JP2711081B2 - インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法およびプリント物 - Google Patents

インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法およびプリント物

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JP2711081B2 JP7138343A JP13834395A JP2711081B2 JP 2711081 B2 JP2711081 B2 JP 2711081B2 JP 7138343 A JP7138343 A JP 7138343A JP 13834395 A JP13834395 A JP 13834395A JP 2711081 B2 JP2711081 B2 JP 2711081B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/205Ink jet for printing a discrete number of tones
    • B41J2/2056Ink jet for printing a discrete number of tones by ink density change
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/54Conversion of colour picture signals to a plurality of signals some of which represent particular mixed colours, e.g. for textile printing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ト方法およびインクジェットプリント装置に関し、特に
インクジェットヘッドからインクを吐出し、被プリント
材にインクを付着させて得られた多数のドットにより画
像を形成するインクジェットプリント方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等におけるプリント機構あるいはコンピュータやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンにおける情報出力機器として、インクジェット方式に
よるプリント装置(インクジェットプリント装置)が実
用化されている。インクジェット方式のプリント装置
は、インクジェットヘッドから被プリント材にインクを
吐出してプリントを行うものであり、ヘッドのコンパク
ト化が容易であること、高精細な画像を高速でプリント
できること、ランニングコストが廉価であること、ノン
インパクト方式であるため騒音が少ないこと、多色のイ
ンクを使用してカラー画像をプリントするのが容易であ
ること等の種々の利点を有している。
【0003】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出する方式のインクジェットヘッドは、エッチング、蒸
着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て、基
板上に電気熱変換素子、電極、液路壁等を形成すること
ができるため、高精細かつ高密度の液路配置(吐出口配
置)を有するものを容易に製造することができ、一層の
コンパクト化を図ることができる。
【0004】また、インクジェットプリント装置のう
ち、被プリント材の搬送方向(以下、副走査方向とい
う)と交差する方向にインクジェットヘッドを主走査す
るシリアルスキャン方式のプリント装置においては、こ
の主走査に伴なってインクジェットヘッドの複数吐出口
から、画像データに応じて被プリント材にインクを吐出
して画像をプリントし、この主走査による1行分のプリ
ントを終了すると、被プリント材を副走査方向に所定量
搬送し、その後、同様に被プリント材に対して、次の行
の画像をプリントするという動作を繰り返すことによ
り、被プリント材全体にプリントが行われる。このよう
に被プリント材の搬送方向に複数の吐出口を配置できる
インクジェットヘッドを用いることにより、一般には、
この吐出口の配列の長さがそのまま1行分のプリント
量、すなわち、被プリント材の搬送量に対応させること
が可能となる。このため、配列する吐出口の数を多くす
ることによっても、プリントの一層の高速化が可能とな
る。
【0005】ところで、以上のようなインクジェットプ
リント装置においては、画像をプリントをする場合のよ
うに階調を有したプリントを行う場合、一般には、イン
クが吐出されることによって被プリント材上に形成され
るドットの密度によって濃度を定めることができる。し
かしながら、このような方式で階調プリントを行う場
合、低濃度部においてはドット密度が減少するため、相
対的に個々のドットが視認され易くなり、その結果とし
て、低濃度部の画像が粒状感を呈するという問題が従来
より知られている。
【0006】これに対し、同一色のプリントを行う場合
に例えば染料濃度の異なる複数種類のインクを併用し、
低濃度部ではより低濃度のインクを用いることにより粒
状感の低減を図る構成が最も一般的なものとして知られ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全ての
インク色に対し濃度の異なる同系色の複数インクを備え
ることは、装置の大型化等を招くことになる。特に、布
帛に対してプリントを行う捺染システムにインクジェッ
トプリント方式を用いる場合には、このシステムが色再
現範囲の拡大等のために、通常用いられる色のインク以
外の色のインクである、いわゆる特色インクを併用する
ことが多いため、これらの各特色についても濃度の異な
る複数インクを備える場合には、さらなるヘッド数の増
加、装置の大型化を招き、また、コストアップを招くこ
とになる。
【0008】また、捺染システムで用いる布帛に対して
は、一般のプリント装置で用いられる紙にプリントする
場合よりもより濃い色のプリントを必要とするため、こ
のような十分な濃度を得るためにインクの染料濃度を高
くしているのが一般的である。そのため、低濃度部の再
現には他のシステムにも増して形成するドット数を減ら
す傾向にある。このため、捺染システムによる低濃度部
のプリントでは、粒状感を呈し易くなる。
【0009】本発明は、以上のような粒状感の問題を低
減するためになされたものであり、同系色について濃度
の異なる複数種類のインクと単一濃度のみのインクを用
いたインクジェットプリント装置において、特に布帛に
プリントする場合のように全体として濃度の高いインク
を用いる場合でも、装置の大型化を招くことなく全ての
色において粒状感を低減した画像をプリントすることが
可能なインクジェットプリント方法および装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクジェットヘッドを用い、プリントすべき画像デー
タに基づいて、前記インクジェットヘッドから、少なく
ともその1色については濃度の異なる複数種類のインク
を有する複数の基本色のインク、および色空間において
該複数の基本色のうちの2つの基本色の間の色として示
される前記基本色以外の色であって前記1つの基本色の
混色により表現可能な色の単一濃度のインクを被プリン
ト材に吐出してプリントを行うインクジェットプリント
装置において、前記画像データが示す色が、前記色空間
において前記基本色以外の色かつ前記2つの基本色で
表現可能な範囲のうちの所定部分の色であるか否かを判
定する判定手段と、該判定手段が所定部分の色であると
判定したとき、前記画像データにおける当該基本色以外
の色のデータの少なくとも一部であって前記所定部分の
色に対応する部分を、前記2つの基本色の少なくとも1
色のデータに置換する置換手段と、具えたことを特徴
とする。
【0011】また、インクジェットヘッドを用い、該イ
ンクジェットヘッドから、少なくともその1色について
は濃度の異なる複数種類のインクを有する基本色のイン
ク、および前記基本色と他の基本色との間の色を有する
前記基本色以外の色の単一濃度のインクを被プリント材
に吐出してプリントを行うインクジェットプリント方法
において、プリントすべき画像のうち前記基本色以外の
色で表現可能な部分を少なくとも前記基本色の濃度が低
い方のインクを用いた混色によってプリントする部分と
前記基本色以外の色のインクを用いてプリントする部分
とに分けてプリントすることを特徴とする。
【0012】
【作用】以上の構成によれば、単一濃度のインクを用い
て再現されるべき低濃度部はそのインクを混色により形
成可能なインクのうちの低濃度インクで再現することが
可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明について、インクジェット式捺
染システムを用いた実施例について図面を参照して詳細
に説明する。
【0014】以下の実施例を説明する前に、その説明で
用いる「色」もしくは「色彩」を以下のように定義す
る。すなわち、色、色彩とは、色の三属性(色相、明
度、彩度)で区分または表示できる視知覚の特性であ
る。また、色相とはシアン、マゼンタ、イエロー、赤、
青、緑といった色知覚の性質を特徴づける色の属性であ
り、色空間では上記彩度の無彩色によって定まる軸の回
りの周方向の位置によって定まるものである。明度とは
明暗に関する色の属性、彩度とは色みの強さを表した視
知覚の属性、またはそれを尺度化したものである。
【0015】(第1実施例)以下、本発明の特徴的な構
成を説明する前に、図1〜図7を参照して本発明を適用
できる捺染システムの一般的構成について説明する。
【0016】(1)システムの全体 図1は本発明の一実施例に係る捺染システムの全体構成
を示すブロック図である。
【0017】本実施例の捺染システムは、デザイナ等が
作成した原画像を読み取る読取部1001、この読取部
1001で読み取った原画データを加工する画像処理部
1002、画像処理部1002で作成されたイメージデ
ータを2値化する2値化処理部1003、および2値化
されたイメージデータに基づいて布帛上に画像をプリン
トする画像印刷部1004を備えている。
