JP2607447B2 - 布帛の捺染方法 - Google Patents

布帛の捺染方法

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和義 森本
一男 岩田
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット方式を利
用した布帛の捺染方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛に図柄を印捺する方法として
は、スクリーン捺染法,ローラ捺染法,ロータリースク
リーン捺染法,転写捺染法等が用いられてきたが、図柄
の変更毎にスクリーン枠,彫刻ローラ,転写紙等を用意
する必要があり、これらスクリーン枠,彫刻ローラ,転
写紙の作成はかなり高価であるため、かなりのロットを
生産しないと経済的な面で合わない点のみならず、ファ
ッションの多様化に迅速に対応出来ないという欠点を有
する。
【0003】これ等の欠点を解消するために、スキャナ
ーで見本を読み取り、コンピュータで画像処理を行な
い、その結果をインクジェット方式で印捺する技術が開
発され、近年紙の分野では実用化されている。このイン
クジェット方式は時間と費用をかけることなく作製可能
である点で繊維分野においても注目され、布帛に適用す
る試みがなされている。
【0004】然して、インクジェット方式において繊細
な画像を得るためには、インクが拡散しないようにでき
る限り布帛をインクヘッドに近づける必要がある。しか
しながら、布帛の表面には凹凸があり、また短繊維より
なる布帛の表面には毛羽があり、これらがインクヘッド
からインクが吐出するのを妨げたり、毛羽が布帛の表面
にインクが均一に付着することを妨げたりして白ぬけが
発生することがある。また、インクヘッドから吐出され
たインクがミストとなり、それが布帛表面より跳ね返
り、インク吐出部分に付着しインク不吐出となり白すじ
が発生するという問題があり、インクジェット方式の優
れた特性にも拘らず、その布帛への適用が遅れている原
因の1つとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、インク
ジェット方式での布帛の捺染法について鋭意研究を続け
た結果、表面平滑で非浸透性のエンドレスベルトを仲介
として用いることにより、既存法の有する諸問題の悉く
が解決することを見出し本発明を完成したものである。
本発明の目的は、卓越した鮮明さと捺染品位を有する捺
染品を得うるインクジェット方式による布帛の捺染方法
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、表面平滑
で非浸透性のエンドレスベルト上に染料インクをインク
ジェット方式にて付与し、次いでエンドレスベルト上の
染料インクを布帛へ吸収せしめることを特徴とする布帛
の捺染方法により達成される。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明においてエンドレスベルトの材質は
表面平滑で非浸透性のものであれば特に限定されなく、
例えば金属,ゴム,ガラス,プラスチック等が挙げられ
るが、染料と親和性がなく、インクの拡散性が少なく、
拭き取りやすく、耐熱性が良好な金属が特に好ましい。
そしてかかるエンドレスベルトの表面には布帛に対して
接着性を有する接着剤層を形成するようにすることが好
ましい。接着剤層を形成する接着剤は布帛に対して接着
性を有するものであれば特に限定されず、例えばアクリ
ル酸系樹脂,ビニールエーテル共重合体樹脂,天然ゴ
ム,スチレン・ブタジエン共重合体樹脂,アクリロニト
リル−ブタジエン系樹脂,ポリウレタン樹脂,シリコー
ン樹脂等が挙げられる。更に必要であれば、粘着付与剤
として例えばロジン,ダンマル,コーパル,水添ロジ
ン,水添ロジンエステル,フェノール樹脂,アルキッド
樹脂,エポキシ樹脂等を添加しても良い。そして、かか
る接着剤は、例えば有機溶剤に溶解し、エンドレスベル
トの表面にリバースロールコーターその他通常のコーテ
ィング機により塗布し乾燥することにより接着剤層を形
成するようになる。
【0009】本発明において使用する染料インクとは、
染料と溶媒からなるものであり、必要に応じて分散剤,
界面活性剤,表面張力調整剤,pH調整剤,電導度調剤
等を添加したものである。染料としては3原色または3
原色と黒色の染料を用いるのが好ましい。染料の種類
は、布帛を構成する繊維に応じて選択されればよく、直
接染料,反応染料,酸性染料,カチオン染料,分散染
料,ナフトール染料等いずれも使用できる。また溶媒と
しては水または水と水溶性有機溶剤の混合物が挙げら
れ、水溶性有機溶剤としては、エチレングリコール,ジ
エチレングリコール,トリエチレングリコール,チオジ
エチレングリコール,ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル,トリエチレングリコールジメチルエーテル,ポ
リエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコール
類が挙げられる。
【0010】かかる染料インクのインクジェット方式に
よる上記エンドレスベルトへの適用は、ノズル内に発熱
抵抗素子を埋め込み、その発熱によりインクを沸騰さ
せ、その泡の圧力によりインクを吐出させるバブルジェ
ット方式,圧電素子に電気信号を加えて変形させインク
室の体積変化を励起してインク粒子を飛ばすパルスジェ
ット方式,超音波振動しているノズルからインクを加圧
連続噴射させて粒子化し、粒子を荷電量に制御一定電界
中を通過偏向させ、記録,非記録粒子に分けて記録する
荷電制御方式等により実施される。
【0011】本発明に用いられる布帛とは織物,編物,
不織布等が挙げられる。また布帛を形成する繊維として
は、綿,レーヨン,麻,絹,羊毛等の天然繊維,アセテ
ート,トリアセテート等の半合成繊維,ポリエステル,
ポリアミド,アクリル等の合成繊維が挙げられる。
【0012】そして、エンドレスベルト上の染料インク
を布帛へ吸収せしめる方法としては、エンドレスベルト
上に染料インクをインクジェット方式にて付与後、エン
ドレスベルトに布帛を貼りつけ、1〜20秒後に布帛を
エンドレスベルトより剥がすことによる方法等が挙げら
れる。
【0013】エンドレスベルト上の染料インクを布帛へ
吸収させた後は、染料インクに含まれる染料に応じた方
法で処理し、染料を繊維に固着せしめる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0015】実施例1 経糸50番手単糸,緯糸50番手単糸からなる経密度1
30本/インチ,緯密度70本/インチの綿100%の
平織物を準備し、この織物を公知の方法で毛焼,糊抜,
精練,晒,シルケット加工した。その後この織物に重炭
酸ナトリウム3重量%,尿素8重量%及び水89重量%
からなる処理液をパッディングし、マングルで絞り率7
0%に絞った後、120℃で2分間乾燥した。
【0016】一方、C.I.Reactive Yel
low 7 10重量%,ジエチレングリコール10重
量%及び水80重量%からなるイエローインク、C.
