JP2584569Y2 - 液体封入式パワーユニットマウント - Google Patents

液体封入式パワーユニットマウント

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JP2584569Y2
JP2584569Y2 JP1989144537U JP14453789U JP2584569Y2 JP 2584569 Y2 JP2584569 Y2 JP 2584569Y2 JP 1989144537 U JP1989144537 U JP 1989144537U JP 14453789 U JP14453789 U JP 14453789U JP 2584569 Y2 JP2584569 Y2 JP 2584569Y2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/28Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions specially adapted for units of the bushing type

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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両のパワーユニット支持に適用される流
体封入式パワーユニットマウントに関する。
(従来の技術) 従来、流体封入式パワーユニットマウントとしては、
例えば、実開昭62−91037号公報に記載されているもの
が知られている。
この従来出典には、2つの流体室をオリフィスにより
連通することで構成される流体ダイナミックダンパの共
振周波数を2通り得るべく、一方の流体室のダイヤフラ
ムにダイヤフラム拘束手段を設けた内容が示されてい
る。
尚、流体ダイナミックダンパの共振周波数は、オリフ
ィス内流体による質量と流体室の拡張弾性によるばね定
数により決定される為、いずれか一方を変更により変え
ることができるもので、この場合には、拡張弾性による
ばね定数の変更により共振周波数を変えるようにした例
である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の流体封入式パワーユ
ニットマウントにあっては、ダイヤフラムの運動拘束を
行なうダイヤフラム拘束手段が、公報図面に示されてい
るように、ダイヤフラムの上下振れを許容する状態のま
まソレノイドによる電磁力のみによる拘束により行なう
手段である為、ダイヤフラムの拘束力が不十分であり、
流体室の圧力が変動した場合にはその室圧変動に応じて
ダイヤフラムが振れてしまい、ダイヤフラムの拘束時に
意図する振動減衰を十分に引き出せない。
本考案は、上述のような問題に着目してなされたもの
で、複数の流体室をオリフィスにより連通させた流体封
入式パワーユニットマウントにおいて、ダイヤフラムの
完全拘束の達成により意図する高い振動減衰を得ること
を課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案の流体封入式パワー
ユニットマウントでは、車体とパワーユニットにそれぞ
れ取付けられる車体側枠部材及びパワーユニット側枠部
材と、 前記車体側枠部材とパワーユニット側枠部材との間に
装着されたゴム弾性体と、 前記ゴム弾性体を少なくとも室壁の一部に有して形成
された複数の流体室と、 前記複数の流体室を連通するオリフィスと、 前記複数の流体室のうち少なくとも1つの流体室の室
壁として設けられ、流体室連通孔のシート面に押圧する
封鎖部を有するダイヤフラムと、 前記ダイヤフラムの外部に配置され、前記ダイヤフラ
ムとは別体に離間して設けられた押圧プレートと、 前記押圧プレートに設けられ、ダイヤフラムの封鎖部
を流体室連通孔のシート面に押圧し流体室とダイヤフラ
ム室との流通を完全に遮断するダイヤフラム拘束状態を
得るための弾性力を押圧プレートに付与する封鎖力発生
弾性部材と、 前記押圧プレートの外部に配置され、ダイヤフラムと
は離間した位置に押圧プレートが固定されるダイヤフラ
ム拘束解除状態を得るための電磁力を弾性力に抗して押
