明の
因子の細胞内または細胞外発現を目的とする酵母調節配
列を用いて構築され得る。[例えば、公開PCT出願W
O86/00639およびヨーロッパ特許出願EPA1
23289参照]。ほ乳類細胞から高レベルの本発明骨
誘導因子を製造する方法は、異種骨誘導因子遺伝子の多
数のコピーを含む細胞の構築を含む。異種遺伝子は、増
幅可能なマーカー、例えばジヒドロ葉酸還元酵素(DH
FR)遺伝子(この場合、カウフマンおよびシャープ、
「ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー」、1
59:601−629(1982)の方法に従い、多量の
遺伝子コピーを含む細胞が、メトトレキセート(MTX)
の高濃縮液における伸長に関して選択され得る)に結合
され得る。この方法は幾つかの異なる細胞タイプにより
使用され得る。例えば、この発明の骨誘導因子に関する
DNA配列を含むプラスミドは、その発現を可能にする
他のプラスミド配列およびDHFR発現プラスミドpAd
A26SV(A)3[カウフマンおよびシャープ、「モレキ
ュラー・アンド・セルラー・バイオロジー」、2:130
4(1982)]と効果的に組合わされて、燐酸カルシウ
ム共沈澱およびトランスフェクションによりDHFR−
欠失CHO細胞、DUKX−BII中に共に導入され得
る。DHFR発現形質転換体を、透析うし胎児血清を含
むアルファ培地での成長に関して選択し、続いてMTX
高濃縮液(0.02、0.2、1.0および5マイクロモル
のMTXにおける連続段階)での成長による増幅に関し
て選択する[カウフマン等、「モレキュラー・アンド・セ
ラー・バイオロジー」、5:1750(1983)の記載に
よる]。形質転換体をクローン化し、ラット骨形成検定
により生物学的活性骨誘導因子発現をモニターする。骨
誘導因子発現はMTX耐性のレベルが高くなると、増加
すべきである。同様の方法は、他の骨誘導因子の製造に
も使用され得る。 【0065】別法として、ひと遺伝子は前記に従い直接
的に発現される。活性骨誘導因子は細菌または酵母細胞
において製造され得る。しかしながら、生物学的活性組
換えひと骨誘導因子に対して現在好ましい発現系は、安
定して形質転換されたCHO細胞である。一実施態様と
して、実施例5のひと骨誘導因子(hBMP−1)を製造
するためには、SalI消化によりU2OS−1の挿入体
をベクターarmsから放出させ、XhoIにより消化された
ほ乳類発現ベクターpMT2CXにサブクローン化す
る。DEAE−デキストラン方法を用いて[ソンパイラ
ックおよびダンナ、「PNAS」、78:7575−75
78(1981)、ルトマンおよびマグヌッソン、「ニュ
クレイック・アシッズ・リサーチ」、11:1295−1
308(1983)]、このサブクローンからのプラスミ
ドDNAによりCOS細胞をトランスフェクションす
る。血清不含有24時間条件培地を細胞から集める(ト
ランスフェクションの40−70時間後開始)。ほ乳類
発現ベクターpMT2 Cla−Xho(pMT2CX)は、p9
1023(b)(ウォング等、「サイエンス」、228:81
0−814、1985年)の誘導体であり、後者がテト
ラサイクリン耐性遺伝子ではなくアンピシリン耐性遺伝
子を含み、さらにcDNAクローンの挿入に関するXho
I部位を含む点で相異する。pMT2Cla−Xhoの機能
的要素については既に記載されており(カウフマン、1
985年、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナ
イテッド・ステーツ・オブ・アメリカ、82:689−
693)、アデノウイルスVA遺伝子、72bpエンハン
サーを含むSV40複製開始点、5'スプライス部位を
含むアデノウイルス主後期プロモーターおよびアデノウ
イルス三部分リーダー配列の大部分(アデノウイルス後
期mRNAに存在)、3'スプライス受容部位、DHFR
挿入体、SV40早期ポリアデニレーション部位(SV
40)並びにエシェリヒア・コリにおける伸長に必要と
されるpBR322配列が含まれる。 【0066】プラスミドpMT2 Cla−Xhoは、pMT
2−VWFのEcoRI消化により得られる[アメリカ合
衆国、メリーランド、ロックビルのアメリカン・タイプ
・カルチャー・コレクション(ATCC)に寄託された
(受託番号ATCC67122)]。EcoRI消化によりp
MT2−VWFに存在するcDNA挿入体が切除され、
線状形態のpMT2が生成する。これを結合して用いる
ことにより、エシェリヒア・コリHB101またはDH
−5をアンピシリン耐性に形質転換することができる。
プラスミドpMT2 DNAは常法により製造され得る。
次に、pMT2をEcoRVおよびXbaIで消化し、消化
されたDNAをDNAポリメラーゼIのクレノウ・フラ
