JP2959692B2 - インクジェット捺染方法 - Google Patents

インクジェット捺染方法

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JP2959692B2 JP5094208A JP9420893A JP2959692B2 JP 2959692 B2 JP2959692 B2 JP 2959692B2 JP 5094208 A JP5094208 A JP 5094208A JP 9420893 A JP9420893 A JP 9420893A JP 2959692 B2 JP2959692 B2 JP 2959692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット法によ
る布帛の捺染方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の捺染方法の主流は、スクリーン捺
染およびローラー捺染である。これらの方式は、多品種
少量生産に不向きであり、流行への迅速な対応も困難で
ある。そこで最近では、無製版の電子捺染システムの確
立が要望されている。この要望に対して、インクジェッ
ト記録による捺染方法が数多く提案されており、各方面
からの期待も大きくなっている。
【0003】インクジェット捺染に求められる要件とし
ては、(1)発色に十分な濃度を与えること、(2)染
料の布帛に対する染着率が高く、洗浄工程後の廃水処理
が容易であること、(3)布帛上で異色間の混色による
不規則な滲みが目立たないこと、(4)色再現の範囲が
広いこと、(5)固着処理時に安定した発色が得られる
こと、などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの要件を満足さ
せるために、従来においては主としてインクに様々な添
加剤を加えたり、インクの打ち込み量を操作したり、布
帛に前もって処理を施すなどの対応が行われてきたが、
そのような方法では、上記の要件を同時に満足すること
はできなかった。
【0005】布帛への捺染の例ではないが(3)の要件
を満足させる方法としては、例えば、特開昭62−16
1541号公報に記載のように、インクの打ち込みを特
定の明度の順序で行う方法が挙げられるが、布の場合、
インクの持つ初期明度に基づく順序で打ち込みを行う方
法では、反応染料の場合は反応速度によって染着性が変
化するため、(3)の要件を満足することは不可能であ
る。
【0006】さらに、布帛の捺染においては、固着工程
や最終工程として布帛に染着していない染料を除去する
洗浄工程が必要であり、(2)の要件に記載のように、
従来の一般の紙への記録の場合とは異なった取り扱いを
する必要がある。
【0007】特にインクジェット捺染の場合、従来の捺
染方法と比較して単位面積当りの染料付着量が少ないた
めに、固着工程における微妙な条件の相違が発色性に大
きく影響する。従って、(5)の要件である安定的発色
については、インクジェット捺染の場合は特に、その捺
染方法に特有の技術的改良が要望されている。
【0008】このように、従来の技術では、個々の要件
をある程度満足するものはあっても、これらの要件を同
時に満足して、それらに関わる問題点をすべて解決し、
最高級の画像を安定的に与えることのできるインクジェ
ット捺染方法は、今までのところ知られていない。
【0009】さらに、従来の一般的なスクリーン、ロー
ラー捺染などの糊剤を用いる方法では染料の染着率が低
いため、染料を大量に使用し、その結果、洗浄工程にお
ける染料の流出が環境汚染の原因となっている。
【0010】そこで、本発明は、上記のような従来の一
般的インクジェット捺染に関わる問題を解決し、鮮明か
つ高濃度、高精彩の染色物を安定的に与え、染着率の高
い捺染方法を提供することを目的とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、以
下の本発明によって達成される。すなわち本発明は、少
なくとも、(a)少なくとも2色以上のインクをインク
小滴として布帛に順次付与して混色部を形成する工程、
