JP2008221522A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電気的な記録ヘッド駆動タイミングだけでは1画素未満の記録位置補正が行えない構成においても、1画素未満の単位で吐出ノズル列間の記録位置ズレを補正して、正確な記録画像を形成することが可能にすること。
【解決手段】 被記録媒体上の画像記録位置を記録手段の駆動タイミングやデータずらしにて、1画素単位で調節可能にしておき、吐出ノズル列間で吐出角度が異なるヘッドを用いて、ヘッド−被記録媒体間を変えることで1画素未満の記録位置合わせを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 被記録媒体上の画像記録位置を記録手段の駆動タイミングやデータずらしにて、1画素単位で調節可能にしておき、吐出ノズル列間で吐出角度が異なるヘッドを用いて、ヘッド−被記録媒体間を変えることで1画素未満の記録位置合わせを行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、インクを吐出して画像記録を行なうインクジェット記録装置及び前記装置に適用するインクジェット記録ヘッドの記録装置への取り付け時の位置ずれ、インクジェット記録ヘッドの加工精度による位置や長さの狂いなどに起因して、印字画像形状が歪んでしまうのを防止するために、印字画像データや記録液滴の吐出タイミングなどで補正して、画像の位置合わせを行うこと(以下、「レジ合わせ」という)に関するものである。
従来、複数の吐出ノズル群を備え、これらインクジェットヘッドにより被記録媒体に画像を記録するインクジェットプリンタが知られている。このようなプリンタにおいて各色の吐出ノズル群による記録位置を合わせる(レジ合わせ)ために、これら各色の吐出ノズル群を用いて格子模様などの所定パターンの画像を記録紙に印刷し、その印刷結果を人の目で見たり、或いはスキャナなどの読取り手段を用いてその印刷された画像を読取り、その記録されたパターンのズレ量を算出することにより、各色の吐出ノズル群の記録位置ズレ量を求めている。
こうして求められた記録位置ズレ量に基づいて、各色の吐出ノズル群で記録される画像データを格納している各メモリよりの読出しタイミングを変更することにより、インクジェットヘッドの取り付け位置に応じて記録位置の調整を行っている。記録ヘッドのノズルの並び方向やそれに垂直な方向の細い線を印字してレジ合わせに使うことが多い。その線に合わせて画像データをずらしたり、実際に各色の吐出ノズル群の取り付けをずらしたりして、各ヘッドによる各印字画像のレジが合うようにしている。
従来例として、偶数番目と奇数番目のラスターを駆動時間差で1画素未満のズレの補正をするものがある(特許文献1参照)。
また、ヘッド-紙間を光学式センサーで測定して、起こり得るズレ量を吐出タイミングで補正するものがある(特許文献2参照)。
特開2002-86806号公報
特開2003-334941号公報
しかしながら上述した従来のレジ合わせ方法は、吐出タイミングを任意に補正できる場合を想定しているが、実際には、電気的な実装の都合で、1画素単位など粗い単位でしか補正できない構成に簡略化し、1画素未満の記録位置ズレの補正を諦めてしまう場合がある。たとえば、同色の記録液吐出ノズル列をノズルや吐出駆動素子の配置の都合や記録液の流路配管の都合などで、偶数奇数の2列に配置をずらした記録素子を組み合わせた形にしたり、さらに4列、8列に分けたりする場合がある。この場合、1画素単位でデータをずらすのみは、時間差分データを長く保持してずらすのではなく、画素単位でデータをずらしておけばよいので簡単である。しかし、1画素未満の記録位置を組み込むためには、吐出駆動素子の駆動タイミングが全吐出駆動素子で均等分割ではなくなるので複雑になる。ここで、記録位置ズレを残した場合、複数色を混ぜて記録される部分で、記録位置ズレの程度に応じて、色相がずれたりする恐れがある。複数の吐出ノズル列による記録で、吐出ノズル列間で記録位置を完全に合わせるのは難しいが、画質を向上し、色相の安定化を図るには、1/2画素、できれば1/4画素以内の記録位置ズレに抑えたい。