JP2004169248A - インクジェット捺染方法、インクジェット捺染装置 - Google Patents

インクジェット捺染方法、インクジェット捺染装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インクのにじみなく鮮明でかつ堅牢性に優れ、布帛の表裏ともに高濃度の記録物を与えるインクジェット捺染方法及び装置を提供する
【解決手段】(イ)第1のインクを付与する工程。
(ロ)その上にインク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を付与する工程。
(ハ)その上に第1のインクと同一色の第2のインクを付与する工程。
(ニ)インクが付与された布の固着、洗浄工程。以上の4つの工程を含み、上記の順に行うことを特徴とするインクジェット捺染方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高画質で堅牢性に優れたインクジェット捺染方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の被記録媒体に対して記録を行う方法がいくつか知られており、その中でも特に布帛に記録を行う技術を捺染と称し、この技術として、スクリーン捺染、ローラ捺染のほかにインクジェット捺染方法がある。インクジェット捺染はスクリーンや彫刻ロール等を必要としない無製版のシステムであるため、多品種少量生産に適している。このインクジェット捺染に必要とされる技術はスクリーン捺染やローラ捺染のものとは大きく異なる。これはインクジェット捺染に使用されるインクの物性のうち、粘度の適正値がスクリーン捺染等のインクのものと異なっていてかなり低いことや、インクジェット捺染ではヘッドの目詰まり等の信頼性に関する対策をとらなければならないこと、あるいはインクが同一地点に何色か重ね打ちされいわゆる加法混色が行われること、インクのドットが非常に小さいこと等のシステム上の違いから発生するものである。
【0003】
そこで、このようなインクジェット捺染方法については、特に発色性の向上や滲み防止などについて種々の検討が試みられている。たとえばこの染色方法に用いる布帛に関して、特開平4−59282号公報には、親水性繊維素材からなり、0.1〜3重量%の界面活性剤を含有するインクジェット捺染用布帛が開示されている。
【0004】
また、特公昭62−45359号公報には、繊維構造物にあらかじめ合窒素カチオン性物質を付与するインクジェット染色方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術では、特開平4−59282号公報については、インクは繊維内部への拡散により吸収されるため、インクの移動距離は比較的短くなり、大きな滲みはある程度防止されるが、染料が繊維内部に入り込んでしまい、布帛表面に染料が残りにくいため、発色性の向上には不利である。さらに濃度を上げるためにインク打ち込量を増やしたとしても、インクは布帛の内部に吸収されて表面濃度は上がらない。
【0006】
一方、特公昭62−45359号公報については逆にカチオン性物質が布帛上で分散粒子を凝集しにじみ防止、発色性を向上させることが記載されているが、この方法では先はどの場合とは逆に染料は布帛表面に残るため、表面濃度は高くなるが繊維にはほとんど浸透しないため、布帛の裏側から見た場合のいわゆる裏技け性に関しては好ましくない。
【0007】
以上のように従来技術では、優れた捺染物を得るのに必要なインクジェット捺染方法に要求される個々の性能をある程度満足させても、種々の性能を同時に満足させることができなかった。
【0008】
そこで本発明の目的は、インクの滲みがなく鮮明でかつ堅牢性に優れ、布帛の表裏ともに高濃度の記録物を与えるインクジェット捺染方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために種々の検討を重ねた結果、本発明を完成した。
【0010】
本発明は、(イ)布帛にインクジェット記録用ヘッドで第1のインクを付与する工程、(ロ)前記第1のインクが付与された前記布向上に、インクジェット記録用ヘッドで、インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を付与する工程、(ハ)前記第1のインク及び前記処理液が付与された前記布帛上に、前記第1のインクと同一色の第2のインクを付与する工程、(ニ)前記第1のインク及び前記処理液及び前記第2のインクが付与された前記布帛にインク中の色材を固着させ、その後インク中の色材を凝集させる処理液及び未固着の色材を洗浄により除去する工程、の4つの工程を少なくとも含み、これらを前記の順に行うことを特徴とするインクジェット捺染方法に関する。
【0011】
又本発明は、前記第1のインクが前記インクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量が前記インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液のインク量より小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法に関する。
【0012】
又本発明は、前記第1のインクが前記インクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量が前記第2のインクのインク量より小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法に関する。
【0013】
又本発明は、前記第2のインクが前記インクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量が前記インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液のインク量より小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される布帛は特に限定されるものではなく、綿、絹、羊毛、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、アクリル系繊維など種々の繊維素材が挙げられ、またこれらの混紡、交織物、不織布等のものであってもよい。
【0015】
次に本発明のインクジェット捺染方法及び装置の実施例1について説明する。図5は実施例1のインクジェット捺染装置におけるインクジェット記録用ヘッド群の配列構成と印字する布(綿サテン)との関係である。
【0016】
インクジェット記録用ヘッド群は主走査方向に複数のヘッドが並んだR列及びF列が副走査方向に2列に構成されている。副走査方向への列数は実施例1において2列以上であれば何列であってもかまわない。列数(1色あたりのヘッド数)が多くなれば吐出ノズル数が多くなるため記録速度向上につながるがヘッド数が多くなる分装置が大きくなりかつコストが上昇する方向になる。
【0017】
図5の構成において、F列のヘッドはブラック(K)、ブルー(B)、シアン(C)、淡シアン(LC)、マゼンタ(M)、オレンジ(O)、イエロー(Y)、淡マゼンタ(LM)の8色のインク(反応インク)及び、一番左側にインク中の色材を凝集させる処理液(S)を吐出させることのできるインクジェット記録用ヘッドが配列されている。R列にはインク中の色材を凝集させる処理液が配置されていない代わりに淡ブラック(LK)が設けられた以外はF列と同じ配置構成になっている。
