JP2004341688A - 画像形成システム、及び文字列形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷ジョブ情報を文字列で付加して画像を形成し出力する際に、付加する文字列が画像のサイズより長くなった場合に、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能な画像形成システム及び文字列形成方法を提供することことにある。
【解決手段】印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、画像データに基づく画像の文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、比較手段による比較結果が文字列長さが画像長さより長い場合に、文字列長さが画像長さと同じ若しくは短くなるように作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、ビットマップデータ化され縮小された文字列情報に基づいて文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、画像データに基づく画像の文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、比較手段による比較結果が文字列長さが画像長さより長い場合に、文字列長さが画像長さと同じ若しくは短くなるように作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、ビットマップデータ化され縮小された文字列情報に基づいて文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成を行う画像形成装置と、画像データ及び文字列を形成するように画像形成装置を制御する制御装置とで構成される画像形成システム及び文字列形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタをネットワークに接続されたプリンタサーバに接続し、ネットワークに接続された複数の作業端末からのジョブをプリンタサーバを介して受け付けてプリントするプリントシステムが利用されている。
【0003】
このようなプリントシステムでは、複数のジョブが同一のプリンタで出力されるので、各作業者が各々のジョブの出力物を識別することが容易ではなかった。
【0004】
そこで、各ジョブに関する情報、例えば、端末名、ジョブ投入日時、ドキュメント名等をプリントを出力する際に文字列で付加することで出力物の識別を容易にするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
一方、印刷工程では、絵柄、色調、文章文字等の確認を行う校正用のカラープルーフを印刷される画像を再現するように作成するカラープルーフ作成装置が使用されているが、このカラープルーフ作成装置も上述のようにネットワークを介し複数の作業端末からのジョブを出力するようになっている。このようなカラープルーフ作成装置においても、上述のプリンタと同様に画像とともにジョブに関する情報を文字列で付加して出力し、出力物を識別するようになされているものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−358178号公報(段落〔0014〕−〔0070〕、図1〜図6)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラープルーフ作成装置では、出力物を識別するための情報の他に、さらに画像の出力条件を確認できるようにその出力条件も付加して出力することが求められる。
【0008】
例えば、出力条件には印刷に使用されるインクの種類がある。印刷に使用されるインクには、プロセスインク(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック))の他に、特色と呼ばれるインクがあり、この特色を再現したカラープルーフを作成する場合には、プロセスインクの表示とさらに特色の名称が付加され出力される。
【0009】
ところが、特色の名称には長いものがあり、また、特色は一色に限られず複数色使用される場合もあり、そのような特色の名称を付加すると画像のサイズより文字列の長さのほうが長くなることがある。
【0010】
そのような場合に、画像のサイズより長くなった部分の文字列を削除してしまえば、必要な情報が出力されないこととなる。また、長いまま付加すれば、余白部分が大きく記録用紙を無駄に使用することになる。特に、ハロゲン化銀カラー写真感光材料をLEDやレーザ光などによって露光することでカラープルーフを作成するものではその感光材料は高価であるため、余白部分が大きいことは好ましくない。
【0011】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ジョブ情報を文字列で付加して画像を形成し出力する際に、付加する文字列が画像のサイズより長くなった場合に、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能な画像形成システム及び文字列形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、前記縮小された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、前記画像データと前記作成された文字列情報とをビットマップデータ化するデータ変換手段と、前記文字列が前記形成される方向の前記ビットマップデータ化された文字列情報のデータ長さと、前記文字列が形成される方向の前記ビットマップデータ化された画像データのデータ長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さより長い場合に、前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さと同じ若しくは短くなるように前記ビットマップデータ化された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、前記縮小された前記ビットマップデータ化された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0014】
また、請求項3記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成する文字列情報作成手段と、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更する変更手段と、前記変更がなされた文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0015】
また、請求項4記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成する文字列情報作成手段と、前記画像データと前記作成された文字列情報とをビットマップデータ化するデータ変換手段と、前記文字列が前記形成される方向の前記ビットマップデータ化された文字列情報のデータ長さと、前記文字列が形成される方向の前記ビットマップデータ化された画像データのデータ長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さより長い場合に、前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更して文字列情報を前記データ変換手段に入力させる変更手段と、前記データ変換手段でビットマップデータ化された前記変更がなされた文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0016】
また、請求項5記載の発明は、前記所定の文字属性は、少なくとも文字ピッチ、文字サイズ、書体、または、全角または半角を含み、前記変更される文字属性は、文字ピッチ、文字サイズ、書体、または、全角から半角のうち少なくともいずれか1つであることを特徴としている。
【0017】
また、請求項6記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、前記画像データに基づく画像を形成するように前記画像形成装置を制御する制御装置とを備える画像形成システムにおける文字列形成方法であって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成するステップと、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較するステップと、前記比較による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小するステップと、前記縮小された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御するステップとを含むことを特徴としている。