(b)前記布帛を熱処理することにより、前記インク中
の染料を布帛に染着する工程、および(c)前記布帛を
洗浄することにより、未染着の染料を布帛から除去する
工程を有するインクジェット捺染方法において、前記イ
ンクが各々反応速度の異なる反応染料を含有し、反応の
遅い反応染料を含むインクから順に付与することを特徴
とするインクジェット捺染方法を提供する。
【0012】また本発明は、少なくとも、(a)少なく
とも2色以上のインクをインク小滴として布帛に順次付
与して混色部を形成する工程、(b)前記布帛を熱処理
することにより、前記インク中の染料を布帛に染着する
工程、および(c)前記布帛を洗浄することにより、未
染着の染料を布帛から除去する工程を有するインクジェ
ット捺染方法において、前記インクが各々反応速度の異
なる反応染料を含有し、反応の遅い反応染料を含むイン
クほど表面張力が小さいインクであることを特徴とする
インクジェット捺染方法を提供する。
【0013】以下に本発明の内容を詳細に説明する。
【0014】
【作用】本発明者らは、インクジェット捺染方法に関し
て前述の種々の性能上の要件を同時に満足させるべく検
討を行った。その結果、(1)反応の遅い反応染料を有
するインクから順に打ち込みを行うことによって、ある
いは(2)反応の遅い反応染料を有するインクほど表面
張力を小さくすることによって、布帛の厚さあるいは布
帛を構成している繊維の構造(繊維長、太さ、平均より
数など)が多少相違していても、それに関係なく均染性
および染着率が改善され、特に異色間の混色部における
滲みが改善されることを知見した。また、固着条件が多
少異なっても発色性に大きな差異は見られず、安定した
プリント物が得られることを知見した。これは、反応の
遅い染料ほど繊維の反応座位に近づけることによって、
反応速度の違いによって生じる染着性の差の影響が低減
され、固着工程の加熱処理時における反応の遅い染料の
滲みが生じにくくなるためであると思われる。
【0015】本発明で使用する布帛としては、少なくと
もアルカリ性物質を含有するセルロース繊維および/ま
たはポリアミド繊維を主体とするものが好ましい。布帛
の製造方法については特に制限はないが、特開昭63−
168382、特公平3−46589号公報に記載の布
帛などを用いることができる。
【0016】布帛を構成する繊維や糸の物理的特性とし
ては、一般に繊維長が大きく、糸や繊維が細く、かつ、
より数が多いものほど良い。例えば、セルロース繊維を
主体とする布帛の場合、平均繊維長が25〜60mm、
平均繊維太さが0.6〜2.2d、平均より数が70〜
150/cmの繊維から構成されたもの、ポリアミド繊
維である絹繊維を主体とする布帛の場合は、平均繊維太
さが2.5〜3.5dの繊維で構成される平均糸太さ1
4〜147dの絹糸からなるものが好ましい。
【0017】本発明に使用する布帛には、必要に応じて
従来法による前処理を施すことができる。特に、布帛に
0.01〜5重量%のアルカリ性物質を含有させたも
の、または水溶性金属塩、水溶性高分子、尿素およびチ
オ尿素の群から選ばれる物質を、0.01〜20重量%
含有させて捺染に供することが好ましい場合がある。
【0018】添加するアルカリ性物質としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属
水酸化物;モノ、ジおよびトリエタノールアミンなどの
アミン類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナト
リウムなどの炭酸もしくは重炭酸アルカリ金属塩;酢酸
カルシウム、酢酸バリウムなどの有機酸金属塩;アンモ
ニアおよびアンモニア化合物などがある。また、スチー
ミングおよび乾熱下でアルカリ性物質となるトリクロロ
酢酸ナトリウムなども用いることができる。反応染料の
染色に特に好ましいアルカリ性物質としては、炭酸ナト
リウムおよび重炭酸ナトリウムが挙げられる。
【0019】また、水溶性高分子には、天然水溶性高分
子と合成水溶性高分子とがある。先ず天然水溶性高分子
の例としては、トウモロコシ粉、小麦粉などのデンプン