【0018】
このようなヘッド配列構成のインクジェット捺染装置において、まずF列について説明する。上記ヘッド群は主走査方向に往路側に移動しながら、吐出が布搬送手段(図示せず)上にある布の画像印字領域内において行われる。ヘッドによるインクの吐出の順番はヘッドの並び順によって決定されるため、ここでは8色のインクが印字され、最後に処理液が印字されることになる。この1ラインの印字が終了すると、布搬送手段により布が副走査方向Aにヘッド幅の半分送られる。
【0019】
布の副走査方向移動が終了すると、上記ヘッド群は今度は主走査方向復路側に移動しながら、再び吐出が布の画像印字領域内において行われる。このとき色材を凝集させる色材は吐出を行わず、8色のインクだけで印字を行う。このような印字操作を繰り返すことによりF列では必ずインクが印字された後に色材を凝集させる処理液が吐出されることになる。
【0020】
F列の印字が終了し、布が副走査方向に搬送されると今度は、R列の印字が行われる。R列のヘッド群もF列のときと同様に主走査方向に往路側に移動しながら、吐出が布の画像印字領域内において行われる。ヘッドによるインクの吐出の順番はヘッドの並び順によって決定されるため、ここでは8色のインク及び淡ブラックをあわせた9色のインクが印字されることになる。さらに、このラインの印字が終了すると、布搬送手段により布が副走査方向Aにヘッド幅の半分送られる。最後にR列のヘッド群が復路方向に移動しながら8色のインク及び淡ブラックをあわせた9色のインクが印字されることでF/Rの往・復計4回に分けた印字が完成する。
【0021】
すなわち、この実施例の装置は、インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を吐出させるインクジェット記録用ヘッドが前記装置の複数のヘッドのうち最も先に印字される副走査方向列であり、かつ主走査において最後に印字される位置にあることを特徴とする。
【0022】
一方、図6は実施例2のインクジェット捺染装置のインクジェット記録用ヘッドの配列構成と印字する布(ナイロンニット)との関係である。
【0023】
インクジェット記録用ヘッドはR列、F列が副走査方向2列に構成されている。副走査方向列は実施例2において2列以上であれば何列であってもかまわない。列数(1色あたりのヘッド数)が多くなれば吐出ノズル数が多くなるため記録速度向上につながるがヘッド数が多くなる分装置が大きくなりかつコストが上昇する方向になる。
【0024】
図6の構成において、F列のヘッドはブラック(K)、ブルー(B)、シアン(C)、淡シアン(LC)、マゼンタ(M)、レッド(R)、イエロー(Y)、淡マゼンタ(LM)の8色のインク(酸性インク)及び、一番右側に中濃度マゼンタインク(MM)の計9色のインクを吐出させることのできるインクジェット記録用ヘッドが配列されている。R列には中濃度マゼンタインクの代わりにインク中の色材を凝集させる処理液(S)が配置されている以外はF列と同じ配置構成になっている。
【0025】
このようなヘッド配列構成のインクジェット捺染装置において、まずF列について説明する。上記ヘッド群は主走査方向に往路側に移動しながら、吐出が布搬送手段(図示せず)上にある布の画像印字領域内において行われる。ヘッドによるインクの吐出の順番はヘッドの並び順によって決定されるため、ここではまず9色のインクが印字される。この1ラインの印字が終了すると、布搬送手段により布が副走査方向Aにヘッド幅の半分送られる。
【0026】
布の副走査方向移動が終了すると、上記ヘッド群は今度は主走査方向復路側に移動しながら、再び吐出が布の画像印字領域内において行われる。このときも9色のインクが第1ラインの印字とは逆のインク色の順番で印字される。
【0027】
F列の印字が終了し、布が副走査方向に搬送されると今度は、R列の印字が行われる。R列のヘッド群もF列のときと同様に主走査方向に往路側に移動しながら、吐出が布の画像印字領域内において行われる。ヘッドによるインクの吐出の順番はヘッドの並び順によって決定されるため、R列ではまずインク中の色材を凝集させる処理液が印字され、その後に8色のインクが印字されることになる。さらに、このラインの印字が終了すると、布搬送手段により布が副走査方向Aにヘッド幅の半分送られる。
【0028】
最後にR列のヘッド群が復路方向に移動するときには処理液のヘッドは吐出しないで8色のインクだけで印字を行うことでF/Rの往・復計4回に分けた印字が完成する。
【0029】
すなわち、この実施例の装置は、インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を吐出させるインクジェット記録用ヘッドが前記装置の複数のヘッドのうち最も後に印字される副走査方向列であり、かつ主走査において最初に印字される位置にあることを特徴とする。
【0030】
さらに、図7は実施例3のインクジェット捺染装置のインクジェット記録用ヘッドの配列構成と印字する布(綿)との関係である。
【0031】
インクジェット記録用ヘッドはR列、M列、F列が副走査方向3列に構成されている。副走査方向列は実施例3において3列以上であれば何列であってもかまわない。列数(1色あたりのヘッド数)が多くなれば吐出ノズル数が多くなるため記録速度向上につながるがヘッド数が多くなる分装置が大きくなりかつコストが上昇する方向になる。
【0032】
図7の構成において、F列のヘッドほブラック(K)、ブルー(B)、シアン(C)、淡シアン(LC)、マゼンタ(M)、バイオレット(V)、イエロー(Y)、淡マゼンタ(LM)の8色のインク(反応インク)を吐出させることのできるインクジェット記録用ヘッドが配列されている。M列にはインク中の色材を凝集させる処理液(S)を吐出させるインクジェット記録用ヘッドが搭載されている。R列はF列と同じ配置構成になっている。
【0033】
このようなヘッド配列構成のインクジェット捺染装置において、まずF列について説明する。上記ヘッド群は主走査方向に往路側に移動しながら、吐出が布搬送手段(図示せず)上にある布の画像印字領域内において行われる。ヘッドによるインクの吐出の順番はヘッドの並び順によって決定され、まず8色のインクが印字される。この1ラインの印字が終了すると、布搬送手段により布が副走査方向Aにヘッド幅の半分送られる。
【0034】
布の副走査方向移動が終了すると、上記ヘッド群は今度は主走査方向復路側に移動しながら、再び吐出が布の画像印字領域内において行われる。このときも8色のインクが第1ラインの印字とは逆のインク色の順番で印字される。
【0035】
F列の印字が終了し、布が副走査方向に搬送されると今度はその上にM列によるインク中の色材を凝集させる処理液の印字が行われる。
【0036】
M列に使用されるヘッドは、F列、R列と同一サイズのヘッドでも良いが、このヘッドはインク用のヘッドと比較して解像度をさほど必要としないため、ヘッドの解像度の低いヘッドであったり、ヘッドの長さの小さいものであっても良い。
【0037】
M列の印字が終了し、布が副走査方向に搬送されると今度はその上にR列の印字が行われる。R列のヘッド群もF列のときと同様に主走査方向に往路側に移動しながら、吐出が布の画像印字領域内において行われる。ヘッドによるインクの吐出の順番はヘッドの並び順によって決定され、8色のインクが印字されることになる。さらに、このラインの印字が終了すると、布搬送手段により布が副走査方向Aにヘッド幅の半分送られる。
