JPH07276673A - インクジェット記録装置、および該装置における色味調整方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、および該装置における色味調整方法

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JPH07276673A
JPH07276673A JP6069432A JP6943294A JPH07276673A JP H07276673 A JPH07276673 A JP H07276673A JP 6069432 A JP6069432 A JP 6069432A JP 6943294 A JP6943294 A JP 6943294A JP H07276673 A JPH07276673 A JP H07276673A
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Yoshiko Miyashita
佳子 宮下
Kazuyoshi Takahashi
一義 高橋
Yasushi Miura
康 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット捺染物の最終結果物の色調を
変動させ得る記録媒体である布帛の種類や、その他の様
々な条件によらず、常に期待した色調のインクジェット
捺染物を得られるインクジェット記録装置を提供する。 【構成】 一定条件下での捺染の処理工程を終えた捺染
物を読み取り、その結果から色相の情報を得、画像信号
処理の変換テーブルを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドからインク
を吐出して布帛上にインクを付着させて得られた多数の
ドットにより画像を形成するインクジェット捺染記録方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の捺印装置としては代表的なものと
して、シルクスクリーン版を用いて布帛等に直接印刷す
るスクリーン捺染法がある。スクリーン捺染法は、印刷
すべき原画像に対しその原画像に使われている色毎にス
クリーン版を作成し、シルクの目を通してインクを直接
布帛に転写して染色を行う方法である。
【0003】しかしながら、このようなスクリーン捺染
法においては、スクリーン版を作成するに当たり多大な
工数と日数を要するほか、上記スクリーン版の保存スペ
ースも必要である。
【0004】一方、プリンタ複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンの出力機器として用いられる記録装置として、インク
ジェット式の記録装置が実用化されており、このような
インクジェット式の記録装置を捺染に利用し、直接布帛
上にインクを吐出して記録を行うことを本発明者は検討
した。
【0005】インクジェット方式の記録装置は、記録手
段(記録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録
を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であ
り、高精細な画像を高速で記録することができ、ランニ
ングコストが安い。また、ノンインパクト方式であるた
め騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー
画像を記録するのが容易である等の利点を有している。
【0006】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段は、エッチング、蒸
熱、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て、基
盤上に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板等
を形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配
置)を有するものを容易に製造することができ、一層の
コンパクト化を図ることができる。
【0007】インクジェット記録装置のうち、被記録材
の搬送方向(いわゆる副走査方向)と交差する方向に記
録ヘッドを主走査しながら記録を行うシリアルスキャン
方式をとるシリアルタイプの記録装置においては、被記
録材に沿って主走査方向に移動するキャリッジ上の搭載
した記録手段によって画像を記録し、1行分の記録を終
了した後に副走査方向に所定量の紙送り(ピッチ搬送)
を行い、その後に再び停止した被記録材に対して、次の
行の画像を記録するという動作を繰り返すことにより、
被記録材全体の記録が行われる。このように紙幅方向に
多数の吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用
したインクジェット記録装置は、記録の一層の高速化が
可能である。
【0008】このようなインクジェット記録装置を捺染
に使用すれば、スクリーン捺染に用いられるスクリーン
版を必要とせず、またあらかじめ用意してある数色の色
材で印捺を行うので装置の小型化がはかれる。また、コ
ンピュータなとによるデザイン処理や色換え処理などを
併用することで、さらに布帛に印刷するまでの工程、日
数が大幅に短縮できる。
【0009】ところで、捺染は紙への印字とは異なり、
布帛に付与した色材は単に付着しているにすぎず、色材
を印字媒体である布帛に定着させるのには、普通、発色
工程と呼ばれる定着工程が必要である。この定着工程で
は蒸熱などの処理が行われ、色材の染料を布帛の繊維に
定着させる。また、この工程で同時に染料は発色し、鮮
やかかつ濃い色を発するようになる。この定着工程によ
り発色性の良い捺染物を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、捺染に
おいてはデザインの色調が重要であり捺染物の最終形態
の色調をあらかじめ予想する必要があるため、この発色
工程前後の色見の変化が捺染物の色合わせに不都合を生
じさせている。
【0011】さらに、発色後の色見は様々な条件によっ
て変動することがわかった。例えば、記録媒体である布
帛の繊維の組成や織り方、布帛の前処理や発色工程での
条件などにより発色後の色見は変動する。そのため発色
工程後の捺染物の最終形態の色見を予想して色合わせを
行うことは大変困難であった。
【0012】本発明では、記録前に期待した色調と適合
したインクジェット捺染物をあらゆる条件下で常に得ら
れることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明はそれぞれ異なる色のインクを吐出する複数
のインクジェットヘッドを備え、該インクジェットヘッ
ドにより記録媒体上にインクを付着させて画像を形成す
るインクジェット記録装置において、入力される画像信
号を前記インクジェットヘッドの吐出用信号に変換する
処理を行う画像信号処理手段と、前記記録媒体の種類に
応じて、前記画像信号処理手段における画像信号の変換
を行う画像信号変換手段とを備えることを特徴とする。
【0014】また、前記インクジェット記録装置におい