類;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース類;アル
ギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ローカスイトビーン
ガム、トラガントガム、グアーガム、タマリンド種子な
どの多糖類;ゼラチン、カゼインなどの蛋白質;タンニ
ン類;リグニン類などがある。次に、合成水溶性高分子
の例としては、ポリビニルアルコール系化合物、ポリエ
チレンオキサイド系化合物、アクリル酸系化合物、無水
マレイン酸系化合物などがある。これらのうち、多糖類
系高分子およびセルロース系高分子が好ましい。
【0020】水溶性金属塩類としては、例えば、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典
型的なイオン結晶を作るもので、その水溶液のpHが4
〜10である化合物が挙げられる。かかる化合物の代表
的な例としては、アルカリ金属の塩では、NaCl、N
2SO4、KCl、CH3COONaなどがあり、アル
カリ土類金属の塩としては、CaCl2、MgCl2など
が挙げられる。中でも、Na、K、Caの塩類が好まし
い。
【0021】次に、布帛の水分率の影響も大きく、布帛
を構成する繊維の公定水分率(例えば、セルロース繊維
8.5%、絹繊維12%)の5〜100%増し、好まし
くは6〜80%増しに調節した布帛が好適である。
【0022】水分量の調節方法としては、純水または前
記前処理剤の水溶液に浸漬後、ローラーで絞り、必要に
応じて乾燥させる工程が一般的であるが、これに限定さ
れるものではない。水分率の計算は、次式によって行
う。
【0023】
【数1】 水分率(%)={(W−W’)/W”}×100 上式中、Wは乾燥前の試料の重量、W’は乾燥後の試料
の重量、W”は水洗後絶乾した布帛の重量を表す。
【0024】本発明に使用するインクは、反応染料、
水、有機溶剤などからなる。
【0025】各インクが互いに異なる反応基を有する染
料を含有し、これらのインクを組み合わせて、混色部を
形成しても良い。反応基の異なる染料を含有するインク
を組み合わせて使用する場合、反応速度の一般的目安と
しては、反応速度の小さい反応基の順に、トリクロロピ
リジン、モノクロロトリアジン、ビニルスルフォン(ス
ルフォンアミドタイプ)、モノクロロメトキシトリアジ
ン、ジフルオロモノクロロピリミジン、ビニルスルフォ
ン(スルフォンタイプ)、メチルスルフォニルメチルク
ロロピリミジン、ジクロロキノキザリン、ジクロロトリ
アジンである。
【0026】一方、同一種の反応基を有する染料を含有
するインクを組み合わせて混色部を形成する場合、反応
速度の順番は、染料の水溶液における加水分解速度を基
準にして求める。加水分解速度の序列の決定は、例え
ば、モノクロロトリアジン基の場合、水溶液を40〜6
0℃に加温して一定時間に発生する塩素イオンをイオン
クロマトグラフィー、イオンメーターなどの測定手段に
よって定量することによって容易に行うことができる。
【0027】反応基を統一して用いる場合は、モノクロ
ロトリアジン基および/またはビニルスルフォン基を有
する染料グループで構成するのが好ましい。この2つの
反応基が好ましいのは、本発明が対象とするシステムを
考えた場合、反応性の総合的な強弱に関して、これら2
反応基がバランス的に優れているためである。例えば、
反応の速いジクロロトリアジンや、遅いトリクロロピリ
ミジン基を有する染料グループのみでインクを構成した
場合、本発明の効果が顕著ではない。
【0028】本発明で使用するインクに用いる好適な染
料の具体例としては、C.I.リアクティブイエロー
2,15,37,42,76,95;C.I.リアクテ
ィブレッド21,22,24,31,33,45,5
8,111,112,114,180,218,22
6;C.I.リアクティブブルー15,19,21,3
8,49,72,77,176,203,220;C.
I.リアクティブオレンジ5,12,13,35;C.
I.リアクティブブラウン7,11,33,46;C.
