JP3956662B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種アプリケーションによって作成、加工、編集された画像データ又は描画命令に応じた画像処理を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷処理の分野においてもデジタル化が浸透し、DTP(DesktopPublishing)化が進んでいる。これにより、パーソナルコンピュータやワークステーション等の処理装置上で、画像の作成、加工、編集等の作業を行うことによりページレイアウトを作成し、このページレイアウトに基づいて印刷版の露光に用いる原稿フィルムを作成したり、印刷版に直接書き込んで印刷用の刷版を作成するなどのCTP(Computer to Plate)処理が行われる。
【0003】
一方、実際の刷版を用いた印刷処理に先立って校正を行うときには、WYSIWYG機能等を用いて、モニタ上に表示したページレイアウトをレーザープリンタやページプリンタ等の印刷出力装置によって印刷出力する。
【0004】
また、カラー印刷を行うページレイアウトに対しては、カラーレーザプリンタや色合い確認専用の特殊なカラープリンタを用いて、作成したページレイアウトを印刷出力して、校正作業や色校正作業が行われる。このような色校正作業等に用いられるカラープリンタは、実際の製版、印刷環境の色合いに合わせてシミュレーションできるように画像処理機能を備えている。また、このようなカラープリンタでは、複数の製版、印刷環境をシミュレーションできるように調整、切替え機能を備えている。
【0005】
ところで、実際の刷版を用いた印刷やカラープリンタを用いたシミュレーションによる印刷出力は、これらの印刷出力の管理やシミュレーション特性の把握を行うために、余白部分にカラーパッチを印刷しておき、カラーパッチを濃度計で測定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の環境を切替えてシミュレーションできる画像処理機能(画像処理装置)を持つプリンタでは、どの環境をシミュレーションしているか、印刷出力が目的の環境を正しくシミュレーションしたものであるかなどは、カラーパッチを濃度計で測定するという煩雑な作業を行えば、その数値からある程度の予測は可能であるが、的確にかつ簡単に判断することは困難である。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、複数の環境を切替えた画像処理が可能とであるときに、より的確な校正作業を可能とする画像処理装置を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、画像処理端末から入力される画像データ又は描画命令に基づいて画像処理を行う画像処理装置であって、前記画像処理端末から入力される前記画像データ又は前記描画命令に基づいた画像処理を行うときの処理内容を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記処理内容を記号化した記号情報画像の画像データ又は描画命令を生成する記号情報画像生成手段と、前記記号情報画像が前記画像データ又は前記描画命令により表される画像の上となるように出力されるか、前記画像データ又は前記描画命令により表される画像が前記記号情報画像の上となるように出力されるかを設定する上書き設定手段と、前記上書き設定手段の設定に基づいて前記画像データ又は前記描画命令と前記記号情報画像を合成する画像合成手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、画像データ又は描画命令に基づいた画像処理を行うときに、設定手段によって処理内容を設定する。また、記号情報画像生成手段は、設定手段によって設定された処理内容を記号化した記号情報画像の画像データ又は描画命令を生成する。上書き設定手段は、記号情報画像を画像データ又は描画命令に基づいた画像の上に重ねるか、画像データ又は描画命令に基づいた画像を記号情報画像の上に重ねるかを設定する。
【0010】
さらに、画像合成手段は、上書き設定手段の設定に基づいて画像処理端末から入力される画像データ又は描画命令に基づいた画像と、記号情報画像生成手段によって生成した記号情報画像を合成する。
【0011】
これにより、画像処理端末から入力された画像データ又は描画命令に基づいた画像に、処理内容、すなわち、シミュレーションした処理環境が明確となる記号情報画像が記録された画像が得られる。このとき、印刷環境の的確な把握を優先し画像形成や、画像データ又は描画命令に基づいた画像を優先した画像形成が可能となる。
【0012】