【0018】読取部1001では、CCDイメージセン
サにより原画像が読み取られ、電気信号として画像処理
部1002へ出力される。画像処理部1002において
は、入力された原画データから後述するマゼンタ,シア
ン,イエロー,ブラックの4色のインクを吐出するイン
クジェットヘッド部1005を駆動するための吐出デー
タを作成する。この吐出データの作成では、原画像をイ
ンクのドットで再現するための画像処理、色調を決定す
る配色、レイアウトの変更、拡大、縮小等の図柄の大き
さの選択がなされる。
【0019】画像印刷部1004においては、プリント
する布帛に前処理を施す前処理部1010、プリント済
みの布帛に対し後処理を行うと共に、そのプリント済み
の布帛を収納する後処理部1008、布帛へプリント処
理を行うプリント部1011より構成される。また、プ
リント部1011は、記録データに応じてインクを吐出
させるインクジェットヘッド部1005と、このインク
ジェットヘッド部1005へ布帛を給送する布帛給送部
1006、さらに前記インクジェットヘッド部1005
に対向して設けられ、布帛を精密搬送する布帛搬送部1
007から構成される。なお、この画像印刷部1004
の構成は図面を参照して詳しく後述する。
【0020】(2)印刷機構の説明 図2を用いて、本実施例の画像印刷部1004としてシ
リアルタイプによるインクジェットプリント装置の動作
を説明する。
【0021】図2において、キャリッジ1は、シアン
(C),マゼタン(M),イエロー(Y),ブラック
(BK)の4色に対応するカラー用のインクジェットヘ
ッド(プリントヘッドあるいは単にヘッドともいう)2
a,2b,2c,2dおよび特色用のヘッドS1〜S4
を搭載しており、ガイドシャフト3はキャリッジ1をそ
の移動が可能に支持している。各ヘッドはそれぞれ各ヘ
ッド毎に、または数個を単位としてキャリッジ1に着脱
自在であってもよい。
【0022】エンドレスベルトであるベルト4は、その
一部がキャリッジ1と接続し、かつ、パルスモータであ
ってモータドライバ23により駆動されるキャリッジ駆
動モータ5の駆動軸に取り付けられたプーリおよび装置
他端側に設けられたプーリ(不図示)に張られている。
従って、このキャリッジ駆動モータ5を駆動することに
より両プーリに張られたベルト4が送られることにな
り、結果としてキャリッジ1がガイドシャフト3に沿っ
て被プリント材すなわちプリント媒体103のプリント
面Dに沿って走査移動することができる。記録紙や布等
のプリント媒体103は搬送モータ9によって駆動され
る搬送ローラ7によってその搬送力が付与され、また、
案内ローラ8A,8Bによってその搬送が案内される。
【0023】また、各プリントヘッド2a,2b,2
c,2dおよび特色用プリントヘッドには、プリント媒
体103に向けてインク滴を吐出させる吐出口が例えば
400DPI(ドット/インチ)の密度で256個設け
られている。それぞれのプリントヘッド2a,2b,2
c,2dおよびさらに特色用のヘッドに対しては、対応
するインクタンク11a,11b,11c,11dおよ
びさらに特色用インクタンクから供給チューブ12a,
12b,12c,12dおよびさらに特色用供給チュー
ブを介してインクが供給される。そして、各吐出口に連
通する液路に設けられたエネルギー発生手段(図示せ
ず)に対しては、各ヘッドドライバ24a,24b,2
4c,24dおよびさらに特色用ヘッドドライバを介し
てインク吐出信号が選択的に供給される。
【0024】さらに、各プリントヘッド2a,2b,2
c,2d等には、ヘッドヒータ14a,14b,14
c,14d(14b,14c,14d等は図示せず)と
温度検知手段15a,15b,15c,15d(15
b,15c,15d等は図示せず)が設けられており、
温度検知手段15a,15b,15c,15d等からの
検知信号は、CPUを有する制御回路16に入力され
る。制御回路16は、この信号に基づいて、ドライバ1
7および電源18を介してヘッドヒータ14a,14
b,14c,14d等による加熱を制御する。
【0025】キャッピングユニット20は、非記録時等
に各プリントヘッド2a,2b,2c,2dの吐出口面
に当接し、その乾燥および異物が混入するのを抑え、あ
るいはその除去を行うものである。具体的には、非プリ
ント時には、プリントヘッド2a,2b,2c,2d
が、キャッピングユニット20と対向する位置に移動す
る。そして、キャッピングユニット20は、キャッピン
グドライバ25によって前進駆動され、弾性部材44を
吐出口面に圧接させてキャッピングを行う。なお、図で
は省略したが特色用ヘッドを設けた場合、この特色ヘッ
ドのためのキャッピング手段も設けられるのは勿論であ
る。
【0026】目詰まり防止ユニット31は、プリントヘ
ッド2a,2b,2c,2dが空吐出動作をするときに
吐出インクを受けるものである。この目詰まり防止ユニ
ット31は、プリントヘッド2a,2b,2c,2d等
とその移動によって対向可能であり、空吐出されたイン
クを受液吸収する液受け部材32を備えており、ヘッド
の走査方向においてキャッピングユニット20が設けら
れる位置とプリント動作開始位置の間に配置されてい
る。なお、液受け部材32および液体保持部材45の材
質としては、スポンジ状多孔質部材、あるいはプラスチ
ック焼結体等が有効である。
【0027】キャッピングユニット20には、水吐出用
電磁弁61ならびにエアーポンプドライバ62が連結さ
れ、それぞれ制御回路16による制御の下に、キャッピ
ングユニット20内に配設された洗浄用の水の吐出およ
び噴射用ノズルからのエアーの噴射を行う。
【0028】以上説明したインクジェットプリント装置
は一般に工場内でプリント物を生産するための装置であ
る。すなわち、オフィス等で用いられるような一般に広
く知られるものではないが、本発明の適用はこのような
プリント装置および上記オフィス等で用いられるものの
いずれをも含むものである。
【0029】図3は、本実施例のプリントヘッドの動作
を説明するための平面図であり、図2に示したものと同
じ要素には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
また、本図においても特色用ヘッド2S1〜2S4に関
連した構成は図示を省略されている。
【0030】図3において、プリント動作開始検知セン
サ34およびキャッピング位置検知センサ36は、それ
ぞれ各プリントヘッド2a,2b,2c,2dそれぞれ
の位置を検出するためのものである。また、予備吐出位
置検知センサ35は、プリントヘッド2a,2b,2
c,2dが走査方向に移動しながら行う空吐出動作の基
準位置を検知する。
【0031】また、108は、ヘッドシェーディングに
使用できるヘッド特性測定ユニットであり、各プリント
ヘッドによりヘッドシェーディング用テストパターンが
プリントされたプリント媒体等を搬送する搬送機構と、
それら情報を読み取る読取り機構とを有する。このヘッ
ド特性測定ユニットとしては、例えば本出願人の出願に
なる特開平4−18358号公報(特に、同公報中、図
31)に示されたようなものを用いることができる。
【0032】次に、インクジェットプリント動作につい
て説明する。
【0033】まず、待機中であるが、この場合にはプリ
ントヘッド2a,2b,2c,2dがキャッピングユニ
ット20のキャップによりキャッピングされている。そ
して、プリント開始命令があると、モータドライバ23
によりモータ5が駆動されてキャリッジ1が移動を開始
する。この移動に伴ない、空吐出位置検知センサ35に
より各プリントヘッドが検知されるとそれぞれの検知に
基づいて目詰まり防止ユニット31に対して各ヘッドか
ら所定時間、予備吐出を行う。そして、その後、再び矢
印D方向にキャリッジ1が移動し、これによりプリント
動作開始検知センサ34によって検出されると、この検
出信号を基準としてプリントヘッド2a,2b,2c,
2d等の各吐出口において画像データに応じた選択的な
インク吐出のための駆動がなされる。これにより、イン
ク滴が吐出され、プリント媒体103のプリント幅部分
pにドットが形成されて、これによるマトリクスパター
ンで画像が形成される。こうして、所定幅、すなわちプ
リントヘッドの副走査方向の吐出口間隔とその個数で決
定される幅のプリントを行っていくと、キャリッジ1は
図の右端側の位置まで移動する(この位置はモータ5に
与えるパルス数をカウントすることで検出できる)が、
それを検出してからプリントヘッド配設幅分のパルスを
与えてキャリッジ1の後端のプリントヘッド2aがプリ
ント媒体を横切るようにする。その後、キャリッジ1は
走査方向を反転し、矢印E方向に駆動されて予備吐出位
置へ戻るとともに、プリント媒体103はプリント幅部
分pの幅またはそれ以上の量だけ矢印F方向に搬送さ
れ、再び前述した動作が繰り返される。
【0034】(3)装置構成の説明 図4は本発明の一実施例に係る画像印刷部1004とし
てのインクジェットプリント装置の模式的横断面図であ
り、図5はその要部の拡大斜視図である。本例の画像印
刷部すなわちプリント装置は、大きく分けて捺染用の前
処理が施されたロール状の布を送り出す布帛給布部10
06と、送られたきた布を精密に行送りしてインクジェ
ットヘッドでプリントを行う本体部Aと、プリントされ
た布を乾燥させ巻取る後処理部1008とからなる。そ
して、本体部Aはさらにプラテンを含む布の精密送りを
行う記録搬送部1007とインクジェット記録部100
5とからなる。
【0035】前処理されたロール状の布103は布帛給
布部1006から送り出され、本体部Aにステップ送り
される。ステップ送りをされてきた布103は、第1の
プリント部111において、プラテン112によってプ
リント面が平坦に規制されその表側からインクジェット
ヘッド2によってプリントされる。1行のプリントが終
るごとに、所定量ステップ送りされ、自然乾燥がなされ
る。続いて第2のプリント部111′において、第1の
プリント部111と同様の方法で重ねてプリントがなさ
れる。
【0036】こうしてプリントされた布103はヒータ
もしくは温風よりなる後乾燥部116で再度乾燥され、
ガイドロール117に導かれて巻取りロール118に巻
取られる。そして、巻取られた布103は本装置から取
り外され、バッチ処理により発色,洗浄,乾燥がそれぞ