I.リアクティブグリーン8,19;C.I.リアクテ
ィブバイオレット2,6,22;C.I.リアクティブ
ブラック5,8,31,39などで代表されるものが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0029】各インク中には、色相の異なった染料を1
種以上含有させても良く、その使用量としてはインク全
量に対して合計で2〜30重量%、好ましくは3〜25
重量%、より好ましくは4〜20重量%とする。複数の
染料を併用する場合の反応速度の基準は、最も含有量の
大きい染料の値に準じて判断する。
【0030】インクの主成分として好ましい水の量につ
いては、インク全量に対して10〜93重量%、好まし
くは25〜87重量%、より好ましくは30〜80重量
%とする。
【0031】有機溶剤については、例えば、アセトン、
ジアセトンアルコールなどのケトンまたはケトアルコー
ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコールなどのオキシエチレンまたは
オキシプロピレン付加重合体;エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチレングリコール、ブチレ
ングリコール、ヘキシレングリコールなどのアルキレン
基が2ないし6個の炭素原子を含むアルキレングリコー
ル類;1,2,6−ヘキサントリオールなどのトリオー
ル類;チオジグリコール;グリセリン;エチレングリコ
ールモノメチル(またはエチル)エーテル、ジエチレン
グリコールモノメチル(またはエチル)エーテル、トリ
エチレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテ
ルなどの多価アルコールの低級アルキルエーテル類;ト
リエチレングリコールジメチル(またはエチル)エーテ
ル、テトラエチレングリコールジメチル(またはエチ
ル)エーテルなどの多価アルコールの低級ジアルキルエ
ーテル類;スルホラン、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げら
れる。
【0032】上記有機溶剤の含有量は、一般にはインク
の全重量に対して重量%で3〜60%、好ましくは5〜
50%とする。
【0033】上記のような媒体を併用する場合は単独で
も混合物としても使用できるが、好ましい溶剤として
は、チオジグリコール、重合度2〜4のオキシエチレン
またはオキシプロピレンの重合体およびそのモノまたは
ジアルキルエーテルを含有するものがあり、チオジグリ
コール単独もしくはジエチレングリコール、チオジグリ
コール混合系は特に良好なものである。
【0034】その他の含有物質については、例えば0.
001〜0.15重量%の塩素イオンおよび/または硫
酸イオンを含有させることによって、均染性、染着率な
どの発色特性がさらに改善される。
【0035】次に、本発明の物性調整による好適化法と
して、反応の遅い反応染料を含むインクほど表面張力を
小さくする手法がある。すなわち、等量の単一色のイン
ク滴を布帛に着滴させた場合、一定温度での加熱処理時
間と固着率のカーブの傾きの低いインクほど表面張力を
小さくする。すなわち、含有される反応染料の反応速度
順にインクを並べて、隣合うインク間の表面張力の差が
3dyn/cm以上、好ましくは5dyn/cm以上と
なるようにする。インクの表面張力調整剤としては、カ
チオンあるいはノニオン系の各種界面活性剤;ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類;エ
タノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類
などの公知の表面張力調整剤を用いることができる。
【0036】本発明のインクの主要成分は上記の通りで
あるが、その他各種の粘度調整剤、蛍光増白剤などを必
要に応じて添加することができる。例えば、ポリビニル
アルコール、セルロース類、水溶性樹脂などの粘度調整
剤;pH調整用緩衝液;防カビ剤などを挙げることがで
きる。
【0037】本発明の上記インクを布帛上に付与するイ
ンクジェット記録方式は特に限定されないが、特に、熱
エネルギーの作用によりインクをインク滴として吐出さ
せる方式、すなわちバブルジェット方式が好ましい。そ
の理由として、ドロップレットの着弾速度が5〜20m
/sec程度であり、布帛へのインクの初期浸透速度や
インクの跳ね返りの度合などが、本発明の効果を特に顕
著に現わす領域にあるからである。
【0038】本発明においては、上記布帛に複数のイン
クの小滴をインクジェット法で順次着滴させて、少なく
とも2色以上のインクによる画像を形成する。この際、
形成された混色部の各染料の付着量の合計は、0.02
5〜1mg/cm2の範囲が好ましく、さらには、0.