圧プレートに付与するソレノイドと、 を備えている事を特徴とする。
(作用) ソレノイドを非通電とした場合、押圧プレートに対し
封鎖力発生弾性部材から弾性力が付与され、ダイヤフラ
ムの封鎖部が流体室連通孔のシート面に押圧され、流体
室とダイヤフラム室との流通が完全に遮断されたダイヤ
フラム拘束状態が得られ、このダイヤフラムの拘束時に
は、ダイヤフラム室が形成されず、流体室連通孔がダイ
ヤフラムが設けられた流体室の一部となる。
ソレノイドを通電とした場合、押圧プレートに対しソ
レノイドからの電磁力が弾性力に抗して付与され、ダイ
ヤフラムとは離間した位置に押圧プレートが固定される
ダイヤフラム拘束解除状態が得られ、このダイヤフラム
の拘束解除時には、ダイヤフラムにより囲まれるダイヤ
フラム室が形成され、ダイヤフラム室とダイヤフラムが
設けられた流体室とが流体室連通孔を介して連通し、封
入流体が流動する。
よって、ダイヤフラムの拘束時とダイヤフラムの拘束
解除時とでは、複数の流体室とこれを連通するオリフィ
スとで構成される流体ダイナミックダンパの共振周波数
が異なる。
すなわち、流体室の拡張弾性が小さくなるダイヤフラ
ム拘束状態では低周波数域にあらわれ、流体室の拡張弾
性が大きくなるダイヤフラム拘束解除状態では高周波数
域にあらわれる。
例えば、停車時にダイヤフラム拘束解除状態とするこ
とで動ばね定数の低下によりアイドル振動が低減できる
し、走行時にダイヤフラム拘束状態とすることで流体共
振現象によりエンジンシェイクを低減できる。
上記動ばね定数の低下とは、上記共振周波数以下の周
波数による振動入力の場合、振動入力に応じた流体室の
室容積の変化幅がダイヤフラム伸縮により大きくなるこ
とで、オリフィスや流体室連通孔を介しての封入流体の
流動量が多くなり、ゴム弾性体による動ばね定数の低下
がみられることをいい、この動ばね定数の低下により入
力振動を有効に減衰することができる。
また、上記流体共振現象とは、共振周波数とほぼ一致
する周波数による振動入力の場合、オリフィスや流体室
連通孔内を流体が激しく往復動する共振現象を示すこと
をいい、この時の大きな流動抵抗、つまり減衰力により
入力振動を有効に減衰することができる。
しかも、ダイヤフラムの拘束状態は、押圧プレートに
対し封鎖力発生弾性部材から付与される弾性力によりダ
イヤフラムの封鎖部を流体室連通孔のシート面に押圧
し、流体室とダイヤフラム室との流通を完全に遮断する
ことで行なわれる為、室圧変動に対してもダイヤフラム
が振れることのない高い完全拘束が達成される。
また、ダイヤフラムの拘束状態は、封鎖力発生弾性部
材から付与される弾性力により得るようにしている為、
外部からのアクチュエータ作用力を用いることなくダイ
ヤフラムの拘束が達成されるし、また、ソレノイド作動
回路系が断線等によりフェイルした時にもダイヤフラム
の拘束による振動現象の減衰を確保することが出来る。
さらに、ダイヤフラムの拘束解除状態のみを押圧プレ
ートに対しソレノイドから付与される電磁力により得る
ようにしている為、例えば、停車時にダイヤフラム拘束
解除状態とし走行時にダイヤフラム拘束状態とするよう
に、ダイヤフラムの拘束解除状態よりもダイヤフラムの
拘束状態を維持する頻度の高いソレノイド作動制御を採
用した場合、省電を達成することが出来る。
(第1実施例) まず、構成を説明する。
第1図は第1実施例の流体封入式パワーユニットマウ
ントを示すもので、図外の車体とパワーユニットにそれ
ぞれ取付けられ、ほほ同軸に配置された内筒1(車体側
枠部材)及び外筒2(パワーユニット側枠部材)と、前
記内筒1と外筒2の間に加硫接着により装着されたゴム
弾性体3と、該ゴム弾性体3を少なくとも室壁の一部に
有して形成された第1流体室4及び第2流体室5と、両
流体室4,5を連通するオリフィス6と、前記第1流体室
4に連通して外筒ハウジング7に形成されたダイヤフラ
ム室8と、該ダイヤフラム室8の室壁として設けられた
ダイヤフラム9の外部に配置された押圧プレート10を有
し、該押圧プレート10によりダイヤフラム9の封鎖部9a
を流体室連通孔11のシート面11aに押圧することで拘束
可能とするダイヤフラム拘束機構A(ダイヤフラム拘束
手段)とを備えている。
