JPH07213310A - 面ファスナー及びそのインクジェット印写方法 - Google Patents

面ファスナー及びそのインクジェット印写方法

Info

Publication number
JPH07213310A
JPH07213310A JP6026355A JP2635594A JPH07213310A JP H07213310 A JPH07213310 A JP H07213310A JP 6026355 A JP6026355 A JP 6026355A JP 2635594 A JP2635594 A JP 2635594A JP H07213310 A JPH07213310 A JP H07213310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
holding agent
loop
ink
ink holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6026355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3453423B2 (ja
Inventor
Norio Yoshida
則男 吉田
Yoshihiro Kanetani
義博 金谷
Kunihiko Ogawa
邦彦 小川
Haruko Koyanagi
治子 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiren Co Ltd, Kuraray Co Ltd filed Critical Seiren Co Ltd
Priority to JP02635594A priority Critical patent/JP3453423B2/ja
Publication of JPH07213310A publication Critical patent/JPH07213310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3453423B2 publication Critical patent/JP3453423B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】色差がなく均一に着色可能な面ファスナーと、
それを印写する方法を提供すること。 【構成】地組織の表面にフック及び/又はループーを有
する面ファスナーにおいて、フック及び/又はループの
下半部にインク保持剤を特に多く付着させたことを特徴
とする面ファスナー。 【効果】インクジェット印写した場合、地組織とフック
及びループの全体が色差のない均一な色相に着色され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シューズ、衣類、カバ
ン袋物等の開口部又は締め付け部等に取付けて使用する
面ファスナー及びその印写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】止着部がフック及び/又はループよりな
るいわゆる面ファスナーは、従前からシューズ、一般衣
類、袋物等の日常品として広く使用されている。近年、
更に産業分野でも採用が益々増大しており、面ファスナ
ーは、これらの産業用資材としても重要な部品となりつ
つある。面ファスナーは、その表面同志の接触によりフ
ックとループ同志が、相互に絡み合い止着するもので、
止着作用を行なうフック及び/又はループとそれらを保
持する地組織からなる。このように簡単な構造である
が、一旦接合すると相当な固着力を持ち、反対に外す時
は比較的簡単に外れることから、極めて便利である。今
日、消費者のニーズは簡便さを求める傾向が強まってお
り、例えば、シューズ、衣類、カバン等を使用する際、
面ファスナーは、このような消費者の要求によくマッチ
しており、ますますその用途が拡大されつつある。
【0003】面ファスナーは、止着部となるフック及び
/又はループとこれを支えて保持する地組織よりなる
が、この面ファスナーの染色は、従来は、主に浸染等に
より染色し、単色が主であった。然るに最近は、面ファ
スナーを使用する商品の高級化指向や、感性を求める傾
向が強くなり、多様化したファツション性が要求される
ようになってきた。従って面ファスナー自体もこれに対
応して、多様な図柄をカラフルな色調によって、しかも
感性を豊かに表現しなければならない必要に迫られてき
ている。その最も有効な方法としてファスナー面へプリ
ント加工を施すことにより柄付けを行なうことが考えら
れる。
【0004】しかし、プリント加工は、浸染とは異なっ
て多色の模様を付与できることは利点であるが、その表
面がプリントに適した平面とはなっていないので、加工
する上でそれが支障となる。即ち、面ファスナーの表面
に突出しているフック及び/又はループが突出してお
り、接触してプリントするためにはこれが支障となり、
少なくとも面ファスナーの機能を損なわずに図柄を付与
するには、一部の限定した図柄以外は表現できないこと