【0038】
最後にR列のヘッド群が復路方向に移動するときにも同様に8色のインクが往路とは逆のインク色の順番で印字を行うことでF/Rの往・復計4回に分けた印字が完成する。
【0039】
以上実施例1〜3によりF列、R列及びM列のヘッドにより印字されたインク及び処理液の印字順序を整理すると、インク→インク中の色材を凝集させる処理液→インクとなる。すなわち、必ず布帛にインクジェット記録用ヘッドで第1のインクを付与する工程を行い、その次に上記第1のインクが付与された布帛上に、インクジェット記録用ヘッドで、インク中の色材を凝集させる処理液を付与する工程を行い、その次に第1のインク及び処理液が付与された布帛上に、第1のインクと同一色の第2のインクを付与する工程を設ける工程となる。
【0040】
このような順番でインク及び処理液が印字されると、布帛上においてインク、処理液は概ね図8のように付着する。すなわち、初めに第1のインクが印字されるとインクは比較的均等に布帛の裏側まで浸透する(A)。次に色材を凝集させる処理液が布帛に印字される(B)。更にこの後に、第1のインク色と同一色の第2のインクが付与されると、処理液と第2のインクとの界面および混合部で第2のインクの色材の凝集が喝こり、この凝集した色材が布帛表面にのこる(C)。
【0041】
インク及び処理液がこのように印字されるために、第1のインクにより布帛の裏側から見た場合のいわゆる裏技け性に関してもひじょうに好ましく、かつ第2のインク及び処理液により表面濃度も高い捺染物が得られる。
【0042】
またこのとき、布帛に印字されたインクより小さく処理液が印字されると処理液のある部分とない部分の染着部位が発生し、色ムラがおきやすくなるため、第1のインクがインクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量はインク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液のインク量より小さいことが好ましい。
【0043】
また、処理液が印字される前に印字されるインクのインク量が多いとそれだけで画像にじみが大きくなってしまうため、第1のインクがインクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量が第2のインクのインク量より小さいことが好ましい。
【0044】
また、布帛に印字されるインクが処理液からはみ出るようになってしまうとその部分は処理液による色材凝集の効果がないため、第2のインクがインクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量がインク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液のインク量より小さいことが好ましい。
【0045】
また、本発明の応用例として、1つの画像において部分的に第1のインクまたは第2のインクを付与せずにどちらか一方のインクと処理液だけを付与する部分を設けても良い。好ましい例としてはある画像のうち、細線が多く使用されている部分や、色柄の輪郭部等は解像度を重視するため第2のインクと処理液だけで印字を行い、それ以外の部分は第1のインク、処理液、第2のインクで印字を行い裏技け性を重視する等である。
【0046】
第1のインク、インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液、第2のインクを付与する相互のタイミングに関しては、特にインク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を付与してから第2のインクを付与するまでの時間を短くすることが表面濃度向上に効果があり、この時間を10秒以下、好ましくは1秒以下にするのがよい。
【0047】
以上のようにして布帛に付与されたインクは、この状態では単に布帛上にインクが付着しているに過ぎないので染色堅牢性がよくない。よって、引き続き繊維への色材の固着工程、およびインク中の色材を凝集させる処理液と未固着の色材の除去工程を施すのが好ましい。このような染料の固着方法は、従来公知の方法でよく、例えばスチーミング法、HTスチーミング法、サーモンフィックス法などが挙げられる。より具体的に実施例をあげると、たとえば印捺された布帛を105℃で8分間HTスチーマー(飽和蒸気)でスチーミングを行うことで色材が繊維に結合し、良好な固着が可能となる。
【0048】
また処理液、未定着色材の除去は従来公知の洗浄方法が採用できる。数10℃から100℃のお湯を使用したり、アニオン、ノニオン系のソーピング剤を使用することが好ましい。
【0049】
未固着の色材が完全に除去されていないと、洗濯堅牢性、耐水堅牢性、耐汗堅牢性において良好な結果が得られない場合がある。
【0050】
また、一方でインク中の色材を凝集させる処理液が布帛に残っていると、色材の耐光堅牢性が失われる場合があったり、長期放置で布帛が変色したりすることがある。これらのことから、未固着の色材、及びインク中の色材を凝集させる処理液の洗浄を行うことが好ましい。
【0051】
このような工程を踏まれた印字物は布帛の表面及び裏面側ともにインクの色材が多く付着しているため、従来技術のような裏通りが悪いという問題や、かつ表面濃度が上がらないといった問題がない上、にじみ防止効果も高いといった利点がある。
【0052】
次に本発明に使用されるインクの好ましい具体例を以下に記載する。
【0053】
本発明において使用される第1のインク及び第2のインクとしては、インクジェット記録用ヘッドで印字できるインクであればどのようなものでもかまわない。そのなかでも布に印字を行う捺染用インクとしても特に制限はなく、布帛が綿、綿等の素材の場合は反応性染料および水性媒体から構成されるインクが好ましく用いられ、ナイロン、羊毛、絹、レーヨン等の素材の場合は酸性染料、直接染料などと水性媒体から構成されるインクが好ましく用いられる。また、布帛がポリエステル素材の場合は分散染料と水性媒体から構成されるインクが好ましく用いられる。また顔料インクは使用されるバインダーにより、どのような布帛に関しても好ましく用いられる。第1及び第2のインクの関係は同一色のインクであることが好ましく、色材濃度は同一であっても若干異ならせてもかまわない。
【0054】
まずインクにおける色材として、反応染料としては、C.I.リアクティブイエロー2、15、37、42、76、95、168、175;C.I.リアクティブレッド21、22、24、33、45、111、112、114、180、218、226、228、235;C.I.リアクティブブルー15、19、21、38、49・、72、77、176、203、220、230、235;C.I.リアクティブオレンジ5、12、13、35、95;C.I.リアクティブブラウン7、11、33、37、46;C.I.リアクティブグリーン8、19、;C.I.リアクティブバイオレット2、6、22;C.I.リアクティブブラック5、8、31、39等が挙げられる。
【0055】
