JP2883714B2 - 布帛の捺染方法 - Google Patents

布帛の捺染方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はインクジェット方式による布帛の捺染方法に
関し、更に詳細には布帛にインクジェット方式にて鮮明
でかつ固着性及び均染性に優れた印捺をし得る捺染方法
に関する。
(従来技術) 従来、布帛に図柄を印捺する方法としては、スクリー
ン捺染法,ローラ捺染法,ロータリースクリーン捺染
法,転写捺染法等が用いられてきたが、図柄の変更毎に
スクリーン枠,彫刻ローラ,転写紙等を用意する必要が
あり、これらスクリーン枠,彫刻ローラ,転写紙の作成
はかなり高価であるため、かなりのロットを生産しない
と経済的な面で合わない点のみならず、ファッションの
多様化に迅速に対応出来ないという欠点を有する。
これ等の欠点を解決するために、スキャナーで見本を
読み取り、コンピュータで画像処理を行ない、その結果
をインクジェット方式で印捺する技術が開発されてきた
が、これ等は被捺染物を紙に限定していたため、布帛に
適用した場合にニジミが著しく、また固着性及び均染性
に劣るという問題があり、問題の解決が望まれていた。
そこで固着性及び均染性を向上させるために、尿素,
尿素誘導体,チオ尿素及びチオ尿素誘導体等のヒドロト
ロープ剤を染料インクに混合することが検討されてきた
が、染料インクの安定性が悪いという問題があった。
この様な問題を解決するために特開平2−53976号公
報には、布帛をインクジェット印写捺染するに際し、予
め布帛にヒドロトロープ剤を付与し、印写処理する布帛
の染色方法が提案されているが、布帛にヒドロトロープ
剤を水系で膨潤状態で付与せしめているので、ヒドロト
ロープ剤が繊維の中に入っていき、結果として固着性及
び均染性が大巾に向上しないという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、布帛のインクジェット方式による捺染
方法について鋭意研究を続けた結果既存法の有する諸問
題点の悉くが解決された新規捺染法を見出し本発明を完
成したものである。
本発明の目的は、卓越した鮮明さと固着性及び均染性
を有する布帛の捺染方法を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 上述の目的は、布帛を染料インクを用いてインクジェ
ット捺染する方法において、予め布帛を非膨潤溶剤にヒ
ドロトロープ剤を分散せしめた処理液にて前処理した
後、インクジェット方式にて印捺し、次いで染料を固着
させることを特徴とする捺染方法により達成される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において使用される布帛は綿,レーヨン,麻,
絹,羊毛等の天然繊維、アセテート,トリアセテート等
の半合成繊維、ポリエステル,ナイロン,アクリル等の
合成繊維及び各種繊維の混紡,交織等よりなるものであ
る。布帛としては、織物,編物不織布などの形態のもの
が挙げられる。
本発明の実施に際しては、先ず布帛を非膨潤溶剤にヒ
ドロトロープ剤を分散せしめた処理液(以下前処理剤と
呼ぶ)にて前処理する。処理液を付与する方法としては
パッディング法,スプレー法,コーティング法等が挙げ
られる。
本発明に使用するヒドロトロープ剤は従来の捺染法に
おいて使用されるもので、固着性及び均染性を向上させ
る作用を有するもので、具体的には、尿素,モノメチル
尿素,ジメチル尿素,チオ尿素,モノメチルチオ尿素,
ジメチルチオ尿素,ホルムアミド,ジメチルホルムアミ
ド,ジメチルアセトアミド等を挙げることが出来るが、
尿素を用いるのが一般的である。これらのヒドロトロー
プ剤の使用量はパッディング法を対象に処方を作る時
は、布帛の重量に対して0.1〜30重量%固着するように
用いる。0.1重量%未満では固着性及び均染性が向上せ
ず、30重量%以上では効果の割に経済的でなく、また風
合が硬くなり、後の取扱いが困難となる。
本発明に使用する非膨潤溶剤としては、パークレン,
トリクレン,ケロシン,N−メチル−2ピロリドン,N,N−
ジメチルホルムアミド等を挙げることができるが、パー
クレンを用いるのが一般的である。
そして非膨潤溶剤にヒドロトロープ剤を分散せしめた
前処理剤には固着反応剤、例えば炭酸ナトリウム,炭酸
水素ナトリウム等のアルカリ性物質を添加してもよい。
次いで、かかる処理を施こされた布帛にインクジェッ
