JP4380344B2 - 画像処理装置及び画像処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、プロセスカラーとは異なるインクを用いた印刷シミュレーションを行う画像処理装置及び画像処理システムに関する。
DTP(Desktop Publishing)においては、パーソナルコンピュータやワークステーション等の処理装置上で、画像の作成、加工、編集等を行うことによりページレイアウトを作成し、このページレイアウトに基づいて印刷版を露光するためのフィルムの作成を行ったり(CEPS)、印刷版に直接書き込んで印刷用の刷版を作成する(CTP:Computer to Plate)。
また、実際の刷版を用いた印刷に先立って校正等を行うときには、WYSIWYG機能等を用いて、モニタに表示したページレイアウトを、ページプリンタ等の印刷出力装置によって印刷出力する(カンプ出力)。
一方、通常のカラー印刷では、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色(プロセスカラー)を用いて行われるが、必要に応じてプロセスカラーと異なる色(以下、「特色」とする)のインクを使用して行われることがある。また、近年、印刷コストを抑えるために、2色印刷などが行われることがある。このとき、プロセスカラーの中の1色と特色が用いられたり、2色を特色とすることにより、特殊効果を得るようにすることがある。
ところで、特色を用いた2色印刷シミュレーションを行うときに、プロセスカラーでの印刷出力しか得られないと、実際の印刷物がどのような仕上がりになるのかの確認が困難となる。
ここから、2色印刷で使用する予定の特色インクを使用して実際に刷版を用いてカラーチャートの印刷を行い、このカラーチャートを測定することにより特色用のプロファイル(CMYK−L***のルックアップテーブル)を作成し、この特色用のプロファイルと、プリンタ用のプロファイル(L***−C’M’Y’K’のルックアップテーブル)を使用して、カラーマネージメント機能を用いたCMYK−C’M’Y’K’変換を実現することにより特色印刷のシミュレーションを行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、特願2003−71484号では、例えばC、M、Y、Kの何れか2色を用いて作成されているドキュメントの各色を、所望のインクの色(特色)に置き換えてカラーカンプ出力する方法を提案している。
しかしながら、特色を用いた2色印刷シミュレーションを行うときには、プロセスカラーの一つの色版に対して1色のみの特色を指定するようになっている。このために、指定した特色が、想定した効果が得られないときには、その色版に対して特色を指定しなおして印刷シミュレーションを行わなければならない。
また、時間や日を変えて複数回の印刷シミュレーションを行うときには、印刷出力に濃度変動が生じてしまうことがあり、その濃度変動が印刷出力したオブジェクトにどのように現れるかをシミュレーションするには、色合いなどが同じで濃度の異なる特色を探す必要があるが、特色の濃度変動を考慮した印刷シミュレーションが困難となっている。
特開2000−62253号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、プロセスカラーのインキの色と異なる特色のインキを用いる2色印刷などのN色印刷シミュレーションを行うときに、近似色を用いたシミュレーションや濃度を変化させたシミュレーションを容易とする画像処理装置及び画像処理システムを提案することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、画像処理端末から入力される画像データ又は描画命令に基づいて画像処理を行う画像処理装置であって、プロセスカラーと異なる色である特色の色情報を予め記憶している記憶手段と、プロセスカラーの何れかの色版に対して色置換及び置換色である前記特色が設定されているときに、該特色の色情報を前記記憶手段から読み出す読出し手段と、前記置換色である前記特色に対する変更色の生成が設定されているときに、前記読出し手段によって読み出した前記色情報に基づいて変更色の色情報を生成して設定する色情報設定手段と、前記色置換が設定されている色版の色情報を、前記読出し手段によって読み出した前記特色の色情報に置き換えた色情報及び、前記色情報設定手段によって設定した前記変更色の色情報に置き換えた色情報のそれぞれを生成する色情報置換手段と、前記色情報置換手段によって生成された前記色情報のそれぞれに基づいて、前記画像データ又は描画命令に対する新たな色情報を生成する色置換手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、プロセスカラーの何れかの色版に色置換及び置換色となる特色が指定されているときに、記憶手段に記憶している特色の色情報に基づいて、該当する色版に対する新たな色情報を生成すると共に、生成した色情報に基づいて色置換を行うように、画像データ又は描画命令の色情報を生成する。
置換色である特色に対して、さらに変更色の設定があるときには、特色の色情報に基づいて変換色の色情報を生成する。また、変更色の色情報に基づいて、特色への色置換が設定されている色版に対する新たな色情報を生成すると共に、生成した色情報に基づいて色置換を行うように、画像データ又は描画命令の色情報を生成する。
これにより、特色への色置換と変更色が設定されていることにより、画像データ又は描画命令に対して、特色への色置換を行った色情報と、変更色への色置換を行った色情報が得られる。
このような本発明では、前記画像処理端末に前記色置換及び前記置換色と共に、前記変更色を設定可能とする設定手段を設けられていれば良い。
また、本発明は、前記変更色として前記特色の近似色が設定されているときに、前記色情報設定手段に、前記記憶手段に記憶されている色情報から前記特色の近似色を抽出する抽出手段を含むことを特徴とする。
この発明によれば、変更色として近似色が設定されているときには、抽出手段によって近似色抽出する。これにより、特色と、特色に対する近似色を用いた色情報が生成され、特色を用いたシミュレーションと近似色を用いたシミュレーションが可能となる。