れ施されて製品となる。
【0037】図5において、プリント媒体である布10
3は図中上方向にステップ送りされるようになってい
る。図中下方の第1プリント部111にはY,M,C,
BKや、特色S1〜S4用のインクジェットヘッド、す
なわち合計8個のインクジェットヘッド2を搭載できる
第1のキャリッジ124が設けられている(図において
はY,M,C,BKおよび特色ヘッドS1〜S4を搭載
している)。本例のインクジェットヘッド2は、インク
を吐出するために利用されるエネルギーとしてインクに
膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する素子を有
し、また、インクジェットヘッドは、400DPI(ド
ット/インチ)の密度で256個の吐出口を配列してい
る。
【0038】また、図5には示していないが、インクを
貯留し、インクジェットヘッドにインクを必要量供給す
るためのインク供給装置が設けられており、この装置は
インクタンクやインクポンプなどを有するものである。
そして、その本体とインクジェットヘッド2,2′とは
インク供給チューブ等で接続され、通常は毛細管作用に
より各インクジェットヘッドから吐出される分だけ自動
的にヘッドに供給される。また、インクジェットヘッド
の回復動作時には、インクポンプを用いて強制的にイン
クをインクジェットヘッドに供給する構成をとってい
る。さらに、ヘッドおよびインク供給装置はそれぞれ別
体のキャリッジに搭載され、不図示の駆動装置により図
5の矢印で示す方向に往復移動を行うように構成されて
いる。
【0039】また、図5には示していないが、前述した
ようにヘッドの吐出安定性を維持するためにヘッドのホ
ームポジション(待機位置)においてヘッドに対向し得
る位置にヘッド回復ユニット(キャップユニット)が設
けられており、次に述べるような動作を行う。すなわ
ち、まず非動作時ににおけるヘッド2の吐出口を介した
インクの蒸発を防ぐためにホームポジションにおいてヘ
ッドのキャッピングを行う(キャッピング動作)。ある
いは画像プリント開始前に吐出口内の気泡やゴミなどを
排出するためにインクポンプを用いてヘッド内を加圧し
吐出口から強制的にインクを排出するといった動作(加
圧回復動作)、または吐出口からインクを強制的に吸引
排出する動作(吸引回復動作)を行う際に排出されたイ
ンクを回収するなどの機能を果たす。
【0040】(4)前処理部 次に前処理部1010について説明する。
【0041】インクジェット捺染用布帛としては、 インクを十分な濃度に発色させ得ること、 インクの染着率が高いこと、 インクが布帛上で速やかに乾燥すること、 布帛上での不規則なインクのにじみの発生が少ないこ
と、 装置内での搬送性に優れていること、 等の性能が要求される。これらの要求性能を満足させる
ために、必要に応じて布帛に対し、処理剤を含有させる
構成を用いて予め前処理部1010で前処理を施してお
くことができる。例えば、特開昭62−53492号公
報にはインク受容層を有する布帛類が開示され、また、
特公平3−46589号公報においては還元防止剤やア
ルカリ物質を含有させた布帛の提案がなされている。こ
のような前処理の例としては、布帛に、アルカリ性物
質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿素お
よびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を挙げ
ることができる。
【0042】前処理において、上記物質等を布帛に含有
させる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド方法、コーティング法、スプレー法等を挙げ
ることができる。
【0043】なお、インクジェット捺染用布帛に付与さ
れる捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付着
しているに過ぎないので、前述の如く引続き繊維への捺
染等インク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。こ
のような定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、
スチーミング法、HTスチーミング法、サーモフィック
ス法を上げることができ、また、予めアルカリ処理した
布帛を用いない場合は、アルカリパッドスチーム法、ア
ルカリブロッチスチーム法、アルカリショック法、アル
カリコールドフィックス法等を挙げることができる。
【0044】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記定着工程の後に従来公知の方
法に準じ、プリント媒体を洗浄する手段を用いて、中性
洗剤を溶かした水や湯等で洗浄することにより行うこと
ができる。なお、この洗浄の際に従来公知のフィックス
処理(脱落しそうな染料を固着化する処理)を併用する
ことが好ましい。
【0045】なお、以上のようにして得られたプリント
物を加工して加工品を得ることができる。そしてその加
工品は、前記インクジェットプリント物を所望の大きさ
に切り離し、切り離された片に対して最終的な加工品を
得るための工程を施して得られたものとすることがで
き、最終的な加工品を得るための工程は縫製とすること
ができる。そして、例えばその加工品を衣類とすること
ができる。
【0046】すなわち、後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るための
工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着等
の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カーテ
ン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類やそ
の他の日用品とする方法は、公知のものである。
【0047】(5)プリント物の製造方法 次に、インクジェットプリント物製造方法の工程の一例
を説明する。
【0048】図6は当該方法を説明するブロック図であ
り、同図に示すように、インクジェット捺染工程を経た
後、乾燥(自然乾燥を含む)させる。そして、引続きイ
ンクが含有する色素を定着させる手段を用いて布帛繊維
上の染料等のインク中の色素を拡散させ、かつインク中
の色素を繊維へ定着させる工程を実施する。この工程に
より、充分な発色性と染料の固着による堅牢性を得るこ
とができる。
【0049】この拡散、定着工程(染料拡散工程、固着
発色工程などもこれに含まれる)は上述したように、従
来公知の方法でよく、スチーミング法(例えば100℃
の水蒸気雰囲気下で10分間処理する)等が挙げられ
る。なお、この場合、捺染工程の前に、上述のように予
め捺染に前処理としてアルカリ処理を施してもよい。ま
た、定着工程は、染料によってイオン結合等の反応過程
を含むものと含まないものとがある。後者の例として
は、繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなものが
る。また、インクとしては所要の色素を含有するもので
あれば適宜なものを用いることができ、染料に限られず
顔料を含むものでもよい。
【0050】その後、洗浄工程において、未反応の染料
の除去および前処理に用いた物質の除去が行われる。最
後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程を
経て記録が完成する。
【0051】(6)捺染処理手順 次に本システムを用いて行うことができる捺染処理手順
を説明する。図7はその一例を示すフローチャートであ
り、各ステップで行う処理内容は例えば次の通りであ
る。
【0052】原画入力ステップMS1〜MS3 デザイナが適宜の手段を用いて作成した原画、すなわち
プリント媒体である布上の繰返し画像の基本単位となる
基本画像を読取部1001を用いて読み込むステップ、
または外部記憶装置(ハードディスク装置等)に格納さ
れた原画データを読み込むステップ、またはネットワー
クを介して原画データを受信するステップである。
【0053】原画修正ステップMS5 本例における捺染システムは、基本画像に対して種々の
繰返しパターンの選択を可能とするが、選択された繰返
しパターンによっては境界部において画像の位置ずれや
色調の不連続が生じうる。本ステップは、繰返しパター
ンの選択を受容するとともに、当該選択に応じた繰返し
パターンの境界部における不連続性の修正を行うステッ
プである。その修正の態様としては、制御部1009に
接続された表示器(図示せず)の画面を参照しつつ、デ
ザイナまたはオペレータがマウスその他の入力手段を用
いて行うものでもよく、画像処理部1002により自動
修正を行うものでもよい。
【0054】特別色指定ステップMS7 本例に係る画像印刷部1004では、基本的にイエロー
(Y),マゼンタ(M)およびシアン(C)、あるいは
さらにブラック(BK)のインクを用いてプリントを行
うが、捺染においてはこれら以外の色、鮮明なレッド
(R),グリーン(G),ブルー(B)などの使用を望
むことがある。そこで、本例のプリンタにおいては、こ
れら特別な色すなわち、特色のインクを用いたプリント
を可能とするとともに、本ステップにおいてその特色の
指定を行う。
【0055】画像信号変換ステップMS9 本ステップではデザイナの作成した原画の色調を忠実に
再現するためのC,M,Y,BKあるいは特色の混合比
率を定めるデータを生成する。
【0056】ロゴ入力ステップMS11 反物では、端部にデザイナ、メーカのブランド等のロゴ
マークをプリントする場合が多い。本ステップでは、そ
のようなロゴマークの指定、およびその色、サイズ、位
置の指定等を行う。
【0057】布サイズ指定ステップMS13 プリント対象である布の幅、長さ等を指定する。これに
よりプリンタにおけるプリントヘッドの主走査方向およ
び副走査方向における走査量や、原画パターンの繰返し
数等が定まる。
【0058】原画倍率指定ステップMS15 原画に対するプリント時の変倍率(例えば100%、2
00%、400%など)を設定する。
【0059】送り量設定ステップMS17 布には綿,絹,毛などの天然繊維や、ナイロン,ポリエ
