JPH0556358B2 - - Google Patents

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JPH0556358B2
JPH0556358B2 JP60147054A JP14705485A JPH0556358B2 JP H0556358 B2 JPH0556358 B2 JP H0556358B2 JP 60147054 A JP60147054 A JP 60147054A JP 14705485 A JP14705485 A JP 14705485A JP H0556358 B2 JPH0556358 B2 JP H0556358B2
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JP
Japan
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methyl
pyridine
compound
carboxylate
nitrophenyl
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Ikuo Adachi
Yoshiharu Hiramatsu
Motohiko Ueda
Masaru Kawakami
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Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Publication of JPH0556358B2 publication Critical patent/JPH0556358B2/ja
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/04Ortho-condensed systems
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
イ 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は4,7−ジヒドロチエノ[2,3−
b]ピリジン誘導体、その製造法および循環器系
疾患治療剤に関し、更に詳しくは、 一般式: [式中、R1はC1〜C4の直鎖状もしくは分枝状
アルキル、アルコキシアルキル、またはアリール
アルキルを表わし、R2は水素、C1〜C4の直鎖状
もしくは分枝状アルキル、またはアルコキシカル
ボニルを表わし、R3は水素、C1〜C4の直鎖状も
しくは分枝状アルキル、1以上のハロゲンもしく
はアルコキシで置換さていても良いフエニル、置
換基を有していても良いシクロアルキル、置換基
を有していても良いシクロアルキルアルキル、ま
たはR2と一緒になつてアルキレンを表わす] で表わされる4,7−ジヒドロチエノ[2,3−
b]ピリジン誘導体、およびその製造法即ち、 一般式: [式中、R1は前記と同意義である] で表わされる化合物と、 一般式: [式中、R2およびはそれぞれ前記と同意義で
ある] で表わされる化合物とを反応させることを特徴と
する一般式: [式中、R1、R2、およびR3はそれぞれ前記と
同意義である] で表わされる4,7−ジヒドロチエノ[2,3−
b]ピリジン誘導体の製造法に関し、更には下記
一般式: [式中、R1、R2、およびR3はそれぞれ前記と
同意義である] で表わされる4,7−ジヒドロチエノ[2,3−
b]ピリジン誘導体から選ばれる化合物の少なく
とも1種を含むことを特徴とする循環器系疾患治
療剤をも提供する。 本発明が提供する化合物は、カルシウム遮断剤
に分類されるもので、すぐれた降圧作用および冠
血管拡張作用を有し、かつその作用は長時間持続
する。狭心症、高血圧、脳血流障害、不整脈など
の循環器系疾患の治療に用いられうる有用な化合
物であり、この系列の化合物において通常副作用
となる心収縮抑制作用を示さないという特徴を有
する。 本発明目的化合物()は、複素環アミンと
α,β−不飽和ケトンとのミカエル(Michael)
付加一環化反応により製造される。 [従来の技術] 従来よりカルシウム遮断作用を有する化合物が
狭心症、高血圧、脳血流障害、不整脈などの循環
器系の疾患の治療に用いられており、その有用性
の高さからカルシウム遮断剤が注目を受けてい
る。なかでも1,4−ジヒドロピリジン誘導体と
称される一連の化合物が、カルシウム遮断剤とし
て盛んに研究されてきた。有用なカルシウム遮断
剤としては例えばニフエジピン(Nifedipine)
(米国特許第3485847号、第3644627号明細書)、ニ
ソルジピン(Nisoldipine)(特公昭56−47185)、
2−アミノ−1,4−ジヒドロピリジン誘導体
(特公昭57−20306)、ニカルジピン
(Nicardipine)(特開昭49−109384)、2−ピリ
ジル−1,4−ジヒドロピリジン誘導体(特開昭
54−48796)、2−メチルジヒドロピリジン誘導体