このときには、前記色情報設定手段前記抽出手段によって抽出された前記近似色を前記変更色として設定可能であれば良い。
また、本発明は、前記変更色として前記特色の濃度を変化させた変濃度色が設定されているときに、前記色情報設定手段に、前記記憶手段から読出した前記特色の色情報の濃度を変化させた前記変濃度色の色情報を設定する色変換手段を含むことを特徴とする。
この発明によれば、変更色として、特色の色調を変えずに濃度を変化させた変濃度色が設定されているときに、特色の色情報に基づいて変濃度色の色情報を生成する。
これにより、特色を用いたシミュレーションと、特色の濃度を変化させたシミュレーションが可能となる。
このときには、前記色情報設定手段前記色変換手段によって生成された前記変濃度色を前記変更色として設定すれば良く、この設定手段は、濃度の変化方向及び変化量が明確となるものであれば良い。
また、本発明は、印刷出力手段によって、前記色置換手段によって生成された前記画像データ又は前記描画データの色情報に基づいた画像の印刷出力を行うことができ、前記印刷出力手段は、前記抽出手段が抽出した前記近似色の色名を表す画像の印刷出力を行うものであっても良い。
さらに、前記読出し手段は、前記画像データ又は前記描画命令に基づく描画オブジェクトについて、プロセスカラーの何れかの色版に対する前記色置換及び前記置換色である前記特色が設定されているときに、該特色の色情報を前記記録手段から読み出すものであっても良い。
また、本発明は、請求項10に記載されるように、画像データ又は描画命令を受け付ける受付手段と、プロセスカラーと異なる色である特色の色情報を記憶する記憶手段と、プロセスカラーの何れかの色版に対して色置換及び置換色である前記特色を設定する色置換設定手段と、前記置換色に設定された前記特色についての濃度の変更を設定する濃度変更設定手段と、前記設定された前記濃度の変更に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記置換色に設定された特色の色情報を変更し、前記置換色に設定された特色の色情報及び、前記変更した色情報のそれぞれに基づいて、前記置換色が設定された色版の色情報から、前記画像データ又は描画命令に対する新たな色情報を生成する生成手段と、を含んでも良く、請求項11に記載されるように、画像データ又は描画命令を受け付ける受付手段と、前記プロセスカラーと異なる色である特色の色情報を記憶する記憶手段と、印刷シミュレーションを行う色版に対して設定された特色についての濃度の変更を設定する濃度変更設定手段と、前記設定された濃度変更に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記印刷シミュレーションを行う色版に対して設定された特色の色情報を変更し、前記印刷シミュレーションを行う色版に対して設定された特色の色情報及び、前記特色の濃度が変更された色情報のそれぞれに基づいて、前記印刷シミュレーションを行う色版の色情報から、前記画像データ又は前記描画命令に対する新たな色情報を生成する生成手段と、を含んでも良い。
さらに、本発明は、前記請求項10又は前記請求項11に記載の画像処理装置と、前記生成手段が生成した前記新たな色情報に基づいた画像の印刷出力を行う印刷出力装置と、を含んでも良い。
このような本発明においては、色情報としてL*a*b*空間で該当する色の位置を示すL*a*b*値を用いることが好ましく、これにより、近似色の抽出と共に、濃度変更が容易となる。
以上説明したように本発明によれば、特色への色置換と共に、近似色や濃度を変化させた色などの変更色が設定されているときには、特色への色置換と変更色への色置換を行った色情報を生成する。
これにより、特色を用いた印刷シミュレーションと共に、特色に対する近似色シミュレーション及び濃度シミュレーションを簡単に行うことができるという優れた効果が得られる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したネットワーク10の概略構成を示している。このネットワーク10は、本発明を適用した画像処理装置として設けられているプリントサーバ12と、画像処理端末として設けられている複数のクライアント端末14とが、通信回線16を介してネットワーク接続されている。
また、プリントサーバ12には、印刷出力装置としてプリンタ18が接続されており、プリントサーバ12は、クライアント端末14から出力される印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブに応じた印刷出力が可能となっている。
なお、以下では、画像処理装置をプリントサーバとして用いて説明するが、本発明の画像処理装置は、これに限らずクライアント端末14とネットワーク接続されたファイルサーバ等の各種の中間サーバに設けて画像処理を行なうものであっても良い。また、プリンタ18に限らず、印刷用の刷版を作成するために画像データに基づいて感光性平版印刷版等を直接露光するプレートセッターや、感光性平版印刷版への画像焼付(露光)に用いる原稿フィルムを露光する露光装置等を接続することもできる。
プリントサーバ12及びクライアント端末14には、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)20、22が設けられており、このネットワークI/F20、22を介してそれぞれが通信回線16に接続している。また、プリントサーバ12は、双方向インターフェイス(双方向I/F)24を備えており、この双方向I/F24を介してプリンタ18に接続している。
なお、プリントサーバ12に接続するプリンタ18は複数でも良く、使用する双方向I/F24も複数ないし複数種類でも良い。また、複数のクライアント端末14とプリントサーバ12のネットワーク接続は、任意のネットワークプロトコルによる接続を適用することができる。