ステル,アクリルなどの合成繊維等、種々の材料があ
り、捺染に関わる特性を筆頭に、布としての特性等、様
々な特性を異にする。そして、布の伸縮性によると考え
られるが、プリント時の送り量を等しくする場合には、
用いる布の種類に応じて主走査毎の境界部に発生するす
じの現れ方が異なってくる。そこで、本ステップではプ
リントに係る布の種類を入力し、画像印刷部1004に
おける適切な送り量の設定を行う。
【0060】インク最大打込み量設定ステップMS19 同じ量のインクを布上に打込んでも、布上に再現させる
画像濃度は布種により異なる。また、画像印刷部100
4における後処理部の構成等によっても打込み可能なイ
ンク量は異なる。そこで、本ステップでは布種類や画像
印刷部1004の後処理部の構成等に応じてインク最大
打込み量を指定する。
【0061】プリントモード指定ステップMS21 画像印刷部1004において高速プリントを行うかまた
は通常プリントを行うか、あるいは、1ドットに対し1
回のインク打込みを行うかまたは複数回のインク打込み
を行うかなどを指定する。さらには、プリントを中断し
たとき等において、中断の前後の柄が連続するように制
御を行うか、または柄の連続性とは無関係に新たにプリ
ントを開始するかの指定を行うようにすることもでき
る。
【0062】ヘッドシェーディングモード指定ステップ
MS23 画像印刷部1004において複数の吐出口を有するプリ
ントヘッドを用いる場合には、製造上のばらつきやその
後の使用状態等によってヘッドの吐出口毎にインク吐出
量または吐出方向のばらつきが生じることがある。そこ
でこれらの吐出特性のばらつきを補正すべく吐出口毎の
駆動信号を補正して吐出量を一定にする処理(ヘッドシ
ェーディング)を行うことがある。本ステップでは、か
かるヘッドシェーディングのタイミング等を指定できる
ようにする。
【0063】プリントステップMS25 以上の指定に基づき、画像印刷部1004によって捺染
を実行する。
【0064】なお、以上の各ステップにおいて指定等を
行うことが不要であればそのステップを削除もしくはス
キップするようにしてもよい。また、必要に応じてその
他の指定等を行うステップを追加してもよい。
【0065】(7)画像処理 次に一連の画像処理構成の一例を示す。以下に示す構成
は本発明の特徴的構成をなす部分であり、以下ではその
一実施例としてインク色にシアン(C),マゼンタ
(M),イエロー(Y),ブラック(BK)および染料
の濃度の異なるインク色として、より濃度の低いシアン
(淡C),同マゼンタ(淡M)および特色SS1,S2
を用いる場合について説明する。
【0066】図8は、図7で示したステップMS3の原
画入力ステップで得られたR,G,B信号からC,M,
Y,BK,淡C,淡Mの各信号への変換および2種類の
特色インクを用いる場合の特色信号S1およびS2の生
成を行う画像処理部1002の一構成例を示すブロック
図である。
【0067】図7に示したMS1およびMS2の処理に
よって図8における入力解析部630を介し、原画像デ
ータ(輝度信号)R,G,Bが供給される。入力補正部
632は、これらの信号に対し入力画像の分光特性やダ
イナミックレンジ等を考慮して、標準の輝度データ
R′,G′,B′(例えばカラーテレビジョンのNTS
C(National Television Sys
tem Committee)方式のデータであるR,
G,B)への変換を行い、濃度変換部633は、標準の
輝度データR′,G′,B′を対数変換等の非線形変換
を用いて濃度データC,M,Yに変換する。下色除去部
634と黒生成部635は、濃度データC,M,YとU
CR(Under color removal)の割
合を示す値βと墨量生成の割合を示す値αを用いてそれ
ぞれ下色除去および黒生成を以下の計算例のように行
う。
【0068】
【数1】C(1)=C−β×MIN(C,M,Y) M(1)=M−β×MIN(C,M,Y) Y(1)=Y−β×MIN(C,M,Y) K(1)=K(2)=α×MIN(C,M,Y) すなわち、UCRは信号C,M,Yそれぞれのグレー成
分を下色として除去して墨信号、すなわちブラックKを
生成する処理であり、上記グレー成分に関してミニマム
関数MIN(C,M,Y)が用いられる。そして上記β
はどの位の割合で下色を除去するかを示す値であり、ま
た、αは下色除去に関して黒生成の割合を示す値であ
る。
【0069】次に、マスキング部636は下色除去され
たC(1),M(1),Y(1)に対して、インクの不
要吸収特性を考慮し以下の計算例で補正を行う。
【0070】
【数2】C(2)=A11×C(1)+A12×M
(1)+A13×Y(1) M(2)=A21×C(1)+A22×M(1)+A2
3×Y(1) Y(2)=A31×C(1)+A32×M(1)+A3
3×Y(1) ただし、Aij(ij=1〜3)はマスキング係数であ
る。
【0071】一方、特色生成部642は、図7に示すM
S7ステップの特色指定に応じて、マスキング処理がな
された濃度データC(2),M(2),Y(2)および
K(2)に基づいて、特色濃度データS1(1),S2
(1)の生成を行うとともに、新たな濃度データC
(3),M(3),Y(3),K(3)を生成する。す
なわち、後述されるように、各指定された特色のそれぞ
れについての濃度データS1(1),S2(1)を生成
するとともに、このデータS1(1),S2(1)の生
成に関与する度合に応じて新たな濃度データC(3),
M(3),Y(3),K(3)の生成を行う。
【0072】次に、γ変換部637は、データC
(3),M(3),Y(3),K(3)、S1(1),
S2(1)に対して各々出力ガンマの調整をしたデータ
C(4),M(4),Y(4),K(4),S1
(2),S2(2)への変換を行う。すなわち、ここで
は、データC(4),M(4),Y(4),K(4),
S1(2),S2(2)の各々の信号と、これに対応し
て吐出されるインクでプリントされる画像濃度との間に
線形関係が成立するように濃度補正が行われる。
【0073】次に、振り分け部638では、上記のよう
に出力濃度の調整されたデータC(4),M(4)につ
いて、染料濃度の異なる2種のインクへの振り分けを行
い、C(5),M(5),淡C(1),淡M(1)を生
成する。この場合も、C(5),M(5),淡C
(1),淡M(1)の振り分けデータは、このデータと
各色の信号に対応した吐出インクでプリントされる画像
濃度との関係が各色線形になるように振り分けられる。
【0074】図9は、濃淡振り分けテーブルを概念的に
示す線図である。
【0075】本実施例で用いる濃淡振り分けテーブル
は、シアン(C)およびマゼンタ(M)のそれぞれにつ
いて用いる濃および淡インクの濃度比が3:1であるこ
とから、入力信号の濃度値0〜255のうちその最大濃
度の1/3に相当する濃度値85までは、淡インクのみ
を用い、その入力濃度がそのまま出力濃度となるような
変換を行う。すなわち、出力濃度を濃インクの濃度を基
準とすると、淡インクの濃度は濃インクのそれの1/3
であるから、図9に示すように濃度値0〜85の範囲で
は傾きが3である変換を行う。
【0076】これに対し、入力信号が示す濃度値が85
〜255の範囲では、濃,淡インクの双方を用いてプリ
ントを行う。このため、入力濃度がそのまま出力濃度と
なるためには、濃,淡の濃度比が3:1であることを考
慮して、濃および淡インクについてそれぞれ傾きが3/
2および−3/2の変換(入力軸の切片はそれぞれ85
および255)を行う。
【0077】次に、2値化処理部639は、多値データ
であるC(5),淡C(1),M(5),淡M(1),
Y(4),K(4),S1(2),S2(2)を各々疑
似的な階調形成ができるように2値化処理を行い、最終
的に吐出データとして、C′,淡C′,M′,淡M′,
Y′,K′,S1′,S2′を得る。
【0078】ところで、前述したように、インクジェッ
トプリント装置を用いた捺染システムにおいては、粒状
感低減のために別途低濃度のインクを用意することは、
その分のヘッドおよびインクタンク等が増し装置の大型
化等を招くおそれがあるため、限られたインク色、すな
わち本実施例では、CおよびMにのみ低濃度インクを用
いる。このため、単一濃度のインクのみを用いる他の色
のインクにおいては粒状感の問題が生じ易い。特に捺染
システムでは十分な濃度を得るために、比較的染料濃度
の高いインクを使用しているため、上記のような単一染
料濃度のインクのみ用いるインク色の低濃度部では、粒
状感が顕著となる。
【0079】そこで、本実施例では、単一染料濃度のみ
のインク色でプリントする範囲の一部を、そのインクの
色を混色により実現可能なインクであって、それぞれ通
常の濃度のインク以外に低濃度のインクを持つ2つのイ
ンク色、すなわち本実施例ではCおよびMのインクで置
き換えてプリントを行うようにする。
【0080】なお、本明細書の説明でいう「混色」と
は、プリント媒体上のインクドットについて、異なる色
のドットが重なり合って混色となるものと、異なる色の
ドットが、例えば顕微鏡を用いて観察すると、併置され
たものであるが肉眼で観察したとき混色した結果として
認識できるもののいずれかまたはその双方を含むもので
ある。
【0081】また、上記低濃度のインクを持つ2つのイ
ンク色であるCおよびMを、以下では基本色という。そ
して上記混色として表現される色は、通常の人が視覚を
通じてほぼ基本色以外の色として知覚されるものであ
る。
【0082】以下、単一の染料濃度のみのインク色とし
て、特色であるブルー(BL)を例にとりこのBLをC
およびMで置き換えてプリントする場合について図10
および図11を参照して説明する。
【0083】図10は、図8に示す構成を有する画像処
理部1002による処理手順を示すフローチャートであ
り、図11は図8に示す特色生成部642の詳細構成を
示すブロック図である。
【0084】入力解析(図10のステップS1)、入力
補正(同ステップS2)、濃度変換(同ステップS3)
の一連の処理によって得られた濃度データC,M,Yに
基づき、特色生成部642の色判定部640(図11参
照)で色相および彩度の判定を行う(同ステップS
4)。この処理とともに下色除去部634等では下色除
去、黒生成(同ステップS5)、マスキング(同ステッ