【0018】
また、請求項7記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、前記画像データに基づく画像を形成するように前記画像形成装置を制御する制御装置とを備える画像形成システムにおける文字列形成方法であって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成するステップと、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較するステップと、前記比較による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更するステップと、前記変更がなされた文字列情報に基づいて文字列を形成するように制御するステップとを含むことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の特徴は、印刷ジョブに基づいて印刷ジョブに含まれる画像データを画像として形成する際に、印刷ジョブに関する情報を示す文字列を付加して形成するとともに、その文字列を画像のサイズに収まるように、文字列と画像のサイズとを比較し、文字列の長さが長い場合には、文字列を縮小して形成するように編集する点にある。
【0020】
印刷ジョブは、画像データとジョブチケットからなり、ジョブチケットには、ジョブ名、端末名などの属性情報や、印刷する記録用紙の材質、記録用紙サイズ、出力色を制御するためのカラーチャンネルの指定などの出力条件等が含まれている。また、印刷ジョブはジョブチケットの出力条件に基づいて画像データが画像形成を形成するように実行される。
【0021】
またここで、上述のカラーチャンネルについて説明をしておく。画像データに基づく画像を印刷機で印刷する場合には、インクを用いて印刷するが、カラーチャンネルは、そのインクで印刷する場合の色を後述の画像形成装置2で再現するために用いるものであり、印刷に用いるインクの組み合わせに応じて用意されている。それぞれのカラーチャンネルには、そのカラーチャンネルに使用されるインクの組み合わせに応じて、その使用されるインクの単色または複数を重ねた色を画像形成装置2の基本色(C、M、Y)で再現するようにインク単色または複数を重ねた色のそれぞれについて画像形成装置2の基本色の特性値例えば濃度の組み合わせが定められている。また、カラーチャンネルの指定は、それぞれのカラーチャンネル毎にインクの組み合わせをまとめたインデックスファイル111を参照して選択し指定することができる。例えばインデックスファイル111は、図4に示すようにカラーチャンネルの1から16に対してそれぞれに使用されるインクの組み合わせが示されている。例えば印刷でCMYKのインクを用いる場合には、カラーチャンネル1を指定し、例えばCMYKのインクと、特色1としてLightGreen、特色2としてDarkBlueを用いる場合にはカラーチャンネル5を指定する。
【0022】
また、上述の印刷ジョブに関する情報とは、例えば、印刷ジョブの属性情報としてのジョブ名や端末名等、出力条件としての記録用紙の材質、記録用紙サイズ、指定されたカラーチャンネル及びそのカラーチャンネルに設定されているインク等、画像データに関する属性情報としてのページ等、またその他に、印刷ジョブが後述の制御装置1に送信された日時、制御装置1が受け付けた日時または画像形成装置2での出力日時等の印刷ジョブに関する様々な項目の情報を含む。
【0023】
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る画像形成システムの一実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0024】
(構成)
まず、本発明に係る画像形成システムの制御構成を図1を用いて説明する。図1は、本画像形成システムの機能ブロック図である。図1に示すように、当該画像形成システムは、画像データを作成し、画像データを画像形成装置2で出力するための印刷ジョブを送信する作業端末3(図1では、3a、3b、3cの3台)と、作業端末3からネットワークNを介して送信される印刷ジョブを受け付けて、印刷ジョブの出力条件に基づいて画像を形成するように、また、印刷ジョブに関する情報を示す文字列を形成するように画像形成装置2を制御する制御装置1と、制御装置1の制御に基づいて記録用紙に画像を形成する画像形成装置2とで構成されている。
【0025】
制御装置1は、いわゆるコンピュータであって、画像形成装置2の画像形成制御に関する制御を行うコントローラとして機能し、図1に示すように、プログラムや印刷ジョブ等を記憶するHDD(Hard Disk Drive)からなる記憶部11、印刷ジョブに基づいて画像と印刷ジョブに関する情報を示す文字列を形成するように画像形成装置2を制御する機能を有する制御部10を備える。また、図示しないが、CRT等のディスプレイ、マウス、キーボード等の表示手段や入力手段を含んでいてもよい。
【0026】
記憶部11は、作業端末3から送信される印刷ジョブ、画像形成装置2で出力される画像の色を制御するための上述のカラーチャンネル、各カラーチャンネル毎にインクの組み合わせをまとめたインデックスファイル111、制御装置1全体を制御するためのプログラム、及び、画像形成装置2での画像形成を制御するためのプログラム等を特定のディレクトリに記憶する。また、印刷ジョブは作業端末3から送信されるものに限らず、例えば、制御装置1の記憶部11にアプリケーションソフトを記憶させておき、そのアプリケーションソフトを実行させて制御装置1で作成したもの等であってもよい。
【0027】
制御部10は、CPUなどからなり記憶部11に記憶されるプログラムに基づいて制御装置1全体を制御する機能を備える。また、予めプログラムに記述された項目についてまたは図示しない入力手段により入力され設定された項目について印刷ジョブに関する情報を抽出し、抽出した情報を所定の文字属性(文字ピッチ、フォント(書体)、文字サイズ、及び、全角/半角)を有する文字列情報として作成する文字列情報作成手段12、作成された文字列情報及び印刷ジョブに含まれる画像データをビットマップデータ化するビットマップ化手段13(データ変換手段)、文字列情報が文字列として形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さと画像データのビットマップデータの長さを比較する比較手段14、比較結果が文字列情報のビットマップデータの長さが長い場合に、文字列情報のビットマップデータを縮小する縮小手段16、及び、ビットマップデータ化された画像データと文字列情報とを画像形成装置2に転送して画像と文字列を形成するように画像形成装置2を制御する画像形成制御手段15を備えている。また、画像形成制御手段15は、画像形成装置2で行う画像形成をジョブチケットの出力条件に基づいて行うように、例えば、ジョブチケットに指定されている記録用紙の材質や記録用紙サイズ、指定されているカラーチャンネルを用いて出力するように画像形成装置2を制御する。
【0028】
画像形成装置2は、図示しないが、記録用紙を給紙する給紙部、給紙部から給紙される記録用紙に画像を形成する画像形成部、ユーザが各種操作や入力を行うためのユーザインターフェイスとしての操作パネル、及び、画像形成装置2全体を制御する制御部等を含んで構成され、制御装置1から送信されるビットマップデータ化された画像データと文字列情報及び出力条件を受けて、出力条件に基づいて画像と文字列を形成する。
【0029】
作業端末3は、いわゆるPC(Personal Computer)で、アプリケーションソフトを備え、アプリケーションソフトを実行させて画像データを作成し、画像データを画像形成装置2で画像形成するための画面を表示させて所望の記録用紙の材質や記録用紙サイズ及びカラーチャンネル等を指定し、印刷ジョブとして制御装置1にネットワークNを介して送信する機能を備えている。また、カラーチャンネルの指定は、上述のインデックスファイル111に記載されている情報を取得して、画像形成を行うための画面に選択可能に表示することにより選択可能になされる。
【0030】
ネットワークNは、コンピュータシステム、端末、データ通信設備を相互に接続するものであり、専用回線、公衆回線のような有線での接続でもよいし、通信衛星などを介する無線での接続でもよい。また、いわゆるインターネットなどもこれに含まれる。
【0031】
(文字列形成方法)
次に、上述のような構成の画像形成システムにおける文字列形成方法について、図2を参照しつつ説明する。図2は、本画像形成システムにける文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【0032】