酸性、直接染料としては、C・I・アシッドイエロー1、7、11、17、23、25、36、38、49、72、110、127;C.I.アシッドレッド1、27、35、37、57、114、138、254、257、2、74;C.I.アシッドブルー7、9、62、83、90、112、185;C.I.アシッドブラック26、107、109、155;C.I.アシッドオレンジ56、67、149;C.I.ダイレクトイエロー12、44、50、86、106、142;C.I.ダイレクトレッド79、80;C.I.ダイレクトブルー86、106、189、199;C.I.ダイレクトブラック17、19、22、51、154、168、173;C.I.ダイレクトオレンジ26、39等が挙げられる。
【0056】
分散染料としては、C.I.ディスパースイエロー3、5、7、33、42、60、64、79、104、160、163、237;C.I.ディスパースレッド1、60、135、145、146、191;C.I.ディスパースブルー56、60、73、143、158、198、354、365、366;C.I.ディスパースブラック1、10;C.I.ディスパースオレンジ30、73、テラプリントレッド3GNリキッド、テラプリントブラック2R等が挙げられる。これらの染料の使用量(固形分)としてはインク全量に対して1〜30重量%、より好ましくは1〜20重量%の範囲が好ましい。
【0057】
顔料としては、黒インクに使用されるカーボンブラックとしては、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックで、一次粒子径が15から40μm、BET法による比表面積が50から300m2/g、DBP吸油量が40から150ml/100g、揮発分が0.5から10%、pHが2〜9の範囲の値を有するものが好ましい。
【0058】
例えば、NO.2300,NO.900,MCF88,NO.33,NO.40,NO.45,N0.52,MA7,MA8,NO.2200B(以上三菱化成製)、RAVEN1255(コロンビア製)、REGAL400R,REGAL330R,REGAL660R,MOGUL L(以上キャポット製)、Color Black FW1,Color Black FW18,ColorBlack S170,Color Black S150,Printex35,Printex U(以上デグッサ製)等の市販品を使用することができる。
【0059】
又、イエローインクに使用される顔料としては、C.l.Pigment Yellow l,C.1.Pigment Yellow 2,C.l.Pigment Yellow 3,C.l.Pigment Yellow 13,C.l.Pigment Ye1low 16,C.l.Pigment Yellow 83、マゼンタインクとして使用される顔料としては、C.l.Pigment Red 5,C.l.Pigment Red 7,C.l.Pigment Red 12,C.l.Pigment Red 48(Ca),C.l.Pigment Red 48(Mn),C.l.Pigment Red 57(Ca),C.l.Pigment Red 112,C.l.Pigment Red 122等が挙げられる。
【0060】
又、シアンインクとして使用される顔料としては、C.l.PigmentBlue l,C.1.Pigment Blue 2,C.l.PigmentBlue 3,C.l.Pigment Blue 15:3,C.l.Pigment Blue 16,C.l.Pigment Blue 22,C.l.Vat Blue 4,C.l.Vat Blue 6等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0061】
本発明で使用するインクに含有される顔料の量は、重量比で1〜20重量%、好ましくは、2〜12重量%の範囲である。
【0062】
また、インク中に色材とともに用いる水性媒体としては、一般的なものが使用でき、好ましくはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール等の低級アルキレングリコール類;エチレグリコールメチル(またはエチル、プロピル、プチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(またはエチル、プロピル、プチル)エーテル、トリエチレングリコールメチル(またはエチル、プロピル、プチル)エーテル、プロピレングリコールメチル(またはエチル、プロピル、プチル)エーテル、ジプロピレングリコールメチル(またはエチル、プロピル、ブチル)エーテル、トリプロピレングリコールメチル(またはエチル、プロピル、ブチル)エーテル等のアルキレングリコールの低級アルキルエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、およびこれらのモノ、ジアルキルエーテルに代表される水酸基の1あるいは2個が修飾されたもの;グリセリン、チオジエチレングリコール、スルホラン、N−メチルー2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの水性媒体のインク全量に対する含有量は通常は0〜50重量%、より好ましくは0〜30重量%が好ましい。
【0063】
顔料インクには上記材料以外に、分散剤や布に色材を固定させるためのバインダーを含有させることが好ましい。
【0064】
分散剤やバインダーの効果も持つものとして、水溶性樹脂が使用可能だが、重量平均分子量は500から30000の範囲が好ましい。さらに、好ましくは1000から15000の範囲である。具体的には、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体等から選ばれた少なくとも選ばれる2つ以上の単量体からなるブロック共重合体、あるいは、ランダム共重合体、また、これらの塩等が挙げられる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であり、インクジェット用インクに用いるものとして、分散液の低粘度化が可能で、分散も容易であるという利点が有るために特に好ましく用いられる。さらに、親水性単量体からなるホモポリマー、また、それらの塩でも良い。また、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物等の水溶性樹脂、ロジン、セラック等の天然樹脂も使用することが可能である。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類等各種界面活性剤を用いてもよい。前記水溶性樹脂、界面活性剤はインク全量に対して0.1から5重量%の範囲で含有される事が好ましい。なお、これらの材料は染料系のインクに含有させてもよい。アルカリ可溶型樹脂を使用する場合の分散液に添加される塩基類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミンメチルプロパノール、アンモニア等の有機アミン、あるいは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基が好ましい。
【0065】
一方、本発明に使用する分散機は、一般に使用される分散機なら、如何なるものでも良いが、たとえば、ボールミル、ロールミル、サンドミルなどが挙げられる。その中でも、高速型のサンドミルが好ましく、たとえば、スーパーミル、サンドグラインダー、ビーズミル、アジテ一タミル、グレンミル、ダイノーミル、パールミル、コボルミル(いずれも商品名)等が挙げられる。
【0066】