このような本発明では、前記設定手段が、前記画像処理端末から入力される前記画像データ又は前記描画命令に基づいた画像処理を行うときの画像データ又は描画命令から画像処理の内容を抽出する抽出手段を含み、該抽出手段の抽出結果に基づいて処理内容を設定するものであってもよい。
【0013】
これにより、画像処理端末から入力される画像データ又は描画命令に基づいた処理内容の記号情報画像を、間違いなく自動的に形成することができる。
【0014】
また、本発明は、前記設定手段が、前記画像データ又は前記描画命令に基づいた画像を印刷出力装置によって印刷出力するときの印刷環境を示す処理情報を設定することが好ましい。
【0015】
これにより、画像処理端末から入力された画像データ又は描画命令に基づいた画像を印刷出力するときに、この印刷出力に処理内容を明確にする情報(記号情報画像)を形成することができる。
【0016】
したがって、印刷出力からシミュレーションしている印刷環境を、容易にかつ的確に把握することが可能となる。
【0017】
このような本発明では、前記画像処理端末に前記処理内容を選択する選択手段を含むときに、前記設定手段が前記選択手段によって選択された前記処理内容を抽出するものであってもよく、また、前記選択手段が、前記記号化する前記処理内容を指定する指定手段を含み、前記記号情報画像生成手段及び前記画像合成手段が、前記指定手段の指定に基づいて前記記号情報画像の生成及び前記画像合成を行うものであってもよい。
【0018】
これにより、例えば、描画データ又は描画命令に基づいた画像を印刷出力するときに、シミュレーションしている印刷環境を記録するか否かは勿論、記録する印刷環境の設定も行うことができるので、任意の要求に応じた印刷出力を容易にかつ簡単に得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したネットワーク10の概略構成を示している。このネットワーク10は、本発明を適用した画像処理装置として設けられているプリントサーバ12と、画像処理端末として設けられている複数のクライアント端末14とが、通信回線16によって接続されて形成されている。
【0020】
また、プリントサーバ12には、印刷出力装置としてプリンタ18が接続されており、プリントサーバ12は、クライアント端末14から出力される印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブに応じた印刷出力を実行する。なお、以下では、画像処理装置をプリントサーバとして用いて説明するが、本発明の画像処理装置は、これに限らずファイルサーバ等の各種の中間サーバに設けて画像処理を行なうものであっても良い。
【0021】
図2に示すように、プリントサーバ12及びクライアント端末14には、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)20、22が設けられており、このネットワークI/F20、22を介してそれぞれが通信回線16に接続している。また、プリントサーバ12は、Ethernet(R)などの双方向インターフェイス(双方向I/F)24を備えており、この双方向I/F24を介してプリンタ18に接続している。このプリントサーバ12に接続するプリンタ18は複数でも良く、使用する双方向I/F24も複数ないし複数種類でも良い。
【0022】
なお、複数のクライアント端末14とプリントサーバ12のネットワーク接続は、Apple Talk(アップルトーク)、Ethernet(R)(イーサーネット、例えばEtherTalkなど)等のLAN(Local Area Network)接続を適用してもよく、また、WAN(Wide Area Network)接続を適用してもよい。すなわち、任意のネットワークプロトコルによる接続によって形成することができる。
【0023】
このようなプリントサーバ12は、パーソナルコンピュータ(PC)に所定の機能を備えたPCIボードを追加するなどして構成することができる。また、プリントサーバ12は、キーボード、マウス等の入力デバイスやCRTディスプレイやLCDディスプレイ等の表示デバイスを備えており、表示デバイスに表示した画像に対する処理及び表示画像を印刷出力するWYSIWYG機能を備えたものであっても良い。
【0024】
プリントサーバ12には、プリンタ18を制御するプリントコントローラ26と共に画像処理部28が設けられている。画像処理部28は、クライアント端末14から印刷ジョブとして入力される画像データや描画命令などのジョブデータに基づいてラスタデータを生成するRIP処理を行なう。なお、プリントサーバ12の基本的構成は、従来公知の種々の構成を用いることができ、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
【0025】