(特開昭55−62065)などが挙げられる他、ピラゾ
ロジヒドロピリジン誘導体とその製造法およびそ
のカルシウム遮断作用に関しては、特開昭59−
118786や、本発明者等による特開昭59−65089、
特願昭58−166258および同第59−53118にその記
載がある。 [発明が解決しようとする問題点] 前述の如く、カルシウム遮断剤は循環器系疾患
治療剤として広く用いられているが、安全性が高
くかつ作用時間の長い化合物は、まだ実用化され
ておらず、その様な化合物の実用化が持たれてい
る。 ロ 発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明において、C1〜C4の直鎖状または分枝
状アルキルとは例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチ
ル、s−ブチルおよびt−ブチルであり、アルコ
キシアルキルとは低級アルキルオキシで置換され
たC1〜C4アルキルを意味し、例えば、メトキシ
メチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エト
キシエチル、プロポキシエチル、i−プロポキシ
エチル、ブトキシエチル、t−ブトキシエチル、
メトキシプロピル、エトキシプロピル、プロポキ
シプロピル、t−ブトキシプロピル、メトキシブ
チル、i−ブトキシブチルなどが例示される。 アリールアルキルとは、置換基を有してもよい
フエニルで置換されたC1〜C5アルキルを意味し、
置換基とはハロゲンおよび低級アルコキシなどで
あり、これらが1〜2ケ所で置換されていても良
い。さらにC1〜C5アルキルとは直鎖状アルキル
を意味し、アリールアルキルの具体例としては例
えば、ベンジル、フエネチル、フエニルプロピ
ル、フエニルブチル、フエニルペンチルなどが例
示される。 アルコキシカルボニルとは、低級アルコキシで
置換されたカルボニルを意味し、例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、i−プロポキシカルボニル、ブトキ
シカルボニル、t−ブトキシカルボニルなどが例
示される。 1以上のハロゲンもしくはアルコキシで置換さ
れていても良いフエニルとは、1または2のハロ
ゲンまたは低級アルコキシで置換されていても良
いフエニルを意味し、ハロゲンとしてはフルオ
ロ、クロロ、ブロモが、低級アルコキシとしては
メトキシ、エトキシなどが例示され、これらは互
いに同一でも異なつていても良い。 置換基を有していても良いシクロアルキルとは
置換または非置換のC3〜C7シクロアルキルを意
味し、置換基としては、例えばメチル、エチル、
プロピル、ブチル、ベンチルなどの低級アルキル
が挙げられ、具体的にはシクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、2−i−プロピル−4
−メチルシクロヘキシルなどが例示される。 置換基を有していても良いシクロアルキルアル
キルとはC3〜C7シクロアルキルで置換されたC1
〜C4アルキルを意味し、C3〜C7シクロアルキル
としてはシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルが
C1〜C4アルキルとしてはメチル、エチル、プロ
ピル、ブチルなどが挙げられる。 アルキレンとは、R2とR3が一緒になつて形成
する式: −(CH2o− (ただし、nは3〜6の整数を表わす) で表わされるアルキレンを意味し、好ましくはn
=4のブチレンである。 本発明化合物()は下記反応式に示すごと
く、α,β−不飽和ケトン試薬()と5−アミ
ノチオフエン化合物()との反応により容易に
製造されうる。 [式中、R1、R2、およびR3は前記と同意義で
ある] 本反応は無溶媒または溶媒の存在下に行なわれ
る。反応に用いられる溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、iso−プロパノール、tert−ブ
タノール、エチレングリコールなどのアルコール
系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭
化水素系溶媒、エーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、グライム、ジグライムなどのエーテ
ル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジク
ロロエタン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水
素、酢酸エチルなどのエステル系溶媒の他、酢
酸、ジメチルホルムアミド、ピリジンなどが挙げ
られる。必要があれば触媒として酸、有機塩基な
どが用いられ、酸触媒としては、例えば硫酸、塩
酸、リン酸などの無機酸、パラトルエンスルホン
酸、酢酸、ギ酸などの有機酸、ならびに三フツ化
ホウ素、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化マグ
