JP3046589U - モンキ−スパナ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルト頭又はナットに対する対応範囲を１ラ
ンク越えるボルトサイズにも簡単に対応することができ
る便利なモンキ−スパナ−を提供する。 【解決手段】 モンキ−スパナ−１の把持部の末端部１
ａにスパナ−の最大拡張幅Ｂよりも一規格大きいボルト
頭又はナットのサイズに対応するサイズ幅Ａのスパナ−
部２を設けて成るモンキ−スパナ−である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はモンキ−スパナ−の改良技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ボルト頭又はナットのサイズに合せて開閉する嘴状の嵌着幅を自由に調 節できるモンキ−スパナ−（図８）が普及している。 そのモンキ−スパナ−は、最大開拡サイズ幅（図１のＢに示す）まではボルト 頭又はナットの大きさに対応できるが、それより一つ上のサイズへの対応はでき ない。 このために、一つ上のサイズに対応する方法としては、通常大きいサイズ幅の モンキ−スパナ−があれば、それと取り替えて使用する。しかしこの場合、その モンキ−スパナ−が手元にあれば簡単に取り替えることができるが、ない場合に は探したり、取りに行かなければならないので面倒である。

【０００３】 また、別のモンキ−スパナ−がない場合には全く対応できなくなる。 さらに、ボルト頭又はナットは規格上使用頻度の高いサイズがあるが、常にそ の一つのサイズだけ使用するのであれば幅調節は不要であるが、何種類かある場 合にしサイズが替る度毎に幅調節しなければならないのが実情で、この作業も結 構面倒なものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、ボルト頭又はナットに対する対応 範囲を１ランク越えるボルトサイズにも簡単に対応することができ、また使用頻 度の高いボルト頭又はナットのサイズにも容易に対応できるモンキ−スパナ−を 提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、請求項１に記載の考案は、モンキ−スパナ−１の 把持部の末端部１ａにスパナ−の最大拡張幅Ｂよりも一規格大きいボルト頭又は ナットのサイズに対応するサイズ幅Ａの末端スパナ−部２を設けて成るモンキ− スパナ−である。

【０００６】 また、請求項２に記載の考案は、上記請求項１に記載の考案の構成において、 前記末端スパナ−部２を、ボルト頭又はナットに対して頭から差込む孔型３又は 横から差込む嘴型４にしたものである。

【０００７】 さらに、請求項３に記載の考案は、上記請求項１又は２に記載の考案の構成に おいて、前記末端スパナ−部２に、そのスパナ−サイズ幅Ａよりもさらにもう一 規格大きいボルト頭又はナットのサイズに対応するサイズ幅Ｃの位相段差２ａを 形成したものである。

【０００８】 さらにまた、請求項４に記載の考案は、上記請求項１乃至３に記載の考案の構 成において、前記把持部の中間部位に使用頻度の高いボルト頭又はナットの規格 サイズに対応するサイズ幅Ｄを有する孔型６又は嘴型７の中間スパナ−部５を設 けたものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を以下図面で具体的に説明する。 請求項１に記載の考案の形態は、図１に示すように、モンキ−スパナ−１の把 持部の末端部１ａにスパナ−の最大拡張幅Ｂよりも一規格大きいボルト頭又はナ ットのサイズに対応するサイズ幅Ａの末端スパナ−部２を設ける。

【００１０】 また請求項２に記載の考案の形態は、上記請求項１に記載の考案の形態の構成 において、前記末端スパナ−部２を、ボルト頭又はナットに対して頭から差込む 孔型３（図２に示す）、又は横から差込む嘴型４（図３に示す）にする。

【００１１】 さらに、請求項３に記載の考案の形態は、上記請求項１又は２に記載の考案の 形態の構成において、図２、図４及び図７に示すように、前記末端スパナ−部２ の表裏いずれか一方側を、その末端スパナ−部２のスパナ−サイズ幅Ａよりもさ らにもう一規格大きいボルト頭又はナットのサイズに対応するサイズ幅Ｃの位相 段差２ａに形成する。