このようなプリントサーバ12は、パーソナルコンピュータ(PC)に所定の機能を備えたPCIボードを追加するなどして構成することができる。また、プリントサーバ12は、キーボード、マウス等の入力デバイスやCRTディスプレイやLCDディスプレイ等の表示デバイスを備えており、表示デバイスに表示した画像に対する処理及び表示画像を印刷出力するWYSIWYG機能を備えたものであっても良い。
プリントサーバ12には、プリントサーバ12自体と共にプリンタ18を制御するプリントコントローラ26、画像処理部28及び各種のデータを記憶するHDD30が設けられている。
画像処理部28は、クライアント端末14から印刷ジョブとして入力される画像データや描画命令などのジョブデータに基づいてラスタデータを生成するRIP処理を行なう。
なお、プリントサーバ12では、入力された印刷ジョブを処理待ちキューに格納すると共に、処理待ちキューに格納している印刷ジョブを順に読み出して、画像処理(RIP処理)を実行し、画像処理されてプリンタ18へ出力されるデータ(ラスタデータ)を印刷待ちキューに格納して、この印刷待ちキューからプリンタ18へ順に出力する。また、プリントサーバ12では、印刷処理が指定されていないか印刷処理の実行ができないジョブを保持キューに格納して保持する一般的構成となっている。このようなプリントサーバ12は、従来公知の種々の構成を用いることができ、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
一方、クライアント端末14は、DTPアプリケーション(以下、アプリケーション32とする)を備えており、このアプリケーション32を用いて、画像や文書の作成、加工、編集等の画像処理等を行ってページレイアウトなどの刷版を用いた印刷用の画像データ又は描画命令(以下、画像データとする)の作成が可能となっている。
また、クライアント端末14は、プリンタドライバ(ドライバソフト)34が設けられており、このプリンタドライバ34を介して、アプリケーション32等によって作成したページレイアウトなどの画像データと各種の処理指示を含むジョブ(印刷ジョブ)をプリントサーバ12へ送信可能となっている。このとき、プリンタドライバ34によって各種の印刷機能の設定が可能となっている。
プリントサーバ12には、印刷機能設定部36が設けられており、印刷ジョブ等のジョブを受信すると、印刷ジョブで指定されている各種の印刷機能の設定を行う。なお、プリントサーバ12では、従来公知の印刷機能の設定が可能となっており、印刷機能設定部36では、印刷ジョブで指定されている印刷機能を判断し、それぞれの印刷機能をプリントコントローラ26及び画像処理部28で実行されるように設定するが、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
ところで、プリントサーバ12には、色置換処理部38が設けられている。この色置換処理部38では、色置換が設定されている画像や文字等の描画オブジェクトに対して、指定されている色(置換色)への置き換え(色置換)を行う。
プリントサーバ12には、HDD30が設けられており、このHDD30を記憶手段として用い、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのプロセスカラーと別に、予め設定されている特色ごとの色情報がデータベース化されて記憶されている。すなわち、HDD30には、特色のデータベース40が設けられている。
また、プリントサーバ12には、色情報変換部42が設けられている。データベース40は、各特色の色情報として、明度、彩度、色相を示すL*a*b*値が記憶されており、色情報変換部42では、このL*a*b*値を、プロセスカラーを用いた色情報であるCMYK値に変換する。
プリントサーバ12では、プロセスカラーの何れかが、特色への色置換が指定されていると、HDD30に記憶されている該当する特色の色情報を読出し、色変換処理部42で色変換を施す。色置換処理部38では、置換された色情報(CMYK値)を用いて、該当画像に対する新たな色情報を生成する。
これにより、プリントサーバ12では、例えばプロセスカラーのうちの何れか2色を用いて2色印刷印刷用の画像データや文書データを作成したときに、さらに、そのうちの1色又は2色を、プロセスカラーとは異なる特色を用いて印刷出力することができるようにしている。
すなわち、刷版を用いて印刷出力するときに、プロセスカラーと異なるインクを用いた印刷処理を行ったときのシミュレーションが可能となるようにしている。
この色置換処理は、例えば、画像処理部28に設けている図示しないメモリ上にCMYK出力用領域と、CMYK色補正用領域を形成し、印刷ジョブ上の画像(画像オブジェクト)に対する画像処理を行うとき、特色のCMYK値をCMYK出力用領域に格納する。
また、該当する画像オブジェクト上で使用されるプロセスカラーのCMYK値は、CMYK色補正用領域に格納し、CMYK色補正領域に格納しているCMYK値に対して、色補正を行った後に、補正したCMYK値をCMYK出力用領域に格納しているCMYK値に合成することにより、該当する描画オブジェクトに対する新たな色情報を生成して出力するようにしている。
プリントサーバ12では、このような色置換処理部38が設けられていることにより、特色を用いたN色印刷シミュレーションが可能となっている。なお、色置換処理は、任意の構成を適用でき本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
一方、プリントサーバ12には、近似色設定部44が設けられている。この近似色設定部44は、データベース40内の一つの特色と、その特色に対する近似色の抽出が指定されることにより、その特色の色情報に基づいたL*a*b*空間上で最も近い色情報の特色を、近似色抽出部44では、近似色の数が指定されることにより、指定された数の近似色を抽出するようになっている。
また、近似色設定部44では、特色に対して濃度(明度)を変えた色が指定されることにより、その特色のL*a*b*値に対して明度を変化された色情報を生成する。すなわち、彩度や色相を換えることなく、明度のみを換えた色の色情報を生成する。