て記録を行った記録媒体の最終出力結果を読み取り、検
知した結果に基づいて、前記画像信号処理手段における
画像信号変換手段により画像信号を制御することを特徴
とする。
【0015】
【作用】以上の手段によれば、布種、布帛の前処理、発
色条件などの捺染物の色見の変動に影響を与える様々な
条件に対しても常に最適なパラメータで画像処理が行え
るので、期待する色調に捺染処理された結果物(捺染
物)を常に得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0017】(第1実施例) (1)システムの全体 図1は本発明の一実施例に係る捺染システムの全体構成
を示す図で、デザイナ等が作成した原画像を読み取る読
取部1001、この読取部1001で読み取った原画デ
ータを加工する画像処理部1002、画像処理部100
2で作成されたイメージデータを2値化する2値化処理
部1003、及び2値化されたイメージデータに基づい
て布帛上に画像をプリントする画像印刷部1004を備
えている。
【0018】読取部1001では、CCDイメージセン
サにより原画像が読み取られ電気信号として画像処理部
1002へ出力される。画像処理部1002において
は、入力された原画データから後述するマゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの4色のインクを吐出するイン
クジェット記録部1005を駆動するための記録データ
を作成する。この記録データの作成の際には、原画像を
インクのドットで再現するための画像処理、色調を決定
する配色、レイアウトの変更、拡大、縮小等の図柄の大
きさの選択がなされる。
【0019】画像印刷部1004においては、プリント
する布帛に前処理を施す前処理部1010、プリント済
みの布帛に対し後処理を行うと共に、そのプリント済み
の布帛を収納する後処理部1008、布帛へプリント処
理を行うプリント部1011より構成される。また、プ
リント部1011は、記録データに応じてインクを吐出
させるインクジェット記録部1005と、このインクジ
ェット記録部1005へ布帛を給送する布帛給送部10
06、更に前記インクジェット記録部1005に対向し
て設けられ、布帛を精密搬送する記録搬送部1007か
ら構成される。尚、この画像印刷部1004の構成は図
面を参照して詳しく後述する。
【0020】(2)印刷機構の説明 図2を用いて、本実施例の画像印刷部1004としてシ
リアルタイプによるインクジェット記録装置の動作を説
明する。
【0021】図2において、キャリッジ1はシアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック
(BK)の4色に対応するカラー用のプリントヘッド2
a,2b,2c,2dを搭載しており、ガイドシャフト
3はキャリッジ1を移動案内を支持している。なお、簡
略化のために図示を省略したが、本例ではキャリッジ1
には特色用ヘッドを4本まで搭載可能であるとともに、
それに関連した機構も配設される。各ヘッドはそれぞれ
各ヘッド毎に、または数本を単位としてキャリッジ1に
着脱自在であってもよい。
【0022】エンドレスベルトであるベルト4は、その
一部がキャリッジ1に固定接続されて、かつ、パルスモ
ータであるキャリッジ駆動モータ5(モータドライバ2
3により駆動される)の駆動軸に取り付けられたギヤに
張られている。従って、このキャリッジ駆動モータ23
を駆動することにより駆動軸に張られたベルト4が送ら
れることになり、結果としてキャリッジ1がガイドシャ
フト3に沿ってプリント媒体のプリント面を走査運動す
ることになる。さらに、プリント媒体6(記録紙や布
等)を搬送する搬送ローラ7、そのプリント媒体6を案
内する案内ローラ8A,8Bおよびプリント媒体搬送モ
ータ9を備えている。
【0023】また、各プリントヘッド2a,2b,2
c,2dおよび特色用プリントヘッドには、プリント媒
体6に向けてインク滴を吐出させる吐出口が例えば40
0DPI(ドット/インチ)の密度で256個設けられ
ている。それぞれのプリントヘッド2a,2b,2c,
2d(およびさらに特色用のヘッド)に対しては、対応
するインクタンク11a,11b,11c,11d(及
びさらに特色用インクタンク)から供給チューブ12
a,12b,12c,12d(及びさらに特色用供給チ
ューブ)を介してインクが供給される。そして、各吐出
口に連通する液路に設けられたエネルギー発生手段(図
示せず)に対しては、各ヘッドドライバ24a,24
b,24c,24d(およびさらに特色用ドライバ)よ
りフレキシブルケーブル13a,13b,13c,13
d(およびさらに特色用フレキシブルケーブル)を介し
てインク吐出信号が選択的に供給される。
【0024】さらに、各プリントヘッド2a,2b,2
c,2d等には、ヘッドヒータ14a,14b,14
c,14d(14b.14c,14d等は図示せず)と
温度検知手段15a,15b,15c,15d(15
b,15c,15d等は図示せず)が設けられており、
温度検知手段15a,15b,15c,15d等からの
検知信号は、CPUを有する制御回路16に入力され
る。制御回路16は、この信号に基づいて、ドライバ1
7および電源18を介してヘッドヒータ14a,14
b,14c,14d等における加熱を制御する。
【0025】キャッピング手段20は、非記録時に各プ
リントヘッド2a,2b,2c,2dの吐出口面に当接
し、その乾燥および異物が混入するのを抑え、あるいは
その除去を行うものである。具体的には、非記録時に
は、プリントヘッド2a,2b,2c,2dが、キャッ
ピング手段20と対向する位置に移動する。そして、キ
ャッピング手段20は、キャップドライバ25によって
前進駆動され、弾性部材44を吐出口面に圧接させてキ
ャッピングを行うようになっている。なお、図では省略
したが特色用ヘッドを設けた場合、特色ヘッドのための
キャッピング手段も設けられるのは勿論である。
【0026】目詰まり防止手段31は、プリントヘッド
2a,2b,2c,2dが空吐出動作をするときに吐出
インクを受けるものである。この目詰まり防止手段31
は、プリントヘッド2a,2b,2c,2d等と対面し
ていて、空吐出されたインクを吸収受液する液受け部材
32を備えており、キャッピング手段20と記録開始位
置の間に配置されている。なお、液受け部材32および
液体保持部材45の材質としては、スポンジ状多孔質部
材、あるいはプラスチック焼結体等が有効である。
【0027】キャッピング手段20には、水吐出用電磁
弁61ならびにエアーポンプドライバ62が連結され、
それぞれ制御回路16による制御の下にキャッピング手
段20内に配設された洗浄用の水の吐出ならびにエアー
の噴射用ノズルを駆動する。図3は、本実施例のプリン
トヘッドの動作を説明するための平面図であり、図2に
示したものと同じ要素には同一符号をつけ、それらの説
明は省略する。また、本図においても特色用ヘッド2S
1〜2S4に関連した構成は図示を省略されている。
【0028】図3において、記録開始検知センサ34お
よびキャッピング手段検知センサ36は、それぞれ各プ
リントヘッド2a,2b,2c,2dそれぞれの位置を