04〜0.7mg/cm2、より好ましくは0.05〜
0.5mg/cm2である。この値は、インクの吐出量
とインク中の染料の濃度を測定することにより求めるこ
とができる。染料の付着量が0.025mg/cm2
下では、高濃度の発色が難しく、滲みなども目立ちにく
いので本発明の効果が明確にはならない。1mg/cm
2以上では、染着率向上の顕著な効果が認めにくくな
る。
【0039】以上のように、本発明のインクは布帛上に
付与されるが、この状態では単に付着しているに過ぎな
いので、引き続き繊維への染料の反応定着および未定着
の染料の除去工程を施すのが好ましい。このような反応
定着および未反応染料の除去の方法は、従来公知の方法
で良く、例えば、スチーミング法、HTスチーミング
法、サーモフィックス法、あらかじめアルカリ処理した
布帛を用いない場合はアルカリパッドスチーム法、アル
カリブロッチスチーム法、アルカリショック法、アルカ
リコールドフィックス法などによる処理を行う。中で
も、スチーミング法、HTスチーミング法は、本発明の
効果を一層高めることから好ましい。その後の洗浄は、
公知の方法に準じて行うことができる。
【0040】なお以上述べた処理が施された布帛は、そ
の後所望の大きさに切り離され、切り離された片は縫
着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るための工程が
施され、ワンピース、ドレス、ネクタイ、水着等の衣類
や布団カバー、ソファカバー、ハンカチ、カーテン等が
得られる。布帛を縫製等により加工して衣類やその他の
日用品とする方法は、例えば「最新ニット縫製マニュア
ル」(センイジャーナル社発行)や月刊誌「装苑」(文
化出版局発行)など、公知の書籍に多数記載されてい
る。
【0041】本発明は、反応速度の異なる染料を含有す
るインクを用いて混色部を形成する場合、着滴順序ある
いはインクの表面張力を制御することによって染料の布
帛中での分布を物理的に最適化するもので、これにより
鮮明で、混色部での不規則な滲みが目立たない、色再現
の範囲が広い、良好なインクジェット捺染が安定して行
えるものである。当然のことながら、上記各種の条件を
同時に組み合わせることによって効果がより顕著とな
る。
【0042】なお、固着率は発色濃度を基準として、そ
の測定方法は一般的な測色機器で行えば良いが、本発明
者らは、高速分光光度計CA−35(村上色彩技術研究
所製)により測色し、最終染着部の最大吸収波長での反
射率Rから次式によって発色濃度K/S値を求めた。
【0043】
【数2】K/S = (1−R)2/2R R:最大吸収波長での反射率
【0044】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明する。なお文中、部および%とあるのは重
量基準である。 I.インク調製 以下に記載の、各4色の反応染料インクを調製した。
【0045】(1)反応染料インク 反応染料 10部 チオジグリコール 24部 ジエチレングリコール 11部 塩化カリウム 0.004部 硫酸ナトリウム 0.002部 メタケイ酸ナトリウム 0.001部 塩化鉄 0.0005部 水 55部 用いた染料は次の4種である。
【0046】・イエローインク C.I.Reactive Yellow 95(モノ
クロロトリアジン型) ・マゼンタインク C.I.Reactive Red 226(モノクロ
ロトリアジン型) ・シアンインク C.I.Reactive Blue 15(モノクロ
ロトリアジン型) ・ブラックインク C.I.Reactive Black 39(モノク
ロロトリアジン型) 用いた染料の反応速度の順序は次の通りである。 マゼンタ>ブラック>イエロー>シアン それぞれ上記成分を混合し、混合液のpHを水酸化ナト
リウムにて7.0に調整し、2時間攪拌後、フロロポア
フィルターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾
過し、実施例1,2および比較例1,2で用いる水性イ
ンクを得た。
【0047】(2)反応染料インク 反応染料 10部 チオジグリコール 23部 トリエチレングリコール モノメチルエーテル 6部 塩化カリウム 0.05部 メタケイ酸ナトリウム 0.0001部 塩化鉄 0.0005部 塩化亜鉛 0.0003部 水 61部 用いた染料は次の4種である。
【0048】・イエローインク C.I.Reactive Yellow 25(ジフ
ルオロモノクロロピリミジン型) ・マゼンタインク C.I.Reactive Red 24(モノクロロ
トリアジン型) ・シアンインク C.I.Reactive Blue 52(トリクロ