また、水性インクの場合、主成分である水は顔料、染料インクを問わずインク全重量に対して30〜95重量%、より好ましくは50〜95重量%の範囲が好ましい。さらに、インクの構成成分として、必要に応じて目詰まり防止剤として尿素やその誘導体、分散剤、界面活性剤、粘度調整剤としてポリビニルアルコールやセルロース系化合物やアルギン酸ソーダ、pH調整剤、蛍光増白剤、防かび剤などを添加することが可能である。
【0067】
より具体的にインクの実施例をあげると、たとえば下記のような組成があげられる。
【0068】
反応染料 10部
チオジグリコール 40部
水 50部
用いた染料はC.I.リアクティブイエロー95、C.I.リアクティブレッド226、C.I.リアクティブブルー15、C.I.リアクティブブラック39、C.I.リアクティブオレンジ15、C.I.リアクティブブルー21である。淡インクは濃インクの20%濃度である。
【0069】
これらのインクを第1のインク、及び第2のインクとして使用可能である。次にインク中の色材を凝集させる処理液の具体例を以下に記載する。
【0070】
インク中の処理液を凝集させる物質はインク中の色材、もしくは色材の分散剤と結合することでインク中に均一に溶解または分散していた安定状態を破壊し、色材を不溶化もしくは2次凝集等させる機能を有するものである。
【0071】
具体的にはアニオン基を有する染料もしくはアニオン基を有する分散剤がインク中に含まれる際に、処理液としてカチオン性を有する物質を用いることなどがあげられる。
【0072】
カチオン性を有する物質として、低分子成分や高分子成分のカチオン性化合物があげられるが、低分子のカチオンとしては、1級ないし2級ないし3級アミン塩型の化合物、具体的にはラウリルアミン、ヤシアミン、ステアリルアミン、ロジンアミン等の塩酸塩、酢酸塩等、第4級アンモニウム塩型の化合物、具体的にはラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジルトリプチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム等、ピリジニウム塩型化合物、具体的にはセチルピリジニウムクロライド、セチルピリジニウムブロマイド等、イミグゾリン型カチオン性化合物、具体的には2−へブタデセニル−ヒドロキシエチルイミグゾリン等、高級アルキルアミンのエチレンオキシド付加物、具体的にはジヒドロキシエチルステアリルアミン等などが挙げられ、更に本発明ではあるpH領域においてカチオン性を有する両性界面活性剤も使用できる。より具体的には、アミノ酸型両性界面活性剤、R−NH−CH2−CH2−COOH型の化合物、べタイン型の化合物、具体的にはステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン等のカルボン酸塩型両性界面活性剤の他、硫酸エステル型、スルホン酸型、燐酸エステル型等の両性界面活性剤等がある。勿論これらの両性界面活性剤を使用する場合にはそれらの等電点以下のpHになるように処理液を調整するか、布帛上でインクと混合した場合に該等電点以下のpHになるように調整するかのいずれかの方法をとる必要がある。以上低分子カチオン性化合物の例を挙げたが本発明で使用することのできる化合物は必ずしもこれらに限定されないことは言うまでもない。また、高分子成分のカチオン性高分子化合物は、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアミンスルホン塩酸塩、ポリビニルアミン塩酸塩、キト酸酢酸塩等を挙げることができるが、勿論これらに限定されるわけではない。また、塩酸塩型、酢酸塩型に限定されるわけでもない。
【0073】
これらのカチオン性化合物はそれぞれ単独で用いても問題ないが、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を同時に含んでいることがより好ましい。
【0074】
インク中の色材を凝集させる処理液として、色材を凝集させる物質以外に、水性媒体、水、その他の添加物が必要になる。これらはインクに使用されるものとして記載したものと同じもので良く、必要量も同様である。
【0075】
より具体的にインク中の色材を凝集させる処理液の実施例をあげると、たとえば下記のような組成があげられる。
【0076】
ポリアリルアミン塩酸塩 5部
塩化ベンザルコニウム 1部
ジエチレングリコール 10部
界面活性剤(アセチレングリコールエーテル系) 0.5部
水 83.5部
使用するインクジェット記録方法および装置としては、従来公知のいずれのものでもよいが、例えば記録ヘッド内のインクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、この熱エネルギーにより液滴を発生させる方法および装置が挙げられる。このようにして、インクジェット捺染および布帛の後処理が行われたものを乾燥させたものが本発明の捺染物として得られる。
【0077】
次に、本発明で使用されるインクジェット捺染装置の一例の概略構成を説明する。もちろん、本発明が適用可能な装置は以下のような構成に限定されるものでなく、当業者が容易に考えられるいかなる構成上の変更あるいは構成要素を付加することも可能である。
【0078】
図1は、捺染装置の概略構成を示す模式的側断面図である。ここで、図中の1はプリント媒体としての布帛であり、巻出しローラ11の回転に応じて巻出され、中間ローラ13および15を介して、プリンタ部1000に対向する部位に設けた搬送部100により実質的に水平方向に搬送された後、送りローラ17および中間ローラ19を介して巻取りローラ21に巻取られる。
【0079】
搬送部100は、大略、布畠1の搬送方向上、プリンタ部1000の上流側および下流側に設けた搬送ローラ110および120を、それらローラ間に巻回された無端ベルト形態の搬送ベルト130と、プリンタ部1000による捺染に際し布帛の被捺染面を平坦に規制するべく搬送ベルト130を所定範囲で適切な張力で展張し、平坦性を向上すべく設けた一対のプラテンローラ140とを有している。ここで、搬送ベルト130は、この図の装置では特開平5−212851号公報に開示されたような金属製のものを用いており、図1中に部分的に拡大して示すように、その表面には粘着層(シート)133が設けられている。そして、布帛1は貼付けローラ150によって粘着層133を介して搬送ベルト130に接着され、捺染時の平坦性が確保される。
【0080】
そのように平坦性が確保された状態で搬送される布帛1は、プラテンローラ140間の領域内でプリンタ部1000によりプリント剤が付与され、搬送ローラ120の部位において搬送ベルト130ないし接着層133から剥離され、巻取りローラ21によって巻取られていくが、その途中において乾燥ヒータ600により乾燥処理が施される。この乾操ヒータ600は、特にプリント剤として液体を用いる場合に有効なものである。なお、乾燥ヒータ600としては、温風を布帛1に対して吹付けるもの、赤外線を照射するもの等、形態は適宜選択することができる。
【0081】
図2はプリンタ部1000および布帛1の搬送系を模式的に示す斜視図であり、この図2と図1とを用いてプリンタ部1000の構成を説明する。
【0082】
まず、図1および図2において、プリンタ部1000は、布帛1の搬送方向(副走査方向)fとは異なる方向、例えば搬送方向fに直交する布帛1の幅方向Sに走査されるキャリッジ1010を有している。1020はそのS方向(主走査方向)に延在する支持レールであり、キャリッジ1010に固着したスライダ1012を支持し、案内するスライドレール1022を支持している。1030はキャリッジ1010の主走査を行なうための駆動源をなすモータであり、その駆動力はキャリッジ1010が固定されたベルト1032その他の適宜の伝動機構を介してキャリッジ1010に伝達される。