グメントで処理し、Claリンカー(ネバイオラブズ、C
ATCGATG)を結合することによりpMT2CXが構
築される。これは、SV40複製開始点付近のHindIII
部位から出発する塩基2266〜2421およびpMT
2のエンハンサー配列を除く。次に、プラスミドDNA
をEcoRIで消化し、前記と同様にブラント化し、Eco
RIアダプターに結合し、 5' PO4−AATTCCTCGAGAGCT 3' 3' GGAGCTCTCGA 5' XhoIで消化し、結合することによりpMT2 Cla−X
hoが得られ、次いでこれを用いてエシェリヒア・コリを
アンピシリン耐性に形質転換することができる。プラス
ミドpMT2 Cla−Xho DNAは常法により製造され
得る。得られた骨誘導因子は、通常の蛋白質分離・精製
法によって分離及び精製される。これらの方法に特に限
定はなく、ゲル濾過法、アフィニティークロマトグラフ
ィー、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマト
グラフィー、HPLC等を組み合わせて用いることがで
きる。分離・精製は、ラット骨形成検定による生物学的
活性および/または抽出ウシ骨誘導因子の特性検定結果
等を指標として効率的に用い得る。 【0067】実施例7 発現した骨誘導因子の生物学的活性 A.BMP−1 上記実施例6で得られた発現した骨誘導因子(hBMP−
1)の生物学的活性を測定する。因子をヘパリン・セフ
ァロースカラムにおいて部分的に精製する。1枚の10
0mm皿から得たトランスフェクション上清4mlを、
YM10膜を用いた限外ろ過により約10倍に濃縮し、
次いで20ミリモルのトリス、0.15モルNaCl(pH
7.4)(出発緩衝液)に対して透析する。次に、この材料
を出発緩衝液中1.1mlヘパリン・セファロースカラ
ムに適用する。出発緩衝液の8ml洗浄液により未結合
蛋白質を除去し、20ミリモルのトリス、2.0モルNa
Cl(pH7.4)の3−4ml洗浄液によりBMP−1を
含む結合蛋白質を脱着させる。ヘパリンカラムにより結
合した蛋白質をセントリコン10において約10倍に濃
縮し、0.1%トリフルオロ酢酸を用いてジアフィルト
レーションすることにより塩を還元する。この溶液の適
量を20mgのラットマトリックスと混合し、次いで前
記実施例3の記載に従いインビボ骨および軟骨形成に関
して検定する。MOCK(モック)トランスフェクション
上清分画を対照として使用する。特定量のひとBMP−
1が加えられたラットマトリックスを含むインプラント
を7日後にラットから除去し、組織評価を行う。各イン
プラントからの代表的部分を、新規骨無機質の存在に対
してボン・コッサおよび酸性フーシンにより染色し、軟
骨特異的マトリックス形成の存在に対してトルイジンブ
ルーにより染色する。その部分内に存在する細胞のタイ
プおよびこれらの細胞が表現型を示す程度を評価する。 【0068】ひとBMP−1をマトリックス材料に加え
ると、内植の7日後に軟骨様小節が形成された。軟骨芽
(細胞)型細胞は、形状および異染性マトリックスの発現
により認識され得る。ひとBMP−1において観察され
る活性の量は、マトリックスに加えられたひとBMP−
1蛋白質の量により異なった。第9表は、観察された骨
誘導量に対するひとBMP−1蛋白質の用量応答関係を
示す。 【0069】 第10表インプラント番号 使用量(トランスフェク 組織学的スコア ション培地1mlの当量) 876-134-1 10BMP−1 C+2 876-134-2 3BMP−1 C+1 876-134-3 1BMP−1 C+/− 876-134-4 10MOCK C− 876-134-5 3MOCK C− 876-134-6 1MOCK C− 【0070】軟骨(c)活性を0(−)〜5の尺度に基づい
て評価した。類似レベルの活性は、ヘパリンセファロー
ス分画COS細胞抽出物においても観察される。6モル
尿素が全緩衝液に含まれること以外は前記方法と同様の
方法で部分精製を実施する。さらに、上記ラット骨形成
検定において、BMP−2も同様に軟骨形成活性を示し
た。上記方法を用い、プローブ供給源としてうし骨誘導
因子および/またはひと骨誘導因子を利用することによ
り興味深い他の骨誘導因子を分離することができる。そ
れらの他の骨誘導因子は、特に骨折修復において似た有
用性を呈し得る。以上、この発明の好ましい実施態様に
ついて詳細に記載した。その実施に際し、これらの記載
事項を考慮して多くの修正および変更が行なわれること
は当業界の熟練者であれば容易に想到し得るはずであ
る。それらの修正および変更も後記請求の範囲内に包含
