JP2011212852A - 印字装置および印字方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被印字物Pの地組織の領域および起毛組織の領域にそれぞれ対応するインクジェットヘッド4および5から対応する領域に発色のための液滴を供給して被印字物Pを再現目標色に発色させる。
【選択図】図1
Description
多様化した織物としては、例えば、織物の地組織の表面を毛羽立てた起毛織物、地組織の表面にパイルを織り出したパイル織物、地組織に樹脂製のフック・ループ部を取り付けた面ファスナーなどがある。このような起毛部分と地組織、パイル部分と地組織、ファスナーのフック・ループ部分と地組織等の互いに異なる複数の領域を有する被印字物においては、領域毎にインクの着弾率、インクの発色率などが異なるため、同様の印字条件で印字してもそれぞれの領域で異なる発色を示す。また、これら複数の領域は非常に近接して配置されていたり、厚み方向に配置されていたりするため、例えばインクジェット印字において打滴位置の制御で所望の領域の着色を制御することは困難である。このような問題に対し、それぞれの領域の発色特性に対応して印字条件を変えることで再現目標色と同様に発色させる方法がとられている。
また、前記被印字物の各領域をそれぞれ対応する前記液滴供給装置で発色させる際の発色情報を予め格納したデータベースをさらに有し、前記演算部は、印字しようとする前記被印字物の各領域の情報および前記再現目標色の情報に基づいて、前記被印字物の各領域が前記再現目標色に発色するような前記発色情報を前記データベースから抽出して、前記液滴供給装置から供給される液滴の供給条件を演算してもよい。
ここで、互いに異なる発色特性を有する複数の領域からなる被印字物に印字を行って再現目標色に発色させる印字方法であって、前記被印字物の複数の領域のうち少なくとも1つの領域をコロナ処理により親水化し、前記被印字物にインクジェット法によりインクの液滴を供給して前記再現目標色に発色させることができる。
図1に、本発明の実施形態1に係る印字装置の構成を示す。印字装置は、供給条件演算部1と、印字特性データベース(DB)2と、制御部9と、印字駆動部3と、インクジェットヘッド4および5とを有する。
供給条件演算部1は、印字特性DB2と接続されている。供給条件演算部1は、被印字物Pの情報および再現目標色の情報に基づいて印字特性DB2を検索し、被印字物Pの領域ごとに再現目標色に最も近い発色を示すインクジェットヘッド4および5のインク種とインク供給パラメータを抽出する。ここで、インク供給パラメータとしては、インクジェットヘッド4および5に出力する電圧、周波数、波形などが含まれる。また、供給条件演算部1は、被印字物Pの移動速度に基づいてインクジェットヘッド4および5のそれぞれからインクを打滴する時点を演算する。
制御部9は、印字駆動部3と接続されている。印字駆動部3は、制御部9から入力された電気信号に応じてインクジェットヘッド4および5をそれぞれ駆動する。
印字駆動部3は、インクジェットヘッド4および5と接続されている。インクジェットヘッド4および5は、例えば圧電素子の伸縮動作を利用してインクを打滴する、いわゆるインクジェット方式の印字ヘッドであり、4種類のインクY,M,C,Kを打滴する。インクジェットヘッド4は、被印字物Pに対して垂直方向からインクを着弾させるものである。例えばインクジェットヘッド4は被印字物Pの地組織の領域と起毛組織の領域の両方に印字出来るが、起毛組織の領域より地組織の領域に優位に印字出来るものである。一方、インクジェットヘッド5は、被印字物Pに対して斜め方向からインクを着弾させるものであり、例えば被印字物Pの起毛組織の領域を優位に発色させるものである。
また、被印字物Pがポリエステル以外の絹、綿、毛繊維の場合にはそれぞれ適した色材を用い、適した処理装置が配置される。
K/S=(1−Rc)2/2Rc ・・・ (1)
(K/S)mix
=Jy(K/S)y+Jm(K/S)m+Jc(K/S)c+Jk(K/S)k ・・・ (2)
また、この明細書において、「インク」とは、色材を所定濃度で溶解または分散させたものと定義する。さらに、「色材」は、発色を行うものであって、染料、顔料、色素、塗料などを含むものとする。
続いて、供給条件演算部1は、被印字物Pの地組織及び起毛組織の各領域の再現目標から発色を示す発色情報目標に変換する。発色情報としては、インク中のYMCK色材の地組織及び起毛組織の各領域への着弾量としても良い。また、発色情報は、地組織及び起毛組織の各領域の光学反射率から求まるL*a*b*のような測色値にしても良い。