となる。このように、従来の面接触着色法であるプリン
ト加工では、市場が求めているように感性豊かなシャー
プで鮮明な図柄を付与することはできないのである。
【0005】従って現状では、例えば、シューズ、衣
類、カバン等に取り付けられた面ファスナーを、商品の
一部としてマッチした着色図柄を持つものにすることは
難しく、まして、面ファスナーの部分をデザインのポイ
ントとして利用することは困難である。将来、面ファス
ナーの持つ機能が、市場の要求にマッチすることで、ま
すますその用途が拡大される可能性があるが、ファッシ
ョン性の面での対応が必ずしも追いつかないことが予測
される。
【0006】以上のようなことから、最近ではプリント
や浸染等の手段を使わず、インクジェット手法による面
ファスナーへの着色法が試みられている。例えば特開平
3−69658号公報に示す如く、面ファスナーの表面
にその移送方向と略直角方向にインク液滴を噴射して画
素模様を形成しようとする方法である。この発明による
方法は、無接触着色のため、フックやループの如き表面
に凹凸があっても、その表面上方から間隔を隔ててイン
ク液滴を噴射することから、支障なく着色することが可
能である。しかし、この方法ではフックやループの全体
に渡って均一にインク液滴を乗せることはできない。
【0007】図5は、従来のこの方法により、フック及
びループを有する面ファスナーに対してインク液滴Iを
噴射した状態を模式的に示した図である。表面上方から
ほぼ直角方向に表面上にノズルNからインク液滴Iを噴
射しているため、図に示すように、フックFの上半分の
部分F1(即ち、曲がり部を含む部分)及び、ループL
の上半分の部分L1(即ち、曲がり部を含む部分)と地
組織Jは、総じて着色されるが、フックの下半分の部分
F2(即ち、根元を含む部分)及び、ループの下半分の
部分L2(即ち、根元を含む部分)は、着色状態が極め
て不良である。つまり、フック及びループの直接インク
を噴射を受け易い部分(フックの上半分の部分F1とル
ープの上半分の部分L1)と地組織Jは、着色が容易で
あるが、フック及びループの直接インクを噴射を受けに
くい部分(フックの下半分の部分F2やループの下半分
の部分L2)については着色しにくく、特に根元部にか
けては非常に困難である。
【0008】その理由は、フック及びループの下半分の
部分は、ちょうど立ち毛状、即ち垂直状であり、その方
向はインクの噴射方向とほぼ同方向を有しているので、
フック及びループの各々下半分の部分F2,L2に、的
確にインクを噴射せしめることができないからである。
又、フック及びループの上半分の部分F1,L1は、横
に曲がっているため、その方向はインクの噴射方向とほ
ぼ垂直を有しているので、フック及びループの各々上半
分の部分F1,L1には、的確にインクを噴射せしめる
ことができるからである。実際にインクジェット印写を
行うと、フック及びループの各々上半分の部分と地組織
は、求める色相に着色されるが、フック及びループの各
々下半分の部分には未着色部分が多く残っていることが
観察できる。従って、この方法によれば、フック及びル
ープの下半分の部分が充分に着色されないため、面ファ
スナーの表面において均一な色相、特に濃色の均一な色
相を得ることができず、全体としてのシャープな画像は
到底期待できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記諸問題の
解決を意図したものである。即ち、本発明の目的は、色
差がなく均一に着色可能な面ファスナーと、それを印写
する方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者ら
は、このような技術的な課題に対して、鋭意研究を進め
た結果、フックやループの着色しにくい部分にインク保
持剤を積極的に多く付着させておくと、均一な着色にな
ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させ
るに到ったものである。
【0011】即ち、本発明は、地組織の表面にフック及
び/又はループーを有する面ファスナーにおいて、フッ
ク及び/又はループの下半分の部分にインク保持剤を特
に多く付着させた面ファスナーに存する。
【0012】そして、地組織の表面にフック及び/又は
ループを有する面ファスナーに対し、フック及び/又は
ループの下半分の部分に特に多くインク保持剤を付着さ
せた後、インクジェット印写する面ファスナーのインク
ジェット印写方法に存する。
【0013】そしてまた、地組織の表面にフック及び/
又はループを有する面ファスナーにインク保持剤を付着
させる際、フック及び/又はループを有する側を下にし
た状態でインク保持剤を付着させることによりフック及
び/又はループの下半分の部分に特に多くインク保持剤
を付着させた後、インクジェット印写する面ファスナー
のインクジェット印写方法に存する。
【0014】そしてまた、インク保持剤を付着させる手
段としてパッド手法を用いた面ファスナーのインクジェ
ット印写方法に存する。そしてまた、インク保持剤を付
着させる手段としてノズルによる噴射手法を用いた面フ