検出するためのものである。また、空吐出位置検知セン
サ35は、プリントヘッド2a,2b,2c,2dが走
査方向に移動しながら行う空吐出動作の基準位置を検知
する。
【0029】また、108は、ヘッドシェーディングに
使用できるヘッド特性測定手段であり、ヘッドで記録し
たヘッドシェーディング用テストパターンをプリントし
たプリント媒体等を搬送する搬送手段と、それら情報を
読取る読取り手段とを有する。このヘッド特性測定手段
としては、例えば本出願人の出願になる特開平4−18
358号公報(公報中、図31)に示されたようなもの
を用いることができる。
【0030】次に、インクジェットプリント動作につい
て説明する。
【0031】まず、待機中であるが、この場合にはプリ
ントヘッド2a,2b,2c,2dがキャッピング手段
20によりキャッピングされている。そして、制御回路
16にプリント信号が入ると、モータドライバ23によ
りモータ5が駆動されてキャリッジ1が移動を開始す
る。この移動に伴って、空吐出位置検知センサ35で各
プリントヘッドが検知されると目詰まり防止手段31に
所定の時間インクの空吐出を行う。そして、その後、再
び矢印D方向にキャリッジ1が移動し、それを記録開始
検知センサ34によって検出されたら、プリントヘッド
2a,2b,2c,2d等の各吐出口が選択的に駆動さ
れる。これにより、インク滴が吐出され、プリント媒体
103のプリント幅部分pにドットマトリクスパターン
で画像がプリントされる。こうして、所定幅(プリント
ヘッドの縦方向のノズル間隔とその個数で決定される)
のプリントを行っていくと、キャリッジ1は図の右端側
の位置まで移動する(モータ5に与えるパルス数をカウ
ントすることで検出できる)が、それを検出してからプ
リントヘッド配設幅分のパルスを与えてキャリッジ1の
後端のプリントヘッド2aがプリント媒体を横切るよう
にする。その後、キャリッジ1は走査方向を反転し、矢
印E方向に駆動されて空吐出位置へ戻るとともに、プリ
ント媒体103はプリント幅部分pの幅またはこれ以上
の量だけ矢印F方向に搬送され、再び前述した動作が繰
り返される。
【0032】(3)装置構成の説明 図4は本発明の実施例の画像印刷部104であるインク
ジェットプリンタの構成例を、図5はその要部の拡大斜
視図を示す図である。本例の画像印刷部(プリンタ)
は、大きく分けて捺染用の前処理を施されたロール上の
布を送り出す布帛給布部1006と、送られてきた布を
精密に行送りしてインクジェットヘッドでプリントを行
う本体部Aと、プリントされた布を乾燥させ巻取る後処
理部1008とからなる。そして、本体部Aは更にプラ
テンを含む布の精密送りを行う記録搬送部1007とイ
ンクジェット記録部1005とからなる。
【0033】前処理されたロール状の布103は布帛給
布部1006の方に送り出され、本体部Aにステップ送
りされる。ステップ送りをされてきた布103は、第1
のプリント部111において、プラテン112によって
プリント面が平坦に規制され表側からインクジェットヘ
ッド2によってプリントされる。1行のプリントが終る
ごとに、所定量ステップ送りされ、自然乾燥がなされ
る。続いて第2のプリント部111′において、第1の
プリント部111と同様な方法で重ねプリントがなされ
る。
【0034】こうしてプリントされた布103はヒータ
(もしくは温風)よりなる後乾燥部116で再度乾燥さ
れ、ガイドロール117に導かれて巻取りロール118
に巻取られる。そして、巻取られた布103は本装置か
ら取り外され、バッチ処理で発色,洗浄,乾燥されて製
品となる。
【0035】図5において、プリント媒体である布10
3は図中上方向にステップ送りされるようになってい
る。図中下方の第1プリント部111にはY,M,C,
BKや、特色S1〜S4用のインクジェットヘッドを搭
載できる、すなわち合計8個のインクジェットヘッド2
を搭載できる第1のキャリッジ124がある(図におい
てはY,M,C,BKおよび特色ヘッドS1〜S4を搭
載している)。本例におけるインクジェットヘッド(プ
リントヘッド)2は、インクを吐出するために利用され
るエネルギとして、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネ
ルギを発生する素子を有するものを用いてあり、また各
プリントヘッドは、400DPI(ドット/インチ)の
密度で256個の吐出口を配列したものを用いている。
【0036】また、図5には示していないが、インクを
貯留し、インクジェットヘッドにインクを必要量供給す
るためのインク供給装置が設けられており、インクタン
クやインクポンプなどを有する。その本体とインクジェ
ットヘッド2,2′とはインク供給チューブ等で接続さ
れ、通常は毛細管作用により各インクジェットヘッドか
ら吐出される分だけ自動的にヘッドに供給される。ま
た、インクジェットヘッドの回復動作のときには、イン
クポンプを用いて強制的にインクをインクジェットヘッ
ドに供給する構成をとっている。そして、ヘッドおよび
インク供給装置はそれぞれ別体のキャリッジに搭載さ
れ、不図示の駆動装置により図5の矢印で示す方向に往
復移動を行うように構成されている。
【0037】また、図5には示していないが、前述した
ようにヘッドのインク吐出安定性を維持するためにヘッ
ドのホームポジション(待機位置)においてヘッドに対
向し得る位置にヘッド回復装置が設けられており、次に
述べるような動作を行う。即ち、まず非動作時にヘッド
2のノズル内からのインクの蒸発を防ぐためにホームポ
ジションにおいてヘッドのキャッピングを行う(キャッ
ピング動作)。あるいは画像プリント開始前にノズル内
の気泡やゴミなどを排出するためにインクポンプを用い
てヘッド内のインク流路を加圧してノズルから強制的に
インクを排出するといった動作(加圧回復動作)または
ノズルからインクを強制的に吸引排出する動作(吸引回
復動作)を行う際に排出されたインクを回収するなどの
機能を果たす。
【0038】(4)前処理部 次に前処理部1010について説明する。
【0039】特に、インクジェット捺染用布帛として
は、 インクを十分な濃度に発色させ得ること、 インクの染着率が高いこと、 インクが布帛上で速やかに乾燥すること、 布帛上での不規則なインクのにじみの発生が少ないこ
と、 装置内での搬送性に優れていること、 等の性能が要求される。これらの要求性能を満足させる
ために、必要に応じて布帛に対し、処理剤を含有させる
手段を用いて予め前処理部1010で前処理を施してお
くことができる。例えば、特開昭62−53492号公
報においてインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
【0040】前処理において、上記物質等を布帛に含有
させる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド方法、コーティング法、スプレー法等をあげ
ることができる。
【0041】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、前述の如く引続き繊維への
染料等インク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。