プS6)の各処理が行われる。
【0085】次に、特色生成を行うか否かを、前述のス
テップMS7の特色指定(図7参照)によって判断し
(同ステップS7)、肯定判断、すなわち、ブルーBL
が特色として指定されていると判断した場合には、特色
生成部642の生成部642A(図10参照)におい
て、マスキング部636および黒生成部635からの信
号C(2),M(2),Y(2)およびK(2)が示す
濃度データに基づいてBL(1)を生成し、これととも
に、この特色BLの生成に関与する度合に応じて、各信
号C(3),M(3),Y(3),K(3)を生成する
(同ステップS8)。例えば、特色の信号BLがシアン
(C)とマゼンタ(M)との濃度比が2:1で生成され
る場合は、比の大きい方であるCのデータは、全て上記
BLデータの生成に置き換わり、一方、Cについては、
上記濃度比1でBL生成に関与した分減じられて生成さ
れる。また、BL生成に直接関与しないY,Kについて
はそのまま出力される。
【0086】一方、色領域判定部641は色判定部64
0が判定した色相および彩度が、特色インクBLを含ん
だ系のインクで再現するべきか否かを判定する(同ステ
ップS9)。
【0087】なお、この判定は必ずしも自動的に行う必
要がない。例えば原画像をスキャナで読み取って得られ
た画像データをコンピュータのディスプレイ上で操作者
が目視し、特色の淡色で表現したいと考えた部分をエリ
ア指定してその部分を基本色の淡色で表現するようにプ
リンタに指示してもよい。
【0088】図12は、BLを含むべきか否かの色判定
を説明するための図であり、色空間をCIE1976
(L*** )空間(ここで、CIEはComiss
ionInternationale de l’Ec
lairage)で表わし、そのうちa** 空間のみ
を表わしたものである。
【0089】すなわち、本実施例は後述のように、色判
定部640で判定された色相および彩度に基づき、これ
が図12に示す色空間のどの領域にあるかによって、単
一濃度のBLインクを含む系のインクで再現する色、そ
れとも表現すべき色BLを他の2つのインクの混色によ
って表現すべきかか否かを判断する。
【0090】図12において、a** 座標の原点は無
彩色を表わす。すなわち、CIE1976(L**
* )空間のL* 軸は無彩色軸を表わすものであり、この
色空間においてL* で表わされる座標はその色の明度を
表わすことになる。そして、図12に示す面として表わ
されるa** 空間内の各点は、その座標に応じた色を
表わす。換言すれば、原点のまわりの周方向において色
相が変化し、また、原点から延在する任意の直線に沿っ
て、その直線に対応する色相の彩度が変化し、原点から
遠い程彩度は高くなる。
【0091】図12において、特色ブルー(BL)は、
図中矢印で示されるようにa**座標系の第4象限に
存在する色であり(矢印上の各点はいずれもBLを表わ
し、その彩度のみが異なることになる)、このBLと基
本色であるCおよびMとを用いて再現可能な色の領域
は、図に示す色Cと色Mの矢印で囲まれる領域である。
【0092】本実施例では、この領域のうち、「0」印
が付された領域は、その色の表現に単一濃度のBLイン
クを用い、これに対し、「斜線」を施した部分は、BL
インクを用いる代わりに、それを分解して得られるCお
よびMを用いる。そして、この「斜線」を施した領域
は、その色の濃度が相対的に低い部分であり、後述され
るように、ほとんどの場合、CおよびMの淡インクが用
いられることになる。
【0093】ここで、単一濃度のBLインクを含む系の
インクで再現するべき色と判定された場合は、セレクタ
644(図11参照)は、図11中に示す(A)の系、
すなわち、C(3),M(3),Y(3),K(3),
BL(1)を選択してγ変換部637に送る。そして、
図8にて上述したように、γ変換によってC(4),M
(4),Y(4),K(4),BL(2)を得、振り分
け部638、2値化処理部639において処理を行い、
C′,淡C′,M′,淡M′,Y′,K′,BL′を得
る(同ステップS11,S12,S13)。
【0094】これに対し、BLを他の2つのインクで表
現すべくそれらのインクを含む系のインクで再現すべき
色領域と判定された場合は、セレクタ644で特色生成
部642で生成したBL(1)を、その2つの色である
BLに隣接した色で、複数の染料濃度を持つC、Mに置
き換えた系(B)を選択する。すなわち、BL分解部6
43によってBL分解(同ステップS10)を行って生
成されるCBL,MBLを含む系(B)を選択する。
【0095】このBL分解部643では、あらかじめ、
そのままBL(1)を用いて処理したBLと同じ色にな
るように決定してある関数fc(BL),fm(BL)
によって、BLをそれぞれシアンに係る信号CBLおよ
びマゼンタに係る信号MBLに分解し、セレクタ644
は、CBLとMBLと、特色生成部642にて得られた
C(3),M(3)とに基づき新たなCB(3),MB
(3)を生成する。すなわち、信号CBLおよびMBL
が示す濃度と信号C(3)およびM(3)が示す濃度と
のそれぞれの和が、それぞれ新たな信号CB(3)およ
びMB(3)として出力される。これらは、Y(3),
K(3)と共にγ変換部637に送られる。
【0096】このようにして得られたCB(3),MB
(3),Y(3),K(3)は、(A)の系と同様の処
理が行われ、CB′淡CB′,MB′,淡MB′,
Y′,K′を得る。
【0097】本実施例の場合、BLを示す色のうち他の
色の混色により表現すべき領域、すなわち図12中斜線
を施した領域をAとすると、CIE1976a**
* 表色系の色相H゜および彩度C* を用いて
【0098】
【数3】 A={200≦H゜≦359、 0≦C* ≦20} と表わされる。
【0099】また、上述したC,M置き換え関数は
【0100】
【数4】fc(BL)=1.0*BL(1)=CBL fm(BL)=0.5*BL(1)=MBL とする。
【0101】なお、特色の色相が、特色生成に関与する
2色の基本色のうち一方の色に影響を受けやすい場合に
は、特に濃度が極めて低い時の色味を考慮して、故意に
一方の色の濃度値を減じるように置き換え関数を設定し
てもよい。すなわち、BLの濃度が極めて低い時にはマ
ゼンタの存在が色味に違和感を生じさせるため、そのよ
うな濃度では上式で算出したMBLの値より一律、例え
ば3(最大濃度値を255とした時の濃度値)減算して
もよい。従って、このような時は、BLの濃度によって
は淡Cのみに分解される場合が生じる。
【0102】図17は、本実施例によるプリント結果を
模式的に示す図であり、被プリント媒体としての布帛を
構成する繊維に吐出された各インク滴が付着しドットを
形成する様子を示したものである。また、図16は、比
較例として従来技術によるプリント結果を示す同様の図
である。
【0103】特色生成部642(図8参照)の生成部6
42A(図11参照)では、例えばそれに入力するシア
ン信号C(2)が示す濃度が最大濃度を255としたと
きの濃度値6(これを所定面積当りの濃インクドット数
6で表わす。以下、同じ)であり、また、マゼンタ信号
M(2)が示す濃度のそれが3であるとき、その濃度が
6であるブルー信号BL(1)が生成される。
【0104】従来技術により、この濃度値を示す信号B
L(1)に基づいてプリントした場合、図16に示すプ
リント結果が得られる。すなわち、ブルーの濃インクに
より所定面積当り6個のインクドットが形成される。こ
の場合、上記濃度は比較的低いものであるため濃インク
のドットの粒状感が目立つことになる。
【0105】これに対し、本実施例によれば、上記生成
されたBL(1)は、色領域判定部641(図11参
照)で、図12の斜線を施した領域の色、すなわち、他
の色の混色によって表現されるべき色と判断され、その
結果、セレクタ644(図11参照)はBL分解部64
3(図11参照)でBL(1)が分解された結果として
のCBLおよびMBLを含んだ信号CB(3),MB
(3)を出力する。そして、γ変換部637(図8参
照)を経た後、振り分け部638において図9に示した
濃淡振り分けテーブルによりCおよびMについて濃,淡
インクに対応する信号に変換される。
【0106】この場合、上述のように、生成されたBL
(1)が示す濃度が、6である場合は、上式に従ってセ
レクタ644から出力される信号CB(3)およびMB
(3)が示す濃度は、それぞれ6および3となる。そし
てこれらのシアンおよびマゼンタの信号は、γ変換部6
37(図8参照)を経た後、振り分け部638(図8参
照)において、図9に示した濃淡振り分けテーブルに従
って、各濃,淡インクに対応する信号に振り分けられ
る。この場合、上記シアンおよびマゼンタの濃度6およ
び3は、上記テーブルの入力範囲において0〜85の範
囲の低濃度のものであるため、それぞれ淡インクに対応
する信号であって、その濃度が淡インクドットの個数で
表わしたとき、それぞれ18および9の濃度を示す信号
に変換される。図17はそのプリント結果を示すもので
ある。
【0107】以上、説明したように、単一染料濃度のみ
のインク色で再現する色の一部を、この色を混色により
形成可能なインク色であって、複数の染料濃度を備える
2つのインク色のインクで置き換えて再現することで、
粒状感が低減された画像を得ることができる。
【0108】特にドット数が少ないために極端な粒状性
が生じていたハイライト部も、染料濃度の低い淡インク
を用いて再現されることが多くなるため、十分なドット
数で色再現が可能になり、粒状性の低減を図ることがで
きる。
【0109】なお、C,Mの淡インクの染料濃度とし
て、濃インクの1/10倍の濃度を用いてもよい。
【0110】(第2実施例)本実施例は、単一染料濃度
のみのインク色の複数の染料濃度を持つインク色による
混色への置き換えを、図12に示す斜線の領域について
一様に行うのではなく、その領域の彩度に応じて段階的
に行う構成に関するものである。以下、第1の実施例と
同様に、単一濃度のみのインク色としてBLを用いた場
合について説明する。
【0111】図13は、第1実施例で示した図11と同
様の構成を示すブロック図である。
【0112】図13において、彩度領域判定部645
は、色相判定部640によって判定される色相に応じ、
BL分解部643で複数の染料濃度を持つC,Mへ、置