ァスナーのインクジェット印写方法に存する。
【0015】
【作用】面ファスナーのフック及び/又はループの下半
分の部分にインク保持剤が特に多く付着されるので、イ
ンクジェット印写される際その部分も十分着色される。
【0016】
【実施例】図1はインク保持剤をフック及びループを有
する面ファスナーMに付着させるための手段を示す概略
図である。浴槽にはインク保持剤が入っており、該浴槽
の中程には浴槽ロールが設けられている。ここで用いら
れるインク保持剤としては、使用するインクに適用され
る色素、即ち染料に対して、実質的に非染着性である高
分子化合物が採用される。例えば特公平5−5953に
開示されている高分子化合物のアラビアガム、グアガ
ム、ローカーストビンガム、シラツガム、アルギン酸ナ
トリウム、カルボキシメチルセルローズ、ポリアクリル
酸ナトリウム等であり、用いる素材、色素によって最適
のものを選択する必要がある。ここで非染着性の高分子
化合物とは、用いる色素に対して全く染着しないと言う
意味ではなく、使用する色素濃度で被染体を着色せしめ
る時、被染体に希望する濃度を得られれば、その第一条
件を満たし、更に、該化合物の移行した色素が次工程の
発色、洗浄等で悪影響を及ぼさなければ第二の条件を満
たし、更に色素のロスが経済的に見合えば第三の条件を
満たしていることになる。この3つの条件を満たせば保
持剤として最適のものとなる。
【0017】次にフイードローラ1A、1Bは、面ファ
スナーを浴槽に送り込むためのものであり、まだインク
保持剤を処理されていない面ファスナーは、前方からフ
ック及びループを有する面を下にして、先ずこのフイー
ドローラ1A、1Bに送られてくる。補助ロール2は、
浴槽3に向かって送られてくる面ファスナーMを、方向
を変え浴槽に案内するためのものである。浴槽3で浴中
ローラ4を通る間に、面ファスナーには充分なインク保
持剤が付与され(パッド手法を用いた保持剤の付着)、
その後、方向を変えて浴槽から出て絞りローラに送られ
る。絞りローラ5A、5Bは、面ファスナーに付着され
ている余分なインク保持剤を絞り取る作用を行なうもの
で、面ファスナーに対して最終的に0.5〜20重量%
の量の範囲でインク保持剤が付与される。
【0018】また補助槽6は、浴槽3にインク保持剤を
補給するもので、送出管7から消耗された分適宜インク
保持剤が浴槽に供給される。絞りローラ5A、5Bの後
方には、スプレー装置8が配置されており、該装置のノ
ズル9から面ファスナーのフック及びループを有する面
に向かって下から保持剤が噴射される(ノズルによる噴
射手法を用いた保持剤の付着)。スプレー装置8のノズ
ル9は、面ファスナーの移送方向に傾斜しており、その
傾斜は、面ファスナー表面に対する噴射角度をθとする
と(図2参照)、噴射角度θは、30°以上80°以下
の範囲が良い。
【0019】面ファスナーは、フック及びループを有す
る面を下にして移動され処理されるため、根元付近の地
組織の部分の保持剤は、フック及びループの下半分の部
分に垂れ下がり、結果的にその部分が特に厚く多く付与
されるが、このスプレー装置8は、それをより完全に行
なうためのものである。即ち、ノズル9からインク保持
剤をフックおよびループの根元に向かって噴射してやる
ことで、面ファスナーのフック及びループの各々の下半
分の部分に厚く多くインク保持剤が付着されるのであ
る。スプレー装置8によるインク保持剤の付与量は、面
ファスナーに対して、0.05〜0.5重量%の量の範
囲であり、浴槽の絞りローラの後の付与量を基準とする
と、その1〜15%が好ましい。スプレー装置8へは、
補助槽6から送出管10を介して消耗された量に応じて
適宜インク保持剤が供給される。
【0020】以上のようにしてインク保持剤が付与され
た後は、無接触のまま乾燥工程(乾燥ゾーン11)を通
ることによって乾燥され、該保持剤は完全に付着安定化
される。インク保持剤を安定付着された面ファスナー
は、その後、ノズルヘッド12から染料インクが噴射さ
れることによりインクジェット印写が行なわれる。その
後、熱処理等の必要な処理が行なわれて染色が完了す
る。
【0021】次に、面ファスナーに対して保持剤が付与
されていく態様を説明する。先ず、面ファスナーがフッ
ク及びループを有する面を下にしてフイードローラ1
A、1Bに送られてくる。フイードローラ1A、1Bを
通過した面ファスナーMは、補助ローラ2を介して浴槽
3に送られ、その中に浸かり浴中ローラ4を通りなが
ら、インク保持剤が付与される。その後、浴槽3を出て
絞りローラ5A、5Bにより余分なインク保持剤Hを絞
り取られ、最適なインク保持剤を付与されたものに調整
される。この後、面ファスナーは、フック及びループが
下向きになって送られるので、地組織に付着されたイン
ク保持剤は、フック及びループの付け根近くの地組織か
ら下に垂れ下がってちょうど図3に示すようになる。
【0022】図3は、フックFの下半分の部分にインク
保持剤を付着せしめた状態及びループRの下半分の部分
にインク保持剤を付着せしめた状態を模式的に示した図
である(通常ループは複数のフイラメントよりなるの