まず、作業端末3で例えば画像形成を行うための画面を表示させて、その画面を用いて所望の記録用紙の材質、記録用紙サイズ、カラーチャンネル等を指定して、作成した画像データとジョブチケットを印刷ジョブとして制御装置1に送信する。制御装置1は、このジョブを受け付け(図2ステップS101、以下省略して「S101」の様に記載する。)、受け付けた日時をジョブに属性として付加して記憶部11の特定のディレクトリに記憶する。また、受け付けた日時をジョブチケットに書き込んでもよい。
【0033】
次に、文字列情報作成手段12は、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する(S102)。ここで、本例では、印刷ジョブに関する情報をジョブ名、ジョブを受け付けた日時、再現するプロセスインク名及び特色名とする。もちろん、印刷ジョブに関する情報はこれに限るものではない。また、例えば、文字属性を、フォント「ゴシック」、文字サイズ「12ポイント」、「全角」、文字ピッチは文字間を詰めるようにして文字列情報を作成するものとする。ジョブチケットから「JobName」、格納時に付加した「日時」、インデックスファイル111を参照して指定されたカラーチャンネルのインク名を抽出する。ここでカラーチャンネルが図4に示した「5」と指定されていたとすれば、インク名は、「プロセスカラー:CMYK、特色1:LightGreen、特色2:DarkBlue」となり、文字列情報は、「JobName/2003−02−28、10:00/CMYKLightGreenDarkBlue」と作成される。
【0034】
さらに次に、ビットマップ化手段13は、文字列情報と、画像データをビットマップデータ化する(S103)。ここで、図3(a)に文字列と画像をビットマップデータ化された文字列情報と画像データに基づいて記録用紙上に形成するときの様子を示すが、文字列はhm〔ドット〕×wm〔ドット〕にビットマップデータ化された文字列情報に基づき、画像はHg〔ドット〕×Wg〔ドット〕のビットマップデータ化された画像データに基づき、例えば図3(a)に示すように左上を合わせるようにして記録用紙上に形成されることになる。
【0035】
ここで、比較手段14は、文字列の形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さwm〔ドット〕と画像データのビットマップデータの長さWg〔ドット〕を比較する(S104)。
【0036】
wmがWgより長い場合(S105、Y)、つまり図3(a)に示すように文字列が画像からはみ出すように形成されることになる場合には、縮小手段16は、wmをWgより短くするようにビットマップデータ化された文字列情報を縮小する(S106)。
【0037】
削除手段16は、wmとWgから縮小率をWg/wmを求め、その縮小率ビットマップデータ化された文字列情報を縮小し、図3(b)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる。
【0038】
また、wmがWgより短い場合(S105、N)、つまり図3(c)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる場合には、上述のような縮小は行わない。
【0039】
そして、画像データと文字列情報とのビットマップデータを画像形成装置2に転送して、転送したビットマップデータに基づき画像と文字列を形成するように画像形成装置2を制御する(S107)。
【0040】
このように文字列情報が文字列として形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さと画像データのビットマップデータの長さ(画像のサイズ)を比較して、比較結果に基づいて文字列情報のビットマップデータを縮小することにより、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報に基づく文字列を画像のサイズに収まるように形成することができ、且つ、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能となる。
【0041】
また、図3では、文字列を画像の上端側の内部に配置した例を示したが、画像の下端側の内部或いは画像の上端及び下端外側に配置してもよい。また、図3(a)から(b)への縮小では、文字列を文字列方向及び文字高さ方向共に縮小した例を示したが、文字列方向のみを縮小してもよい。
【0042】
また、上述の文字列形成方法の説明では、比較手段14による比較の際に画像データと文字列をビットマップ化手段13でビットマップデータ化して比較したが、文字列情報とその文字属性から記録用紙上に形成されるときの文字列長さを、画像データから記録用紙上に形成されるときの文字列方向の画像長さをドット、または、inch等で求めて、両者を比較することでもよい。その場合には、文字列情報と画像データのビットマップデータ化は、比較手段14による比較の後に行えばよい。また、文字列情報に縮小率を付与して画像形成装置2に転送し、画像形成装置2でビットマップデータ化及び縮小を行ってもよい。
【0043】
また、上述の制御装置1の機能を画像形成装置2に備えた構成や、上述の制御部10の一部の機能、例えばビットマップ化手段13、比較手段14、縮小手段16と画像形成制御手段15の機能を画像形成装置2に備え、制御装置1は、文字列情報を作成する文字列情報作成手段としての機能と、文字列情報と画像データとを画像形成装置2に転送する機能を備えるような構成であってもよい。
【0044】
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態について説明する。なお、以下には第1の実施の形態と実質的に同様の構成については、詳細な説明を省略し、主に異なる点について述べる。
【0045】
本実施の形態の特徴は、比較結果が文字列情報のビットマップデータの長さが長い場合に、文字列情報の文字属性を変更して編集し、文字列を画像のサイズに収まるように形成する点にある。
【0046】
図5に第2の実施の形態に係る画像形成システムの機能ブロック図を示すが、第1の実施の形態の縮小手段16に代えて、比較結果が文字列情報のビットマップデータの長さが長い場合に、文字列情報の文字属性を変更する変更手段17を備えている。
【0047】
(文字列形成方法)
次に、上述のような構成の画像形成システムにおける文字列形成方法について、図6を参照しつつ説明する。図6は、本画像形成システムにける文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【0048】
まず、作業端末3で例えば画像形成を行うための画面を表示させて、その画面を用いて所望の記録用紙の材質、記録用紙サイズ、カラーチャンネル等を指定して、作成した画像データとジョブチケットを印刷ジョブとして制御装置1に送信する。制御装置1は、このジョブを受け付け(S201)、受け付けた日時をジョブに属性として付加して記憶部11の特定のディレクトリに記憶する。また、受け付けた日時をジョブチケットに書き込んでもよい。
【0049】
次に、文字列情報作成手段12は、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する(S202)。ここで、本例では、印刷ジョブに関する情報をジョブ名、ジョブを受け付けた日時、再現するプロセスインク名及び特色名とする。もちろん、印刷ジョブに関する情報はこれに限るものではない。また、例えば、文字属性を、フォント「ゴシック」、文字サイズ「12ポイント」、「全角」、文字ピッチは文字間を詰めるようにして文字列情報を作成するものとする。ジョブチケットから「JobName」、格納時に付加した「日時」、インデックスファイル111を参照して指定されたカラーチャンネルのインク名を抽出する。ここでカラーチャンネルが図4に示した「5」と指定されていたとすれば、インク名は、「プロセスカラー:CMYK、特色1:LightGreen、特色2:DarkBlue」となり、文字列情報は、「JobName/2003−02−28、10:00/CMYKLightGreenDarkBlue」と作成される。
【0050】
さらに次に、ビットマップ化手段13は、文字列情報と、画像データをビットマップデータ化する(S203)。ここで、図3(a)に文字列と画像をビットマップデータ化された文字列情報と画像データに基づいて記録用紙上に形成するときの様子を示すが、文字列はhm〔ドット〕×wm〔ドット〕にビットマップデータ化された文字列情報に基づき、画像はHg〔ドット〕×Wg〔ドット〕のビットマップデータ化された画像データに基づき、例えば図3(a)に示すように左上を合わせるようにして記録用紙上に形成されることになる。
【0051】
ここで、比較手段14は、文字列の形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さwm〔ドット〕と画像データのビットマップデータの長さWg〔ドット〕を比較する(S204)。
【0052】