き換えるべきブルー量BL′(1)を判定する。この判
定は、図14に示されるような関数h(C* )を用いて
行われる。そして、この判定結果に基づき、BL分解部
643は、しかるべきブルー量BL′(1)のみの関数
gC(BL)、gm(BL)によりC′BL,M′BL
への置き換えを行う。
【0113】これらのデータは、BL生成時に得られた
C(3),M(3)と共に、セレクタ644により新た
なデータC′B(3),M′B(3),BLB(1)
(ここで、BLB(1)=BL(1)−BL′(1))
に変換される。
【0114】図14は、上述の関数h(C* )の一例を
表わす線図である。同図に示すように、彩度C* が所定
の値C1 *まではBLの濃度の全てをCおよびMに分解す
る。この場合は、上記第1実施例で示したのと同様のプ
リント結果を得ることができる。
【0115】これに対し、彩度C* が所定値C1 *とC2 *
との間の値であるときは、その値に応じて図14に示す
割合だけCおよびMに分解される。
【0116】図21は、上述したBL分解部643によ
る分解の態様を概念的に示す線図であり、色判定部64
0で判定した彩度C* と信号BL(1)の濃度値の関係
がC1 *の時10、C2 *の時30(最大濃度値を255と
した時の濃度値)を通る直線で表わされる場合を示した
ものである。
【0117】図21に示すようにBL分解部643に入
力する信号BL(1)の濃度が0〜10の範囲では全て
がCおよびMに分解され、10〜30の範囲では−1/
2×BL(1)+15だけCおよびMに分解される。
【0118】例えば信号BL(1)の濃度値が20であ
る時はその色に示す彩度C* はC1 *とC2 *の間であり、
図21中<2>で示すように、その濃度の1/4すなわ
ち濃度5がCおよびMに分解され、残りの濃度15分
は、そのまま信号BLB(1)として出力される。
【0119】CおよびMに分解すべき濃度5分について
は、これらCおよびMがBL生成に関与する度合い、す
なわち、BL生成時の濃度比である、2:1の比に応じ
て5および2.5の濃度値を有するそれぞれ信号C′B
LおよびM′BLとして出力される。
【0120】これらの信号C′BLおよびM′BLは、
最終的に振り分け部638(図8参照)の濃淡振り分け
テーブル(図9参照)により、それぞれ淡シアンインク
および淡マゼンタインクの濃度データとしてその値が淡
インクドットの個数で表わしたとき15および7.5の
信号となる。
【0121】図18は上述した処理によって得られたデ
ータに基づくプリント結果を示す模式図である。
【0122】同図に示すように、上述したBL分解処理
に応じて、BL,淡C,淡Mそれぞれの信号が示す濃度
の比に応じてBL,淡Cおよび淡Mのドットが所定面積
において、ほぼ15:15:7.5の比で形成されるこ
とになる。
【0123】なお、上記第1の実施例で前述したのと同
様に、BLを含まない系で再現するべき色の領域と判定
された場合に、セレクタ644は系(B′)を選択し、
C′B(3),M′B(3),BLB(1),Y
(3),K(3)に変換すべく上述の一連の処理を行
う。
【0124】本実施例の場合、BLを含む系で再現すべ
き色領域判定値A、および淡インクの染料濃度には、第
1の実施例で示した値を用い、また、C,M置き換え関
数を
【0125】
【数5】 gC(BL)=1.0*BL′(1)=C′BL gm(BL)=0.5*BL′(1)=M′BL とする。また、図14に示す関数h(C* )のパラメー
タ値C1 *,C2 *をC1 *=5,C2 *=20とすることがで
きる。
【0126】なお、上式においても前述の式と同様な理
由によりM′BLの値を例えば一律に3減算した値を用
いてもよい。
【0127】このようにして、単一染料濃度のみのイン
ク色で再現する色の一部を、混色により形成可能なイン
ク色であって、複数の染料濃度を持つインク色の2つの
インク色で置き換えて再現し、その量を、再現する色の
彩度に応じて段階的に行うことにより、置き換えによっ
て生じるわずかな色のずれを低減でき、かつ粒状感の少
ないなめらかな階調画像を得ることができる。
【0128】(第3実施例)本実施例では、単一の染料
濃度を有するインクの代わりに、染料濃度の異なる複数
のインクを有する複数のインクの混色によって再現する
範囲を、単一染料濃度のみを有するインク色の入力濃度
レベルに応じて判定するものである。
【0129】以下、第1,第2の実施例と同様に、単一
濃度のみを有するインクとしてBLを用いた場合につい
て説明する。
【0130】図15は、本実施例に係る画像処理部の処
理手順を示すフローチャートであり、図10と同様の図
である。
【0131】ここでは、特色生成部の生成部で生成した
BL(1)の濃度値に基づき、濃度領域判定を行い、そ
の判定結果に基づきBLを含んだ系で再現すべきか否か
を判定する(図15のステップS38)。すなわち、B
Lを混色によって形成可能な色で、複数の染料濃度を有
するインク色であるC,Mに置き換えるか否かを判定す
る。具体的には、濃度判定値Bに対し、BL(1)≦B
であればBL(1)をC,Mに置き換え、BL(1)>
BであればBL(1)をそのまま用いる。
【0132】本実施例では、淡インクの濃度として、濃
インクの染料濃度に対して1/10の値を、また、濃度
判定値BにB=30(最大濃度255のとき)をそれぞ
れ用いる。なお、BL(1)のC,Mへの置き換え関数
は、第1または第2の実施例で示したものを用いること
ができる。
【0133】このように単一染料濃度のみのインク色の
代わりに、染料濃度の異なる複数のインクを持ち、かつ
混色により形成可能な色のインクで再現する範囲を、単
一染料濃度のみのインク色の入力濃度レベルに応じて判
定し、再現することで、第1、2の実施例と同様な効果
を得ることができる。また、さらに加えて、ハイライト
部分以外にも基本色を下色にして知覚される特色の粒状
感を低減することができる。すなわち、基本色の濃度値
に比べ特色の濃度値が極端に小さい割合で混色して再現
される色においても単一染料濃度のみのインク色である
特色の代わりに、染料濃度の異なる複数のインクを持つ
基本色で再現するので滑らかな画像を得ることができ
る。
【0134】以下に説明する図19および図20に示さ
れるプリント例は、上述の第1〜第3実施例によってプ
リント可能なものである。
【0135】図19は、信号BL(1)の濃度が比較的
高いためBLを含む系(A)のインクでプリントが行わ
れる場合を示している。すなわち、特色インクBLを用
いて信号BLが示す濃度に基づくプリントが行われるこ
とになる。このときのBL分解を図21中<3>で示
す。
【0136】なお、図21中<0>および<1>でBL
分解処理は、それぞれ図16および図17に示す従来例
および第1実施例に示すものであり、BLが分解されず
そのまま用いられること、およびBLが全て分解される
ことを示すものである。
【0137】図20は、特色としてブルーBLが指定さ
れている場合であって、信号C(2)およびM(2)か
ら信号BL(1)を生成する際、信号M(2)が示す濃
度が過剰である場合である。しかも、その生成された信
号BL(1)が示す色の彩度C* が、上記第2実施例に
おいて一部のBLが分解される場合のプリント結果を示
す。
【0138】図に示す例は、生成部642A(図13参
照)から出力される信号BL(1)およびM(3)それ
ぞれが示す濃度が20および85の場合であり、上記B
L(1)を生成する信号C(2)およびM(2)が示す
濃度比が、上記実施例と同様2:1であり、また、図9
に示す濃淡振り分けテーブルを用いるとすると、最終的
に、BL,M,淡Mおよび淡Cの各信号が示す濃度は、
15,4,251および15となり、これらの濃度の比
に応じた数のドットが所定面積内に形成される。
【0139】(第4実施例)本実施例は、単一濃度のみ
のインク色の再現する範囲の一部を、そのインクの色を
混色により形成可能な色で、染料濃度の異なる複数のイ
ンクを持つインク色の1色を含む混色で置き換えて再現
するものである。
【0140】以下、単一濃度のみのインク色として、特
色の緑(Gr)を用いた場合について説明する。
【0141】ここでは、上記第1,第2および第3の実
施例で示したいずれかの判定方法によって、特色生成部
で生成したGr(1)でそのまま再現しないと判定され
た場合、Gr(1)を、Grを混色により形成可能であ
り、複数の異なる染料濃度のインクを持つインク色であ
るC、および同様にGrを混色により形成可能であり、
単一濃度のインクしか持たないインク色であるYに置き
換えて再現する。置き換えの方法は、上記第1,第2お
よび第3の実施例で述べたいずれの方法を用いてもよ
い。
【0142】このように、Grがそれを他の色との混
色で形成可能な色として、上記シアンCのように複数の
異なる染料濃度を持つインクを少なくとも1色有する場
合、このGrのような単一染料濃度のみのインク色の
再現範囲の一部を、上記Cのような複数の異なる染料濃
度を持つインク色と他の色Yとの混色で、置き換えて再
現することにより、ハイライト部の粒状性の低減を図る
ことができる。
【0143】なお、以上説明した各実施例では、特に布
帛にプリントするインクジェット捺染システムについて
詳細に述べたが、プリント媒体は、これに限られず普通
紙、コート紙、OHPシートなどの他のものであっても
よいことは勿論である。
【0144】(その他)なお、本発明は、インクジェッ
トプリント方式の中でも特に熱エネルギを利用して飛翔
的液滴を形成し、プリントを行う、キヤノン株式会社が
提唱するバブルジェット方式のプリントヘッドを用いる
場合において優れた効果をもたらすものである。
【0145】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)
を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。
【0146】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書,同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0147】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成としてもよい。