で、ここでは2個のループのもので示している)。フッ
クにおいては、インク保持剤Hは、フックの根元部を取
り囲むように、逆独楽形乃至は火山形に近似の形状に付
着されている。またループにおいては、ループRの下半
分の部分にインク保持剤を付着せしめた状態を模式的に
示した図である(通常ループは複数のフイラメントより
なるので、ここでは2個のループのもので示してい
る)。インク保持剤Hは、ループの根元部を取り囲むよ
うに、フックと同様、逆独楽形乃至は火山形に近似の形
状に付着されている。もっともループ及びフックの上半
分の部分にも薄くインク保持剤は付与されている。
【0023】絞りローラ5A、5Bを通過した後は、面
ファスナーの地組織Jの部分の保持剤はフックF及びル
ープLの下半分の部分に垂れ下がり、結果的にその部分
が厚く多く付与される。スプレー装置8のノズル9よ
り、面ファスナーのフック及びループを有する面に向か
って下からインク保持剤が噴射されることにより、ここ
でまた再度保持剤が付与され、フック及びループの下半
分の部分にインク保持剤を確実に厚く多く付着させるこ
とができる。このノズル9は、面ファスナーの移送方向
に傾斜しており、面ファスナー表面に対する噴射角度θ
が30°以上80°以下の範囲で噴射される。
【0024】インク保持剤が付与された後は、無接触の
まま乾燥工程(乾燥ゾーン11)を通って乾燥されるう
ちに該保持剤は完全に付着安定化される。インク保持剤
を付着された面ファスナーは、その後ノズルヘッド12
から染料インクが噴射されることによりインクジェット
印写が行なわれる。図4は、印写される際の、フックF
又はループLの下半分の部分にインク保持剤を付着せし
めた状態を拡大して模式的に示した図である。
【0025】インク保持剤を有する面ファスナーの表面
に対し、略垂直方向からインク液滴が噴射され、この噴
射されたインク液滴I1,I2,I3が一旦保持され、
それが浸透する領域P1,P2,P3を示している。フ
ック又はループに噴射されたインク液滴I1,I2,I
3は、そのフック又はループの下半分の部分の周囲に火
山状に形成されているインク保持層に一旦保持される。
即ち、火山状に付着されたインク保持剤の頂部付近に噴
射されたインク液滴I1は、インク保持層のP1の部分
に保持され、次いで噴射されたインク液滴I2,I3,
は、それぞれインク保持層のP2,P3の部分に保持さ
れる。そして、インクジェット印写後の湿熱処理によっ
て、このインク保持剤に保持されている染料インクによ
り、フック又はループのインク保持剤に接している部分
は効果的に染着される。つまり、従来方法では染着され
なかった部分が染着されることになる。なお、インク液
滴I4,I5はインク保持層のP4,P5,の位置に保
持されることから、主に地組織部分の染着に寄与する。
印写された後は、熱処理がなわれて染色が完了する。
【0026】以上本発明を述べてきたが、この発明は実
施例に限定されるものではなく、必要に応じてその本質
から逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であ
る。例えば、浴槽を使ったパッド手法によりインク保持
剤を付着させているが、付着ロールに接触させることに
よる方法でも十分可能である。また対象となる面ファス
ナーは、ループとフックの両方を有するもの、ループだ
けのもの、或いはフックだけのものでもよいことは当然
である。そしてそのループやフックの形状は、他のもの
に引っ掛かる線状のものであれば、適応できることは当
然である。また、フック及び/又はループの下半分の部
分とは、必ずしも正確な半分を意味するものではなく、
従来から着色が困難であった垂直部分を含む部分を意味
することはいうまでもない。以下、実験例を示す。
【0027】〔実験例1〕図1に示す装置において、下
記(イ)〜(ホ)の条件で、インク保持剤を付与させた
後乾燥させて印写し図柄(5cm×5cm)を形成し
た。図6にその観察した結果を示す。 (イ)保持剤 アルギン酸ソーダ 10g/リットル 重曹 5g/リットル の溶液をパッドした。 (ロ)面ファスナー ポリエステル製マジックテープ〔(株)クラレ製〕 (経糸密度120本/吋、緯糸密度52本/吋) (ハ)保持剤付与率(絞りローラ後) 2% スプレー装置による保持剤付与率 0.1%
【0028】 (ニ)使用インク インクA インクB CI Disperse Red 127 5部 1部 陰イオン界面活性剤〔下記式(I)〕 4部 2部 消泡剤〔サーフイノール104E〕 0.05部 0.05部 〔日信化学(株)製〕 エチレングリコール 10部 10部 ケイ酸 0.1部 0.1部 イオン交換水 残部 残部 計 100部 100部
【0029】
【化1】
【0030】(ホ)インクジェット印写条件 オンデマンド方式シリアル走査型 ノズル径 60μ 駆動電圧 107V 周波数 5KHZ 解像度 180ドット/吋
【0031】〔実験例2〕図1に示す装置において、ス
プレー装置を使用しないで、下記(イ)〜(ホ)の条件
で、インク保持剤を付与させた後乾燥させて印写し図柄