されるものと考えられる。 【0071】 微 生 物 寄託機関の名称 アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション 寄託機関の住所 12301 パークローン・ドライブ ロックビル、メリーランド20852、アメリカ合衆国寄託物の名称 ATCC番号 引用頁/行 寄託の日付 LP−H1 40311 29/20 1987年3月4日 bP50 40295 20/3 1986年12月15日 bP−21 40310 22/18 1987年3月4日 U2OS−3 40342 44/22 1987年6月16日 ラムダU2-OS-1 40343 32/33 1987年6月16日 ラムダBP819 40344 25/23 1987年6月16日 U2OS-39 40345 39/21 1987年6月16日 【0072】この発明によって下記の各事項が可能とな
る。 (1)医薬的に許容し得る賦形剤中に、(a)BMP−1、
(b)BMP−2・クラスI、(c)BMP−2・クラスII、
(d)BMP−3、およびそれらの混合物から成る群から
選ばれる蛋白質を含有して成る医薬組成物。 (2)蛋白質がBMP−1である、1記載の組成物。 (3)蛋白質がBMP−2・クラスIである1記載の組成
物。 (4)蛋白質がBMP−2・クラスIIである1記載の組成
物。 (5)蛋白質がBMP−3である、1記載の組成物。 (6)さらに、骨または軟骨欠損部位に組成物を送達し、
骨形成誘導構造を提供し得るマトリックスを含む、1記
載の医薬組成物。 (7)マトリックスが、ヒドロキシアパタイト、コラーゲ
ン、ポリ乳酸および燐酸三カルシウムから成る群から選
択される材料を含む、6記載の組成物。 (8)骨または軟骨形成を必要とする患者における骨形成
誘導方法であって、1−7のいずれか1項記載の組成物
の有効量を患者に投与することを含む方法。 (9)BMP−1をコードするDNA配列により形質転換
されたセルラインを適当な培養培地で培養し(ただし、
前記DNA配列は適切な発現制御配列と組合わされてい
る)、培養培地からBMP−1を分離することを含むB
MP−1の製造方法。 (10)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、9記載の方法。 【表18】【表19】【表20】【表21】(11)BMP−2・クラスIをコードするDNA配列によ
り形質転換されたセルラインを適当な培養培地で培養し
(ただし、前記DNA配列は適切な発現制御配列と組合
わされている)、培養培地からBMP−2・クラスIを
分離することを含むBMP−2・クラスIの製造方法。 (12)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、11記載の方法。 【表22】【表23】【表24】 【0073】(13)BMP−2・クラスIIをコードするD
NA配列により形質転換されたセルラインを適当な培養
培地で培養し(ただし、前記DNA配列は適切な発現制
御配列と組合わされている)、培養培地からBMP−2
・クラスIIを分離することを含むBMP−2・クラスII
の製造方法。 (14)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、13記載の方法。 【表25】 【表26】【表27】(15)BMP−3をコードするDNA配列により形質転換
されたセルラインを適当な培養培地で培養し(ただし、
前記DNA配列は適切な発現制御配列と組合わされてい
る)、培養培地からBMP−3を分離することを含むB
MP−3の製造方法。 (16)DNA配列が実質的に下記ヌクレオチド配列を含ん
でいる、15記載の方法。 【表28】および 【表29】 (17)実質的に10記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−1
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−1をコードするcDNA配列。 (18)実質的に12記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIをコードするcDNA配
列。 (19)実質的に14記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIIをコードするcDNA配
列。 (20)実質的に16記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−3
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−3をコードするcDNA配列。 (21)骨誘導蛋白質をコードするDNA配列および相同性
DNAを含むベクターであって、蛋白質をコードするD
NA配列が、 a.実質的に10記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−1