ネシウム、塩化スズなどのルイス酸が挙げられ、
有機塩基触媒としては、例えばトリエチルアミ
ン、ピリジン、ピロリジン、ピペリジンなどが挙
げられる。反応は室温(1〜30℃)または加熱下
(30〜100℃)で行なえば数時間から数日で完了す
る。 反応に用いられる原料物質α,β−不飽和ケト
ン試薬()は公知物質であり、本発明者らによ
る特開昭59−65089の方法に従つて製造しうる。
また、原料物質5−アミノチオフエン化合物
()は以下の方法に従つて製造しうる。 [5−アミノチオフエン化合物()の製造] [式中、R21は水素、アルコキシカルボニル、
またはアルキルを、R3は前記と同意義を表わし、
R21とR3は一緒になつてアルキレンを表わしても
良い、さらに、R41はアルキルを表わす] 各反応工程は、下記文献記載の反応条件に従つ
て行なえば良い。ケー・ゲワルド(K.Gewald)
等著、ヒエミーシエ・ベリヒテ98巻3571頁
(1965、同99巻94頁(1966)、同99巻2712頁
(1966)[Chemishe Berichte,98,3571(1965);
ibid,99,94(1966);ibid,99,2712(1966)]
や、K.Gewald等によるジヤーナル・フエア・プ
ラクテイシエ・ヒエミー315巻539頁(1973)[K.
Gewald et al.,Journal fur Praktishe
Chemie.315,539(1973)]、オー・ヨネミツ等に
よるジヤーナル・オブ・オルガニツク・ケミスト
リー43巻、2087頁(1978)[O.Yonemitsu et
al.,43,2087(1978)]、大田著の薬学雑誌第70
巻、709頁(1950)および刈米等著の同第79巻、
711(1959)。 前述に従つて得られる原料物質α,β−不飽和
ケトン試薬()および5−アミノチオフエン化
合物()より製造される本発明化合物の代表例
を以下に例示する。 メチル=4,7−シヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−フエニルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 フエネチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−
4−(3−ニトロフエニル)−3−フエニルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−(4−クロルフエニ
ル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボ
キシレート、 フエネチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−
4−(3−ニトロフエニル)−3−(4−クロルフ
エニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カ
ルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−(3,4−ジメトキ
シフエニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5
−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−メチルチエノ[2,
3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−n−ブチルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 イソプロピル=4,7−ジヒドロ−6−メチル
−4−(3−ニトロフエニル)−3−n−ブチルチ
エノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレ
ート、 メトキシエチル=4,7−ジヒドロ−6−メチ
ル−4−(3−ニトロフエニル)−3−n−フチル
チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシ
レート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−イソブチルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 イソプロピル=4,7−ジヒドロ−6−メチル
−4−(3−ニトロフエニル)−3−イソブチルチ
エノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレ
ート、 メトキシエチル=4,7−ジヒドロ−6−メチ
ル−4−(3−ニトロフエニル)−3−イソブチル
チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシ
レート、 フエネチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−
4−(3−ニトロフエニル)−3−イソブチルチエ
ノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレー
ト、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−(シクロペンチルメ
チル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カル
ボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−(シクロヘキシルメ
チル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カル
ボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−シクロヘキシルチエ
ノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレー
ト、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−フエニル−2−メチ
ルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキ
シレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−2−メチルチエノ[2,
3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−2,3−ジメチルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−シクロペンチルメチ
ル−2−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−
5−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−2−イソプロピルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−n−ブチル−2−n
−プロピルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−
カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−2−エトキシカルボニル
−3−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−5
−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−2,3−テトラメチレン
チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシ
レート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(2−ニトロフエニル)−2−イソプロチルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート、 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(2−ニトロフエニル)−3−n−ブチル−2−n
−プロピルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−
カルボキシレート、および メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−イソプロピルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート。 ハ 発明の効果 本発明化合物は、カルシウム遮断作用に基づく
すぐれた降圧作用ならびに冠血管拡張作用を示
し、さらに従来のカルシウム遮断剤の欠陥であつ
た副作用の一つ、即ち心縮抑制作用を示さないと
いう特徴を有する。その生物試験は以下の被験化
合物を用いて下記のように行なわれた。尚、化合
物に付された番号は実施例番号と符号する。 (被験化合物) 対照薬:R.ニフエジピン(Nifedipine) 本発明化合物: 1 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4
−(3−ニトロフエニル)−3−フエニルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレー
ト、 7 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4
−(3−ニトロフエニル)−3−n−ブチルチエ
ノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレ
ート、 10 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4