前記オリフィス6は、外筒2の内側に設けられるオリ
フィス筒部材12に沿って十分なオリフィス断面積とオリ
フィス長によって形成される。
前記ダイヤフラム拘束機構Aは、ダイヤフラム9の外
部に配置された大気開放穴10aを中央部に有する押圧プ
レート10と、該押圧プレート10の内側外周に設けられた
封鎖力発生弾性体13と、前記外筒ハウジング7にビス止
めされたソレノイド支持プレート14と、該ソレノイド支
持プレート14の内側に前記押圧プレート10とは所定の間
隔を介して設けられたソレノイド15と、該ソレノイド15
に接続され、停車時に通電し、走行時に非通電とする図
外のソレノイド作動回路により構成されている。
ダイヤフラム9の拘束解除時は、アイドル振動対策用
として流体連通孔11を30Hz〜40Hzの共振周波数に設定
し、ダイヤフラム9を拘束した時は、流体連通孔11は第
1流体室4の一部となり、エンジンシェイク対策用とし
てオリフィス6を10Hz前後の共振周波数に設定してい
る。
次に、作用を説明する。
(イ)停車時 停車時には、図外のソレノイド作動回路によりソレノ
イド15が通電され、第1図に示すように、押圧プレート
10がソレノイド15により電磁力で吸着され、ダイヤフラ
ム9が拘束解除状態となる。
この停車時にエンジン回転をアイドル回転とした場
合、30Hz以下の周波数によるアイドル振動がパワーユニ
ットマウントに入力されるが、ダイヤフラム9の拘束解
除時には共振周波数fFが30Hz〜40Hzに設定されている
為、共振周波数fF以下のアイドル振動入力に対しては、
振動入力に応じた両流体室4,5の室容積の変化幅がダイ
ヤフラム室8の追加により大きくなることで、オリフィ
ス6を介しての封入流体の流動量が多くなり、ゴム弾性
体3による動ばね定数の低下がみられアイドル振動が有
効に減衰される。
即ち、30Hz以下の周波数によるアイドル振動域では、
第3図の拘束解除時の動ばね定数特性に示すように、動
ばね定数の低下を利用して振動を減衰することができ
る。
(ロ)走行時 走行時には、図外のソレノイド作動回路によりソレノ
イド15が非通電とされ、第2図に示すように、押圧プレ
ート10が封鎖力発生弾性体13による封鎖力でダイヤフラ
ム9の封鎖部9aを流体室連通孔11のシート面11aに押圧
し、ダイヤフラム9が完全拘束状態となる。
この走行時においては10Hz前後の周波数によるエンジ
ンシェイクがパワーユニットマウントに入力されるが、
ダイヤフラム9を拘束した時の共振周波数fRは10Hz前後
に設定されている為、この共振周波数とほぼ一致するエ
ンジンシェイクの入力時にはオリフィス6内を流体が激
しく往復動する共振現象を示し、この時の大きな流動抵
抗、つまり減衰力によりエンジンシェイクが有効に減衰
される。
即ち、10Hz前後の周波数によるエンジンシェイク域に
おいては、第3図の拘束時のロスファクター特性に示す
ように、高ロスファクター(減衰力)を利用して振動を
減衰することができる。
以上説明してきたように、第1実施例の流体封入式パ
ワーユニットマウントにあっては、ダイヤフラム9の拘
束解除と拘束によりアイドル振動とエンジンシェイクと
を有効に減衰できるのは勿論のこと、ダイヤフラム9の
拘束は、ダイヤフラム9の外部に配置された押圧プレー
ト10によりダイヤフラム9の封鎖部9aを流体室連通孔11
のシート面11aに押圧することで行なうようにした為、
第1流体室4の室圧変動に対してもダイヤフラム9が振
れることのない高い拘束が達成され、意図する高い振動
減衰を得ることができる。また、ソレノイド15への非通
電によりダイヤフラム9を拘束する装置とした為、走行
時間の長い通常走行においては省電となるし、さらに、
ソレノイド作動回路系が断線等によりフェイルした時に
もエンジンシェイクを有効の減衰する効果を確保するこ
とができる。
第4図及び第5図に示す流体封入式パワーユニットマ
ウントは、第1実施例の変形例であって、この実施例で
は、第1図に示すように、ソレノイド15によって直接に
押圧プレート10を吸着するのではなく、押圧プレート10
に吸着プレータ16を設け、この吸着プレータ16をソレノ
イド15′により吸着することでダイヤフラム9の拘束解
除状態を得るようにした例である。