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、複数の吐出ノズル列により記録される記録位置を正確に調整できるようにした記録方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は以下の様な構成を備える。即ち、複数の吐出ノズル列を持つヘッドまたは複数の記録ヘッドを有し、それらを用いてメモリに記憶された画像データに基づいて被記録媒体上に記録を行う記録装置であって、第1の吐出ノズル列または記録ヘッドにより所定のパターンを記録する第1の記録手段と、第2以降の吐出ノズル列または記録ヘッドにより所定のパターンを記録する第2以降の記録手段と、前記記録手段により記録された前記被記録媒体上の画像記録位置を記録手段の駆動タイミングにて、1画素単位で調節可能にしておき、吐出ノズル列間または記録ヘッド間で1画素以内の誤差に補正ができるようする。その上で、1画素以下については、ヘッドの傾きやなどを使ったり、斜め吐出する吐出ノズルとヘッドとメディア間の距離を組み合わせて使ったりして、記録位置をずらして補正をする。
さらに、インク色毎に列間距離の離れた偶数奇数ノズル列など複数列からなるヘッドチップを用いて、異なる色間のノズル列との補正をする場合に、インク色毎と色間で、ヘッドの傾き、斜め吐出する吐出ノズルとヘッドとメディア間の距離、という別の補正手段を用いたりする。あるいは、1画素未満の補正も吐出時間差のみで制御しやすい、異なる色間のノズル列の補正は、全て吐出時間差で補正したりするのも望ましい。
また、ここで、単に異なる色間でと書いたが、1色につき偶数奇数などのノズル列の1セットが複数セット有るような場合にも、インク色が異なる場合と同様に扱ってよい。例えば、セット間での記録位置補正は、全て吐出時間差で補正などの形をとっても構わない。
以下、添付図面を参照して、課題を解決するための好適な手段を詳細に説明する。
図1は本発明における、課題を解決するための手段の概要を示す図である。
図1において、図2のような記録液吐出ノズル列を複数持つ記録ヘッドを用い、この吐出ノズル列のうち、吐出ノズルから斜めに吐出する吐出ノズル列を少なくとも1列持ち、ノズル列を配した記録ヘッドと被記録媒体との距離を変えることで、異なる吐出ノズル列間の記録位置を調整できる構成を用いる。ここで図1は、記録ヘッドを矢印方向から見た図である。矢印に交差する方向に記録ヘッドと被記録媒体を相対移動しながら、記録液を吐出することで、記録画像を形成する。
例えば、複数の吐出ノズル列間の記録位置が1画素単位でしか調整できない場合は、それぞれの記録素子の記録位置は、図3のようになる。例えば、吐出ノズル列1がシアン色のインクで、吐出ノズル列2がマゼンタ色のインクを用いた場合、記録位置が一致して図4のようにちゃんと重ねられれば、1本のブルーの線になるが、図3の場合には、ブルーの線の両側でシアン寄りマゼンタ寄りに色がずれて見える場合が出てくる。
本発明では、1画素単位の記録位置補正については、データ移動や1画素単位でデータを送り出す時間をずらすことで実現し、1画素未満で補正する手段として、記録ヘッドと被記録媒体との距離を変えるという手段で実現する。吐出ノズル列1と2の吐出する角度が異なっていれば、吐出ノズル列1と2に対する被記録媒体との距離を別々に変えないでも、記録ヘッドと被記録媒体との距離を変えるだけで、吐出ノズル列1と2の記録位置を1画素未満の細かい刻みで変化させることが可能になり、これで補正が可能である。
もちろん、複数の吐出ノズル列を別々のヘッドにして、別々に記録ヘッドと被記録媒体との距離を変えられるようにするならば、吐出方向が被記録媒体に対して傾いてさえいれば、複数の吐出ノズル列間の吐出角度は同じでも構わない。
また、1画素単位で記録位置を前後ずらせば、±1/2画素以下のズレに補正可能な事になる。それなので、吐出ノズル列と被記録媒体の間の距離を変えることで記録位置が1/2画素変化するだけの補正幅が有れば、ほぼ完全に補正可能ということになる。
ところで、1画素未満の記録位置補正は、必ずしも完全に補正する必要は無い。というのは、完全な補正がベターであるが、1/4画素以下程度にズレを抑えれば、被記録媒体を目視した際に実用上問題ない画像品位が得られることも多い。ここで、吐出ノズル列と被記録媒体の間の距離を変えることで記録位置が1/4画素変化するだけの補正幅が有れば、記録位置ズレを1/4画素以下に抑えられることになる。