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−1をコードするDNA配列、 b.実質的に12記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIをコードするDNA配
列、 c.実質的に14記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−2
・クラスIIの実質的特性を呈する蛋白質をコードする配
列を含むBMP−2・クラスIIをコードするDNA配
列、および d.実質的に16記載のヌクレオチド配列または厳密な
条件下でそれとハイブリダイズし、発現時にBMP−3
の実質的特性を呈する蛋白質をコードする配列を含むB
MP−3をコードするDNA配列から成る群から選ばれ
たものである、ベクター。 (22)骨誘導蛋白質をコードするDNA配列を発現させ得
る21記載のベクターにより形質転換された細胞および
前記細胞の子孫。 (23)ほ乳類細胞、細菌細胞、昆虫細胞および酵母細胞か
ら成る群から選ばれる、22記載の形質転換細胞。 【0074】(24) (a)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表30】 【表31】【表32】【表33】および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(a)(i)記載のアミノ酸#51〜#87
の37アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地から回
収する工程により生産される蛋白質、 (b)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表34】【表35】【表36】 および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(b)(i)記載のアミノ酸#299〜#3
96の97アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地か
ら回収する工程により生産される蛋白質、 (c)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表37】 【表38】【表39】および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(c)(i)記載のアミノ酸#311〜#4
08の97アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地か
ら回収する工程により生産される蛋白質、 (d)(i)実質的に下記配列を有するcDNA 【表40】および 【表41】 および(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれ
とハイブリダイズし、(2)発現時に、実施例3のインビ
ボ・ラット骨形成検定において約10−1000ナノグ
ラム/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成
誘導能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配
列により形質転換された細胞を培養し、 (ii)実質的に上記(d)(i)記載のアミノ酸#79〜#17
5の96アミノ酸配列を含む蛋白質を前記細胞培地から
回収する工程により生産される蛋白質、および (e)前記蛋白質の混合物 から成る群から選ばれる精製蛋白質の有効量を、医薬的
に許容し得る賦形剤と共に含んで成る医薬組成物であっ
て、実施例3のインビボ・ラット骨形成検定において約
10−1000ナノグラム/グラム(骨)の濃度で硬骨お
よび/または軟骨形成誘導能を呈する組成物。 【0075】(25)さらに、骨または軟骨欠損部位に組成
物を送達し、骨形成誘導構造を提供し得るマトリックス
を含む、24記載の医薬組成物。 (26)マトリックスが、ヒドロキシアパタイト、コラーゲ
ン、ポリ酪酸および燐酸三カルシウムから成る群から選
択される材料を含む、25記載の組成物。 (27)骨または軟骨形成を必要とする患者における骨形成
誘導方法であって、24−26のいずれか1項記載の組成物