−(3−ニトロフエニル)−3−イソブチルチエ
ノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレ
ート、 12 メトキシエチル=4,7−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(3−ニトロフエニル)−3−イソブ
チルチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カル
ボキシレート、 16 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4
−(3−ニトロフエニル)−3−シクロヘキシル
チエノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキ
シレート、 19 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4
−(3−ニトロフエニル)−2,3−ジメチルチ
エノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシ
レート、 23 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4
−(3−ニトロフエニル)−2−エトキシカルボ
ニル−3−メチルチエノ[2,3−b]ピリジ
ン−5−カルボキシレート。 (実験方法) (1) 降圧作用 収縮期血圧約160mmHgの雌性高血圧自然発症ラ
ツト(Spontaneously Hypertensive Rat、以下
SHRと記す)を無麻酔で用いた。収縮期血圧の
測定は、まずSHRを50℃で2〜3分間保温後テ
イルカツフ(tail−cuff)法[Japan J.
Pharmacol.,28,617(1978)]により非観血的に
フイジオグラフ(Physiograph)とエレクトロス
フイグモマノメーター
(Electrosphygmomanometer)(DMP−4B,PE
−300,Nerco Biosystems,Inc.,Houston)を
用いて行なつた。 被験化合物は体重1Kg当り3mgの割合でSHR
の腹腔内に投与した。 (2) 冠血管拡張作用及び心収縮力抑制作用 体重400−800gの雌雄モルモツトの頭部を強打
後頚動脈を切断して放血し、その心臓を摘出して
ランゲルドルフ(Langendorff)法[薬理と治
療、9(4)、181(1981)]によつて定圧潅流した
(50cmH2O)。潅流液には27℃の0.5%脱フイブリ
ン血含有クレブス・リンゲル二炭酸塩液を用い、
95%酸素と5%二酸化炭素の混合ガスを絶えず通
気した。流出する潅流液は滴数計に導いてその増
減を冠血管の拡張または収縮の指標とし、心尖部
における等尺性収縮力はF−Dピツクアツプ
(SB−1T、日本光電)を経て冠血管潅流滴下数
と共にレクチコーダー(RJG3006、日本光電)
上に記録した。被験化合物は大動脈カニユーレ直
前のゴム管内に0.1μgを投与した。 (結果) 降圧作用を最大血圧下降、即ち被験薬剤投与前
および投与後の収縮期血圧の差の最大値で示す。 また、冠血管拡張作用を潅流量変化で示し、そ
の作用持続時間を潅流量増加(20%以上)の持続
時間で表わす。 また、心収縮力抑制作用は、摘出心臓の心尖部
における被験化合物投与前後の等尺性収縮力の変
化で示す。
【表】
【表】 本発明の化合物は上記結果から明らかなよう
に、すぐれた降圧作用および冠血管拡張作用を有
し、ヒトまたは温血動物に副作用の少ない循環器
系薬として用いることができる。 また、本発明化合物の毒性について調べた。被
験化合物1、10、および16について、マウス
(DDYマウス、5〜6週令、雄)経口投与後の致
死率からLD50値を算出したところ、いずれも
1000mg/Kg以上であつた。 この値は、後述の本発明化合物の投与量に比し
て格段に大きいものであり、所望の薬理作用を発
揮するのに、本発明化合物が安全に投与され得る
ことが分かる。 本発明の化合物はヒトまたは動物に経口的にま
たは非経口的に投与でき、その投与方法に応じて
種々の剤型に製剤することができる。例えば、錠
剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、水剤、
乳剤などになしうる。製剤化の際には通常用いら
れる担体または賦形剤、例えば、乳糖、シヨ糖、
澱粉、セルロース、タルク、ステアリン酸マグネ
シウム、酸化マグネシウム、硫酸カルシウム、ア
ラビアゴム末、ゼラチン、アルギン酸ナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、ステアリン酸などが使
用される。注射薬は、蒸留水、生理食塩水、リン
ゲル液などとの溶液またはごま油との懸濁液とし
て用いる。 本発明化合物は経口投与では成人1日約1〜50
mg、静脈注射による場合では約0.5〜20mgが投与