ロピリミジン型) ・ブラックインク C.I.Reactive Black 5(ビニルス
ルフォン型(スルフォンタイプ)) 用いた染料の反応速度の順序は次の通りである。 ブラック>イエロー>マゼンタ>シアン それぞれ上記成分を混合し、イソプロピルアルコールで
各インクの表面張力を55〜35dyn/cmの範囲内
で調整した。次に、混合液のpHを水酸化ナトリウムに
て7.0に調整し、2時間攪拌後、フロロポアフィルタ
ーFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過し、実
施例3,4および比較例3,4で用いる水性インクを得
た。
【0049】II.インクジェット染色装置 下記の仕様の熱エネルギーを用いるインクジェット記録
方式であるカラーバブルジェット複写機PIXEL P
RO(商品名、キャノン製)を用いた。 1.インクジェット方式:ドロップオンデマンド型(バ
ブルジェット方式) 2.ヘッド電圧:24V 3.ヘッド温度:35℃ 4.駆動パルス幅:10μs 5.駆動周波数:2.5kHz 6.ノズルと織物との距離:1mm 7.記録密度:16ドット/mm×16ドット/mm
(400ドット/インチ×400ドット/インチ)。
【0050】III.布帛 下記の織物2種を用いた。 a:平地細布(エジプト綿100%、(重炭酸ソーダ5
%、尿素5%、水90%)液で処理後、絞り率30%で
乾燥、最終水分率15%) b:羽二重8匁付(絹100%(重炭酸ソーダ3%、尿
素8%、水89%)液で処理後、絞り率30%で乾燥、
最終水分率18%)。
【0051】<実施例1,2及び比較例1,2>上記
(1)で調製した反応染料インク4種ならびに布帛aお
よびbを用い、表1に示したようにインクの打ち込み順
序を変えて、上記インクジェット装置を用いてプリント
を行った。その後プリント物は、102℃で6〜8分間
スチーミングし、洗浄、乾燥した。得られた捺染物の、
均染性、滲み性、発色性を評価した。その結果、反応の
遅い染料を含むインクから順に打ち込んだ場合に、混色
部の滲み性が格段に良好で非常に鮮明な画像が得られ、
K/S値の相対評価によって判定した染着率についても
良好であった。
【0052】
【表1】 *1 用いた染料の反応速度の順序は次の通りである: シアン<イエロー<ブラック<マゼンタ 打ち込み順序 A=1シアン、2イエロー、3ブラック、4マゼンタ B=1マゼンタ、2ブラック、3イエロー、4シアン C=1イエロー、2シアン、3マゼンタ、4ブラック。
【0053】*2 単色インクの印字密度50%および
100%部の混色部(4色による6通りの組合せ全て)
の染めムラを肉眼で観察した時の図柄のシャープさで総
合的に判定した: 〇:実質上ムラなし △:100%部において、一部の組合せでムラが若干見
られる ×:50%部、100%部の両方でムラがかなり見られ
る。
【0054】*3 単色インクの印字密度100%部に
よる2色の混色部(4色による6通りの組合せ全て)の
境界の染料の滲み出しを肉眼で観察し、総合的に判定し
た: 〇:実質上滲み出しなし △:一部の組合せで滲み出しが見られる ×:滲み出しが顕著に認められるものがある。
【0055】*4 6分間蒸熱処理したものおよび8分
間蒸気熱処理したものについてK/S値を測定し、その
差を見た: 〇:K/Sの値の差が1以下。加熱条件による差が小さ
い △:K/Sの値の差が1〜2。加熱条件による差が多少
ある ×:K/Sの値の差が2以上。加熱条件による差が大き
い。
【0056】<実施例3,4および比較例3,4>上記
(2)で調製した反応染料インク4種ならびに布帛aお
よびbを用い、表2に示したように、イソプロピルアル
コールの添加量を調節することによって各インクの表面
張力を変えて、上記インクジェット装置を用いてプリン
トを行った。その後プリント物は、102℃で6〜8分
間スチーミングし、洗浄、乾燥した。得られた捺染物
の、均染性、滲み性、発色性を評価した。結果は表2に
示した。その結果、反応の遅い染料を含むインクほど表
面張力を小さくした場合に、混色部の滲み性が格段に良
好で非常に鮮明な画像が得られ、K/S値の相対評価に
よって判定した染着率についても良好であった。
【0057】
【表2】 *2〜*4 表1の*2〜*4とそれぞれ同様 *5 用いた染料の反応速度の順序は次の通りである: シアン<マゼンタ<イエロー<ブラック 各インクの表面張力(dyn/cm) A=シアン:35、マゼンタ:45、イエロー:50、
ブラック:55 B=シアン:55、マゼンタ:50、イエロー:40、
ブラック:35 C=シアン:45、マゼンタ:40、イエロー:55、
ブラック:35。
【0058】
【発明の効果】本発明のインクジェット捺染方法によ