【００１２】 さらにまた、請求項４に記載の考案の形態は、上記請求項１乃至３に記載の考 案の形態の構成において、図５、図６及び図７に示すように、前記把持部の中間 部位に使用頻度の高いボルト頭又はナットの規格サイズに対応するサイズ幅Ｄを 有する孔型６又は嘴型７の中間スパナ−部５を設ける。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、図２に示すように、モンキ−スパナ−１の把持部の末端部１ａにス パナ−１の最大拡張幅Ｂよりも一規格大きいボルト頭又はナットのサイズに対応 するサイズ幅Ａの末端スパナ−部２を設けてあるので、モンキ−スパナ−１の対 応範囲を一規格越えるボルト頭又はナットのサイズにも適応して使用することが できるようになった。 従来のモンキ−スパナ−ではそのスパナ−の最大拡張幅を越えたボルト頭又は ナットのサイズでは全く対応できずに歯痒い思いをすることが多かったが、その 上のサイズにまで対応できるようになったので作業能率も上がるようになった。

【００１４】 また、前記末端スパナ−部２のスパナ−サイズ幅Ａよりもさらにもう一規格大 きいボルト頭又はナットのサイズに対応するサイズ幅Ｃの位相段差２ａを形成し た形態においてはさらに、一規格越える規格サイズに使用できる。即ち、内段差 と外段差との両者により二規格適応が可能となる。 さらに、把持部の中間部位に設けた中間スパナ−部５によって、使用頻度の高 いボルト頭又はナットのサイズに調節を繰返すことなく容易に対応して使用する ことができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図。

【図２】別の形態の要部を示す斜視図。

【図３】また別の形態の要部を示す斜視図。

【図４】さらに別の形態の要部を示す斜視図。

【図５】さらにまた別の形態の要部を示す斜視図。

【図６】またさらに別の形態の要部を示す斜視図。

【図７】さらに別の態様の要部を示す斜視図。

【図８】従来のモンキ−スパナ−の斜視図。

【符号の説明】

１ モンキ−スパナ− １ａ 把持部の末端部 ２ 末端スパナ−部 ２ａ 末端スパナ−部の位相段差 ３ 孔型 ４ 嘴型 ５ 中間スパナ−部 ６ 孔型 ７ 嘴型 Ａ モンキ−スパナ−の最大拡張幅よりも一規格大き
いサイズ幅 Ｂ モンキ−スパナ−の最大拡張幅 Ｃ 末端スパナ−部のサイズ幅よりも一規格大きいサ
イズ幅 Ｄ 使用頻度の高い規格サイズ幅

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モンキ−スパナ−（１）の把持部の末端
   部（１ａ）にスパナ−の最大拡張幅（Ｂ）よりも一規格
   大きいボルト頭又はナットのサイズに対応するサイズ幅
   （Ａ）の末端スパナ−部（２）を設けて成るモンキ−ス
   パナ−。
2. 【請求項２】 末端スパナ−部（２）がボルト頭又はナ
   ットに対して頭から差込む孔型（３）又は横から差込む
   嘴型（４）である請求項１記載のモンキ−スパナ−。
3. 【請求項３】 末端スパナ−部（２）に、そのスパナ−
   サイズ幅（Ａ）よりもさらにもう一規格大きいボルト頭
   又はナットのサイズに対応するサイズ幅（Ｃ）の位相段
   差（２ａ）を形成して成る請求項１又は２記載のモンキ
   −スパナ−。
4. 【請求項４】 把持部の中間部位に使用頻度の高いボル
   ト頭又はナットの規格サイズに対応するサイズ幅（Ｄ）
   を有する孔型（６）又は嘴型（７）の中間スパナ−部
   （５）を設けて成る請求項１乃至３のうちいずれか一項
   記載のモンキ−スパナ−。