供給条件演算部1は、印字特性DB2のデータを用い、地組織及び起毛組織の各領域の発色情報が発色情報目標となるようなインクジェットヘッド4及び5の全インク種(YMCK×2=8種)のインク供給パラメータを求める。
なお、供給条件演算部1は、印字特性DB2のデータを用い、インクジェットヘッド4及び5の全インク種のインク供給パラメータを与えたときの発色を予測し、発色情報を計算し、発色情報が発色情報目標になるようなインク供給パラメータの組み合わせを最適化手法で求めることも出来る。具体的にはクベルカ・ムンクの式を使用してK/Sを利用し、印字量と発色情報の関係を求め、シンプレックス法による線形計画法、逐次近似法、遺伝的方法等の最適化手法が使用できる。また、供給条件演算部1は、印字特性DB2の中の発色再現目標に近いインク供給パラメータの組み合わせを複数求めそれらの補間により最適なインク供給パラメータを求めることも出来る。
図3に実施形態2に係る印字装置の構成を示す。この実施形態2は、被印字物Pに印字した後に被印字物Pにおける光学特性を計測し、その計測結果から再現目標色と同様の発色を実現するように補正して印字するものである。本実施形態に係る印字装置は、図1に示した実施形態1の印字装置において、被印字物Pの進行方向に対し乾燥装置8の下流側に計測装置20,21を配置し、計測装置20,21に印字結果計測値入力部22を接続すると共に、この印字結果計測値入力部22を供給条件演算部1に接続したものである。
計測装置20および21は、被印字物Pの表側および裏側からそれぞれ光学特性を計測し、発色量を測定するためのものであり、積分球を有する拡散測色器または拡散測色器で校正した光学センサなどから構成される。印字結果計測値入力部22は、計測装置20および21において得られた計測値を供給条件演算部1に入力することで、被印字物Pの印字結果をフィードバックするものである。供給条件演算部1は、印字結果計測値入力部22から入力された計測値が再現目標色と同様の発色を実現するように補正した打滴すべきインクの供給条件値を被印字物Pの各領域について求めるものである。
制御部9は入力されたインク供給パラメータをそれぞれのインクを打滴すべき時点で印字駆動部3に出力すると、印字駆動部3は、インク供給パラメータに応じた駆動信号をインクジェットヘッド4およびインクジェットヘッド5のヘッド部にそれぞれ出力し、被印字物Pの各領域にインクを打滴する。印字された被印字物Pは、加熱装置6で加熱された後、還元洗浄装置7で還元洗浄され、乾燥装置8で乾燥される。乾燥された被印字物Pは計測装置20および21により被印字物Pの表側と裏側からそれぞれ測色され、その計測値が被印字結果計測値入力部22を介して供給条件演算部1に入力される。
入力された計測値が再現目標色の色度の許容範囲外の場合、供給条件演算部1は、印字結果計測値入力部22から入力された計測値が再現目標色の色度に一致するように、インクジェットヘッド4およびインクジェットヘッド5の各ヘッド部から打滴すべきインクのインク供給パラメータをそれぞれ補正する。供給条件演算部1により補正されたインクのインク供給パラメータは制御部9に出力され、制御部9がインク供給パラメータに基づいて印字駆動部3によるインクジェットヘッド4およびインクジェットヘッド5の各ヘッド部の駆動を制御し、被印字物Pに印字される。なお、1度の補正で再現目標色の色度の許容範囲内に入らない場合には、許容範囲内に入るまで上記の補正を繰り返すことが好ましい。
図4に示されるように、実施形態1または2に係る印字装置において、インクジェットヘッド5の代わりに色材インク霧化器31を用いることができる。色材インク霧化器31は、超音波によりインクを霧化させて印字するものであり、少ない運動エネルギーを有するインク滴を被印字物Pに供給する。このため、色材インク霧化器31は、運動エネルギーの違いで着弾率が変化するような被印字物Pの領域を印字するのに適しており、例えば被印字物Pの起毛組織の領域を優位に発色させるのに適したものである。また、インクジェットヘッド4は、例えば被印字物Pの地組織の領域を優位に発色させるのに適したものである。
印字特性DB2には、インクジェットヘッド4および色材インク霧化器31に対して、複数のインク種と、複数のインク供給パラメータと、複数の被印字物の領域種とのそれぞれの組み合わせに対応する発色情報が予め格納されている。なお、被印字物Pは地組織の領域と起毛組織の領域からなり、起毛組織の領域は、図3において被印字物Pの下面に存在するものとする。