の有効量を患者に投与することを含む方法。 (28)24(a)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(a)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (29)24(b)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(b)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (30)24(c)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(c)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (31)24(d)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含む
ベクターであって、前記配列が、 (a)実質的に24(d)に記載されたヌクレオチド配列、およ
び (b)(1)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれとハ
イブリダイズし、(2)発現時に実施例3のインビボ・ラ
ット骨形成検定において約10−1000ナノグラム/
グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導能
を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を含
む配列であるベクター。 (32)前記DNA配列を発現させ得る28、29、30および31
記載のベクターから成る群から選ばれたベクターにより
形質転換された細胞および前記細胞の子孫。 (33)ほ乳類細胞、細菌細胞、昆虫細胞および酵母細胞か
ら成る群から選ばれる、32記載の形質転換細胞。 (34)精製蛋白質の製造方法であって、(a)24(a)記載の蛋
白質をコードするDNA配列を含み、それを発現させ得
る細胞を生成し(ただし、この配列は、 (i)実質的に24(a)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する工程
を含む方法。 【0076】(35)精製蛋白質の製造方法であって、 (a)24(b)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含み、
それを発現させ得る細胞を生成し(ただし、この配列
は、 (i)実質的に24(b)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する工程
を含む方法。 (36)精製蛋白質の製造方法であって、 (a)24(c)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含み、
それを発現させ得る細胞を生成し(ただし、この配列
は、 (i)実質的に24(c)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する工程
を含む方法。 (37)精製蛋白質の製造方法であって、 (a)24(d)記載の蛋白質をコードするDNA配列を含み、
それを発現させ得る細胞を生成し(ただし、この配列
は、 (i)実質的に24(d)に記載されたヌクレオチド配列および (ii)(a)厳密なハイブリダイゼーション条件下でそれと
ハイブリダイズし、(b)発現時に実施例3のインビボ・
ラット骨形成検定において約10−1000ナノグラム
/グラム(骨)の濃度で硬骨および/または軟骨形成誘導
能を呈することを特徴とする蛋白質をコードする配列を
含む)、 (b)組換え体DNAを発現させ得る条件下、適当な培養
培地において前記の形質転換宿主細胞またはその子孫を
培養し、 (c)前記培養から前記蛋白質を分離および精製する 工程を含む方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
C12N 5/10 A61K 37/02 ABJ
C12P 21/02 ADT
//(C12N 1/21
C12R 1:19)
(C12P 21/02
C12R 1:91)
(C12P 21/02
C12R 1:19)
(72)発明者 ジョン・エム・ウォズニー
アメリカ合衆国01749マサチューセッツ、
ハドソン、オールド・ボルトン・ロード
59番
(72)発明者 ヴィッキ・エイ・ローゼン
アメリカ合衆国02116マサチューセッツ、
ボストン、アパートメント4、マールバ
ロー・ストリート344番
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.分子中に下記アミノ酸配列 (a) イ) Ala Phe Leu Gly Asp Ile Ala Leu Asp Glu Glu Asp Leu Arg Ala Phe Gln Val Gln Gln Ala ロ) Asp Leu Arg ハ) Arg ニ) Ser Ser Ile Lys Ala Ala (但し、上記配列中、ロ)はイ)の後2個目から始まり、ハ)
はロ)の後5個目から始まり、ニ)はハ)の後2個目から始ま