本発明を用いれば、電気的な記録ヘッド駆動タイミングだけでは1画素未満の記録位置補正が行えない構成においても、1画素未満の単位で吐出ノズル列間の記録位置ズレを補正して、正確な記録画像を形成することが可能になる。特に、1色の吐出ノズル列が偶数奇数ノズル列など、列間の距離の離れた複数ノズル列の集合から成り立っている場合で、1色の吐出ノズル列を複数ブロックのグループに分けた時分割駆動をする場合に役立つ。
本発明を実施するための最良の実施形態は、以下のようなモノになる。
同色の記録液吐出ノズル列をノズルや吐出駆動素子の配置の都合や記録液の流路配管の都合などで、1列ではなく図5のように偶数奇数の2列に配置をずらした記録素子を組み合わせたノズル配置にした記録ヘッドを用いた場合、偶数ノズル列と奇数ノズル列の記録位置を1画素単位でしか調整出来ないと、図6のような記録になり、これ以上は補正できずに、1列の記録が出来ずに、ジグザグの記録になってしまう。
ここで、実際のヘッドの吐出駆動では、偶数ノズル列と奇数ノズル列は、一列のノズル列として何ノズルおきかでグループ分けされて、各グループが同時駆動される時分割駆動が行われることが多い。図7は、8ブロックにグループ分けした場合に、時間方向で時分割した時間帯に、各グループの吐出駆動パルスを各ノズルに配置した吐出駆動素子に与えて、吐出駆動を行うことを示した図である。左右の縦の点線間が1駆動時間周期であり、これを繰り返す。グループ間の時分割間隔は一定に扱うのは簡単である。なぜなら、1画素単位で偶数ノズル列と奇数ノズル列の記録位置を1画素単位で合わせるのは、データ上で1画素単位ずらせば済むからである。
しかし、各吐出ノズル間の記録位置を1画素未満で制御するのは、このグループ間の間隔を時間タイミングでずらすことになるので、グループ間の時間間隔が一定ではなくなる。これは、駆動回路制御が複雑になって難しい。これを実現するには、時分割駆動の間隔を偶数ノズル列と奇数ノズル列が属するグループ間で間隔を変えなければならない。特に、グループ間の時間間隔を大きく調整しようとすると、複数のグループ間で同時に駆動信号を与える場合が出てきてしまう。こうなると、同時に駆動する吐出駆動素子の数が増えて、駆動電源容量不足になるし、それに見合う駆動電源容量を確保すると、駆動電源がコスト高になってしまう。
そこで、図5の矢印方向から見て、図1や図8のように、全部あるいは各色1列を除く吐出ノズル列が被記録媒体に対して傾いて吐出されれば、記録ヘッドと被記録媒体の間の距離を変えることで、偶数ノズル列と奇数ノズル列間の距離が1画素未満で変えられるので、偶数ノズル列と奇数ノズル列の駆動データ的な1画素単位のタイミングずらしと併せて制御することで、1画素未満の記録位置補正が可能になる。
その上、偶数ノズル列と奇数ノズル列の2列に分けるのではなく、さらに4列、8列などに分割した場合も、図9のように吐出方向をそれぞれ変えたり、図10のようにそれぞれの吐出ノズル列毎に吐出ノズル列と被記録媒体の間の距離を変えられるようにすることで、吐出ノズル列間の記録位置を1画素未満の細かい精度で補正することが可能になる。
以上のような構成で、偶数奇数ノズルなどの複数列に分割された記録液吐出ノズル列の場合を想定し、吐出ノズル列と被記録媒体の間の距離で同色の補正には対応できる。しかし、さらに異なる色の記録液吐出ノズル列間の記録位置ズレまで吐出ノズル列と被記録媒体の間の距離で同時に補正するには不十分である。すなわち、以下の実施例1で書く、各色1列である列間=色間での記録位置補正で色間を補正するか、各色複数列の色毎複数列の補正をするかが、完全には両立しない。
ここで、異なる色の記録液吐出ノズル列間では、時分割駆動に絡む理由で、1画素未満の記録位置補正がやりにくくなるような制約は少ない。また、同じ色でも、駆動が独立した記録液吐出ノズル列群が複数有る場合も、異なる色の記録液吐出ノズル列間と同じく、時分割駆動に絡む理由で、1画素未満の記録位置補正がやりにくくなるような制約は少ない。