(5cm×5cm)を形成した。図6にその状態を観察
した結果を示す。 (イ)保持剤(実験例1と同じ) (ロ)面ファスナー(実験例1と同じ) (ハ)保持剤付与率(絞りローラ後) 2% (ニ)使用インク(実験例1と同じ) (ホ)インクジェット印写条件(実験例1と同じ)
【0032】〔実験例3〕図1に示す装置において、ス
プレー装置を使用しないで、面ファスナーのフック及び
ループの面を上にして処理した場合である。下記(イ)
〜(ホ)の条件で、インク保持剤を付与させた後乾燥さ
せて印写し図柄(5cm×5cm)を形成し、その状態
を観察した。図6にその観察した結果を示す。 (イ)保持剤(実験例1と同じ) (ロ)面ファスナー(実験例1と同じ) (ハ)保持剤付与率(絞りローラ後) 2% (ニ)使用インク(実験例1と同じ) (ホ)インクジェット印写条件(実験例1と同じ)
【0033】
【発明の効果】面ファスナーのフック及びループの下半
分の部分にインク保持剤が付着されるので、インクジェ
ット印写した場合、地組織とフック及びループの全体が
色差のない均一な色相に着色される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はインク保持剤を面ファスナーに付着させ
るための具体的手法を示す概略図である。
【図2】図2は図1におけるノズルとループ及びフック
の関係を示した模式図である。
【図3】図3は、フック及びループの下半分の部分のイ
ンク保持剤の付着状態を模式的に示す図である。
【図4】図4は、印写される前のフック又はループの下
半分の部分にインク保持剤を付着せしめた状態を拡大し
て模式的に示した図である。
【図5】図5は、従来の方法により、面ファスナーに対
してインクを噴射した状態を模式的に示した図である。
【図6】図6は、実験例1、実験例2、及び実験例3の
実験結果を示すものである。
【符号の説明】
1A フイードローラ 1B フイードローラ 2 補助ローラ 3 浴槽 4 浴中ローラ 5A 絞りローラ 5B 絞りローラ 6 補助浴槽 7 送出管 8 スプレー装置 9 ノズル 10 送出管 11 乾燥ゾーン F フック F1 フックの上半分の部分 F2 フックの下半分の部分 H インク保持剤 I インク液滴 I1 インク液滴 I2 インク液滴 I3 インク液滴 I4 インク液滴 I5 インク液滴 I6 インク液滴 J 地組織 L ループ L1 ループの上半分の部分 L2 ループの下半分の部分 M 面ファスナー N ノズル P1 領域 P2 領域 P3 領域 P4 領域 P5 領域 P6 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 邦彦 東京都中央区日本橋3丁目8番2号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 小柳 治子 東京都中央区日本橋3丁目8番2号 株式 会社クラレ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地組織の表面にフック及び/又はループー
    を有する面ファスナーにおいて、フック及び/又はルー
    プの下半分の部分にインク保持剤を特に多く付着させた
    ことを特徴とする面ファスナー。
  2. 【請求項2】地組織の表面にフック及び/又はループを
    有する面ファスナーに対し、フック及び/又はループの
    下半分の部分に特に多くインク保持剤を付着させた後、
    インクジェット印写することを特徴とする面フアスナー
    のインクジェット印写方法。
  3. 【請求項3】地組織の表面にフック及び/又はループを
    有する面ファスナーにインク保持剤を付着させる際、フ
    ック及び/又はループを有する側を下にした状態でイン
    ク保持剤を付着させることによりフック及び/又はルー
    プの下半分の部分に特に多くインク保持剤を付着させた
    後、インクジェット印写することを特徴とする面ファス
    ナーのインクジェット印写方法。
  4. 【請求項4】インク保持剤を付着させる手段としてパッ
    ド手法を用いたことを特徴とする請求項3記載の面ファ
    スナーのインクジェット印写方法。
  5. 【請求項5】インク保持剤を付着させる手法としてノズ
    ルによる噴射手法を用いたことを特徴とする請求項3記
    載の面ファスナーのインクジェット印写方法。
JP02635594A 1994-01-29 1994-01-29 面ファスナー及びそのインクジェット印写方法 Expired - Lifetime JP3453423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02635594A JP3453423B2 (ja) 1994-01-29 1994-01-29 面ファスナー及びそのインクジェット印写方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02635594A JP3453423B2 (ja) 1994-01-29 1994-01-29 面ファスナー及びそのインクジェット印写方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07213310A true JPH07213310A (ja) 1995-08-15