【0083】
キャリッジ1010は、所定方向(この場合では搬送方向f)に多数のプリント剤付与素子を配列してなるプリントヘッド1100を、上記所定方向とは異なる方向(この場合では主走査方向S)に複数段保持したものを1組とし、かっこの場合ではこのプリントヘッドの組を搬送方向に2段保持している。各組のプリントヘッド1100は、色を異にするインクやインク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液に対応して複数個を1組として設けられ、これによってカラープリントを可能とする。インクや処理液に用いられるプリントヘッドの1組中の個数は、布帛1上に形成しようとする画像等に応じて適宜選択できるが、例えば印刷の三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)、あるいはさらにこれにブラック(Bk)を加えたものとこれらのインク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液の計5つを一組とすることができる。またはそれらに代えて、もしくはそれらとともに、三原色では表現が不能もしくは困難である特色(金色、銀色などの金属色や、鮮やかなレッド、ブルーなど)なども組に加えて用いることができる。あるいは、同一色であっても、濃度に対応して複数のプリント剤を用いるようにしてもよい。
【0084】
この場合においては、主走査方向Sに複数配置したプリントヘッド1100の組を、図1に示すように、搬送方向fに1組ずつ2段設ける。各段のプリントヘッドが用いるプリント剤の色、配置個数、配置順序等は、捺染しようとする画像等に応じて各段毎で同一としてもよく、異ならせてもよい。また、1段目のプリントヘッドの主走査によって捺染される領域に対し、次段のプリントヘッドによって再度捺染を行うようにすることもできるし(各段のプリントヘッドによって相補的な間引き捺染を行うものでも重ね捺染を行うものでもよい)、捺染領域を分担させて高速プリントを行うようにすることもできる。さらに、プリントヘッドの段数は2段に限らず、1段もしくは3段以上としてもよい。
【0085】
これらの図においては、プリントヘッド1100としてインクジェットヘッド、例えばインクを吐出するために利用されるエネルギとしてインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する発熱素子を有した、キヤノン株式会社の提唱になるバブルジェット(R)ヘッドを用いる。そして、搬送部100によって実質的に水平方向に搬送される布帛1に対し、プリント剤付与素子としてのインク吐出口を下向きとした状態で用い、以て各吐出口間での水頭差を無くし、吐出条件を均一化して良好な画像形成を可能とするとともに、全吐出ロに対する均一な回復処理を可能とする。
【0086】
各プリントヘッド1100にはキャリッジ1010の移動に追従すべく設けたフレキシブルケーブル1110が接続され、不図示の制御手段との間でヘッド駆動信号やヘッド状態信号など種々の信号の授受が行われる。また、プリントヘッド1100に対しては各色インクを収容したインク供給系1130よりフレキシブルチューブ1120を介してインクが供給される。
【0087】
図3は本実施例におけるインクの供給系を模式的に示した斜視図である。インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液の供給系は図示しないがこのインク供給系と同様な供給系である。インク供給系1130は2系統から構成される。すなわち、第1の系統では、第1の1組のインク貯蔵タンク1131に接合された第1のインク供給チューブ1120がフレキシブルチューブ1110の中を通ってヘッド接合部1150につながっており、第2の系統では、同様に第2のインク貯蔵タンク1132に接合された第2のインク供給チューブ1121がフレキシブルチューブ1110の中を通ってヘッド接合部1150につながっている。ここで、インク供給チューブ1120および1121はそれぞれ、往路のインク供給チューブ1120a、1121aおよび復路のインク供給チューブ1120b、1121bからなる循環経路を形成している。
【0088】
また、前述したインク貯蔵タンク1131および1132は、それぞれ不図示の加圧ポンプを有しており、タンク内のインクはこの加圧ポンプで加圧されて図3の往路のインク供給チューブ1120a,1121aを通ってプリントヘッド1100内を循環し、復路のインク供給チューブ1120b,1121bを通ってインク貯蔵タンク1131および1132に戻るようになっている。
【0089】
さらに、この加圧ポンプにより、インク供給チューブ1120および1121内にインクを再充填でき、かつインクをヘッド内に循環させてこのときの何分の1かのインクをノズルから流れ出すようにすることにより、ヘッドの回復操作をも行うことができる。ここで、インク貯蔵タンク1131および1132のそれぞれは、色を異にするプリント剤に対応して複数設けられ、これによってカラープリンターを可能とする。
【0090】
各組のインク貯蔵タンクの個数は、布帛1上に形成しようとする画像等に応じて適宜選択できるが、例えば印刷の三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)、あるいはさらにこれにブラック(Bk)を加えたものとすることができる。またはそれらに代えて、もしくはそれらとともに、三原色では表現が不能もしくは困難である特色(金色、銀色などの金属色や、鮮やかなレッド,ブルーなど)なども用いることができる。あるいは、同一色であっても、濃度に対応して複数のプリント剤を用いるようにしてもよい。
【0091】
ヘッド接合部1150は、図3の実線部に示した第1の1組のヘッド接合部1151および破線で示した第2の1組のヘッド接合部1152と、接合部カバー1160とで構成される。
【0092】
次に、上記装置において用いられるヘッドの概略的構成について、図4を参照しながら説明する。
【0093】
図4は、本発明に用いられるインクジェット捺染装置に搭載されるインクジェットヘッドの概略構成を説明するための斜視図である。
【0094】
この図において、プリントヘッドは、天板71と基板72とが重なり合って構成される。天板71は、インクを通すためのノズルとなる複数の溝73、これらの溝に連通した共通液室となる溝74、該共通液室へインクを供給するための供給口75を有する。一方、基板72は、各ノズルに対応した電気熱変換体76と各電気熱変換体に電力を供給する電極77とが成膜技術により一体的に形成されたものである。このような天板71と基板72とが合わさってインクを吐出するための複数の吐出口(オリフィス)78が形成される。
【0095】
ここで、上記プリントヘッドで行われる上記のバブルジェット(R)方式のインク滴形成過程について簡単に説明する。
【0096】