この場合、時分割駆動で一緒に取り扱われる記録液吐出ノズル列は、本実施形態の前半で書いたのと同じ、吐出ノズル列と被記録媒体の間の距離を変える方法で記録位置補正を行えば良い。しかし、時分割駆動で一緒に取り扱われない駆動が独立している、異なる色の記録液吐出ノズル列間や、同色の記録液吐出ノズル列群が複数有る場合の駆動が独立しているノズル列群間などは、吐出駆動タイミングをずらすことで補正することも比較的簡単である。
このことから、各色の記録液吐出ノズル列がそれぞれ独立した記録ヘッドであり、各色が偶数奇数ノズルなど複数に分かれている場合などにおいて、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離を各色毎に変えられる場合などは、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離を各吐出ノズル列、すなわち色毎に変えることで、簡単に各色の複数吐出ノズル列間の記録位置ズレ補正が実施できる。そのうえ、異なる色の吐出ノズル列間まで、吐出駆動タイミングをずらすことで補正することが可能である。たとえば、各色に1ヘッド用いて、複数色分ヘッドを並べることの多いフルマルチプリンターなどでは、ヘッド毎に記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離を変えるのが比較的容易なので、特に適した形態である。
なお、あるインクジェット記録ヘッドにおいて、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離を1mm変えることで、偶数ノズル列による記録位置と奇数ノズル列による記録位置の間の距離が6.7μm変化することが確認できた。例えば、1200dpiの記録に於いては、1画素が21μmだから、記録位置ズレを1/4画素以内の精度に制御するには、このヘッドの場合、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離を最大0.8mm変えれば良いことになる。ここで、吐出ノズル自体の方向や吐出ノズルと吐出用ヒーターの中心軸を結ぶ方向を被記録媒体に垂直な方向に対して傾けることなどで、さらに意図的に吐出方向を傾ける工夫をすれば、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離の変化がより少なくとも、十分な記録位置制御が可能になるはずである。
先に記した課題を解決するための手段と同様、吐出ノズル列間の記録位置補正を行う。ここで、吐出ノズル列が基本的にはそれぞれ異なる記録液を吐出することを想定する。ただし、異なる記録液を入れて使用できるノズル列に同色の記録液を入れ、同色の吐出ノズル列が複数有る場合を含んでいても構わない。このことから、各色の記録液吐出ノズル列がそれぞれ独立した記録ヘッドであるか、独立したヘッドチップを組み合わせたヘッドである場合には、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離を各吐出ノズル列、すなわち色毎に変えることで、簡単に各吐出ノズル列間の記録位置ズレ補正が実施できる。たとえば、各色に1ヘッド用いて、複数色分ヘッドを並べることの多いフルマルチプリンターなどには、特に適した形態である。
最良の実施形態では、吐出ノズル列を偶数奇数の2列などの複数列に分割した場合を想定し、吐出タイミングによる1画素単位の記録位置補正と、被記録媒体に対して複数の吐出ノズル列間で異なる角度で吐出し、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離による1画素未満の細かい精度の記録位置補正から成り立っていた。
しかし、本実施例では、記録液吐出ノズルと被記録媒体の距離による1画素未満の細かい精度の記録位置補正の代わりに、図11のように被記録媒体に対して複数の吐出ノズル列間で平行でも構わないながら、吐出ノズル列が付いた記録ヘッドチップと被記録媒体の傾きを変えることで、吐出ノズル列間の被記録媒体上での距離が変化させる。これを利用して1画素未満の細かい精度の記録位置補正を行う。
例えば、偶数ノズル列と奇数ノズル列自体が200μm離れて配置されて、記録ヘッドの吐出ノズルが配置されたヘッドフェイス面から垂直方向に平行に吐出される場合、記録ヘッドと被記録媒体が相対的に±9.3°傾けば、記録位置ズレを1200dpiの記録に於ける1画素である21μmの1/4以内の精度に制御可能になる。