このような定着工程は、従来公知の方法でよく、例え
ば、スチーミング法、HTスチーミング法、サーモフィ
ックス法、予めアルカリ処理した布帛を用いない場合
は、アルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチ
ーム法、アルカリショック法、アルカリコールドフィッ
クス法等が挙げられる。
【0042】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記定着工程の後に従来公知の方
法に準じ、プリント媒体を洗浄する手段を用いて、中性
洗剤を溶かした水や湯等で洗浄することにより行うこと
ができる。なお、この洗浄の際に従来公知のフィックス
処理(脱落しそうな染料を固着化する処理)を併用する
ことが好ましい。
【0043】(5)プリント物の製造方法 次に、インクジェットプリント物製造方法の好適な例を
説明する。
【0044】図6は当該方法を説明するブロック図であ
り、同図に示すように、インクジェット印捺工程を経た
後、乾燥(自然乾燥を含む)させる。そして、引続きイ
ンクが含有する色素を定着させる手段を用いて布帛繊維
上の染料等のインク中の色素を拡散させ、かつインク中
の色素を繊維へ定着させる工程を施す。この工程によ
り、充分な発色性と染料の固着による堅牢性を得ること
ができる。
【0045】この拡散、定着工程(染料拡散工程、固着
発色工程などもこれに含まれる)は従来公知の方法でよ
く、スチーミング法(例えば100℃の水蒸気雰囲気下
で10分間処理する)等が挙げられる。なお、この場
合、印捺工程の前に、予め布帛に前処理としてアルカリ
処理を施してもよい。また、定着工程は、染料によって
イオン結合等の反応過程を含むものと含まないものとが
ある。後者の例としては、繊維に含浸させて物理的に離
脱しないようなものがある。また、インクとしては所要
の色素を含有するものであれば適宜のものを用いること
ができ、染料に限られず顔料を含むものでもよい。
【0046】その後、洗浄工程において、未反応の染料
の除去および前処理に用いた物質の除去が行われる。最
後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程を
経て記録が完成する。
【0047】(6)捺染処理手順 次に本システムを用いて行うことができる捺染処理手順
を説明する。図7はその一例を示すフローチャートで各
ステップで行う処理内容は例えば次の通りである。原画入力ステップMS1〜MS3 デザイナが適宜の手段を用いて作成した原画、即ちプリ
ント媒体である布上の繰返し画像の基本単位となる基本
画像を読み取り部1001を用いて読み込むステップ、
または外部記憶装置(ハードディスク装置等)に格納さ
れた原画データを読込むステップ、またはLAN16よ
り原画データを受信するステップである。原画修正ステップMS5 本例における捺染システムは、基本画像に対して種々の
繰返しパターンの選択を可能とするが、選択された繰返
しパターンによっては境界部において不本意な画像の位
置ずれや色調の不連続性が生じうる。本ステップは、繰
返しパターンの選択を受容するとともに、当該選択に応
じた繰返しパターンの境界部における不連続性の修正を
行うステップである。その修正の態様としては、制御部
1009に接続された表示器(図示せず)の画面を参照
しつつ、デザイナまたはオペレータがマウスその他の入
力手段を用いて行うものでもよく、画像処理部1002
により自動修正を行うものでもよい。特別色指定ステップMS7 本例に係る画像印刷部1004では、基本的にイエロー
(Y),マゼンタ(M)およびシアン(C)、あるいは
さらにブラック(BK)のインクを用いてプリントを行
うが、捺染においてはこれら以外の色、例えば金色,銀
色などの金属色や、鮮明なレッド(R),グリーン
(G),ブルー(B)などの使用を望むことがある。そ
こで、本例のプリンタPにおいては、これら特別な色
(以下特色という)のインクを用いたプリントを可能と
するとともに、本ステップにおいてその特色の指定を行
う。画像信号変換ステップMS9 本ステップではデザイナの作成した原画の色調を忠実に
再現するためのC、M、Y、Bkあるいは特色の混合比
率を定めるデータを生成する。ロゴ入力ステップMS11 反物では、端部にデザイナ,メーカのブランド等のロゴ
マークをプリントする場合が多い。本ステップでは、そ
のようなロゴマークの指定、およびその色,サイズ,位
置の指定等を行う。布サイズ指定ステップMS13 プリント対象である布の幅,長さ等を指定する。これに
よりプリンタPにおけるプリントヘッドの主走査方向お
よび副走査方向における走査量や、原画パターンの繰返
し数等が定まる。原画倍率指定ステップMS15 原画に対するプリント時の変倍率(例えば100%,2
00%,400%など)を設定する。送り量設定ステップMS17 布には綿,絹,毛などの天然繊維や、ナイロン,ポリエ
ステル,アクリルなどの合成繊維等、種々な種類があ
り、捺染に関わる特性を筆頭に、布としての特性等、様
々な特性を異にする。そして、布の伸縮性によると考え
られるが、プリント時の送り量を等しくする場合には、
主走査毎の境界部に発生するすじの現れ方が異なってく
る。そこで、本ステップではプリントに係る布の種類を
入力し、画像印刷部1004における適切な送り量の設
定に供するようにする。インク最大打込み量設定ステップMS19 同じ量のインクを布上に打込んでも、布上に再現させる
画像濃度は布種により異なる。また、画像印刷部100
4における定着系の構成等によっても打込み可能なイン
ク量は異なる。そこで、本ステップでは布種類や画像印
刷部1004の定着系の構成等に応じてインク最大打込
み量を指定する。プリントモード指定ステップMS21 画像印刷部1004において高速プリントを行うかまた
は通常プリントを行うか、あるいは、1ドットに対し1
回のインク打込みを行うかまたは複数回のインク打込み
を行うかなどを指定する。さらには、プリントを中断し
たとき等において、中断の前後で柄が連続するように制
御を行うか、または柄の連続性とは無関係に新たにプリ
ントを開始するかの指定を行うようにすることもでき
る。ヘッドシェーディングモード指定ステップMS23 画像印刷部1004において複数の吐出口を有するプリ
ントヘッドを用いる場合には、製造上のばらつきやその
後の使用状態等によってヘッドの吐出口毎にインク吐出
量または吐出方向のばらつきが生じる場合がある。そこ
でこれらの吐出特性のばらつきを補正すべく吐出口毎の
駆動信号を補正して吐出量を一定にする処理(ヘッドシ
ェーディング)を行うことがある。本ステップでは、か
かるヘッドシェーディングのタイミング等を指定できる
ようにする。プリントステップMS25 以上の指定に基づき、画像印刷部1004によって捺染
を実行する。
【0048】なお、以上の各ステップにおいて指定等を
行うことが不要であればそのステップを削除もしくはス
キップするようにしてもよい。また、必要に応じてその
他の指定等を行うステップを追加してもよい。
【0049】(7)画像処理 次に一連の画像処理手順の一例を示す。
【0050】図8は、図7で示したMS1ステップにお