まず、発熱抵抗体(ヒ一タ)が所定の温度に達するとヒータ面を覆うような膜気泡が生ずる。この気泡の内部圧力は非常に高く、ノズル内のインクを押し出す。インクはこの押し出しによる慣性力でノズルの外およびその反対方向にある共通液室内に向かって移動する。インクの移動が進むと気泡の内部圧力は負圧になり、また流路抵抗も加わってノズル内部のインクの速度は遅くなる。ノズルロ(オリフィス)から外へ吐出されたインクは、ノズル内部に比べて速いため、慣性力と流路抵抗、気泡の収縮、インク表面張力のバランスでくびれが生じ、分離・液滴化する。そして、気泡の収縮と同時に、毛管力によりノズル内に共通液室よりインクが供給され次のパルスを待つ。
【0097】
このように、電気熱変換素子をエネルギー発生手段(以下、エネルギー発生素子ともいう)として用いたプリントヘッド(以下、インクジェットヘッドともいう)は、駆動電気パルス信号により一対一の対応で液路のインク内に気泡を発生させることができ、また即時かつ適切に気泡の成長・収縮を行わせることができるので、特に応答性の優れたインク滴吐出が達成できる。また、プリントヘッドのコンパクト化も容易であり、かつ最近の半導体分野における技術の推歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、製造コストも低いことから有利である。
【0098】
本発明において用いる布帛としては、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則なインクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬送性に優れていること、等の性能があるものがより好ましい。これらの要求性能を満足させるために、本発明において、必要に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくことができる。例えば、特開昭62−53492号公報においてはインク受容層を有する布帛類が開示され、また、特公平3−46589号公報においては還元防止剤やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされている。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ性物質、水溶性高分子、水溶性金属塩、尿素およびチオ尿素、撥水剤、界面活性剤から選ばれる物質を含有させる処理を挙げることができる。
【0099】
アルカリ性物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸もしくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムがある。アルカリは布帛に対して0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%付与することが好ましい。
【0100】
水溶性高分子としては、トウモロコシ,小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水溶性高分子や、合成高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも分子量としては10万〜400万、より好ましくは50万〜250万のものが好ましい。かかる水溶性高分子の中でもとりわけポリエチレンオキサイドが滲みを抑えるという点で好ましい。
【0101】
水溶性高分子は布帛に対して0.1〜30重量%付与することが好ましい。
【0102】
水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10である化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例としては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2SO4,KClおよびCH3COONa等が挙げられ、また、アルカリ土類金属としては、CaC12およびMgC12等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩類が好ましい。水溶性金属塩は布帛に対して0.1〜30重量%、より好ましくは1〜10重量%付与することが好ましい。
【0103】
また、尿素、チオ尿素も滲みの防止や、発色性の向上に非常に効果的であり、特に水溶性塩との併用は相乗効果があり、好ましいものである。付与量は布帛に対して0.1〜30重量%が好ましく、より好ましくは1〜10重量%である。撥水剤としては、たとえばパラフィン系、フッ素系化合物、ピリジニウム塩類、N−メチロールアルキルアミド、アルキルエチレン尿素、オキザリン誘導体、シリコーン系化合物、トリアジン系化合物、ジルコニウム系化合物、あるいはこれらの混合物が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらの撥水剤の中でも、パラフィン系およびフッ素系撥水剤は、滲み防止、濃度の点において特に好ましい。
【0104】
撥水剤は布帛に対して0.05〜40重量%付与することが好ましく、より好ましくは0.5〜10重量%の範囲である。これは、0.05重量%未満ではインクの過度の浸透を防止する効果が少なく、40重量%を超えて含有させても性能的に大きな変化がないからである。
【0105】
界面活性剤としては、アニオン系、非イオン系や両性界面活性剤等が使用できる。
【0106】
アニオン系の界面活性剤としては、スルホン酸型、カルボン酸型、硫酸エステル型、リン酸エステル型等が挙げられ、スルホン酸型としては、アルキルスルホネート系、アルキルアリルスルホネートエステル系のスルホネート系界面活性剤等、カルボン酸型としては、石鹸、脂肪蛋白質縮合物等、硫酸エステル型としては、高級アルコール硫酸エステル、高級アルコールEO付加物硫酸エステル、オレフィンの硫酸エステル、脂肪酸の硫酸エステル等、りん酸エステル型としては、高級アルコールりん酸エステル、高級アルコールEO付加物りん酸エステル等が挙げられる。
【0107】
非イオン系の界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル、アセチレングリコール等のエーテル型や、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ソルビタン脂肪酸エステル等のエステル型、ポリオキシエチレンアルキルアミン等のアミノエーテル型、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のエーテルエステル型等を使用することができる。特にHLB12.5以上、好ましくは14以上の非イオン系界面活性剤を用いることが好ましい。また、両性界面活性剤としてはベタイン型等を使用することができる。
【0108】
界面活性剤は布帛に対して0.01〜30重量%付与することが好ましい。
【0109】
さらに、使用する染料の特性等に応じ還元防止剤、酸化防止剤、均染剤、濃染剤、キャリヤー、還元剤、酸化剤といった添加剤を入れることが好ましい。
【0110】
前処理において上記物質等を布帛こ含有させる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬法、パッド法、コーティング法、スプレー法、インクジェット法などを挙げることができる。
【0111】
より具体的に実施例をあげると、たとえば綿100%のサテン織物(シルケット加工品)を用い、下記に示す前処理材をパッド法により含有させた後、マングルで絞り率90%に絞り、乾燥温度120℃で1分間乾燥を行うことで良好な前処理を行うことが可能である。