上記の最良の実施形態や実施例では、吐出ノズル列に交差する方向に記録ヘッドと被記録媒体が相対移動しながら記録液を吐出しながら記録を行う、記録ヘッドと被記録媒体が相対移動する方向の記録位置補正に関わるものであった。
しかし、本実施例では、図12のようにヘッドチップを複数持ち、複数のヘッドチップを各ヘッドチップの吐出ノズル列方向に図のように並べて、つなぎ合わせたように記録を行う長い列状の吐出ノズル列を構成する場合についての形態である。図13(a)のように記録ヘッドチップと被記録媒体の距離を変えることで、各ヘッドチップの吐出ノズル間の記録位置が吐出ノズル列方向に広がる、または狭まるヘッドチップを用い、1画素未満の記録位置補正を行う。あるいは、図13(b)のように記録ヘッドチップと被記録媒体の距離を変えることで、各ヘッドチップ間の記録位置が近付くまたは逆に遠ざかるヘッドチップを用い、1画素未満の記録位置補正を行う。これにデータ移動などによる1画素単位の記録位置合わせを組み合わせることで、ヘッドチップ間の取り付け精度などによるズレを補正して、各ヘッドチップ間で記録画像のつなぎ目が目立たないように記録位置を正確につなぎ合わせることができるようになる。
吐出ノズル列を偶数奇数の2列などの複数列に分割した、第2から4の実施の形態場合、分割した複数列による記録位置を一致させるのではなく、意図的に偶数奇数ノズル間の記録位置を半画素ずらして、記録のための吐出時における記録ヘッドと被記録媒体の相対移動速度を2倍に変えれば、図14のような千鳥配置(市松模様状)の記録位置に記録を行うインク節約してかつ高速記録が可能なドラフト記録ができる。
さらに、記録のための吐出時における記録ヘッドと被記録媒体の相対移動速度を2a倍(aは小数も可能)に変えれば、図15のように100%超えまたは100%未満の任意の記録密度が実現でき、被記録媒体やインク種の組合わせ特性に応じた記録密度を実現しながら、記録ヘッドの最大駆動周波数を生かした高速記録も可能である。
以上、いくつかの実施例を挙げてきたが、記録ヘッドチップの吐出ノズルが配置されたフェイス面に対して、垂直でない吐出を行うために、ノズルの穴を斜めに開けたり、発泡吐出のための駆動ヒーターの配置をノズル穴中心に対して偏らせる、ヘッド内のインク供給流路を偏らせる、フェイス面の撥水処理を偏らせるなど、吐出方向を意図的にずらしたモノを使うのが、本発明の実施の際には有効である。ただし、実施例2の場合は、フェイス面に対して、垂直吐出でも、被記録媒体を記録ヘッドに対して傾けることで実施は可能である。
Claims (11)
- 複数の記録ノズルが列状に並ぶ記録ヘッドと記録メディアを記録ノズル列方向に交差する方向へ相対移動させながらインクを吐出することで記録し、複数の記録ノズル列間の記録位置を電気駆動的な方法を用いて画素単位で記録位置合わせが出来る記録装置に於いて、記録メディア表面垂直方向から傾いた方向に記録液吐出をする記録ヘッドを用い、ヘッド-紙間の距離を変えることで、複数ノズル列間の1画素単位未満の記録位置合わせも併用することが特徴であるインクジェット記録装置。
- 記録ヘッドのノズル列が偶数ノズル列と奇数ノズル列の間で距離が離れ、記録メディア上で1列として記録されるように、記録ノズル列方向に交差する記録方向の吐出時間差で画素単位の記録位置合わせをする請求項1のインクジェット記録装置に於いて、偶数ノズル列と奇数ノズル列それぞれの吐出方向が記録メディアに向かって離れる方向または近付く方向に吐出する記録ヘッドを用い、ヘッド-紙間の距離を変えることで、偶数ノズルによる記録ドット列と奇数ノズルによる記録ドット列間の1画素単位未満の記録位置合わせも併用することが特徴であるインクジェット記録装置。