クライアント端末14に設けているプリンタドライバ34には、プリントサーバ12の機能として備えているN色印刷シミュレーションの設定が可能となっている。また、プリンタドライバ34では、N色印刷シミュレーションを行うときに、プロセスカラーと異なる特色の指定が可能となっている。すなわち、クライアント端末14では、特色を用いたN色印刷シミュレーションの設定が可能となっている。なお、クライアント端末14上でのN色印刷シミュレーションは、任意のユーザーインターフェイス(UI)を用いて設定することができる。
一方、クライアント端末14では、プリンタドライバ34によって特色を用いた印刷シミュレーションを行うときに、指定した特色に対する近似色の抽出、抽出した近似色を用いた印刷シミュレーション及び、近似色として色調を換えずに濃度のみを変化させた色を用いた印刷シミュレーションの設定が可能となっている。
このように構成されているネットワーク10では、クライアント端末14上で、アプリケーション32を用いて作成、加工、編集等の処理が行われた画像データないし描画命令が印刷ジョブとして、プリントサーバ12へ送信される。プリントサーバ12では、この印刷ジョブを受信すると、設定されている印刷機能に基づいた画像処理ないし印刷処理を実行する。
このとき、プリントサーバ12では、印刷ジョブを受信すると、印刷機能設定部36で、印刷機能の読み込み及び設定を行う。また、画像処理部28では、印刷ジョブの画像データ又は描画命令からラスタデータを作成するRIP処理を行う。
画像処理部28で生成されたラスタデータは、所定のタイミングでプリンタ18へ出力され、プリンタ18で印刷ジョブに基づいた印刷出力が行われる。このとき、N色印刷シミュレーションが設定されていると、プリントサーバ12では、N色印刷シミュレーションのための画像処理及び印刷処理を行う。
一方、N色印刷シミュレーションを行うときには、クライアント端末14上で、ユーザーインターフェイス(UI)を用いて、使用する版色を設定する。例えば、プロセスカラーのC版、M版、Y版、K版に対して使用する色版を設定し、必要に応じて、その色版を描画するときの色を設定する。このときに、プロセスカラーと異なる色である特色の指定が可能となっている。
また、クライアント端末14上では、指定した特色に対する近似色を用いた印刷シミュレーション及び、指定した特色の濃度を変化させた印刷シミュレーションの設定が可能となっている。
プリントサーバ12では、N色印刷シミュレーションが設定されていると、設定色(色版)を用いた画像処理ないし印刷処理を実行する。このときに、置換色として特色が指定されていることにより、指定された特色を用いたN色印刷シミュレーションを実行する。
また、プリントサーバ12では、指定した特色に対して近似色を選択して、近似色を用いた印刷シミュレーション(近似色シミュレーション)を実行する。さらに、プリントサーバ12では、特色に対して濃度が指定されることにより、濃度を変化させた印刷シミュレーション(濃度シミュレーション)を実行する。
ここで、先ず、近似色シミュレーションを説明する。
図2(A)及び図2(B)には、N色印刷シミュレーションの設定に適用可能なユーザーインターフェイスの一例とする設定ダイアログ50の要部を示している。図2(A)に示すように、この設定ダイアログ50では、チェックボックス52が設けられており、このチェックボックス52をマークすることにより、N色印刷シミュレーションの設定が可能となる。
また、設定ダイアログ50には、C版、M版、Y版及びK版のそれぞれに対してチェックボックス54が設けられており、このチェックボックス54によってN色印刷を行うときの版色を選択することができる。例えば、C版に対するチェックボックス54Cと、M版に対するチェックボックス54Mをマークすることにより、C版とM版を用いた2色印刷シミュレーションが選択される。
なお、設定ダイアログ50では、C版、M版、Y版及びK版のそれぞれに対するチェックボックス54C、54M、54Y、54Kを設けているので、チェックボックス52を省略することもできる。
設定ダイアログ50では、チェックボックス54をマークすることにより、その色版に対して設けているコンボボックス56に、置換色を入力することができる。このときに、プロセスカラーと異なる特色の色名を入力することにより、特色を用いた2色印刷シミュレーションが可能となる。
ここで、例えば、C版に対するコンボボックス56Cに「D174」を入力し、M版に対するコンボボックス56Mに「D156」を入力することにより、C版に色名が「D174」の特色が設定され、M版に色名が「D156」の特色が設定される。
また、設定ダイアログ50には、近似色印刷シミュレーション(近似色シミュレーション)を選択するチェックボックス58が設けられており、チェックボックス58をマークすることにより、置換色に指定された特色に対する近似色を用いた印刷シミュレーションを合わせて設定することができる。
このときに、例えばC版に対するチェックボックス58Cと、M版に対するチェックボックス58Mをマークすることにより、コンボボックス56に入力した特色である「D174」、「D156」のそれぞれの近似色を用いた2色印刷シミュレーションが設定される。
プリントサーバ12では、近似色シミュレーションが選択されると、データベース40から近似色を選択するようになっている。
図3には、プリントサーバ12のHDD30に記憶されるデータベース40の概略を示している。このデータベース40では、メーカーごとに分類されて特色名が記憶され、その特色名のそれぞれに対するL*a*b*値(L*値、a*値及びb*値)が記憶されている。
これにより、特色名から該当する色のL*a*b*値を読み出すことができるようになっている。なお、図2(A)に示す設定ダイアログ50のコンボボックス56には、データベース40に格納されている特色の色名が入力される。
近似色は、設定された特色と同一メーカーかメーカーを指定せずに選択可能となっている。また、近似色としては、1色に限らず複数色を選択することも可能である。