尚、他の構成は第1図及び第2図に示す第1実施例と
同様であるので対応する構成に同一符号を付して説明を
省略するし、作用効果的にも同様であるので説明を省略
する。
(第2実施例) まず、構成を説明する。
第6図は第1実施例の流体封入式パワーユニットマウ
ントを示すもので、図外の車体とパワーユニットにそれ
ぞれ取付けられ、ほほ同軸に配置された内筒21(車体側
枠部材)及び外筒ハウジング22(パワーユニット側枠部
材)と、前記内筒21と外筒22の間に加硫接着により装着
されたゴム弾性体23と、該ゴム弾性体23を少なくとも室
壁の一部に有して形成された主流体室24と第1副流体室
25及び第2副流体室26と、主流体室24と第1副流体室25
を連通する第1オリフィス27と、主流体室24と第2副流
体室26を連通する第2オリフィス28と、前記主流体室24
に連通して外筒ハウジング22に形成された流体室連通孔
29と、該流体室連通孔29を介して主流体室24の室壁とし
て設けられたダイヤフラム30と、該ダイヤフラム30の外
部に配置された押圧プレート31を有し、該押圧プレート
31によりダイヤフラム30の封鎖部30aを流体室連通孔29
のシート面29aに押圧することで拘束可能とするダイヤ
フラム拘束機構B(ダイヤフラム拘束手段)とを備えて
いる。
前記ダイヤフラム拘束機構Aは、ダイヤフラム30の外
部に配置された押圧プレート31と、該押圧プレート31の
外周に設けられたプレート支持弾性体32と、前記外筒ハ
ウジング22にボルト止めされたソレノイド支持プレート
33と、該ソレノイド支持プレート33と押圧プレート31と
の間に介装された封鎖力発生スプリング34と、前記ソレ
ノイド支持プレート33の内側に設けられたソレノイド35
と、該ソレノイド35に接続され、通常時に非通電とし、
こもり音の発生原因となる高周波数域の振動が入力され
る特定のエンジン回転数域または走行状態において通電
とする図外のソレノイド作動回路により構成されてい
る。
ダイヤフラム30の拘束時においては、第1オリフィス
27側の共振周波数fR1をアイドル振動対策用として30Hz
〜40Hzに設定し、第2オリフィス28側の共振周波数fR2
をエンジンシェイク対策用として10Hz前後に設定してい
る。
また、ダイヤフラム30の拘束解除時においては、流体
連通孔29は第1流体室24の一部となり、共振周波数fF
こもり音対策用として200Hz前後に設定している。
次に、作用を説明する。
(イ)通常時 停車や走行等による通常時には、図外のソレノイド作
動回路によりソレノイド35が非通電とされ、押圧プレー
ト31が封鎖力発生スプリング34による封鎖力でダイヤフ
ラム30の封鎖部30aを流体室連通孔29のシート面29aに押
圧し、ダイヤフラム30が完全拘束状態となる。
この時に停車状態でエンジン回転をアイドル回転とし
た場合、30Hz以下の周波数によるアイドル振動がパワー
ユニットマウントに入力されるが、ダイヤフラム9の拘
束時には第1オリフィス27側の共振周波数fR1が30Hz〜4
0Hzに設定されている為、共振周波数fR1以下のアイドル
振動入力に対しては、振動入力に応じた両流体室24,25
の室容積の変化幅が第1副流体室25の室壁となっている
ダイヤフラム弾性壁23aの変形により大きくなること
で、第1オリフィス27を介しての封入流体の流動量が多
くなり、ゴム弾性体23による動ばね定数の低下がみられ
アイドル振動が有効に減衰される。
即ち、30Hz以下の周波数によるアイドル振動域では、
第7図の動ばね定数特性に示すように、動ばね定数の低
下を利用して振動を減衰することができる。
また、走行時には、10Hz前後の周波数によるエンジン
シェイクがパワーユニットマウントに入力されるが、ダ
イヤフラム9の拘束時には第2オリフィス28側の共振周
波数fR2が10Hz前後に設定されている為、この共振周波
数とほぼ一致するエンジンシェイクの入力時には第2オ
リフィス28内を流体が激しく往復動する共振現象を示
し、この時の大きな流動抵抗、つまり減衰力によりエン
ジンシェイクが有効に減衰される。
即ち、10Hz前後の周波数によるエンジンシェイク域に
おいては、第7図のロスファクター特性に示すように、
高ロスファクター(減衰力)を利用して振動を減衰する