JP3453423B2 JP3453423B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=12191175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02635594A Expired - Lifetime JP3453423B2 (ja) 1994-01-29 1994-01-29 面ファスナー及びそのインクジェット印写方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3453423B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009065466A1 (de) * 2007-11-20 2009-05-28 Gottlieb Binder Gmbh & Co. Kg Verfahren zum einfärben und/oder bedrucken von haftverschlussteilen
US7771634B2 (en) 2004-12-23 2010-08-10 Gottlieb Binder GmbH & Co., KG Method for the production of a support web that is made of plastic with a modified MFI
JP2011212852A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Fujifilm Corp 印字装置および印字方法
US8500940B2 (en) 1999-05-28 2013-08-06 Velcro Industries B.V. Hook-engageable fastener sheets, and methods and articles of manufacture
US8562580B2 (en) 2004-04-30 2013-10-22 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Selective modification of a nonwoven surface
JP2013230685A (ja) * 2013-05-07 2013-11-14 Fujifilm Corp 印字装置および印字方法
US9006509B2 (en) 2003-07-18 2015-04-14 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with high quality ink jet image produced at line speed
WO2017212634A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 Ykk株式会社 スライドファスナー用テープ状部材の染色方法及び染色装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8500940B2 (en) 1999-05-28 2013-08-06 Velcro Industries B.V. Hook-engageable fastener sheets, and methods and articles of manufacture
US9006509B2 (en) 2003-07-18 2015-04-14 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with high quality ink jet image produced at line speed
US9901492B2 (en) 2003-07-18 2018-02-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with high quality ink jet image produced at line speed
US8562580B2 (en) 2004-04-30 2013-10-22 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Selective modification of a nonwoven surface
US9662248B2 (en) 2004-04-30 2017-05-30 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Selective modification of a nonwoven surface