ここから、図2(B)に示すように、設定ダイアログ50に、ラジオボックス60(60A、60B)を設けて、近似色を同一メーカーから選択するか、また、メーカー指定なく(メーカーにかかわらず)選択するかの設定が可能となっている。なお、図2(B)では、一例として、ラジオボックス60Bをマークしてメーカー指定せずに近似色を選択するようにしているが、ラジオボックス60Aをマークすることにより、設定した特色と同一メーカーから近似色を選択するように設定することができる。
また、設定ダイアログ50には、近似色の色数を入力するコンボボックス62が設けて、近似色の色数を設定することができる。なお、近似色の色数及び選択方法は、特色ごとに設定できるものであっても良い。
図4には、プリントサーバ12で実行する近似色シミュレーションを含めたN色印刷シミュレーションの概略を示している。
このフローチャートは、最初のステップ100でクライアント端末14から送信された印刷ジョブを受信すると実行され、次のステップ102では、N色印刷シミュレーションが設定されているか否かを確認する。
このときに、N色印刷シミュレーションの設定がなければ、ステップ102で否定判定してステップ104へ移行し、通常の画像処理(非N色印刷シミュレーション)を実行する。
また、N色印刷シミュレーションが設定されているときには、ステップ102で肯定判定してステップ106へ移行する。このステップ106では、プロセスカラーの各色版の何れかに対して、特色への色置換が設定されているか否かを確認する。
これにより、特色への色置換が設定されていなければ、ステップ106で否定判定してステップ108へ移行し、プロセスカラーを用いたN色印刷シミュレーションを実行する。
これに対して、特色への色置換の設定があるときには、ステップ106で肯定判定してステップ110へ移行する。このステップ110では、近似色シミュレーションの設定があるか否かを確認する。
ここで、近似色シミュレーションの設定がなければ、ステップ110で否定判定してステップ112へ移行する。このステップ112では、HDD30に記憶しているデータベース40から指定された特色の色情報(L*a*b*値)を読み出す。この後、ステップ114では、データベース40から読み出した色情報に対する色変換処理を実行する。すなわち、データベース40には、色情報としてL*a*b*値が記憶されており、この色情報を、プロセスカラーを用いた色情報(CMYK値)に変換する。
このときの色置換処理は、例えば出力用に設けているプリンタ18のカラープロファイルを使用してCMS(カラーマネージメントシステム)によって特色のL***値をCMYK値に変換するなどの任意の処理方法を用いることができる。
この後、ステップ116では、特色を用いたN色印刷シミュレーションを実行する。これにより、例えばC版を「D174」、M版を「D156」に置換するN色印刷シミュレーションが設定されているときには、「D174」と「D156」の2色を用いた2色印刷シミュレーションが実行される。
一方、近似色シミュレーションが設定されているときには、ステップ110で肯定判定されてステップ118へ移行する。このステップ118では、HDD30のデータベース40から設定されている特色の色情報を読み出し、次のステップ120では、この色情報に基づいて近似色の抽出して、近似色シミュレーション用の特色(近似色)を設定する。
データベース40に色情報として記憶されているL*a*b*値は、図5に示すようにL*a*b*色空間内での該当色の位置となる。このときに、近似色として、L*a*b*色空間内で最も近い色とする。
すなわち、L*=Lx、a*=Ax、b*=Bxの色Xと、L*=Ly、a*=Ay、b*=Byの色Yの間で、L*a*b*色空間上での距離が距離dとなる。ここで、色Xとの間の距離dが最も小さくなる色を、色Xの近似色として抽出し、抽出した色を、近似色シミュレーションを行うときの色(近似色)に設定する。
また、近似色が1色ではなく2色以上に設定されているときには、その距離dが近い色の順で設定されている数だけ抽出する。
このようにして特色と特色の近似色となる特色を設定すると、ステップ122では、色変換処理を行う。なお、この色変換処理は、特色のそれぞれに対して行われる。
この後、ステップ124では、設定されている特色を用いたN色印刷シミュレーションと、近似色として設定されている特色を用いたN色印刷シミュレーション(近似色シミュレーション)を実行する。
これにより、特色と近似色及び近似色を新たに設定して2色印刷シミュレーションを行うことなく、色置換が設定された特色を用いたN色印刷シミュレーションの結果と、その特色の近似色を用いたN色印刷シミュレーションの結果が得られる。
一方、N色印刷シミュレーションの結果と共に近似色シミュレーションの結果を印刷出力するときには、N色印刷シミュレーションの結果と近似色シミュレーションの結果を別々に出力してもよく、また、近似色シミュレーションの結果を一括して記録紙に形成してもよい。
図6には、近似色シミュレーションの出力例を示している。なお、図6では、例えば、C版とM版を用いた2色印刷シミュレーションを行うときに、C版を特色Aに置換するように設定し、M版を特色Bに置換するように設定すると共に、特色A及び特色Bのそれぞれに対して1色の近似色シミュレーションを設定したものとしている。
例えば一つのオブジェクトを、特色A、特色Bを用いた2色印刷シミュレーションを行うときに、特色Aの近似色を特色Aa、特色Bの近似色を特色Baとすると、特色Aと特色Bを用いた2色印刷シミュレーション結果と共に、特色Aと特色Ba、特色Aaと特色B及び、特色Aaと特色Baの3組の2色印刷シミュレーション結果が得られる。
ここから、図6では、記録紙70に特色Aと特色Bを用いて2色印刷したオブジェクト72と共に、特色Aと特色Baを用いたオブジェクト72A、特色Aaと特色Bを用いたオブジェクト72B及び、特色Aaと特色Ba用いたオブジェクト72Cを一括して形成している。
これにより、指定した特色A、特色Bを用いた2色印刷シミュレーションの結果と共に近似色を用いた近似色シミュレーションの結果を容易に対比して確認することができる。
また、HDD30に形成しているデータベース40から近似色を自動的に抽出するようにしているので、容易にかつ的確に近似色を抽出することができる。