ける原画入力ステップで得られたR、G、B信号等から
C、M、Y、Bkの信号への変換あるいは、S1〜S4
の特色信号の生成を行う画像処理部の例を示す。
【0051】また、図8において、制御部1009はM
S1ステップで供給される原画像データ(輝度データ)
R,G,Bに対し、入力補正部632は、入力画像の分
光特性やダイナミックレンジ等を考慮して、標準の輝度
データR′,G′,B′(例えばカラーテレビジョンの
NTSC方式のR,G,B)への変換を行い、濃度変換
部633は、標準の輝度データR′,G′,B′を対数
変換等の非線形変換を用いて濃度データC,M,Yに変
換する。下色除去部634と黒生成部635は、濃度デ
ータC,M,YとUCR量βとスミ量σから下色除去と
黒生成を以下の計算例のように行う。
【0052】C(1)=C−β×MIN(C,M,Y) M(1)=M−β×MIN(C,M,Y) Y(1)=Y−β×MIN(C,M,Y) K(1)=σ×MIN(C,M,Y)
【0053】次に、マスキング部636は下色除去され
たC(1),M(1),Y(1)に対してインクの不要
吸収特性を以下の計算例で補正を行う。
【0054】C(2)=A11×C(1)+A12×M
(1)+A13×Y(1) M(2)=A21×C(1)+A22×M(1)+A2
3×Y(1) Y(2)=A31×C(1)+A32×M(1)+A3
3×Y(1) ただし、Aij(ij=1〜3)はマスキング係数であ
る。
【0055】次に、γ変換部637は、C(2),M
(2),Y(2),BK(1)に対して各々出力ガンマ
の調整をしたC(3),M(3),Y(3),K(3)
に変換する(C(3),M(3),Y(3),BK
(3)の各々信号に対応したインクで出力される画像濃
度と線形になるように補正する)。
【0056】ここで、プリントヘッドはインクを吐出す
るか否かの2つの状態しかない2値記録手段であるた
め、2値化処理部638は、多値データであるC
(3),M(3),Y(3),K(3)を各々疑似的な
階調形成がでるようにC′,M′,Y′,BK′へと2
値化変換処理を行う。
【0057】さらに、本例では、前述のMS7ステップ
で与えられる特色指示に応じて、色度図上所定のR,
G,Bの範囲(入力補正部632から与えられるR′,
G′,B′)を特色S1〜S4に置換えてプリントさせ
る指示を発生する色検出部631を設ける。当該指示は
信号Sとしてγ変換部637に供給され、γ変換部63
1は適切な特色信号S1(3)〜S4(3)を出力し、
更にこれを2値化処理部638にて2値化して、信号S
1′〜S4′を発生するようにしてある。
【0058】なお、特色とC,M,Y等とを混色させる
ことが望まれる場合には、特色の使用のみを指示するα
=0とC,M,Y等のみを使用するα=1との間で、そ
れぞれの混合比率を定めるデータを発生するようにすれ
ばよい。
【0059】しかし前述のように、捺染においては同じ
画像処理を行い、出力しても記録媒体てある布帛の繊維
種や織り方によって、得られる捺染物の色見は変動し、
期待する色見を再現するのは困難である。そこで本実施
例では、記録媒体として使用する布帛の種類によって画
像信号の変換を行い、各々の布帛種に適切な画像信号で
記録を行うことで色合わせを行う。
【0060】以下、画像信号の変換方法としては変換テ
ーブルを用いた方法について図9を参照して説明する。
【0061】まずステップS901にて布帛の種類の入
力を行い、あらかじめ登録してある布帛の場合は、ステ
ップS903にて記憶されている各布帛種に適応した変
換テーブルを選択する。一方、ステップS902にて登
録をしていない布帛種を記録媒体として用いる場合は、
ステップS904にて暫定変換テーブルを選択し、選択
されたテーブルを用いて画像信号を変換し、所定パター
ンの印字を使用する布帛に行う。一定条件下での捺染の
全処理行程を経た捺染物をステップS906にて読み取
り、検知した結果に基づいて、次のステップS907に
てあらかじめ設定してある暫定変換テーブルに対する補
正情報を算出し、変換テーブルの補正を行い、ステップ
S908にて各々の布種に適切な新規の変換テーブルを
作成する。
【0062】本実施例では前記所定パターンに、全色相
中からまんべんなく選出したカラーパッチの原画像デー
タを用い、また一定条件下での捺染の全処理行程を経た
捺染物からの色相の情報を得て、その結果より変換テー
ブルの補正を行ってもよい。ここでは、読み取り、検知
する手段に分光光度計を用い、得られた捺染物と原画で
あるカラーパッチとの色差を算出し、その結果より各色
相の色差が小さくなるように各条件下に応じたUCR部
β、スミ量σ、マスキング係数Aijの補正を行っても
よい。図9は、本実施例の画像信号の変換方法のキャリ
ブレーションを示すフローチャートである。
【0063】暫定変換テーブルに絹布のサテン地に適応
した変換テーブルを用い、未登録の綿布のサテン地を記
録媒体として用いる場合、綿布は絹布に比べて無彩色に
おけるCの色見が強くなるので、無彩色相のC成分が弱
くなるように変換テーブルの補正を行ってもよい。前述
の計算式で示した計算例を用いる場合には、βの値を2
0%増加、A11、A21、A31の値をそれぞれ20
%、10%、10%減少する補正を行ってもよい。
【0064】このようにして、使用する布種に応じて画
像信号の変換を行い、各々の布帛種に適切な画像信号で
記録を行うと、布帛種にかかわらず一定の色見が得られ
捺染物の色合わせを行うことができる。
【0065】尚、未登録の布帛種について作成した新規
変換テーブルは、随時、制御部1009の持つ変換テー
ブル記憶機能(不図示)に登録させてもよい。
【0066】(第2実施例)次に本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0067】捺染においては布帛種に適応した画像記録
信号で記録を行っても、前述した捺染の定着工程の状態
によって、得られた捺染物の色見が変動することもあ
る。そこで本実施例では、捺染の後処理工程の状態によ
って、画像信号の変換を行い、各状態に適切な画像信号
で記録を行う。
【0068】以下、画像信号の変換方法として変換テー
ブルを用いた方法について図10を参照して説明する。
【0069】ここでは、適切な変換テーブルの選択方法
として、あらかじめ登録してある定着工程の状態の場合
は、ステップS1003にて各状態に適応した変換テー
ブルを選択する。一方、登録をしていない定着工程の状
態の場合、あるいは定着工程の状態が明確でない場合
は、ステップS1004にて暫定変換テーブルを用い
て、画像データを作成し、ステップS1005にて所定
パターンの印字を使用する布帛に行う。ステップS10
06にて捺染の全処理工程を経た捺染物を読み取り、ス
テップS1007にて検知した結果に基づいて、暫定変
換テーブルに対する補正情報を得て、変換テーブルの補
正を行い、ステップS1008にて各状態に適切な新規
変換テーブルを得る。
【0070】本実施例では、前記所定パターンとして各
色材の100%濃度パターンを用い、各定着工程の状態
で捺染の全処理工程を経た捺染物より濃度O.D値の情
報を得て、その結果より各色間の濃度の強度関係が適切