り、滲みがなく鮮明な、しかも高濃度、高精細の染色物
を安定的に得ることができ、さらに、捺染時の染着率が
格段に向上することによって、廃水による環境汚染の問
題を軽減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 衣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 春田 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−168382(JP,A) 特開 平6−306778(JP,A) 特公 昭38−25782(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 5/00 111 D06P 1/38

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 (a)少なくとも2色以上のインクをインク小滴として
    布帛に順次付与して混色部を形成する工程、 (b)前記布帛を熱処理することにより、前記インク中
    の染料を布帛に染着する工程、および (c)前記布帛を洗浄することにより、未染着の染料を
    布帛から除去する工程を有するインクジェット捺染方法
    において、 前記インクが各々反応速度の異なる反応染料を含有し、
    反応の遅い反応染料を含むインクから順に付与すること
    を特徴とするインクジェット捺染方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも、 (a)少なくとも2色以上のインクをインク小滴として
    布帛に順次付与して混色部を形成する工程、 (b)前記布帛を熱処理することにより、前記インク中
    の染料を布帛に染着する工程、および (c)前記布帛を洗浄することにより、未染着の染料を
    布帛から除去する工程を有するインクジェット捺染方法
    において、 前記インクが各々反応速度の異なる反応染料を含有し、
    反応の遅い反応染料を含むインクほど表面張力が小さい
    インクであることを特徴とするインクジェット捺染方
    法。
  3. 【請求項3】 前記混色部の反応染料の合計付着量が
    0.025〜1mg/cm2である請求項1または2記
    載のインクジェット捺染方法。
  4. 【請求項4】 前記混色部の反応染料の合計付着量が
    0.04〜0.7mg/cm 2 である請求項3記載のイ
    ンクジェット捺染方法。
  5. 【請求項5】 前記混色部の反応染料の合計付着量が
    0.05〜0.5mg/cm 2 である請求項4記載のイ
    ンクジェット捺染方法。
  6. 【請求項6】 前記布帛が、セルロース繊維および/ま
    たはポリアミド繊維を含有する布帛である請求項1また
    は2記載のインクジェット捺染方法。
  7. 【請求項7】 前記反応染料がモノクロロトリアジン基
    またはビニルスルホン基を有する反応染料である請求項
    1または2記載のインクジェット捺染方法。
  8. 【請求項8】 前記(a)工程の前に、予め前記布帛に
    前処理を行なう請求項1または2記載のインクジェット
    捺染方法。
  9. 【請求項9】 インク間の表面張力の差が3dyn/c
    m以上である請求項2記載のインクジェット捺染方法。
  10. 【請求項10】 インク間の表面張力の差が5dyn/
    cm以上である請求項9記載のインクジェット捺染方
    法。
  11. 【請求項11】 バブルジェット方式によりインクを付
    与する請求項1または2記載のインクジェット捺染方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のイ
    ンクジェット捺染方法により捺染された布帛。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の布帛をさらに加工
    して得られる加工品。
  14. 【請求項14】 前記加工品が前記布帛を所望の大きさ
    に切り離し、切り離された片に対して最終的な加工品を
    得るための工程を施して得られたものである請求項13
    記載の加工品。
  15. 【請求項15】 前記最終的な加工品を得るための工程
    が縫製である請求項14記載の加工品。
  16. 【請求項16】 前記加工品が衣類である請求項13〜
    15のいずれかに記載の加工品。
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