図5に示すように、実施形態1または2に係る印字装置において、インクジェットヘッド5の代わりにインクジェットヘッド32を用いてもよい。インクジェットヘッド32は、被印字物Pの移動方向に対してインクジェットヘッド4の上流側に配置され、インクジェット方式により親水化処理液を打滴して被印字物Pを親水化処理する。このように、インクジェットヘッド32は、例えばファスナーフック・ループ等のオープン領域(繊維が密に組織化されていない領域)に親水化処理液を打滴し、インクの着弾率を向上させる。このため、インクジェットヘッド32および4の併用は、例えばファスナーフック・ループを含む被印字物Pを印字するのに適したものであり、インクジェットヘッド4のみの使用は、例えば被印字物Pの地組織の領域を再現目標色に発色させるのに適したものである。なお、親水化処理液としては、親水性高分子化合物のアラビアガム、グアガム、ローカーストビンガム、シラツガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルローズ、ポリアクリル酸ナトリウムなどが界面活性剤と共に用いられる。
印字特性DB2には、インクジェットヘッド4および32に対して、複数のインク種と、複数のインク供給パラメータと、複数の親水化液供給パラメータと、複数の被印字物の領域種とのそれぞれの組み合わせに対応する発色情報が予め格納されている。ここで、親水化液供給パラメータとしては、インクジェットヘッド32に出力する電圧、周波数、波形などが含まれる。なお、被印字物Pは、地組織の領域とファスナーフック・ループの領域からなるものとする。
インクジェットヘッド32による、親水化処理液自身では発色を起こさないが、インクジェットヘッド4の打滴による色材のファスナーフック・ループの領域への着弾比率を増すことになる。印字特性DB2には、親水化液供給パラメータとYMCKインク供給パラメータとの組み合わせと、これらを組み合わせた打滴による色材のファスナーフック・ループの領域への着弾比率の変化が含まれる。
本実施形態では、インクジェットヘッド4は水を主体としたインクを想定し、親水化液を用いたが非水系インクの場合においても使用インクとの親和性の高い液を用いることが出来る。
なお、本実施形態では、被印字物Pの親水化処理を親水化液により行う方法を示したが、インクジェットヘッド32の代わりに被印字物Pの表面を改質するコロナ処理装置あるいはプラズマ照射装置を用いてもよい。図6に、インクジェットヘッド32の代わりにコロナ処理装置41を用いた印字装置を示す。コロナ処理装置41は、被印字物Pの移動方向に対してインクジェットヘッド4の上流側に配置され、電圧を印加する電源装置42と電源装置42から電圧が印加されてコロナ放電を発生させる放電電極43とを有する。コロナ処理装置41は、放電電極43の間にコロナ放電を発生させることにより、被印字物Pの複数の領域のうち少なくとも1つの領域をコロナ処理により優位に親水化させ、インクの着弾比率を向上させる。さらに被印字物Pの親水化効果を上げるために、親水化処理においてコロナ処理装置41とインクジェットヘッド32を併用させても良い。
また、図7に示すように、本実施形態の印字装置において、インクジェット方式により浸透液を被印字物Pに打滴するためのインクジェットヘッド10を印字駆動部3に新たに接続することもできる。インクジェットヘッド10は、被印字物Pの移動方向に対してインクジェットヘッド32の下流側で且つインクジェットヘッド4の上流側に配置される。被印字物Pのファスナーフック・ループの領域にインクジェットヘッド32から親水化処理液を供給すると共に、被印字物Pにおいて繊維が密に組織化されている地組織の領域に浸透液を供給する。その後、インクジェットヘッド4から被印字物Pにインクが供給されると、地組織の領域にインクジェットヘッド10から予め浸透液が供給されていることによりインクジェットヘッド4から供給された色材インクの地組織の領域への着弾比率が低下し、ファスナーフック・ループの領域のようなオープン領域に優先的に色材インクを着弾させることができる。なお、「浸透液」は、色材を溶解または分散させるための溶媒または分散媒を示し、「インク」は、色材を浸透液に所定濃度で溶解または分散させたものを示す。
図8に示すように、実施形態1または2に係る印字装置において、インクジェットヘッド4および5の代わりに色材インク霧化器33および34を用いてもよい。色材インク霧化器33は、超音波によりインクを霧化させた後に帯電させずに印字するものである。また、色材インク霧化器34は、被印字物Pの移動方向に対して色材インク霧化器33の上流側に配置され、インク滴を超音波により霧化させた後にインク滴を帯電させて印字するものである。色材インク霧化器34のインクは、インクを吐出するインク吐出部側と被印字物P側との間に電界発生装置35により電界を発生させることで帯電させる。これにより、色材インク霧化器34は、被印字物Pのインク滴と反対に帯電した領域に優位にインクを着弾させることができ、例えば被印字物Pの起毛組織の領域に所望の帯電を与えることで、再現目標色に優位に発色させるのに適したものである。一方、色材インク霧化器33は、例えば被印字物Pの地組織の領域を再現目標色に発色させるのに適したものである。なお、被印字物Pを選択的に帯電させるには、例えば、コロナ帯電器などのイオン発生器を用いて起毛部先端に帯電させる方法、摩擦帯電により起毛部を帯電させる方法、界面活性剤の供給等で繊維の電気抵抗を下げることで界面活性剤を供給していない部分を帯電させる方法などが利用できる。