I.Reactive Red 24 10重量%,ジ
エチレングリコール10重量%及び水80重量%からな
るレッドインク、C.I.Reactive Blue
21 10重量%,ジエチレングリコール10重量%及
び水80重量%からなるブルーインクの3色をパルスジ
ェット方式のインクジェットプリンターに搭載し、8ド
ット/mmの連続プリントをリキタックK(大力社製の
アクリル系樹脂)を3μmの厚さで塗布した金属性のエ
ンドレスベルトに実施し、捺染柄を形成した。尚、イン
クヘッドと金属ベルトの距離は1.0mmとした。
【0017】次いで、この染料インクを付与したエンド
レスベルトに上記織物を貼り付け、10秒放置して染料
インクを布帛に吸収せしめた後、織物をエンドレスベル
トより剥がし、120℃にて2分乾燥後、102℃にて
10分間スチーミングを行い、洗浄,乾燥し実施例1の
製品を得た。
【0018】実施例2 ナイロン6 50d/18fを経糸及び緯糸に用い、経
糸密度110本/インチ、緯糸密度85本/インチで織
成した平織物を準備し、この織物を公知の方法で糊抜,
精練,ヒートセット加工した。その後この織物に硫酸ア
ンモニウム3重量%,尿素5重量%及び水92重量%か
らなる処理液をパッディングし、マングルで絞り率70
%に絞った後、120℃で2分間乾燥した。
【0019】一方、C.I.Acid Yellow
44 5重量%,チオジグリコール5重量%,尿素3重
量%及び水87重量%からなるイエローインク、C.
I.Acid Red 249 5重量%,チオジグリ
コール5重量%,尿素3重量%及び水87重量%からな
るレッドインク、C.I.Acid Blue 905
重量%,チオジグリコール5重量%,尿素3重量%及び
水87重量%からなるブルーインクの3色をパルスジェ
ット方式のインクジェットプリンターに搭載し、8ドッ
ト/mmの連続プリントを実施例1で用いた金属性のエ
ンドレスベルトに実施し、捺染柄を形成した。尚、イン
クヘッドと金属ベルトの距離は1.0mmとした。
【0020】次いで、この染料インクを付与したエンド
レスベルトに上記織物を貼り付け、10秒放置して染料
インクを布帛に吸収せしめた後、織物をエンドレスベル
トより剥がし、120℃にて2分乾燥後、98℃にて3
0分間スチーミングを行い、洗浄,乾燥し実施例2の製
品を得た。
【0021】比較例1 実施例1と同様に処理した前処理布を実施例1と同様の
貼着剤を塗布した金属性のエンドレスベルトに貼り付
け、実施例1と同様のインクをインクジェットプリンタ
ーに搭載し、8ドット/mmの連続プリントを織物に実
施し、捺染柄を形成した。尚、インクヘッドと織物の表
面の距離は1.0mmとした。
【0022】次に、このようにして得た捺染織物を、1
20℃にて2分乾燥し、次いで102℃にて30分間ス
チーミングを行い、洗浄,乾燥し比較例1の製品を得
た。
【0023】比較例2 実施例2と同様に処理した前処理布を実施例2と同様の
貼着剤を塗布した金属性のエンドレスベルトに貼り付
け、実施例2と同様のインクをインクジェットプリンタ
ーに搭載し、8ドット/mmの連続プリントを織物に実
施し、捺染柄を形成した。尚、インクヘッドと織物の表
面の距離は1.0mmとした。
【0024】次に、このようにして得た捺染織物を、1
20℃にて2分乾燥し、次いで98℃にて30分間スチ
ーミングを行い、洗浄,乾燥し比較例2の製品を得た。
【0025】実施例1,2及び比較例1,2における不
吐出状態を目視で観察した。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、実施例1及び2
で得られた製品はインク不吐出による白ぬけ,白すじが
なく品位良好な捺染製品であることがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明はあらゆる
布帛に対して白すじ,白ぬけ等のない高品位な捺染が可
能であり、頗る有用である。また、捺染に際して従来の
一般的な捺染におけるスクリーン枠等が不要であり、使
い捨ての転写紙も不要であり、小ロット多品種生産がで
き、更にファッションの多様化に迅速に対応できるとい
う利点を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−215392(JP,A) 特開 昭58−222878(JP,A) 実開 平2−97069(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面平滑で非浸透性のエンドレスベルト
    上に染料インクをインクジェット方式にて付与し、次い
    でエンドレスベルト上の染料インクを布帛へ吸収せしめ
    ることを特徴とする布帛の捺染方法。
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