一方、クライアント端末14は、各種のアプリケーション30を備えており、アプリケーション30を用いて、画像の作成、加工、編集等の画像処理や文書作成等を行ない、画像データ又は描画命令を作成し、作成した画像データ又は描画命令と各種の処理指示とを処理ジョブとしてプリントサーバ12へ送信する。これにより、プリントサーバ12は、この処理ジョブが例えば印刷出力を要求する印刷ジョブであったときに、印刷ジョブに基づいた印刷処理を行なう。
【0026】
また、プリントサーバ12では、各種の印刷機能(印刷オプション)を備えており、印刷ジョブに基づいた印刷出力を行うときに、印刷機能が設定されていると、この印刷機能の設定に基づいた印刷処理を行う。
【0027】
一方、クライアント端末14には、選択設定手段としてドライバソフト(以下「プリンタドライバ32」とする)が設けられており、このプリンタドライバ32を用いて、各種の印刷機能の設定が可能となっている。プリンタドライバ32は、設定された印刷機能を、アプリケーション30によって作成、加工、編集等を行ったページレイアウト等に基づいた画像データ又は描画命令と共に印刷ジョブとしてプリントサーバ12へ送信する。
【0028】
なお、プリントサーバ12では、基本的な印刷機能として従来公知の種々の機能を備え、印刷機能の設定は、従来公知の方法によって行うことができ、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0029】
プリントサーバ12には、印刷機能や画像処理部28で画像処理する時に、印刷ジョブに基づいて印刷機能を設定する印刷機能設定部34が設けられている。また、プリントサーバ12には、ハードディスクドライブ(HD)等の図示しない記憶手段が設けられており、このHD等の記憶手段に処理指示ごとの設定のファイルが記憶されている。
【0030】
印刷機能設定部34は、クライアント端末14から送信された印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブに対する処理の実行に先立って、印刷機能の設定を行う。このとき、印刷機能設定部34では、クライアント端末14側で印刷ジョブを送信するときに、プリンタドライバ32を用いて指定された印刷機能を設定する。プリントコントローラ26及び画像処理部28は、この印刷機能設定部34で設定された印刷機能に基づいて画像処理、印刷処理を行うようになっている。
【0031】
これにより、ネットワーク10では、クライアント端末14で作成したページレイアウトに基づいて刷版を露光するための原稿フィルムの作成や、ページレイアウトに基づいた印刷版の露光に先立って、校正を行うための印刷出力が可能となっている。
【0032】
すなわち、プリントサーバ12では、印刷機能の設定によって刷版を用いた印刷環境等のシミュレーションが可能となっている。
【0033】
ところで、プリントサーバ12では、印刷機能としてメモ書き機能を備えており、メモ書き機能が指定されることにより、印刷ジョブの画像データ又は描画命令に基づいた画像の所定位置に、指定された情報画像を形成するようにしている。
【0034】
一方、図2に示すように、プリントサーバ12には、印刷オプション抽出部36及び記号情報生成部38が形成されている。印刷オプション抽出部36は、予め指定している印刷機能が、印刷ジョブ上でどのように設定されているかを抽出し、記号情報生成部38は、印刷オプション抽出部36で抽出した印刷機能の設定状態を記号化した記号情報を生成する。
【0035】
また、プリントサーバ12には、画像合成部40が形成されている。この画像合成部40は、メモ書き機能が設定されているときに、この設定に応じて、記号情報生成部38で生成した記号情報を画像化すると共に、この画像化した記号情報を、印刷ジョブの画像データ又は描画命令に基づいた画像の所定位置に合成する。例えば、画像合成部40では、記号情報に基づいたラスタデータを生成し、このラスタデータと、画像処理部28で印刷ジョブの画像データ又は描画命令から生成したラスタデータを合成する。
【0036】
これにより、プリントサーバ12での印刷環境を、印刷ジョブに基づいた画像に形成するようにし、印刷出力の管理やシミュレーション特性の把握が可能となるようにしている。
【0037】
印刷オプション抽出部36では、画像処理状態を示す印刷機能の一例として、図4及び図5に示すプリントオプションの設定状態を抽出するようになっている。すなわち、本実施の形態に適用した印刷オプション抽出部36では、RGB色補正、RGBガンマ補正、RGBホワイトポイント、RGB出力プロファイル、RGB出力インテント、CMYKシミュレーション、ユーザ調整、コンポジット特色補正、スムージング、原稿タイプ及び画質モードの11項目の設定状態を抽出可能となっている。
【0038】
一方、クライアント端末14に設けられているプリンタドライバ32には、メモ書き機能の設定が可能となっている。図3には、メモ書き機能を設定するときに、クライアント端末14の図示しないモニタ上に表示するユーザーインターフェイスの一例として、ダイアログ50を示している。