ト方式により染料を付与する。
本発明に使用するインクジェット方式としてはノズル
内に発熱抵抗素子を埋め込み、その発熱によりインクを
沸騰させ、その泡の圧力によりインクを吐出させるバブ
ルジェット方式,圧電素子に電気信号を加えて変形させ
インク室の体積変化を励起してインク粒子を飛ばすパル
スジェット方式,超音波振動しているノズルからインク
を加圧連続噴射させて粒子化し、粒子を荷電量に制御一
定電界中を通過偏向させ、記録,非記録粒子に分けて記
録する荷電制御方式等が挙げられる。
本発明に使用する染料としては、布帛を構成する繊維
構造物の素材に応じて直接染料,反応染料,酸性染料,
カチオン染料,分散染料等を用いることができる。例え
ば絹繊維に対しては直接染料,酸性染料,反応染料,綿
繊維に対しては直接染料,反応染料、ポリエステル繊維
に対しては分散染料、ナイロン繊維には酸性染料,反応
染料などがある。
本発明において上記の如き染料を分散せしめる媒体と
しては、従来の一般的捺染における媒体,従来のインク
ジェット方式に用いられる媒体が使用出来、水又は水と
有機溶剤との混合物が挙げられるが、水を用いるのが一
般的である。そして染料には各種の分散剤,界面活性
剤,粘度調整剤,表面張力調整剤,pH調整剤,電導度調
整剤等を必要に応じて添加する。
かかる印捺を施した布帛は次に80〜120℃で乾燥し、
次いで染料に応じた方法で染料を固着し、洗浄,乾燥す
る。
(作用) 本発明においては、前処理剤はヒドロトロープ剤を含
有し、しかも非膨潤溶剤に分散せしめているので、この
前処理剤は繊維を膨潤させることがなく、従ってヒドロ
トロープ剤は繊維の表面に固着するようになり、染料イ
ンクを用いてインクジェット方式にて印捺し、次いで染
料を固着せしめることにより、ヒドロトロープ剤が効果
的に作用するようになり、鮮明かつ固着性及び均染性に
優れた捺染柄を得ることができる。
(実施例) 次に実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
実施例1 この実施例においては、布帛として経糸50番単糸,緯
糸50番単糸からなる経密度130本/吋,緯密度70本/吋
の綿平織物を常法にて毛焼,糊抜,精錬,漂白の処理を
行なったものを用いた。
該平織物に下記に示す前処理剤をパッディングした
後、直ちに、マングルでピックアップ率70%で絞り、10
0℃で2分乾燥した。
反応性染料(C.I.リアクティブ レッド31)20部,水
90部からなる染料インクをパルスジェット方式のインク
ジェットプリンターに搭載して8ドット/mmの連続プリ
ントを行なった。
次に、飽和蒸気108℃にて20分間蒸熱処理し、その後
洗浄し、実施例1の製品を得た。
比較例1 実施例1と同様の平織物を用い、前処理剤のパークレ
ン88部の代りに水88部を用いた他は実施例1と同様の処
理を行ない比較例1の製品を得た。
比較例2 実施例1と同様の平織物を用い、前処理剤として尿素
を用いず、炭酸ナトリウム2部,パークレン88部を用い
た他は実施例1と同様の処理を行ない比較例2の製品を
得た。
次に実施例1,比較例1及び比較例2で得られた製品を
5cmおきにマクベスMS−2020分光光度計で測色し、最大
吸収波長540nmのK/S値を測定した。結果を第1表に示
す。
第1表から明らかなように、実施例1で得られた製品
は染料の固着性が高くまた均染性に優れていることがわ
かる。また実施例1で得られた製品は目視観察した所ニ
ジミのないものであった。
(発明の効果) 以上詳述したように本発明方法によれば鮮明でしかも
固着性及び均染性に優れた布帛が得られるのでインクジ
ェット方式による布帛への印捺が可能となり、ファッシ
ョンの多様化に即応出来るので頗る有用である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 5/00 101 - 103 D06P 5/00 111

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染料インクを用いて布帛にインクジェット
    捺染する方法において、予め布帛を非膨潤溶剤にヒドロ
    トロープ剤を分散せしめた処理液にて前処理した後、イ
    ンクジェット方式にて引捺し、次いで染料を固着させる
    ことを特徴とする布帛の捺染方法。
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