ことができる。
(ロ)特定走行時 こもり音の発生原因となる高周波数域の振動が入力さ
れる特定のエンジン回転数域または走行状態等による特
定走行時には、図外のソレノイド作動回路によりソレノ
イド35が通電され、第6図に示すように、押圧プレート
31がソレノイド35により電磁力で吸着され、ダイヤフラ
ム30が拘束解除状態となる。
この特定走行時には、こもり音の原因となる140Hz前
後の周波数による振動がパワーユニットマウントに入力
されるが、ダイヤフラム9を拘束解除時には第1オリフ
ィス27側の共振周波数fFが200Hz前後に設定されている
為、共振周波数fF以下のこもり音振動入力に対しては、
振動入力に応じた両流体室24,25の室容積の変化幅が主
流体室24の室壁となっているダイヤフラム30の変形と第
1副流体室25の室壁となっているダイヤフラム弾性壁23
aの変形により大きくなることで、第1オリフィス27を
介しての封入流体の流動量が多くなり、ゴム弾性体23に
よる動ばね定数の低下がみられこもり音振動が有効に減
衰される。
即ち、140Hz前後の周波数によるこもり音振動域で
は、第8図の動ばね定数特性に示すように、動ばね定数
の低下を利用して振動を減衰することができる。
以上説明してきたように、第2実施例の流体封入式パ
ワーユニットマウントにあっては、ダイヤフラム30の拘
束によりアイドル振動とエンジンシェイクとを有効に減
衰できるのは勿論のこと、ダイヤフラム30の拘束は、ダ
イヤフラム30の外部に配置された押圧プレート31により
ダイヤフラム30の封鎖部30aを流体室連通孔29のシート
面29aに押圧することで行なうようにした為、主流体室2
4の室圧変動に対してもダイヤフラム30が振れることの
ない高い拘束が達成され、意図する高い振動減衰を得る
ことができる。また、ダイヤフラム30の拘束解除により
こもり音の原因となる振動入力も有効に減衰することが
できる。
また、ソレノイド35への非通電によりダイヤフラム30
を拘束する装置とした為、通常時においては省電となる
し、さらに、ソレノイド作動回路系が断線等によりフェ
イルした時にもアイドル振動及びエンジンシェイクを有
効の減衰する効果を確保することができる。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本考案
の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても
本考案に含まれる。
例えば、実施例で示した以外の振動対策としても良い
し、また、実施例では円筒型パワーユニットマウントの
例を示したが、プレート状の車体側枠体とパワーユニッ
ト側枠体との間にゴム弾性体が装着されるタイプのパワ
ーユニットマウントにも適用することが出来る。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の流体封入式パワー
ユニットマウントにあっては、ダイヤフラムの外部に配
置され、ダイヤフラムとは別体に離間して設けられた押
圧プレートと、押圧プレートに設けられ、ダイヤフラム
の封鎖部を流体室連通孔のシート面に押圧し流体室とダ
イヤフラム室との流通を完全に遮断するダイヤフラム拘
束状態を得るための弾性力を押圧プレートに付与する封
鎖力発生弾性部材と、押圧プレートの外部に配置され、
ダイヤフラムとは離間した位置に押圧プレートが固定さ
れるダイヤフラム拘束解除状態を得るための電磁力を弾
性力に抗して押圧プレートに付与するソレノイドを有し
て構成されるダイヤフラム拘束手段を設けた為、下記に
列挙する効果が得られる。
(a)複数の流体室とこれを連通するオリフィスとで構
成される流体ダイナミックダンパの共振周波数は、流体
室の拡張弾性が小さくなるダイヤフラム拘束状態では低
周波数域にあらわれ、流体室の拡張弾性が大きくなるダ
イヤフラム拘束解除状態では高周波数域にあらわれる
為、動ばね定数の低下による入力振動の減衰作用あるい
は流体共振による入力振動の減衰作用を利用することに
より、低減したい複数の振動現象を有効に減衰すること
が出来る。
(b)ダイヤフラムの拘束状態は、押圧プレートに対し
封鎖力発生弾性部材から付与される弾性力によりダイヤ