【0039】
このダイアログ50では、メモ書きする項目として、オプションメモ、カラーパッチ、カスタム及びコメントが設定されており、それぞれを任意に選択可能となっている。すなわち、オプションメモボックス52、カラーパッチボックス54、カスタムボックス56ないしコメントボックス58をチェックすることにより、オプションメモの内容、カラーパッチ、カスタム設定ないしコメントを、印刷ジョブの画像データ又は描画命令に基づいた画像に重ねて形成することができるようにしている。
【0040】
また、このダイアログ50では、上書きボックス52A、54A、56A、58Aが設けられており、この上書ボックス52A〜58Aをチェックすることにより、それぞれの項目毎に上書き指定が可能となっている。
【0041】
プリントサーバ12では、メモ書き機能で上書きが設定されることにより、印刷ジョブに基づいた画像の上にメモ書き機能で設定された項目に基づいた記号情報から生成した画像(記号情報画像)が重ねられるようになっている。また、メモ書きが設定されているが、上書き設定がないときには、記号情報画像に、印刷ジョブの画像が重ねられるようになっている。
【0042】
すなわち、上書き設定されることにより、印刷ジョブの画像上に記号情報画像が現れるが、上書き設定がないときには、印刷ジョブの画像が表示され、印刷ジョブの画像と重なっていない部分のみの記号情報画像が現れるようになっている。
【0043】
一方、プリントサーバ12では、このダイアログ50上でメモ書きとしてオプションメモが指定されることにより、図4及び図5に示すプリントオプション項目の設定状態を記号化して記号情報を生成し、この記号情報に基づいた記号情報画像を合成するようにしている。なお、図4では、プリントオプションとして設定している印刷機能の一例と、それぞれの印刷機能での選択枝を示し、図5では、印刷機能毎の記述の一例をキーとして示している。
【0044】
また、メモ書きとしてカラーパッチが指定されたときには、プリントサーバ12で、該当する印刷ジョブの処理に設定されているカラーパッチを形成する。このカラーパッチは、例えば、図7に示すように、カラー番号毎の色を帯状に連続させるようにして形成される。
【0045】
また、カスタムが指定されたときには、プリントサーバ12の図示しないHDに保存しているカスタム設定ファイルの内容が記号情報として形成される。
【0046】
図6には、PostScriptで記述されたカスタム設定ファイルの一例を示している。カスタム設定ファイルやプリンタドライバ32では、プリントオプションとして、図4及び図5に示す各項目が、図5に示すキーで記述される。また、それぞれの項目の設定内容は、例えば、RGB色補正では、設定なしが空白文字列で記述され、また設定ありは、「あり」で記述される。また、RGB色補正は、sRGBや別に設定しているRGB色補正ファイルの設定を用いるときには、それぞれ、「sRGB」や実際に設定されているRGB補正プロファイル名が記述される。
【0047】
さらに、コメントが指定されたときには、図3に示すコメント入力ボックス58Bに入力された文字列が、記号情報画像として合成されるようになっている。
【0048】
ここで、本実施の形態に適用したプリントサーバ12での画像処理の概略を説明する。
【0049】
ネットワーク10では、クライアント端末14上でアプリケーション30を用いて作成したページレイアウトの画像データまたは描画命令を、ページレイアウトの印刷処理または校正を行うために印刷ジョブとしてプリントサーバ12へ送信されると、プリントサーバ12がこの印刷ジョブに基づいた画像処理(RIP処理)を行って生成したラスタデータをプリンタ18へ出力する。これにより、プリンタ18から印刷ジョブの画像データまたは描画命令に基づいた画像が形成された印刷物が印刷出力される。
【0050】
このとき、クライアント端末14上で、プリンタドライバ32を用いて各種の印刷機能が設定されると、その印刷機能の設定に基づいて、画像処理および印刷出力が行われる。
【0051】
一方、クライアント端末14では、プリンタドライバ32を用いて、メモ書き設定が可能となっている。プリントサーバ12では、メモ書き機能が設定されることにより、この設定に基づいたメモ書き処理を実行する。
【0052】
図8には、メモ書き処理を含めたプリントサーバ12での画像処理の概略を示している。このフローチャートは、クライアント端末14から送信された印刷ジョブを、プリントサーバ12で受信して、プリントサーバ12がこの印刷ジョブに基づいた処理を開始することにより実行される。なお、このフローチャートの実行に先立ち、印刷機能としてメモ書き機能が設定されているか否かを確認し、メモ書き機能が設定されているときに、このフローチャートに沿って画像処理を行い、メモ書き機能が設定されていなければ、通常の画像処理を行うようにしてもよい。