される。 実施例 1 メチル=4,7−ジヒドロ−6−メチル−4−
(3−ニトロフエニル)−3−フエニルチエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレー
ト(1)の製造。 [A法] メチル=3−ニトロベンジリデンアセトアセテ
ート(2)1.42g(5.71ミリモル)および5−アミノ
−3−フエニルチオフエン(3)1.0g(5.71ミリモ
ル)をt−ブタノール10mlに溶解し、80℃にて4
時間撹拌する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
−カラムクロマトグラフイー(ベンゼン−酢酸エ
チル9:1)に付して標題化合物(1)0.254g(収
率10.9%)を得る。一部をメタノールから再結晶
して黄色板状晶を得る。mp.213〜215℃ 元素分析(C22H18N2O4Sとして) 計算値(%):C,65.01;H,4.46;N,6.89, 実測値(%):C,64.83;H,4.34;N,6.93. IR(ヌジヨール):νmax3300,1632,1350cm-1. NMR(CDCl3):δppm2.45,3.58(s,3H×
2),5.35(s,1H),6.48(s,1H),6.48
(NH),6.85〜8.00(m,9H). [B法] [式中、Buはブチルを表わす] メチル=3−ニトロベンジリデンアセトアセテ
ート(2)0.18g(0.73ミリモル)およびt−ブチル
=5−アミノ−3−フエニルチオフエン−2−カ
ルボキシレート(3)′0.20g(0.73ミリモル)をt
−ブタノール2mlに溶解した溶液を脱気後窒素気
流下、90℃にて95時間撹拌する。溶媒を留去し残
渣をシリカゲルクロマトに付し、塩化エチレン流
出部よりシツフ塩基(Schiff′s Base)(1)″33mg
(収率11.1%)を得、次いで塩化メチレン−アセ
トニトリル(9:1)流出部より目的化合物(1)の
2−t−ブトキシカルボニル体(1)′0.268g(収率
73.4%;黄色無晶形晶)を得た。 NMR(CDCl3):δppm1.81(s,9H),2.38,
3.53(s,3H×2),5.00(s,1H),6.82〜
7.95(m,9H),8.07(NH). 化合物(1)′0.268g(0.53ミリモル)をトリフル
オロ酢酸2mlに溶解し、該溶液を20℃にて約1時
間撹拌、減圧濃縮して残渣を得る。残渣に氷水を
加えて、炭酸水素ナトリウム水でアルカリ性とし
た後、塩化メチレンで抽出する。抽出液を硫酸マ
グネシウム上乾燥、濾別して、溶媒を留去して残
渣をシリカゲルクロマトグラフイー(塩化メチレ
ン)に付して標題化合物(1)0.174g(収率80.2%)
を得る。 実施例 2〜27 [A法] [式中、R1,R2、およびR3は前記と同意義で
ある。] 化合物()と化合物()とを溶媒に溶解
し、要すれば窒素気流下、室温ないし加熱下で反
応させる。減圧濃縮後、残渣をメタノールもしく
はTHF(テトラヒドロフラン)−メタノールから
結晶化するか、またはシリカゲルクロマトグラフ
イーに付して、目的化合物()を得る。本品は
必要に応じて再結晶化して精製する。 [B法] [式中、R1,R2、およびR3は前記と同意義で
ある。] 化合物()と化合物()′とを溶媒に溶解
し、窒素気流下、室温ないし加熱下で反応させ
る。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラ
フイーに付して化合物()′を得る。化合物
()′をトリフルオロ酢酸に溶解し、冷却下ない
し室温下にて反応させる。残渣に氷水を加え、次
いでアルカリ性とした後、得媒で抽出する。抽出
液を乾燥後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロ
マトグラフイーに付して目的化合物()を得
る。本品は必要に応じて再結晶化として精製す
る。 上記の方法、即ちA法またはB法に従い本発明
目的化合物を製造し得る。 実施例1〜27で製造した本発明化合物を表2
に、反応条件の詳細については表3に記載する。
さらに、各生成物もしくはその酸付加塩の再結晶
溶媒、外観(結晶形、色)、分子式および元素分
析値を表4に、IRおよびNMRの各データを表5
にそれぞれ記載する。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 参考例 1 t−ブチル=3−フエニル−5−アミノチオフ
エン−2−カルボキシレート(3)′の製造 [式中、Buは前記と同意義を、Etはエチルを
表わす] t−ブチル=ベンゾイルアセテート(4)3.28g
(14.9ミリモル)、シアノ酢酸1.3g(15.3ミリモ
ル)、酢酸アンモニウム0.3g、ピペリジン0.1ml
およびt−ブタノール15mlの混液を110時間加熱
還流する。溶媒を留去し、残渣をエーテルに溶
解、炭酸水素ナトリウム希水溶液で洗浄、硫酸マ
グネシウム上乾燥の後、エーテルを留去する。残
渣を減圧蒸留に付して3−フエニル−4−シアノ