すなわち、特色は、複数のメーカーのそれぞれから多数色が提供されており、その中から、色見本などを見ながら近似色を選択する作業は、極めて難しく、特に、最も近い色を判断するのは、高い色感覚と経験が必要となるが、データベース化した色情報(L*a*b*値)を用いることにより、迅速かつ的確に抽出することが可能となり、2色印刷(N色印刷)などの設定を行うときに、特色の選択作業の作業性向上を図ることができる。
なお、近似色シミュレーション結果を印刷出力するときには、例えば、コメント欄などを設け、そのコメント欄に使用した色名(特色名、近似色の特色名)を記述するようにしてもよく、これにより、使用した特色名を的確に判断できるので好ましい。
次に、濃度シミュレーションを説明する。
図7には、濃度シミュレーションを含むN色印刷シミュレーションの設定に適用可能なユーザーインターフェイスの一例とする設定ダイアログ80の要部を示している。この設定ダイアログ80では、チェックボックス52によってN色印刷シミュレーションの選択が可能となっており、また、チェックボックス54によって、N色印刷シミュレーションに使用する色版及び版数の設定が可能となっている。
また、設定ダイアログ80には、濃度誤差シミュレーション(以下、濃度シミュレーションとする)を選択するチェックボックス82、84が設けられており、チェックボックス82ないしチェックボックス84をマークすることにより、置換色に指定された特色の明度を変化された印刷シミュレーションを設定することができる。
チェックボックス82は、濃度を高く(濃く)するときに用いられ、チェックボックス84は、濃度を低く(薄く)するときに用いられ、チェックボックス82、84の何れかをチェックすることにより、該当する濃度シミュレーションが設定される。
ここで、例えば、C版に対するチェックボックス82Cと、M版に対するチェックボックス82Mをマークすることにより、コンボボックス56に入力した特色である「D174」、「D156」のそれぞれの濃度を高くした2色印刷シミュレーションが設定される。また、C版に対するチェックボックス84Cをマークすることにより、C版に設定されている特色の濃度を低くした2色印刷シミュレーションが設定される。
なお、本実施の形態では、一例として濃度変化を±5%としているが、濃度の変化量を入力するコンボボックスを設けて、濃度変化を任意に設定可能となるようにしてもよい。
プリントサーバ12では、濃度シミュレーションが選択されると、設定されている特色の色情報(L*a*b*値)から明度に関する値(L*値)を指定量(ここでは、一例として+5%又は−5%)だけ変化させた色を設定し、この色を用いたN色印刷シミュレーションを行う。
図8には、プリントサーバ12で実行する濃度シミュレーションを含めたN色印刷シミュレーションの概略を示している。なお、基本的流れは、図4と同じであり、図4と同等の処理に対しては、図4で使用したステップ番号を付与して、その説明を省略する。
このフローチャートは、クライアント端末14から送信された印刷ジョブを受信すると(ステップ100)、N色印刷シミュレーションが設定されているか否かを確認し(ステップ102)、N色印刷シミュレーションが設定されていないときには、通常の処理を実行する(ステップ104)。
また、N色印刷シミュレーションが設定されているが、特色への色置換が設定されていないときには、プロセスカラーを用いたN色印刷シミュレーションを実行する(ステップ108)。
一方、特色への色置換が設定されているときには、ステップ106で肯定判定して、ステップ128へ移行する。このステップ128では、濃度シミュレーションが設定されているか否かを確認する。
ここで、濃度シミュレーションが設定されていなければ、ステップ128で否定判定して、特色を用いたN色印刷シミュレーションを実行する(ステップ112〜ステップ116)。
これに対して、濃度シミュレーションが設定されているときには、ステップ128で肯定判定されてステップ118へ移行する。このステップ118では、HDD30のデータベース40から設定されている特色の色情報を読み出す。この後に、ステップ130では、指定されている特色の色情報に基づいて、濃度を変化させた色の色情報を生成する。
濃度を変化させた色情報の生成は、色情報としてHDD30に記憶されている特色のL*a*b*値の中で、明度(L*値)を、指定量だけ変化させる。
例えば、図5に示すように、特色として、L*=Lx、a*=Ax、b*=Bxの色Xが設定され、この色Xに対して、濃度を5%高く(+5%)した色X+Zを求めるときには、a*値及びb*値を換えずに、L*値を+5%だけ変化させる。
また、色Xに対して、濃度を5%低く(−5%)した色X-Zを求めるときには、a*値及びb*値を換えずに、L*値を−5%だけ変化させる。
このようにして特色に対して濃度を変化させた色の色情報(L*a*b*値)を設定すると、次のステップ132では、それぞれの色情報に対する色変換を実行する。
この後、ステップ134では、設定されている特色を用いたN色印刷シミュレーションと、濃度を変化させた色情報を用いたN色印刷シミュレーション(濃度シミュレーション)を実行する。
これにより、特色と、特色に対して濃度を変化させた色を新たに設定してN色印刷シミュレーションを行うことなく、特色をN色印刷シミュレーションの結果と、その特色に対して濃度を変化させた色を用いたN色印刷シミュレーションの結果が得られる。
一方、N色印刷シミュレーションの結果と共に近似色シミュレーションの結果を印刷出力するときにも、N色印刷シミュレーションの結果と濃度シミュレーションの結果を別々に出力してもよく、また、濃度シミュレーションの結果を一括して記録紙に形成してもよい。
図9(A)及び図9(B)には、濃度シミュレーションの出力例を示している。なお、図6では、例えば、C版とM版を用いた2色印刷シミュレーションを行うときに、C版を特色Aに置換するように設定し、M版を特色Bに置換するように設定すると共に、特色A及び特色Bのそれぞれに対して濃度を±5%変化させた濃度シミュレーションを行うように設定したものとしている。