【0112】
撥水剤(パラフィン系) 3部
界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル系) 10部
炭酸ナトリウム 3部
水 84部
【0113】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、裏抜け性に優れ、滲みがなく鮮明でかつ高濃度で、高画質の捺染物を得られるインクジェット捺染方法が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット捺染装置の概略構成を示す模式的側断面図である。
【図2】図1の装置におけるプリンタ部および搬送部を模式的に示す斜視図である。
【図3】図1の装置におけるインク供給系を模式的に示す斜視図である。
【図4】図1の装置に搭載されるプリントヘッドの概略構成を説明するためめ斜視図である。
【図5】インクジェット捺染装置におけるインクジェット記録用ヘッド群の配列構成と印字する布(綿サテン)との関係図である。
【図6】インクジェット捺染装置のインクジェット記録用ヘッドの配列構成と印字する布(ナイロンニット)との関係図である。
【図7】インクジェット捺染装置のインクジェット記録用ヘッドの配列構成と印字する布(綿)との関係図である。
【図8】インク、処理液の付着図。
【符号の説明】
1 プリント媒体(布帛)
100 搬送部
1000 プリンタ部
1010 キャリッジ
1100 プリントヘッド
1130 インク供給系
1150 ヘッド接合部
1160 接合部カバー

Claims (15)

  1. (イ)布帛にインクジェット記録用ヘッドで第1のインクを付与する工程、(ロ)前記第1のインクが付与された前記布帛上に、インクジェット記録用ヘッドで、インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を付与する工程、(ハ)前記第1のインク及び前記処理液が付与された前記布帛上に、前記第1のインクと同一色の第2のインクを付与する工程、(ニ)前記第1のインク及び前記処理液及び前記第2のインクが付与された前記布帛にインク中の色材を固着させ、その後インク中の色材を凝集させる処理液及び未固着の色材を洗浄により除去する工程、の4つの工程を少なくとも含み、これらを前記の順に行うことを特徴とするインクジェット捺染方法。
  2. 前記第1のインクが前記インクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量が前記インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液のインク量より小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  3. 前記第1のインクが前記インクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量が前記第2のインクのインク量より小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  4. 前記第2のインクが前記インクジェット記録用ヘッドから吐出されるインク量が前記インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液のインク量より小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかのインクジェット捺染方法において、前記処理液にはカチオン性物質を含み、前記インクの色材は反応染料、酸性染料、分散染料、顔料のいずれか1種以上であることを特徴とするインクジェット捺染方法。
  6. 請求項5のインクジェット捺染方法において、前記カチオン性物質が、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質であることを特徴とするインクジェット捺染方法。
  7. 1つの画像において部分的に第1のインクまたは第2のインクを付与せずにどちらか一方のインクと処理液だけを付与する部分も設けて記録を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  8. 固着工程がスチーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  9. 洗浄工程がアニオン、ノニオン系のソーピング剤を使用した洗浄方法であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  10. インクにアルカリ可溶性樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  11. インクジェット記録用ヘッドが、記録ヘッド内のインクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、この熱エネルギーにより液滴を発生させる方式の記録ヘッドであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  12. 布帛にアルカリ性物質、水溶性高分子、水溶性金属塩、尿素及びチオ尿素、撥水剤、界面活性剤から選択される物質をあらかじめ含有させておくことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  13. インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を付与してから第2のインクを付与するまでの時間が1秒以内であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット捺染方法。
  14. 複数の吐出ノズルを有するインクジェット記録用ヘッドが複数主走査方向及び副走査方向に複数配列され、少なくとも1種のインク色において副走査方向に複数のヘッドを有するインクジェット捺染装置において、インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を吐出させるインクジェット記録用ヘッドが前記装置の複数のヘッドのうち最も先に印字される副走査方向列であり、かつ主走査において最後に印字される位置にあることを特徴とするインクジェット捺染装置。
  15. 複数の吐出ノズルを有するインクジェット記録用ヘッドが複数主走査方向及び副走査方向に複数配列され、少なくとも1種のインク色において副走査方向に複数のヘッドを有するインクジェット捺染装置において、インク中の色材を凝集させる機能を持つ処理液を吐出させるインクジェット記録用ヘッドが前記装置の複数のヘッドのうち最も後に印字される副走査方向列であり、かつ主走査において最初に印字される位置にあることを特徴とするインクジェット捺染装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007217806A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Kawashima Selkon Textiles Co Ltd インクジェットパイル捺染法
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