- 偶奇ノズル列セットからなるヘッドチップを複数用いたインクジェット記録装置に於いて、偶数ノズルによる記録ドット列と奇数ノズルによる記録ドット列間の記録位置合わせは、請求項2の構成で1画素単位の記録位置合わせと、各偶奇ノズル列セットからなるヘッドチップ毎にヘッド-紙間を変える1画素未満の記録位置合わせで偶奇ノズル列セットからなるヘッドチップ毎にヘッド-紙間を変えて実施し、異なる偶奇ノズル列セット間の記録位置合わせは、電気駆動的な方法を用いて1画素未満まで調整するか、あるいは電気駆動的な方法を用いたうえで、ノズル列方向を軸にヘッドチップを記録メディアと相対的に傾け、傾け具合をそれぞれの偶奇ノズル列セットからなるヘッドチップ毎に調整することで、異なる偶奇ノズル列セット間の1画素未満のレジ合わせもすることを特徴とした、請求項2のインクジェット記録装置。
- 記録ヘッドのノズル列が偶数ノズル列と奇数ノズル列の間で距離が離れ、記録メディア上で1列として記録されるように、記録ノズル列方向に交差する記録方向の吐出時間差で画素単位の記録位置合わせをする請求項1のインクジェット記録装置に於いて、ノズル列方向を軸にヘッドチップを記録メディアと相対的に傾け具合を調整することで、偶数ノズルによる記録ドット列と奇数ノズルによる記録ドット列間の距離を変え、偶数ノズルによる記録ドット列と奇数ノズルによる記録ドット列間の1画素単位未満のレジ合わせも併用することが特徴であるインクジェット記録装置。
- 記録ヘッドの吐出ノズル列を各色あたり偶数奇数の2列だけではなく、さらに多い複数列に分割して構成し、各色の吐出ノズル列間の吐出方向を異ならせるか、各吐出ノズルと被記録媒体の距離を変えるかで、各吐出ノズルによる記録位置間の1画素単位未満のレジ合わせもすることが特徴である請求項2ないし4のインクジェット記録装置。
- 複数の記録ノズルが列状に並ぶヘッドチップをノズル列方向に複数つないだ長尺ヘッドを用いたインクジェット記録装置に於いて、複数ヘッドチップ間で吐出方向が異なってノズル列方向に近付くまたは遠ざかるヘッドチップ構成で、ヘッド-紙間の距離を変えることとノズル列方向データずらしとの併用で、複数ヘッドチップ間で1画素単位未満の記録位置合わせをすることが特徴であるインクジェット記録装置。
- 複数の記録ノズルが列状に並ぶヘッドチップをノズル列方向に複数つないだ長尺ヘッドを用いたインクジェット記録装置に於いて、それぞれのヘッドチップがノズル列方向に、間隔が一様に狭まる、または広がる方向に吐出するヘッドチップを用い、ヘッド-紙間の距離を変えることとノズル列方向データずらしとの併用で、複数ヘッドチップ間で1画素単位未満の記録位置合わせをすることが特徴であるインクジェット記録装置。
- 吐出ノズル中心に対するヒーター中心位置をずらすことで、吐出ノズル中心から垂直方向から意図的に吐出方向をずれるようにしたインクジェット記録ヘッドを用いた請求項1ないし6のインクジェット記録装置。
- 請求項2ないし5の偶奇ノズル間の偶奇ドット着弾距離を変化させる方法と吐出時間差で1画素単位にずらす方法を用いて、意図的に偶奇ドットを1画素ずらすことで、同じヘッド駆動周波数で記録ヘッドと記録メディアの相対速度を2倍にして、千鳥配置位置にのみ記録しながら50%Dutyのドラフト記録を可能にしたインクジェット記録装置。
- 請求項2ないし5の偶奇ノズル間の偶奇ドット着弾距離を変化させる方法と吐出時間差で1画素単位にずらす方法を用いて、意図的に偶奇ドットをa画素ずらすことで、同じヘッド駆動周波数で記録ヘッドと記録メディアの相対速度を2a倍にして、縦横変倍の千鳥配置位置にのみ記録しながら50/a %Dutyの記録を可能にしたインクジェット記録装置。(aは整数だけでなく、小数も可能。)
- 被記録媒体種類やインク色間の特性差に応じた最大打込み量に合わせて、小数aの値を変化させて使うことを特徴とする請求項10のインクジェット記録装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011212852A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Fujifilm Corp | 印字装置および印字方法 |
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2007
- 2007-03-09 JP JP2007060342A patent/JP2008221522A/ja active Pending
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