これにより、例えば一つのオブジェクトを、特色A、特色Bを用いた2色印刷シミュレーションを行うときに、特色Aの濃度を+5%変化させた色A+5と−5%変化させた色A-5及び、特色Bの濃度を+5%変化させた色B+5と−5%変化させた色B-5が設定される。これにより、5組の2色印刷シミュレーション結果が得られることになる。
ここから、図9(A)は、記録紙70に特色を用いた2色印刷シミュレーションと別に、濃度シミュレーション結果のみを形成した例を示している。すなわち、記録紙70に、色A-5と色B-5を用いた2色印刷シミュレーションによって形成したオブジェクト74A、色A-5と色B+5を用いた2色印刷シミュレーションによって形成したオブジェクト74B、色A+5と色B-5を用いた2色印刷シミュレーションによって形成したオブジェクト74C及び、色A+5と色B+5を用いた2色印刷シミュレーションによって形成したオブジェクト74Dを一括して形成している。
これにより、特色A、特色Bの濃度を変化させた2色印刷シミュレーションの結果を容易に確認することができる。
また、図9(B)には、特色A、特色Bを用いた2色印刷シミュレーションによって形成したオブジェクト74を、濃度シミュレーションによって形成したオブジェクト74A〜74Dに重ねて形成した例を示している。
このようにシミュレーション結果を記録紙70に形成することにより、特色A、特色Bの2色印刷シミュレーションの結果と、特色A、特色Bの濃度が変化したときのシミュレーション結果を対比して確認することができる。なお、濃度シミュレーション結果を印刷出力するときにも、使用した色や濃度の変化量が判断できるようにコメント文を合わせて記述するようにしても良い。
以上の説明では、近似色シミュレーションと濃度シミュレーションを別々に行うように説明したが、近似色シミュレーションと濃度シミュレーションを合わせて行うものであっても良い。
図10には、近似色シミュレーションと濃度シミュレーションを含めたN色印刷シミュレーションの設定を可能とするユーザーインターフェイスの一例となる設定ダイアログ86を示している。
この設定ダイアログ86には、C版、M版、Y版及びK版のそれぞれに対する、チェックボックス54及びコンボボックス56と共に、近似色シミュレーションの設定に用いるチェックボックス58及び、濃度シミュレーションの設定に用いるチェックボックス82、84を設けており、これにより、特色を用いたN色印刷シミュレーションと共に、近似色シミュレーション及び濃度シミュレーションの設定が可能となるようにしている。
ここで、例えば、C版、M版を用いた2色印刷シミュレーションで、C版に特色として「D174」が設定され、M版に「D156」が設定されているときに、C版の置換色に対する近似色シミュレーションと、±5%の濃度シミュレーションが設定され、M版の置換色に対して+5%の濃度シミュレーションが設定されると、図11に示すように、12通り(12組)の2色印刷シミュレーションが行われることになる。なお、図11では、C版の置換色(特色名が「D174」)に対する近似色として「D173」が抽出されるものとしている。
このような組み合わせを一つ一つ設定することは大変な作業となるが、設定ダイアログ86などのユーザーインターフェイスを用いることにより簡単に設定することができる。
また、設定された置換色の次に、M版の濃度を変えず、C版の近似色、C版の濃度変化(+5%)、C版の近似色の濃度変化(+5%)、C版の濃度変化(−5%)、C版の近似色の濃度変化(−5%)などのように、予め順序を決めておき、例えば、図11の1番、3番、7番、9番などの予め設定した組み合わせ番号を印刷出力する。
このとき、2番が所望の色であると、最初の出力結果から、1番か3番が所望の色に近いと判断される。ここから、1番が所望の色に近いと判断されたときには、次に2番が印刷出力され、3番が所望の色に近い時には、次に2番と4番が印刷出力されるように設定することにより、全ての組み合わせを出力することなく、所望の色の組み合わせを得ることができる。
また、近似色はデータベース40に登録されているが、濃度シミュレーションによって作成した色は、データベース40に登録されていないことになる。
ここから、濃度シミュレーションによって好みの色が生成されたときには、この色を特色としてデータベース40に登録するようにしても良い。
これにより、登録した色を特色として印刷シミュレーションに用いることができ、過去に行った印刷シミュレーションの再現性の向上を図ることができる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、2色印刷シミュレーションを例に説明したが、本発明は、これに限らず、単色印刷シミュレーションや3色又は4色印刷シミュレーションにも適用することができる。
また、本発明では、プロセスカラーの4色版を例に説明したが、印刷ジョブなどのジョブとして入力される画像データ又は描画命令のオブジェクトに、プロセスカラーと異なる色版が設定されているときには、その色版に対しても適用することができる。
さらに、本実施の形態では、画像処理装置としてプリントサーバ12を例に説明したが、本発明は、プリントサーバ12に限らず、クライアント端末14上で作成された画像データ又は描画命令に基づいた画像処理が可能となる任意の構成の画像処理装置に適用することができる。
本実施の形態に適用したプリントサーバの概略構成図である。 (A)及び(B)はN色印刷シミュレーションと共に近似色シミュレーションの設定に用いるユーザーインターフェイスの一例を示す設定ダイアログの要部の概略図である。 データベースの一例を示す表図である。 近似色シミュレーションを含むN色印刷シミュレーションの処理の一例を示す流れ図である。 L*a*b*色空間での近似色を示す概略図である。 近似色シミュレーションの印刷結果の一例を示す概略図である。 N色印刷シミュレーションと共に濃度シミュレーションの設定に用いるユーザーインターフェイスの一例を示す設定ダイアログの要部の概略図である。 濃度シミュレーションを含むN色印刷シミュレーションの処理の一例を示す流れ図である。 (A)及び(B)は、濃度シミュレーションの印刷結果の一例を示す概略図である。 N色印刷シミュレーションと共に近似色シミュレーション及び濃度シミュレーションの設定に用いるユーザーインターフェイスの一例を示す設定ダイアログの要部の概略図である。 図10の設定によって得られる2色印刷シミュレーションの組み合わせを示す表図である。