フラムの封鎖部を流体室連通孔のシート面に押圧し流体
室とダイヤフラム室との流通を完全に遮断することで行
なわれる為、室圧変動に対してもダイヤフラムが振れる
ことのないダイヤフラムの完全拘束を達成することが出
来る。
(c)ダイヤフラムの拘束状態は、押圧プレートに対し
付与される封鎖力発生弾性部材からの弾性力により得る
ようにしているため、外部からのアクチュエータ作用力
を用いることなくダイヤフラムの拘束が達成されるし、
ソレノイド作動回路系が断線等によりフェイルした時に
もダイヤフラムの拘束による振動現象の減衰を確保する
ことが出来る。
(d)ダイヤフラムの拘束解除状態のみを押圧プレート
に対しソレノイドから付与される電磁力により得るよう
にしている為、ダイヤフラムの拘束解除状態よりもダイ
ヤフラムの拘束状態を維持する頻度の高いソレノイド作
動制御を採用した場合、省電を達成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例の流体封入式パワーユニット
マウントを示すダイヤフラム拘束解除状態断面図、第2
図は本考案第1実施例の流体封入式パワーユニットマウ
ントを示すダイヤフラム拘束状態断面図、第3図は第1
実施例の流体封入式パワーユニットマウントにおける動
ばね定数特性及びロスファクター特性図、第4図は第1
実施例の変形例の流体封入式パワーユニットマウントを
示すダイヤフラム拘束解除状態断面図、第5図は第1実
施例の変形例の流体封入式パワーユニットマウントを示
すダイヤフラム拘束状態断面図、第6図は本考案第2実
施例の流体封入式パワーユニットマウントを示す断面
図、第7図はダイヤフラム拘束状態における動ばね定数
特性及びロスファクター特性図、第8図はダイヤフラム
拘束解除状態における動ばね定数特性図である。 1…内筒(車体側枠部材) 2…外筒(パワーユニット側枠部材) 3…ゴム弾性体 4…第1流体室 5…第2流体室 6…オリフィス 7…外筒ハウジング 8…ダイヤフラム室 9…ダイヤフラム 9a…封鎖部 10…押圧プレート 11…流体室連通孔 11a…シート面 A…ダイヤフラム拘束機構 (ダイヤフラム拘束手段) 21…内筒(車体側枠部材) 22…外筒ハウジング (パワーユニット側枠部材) 23…ゴム弾性体 24…主流体室 25…第1副流体室 26…第2副流体室 27…第1オリフィス 28…第2オリフィス 29…流体室連通孔 29a…シート面 30…ダイヤフラム 30a…封鎖部 31…押厚プレート B…ダイヤフラム拘束機構 (ダイヤフラム拘束手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−139939(JP,U) 実開 昭61−163728(JP,U) 実開 昭63−8445(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体とパワーユニットにそれぞれ取付けら
    れる車体側枠部材及びパワーユニット側枠部材と、 前記車体側枠部材とパワーユニット側枠部材との間に装
    着されたゴム弾性体と、 前記ゴム弾性体を少なくとも室壁の一部に有して形成さ
    れた複数の流体室と、 前記複数の流体室を連通するオリフィスと、 前記複数の流体室のうち少なくとも1つの流体室の室壁
    として設けられ、流体室連通孔のシート面に押圧する封
    鎖部を有するダイヤフラムと、 前記ダイヤフラムの外部に配置され、前記ダイヤフラム
    とは別体に離間して設けられた押圧プレートと、 前記押圧プレートに設けられ、ダイヤフラムの封鎖部を
    流体室連通孔のシート面に押圧し流体室とダイヤフラム
    室との流通を完全に遮断するダイヤフラム拘束状態を得
    るための弾性力を押圧プレートに付与する封鎖力発生弾
    性部材と、 前記押圧プレートの外部に配置され、ダイヤフラムとは
    離間した位置に押圧プレートが固定されるダイヤフラム
    拘束解除状態を得るための電磁力を弾性力に抗して押圧
    プレートに付与するソレノイドと、 を備えている事を特徴とする流体封入式パワーユニット
    マウント。
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