になるように各状態に応じた関数f(xi)、(i=
c、m、y、bk、xiは各色材の色合わせ補正前のγ
補正後の濃度)を算出し、γ補正時に関数f(xi)で
補正を行ってもよい。図10は、本実施例の画像信号の
変換方法のキャリブレーションを示すフローチャートで
ある。
【0071】定着工程において蒸熱処理を行う場合にお
いて、蒸気量が外的要因によってスチーマの設定値まで
上がらない時は、蒸気量に左右されやすいCが特に変動
し濃度が低くなるので、出力γ補正時の補正関数係数f
(xi)をCの濃度が大きくなるようにf(xi)=k
*xc(kは補正係数、k>1)などの関数で変換テー
ブルの補正を行ってもよい。
【0072】このようにして捺染の定着工程の状態によ
って、画像信号の変換を行い、各状態に適切な画像信号
で記録を行うと、定着工程の状態による色見への影響を
低減することができる。
【0073】また特に、前記暫定変換テーブルに第1実
施例で使用する布帛種に適応した変換テーブルを用いる
と、より安定した色見を得ることができる。
【0074】尚、未登録の定着工程の状態について作成
した新規変換テーブルは、随時、制御部1009の持つ
変換テーブル記憶機能(不図示)に登録させてもよい。
【0075】また、本実施例で述べたほかに、画像信号
の変換方法として第1実施例で述べた方法を用いてもよ
い。
【0076】(第3実施例)次に本発明の第3実施例に
ついて説明する。
【0077】以下、本実施例の画像信号の変換方法に変
換テーブルを用いた方法について図11を参照して説明
する。
【0078】本実施例ではステップS1101,S11
02,S1103にて布帛種、定着工程の状態を含めて
実際の条件に適応した画像信号の変換を行い、次のステ
ップS1104で該実条件下で出力後捺染の全処理工程
を行い、ステップS1105にて得られた捺染物を読み
取り、S1106にて検知した結果に基づいて補正値を
作成する。さらに画像信号の最適化のための情報を得、
補正値を算出し用いた変換テーブルに対する補正を行
い、より実際の条件に適した新規変換テーブルを作成す
る作業(S1106〜S1110)を繰り返し行うこと
で、画像信号の最適化をはかり記録を行う。
【0079】ここでは、変換テーブルの補正方法として
は、第1、第2実施例で述べた方法を用い、各々の方法
で目標値を決め、目標値に到達した時点で補正を終了さ
せ最終変換テーブルを得る。第1実施例で述べた方法を
用いる場合は、目標値として実際に得られた捺染物と原
画像であるカラーパッチとの色差ΔEをΔE=3以内と
してもよい。また、第2実施例で述べた方法を用いる場
合には、目標を各色材の100%濃度の濃度O.D値の
絶対値が各色間で、同じになるようにしてもよい。図1
1は、本実施例の画像信号の変換方法のキャリブレーシ
ョンを示すフローチャートである。
【0080】このようにして布帛種、定着工程の状態を
含めて実際の条件に適応した画像信号の変換を行い、該
実条件下で出力後捺染の全処理工程を行い、得られた捺
染物を読み取り、検知した結果に基づいて、さらに画像
信号の最適化のための情報を得、補正値を算出し用いた
変換テーブルに対する補正を行い、より実際の条件に適
した新規変換テーブルを作成する作業を繰り返し行うこ
とで、画像信号の最適化をはかり記録を行うと、常に一
定の色見が得られ、原画デザインに対してさらに色調を
合わせた捺染物を得ることができる。
【0081】(その他の実施例)本発明は、特にインク
ジェットプリント(記録)方式の中でも熱エネルギーを
利用して飛翔的液滴を形成し、プリントを行うインクジ
ェット方式のプリントヘッド、プリント装置において優
れた効果をもたらすものである。
【0082】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動
信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネル
ギーを発生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰
を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応し
た液体(インク)内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液
体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成
する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に
気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液
体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0083】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0084】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変
換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流
路)の他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている
構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米
国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明
に含まれるものである。
【0085】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0086】さらに、プリント装置がプリントできる最
大プリント媒体の幅に対応した長さを有するフルライン
タイプのプリントヘッドとしては、上述した明細書に開
示されているような複数プリントヘッドの組み合わせに
よってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1
個のプリントヘッドとしての構成のいずれでもよいが、
本発明は、上述した効果を一層有効に発揮することがで
きる。
【0087】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプのプリントヘッ
ド、あるいはプリントヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプのプリントヘッドを
用いた場合にも本発明は有効である。
【0088】また、本発明のプリント装置の構成として
設けられる、プリントヘッドに対しての回復手段、予備
的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安
定できるので好ましいものである。これらを具体的に挙
げれば、プリントヘッドに対してのキャッピング手段、
クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換
体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み