wmがWgより長い場合(S205、Y)、つまり図3(a)に示すように文字列が画像からはみ出すように形成されることになる場合には、変更手段17は、wmをWgより短くするように文字列情報の文字属性を変更し、変更がなされた文字列情報をビットマップ化手段13によりビットマップデータ化する(S206)。
【0053】
変更手段17は、例えば、文字サイズを変更する場合には、wmとWgから縮小率をWg/wmを求め、例えば縮小率が0.8になったとすると、12×0.8=9.6であるから、文字サイズを9ポイントとする。図3(a)の文字サイズ12ポイントを9ポイントに変更することでwm〔ドット〕がWg〔ドット〕より短くなり、図3(b)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる。また、文字列情報が全角で作成され且つWgがwmの1/2以上であれば、全角を半角に変更する。また、文字幅の小さいフォントに変更することにより、wmが何ドットとなるか見積もる等して、wmがWgより短くするフォントに変更する。また、文字間に間隔を開けるような文字ピッチで文字列情報が作成されていたとすれば文字ピッチを小さくする変更することによりwmが何ドットとなるか見積もる等して、wmがWgより短くする文字ピッチに変更する。また、上述の文字属性の変更を組み合わせて変更することも可能である。
【0054】
また、wmがWgより短い場合(S205、N)、つまり図3(c)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる場合には、上述のような変更は行わない。
【0055】
そして、画像データと文字列情報とのビットマップデータを画像形成装置2に転送して、転送したビットマップデータに基づき画像と文字列を形成するように画像形成装置2を制御する(S207)。
【0056】
このように文字列情報が文字列として形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さと画像データのビットマップデータの長さ(画像のサイズ)を比較して、比較結果に基づいて文字列情報の文字属性を変更することにより、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報に基づく文字列を画像のサイズに収まるように形成することができ、且つ、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能となる。
【0057】
また、上述した変更で文字ピッチ、フォント、全角から半角のみの変更でよい場合、文字サイズは変更せず半角にして文字ピッチを変更する場合には、文字のサイズが小さくならないので判読性を損なうことがない。
【0058】
また、上述の文字列形成方法の説明では、比較手段14による比較の際に画像データと文字列をビットマップ化手段13でビットマップデータ化して比較したが、文字列情報とその文字属性から記録用紙上に形成されるときの文字列長さを、画像データから記録用紙上に形成されるときの文字列方向の画像長さをドット、または、inch等で求めて、両者を比較することでもよい。その場合には、文字列情報と画像データのビットマップデータ化は、変更手段17による変更の後、または、変更を行わない場合には比較手段14による比較の後に行えばよい。また、画像形成装置2でビットマップデータ化を行ってもよい。
【0059】
また、上述の制御装置1の機能を画像形成装置2に備えた構成や、上述の制御部10の一部の機能、例えばビットマップ化手段13、比較手段14、変更手段17と画像形成制御手段15の機能を画像形成装置2に備え、制御装置1は、文字列情報を作成する文字列情報作成手段としての機能と、文字列情報と画像データとを画像形成装置2に転送する機能を備えるような構成であってもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、作成した文字列情報に基づく文字列が、文字列が形成される方向の画像長さより長くなるような場合に、文字列を縮小あるいは文字列情報の文字情報を変更することにより、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能な画像形成システム及び画像形成制御方法を提供することができる。
【0061】
また、記録用紙にハロゲン化銀カラー写真感光材料等の高価な材料を用いて画像形成する画像形成装置の場合には、記録用紙を無駄にすることによる無駄なコストの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成システムの一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】画像データに基づく画像及び文字列情報に基づく文字列を記録用紙上に形成した様子を説明するための説明図である。
【図4】図1に示す記憶手段に記憶されるインデックスファイルの構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る画像形成システムの一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図6】第2の実施の形態における文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置
10 制御部
12 文字列情報作成手段
13 ビットマップ化手段
14 比較手段
15 画像形成制御手段
16 縮小手段
17 変更手段
11 記憶部
111 インデックスファイル
2 画像形成装置
3 作業端末
N ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成を行う画像形成装置と、画像データ及び文字列を形成するように画像形成装置を制御する制御装置とで構成される画像形成システム及び文字列形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタをネットワークに接続されたプリンタサーバに接続し、ネットワークに接続された複数の作業端末からのジョブをプリンタサーバを介して受け付けてプリントするプリントシステムが利用されている。
【0003】
このようなプリントシステムでは、複数のジョブが同一のプリンタで出力されるので、各作業者が各々のジョブの出力物を識別することが容易ではなかった。
【0004】
そこで、各ジョブに関する情報、例えば、端末名、ジョブ投入日時、ドキュメント名等をプリントを出力する際に文字列で付加することで出力物の識別を容易にするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
一方、印刷工程では、絵柄、色調、文章文字等の確認を行う校正用のカラープルーフを印刷される画像を再現するように作成するカラープルーフ作成装置が使用されているが、このカラープルーフ作成装置も上述のようにネットワークを介し複数の作業端末からのジョブを出力するようになっている。このようなカラープルーフ作成装置においても、上述のプリンタと同様に画像とともにジョブに関する情報を文字列で付加して出力し、出力物を識別するようになされているものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−358178号公報(段落〔0014〕−〔0070〕、図1〜図6)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラープルーフ作成装置では、出力物を識別するための情報の他に、さらに画像の出力条件を確認できるようにその出力条件も付加して出力することが求められる。
【0008】
例えば、出力条件には印刷に使用されるインクの種類がある。印刷に使用されるインクには、プロセスインク(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック))の他に、特色と呼ばれるインクがあり、この特色を再現したカラープルーフを作成する場合には、プロセスインクの表示とさらに特色の名称が付加され出力される。
【0009】
ところが、特色の名称には長いものがあり、また、特色は一色に限られず複数色使用される場合もあり、そのような特色の名称を付加すると画像のサイズより文字列の長さのほうが長くなることがある。
【0010】
そのような場合に、画像のサイズより長くなった部分の文字列を削除してしまえば、必要な情報が出力されないこととなる。また、長いまま付加すれば、余白部分が大きく記録用紙を無駄に使用することになる。特に、ハロゲン化銀カラー写真感光材料をLEDやレーザ光などによって露光することでカラープルーフを作成するものではその感光材料は高価であるため、余白部分が大きいことは好ましくない。