る。)で示される部分アミノ酸配列、 (b) イ) Cys ロ) Arg His ハ) Leu Tyr Val Asp Phe Ser Asp Val Gly Trp Asn Asp Trp Ile Val Ala Pro Pro Gly Tyr ニ) Ala Phe Tyr Cys His Gly ホ) Cys Pro Phe Pro Leu Ala Asp His Leu Asn Ser Thr Asn His Ala Ile Val Gln Thr Leu Val Asn Ser Val Asn Serヘ) Ile Pro Lys Ala Cys Cys Val Pro Thr Glu Leu Ser Ala Ile Ser Met Leu Tyr Leu Asp Glu ト) Lys Val Val Leu Lys Asn Tyr Gln チ) Met Val Val Glu Gly Cys Gly Cys Arg (但し、上記配列中、ロ)はイ)の後2個目から始まり、ハ)
はロ)の後2個目から始まり、ニ)はハ)の後2個目から始ま
り、ホ)はニ)の後2個目から始まり、ヘ)はホ)の後2個目か
ら始まり、ト)はヘ)の後3個目から始まり、チ)はト)の後2
個目から始まる。)で示されるC末端部分アミノ酸配
列、または (c) Cys Ala Arg Arg Tyr Leu Lys Val Asp Phe Ala Asp Ile Gly Trp Ser Glu Trp Ile Ile Ser Pro Lys Ser Phe Asp Ala Tyr Tyr Cys Ser Gly Ala Cys Gln Phe Pro Met Pro Lys Ser Leu Lys Pro Ser Asn His Ala Thr Ile Gln Ser Ile Val Arg Ala Val Gly Val Val Pro Gly Ile Pro Glu Pro Cys Cys Val Pro Glu Lys Met Ser Ser Leu Ser Ile Leu Phe Phe Asp Glu Asn Lys Asn Val Val Leu Lys Val Tyr Pro Asn Met Thr Val Glu Ser Cys Ala Cys Arg で示されるC末端アミノ酸配列のいずれかを含み、実施
例3に記載されたインビボラット骨形成検定において硬
骨および/または軟骨形成誘導能を呈するポリペプチ
ド。 2.分子中に下記アミノ酸配列 (a) イ) Ala Phe Leu Gly Asp Ile Ala Leu Asp Glu Glu Asp Leu Arg Ala Phe Gln Val Gln Gln Ala ロ) Asp Leu Arg ハ) Arg ニ) Ser Ser Ile Lys Ala Ala (但し、上記配列中、ロ)はイ)の後2個目から始まり、ハ)
はロ)の後5個目から始まり、ニ)はハ)の後2個目から始ま
る。)で示される部分アミノ酸配列、 (b) イ) Cys ロ) Arg His ハ) Leu Tyr Val Asp Phe Ser Asp Val Gly Trp Asn Asp Trp Ile Val Ala Pro Pro Gly Tyr ニ) Ala Phe Tyr Cys His Gly ホ) Cys Pro Phe Pro Leu Ala Asp His Leu Asn Ser Thr Asn His Ala Ile Val Gln Thr Leu Val Asn Ser Val Asn Ser ヘ) Ile Pro Lys Ala Cys Cys Val Pro Thr Glu Leu Ser Ala Ile Ser Met Leu Tyr Leu Asp Glu ト) Lys Val Val Leu Lys Asn Tyr Gln チ) Met Val Val Glu Gly Cys Gly Cys Arg (但し、上記配列中、ロ)はイ)の後2個目から始まり、ハ)
はロ)の後2個目から始まり、ニ)はハ)の後2個目から始ま
り、ホ)はニ)の後2個目から始まり、ヘ)はホ)の後2個目か
ら始まり、ト)はヘ)の後3個目から始まり、チ)はト)の後2
個目から始まる。)で示されるC末端部分アミノ酸配
列、または (c) Cys Ala Arg Arg Tyr Leu Lys Val Asp Phe Ala Asp Ile Gly Trp Ser Glu Trp Ile Ile Ser Pro Lys Ser Phe Asp Ala Tyr Tyr Cys Ser Gly Ala Cys Gln Phe Pro Met Pro Lys Ser Leu Lys Pro Ser Asn His Ala Thr Ile Gln Ser Ile Val Arg Ala Val Gly Val Val Pro Gly Ile Pro Glu Pro Cys Cys Val Pro Glu Lys Met Ser Ser Leu Ser Ile Leu Phe Phe Asp Glu Asn Lys Asn Val Val Leu Lys Val Tyr Pro Asn Met Thr Val Glu Ser Cys Ala Cys Arg で示されるC末端アミノ酸配列のいずれかを含み、実施