合わせによる予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行
う予備吐出モードを行うことも安定したプリントを行う
ために有効である。
【0089】さらに、プリント装置のプリントモードと
しては黒色等の主流色のみをプリントモードだけではな
く、プリントヘッドを一体的に構成するか複数個を組み
合わせによってでもよいが、異なる色の複色カラー、ま
たは混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0090】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用プリント信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0091】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーのプリント
信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インク
として吐出するものや、プリント媒体に到達する時点で
は既に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによ
って初めて液化する性質のインクの使用も本発明には適
用可能である。このような場合インクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0092】さらに加えて、本発明に係るプリント装置
の形態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の
情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設
けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、
さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を
採るものであっても良い。
【0093】次に、前述したようにインクジェット捺染
用布帛の要求される性能として、発色性、高染着率、イ
ンクの乾燥性、不規則なインクの滲みがないこと、搬送
性を挙げた。
【0094】また、それらの要求を満足するため前処理
を施すことが知られており、前処理の例として、布帛
に、アルカリ性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶
性金属塩、尿素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有
させる処理を挙げた。
【0095】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0096】水溶性高分子としては、トウモロコシ,小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,
ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0097】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系
化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0098】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMg
Cl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩
類が好ましい。
【0099】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0100】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。
【0101】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0102】以上述べた後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着
等の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法が、公知の書籍に多数記載さ
れている。
【0103】なお、プリント用媒体としては、布帛,壁
布,刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィ
ルム等が挙げられ、布帛とは、素材,織り方,編み方を
問わず、あらゆる織物,不織布およびその他の布地を含
む。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、捺
染物の色見に変動を生じさせる布帛の種類や記録後の定
着工程の状態に差異があっても、常に記録前に期待する
色調の捺染物を得ることが可能になった。
【0105】また、本発明においては、同じ条件下であ
ればどの色相においても常に記録前に期待した色相を再
現することが可能になったので、色相ごとに色合わせを
する必要がなくなり捺染工程におけるさらなる時間短縮
が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の捺染システムの全体構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施例に適用されるインクジェット記録部の
機械的な概略構成を示す斜視図である。
【図3】同じくインクジェット記録部の平面図である。
【図4】本実施例のインクジェット記録部と布帛給送部
の機械的構成の概略を示す側断面図である。
【図5】そのプリントヘッド周辺の構成例を示す斜視図
である。
【図6】捺染物の後処理工程の一例を示すブロック図で
ある。
【図7】本実施例の捺染システムの捺染処理手順の概要
を示すフローチャートである。
【図8】本実施例の画像処理部の処理手順の概要の一部
を示すフローチャートである。
【図9】記録媒体である布帛種に応じて画像信号の変換
方法のキャリブレーションを示すフローチャートであ
る。
【図10】捺染の定着工程の状態に応じて画像信号の変
換方法のキャリブレーションを示すフローチャートであ
る。
【図11】画像信号の最適化をはかるための画像信号の
変換方法のキャリブレーションを示すフローチャートで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 111 A H04N 1/23 101 C 5/202 B41J 3/04 103 X

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる色のインクを吐出する複
    数のインクジェットヘッドを備え、該インクジェットヘ
    ッドにより記録媒体上にインクを付着させて画像を形成
    するインクジェット記録装置において、 入力される画像信号を前記インクジェットヘッドの吐出