【0148】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基いた構成とす
ることもできる。
【0149】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0150】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0151】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モー
ドを行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0152】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置とすることもで
きる。
【0153】いずれにしても、デジタル画像処理を用い
てドットパターンにより画像を表現するインクジェット
捺染装置システムを使用することにより、従来の捺染方
法のように同一絵柄が繰り返される連続布とする必要が
ない。すなわち、同一の連続布に対して、様々な衣服を
製作するのに必要な絵柄をその大きさや外形を考慮しな
がら隣接させて布上に描き、裁断したときに使用されな
い布部分を最小とすることもできる。
【0154】すなわち、従来の捺染方法では考えられな
かった全く異なった衣服に使用する絵柄を隣接して捺染
し、裁断することが可能である。
【0155】また、このようにサイズや製作予定数、型
(デザイン)、絵柄等の異なる衣服を一枚の布地に隣接
して捺染した場合は、裁断線や縫製のための線を同じ捺
染システムを用いて描くことができるので、製作効率も
高い。
【0156】さらに、前記裁断線や縫製のための線は、
デジタルな画像処理を用いて作成できるので、計画的か
つ効果的に描くことができ、縫い合わせたときの絵柄合
わせが容易にできる。また、データ処理装置上におい
て、型やデザインに合わせて裁断の方向を布目方向とす
るかバイアスに裁断するかを絵柄を考慮して総合的に設
計し、布上にレイアウトすることができる。
【0157】また、前記裁断線や縫製のための線は、捺
染用インクの染料とは異なり、製作後の洗濯等によって
除去できる色素を用いて描くこともできる。
【0158】また、仕上がった衣服に不要な原たん部は
布上にインクを付着させる必要がないのでインクの無駄
な消費がない。
【0159】なお、本発明において使用される好適なイ
ンクは以下のようにして調整することができる。
【0160】 (1)反応性染料(C.I.Reactiv Yellow 95) 10重量部 チオジグリコール 10重量部 ジエチレングリコール 20重量部 水 60重量部 上記全成分を混合し、1時間撹拌し、pHをNaOHで
pH7に調整し2時間撹拌した後、フロロポアフィルタ
−FP−100(商品名、住友電工社製)にて濾過し、
インクを得る。
【0161】 (2)反応性染料(C.I.Reactive Red 24) 10重量部 チオジグリコール 15重量部 ジエチレングリコール 10重量部 水 60重量部 以下、(1)と同様にしてインクを調製した。
【0162】 (3)反応性染料(C.I.Reactive Blue 72) 8重量部 チオジグリコール 25重量部 水 67重量部 以下、(1)と同様にしてインクを調製した。
【0163】 (4)反応性染料(C.I.Reactive Blue 49) 12重量部 チオジグリコール 25重量部 水 63重量部 以下、(1)と同様にしてインクを調製した。
【0164】 (5)反応性染料(C.I.Reactive Black 39) 10重量部 チオジグリコール 15重量部 ジエチレングリコール 15重量部 水 60重量部 以下、(1)と同様にしてインクを調製した。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単一濃度のインクを用いて再現されるべき低濃度部はそ
のインクの色を混色によって形成可能なインクのうちの
低濃度インクで再現することが可能となる。
【0166】この結果、特に、低濃度部であるハイライ
ト部に生じやすい粒状感を低減したなめらかな画像を得
ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る捺染システムの全体構
成を示すブロック図である。
【図2】上記実施例に適用されるインクジェットプリン
ト部の機械的な概略構成を示す斜視図である。
【図3】同じくインクジェット記録部の平面図である。
【図4】本実施例のインクジェットプリント部と布帛給
送部の機械的構成の概略を示す側断面図である。
【図5】そのプリントヘッド周辺の構成例を示す斜視図
である。
【図6】捺染物の後処理行程の一例を示すブロック図で
ある。
【図7】本実施例の捺染システムの捺染処理手順の概要
を示すフローチャートである。
【図8】本実施例の画像処理部の概要の一部を示すブロ
ック図である。
【図9】図8に示す振り分け部の濃淡振り分けテーブル
を概念的に示す模式図である。
【図10】本発明の第1の実施例に係り、BLインクで
再現する範囲の一部を、C,Mインクで置き換えてプリ
ントを行う場合の画像信号処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図11】上記処理のための構成の一部の詳細を示すブ
ロック図である。
【図12】上記実施例において、BLインクで再現する
範囲の一部を、C,Mインクで置き換えてプリントを行
うか否かの判断を説明する説明図である。
【図13】本発明の第2の実施例に係り、BLインクで
再現する範囲の一部を、C,Mインクに段階的に置き換
えてプリントを行う画像信号処理の構成の一部の詳細を
示すブロック図である。
【図14】上記第2の実施例において、C,Mインクに
置き換える際のBLインクの量と、彩度C* の関係を示
す説明図である。
【図15】本発明の第3の実施例に係り、BLインクで
再現するか否かの範囲をBLインクの濃度レベルで判定
する場合の画像処理部の処理手順の一部を示すフローチ
ャートである。
【図16】従来例によるプリント結果を示す模式図であ
る。
【図17】本発明の第1の実施例によるプリント結果を
示す模式図である。
【図18】本発明の第2の実施例によるプリント結果を
示す模式図である。
【図19】本発明の各実施例に係り、信号BLについて
分解しないときのプリント結果を示す模式図である。
【図20】本発明の各実施例によりプリント可能なプリ
ント結果の他の例を示す模式図である。
【図21】本発明の第2実施例におけるBL分解を説明
する図である。
【符号の説明】
630 入力解析部 632 入力補正部 633 濃度変換部 634 下色除去部 635 黒生成部 636 マスキング部 637 γ変換部 638 振り分け部 639 2値化処理部 640 色判定部 641 色領域判定部 642,642A 特色生成部 643 BL分解部 644 セレクタ 645 彩度領域判定部 1002 画像処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−305131(JP,A) 特開 平2−131674(JP,A) 特開 昭58−142854(JP,A) 特開 昭56−58876(JP,A) 特開 昭56−8266(JP,A) 実開 昭56−79339(JP,U)

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドを用い、プリント
    すべき画像データに基づいて、前記インクジェットヘッ
    ドから、少なくともその1色については濃度の異なる複
    数種類のインクを有する複数の基本色のインク、および
    色空間において該複数の基本色のうちの2つの基本色の
    間の色として示される前記基本色以外の色であって前記
    1つの基本色の混色により表現可能な色の単一濃度のイ
    ンクを被プリント材に吐出してプリントを行うインクジ
    ェットプリント装置において、 前記画像データが示す色が、前記色空間において前記基
    本色以外の色かつ前記2つの基本色で表現可能な範囲
    のうちの所定部分の色であるか否かを判定する判定手段
    と、 該判定手段が所定部分の色であると判定したとき、前記
    画像データにおける当該基本色以外の色のデータの少な
    くとも一部であって前記所定部分の色に対応する部分
    を、前記2つの基本色の少なくとも1色のデータに置換
    する置換手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  2. 【請求項2】 前記置換手段は、前記2つの基本色に分
    配置換することを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記画像データが示す
    色が所定範囲の色相および彩度であるか否かによって判
    定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記置換手段は、前記濃度の異なる複数
    種類のインクを有する基本色のうち濃度の低いインクに
    分配置換することを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載のインクジェットプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記画像データにおけ
    る、前記基本色以外の色の濃度が、所定濃度以下か否か
    によって判定を行うことを特徴とする請求項1または2
    に記載のインクジェットプリント装置。
  6. 【請求項6】 インクジェットヘッドを用い、該インク
    ジェットヘッドから、少なくともその1色については濃
    度の異なる複数種類のインクを有する基本色のインク、
    および前記基本色と他の基本色との間の色相を有する特
    であって前記基本色と他の基本色との混色により表現
    可能な特色の単一濃度のインクを被プリント材に吐出し
    てプリントを行うインクジェットプリント装置におい
    て、 前記特色が、プリントすべき画像のデータに関与する度