US7771634B2 (en) 2004-12-23 2010-08-10 Gottlieb Binder GmbH & Co., KG Method for the production of a support web that is made of plastic with a modified MFI
WO2009065466A1 (de) * 2007-11-20 2009-05-28 Gottlieb Binder Gmbh & Co. Kg Verfahren zum einfärben und/oder bedrucken von haftverschlussteilen
US8945685B2 (en) 2007-11-20 2015-02-03 Gottlieb Binder Gmbh & Co. Kg Method for dying and/or printing adhesive closure parts
JP2011212852A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Fujifilm Corp 印字装置および印字方法
JP2013230685A (ja) * 2013-05-07 2013-11-14 Fujifilm Corp 印字装置および印字方法
WO2017212634A1 (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 Ykk株式会社 スライドファスナー用テープ状部材の染色方法及び染色装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3453423B2 (ja) 2003-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0879912B1 (en) Method and apparatus for ink jet printing on textile products
JP4970941B2 (ja) 織物をデジタル的にコーテングするための方法と装置
KR100641647B1 (ko) 잉크젯 장치를 이용한 원단의 전처리 방법 및 그를 포함하는 잉크젯 날염방법.
US7341622B2 (en) Ink-jet ink production method and ink-jet recording method
JP3453423B2 (ja) 面ファスナー及びそのインクジェット印写方法
EP3044363B1 (en) Digital imaging process for flooring material
JP3376113B2 (ja) 布帛類および紙葉類にプリント可能なインクジェットプリンタとプリントシステム、該システムに用いられるインクおよび該システムを用いて製造された物品の製造方法
US5910812A (en) Textile printing method and printed textile obtained thereby
JPH06184955A (ja) インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物
JPH0835181A (ja) 捺染方法、該方法により得られる捺染物及びインク
JP2012193472A (ja) インクジェット捺染装置、および捺染物の製造方法
JPS60157867A (ja) インクジエツト染色方法および装置
JP2704590B2 (ja) インクジェット印捺法
TWI345600B (en) Method and device for digitally upgrading a textile article and a digitally upgrading textile article
JP2010242229A (ja) インクジェット捺染方法
JP3501519B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法およびインクジェット捺染物
JPH10331078A (ja) インクジェット染色用布帛、それを用いたインクジェット染色方法およびインクジェット染色物
JPH06123086A (ja) インクジェット捺染用布帛およびその捺染法
JPH04228688A (ja) ナップ製品を所定のパターンに染色するための方法
JPH06207383A (ja) 多色捺染布帛及びその製造方法
JP2003201685A (ja) インクジェット捺染物およびインクジェット捺染方法
JP2004169248A (ja) インクジェット捺染方法、インクジェット捺染装置
JP2607447B2 (ja) 布帛の捺染方法
JPH07197384A (ja) インクジェット印写法及びその装置
JPH07331586A (ja) インクジェット捺染用布帛、その製造方法、及びインクジェット捺染方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140718

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term