【0053】
このフローチャートでは、まず、最初のステップ100で、メモ書きの内容としてオプションメモが設定されているか否かを確認する。ここで、図3に示すダイアログ50でオプションメモボックス52がチェックされていると、ステップ100で肯定判定して、ステップ102へ移行する。このステップ102では、オプションメモに該当する印刷機能(プリントオプション)の設定状態を読み込む。
【0054】
この後、ステップ104では、上書き指定があるか否かを確認する。すなわち、図3に示すダイアログ50で、オプションメモの上書きボックス52Aがチェックされているか否かを確認する。
【0055】
ここで、上書きボックス52Aがチェックされていないときには、ステップ104で否定判定して、ステップ106へ移行する。このステップ106では、プリントオプションの設定状態に基づいた記号情報を作成し、この記号情報に応じたラスタデータを生成する。この後に、記号情報画像が印刷ジョブの画像の所定位置となるよう画像合成を行う。
【0056】
なお、上書き指定があるときには、ステップ104で肯定判定し、プリントオプションの内容を保持した状態で、次の項目に対する設定確認を行う(ステップ108へ移行)。
【0057】
このようにして、オプションメモに対する処理が終了するステップ108では、カラーパッチの指定があるか否かを確認し、カラーパッチの指定があるときには、ステップ108で肯定判定してステップ110へ移行し、カラーパッチの設定を読み込む。また、ステップ112では、カラーパッチの上書き指定があるか否かを確認し、カラーパッチの上書き指定がないときには、ステップ112で否定判定して、ステップ114へ移行する。このステップ114では、記号情報としてカラーパッチを設定し、このカラーパッチに対する画像処理(RIP処理及び合成処理)を行う。
【0058】
また、ステップ116では、メモ書きの内容としてカスタム設定の指定があるか否かを確認する。このときに、カスタム設定の指定があるときには、ステップ116で肯定判定してステップ118へ移行し、カスタム設定ファイルを読出し、ステップ120で上書き指定がなされていないときには(ステップ120で否定判定)、ステップ122へ移行して、カスタム設定に基づいた記号情報の作成及び画像処理(RIP処理及び画像合成処理)を行う。
【0059】
さらに、ステップ124では、コメント設定があるか否かを確認し、コメント設定があるときには、ステップ126へ移行し、ダイアログ50のコメント欄58Bに入力されているコメントの文字列を読み出す。
【0060】
この後に、ステップ128では、上書き設定がなされているか否かを確認し、上書き設定がなされていないとき(ステップ128で否定判定)には、ステップ130へ移行して、この文字列を記号情報とする画像処理(RIP処理及び画像合成処理)を行う。
【0061】
このようにして、上書き設定がなされていないメモ書き機能の各項目のそれぞれに対して画像処理を行うことにより、メモ書き機能として設定されている内容の記号情報に基づいた画像が形成可能となる。
【0062】
一方、ステップ132では、印刷ジョブの画像データまたは描画命令に基づいた画像処理を行う。すなわち、印刷ジョブに基づいたRIP処理を行う。このときに、メモ書き機能として設定されている画像に、印刷ジョブの画像を重ねるように合成する。
【0063】
これにより、上書きが指定されていない項目の記号情報画像に印刷ジョブの画像を重ねた出力可能なラスタデータを生成することができる。
【0064】
このようにして、印刷ジョブに基づいた画像処理が終了すると、次のステップ134では、オプションメモが設定され、かつ、オプションメモに対する上書きが指定されているか否かを確認する。
【0065】
これにより、オプションメモの上書きが設定されているときには、ステップ134で肯定判定して、ステップ136へ移行し、オプションメモの内容(プリントオプションの内容)に対する画像処理を行う。
【0066】
このとき、プリントオプションの設定に基づいた記号情報を作成し、この記号情報に基づいた生成したラスタデータを、印刷ジョブに基づいて生成したラスタデータに重ねて合成し、印刷ジョブの画像を印刷出力したときに、この画像とオプションメモの記号情報画像が重なる部分では、記号情報画像が上になって印刷出力されるようにする。
【0067】
次のステップ138では、メモ書きの内容としてカラーパッチが設定されているときに、このカラーパッチの上書き設定がなされているか否かを確認し、カラーパッチの上書き設定がなされているときには、ステップ138で肯定判定して、ステップ140へ移行し、カラーパッチが印刷ジョブの画像に重なるように画像合成を行う。
【0068】