【0011】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ジョブ情報を文字列で付加して画像を形成し出力する際に、付加する文字列が画像のサイズより長くなった場合に、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能な画像形成システム及び文字列形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、前記縮小された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、前記画像データと前記作成された文字列情報とをビットマップデータ化するデータ変換手段と、前記文字列が前記形成される方向の前記ビットマップデータ化された文字列情報のデータ長さと、前記文字列が形成される方向の前記ビットマップデータ化された画像データのデータ長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さより長い場合に、前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さと同じ若しくは短くなるように前記ビットマップデータ化された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、前記縮小された前記ビットマップデータ化された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0014】
また、請求項3記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成する文字列情報作成手段と、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更する変更手段と、前記変更がなされた文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0015】
また、請求項4記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成する文字列情報作成手段と、前記画像データと前記作成された文字列情報とをビットマップデータ化するデータ変換手段と、前記文字列が前記形成される方向の前記ビットマップデータ化された文字列情報のデータ長さと、前記文字列が形成される方向の前記ビットマップデータ化された画像データのデータ長さとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さより長い場合に、前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更して文字列情報を前記データ変換手段に入力させる変更手段と、前記データ変換手段でビットマップデータ化された前記変更がなされた文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴としている。
【0016】
また、請求項5記載の発明は、前記所定の文字属性は、少なくとも文字ピッチ、文字サイズ、書体、または、全角または半角を含み、前記変更される文字属性は、文字ピッチ、文字サイズ、書体、または、全角から半角のうち少なくともいずれか1つであることを特徴としている。
【0017】
また、請求項6記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、前記画像データに基づく画像を形成するように前記画像形成装置を制御する制御装置とを備える画像形成システムにおける文字列形成方法であって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成するステップと、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較するステップと、前記比較による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小するステップと、前記縮小された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御するステップとを含むことを特徴としている。
【0018】
また、請求項7記載の発明は、画像形成する画像形成装置と、少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、前記画像データに基づく画像を形成するように前記画像形成装置を制御する制御装置とを備える画像形成システムにおける文字列形成方法であって、前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成するステップと、前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較するステップと、前記比較による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更するステップと、前記変更がなされた文字列情報に基づいて文字列を形成するように制御するステップとを含むことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の特徴は、印刷ジョブに基づいて印刷ジョブに含まれる画像データを画像として形成する際に、印刷ジョブに関する情報を示す文字列を付加して形成するとともに、その文字列を画像のサイズに収まるように、文字列と画像のサイズとを比較し、文字列の長さが長い場合には、文字列を縮小して形成するように編集する点にある。
【0020】
印刷ジョブは、画像データとジョブチケットからなり、ジョブチケットには、ジョブ名、端末名などの属性情報や、印刷する記録用紙の材質、記録用紙サイズ、出力色を制御するためのカラーチャンネルの指定などの出力条件等が含まれている。また、印刷ジョブはジョブチケットの出力条件に基づいて画像データが画像形成を形成するように実行される。
【0021】
またここで、上述のカラーチャンネルについて説明をしておく。画像データに基づく画像を印刷機で印刷する場合には、インクを用いて印刷するが、カラーチャンネルは、そのインクで印刷する場合の色を後述の画像形成装置2で再現するために用いるものであり、印刷に用いるインクの組み合わせに応じて用意されている。それぞれのカラーチャンネルには、そのカラーチャンネルに使用されるインクの組み合わせに応じて、その使用されるインクの単色または複数を重ねた色を画像形成装置2の基本色(C、M、Y)で再現するようにインク単色または複数を重ねた色のそれぞれについて画像形成装置2の基本色の特性値例えば濃度の組み合わせが定められている。また、カラーチャンネルの指定は、それぞれのカラーチャンネル毎にインクの組み合わせをまとめたインデックスファイル111を参照して選択し指定することができる。例えばインデックスファイル111は、図4に示すようにカラーチャンネルの1から16に対してそれぞれに使用されるインクの組み合わせが示されている。例えば印刷でCMYKのインクを用いる場合には、カラーチャンネル1を指定し、例えばCMYKのインクと、特色1としてLightGreen、特色2としてDarkBlueを用いる場合にはカラーチャンネル5を指定する。
【0022】
また、上述の印刷ジョブに関する情報とは、例えば、印刷ジョブの属性情報としてのジョブ名や端末名等、出力条件としての記録用紙の材質、記録用紙サイズ、指定されたカラーチャンネル及びそのカラーチャンネルに設定されているインク等、画像データに関する属性情報としてのページ等、またその他に、印刷ジョブが後述の制御装置1に送信された日時、制御装置1が受け付けた日時または画像形成装置2での出力日時等の印刷ジョブに関する様々な項目の情報を含む。
【0023】
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る画像形成システムの一実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0024】
(構成)
まず、本発明に係る画像形成システムの制御構成を図1を用いて説明する。図1は、本画像形成システムの機能ブロック図である。図1に示すように、当該画像形成システムは、画像データを作成し、画像データを画像形成装置2で出力するための印刷ジョブを送信する作業端末3(図1では、3a、3b、3cの3台)と、作業端末3からネットワークNを介して送信される印刷ジョブを受け付けて、印刷ジョブの出力条件に基づいて画像を形成するように、また、印刷ジョブに関する情報を示す文字列を形成するように画像形成装置2を制御する制御装置1と、制御装置1の制御に基づいて記録用紙に画像を形成する画像形成装置2とで構成されている。
【0025】
制御装置1は、いわゆるコンピュータであって、画像形成装置2の画像形成制御に関する制御を行うコントローラとして機能し、図1に示すように、プログラムや印刷ジョブ等を記憶するHDD(Hard Disk Drive)からなる記憶部11、印刷ジョブに基づいて画像と印刷ジョブに関する情報を示す文字列を形成するように画像形成装置2を制御する機能を有する制御部10を備える。また、図示しないが、CRT等のディスプレイ、マウス、キーボード等の表示手段や入力手段を含んでいてもよい。