−3−ブテノエート(5)1.52g(収率42.0%;Z−
体およびE−体の混合物)、bp126℃〔0.1mmHg)。 化合物(5)1.48g(6.1ミリモル)およびイオウ
0.2g(6.1ミリモル)のエタノール(5ml)懸濁
液に、室温にて撹拌下、ジエチルアミン1mlを滴
下して、一夜さらに撹拌する。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルクロマトグラフイー(塩化メチレ
ン)に付して標題化合物(3)′を1.03g(収率61.3
%)得る。mp110〜116℃。 IR(CHCl3):νmax3475,3390,1665cm-1. NMR(CDCl3):δppm1.34(s,9H),4.22
(NH2),6.03(s,1H),7.37(m,5H). 参考例 2〜9 [一般的製造法] 化合物()とシアノ酢酸とを溶媒に溶解し、
室温ないし加熱下で反応させて、化合物()を
得る。化合物()とイオウとを溶媒に溶解また
は懸濁させ、ジエチルアミンを加えて撹拌する。
減圧濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフイ
ーに付すか、または溶媒から結晶化させて、目的
化合物()′を得る。本目的化合物は精製する
ことなく次反応に用いることができる。 上記の一般的製法に従い、下記出発原料(参考
例2〜9)を得る(表6)。
【表】
【表】
【表】 参考例 10 2−アミノ−5−イソプロピルチオフエン(3
−27)の製造 エチル=シアノアセテート17.0g(0.15モル)、
イオウ4.8g(0.15モル)のDMF(ジメチルホルム
アミド)17ml懸濁液に、室温にて撹拌下、トリエ
チルアミン12mlを滴下、次いでイソバレロアルデ
ヒド12.9g(0.15モル)を30〜40℃にて徐々に滴
下する。反応液を室温にて2時間撹拌、氷水を加
えてエーテル抽出。抽出液を水洗、硫酸マグネシ
ウム上乾燥、エーテルを留去して残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフイーに付して油状物26.0g(収
率81.4%)を得る。該油状物に水酸化カリウム14
g(0.244モル)の50%メタノール−水(140ml)
溶液を加えて2時間加熱還流の後、メタノールを
留去する。残りの水溶液を活性炭処理の後、冷時
酢酸酸性にして析出結晶を濾取する。結晶をメタ
ノール180mlに溶解した溶液に、60℃にて撹拌下、
濃塩酸4.5mlを滴下して加え、10分間加熱還流す
る。冷後、水を加えてメタノールを減圧留去し
て、残分をエーテル洗浄後、窒素気流下、冷時20
%水酸化ナトリウム水溶液15mlにて中和し、エー
テル抽出する。抽出液を水洗、硫酸マグネシウム
上乾燥、エーテル留去し、残渣を減圧蒸留に付し
て、淡黄色油状の表題化合物(3)″を6.3g(収率
36.6%)得る。bp83℃(0.9mmHg)。 IR(film):νmax3310,3190cm-1. NMR(CDCl3):δppm1.25(d,6H),2.99(m,
1H),3.43(NH2),6.00(d,1H),6.34(m,
1H). 参考例 11 2−アミノ−4−n−ブチル−5−n−プロピ
ルチオフエン [式中、EtおよびBuは前記と同意義を、Prは
プロピルを表わす] ジ−n−ブチルケトン14.1g(0.099モル)、エ
チル=シアノアセテート11.2g(0.099モル)、酢
酸アンモニウム1.54g、酢酸4.8gおよびベンゼ
ン30mlの混液を64時間加熱還流し、冷却。冷時、
炭酸水素ナトリウム希水溶液で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上乾燥後、溶媒を留去する。残渣を減圧
蒸留に付し、黄色油状物20.3gを得る。bp130℃
(1.5mmHg)。該油状物とイオウ2.74g(0.085モ
ル)とをエタノール20mlに懸濁させた懸濁液に、
室温下、ジエチルアミン5mlを滴下した後、60℃
にて17時間撹拌する。溶媒を留去して、残渣をシ
リカゲルクロマトグラフイー(塩化メチレン)に
付して黄色油状の中間体を22.5g(収率84.5%)
得る。 NMR(CDCl3):δppm0.77〜1.82(m,15H),
2.61(m,4H),4.29(q,2H),5.97(NH2). 該中間体0.683g(2.54ミリモル)に水酸化カ
リウム0.33gの80%エタノール(2.5ml)溶液を
加え、5時間加熱還流する。エタノールを留去し
残渣を氷水に溶かしエーテル洗浄後、酢酸で中和
して析出する結晶を濾取。これをn−プロパノー
ル5mlに溶解した溶液に、65℃にて濃塩酸0.5ml
を滴下し、次いで60℃にて3分間撹拌する。溶媒
を留去し、残渣に氷水を加えて、エーテル洗浄し
た後、20%水酸化ナトリウム水溶液で反応液をア
ルカリ性としてエーテル抽出する。抽出液を水
洗、硫酸マグネシウム上乾燥させ、エーテルを留
去して黄色油状の標題粗化合物(3−22)を