また、ステップ142では、カスタム設定がなされているときに、上書き設定がなされているか否かを確認し、上書き設定がなされているときには、ステップ142で肯定判定して、ステップ144へ移行し、カスタム設定ファイルに基づいた記号情報画像を印刷ジョブの画像に重ねるように画像処理(RIP処理及び画像合成処理)を行う。
【0069】
さらに、ステップ146では、コメント設定がなされているときに、コメントの上書き設定がなされているか否かを確認し、上書き設定がなされているときには、ステップ146で肯定判定して、ステップ148へ移行し、コメントの内容を印刷ジョブの画像に重ねるように画像処理(RIP処理及び画像合成処理)を行う。
【0070】
なお、図8の説明では、オプションメモ、カラーパッチ、カスタム設定及びコメントの順で処理を行うように説明しているが、処理順序はこれに限らず、任意に設定することができる。
【0071】
このようにして画像処理を行うことにより、メモ書き設定された各項目が、印刷ジョブの画像の所定位置に合成されて印刷出力される。
【0072】
これにより例えば、メモ書き項目としてコメントが設定され、その内容として「F社初稿」と入力されているときには、図9に示すように、プリンタ18から出力される印刷出力60Aには、印刷ジョブに基づいた画像62と、記号情報画像64として、コメント欄58B(図3参照)に入力されている文字列64Aが形成される。
【0073】
また、メモ書き項目として、カラーパッチが設定されているときには、図10に示すように、プリンタ18から出力される印刷出力60Bには、印刷ジョブの画像62と共に、記号情報画像64としてカラーパッチ64Bが形成される。
【0074】
さらに、メモ書き項目としてカラーパッチとオプションメモが設定され、プリントオプションのCMYKシミュレーションで「Japan Color」が設定されているときには、図11に示すように、印刷ジョブの画像62と共に記号情報画像64として、カラーパッチ64Bとプリントオプションの設定状態を示す文字列64Cが形成された印刷出力60Cが得られる。
【0075】
また、メモ書き項目としてオプションメモが設定され、プリントオプションでCMYKシミュレーションが「Japan Color」に設定され、ユーザー調整が「C補正カーブ」として設定されてファイルが選択され、さらに、コンポジット特色補正が設定されているときには、図12に示すように、印刷ジョブの画像62と共に記号情報画像64として、プリントオプションの設定状態を示す文字列64Dが形成された印刷出力60Dが得られる。
【0076】
すなわち、この印刷出力60Dには、CMYKシミュレーションの設定、ユーザー調整の設定に用いているファイル名及びコンポジット特色補正の設定状態が文字列64Dとして形成される。
【0077】
さらに、メモ書き項目としてオプションメモ及びコメントが設定され、プリントオプションでユーザー調整が「M補正カーブ」として設定されてファイルが選択されるているときには、図13に示すように、印刷ジョブの画像62と共に記号情報画像64として、プリントオプションの設定状態を示す文字列64Eと、コメント欄58Bの文字列64Fが形成された印刷出力60Eが得られる。
【0078】
このように、プリントサーバ12では、メモ書き項目として、通常のコメントに加えて、プリントサーバ12での印刷処理環境の設定状態を選択することができるようにしているので、それぞれの印刷ジョブの内容と共に、シミュレーションしている印刷環境を容易にかつ的確に把握することができる。
【0079】
これにより、クライアント端末14で作成したページレイアウト等の校正を適正に行うことができる。
【0080】
一方、上書き設定がなされている項目に対しては、記号情報画像が、印刷ジョブの画像の上となるように印刷出力され、設定しているメモ書き項目の記号情報画像を明確に認識することができる。
【0081】
これに対して、上書き設定がなされていないときには、記号情報画像が印刷ジョブの画像と重なるときには、印刷ジョブの画像が上となるので、記号情報画像が印刷ジョブの画像を隠してしまうことがないので、印刷ジョブの画像を明瞭に認識することができる。
【0082】
これにより、印刷環境の的確な把握を優先したり、校正する画像(ページレイアウト)の確認を優先することもできる。
【0083】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、記号情報として形成する印刷機能は、図4及び図5に示すプリントオプションに限定するものではなく、どのような印刷環境のシミュレーションを行っているかを的確に把握できるものであれば、任意の項目を設定することができる。
【0084】