【0026】
記憶部11は、作業端末3から送信される印刷ジョブ、画像形成装置2で出力される画像の色を制御するための上述のカラーチャンネル、各カラーチャンネル毎にインクの組み合わせをまとめたインデックスファイル111、制御装置1全体を制御するためのプログラム、及び、画像形成装置2での画像形成を制御するためのプログラム等を特定のディレクトリに記憶する。また、印刷ジョブは作業端末3から送信されるものに限らず、例えば、制御装置1の記憶部11にアプリケーションソフトを記憶させておき、そのアプリケーションソフトを実行させて制御装置1で作成したもの等であってもよい。
【0027】
制御部10は、CPUなどからなり記憶部11に記憶されるプログラムに基づいて制御装置1全体を制御する機能を備える。また、予めプログラムに記述された項目についてまたは図示しない入力手段により入力され設定された項目について印刷ジョブに関する情報を抽出し、抽出した情報を所定の文字属性(文字ピッチ、フォント(書体)、文字サイズ、及び、全角/半角)を有する文字列情報として作成する文字列情報作成手段12、作成された文字列情報及び印刷ジョブに含まれる画像データをビットマップデータ化するビットマップ化手段13(データ変換手段)、文字列情報が文字列として形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さと画像データのビットマップデータの長さを比較する比較手段14、比較結果が文字列情報のビットマップデータの長さが長い場合に、文字列情報のビットマップデータを縮小する縮小手段16、及び、ビットマップデータ化された画像データと文字列情報とを画像形成装置2に転送して画像と文字列を形成するように画像形成装置2を制御する画像形成制御手段15を備えている。また、画像形成制御手段15は、画像形成装置2で行う画像形成をジョブチケットの出力条件に基づいて行うように、例えば、ジョブチケットに指定されている記録用紙の材質や記録用紙サイズ、指定されているカラーチャンネルを用いて出力するように画像形成装置2を制御する。
【0028】
画像形成装置2は、図示しないが、記録用紙を給紙する給紙部、給紙部から給紙される記録用紙に画像を形成する画像形成部、ユーザが各種操作や入力を行うためのユーザインターフェイスとしての操作パネル、及び、画像形成装置2全体を制御する制御部等を含んで構成され、制御装置1から送信されるビットマップデータ化された画像データと文字列情報及び出力条件を受けて、出力条件に基づいて画像と文字列を形成する。
【0029】
作業端末3は、いわゆるPC(Personal Computer)で、アプリケーションソフトを備え、アプリケーションソフトを実行させて画像データを作成し、画像データを画像形成装置2で画像形成するための画面を表示させて所望の記録用紙の材質や記録用紙サイズ及びカラーチャンネル等を指定し、印刷ジョブとして制御装置1にネットワークNを介して送信する機能を備えている。また、カラーチャンネルの指定は、上述のインデックスファイル111に記載されている情報を取得して、画像形成を行うための画面に選択可能に表示することにより選択可能になされる。
【0030】
ネットワークNは、コンピュータシステム、端末、データ通信設備を相互に接続するものであり、専用回線、公衆回線のような有線での接続でもよいし、通信衛星などを介する無線での接続でもよい。また、いわゆるインターネットなどもこれに含まれる。
【0031】
(文字列形成方法)
次に、上述のような構成の画像形成システムにおける文字列形成方法について、図2を参照しつつ説明する。図2は、本画像形成システムにける文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【0032】
まず、作業端末3で例えば画像形成を行うための画面を表示させて、その画面を用いて所望の記録用紙の材質、記録用紙サイズ、カラーチャンネル等を指定して、作成した画像データとジョブチケットを印刷ジョブとして制御装置1に送信する。制御装置1は、このジョブを受け付け(図2ステップS101、以下省略して「S101」の様に記載する。)、受け付けた日時をジョブに属性として付加して記憶部11の特定のディレクトリに記憶する。また、受け付けた日時をジョブチケットに書き込んでもよい。
【0033】
次に、文字列情報作成手段12は、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する(S102)。ここで、本例では、印刷ジョブに関する情報をジョブ名、ジョブを受け付けた日時、再現するプロセスインク名及び特色名とする。もちろん、印刷ジョブに関する情報はこれに限るものではない。また、例えば、文字属性を、フォント「ゴシック」、文字サイズ「12ポイント」、「全角」、文字ピッチは文字間を詰めるようにして文字列情報を作成するものとする。ジョブチケットから「JobName」、格納時に付加した「日時」、インデックスファイル111を参照して指定されたカラーチャンネルのインク名を抽出する。ここでカラーチャンネルが図4に示した「5」と指定されていたとすれば、インク名は、「プロセスカラー:CMYK、特色1:LightGreen、特色2:DarkBlue」となり、文字列情報は、「JobName/2003−02−28、10:00/CMYKLightGreenDarkBlue」と作成される。
【0034】
さらに次に、ビットマップ化手段13は、文字列情報と、画像データをビットマップデータ化する(S103)。ここで、図3(a)に文字列と画像をビットマップデータ化された文字列情報と画像データに基づいて記録用紙上に形成するときの様子を示すが、文字列はhm〔ドット〕×wm〔ドット〕にビットマップデータ化された文字列情報に基づき、画像はHg〔ドット〕×Wg〔ドット〕のビットマップデータ化された画像データに基づき、例えば図3(a)に示すように左上を合わせるようにして記録用紙上に形成されることになる。
【0035】
ここで、比較手段14は、文字列の形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さwm〔ドット〕と画像データのビットマップデータの長さWg〔ドット〕を比較する(S104)。
【0036】
wmがWgより長い場合(S105、Y)、つまり図3(a)に示すように文字列が画像からはみ出すように形成されることになる場合には、縮小手段16は、wmをWgより短くするようにビットマップデータ化された文字列情報を縮小する(S106)。
【0037】
削除手段16は、wmとWgから縮小率をWg/wmを求め、その縮小率ビットマップデータ化された文字列情報を縮小し、図3(b)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる。
【0038】
また、wmがWgより短い場合(S105、N)、つまり図3(c)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる場合には、上述のような縮小は行わない。
【0039】
そして、画像データと文字列情報とのビットマップデータを画像形成装置2に転送して、転送したビットマップデータに基づき画像と文字列を形成するように画像形成装置2を制御する(S107)。
【0040】
このように文字列情報が文字列として形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さと画像データのビットマップデータの長さ(画像のサイズ)を比較して、比較結果に基づいて文字列情報のビットマップデータを縮小することにより、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報に基づく文字列を画像のサイズに収まるように形成することができ、且つ、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能となる。
【0041】
また、図3では、文字列を画像の上端側の内部に配置した例を示したが、画像の下端側の内部或いは画像の上端及び下端外側に配置してもよい。また、図3(a)から(b)への縮小では、文字列を文字列方向及び文字高さ方向共に縮小した例を示したが、文字列方向のみを縮小してもよい。
【0042】
また、上述の文字列形成方法の説明では、比較手段14による比較の際に画像データと文字列をビットマップ化手段13でビットマップデータ化して比較したが、文字列情報とその文字属性から記録用紙上に形成されるときの文字列長さを、画像データから記録用紙上に形成されるときの文字列方向の画像長さをドット、または、inch等で求めて、両者を比較することでもよい。その場合には、文字列情報と画像データのビットマップデータ化は、比較手段14による比較の後に行えばよい。また、文字列情報に縮小率を付与して画像形成装置2に転送し、画像形成装置2でビットマップデータ化及び縮小を行ってもよい。
【0043】