0.289g(収率57.4%)を得る。 IR(film):νmax3175,3300cm-1 NMR(CDCl3):δppm0.70〜2.72(m,16H),
3.50(NH2),5.90(s,1H). 参考例 12 2−アミノ−4−シクロペンチルメチル−5−
メチルチオフエン(3−20)の製造 1−シクロペンチル−2−ブタノン1.93g
(0.0137モル)、t−ブチル=シアノアセテート
1.94g(0.0137モル)、ベンゼン5ml、酢酸アン
モニウム0.2g、酢酸0.6gの混液を脱水処理下、
20時間加熱還流する。冷後、反応液を炭酸水素ナ
トリウム希水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上乾
燥の後、ベンゼンを留去する。残渣を減圧蒸留に
付して無色油状物2.17gを得るbp50℃(0.1mm
Hg)。 該油状物にt−ブタノール2mlおよびイオウ
0.26gを加え、室温撹拌下、ジエチルアミン0.5
mlを滴下する。該反応液を60℃にて18時間撹忰の
後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルクロマト
グラフイー(ベンゼン)に付して黄色油状の中間
体AおよびB(混合物)2.21g(収率55.2%)を
得る。 該中間体(AおよびBの混合物)1.11g(3.76
ミリモル)のトリフルオロ酢酸(5ml)溶液を、
室温にて30分間、次いで60℃にて1.5時間撹拌し
た後、溶媒を留去する。残渣をエーテルに溶解
し、炭酸水素ナトリウム希水溶液にて洗浄後、
1N塩酸で抽出する。水層を炭酸水素ナトリウム
水で中和後エーテルにて抽出する。抽出液を硫酸
マグネシウム上乾燥後、エーテルを留去して、残
渣をシリカゲルクロマトグラフイー(塩化メチレ
ン)に付して、黄色油状の標題化合物(3−20)
を415mg(収率56.5%)得る。NMR(CDCl3):
δppm1.00〜2.58(m,9H),2.17(s,3H),2.34
(d,2H),3.72(NH2),5.92(s,1H)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: [式中、R1はC1〜C4の直鎖状もしくは分枝状
    アルキル、アルコキシアルキル、またはアリール
    アルキルを表わし、R2は水素、C1〜C4の直鎖状
    もしくは分枝状アルキル、またはアルコキシカル
    ボニルを表わし、R3は水素、C1〜C4の直鎖状も
    しくは分枝状アルキル、1以上のハロゲンもしく
    はアルコキシで置換されていても良いフエニル、
    置換基を有していても良いシクロアルキル、置換
    基を有していても良いシクロアルキルアルキル、
    またはR3と一緒になつてアルキレンを表わす] で表わされる4,7−ジヒドロチエノ[2,3−
    b]ピリジン誘導体。 2 一般式: [式中、R1はC1〜C4の直鎖状もしくは分枝状
    アルキル、アルコキシアルキル、またはアリール
    アルキルを表わす] で表わされる化合物と、 一般式: [式中、R3は水素、C1〜C4の直鎖状もしくは
    分枝状アルキル、またはアルコキシカルボニルを
    表わし、R3は水素、C1〜C4の直鎖状もしくは分
    枝状アルキル、1以上のハロゲンもしくはアルコ
    キシで置換されていても良いフエニル、置換基を
    有していても良いシクロアルキル、置換基を有し
    ていても良いシクロアルキルアルキル、または
    R2と一緒になつてアルキレンを表わす] で表わされる化合物とを反応させることを特徴と
    する一般式: [式中、R1、R2、およびR3はそれぞれ前記と
    同意義である] で表わされる4,7−ジヒドロチエノ[2,3−
    b]ピリジン誘導体の製造法。 3 一般式: [式中、R1はC1〜C4の直鎖状もしくは分枝状
    アルキル、アルコキシアルキル、またはアリール
    アルキルを表わし、R2は水素、C1〜C4の直鎖状
    もしくは分枝状アルキル、またはアルコキシカル
    ボニルを表わし、R3は水素、C1〜C4の直鎖状も
    しくは分枝状アルキル、1以上のハロゲンもしく
    はアルコキシで置換されていても良いフエニル、
    置換基を有していても良いシクロアルキル、置換
    基を有していても良いシクロアルキルアルキル、
    またはR2と一緒になつてアルキレンを表わす] で表わされる4,7−ジヒドロチエノ[2,3−
    b]ピリジン誘導体から選ばれる化合物の少なく
    とも1種を含むことを特徴とするカルシウム遮断
    剤。
JP60147054A 1985-07-03 1985-07-03 4,7−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕ピリジン誘導体,その製造法および循環器系疾患治療剤 Granted JPS6210087A (ja)

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