符号の説明
10 ネットワーク
12 プリントサーバ(画像処理装置)
14 クライアント端末(画像処理端末)
18 プリンタ(印刷出力手段)
26 プリントコントローラ
28 画像処理部(色置換手段)
30 HDD(記憶手段)
38 色置換処理部(色置換手段)
40 データベース
42 色情報変換部(読出し手段、色情報置換手段)
44 近似色設定部(色情報設定手段、抽出手段、色変換手段)
50、80、86 設定ダイアログ(設定手段)

Claims (12)

  1. 画像処理端末から入力される画像データ又は描画命令に基づいて画像処理を行う画像処理装置であって、
    プロセスカラーと異なる色である特色の色情報を予め記憶している記憶手段と、
    プロセスカラーの何れかの色版に対して色置換及び置換色である前記特色が設定されているときに、該特色の色情報を前記記憶手段から読み出す読出し手段と、
    前記置換色である前記特色に対する変更色の生成が設定されているときに、前記読出し手段によって読み出した前記色情報に基づいて変更色の色情報を生成して設定する色情報設定手段と、
    前記色置換が設定されている色版の色情報を、前記読出し手段によって読み出した前記特色の色情報に置き換えた色情報及び、前記色情報設定手段によって設定した前記変更色の色情報に置き換えた色情報のそれぞれを生成する色情報置換手段と、
    前記色情報置換手段によって生成された前記色情報のそれぞれに基づいて、前記画像データ又は描画命令に対する新たな色情報を生成する色置換手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理端末に前記色置換及び前記置換色と共に、前記変更色を設定可能とする設定手段を設けていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変更色として前記特色の近似色が設定されているときに、前記色情報設定手段に、前記記憶手段に記憶されている色情報から前記特色の近似色を抽出する抽出手段を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色情報設定手段が、前記抽出手段によって抽出された前記近似色を前記変更色として設定可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記変更色として前記特色の濃度を変化させた変濃度色が設定されているときに、前記色情報設定手段に、前記記憶手段から読出した前記特色の色情報の濃度を変化させた前記変濃度色の色情報を設定する色変換手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記色情報設定手段が、前記色変換手段によって生成された前記変濃度色を前記変更色として設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 印刷出力手段によって、前記色置換手段によって生成された前記画像データ又は前記描画データの色情報に基づいた画像の印刷出力を行うことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記印刷出力手段は、前記抽出手段が抽出した前記近似色の色名を表す画像の印刷出力を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記読出し手段は、前記画像データ又は前記描画命令に基づく描画オブジェクトについて、プロセスカラーの何れかの色版に対する前記色置換及び前記置換色である前記特色が設定されているときに、該特色の色情報を前記記録手段から読み出すことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 画像データ又は描画命令を受け付ける受付手段と、
    プロセスカラーと異なる色である特色の色情報を記憶する記憶手段と、
    プロセスカラーの何れかの色版に対して色置換及び置換色である前記特色を設定する色置換設定手段と、
    前記置換色に設定された前記特色についての濃度の変更を設定する濃度変更設定手段と、
    前記設定された前記濃度の変更に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記置換色に設定された特色の色情報を変更し、前記置換色に設定された特色の色情報及び、前記変更した色情報のそれぞれに基づいて、前記置換色が設定された色版の色情報から、前記画像データ又は描画命令に対する新たな色情報を生成する生成手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  11. 画像データ又は描画命令を受け付ける受付手段と、
    前記プロセスカラーと異なる色である特色の色情報を記憶する記憶手段と、
    印刷シミュレーションを行う色版に対して設定された特色についての濃度の変更を設定する濃度変更設定手段と、
    前記設定された濃度変更に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記印刷シミュレーションを行う色版に対して設定された特色の色情報を変更し、前記印刷シミュレーションを行う色版に対して設定された特色の色情報及び、前記特色の濃度が変更された色情報のそれぞれに基づいて、前記印刷シミュレーションを行う色版の色情報から、前記画像データ又は前記描画命令に対する新たな色情報を生成する生成手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記請求項10又は前記請求項11に記載の画像処理装置と、
    前記生成手段が生成した前記新たな色情報に基づいた画像の印刷出力を行う印刷出力装置と、
    を含むことを特徴とする画像処理システム。
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