また、本実施の形態では、画像処理装置としてプリントサーバ12を例に説明したが、画像処理装置としては、任意の構成のプリントサーバを適用することができる。また。画像処理装置としては、プリントサーバに限らず、画像処理の可能な任意の中間サーバを適用することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像データ又は描画命令に対する処理内容を抽出して、この処理内容を記号情報画像として、画像データ又は描画命令に基づいた画像に合成するので、例えば、画像データ又は描画命令に基づいたページレイアウトを印刷出力するときに、このページレイアウト上で、印刷環境を明確にしたり、画像データ又は描画命令に基づいた画像を明確にしたりすることができ、シミュレーションしている画像や印刷環境の把握を容易にかつ的確に行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に適用したネットワークの概略構成図である。
【図2】 本実施の形態に適用したプリントサーバの概略構成図である。
【図3】 メモ書き設定を行うときにユーザインターフェイスとして用いるダイアログの一例を示す概略図である。
【図4】 本実施の形態で処理情報の一部として設定するプリントオプションとプリントオプション毎の設定の選択枝の一例を示す図表である。
【図5】 プリントオプションとプリントオプション毎のキーの一例を示す図表である。
【図6】 PostScript形式を用いたカスタム設定ファイルの記述の一例を示す概略図である。
【図7】 カラーパッチの一例を示すカラー番号と色構成を示す図表である。
【図8】 メモ書き処理を行うときの画像処理の一例を示す流れ図である。
【図9】 メモ書き処理を行った印刷出力の一例を示す概略図である。
【図10】 メモ書き処理を行った印刷出力の一例を示す概略図である。
【図11】 メモ書き処理を行った印刷出力の一例を示す概略図である。
【図12】 メモ書き処理を行った印刷出力の一例を示す概略図である。
【図13】 メモ書き処理を行った印刷出力の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク
12 プリントサーバ(画像処理装置)
14 クライアント端末(画像処理端末)
18 プリンタ(印刷出力装置)
28 画像処理部(画像処理手段、画像合成手段)
30 アプリケーション
32 プリンタドライバ(選択手段、指定手段)
34 印刷機能設定部
36 印刷オプション抽出部(抽出手段、設定手段)
38 記号情報生成部(記号情報画像生成手段)
40 画像合成部(画像合成手段)
50 ダイアログ(指定手段)
60A〜60E 印刷出力
64 記号情報画像
Claims (5)
- 画像処理端末から入力される画像データ又は描画命令に基づいて画像処理を行う画像処理装置であって、
前記画像処理端末から入力される前記画像データ又は前記描画命令に基づいた画像処理を行うときの処理内容を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記処理内容を記号化した記号情報画像の画像データ又は描画命令を生成する記号情報画像生成手段と、
前記記号情報画像が前記画像データ又は前記描画命令により表される画像の上となるように出力されるか、前記画像データ又は前記描画命令により表される画像が前記記号情報画像の上となるように出力されるかを設定する上書き設定手段と、
前記上書き設定手段の設定に基づいて前記画像データ又は前記描画命令と前記記号情報画像を合成する画像合成手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 前記設定手段が、前記画像処理端末から入力される前記画像データ又は前記描画命令に基づいた画像処理を行うときの画像データ又は描画命令から画像処理の内容を抽出する抽出手段を含み、該抽出手段の抽出結果に基づいて処理内容を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段が、前記画像データ又は前記描画命令に基づいた画像を印刷出力装置によって印刷出力するときの印刷環境を示す処理情報を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像処理端末に前記処理内容を選択する選択手段を含むときに、前記設定手段が前記選択手段によって選択された前記処理内容を抽出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記選択手段が、前記記号化する前記処理内容を指定する指定手段を含み、前記記号情報画像生成手段及び前記画像合成手段が、前記指定手段の指定に基づいて前記記号情報画像の生成及び前記画像合成を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
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