印字特性DB2には、色材インク霧化器33および色材インク霧化器34に対して、複数のインク種と、複数のインク供給パラメータと、複数の被印字物の領域種とのそれぞれの組み合わせに対応する発色情報が予め格納されている。なお、被印字物Pは地組織の領域と起毛組織の領域からなり、起毛組織の領域は、図3において被印字物Pの下面に存在するものとする。
実施形態2に係る印字装置において、計測装置20および21は、被印字物Pの各領域の特徴に適したものが利用できる。例えば、図8に示すように、地組織の領域および起毛組織の領域を有する被印字物Pの発色量を測定する場合、被印字物Pの上側および下側に拡散照明51aおよび51bをそれぞれ配置すると共に被印字物Pの上側および下側から光学反射率を測定する光学センサ52aおよび52bをそれぞれ配置し、被印字物Pの斜め方向から光学反射率を測定する光学センサ53を配置してもよい。
なお、被印字物Pの光学特性を計測できれば拡散照明51aおよび51bならびに光学センサ52aおよび52bは被印字物Pの上側および下側の一方に配置すればよく、例えば図10に示すように、拡散照明51aと光学センサ52aを被印字物Pの上側のみに配置してもよい。
また、計測装置20および21は、例えば、図11に示すように、光学センサ53が計測する部分の起毛組織を水平に倒すように斜め方向からエアを吹き付けるエアノズル54を配置して光学特性の計測の精度を向上させることができる。
また、親水化液等の着弾率に影響を与えるインク種、インク供給装置については、これらの装置パラメータと、色材インクのインク供給装置、インク供給パラメータ等との組み合わせで各領域の発色特性が決まる。これらを含めて印字特性DB2に格納することが出来る。
このような印字特性DB2を利用すれば、印字対象となる被印字物の複数の領域にそれぞれ対応して、複数の液滴供給装置および複数のインク種から最適な液滴供給装置およびインク種を選択し、それらに適合したインク供給パラメータで印字を行うことにより、再現目標色の発色を実現することが可能となる。
実施形態1の印字装置において、印字特性DB2に格納されたデータを使い、1種のインクを大滴印字用のインクジェットヘッド4と小滴印字用のインクジェットヘッド5により起毛組織と地組織の各領域に打適して発色させる場合のインク供給パラメータを求める例を以下に示す。
印字特性DB2には、表1に示すように、インクジェットヘッド4及び5のそれぞれ最大印字量で規格化した印字量を打滴した場合の各領域の着弾率がデータとして格納されている。
地組織の領域を23%、起毛組織の領域を27%の印字を行い起毛組織の領域を若干濃くしたい場合、インクジェットヘッド4で20%印字を、インクジェットヘッド5で30%印字を行えばよいことがわかる。この計算には公知の最適化計算手法、印字特性DB2に格納されていないデータについては公知の補間手法を使うことが出来る。
また、複数のインク種を利用する場合には、印字特性DB2に格納されているインクジェットヘッド4および5による各領域の発色を各波長のK/Sで表すことができる。
実施形態4の印字装置において、印字特性DB2に格納されたデータを使い、インクおよび親水化処理液をインクジェットヘッド4およびインクジェットヘッド32により打適して起毛組織と地組織の各領域を発色させる場合のインク供給パラメータおよび親水化液供給パラメータを求める例を以下に示す。
親水化処理液を使用する場合のような被印字物Pの特定領域の着弾比率を変化させる処理については、表2に示すような格納データが有用である。印字特性DB2には、表2に示すように、インクジェットヘッド32からの親水化処理液の印字量と、インクジェットヘッド4からのインクの印字量の組み合わせに対応する各領域の着弾率が格納されている。
実施例1と同様にして、被印字物Pの各領域の発色が再現目標色となるようなインク供給パラメータおよび親水化液供給パラメータをこの印字特性DB2を使い求めることが出来る。
Claims (15)
- 互いに異なる発色特性を有する複数の領域からなる被印字物に印字を行って再現目標色に発色させる印字装置であって、