また、上述の制御装置1の機能を画像形成装置2に備えた構成や、上述の制御部10の一部の機能、例えばビットマップ化手段13、比較手段14、縮小手段16と画像形成制御手段15の機能を画像形成装置2に備え、制御装置1は、文字列情報を作成する文字列情報作成手段としての機能と、文字列情報と画像データとを画像形成装置2に転送する機能を備えるような構成であってもよい。
【0044】
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態について説明する。なお、以下には第1の実施の形態と実質的に同様の構成については、詳細な説明を省略し、主に異なる点について述べる。
【0045】
本実施の形態の特徴は、比較結果が文字列情報のビットマップデータの長さが長い場合に、文字列情報の文字属性を変更して編集し、文字列を画像のサイズに収まるように形成する点にある。
【0046】
図5に第2の実施の形態に係る画像形成システムの機能ブロック図を示すが、第1の実施の形態の縮小手段16に代えて、比較結果が文字列情報のビットマップデータの長さが長い場合に、文字列情報の文字属性を変更する変更手段17を備えている。
【0047】
(文字列形成方法)
次に、上述のような構成の画像形成システムにおける文字列形成方法について、図6を参照しつつ説明する。図6は、本画像形成システムにける文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【0048】
まず、作業端末3で例えば画像形成を行うための画面を表示させて、その画面を用いて所望の記録用紙の材質、記録用紙サイズ、カラーチャンネル等を指定して、作成した画像データとジョブチケットを印刷ジョブとして制御装置1に送信する。制御装置1は、このジョブを受け付け(S201)、受け付けた日時をジョブに属性として付加して記憶部11の特定のディレクトリに記憶する。また、受け付けた日時をジョブチケットに書き込んでもよい。
【0049】
次に、文字列情報作成手段12は、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する(S202)。ここで、本例では、印刷ジョブに関する情報をジョブ名、ジョブを受け付けた日時、再現するプロセスインク名及び特色名とする。もちろん、印刷ジョブに関する情報はこれに限るものではない。また、例えば、文字属性を、フォント「ゴシック」、文字サイズ「12ポイント」、「全角」、文字ピッチは文字間を詰めるようにして文字列情報を作成するものとする。ジョブチケットから「JobName」、格納時に付加した「日時」、インデックスファイル111を参照して指定されたカラーチャンネルのインク名を抽出する。ここでカラーチャンネルが図4に示した「5」と指定されていたとすれば、インク名は、「プロセスカラー:CMYK、特色1:LightGreen、特色2:DarkBlue」となり、文字列情報は、「JobName/2003−02−28、10:00/CMYKLightGreenDarkBlue」と作成される。
【0050】
さらに次に、ビットマップ化手段13は、文字列情報と、画像データをビットマップデータ化する(S203)。ここで、図3(a)に文字列と画像をビットマップデータ化された文字列情報と画像データに基づいて記録用紙上に形成するときの様子を示すが、文字列はhm〔ドット〕×wm〔ドット〕にビットマップデータ化された文字列情報に基づき、画像はHg〔ドット〕×Wg〔ドット〕のビットマップデータ化された画像データに基づき、例えば図3(a)に示すように左上を合わせるようにして記録用紙上に形成されることになる。
【0051】
ここで、比較手段14は、文字列の形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さwm〔ドット〕と画像データのビットマップデータの長さWg〔ドット〕を比較する(S204)。
【0052】
wmがWgより長い場合(S205、Y)、つまり図3(a)に示すように文字列が画像からはみ出すように形成されることになる場合には、変更手段17は、wmをWgより短くするように文字列情報の文字属性を変更し、変更がなされた文字列情報をビットマップ化手段13によりビットマップデータ化する(S206)。
【0053】
変更手段17は、例えば、文字サイズを変更する場合には、wmとWgから縮小率をWg/wmを求め、例えば縮小率が0.8になったとすると、12×0.8=9.6であるから、文字サイズを9ポイントとする。図3(a)の文字サイズ12ポイントを9ポイントに変更することでwm〔ドット〕がWg〔ドット〕より短くなり、図3(b)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる。また、文字列情報が全角で作成され且つWgがwmの1/2以上であれば、全角を半角に変更する。また、文字幅の小さいフォントに変更することにより、wmが何ドットとなるか見積もる等して、wmがWgより短くするフォントに変更する。また、文字間に間隔を開けるような文字ピッチで文字列情報が作成されていたとすれば文字ピッチを小さくする変更することによりwmが何ドットとなるか見積もる等して、wmがWgより短くする文字ピッチに変更する。また、上述の文字属性の変更を組み合わせて変更することも可能である。
【0054】
また、wmがWgより短い場合(S205、N)、つまり図3(c)に示すように文字列が画像に収まるように形成されることになる場合には、上述のような変更は行わない。
【0055】
そして、画像データと文字列情報とのビットマップデータを画像形成装置2に転送して、転送したビットマップデータに基づき画像と文字列を形成するように画像形成装置2を制御する(S207)。
【0056】
このように文字列情報が文字列として形成される方向の文字列情報のビットマップデータの長さと画像データのビットマップデータの長さ(画像のサイズ)を比較して、比較結果に基づいて文字列情報の文字属性を変更することにより、印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報に基づく文字列を画像のサイズに収まるように形成することができ、且つ、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能となる。
【0057】
また、上述した変更で文字ピッチ、フォント、全角から半角のみの変更でよい場合、文字サイズは変更せず半角にして文字ピッチを変更する場合には、文字のサイズが小さくならないので判読性を損なうことがない。
【0058】
また、上述の文字列形成方法の説明では、比較手段14による比較の際に画像データと文字列をビットマップ化手段13でビットマップデータ化して比較したが、文字列情報とその文字属性から記録用紙上に形成されるときの文字列長さを、画像データから記録用紙上に形成されるときの文字列方向の画像長さをドット、または、inch等で求めて、両者を比較することでもよい。その場合には、文字列情報と画像データのビットマップデータ化は、変更手段17による変更の後、または、変更を行わない場合には比較手段14による比較の後に行えばよい。また、画像形成装置2でビットマップデータ化を行ってもよい。
【0059】
また、上述の制御装置1の機能を画像形成装置2に備えた構成や、上述の制御部10の一部の機能、例えばビットマップ化手段13、比較手段14、変更手段17と画像形成制御手段15の機能を画像形成装置2に備え、制御装置1は、文字列情報を作成する文字列情報作成手段としての機能と、文字列情報と画像データとを画像形成装置2に転送する機能を備えるような構成であってもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、作成した文字列情報に基づく文字列が、文字列が形成される方向の画像長さより長くなるような場合に、文字列を縮小あるいは文字列情報の文字情報を変更することにより、情報の欠落を発生させずに無駄な余白部分を無くすことが可能な画像形成システム及び画像形成制御方法を提供することができる。
【0061】
また、記録用紙にハロゲン化銀カラー写真感光材料等の高価な材料を用いて画像形成する画像形成装置の場合には、記録用紙を無駄にすることによる無駄なコストの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成システムの一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】画像データに基づく画像及び文字列情報に基づく文字列を記録用紙上に形成した様子を説明するための説明図である。
【図4】図1に示す記憶手段に記憶されるインデックスファイルの構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る画像形成システムの一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図6】第2の実施の形態における文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置