    用信号に変換する処理を行う画像信号処理手段と、 前記記録媒体の種類に応じて、前記画像信号処理手段に
    おける画像信号の変換を行う画像信号変換手段とを備え
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記画像信号はR,G,Bの輝度データ
    であり、 前記画像信号処理手段は、前記輝度データを、前記異な
    るインクに対応する濃度データに変換する濃度データ変
    換手段と、前記濃度データを吐出用信号に変換する2値
    化処理手段と、からなることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記画像信号はR,G,Bの輝度データ
    であり、 前記画像信号処理手段は、前記輝度データを、前記異な
    るインクに対応する濃度データに変換する濃度データ変
    換手段と、前記濃度データをマスキングするマスキング
    部と、前記マスキング部によりマスキングされた濃度デ
    ータをγ変換するγ変換部と、前記γ変換された濃度デ
    ータを吐出用信号に変換する2値化処理手段と、からな
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記画像信号変換手段は、前記マスキン
    グ部のマスキング係数を変更することを特徴とする請求
    項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記画像信号変換手段は、前記γ変換部
    によるγ変換を変更することを特徴とする請求項3に記
    載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記画像信号変換手段は、前記記録媒体
    の最終出力結果に基づいて画像信号の変換を行うことを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクジェットヘッドによる記録
    後、前記記録媒体へインクの定着を施す定着手段を備
    え、前記画像信号変換手段は、前記定着手段による定着
    後の記録媒体の状態に基づいて画像信号の変換を行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体へインクの定着を施す定着
    手段を備え、前記画像信号変換手段は、前記インクジェ
    ットヘッドによる記録後のインクを定着させる定着工程
    を施した記録媒体の状態に基づいて画像信号の変換を行
    うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体に記録された画像を読取る
    読取り手段を備え、 前記画像信号変換手段は、前記読取り手段による読取り
    結果に基づいて画像信号の変換を行うことを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体の種類に応じて前記画像信号
    変換手段による変更を指定する変換テーブルと、記録媒
    体の種類を入力する媒体種入力手段とを有することを特
    徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録装置。
  11. 【請求項11】 入力された媒体種に対応する前記変換
    テーブルに基づいて前記画像信号を変換し、得られた吐
    出信号に基づいて記録を行うとともに、前記読取り手段
    による読取り結果が所望の結果となるまで前記画像信号
    を変換して記録を行う制御手段を有することを特徴とす
    る請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体は布帛であることを特徴
    とする請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録装置。
  13. 【請求項13】 それぞれ異なる色のインクを吐出する
    複数のインクジェットヘッドを備え、該インクジェット
    ヘッドにより記録媒体上にインクを付着させて画像を形
    成するインクジェット記録装置の色味調整方法におい
    て、 入力される画像信号を前記インクジェットヘッドの吐出
    用信号に変換する処理を行う画像信号処理ステップと、 前記記録媒体の種類に応じて、前記画像信号処理ステッ
    プにおける画像信号の変換を行う画像信号変換ステップ
    とを備えることを特徴とする色味調整方法。
  14. 【請求項14】 前記画像信号はR,G,Bの輝度デー
    タであり、 前記画像信号処理ステップは、前記輝度データを、前記
    異なるインクに対応する濃度データに変換する濃度デー
    タ変換ステップと、前記濃度データを吐出用信号に変換
    する2値化処理ステップと、からなることを特徴とする
    請求項13に記載の色味調整方法。
  15. 【請求項15】 前記画像信号はR,G,Bの輝度デー
    タであり、 前記画像信号処理ステップは、前記輝度データを、前記
    異なるインクに対応する濃度データに変換する濃度デー
    タ変換ステップと、前記濃度データをマスキングするマ
    スキングステップと、前記マスキングステップによりマ
    スキングされた濃度データをγ変換するγ変換ステップ
    と、前記γ変換された濃度データを吐出用信号に変換す
    る2値化処理ステップと、からなることを特徴とする請
    求項13に記載の色味調整方法。
  16. 【請求項16】 前記画像信号変換ステップは、前記マ
    スキングステップのマスキング係数を変更することを特
    徴とする請求項15に記載の色味調整方法。
  17. 【請求項17】 前記画像信号変換ステップは、前記γ
    変換ステップによるγ変換を変更することを特徴とする
    請求項15に記載の色味調整方法。
  18. 【請求項18】 前記画像信号変換ステップは、前記記
    録媒体の最終出力結果に基づいて画像信号の変換を行う
    ことを特徴とする請求項13乃至17のいずれかに記載
    の色味調整方法。
  19. 【請求項19】 前記インクジェットヘッドによるイン
    クの付着された前記記録媒体へインクの定着を施す定着
    ステップを備え、前記画像信号変換ステップは、定着ス
    テップによるインクの定着を施した記録媒体の状態に基
    づいて画像信号の変換を行うことを特徴とする請求項1
    3至18のいずれかに記載の色味調整方法。
  20. 【請求項20】 前記記録媒体に記録された画像を読取
    る読取りステップを備え、 前記画像信号変換ステップは、前記読取りステップによ
    る読取り結果に基づいて画像信号の変換を行うことを特
    徴とする請求項13乃至19のいずれかに記載の色味調
    整方法。
  21. 【請求項21】 前記記録媒体は布帛であることを特徴
    とする請求項13乃至20のいずれかに記載の色味調整
    方法。
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