前記被印字物の複数の領域にそれぞれ優位に発色させるための液滴を供給する複数の液滴供給装置と、
前記被印字物を前記再現目標色に発色させるように前記複数の液滴供給装置からそれぞれ供給する液滴の供給条件を演算する演算部と、
前記複数の液滴供給装置を駆動する駆動部と、
前記演算部で演算された供給条件に基づいて、前記駆動部を制御する制御部と
を有することを特徴とする印字装置。 - 前記複数の液滴供給装置は、インクジェット法によりインクの液滴を供給する第1のインクジェット装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
- 前記複数の液滴供給装置は、前記第1のインクジェット装置とは異なる方向に向けてインクジェット法によりインクの液滴を供給する第2のインクジェット装置を含むことを特徴とする請求項2に記載の印字装置。
- 前記複数の液滴供給装置は、霧化したインクの液滴を供給する霧化器を含むことを特徴とする請求項2に記載の印字装置。
- 前記複数の液滴供給装置は、前記被印字物を親水化させる親水化液の液滴を供給する親水化液供給装置を含むことを特徴とする請求項2に記載の印字装置。
- 前記複数の液滴供給装置は、霧化したインクの液滴を帯電させて供給する第1の霧化器と、霧化したインクの液滴を帯電させずに供給する第2の霧化器とを含む請求項1に記載の印字装置。
- 前記演算部は、前記被印字物の各領域の情報および前記被印字物に印字しようとする前記再現目標色の情報に基づいて、前記液滴供給装置からそれぞれ供給する液滴の供給条件を演算することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の印字装置。
- 前記被印字物の各領域をそれぞれ対応する前記液滴供給装置で発色させる際の発色情報を予め格納したデータベースをさらに有し、
前記演算部は、印字しようとする前記被印字物の各領域の情報および前記再現目標色の情報に基づいて、前記被印字物の各領域が前記再現目標色に発色するような前記発色情報を前記データベースから抽出して、前記液滴供給装置から供給される液滴の供給条件を演算することを特徴とする請求項7に記載の印字装置。 - 前記複数の液滴供給装置からの液滴の供給により発色した前記被印字物を測色する計測装置と、
前記計測装置で前記被印字物を測色した結果を前記演算部に入力する計測値入力部とをさらに有し、
前記演算部は、前記被印字物を測色した結果と前記再現目標色の情報に基づいて、演算された各液滴供給装置からの液滴の供給条件を補正し、
前記制御部は、前記演算部で補正された供給条件で液滴が供給されるように、前記駆動部を制御することを特徴とする請求項7または8に記載の印字装置。 - 互いに異なる発色特性を有する複数の領域からなる被印字物に印字を行って再現目標色に発色させる印字装置であって、
前記被印字物の複数の領域のうち少なくとも1つの領域をコロナ処理により親水化させるコロナ処理装置と、
前記被印字物にインクジェット法によりインクの液滴を供給するインクジェット装置と、
前記コロナ処理装置と前記インクジェット装置を制御して前記被印字物を前記再現目標色に発色させるインク供給装置と
を有することを特徴とする印字装置。 - 前記被印字物の複数の領域は、起毛組織からなる領域を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の印字装置。
- 前記被印字物の複数の領域は、パイル組織からなる領域を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の印字装置。
- 前記被印字物の複数の領域は、ファスナーフック・ループからなる領域を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の印字装置。
- 互いに異なる発色特性を有する複数の領域からなる被印字物に印字を行って再現目標色に発色させる印字方法であって、
前記被印字物の複数の領域にそれぞれ優位にインクを供給する液滴供給装置から発色のための液滴を供給して前記被印字物を前記再現目標色に発色させることを特徴とする印字方法。 - 互いに異なる発色特性を有する複数の領域からなる被印字物に印字を行って再現目標色に発色させる印字方法であって、
前記被印字物の複数の領域のうち少なくとも1つの領域をコロナ処理により親水化し、
前記被印字物にインクジェット法によりインクの液滴を供給して前記再現目標色に発色させることを特徴とする印字方法。
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