10 制御部
12 文字列情報作成手段
13 ビットマップ化手段
14 比較手段
15 画像形成制御手段
16 縮小手段
17 変更手段
11 記憶部
111 インデックスファイル
2 画像形成装置
3 作業端末
N ネットワーク
Claims (7)
- 画像形成する画像形成装置と、
少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、
前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、
前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、
前記縮小された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴とする画像形成システム。 - 画像形成する画像形成装置と、
少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、
前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成する文字列情報作成手段と、
前記画像データと前記作成された文字列情報とをビットマップデータ化するデータ変換手段と、
前記文字列が前記形成される方向の前記ビットマップデータ化された文字列情報のデータ長さと、前記文字列が形成される方向の前記ビットマップデータ化された画像データのデータ長さとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果が前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さより長い場合に、前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さと同じ若しくは短くなるように前記ビットマップデータ化された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小する縮小手段と、
前記縮小された前記ビットマップデータ化された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴とする画像形成システム。 - 画像形成する画像形成装置と、
少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、
前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成する文字列情報作成手段と、
前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更する変更手段と、
前記変更がなされた文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴とする画像形成システム。 - 画像形成する画像形成装置と、
少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、画像データに基づく画像を出力するように前記出力装置を制御する制御装置とを備え、前記画像データに基づく画像とともに前記印刷ジョブに関する情報を文字列で形成する画像形成システムであって、
前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成する文字列情報作成手段と、
前記画像データと前記作成された文字列情報とをビットマップデータ化するデータ変換手段と、
前記文字列が前記形成される方向の前記ビットマップデータ化された文字列情報のデータ長さと、前記文字列が形成される方向の前記ビットマップデータ化された画像データのデータ長さとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果が前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さより長い場合に、前記文字列情報のデータ長さが前記画像データのデータ長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更して文字列情報を前記データ変換手段に入力させる変更手段と、
前記データ変換手段でビットマップデータ化された前記変更がなされた文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御する画像形成制御手段とを含むことを特徴とする画像形成システム。 - 前記所定の文字属性は、少なくとも文字ピッチ、文字サイズ、書体、または、全角または半角を含み、
前記変更される文字属性は、文字ピッチ、文字サイズ、書体、または、全角から半角のうち少なくともいずれか1つである請求項3または請求項4に記載の画像形成システム。 - 画像形成する画像形成装置と、
少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、前記画像データに基づく画像を形成するように前記画像形成装置を制御する制御装置とを備える画像形成システムにおける文字列形成方法であって、
前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を作成するステップと、
前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較するステップと、
前記比較による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報を少なくとも文字列方向に縮小するステップと、
前記縮小された文字列情報に基づいて前記文字列を形成するように制御するステップとを含むことを特徴とする文字列形成方法。 - 画像形成する画像形成装置と、
少なくとも画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、前記画像データに基づく画像を形成するように前記画像形成装置を制御する制御装置とを備える画像形成システムにおける文字列形成方法であって、
前記印刷ジョブに関する情報を示す文字列情報を所定の文字属性でもって作成するステップと、
前記作成された文字列情報に基づく文字列の文字列長さと、前記画像データに基づく画像の前記文字列が形成される方向の画像長さとを比較するステップと、
前記比較による比較結果が前記文字列長さが前記画像長さより長い場合に、前記文字列長さが前記画像長さと同じ若しくは短くなるように前記作成された文字列情報の文字属性を変更するステップと、
前記変更がなされた文字列情報に基づいて文字列を形成するように制御するステップとを含むことを特徴とする文字列形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135624A JP2004341688A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 画像形成システム、及び文字列形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135624A JP2004341688A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 画像形成システム、及び文字列形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004341688A true JP2004341688A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33525833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003135624A Pending JP2004341688A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 画像形成システム、及び文字列形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004341688A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011140236A (ja) * | 2011-04-07 | 2011-07-21 | Seiko Epson Corp | 印刷画像作成方法、印刷画像作成装置、プログラムおよび印刷装置 |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003135624A patent/JP2004341688A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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