    合いを判定する判定手段と、 該判定手段が判定する前記度合いが所定範囲にあると
    き、前記画像のデータにおける当該特色のデータの少な
    くとも一部を、前記基本色の2色に分配し置換する分配
    置換手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  7. 【請求項7】 インクジェットヘッドを用い、該インク
    ジェットヘッドから、少なくともその1色については濃
    度の異なる複数種類のインクを有する基本色のインク、
    および前記基本色と他の基本色との間の色相を有する特
    であって前記基本色と他の基本色との混色により表現
    可能な特色の単一濃度のインクを被プリント材に吐出し
    てプリントを行うインクジェットプリント方法におい
    て、 プリントすべき画像の低濃度部を、該低濃度部をプリン
    トするのに用いられるインクの色を混色により形成可能
    な色のインクのうちの濃度が低いインクでプリントする
    ことを特徴とするインクジェットプリント方法。
  8. 【請求項8】 複数の基本色のインク、および前記基本
    色とは異なる色相の特色のインクを吐出可能とし、前記
    複数の基本色のインクの少なくとも一色については濃度
    の異なる複数のインクを吐出して被プリント材上に画像
    を形成するインクジェットプリント装置を用い、前記特
    のインクを用いて表現可能な画像の内、低濃度の画像
    領域については、前記複数の基本色のインクの混色であ
    って、混色を形成する複数の基本色のインクの少なく
    とも一つが比較的濃度の低いインクの混色により形成さ
    、前記低濃度の画像領域以外については、前記特色の
    インクにより形成されることを特徴とするインクジェッ
    トプリント物。
  9. 【請求項9】 インクジェットヘッドを用い、プリント
    すべき画像データに基づいて、前記インクジェットヘッ
    ドから、少なくともその1色については濃度の異なる複
    数種類のインクを有する複数の基本色のインク、および
    色空間において該複数の基本色のうちの2つの基本色の
    間の色として示される前記基本色以外の色であって前記
    2つの基本色の混色により表現可能な色の単一濃度のイ
    ンクを被プリント材に吐出してプリントを行うインクジ
    ェットプリント装置において、 前記色空間において前記基本色以外の色かつ前記2つの
    基本色で表現可能な範囲のうちの所定部分の色につい
    て、前記所定部分の色のデータの少なくとも一部を、前
    記2つの基本色の少なくとも1色のデータに置換する置
    換手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  10. 【請求項10】 前記基本色は、シアン系、マゼンタ
    系、イエロー系の少なくとも1色であることを特徴とす
    る請求項1ないし6,9のいずれかに記載のインクジェ
    ットプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記基本色以外の色は、レッド系、ブ
    ルー系、グリーン系の少なくとも1色であることを特徴
    とする請求項1ないし6,9のいずれかに記載のインク
    ジェットプリント装置。
  12. 【請求項12】 前記被プリント材は布帛であることを
    特徴とする請求項1ないし6,9のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  13. 【請求項13】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクを吐出するための熱エネルギー
    発生体を備えることを特徴とする請求項1ないし6,9
    のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  14. 【請求項14】 インクジェットヘッドを用い、該イン
    クジェットヘッドから、少なくともその1色については
    濃度の異なる複数種類のインクを有する基本色のイン
    ク、および前記基本色と他の基本色との間の色を有する
    前記基本色以外の色の単一濃度のインクを被プリント材
    に吐出してプリントを行うインクジェットプリント方法
    において、 プリントすべき画像のうち前記基本色以外の色で表現可
    能な部分を少なくとも前記基本色の濃度が低い方のイン
    クを用いた混色によってプリントする部分と前記基本色
    以外の色のインクを用いてプリントする部分とに分けて
    プリントすることを特徴とするインクジェットプリント
    方法。
  15. 【請求項15】 プリント媒体と、 前記プリント媒体上に形成された複数のインクのドット
    により表現された画像領域とを有し、 前記複数のインクのドットは、複数種類の基本色のイン
    クのドットと前記基本色以外の色のインクのドットを含
    み、前記基本色のインクのドットのうち少なくとも一色
    については濃度が異なるインクのドットを含み、前記画
    像領域は前記基本色の濃度が低い方のインクのドットを
    少なくとも含むドットにより表現されることで視覚的に
    前記基本色以外の色として知覚される領域と前記基本色
    以外の色のインクのドットにより表現されることで視覚
    的に前記基本色以外の色として知覚される領域とを含む
    ことを特徴とするインクジェットプリント物。
  16. 【請求項16】 プリントされたインクの定着工程後に
    前記被プリント材を洗浄する手段を具えたことを特徴と
    する請求項1ないし6,9ないし13のいずれかに記載
    のインクジェットプリント装置。
  17. 【請求項17】 プリントに先立って前記被プリント材
    に前処理剤を含有させる手段を具えたことを特徴とする
    請求項1ないし6,9ないし13のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  18. 【請求項18】 前記被プリント材にインクが含有する
    色素を定着させる手段をさらに具えたことを特徴とする
    請求項1ないし6,9ないし13のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載のインクジェットプ
    リント物をさらに加工して得られたことを特徴とする加
    工品。
  20. 【請求項20】 前記加工品は、前記インクジェットプ
    リント物を所望の大きさに切り離し、切り離された片に
    対して最終的な加工品を得るための工程を施して得られ
    たものであることを特徴とする請求項19に記載の加工
    品。
  21. 【請求項21】 前記最終的な加工品を得るための工程
    は縫製であることを特徴とする請求項20に記載の加工
    品。
  22. 【請求項22】 前記加工品は衣類であることを特徴と
    する請求項19に記載の加工品。
  23. 【請求項23】 前記基本色以外の色は色空間において
    前記複数の基本色のうちの2つの基本色の間の色である
    ことを特徴とする請求項15に記載のプリント物。
  24. 【請求項24】 前記基本色以外の色インクは単一濃度
    であることを特徴とする請求項15に記載のプリント
    物。
  25. 【請求項25】 プリントすべき画像データに基づい
    て、色材により被プリント材に画像を形成するプリント
    手段を用いてプリントを行うプリント装置において、 前記プリント手段は、少なくともその一色については濃
    度の異なる複数種類の基本色の色材と、前記基本色以外
    の色の単一濃度の色材により画像を形成するプリント手
    段であって、 前記プリント手段の駆動を制御して、前記基本色以外の
    色で表現可能な画像領域を少なくとも前記基本色の濃
    度が低い方の色材を用いた混色によってプリントする
    分と前記基本色以外の色の色材でプリントする部分とに
    分けてプリントする制御手段を備えることを特徴とする
    プリント装置。
  26. 【請求項26】 被プリント材と、 前記被プリント材上に形成された複数の色材のドットに
    より表現された画像領域とを有し、 前記複数の色材のドットは、複数種類の基本色の色材の
    ドットと前記基本色以外の色材のドットを含み、前記基
    本色の色材のドットのうち少なくとも一色については濃
    度が異なる色材のドットを含み、 前記画像領域は、前記基本色の濃度が低い方の色材のド
    ットを少なくとも含むドットにより表現されることで視
    覚的に前記基本色以外の色として知覚される領域と前記
    基本色以外の色の色材のドットにより表現されることで
    視覚的に前記基本色以外の色として知覚される領域と
    含むことを特徴とするプリント物。
  27. 【請求項27】 プリントすべき画像データに基づい
    て、色材により被プリント材に画像を形成するプリント
    手段を用いてプリントを行うプリント方法において、 前記プリント手段を用いて前記被プリント材に複数の色
    材のドットにより表現された画像領域を形成し、 前記複数の色材のドットは、複数種類の基本色の色材の
    ドットと前記基本色以外の色材のドットを含み、前記基
    本色の色材のドットのうち少なくとも一色については濃
    度が異なる色材のドットを含み、 前記画像領域は、前記基本色の濃度が低い方の色材のド
    ットを少なくとも含むドットにより表現されることで視
    覚的に前記基本色以外の色として知覚される領域と前記
    基本色以外の色の色材のドットにより表現されることで
    視覚的に前記基本色以外の色として知覚される領域と
    含むことを特徴とするプリント方法。
  28. 【請求項28】 前記色空間は、CIE1976(L *
    * * )空間であることを特徴とする請求項1または
    9に記載のインクジェットプリント装置。
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