例3に記載されたインビボラット骨形成検定において硬
骨および/または軟骨形成誘導能を呈するポリペプチド
を有効成分とする、骨形成誘導剤。 3.組換えDNAを発現させ得る条件下、適当な培養培
地において、ベクターにより形質転換された細胞または
その後代細胞を培養し、その培養液から実施例3のイン
ビボラット骨形成検定において硬骨および/または軟骨
形成誘導能を呈するポリペプチドを分離、精製すること
を特徴とする、骨誘導因子の製造法:ただし、上記ベク
ターは、分子中に下記アミノ酸配列 (a) イ) Ala Phe Leu Gly Asp Ile Ala Leu Asp Glu Glu Asp Leu Arg Ala Phe Gln Val Gln Gln Ala ロ) Asp Leu Arg ハ) Arg ニ) Ser Ser Ile Lys Ala Ala (但し、上記配列中、ロ)はイ)の後2個目から始まり、ハ)
はロ)の後5個目から始まり、ニ)はハ)の後2個目から始ま
る。)で示される部分アミノ酸配列、 (b) イ) Cys ロ) Arg His ハ) Leu Tyr Val Asp Phe Ser Asp Val Gly Trp Asn Asp Trp Ile Val Ala Pro Pro Gly Tyr ニ) Ala Phe Tyr Cys His Gly ホ) Cys Pro Phe Pro Leu Ala Asp His Leu Asn Ser Thr Asn His Ala Ile Val Gln Thr Leu Val Asn Ser Val Asn Ser ヘ) Ile Pro Lys Ala Cys Cys Val Pro Thr Glu Leu Ser Ala Ile Ser Met Leu Tyr Leu Asp Glu ト) Lys Val Val Leu Lys Asn Tyr Gln チ) Met Val Val Glu Gly Cys Gly Cys Arg (但し、上記配列中、ロ)はイ)の後2個目から始まり、ハ)
はロ)の後2個目から始まり、ニ)はハ)の後2個目から始ま
り、ホ)はニ)の後2個目から始まり、ヘ)はホ)の後2個目か
ら始まり、ト)はヘ)の後3個目から始まり、チ)はト)の後2
個目から始まる。)で示されるC末端部分アミノ酸配
列、または (c) Cys Ala Arg Arg Tyr Leu Lys Val Asp Phe Ala Asp Ile Gly Trp Ser Glu Trp Ile Ile Ser Pro Lys Ser Phe Asp Ala Tyr Tyr Cys Ser Gly Ala Cys Gln Phe Pro Met Pro Lys Ser Leu Lys Pro Ser Asn His Ala Thr Ile Gln Ser Ile Val Arg Ala Val Gly Val Val Pro Gly Ile Pro Glu Pro Cys Cys Val Pro Glu Lys Met Ser Ser Leu Ser Ile Leu Phe Phe Asp Glu Asn Lys Asn Val Val Leu Lys Val Tyr Pro Asn Met Thr Val Glu Ser Cys Ala Cys Arg で示されるC末端アミノ酸配列のいずれかを含むポリペ
プチドをコードする塩基配列を有するものである。 4.培養液から第4A及び4B表に記載されたアミノ酸
配列のうち少なくともアミノ酸#79〜172、第6表
に記載されたアミノ酸配列のうち少なくともアミノ酸#
50〜74、第7表に記載されたアミノ酸配列のうち少
なくともアミノ酸#384〜392、または第8表に記
載されたアミノ酸配列のうち少なくともアミノ酸#39
6〜404のいずれかのアミノ酸配列をその部分配列と
して有するポリペプチドを分離、精製する、請求項3記
載の骨誘導因子の製造法。 5.第6表に記載されたアミノ酸#1〜730、第7表
に記載されたアミノ酸#1〜396、または第8表に記
載されたアミノ酸#1〜408のいずれかのアミノ酸配
列をコードする塩基配列を含むDNAによって形質転換
された哺乳動物細胞またはその後代細胞を培養し、その
培養液から実施例3のインビボラット骨形成検定におい
て硬骨および/または軟骨形成誘導能を呈するポリペプ
チドを分離、精製する、請求項4記載の骨誘導因子の製
造法。
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