JP2004332884A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】防振特性を高めつつ、防振装置の構造を簡素化して製造コストを低減する。
【解決手段】上部仕切部材24と下部仕切部材26との間に振動板46が設置され、仕切部材24、26の上側が主液室30とされ、仕切部材24、26の下側が第1副液室32とされる。第1副液室32の隔壁の一部が第1ダイヤフラム28により構成され、第1ダイヤフラム28と底板金具12の底面との間の空間が第1空気室36とされる。防振装置10側部のリング状の空間が第2ダイヤフラム54により区画され、内周側寄りの空間部分が液体を封入した第2副液室52とされ、外周側寄りの空間部分に第2空気室56が有る。第1空気室36に第1制御バルブ64が連結され、第2空気室56に第2制御バルブ74が連結される。
【選択図】 図1
【解決手段】上部仕切部材24と下部仕切部材26との間に振動板46が設置され、仕切部材24、26の上側が主液室30とされ、仕切部材24、26の下側が第1副液室32とされる。第1副液室32の隔壁の一部が第1ダイヤフラム28により構成され、第1ダイヤフラム28と底板金具12の底面との間の空間が第1空気室36とされる。防振装置10側部のリング状の空間が第2ダイヤフラム54により区画され、内周側寄りの空間部分が液体を封入した第2副液室52とされ、外周側寄りの空間部分に第2空気室56が有る。第1空気室36に第1制御バルブ64が連結され、第2空気室56に第2制御バルブ74が連結される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動を発生する部材からの振動の伝達を防止する防振装置に係り、特に、自動車のエンジンマウントやブッシュ等に適用可能な流体封入式の防振装置に採用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受け部となる車体との間には、エンジンマウントとしての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるのを阻止するような構造となっている。そして近年、この防振装置の一種として防振効果の高い液体封入式の防振装置が提案されており、この液体封入式の防振装置を従来例として以下に従来技術を説明する。
【0003】
例えば、主液室と副液室との間を繋ぐ二つのオリフィスを有し、低減すべき振動の周波数を切り換える際に、モータ等の電気的アクチュエータによって動作するバルブでオリフィスを開閉して切り換える構造の防振装置が考えられていた。
この他に、第1の従来例とされる図11に示すモデルの構造のように、主液室112と副液室114との間を繋ぐオリフィス142を有するだけでなく、メンブラン144が隔壁の一部となる空気室146をバルブ148によって負圧吸引と大気開放との間で切換えるような、メンブランを負圧で直接吸引するタイプの構造の防振装置も考えられていた。
【0004】
しかし、電気的アクチュエータは高価で複雑であるだけでなく、これらの防振装置では、走行状態における高周波領域のバネ特性が高くなる欠点があった。そして、その性能を改善する為に、振動板から成るガタ機構を付加した第2の従来例とされる図12及び図13に示すような防振装置が考えられた。つまり、この図12及び図13に示す防振装置では、主液室112と副液室114との間を区画する仕切部材116、118に組み込まれたオリフィス部材120に、主液室112と副液室114との間を連通するアイドルオリフィス122が形成されている。さらに、このアイドルオリフィス122の開口端を封止弁であるバルブ124で開閉するようになっている。
【0005】
この為、図12に示すようにバネ部材130がバルブ124を上側に付勢することで、アイドルオリフィス122の開口端を封止し、また、図13に示すように空気室128を負圧にすることで、アイドルオリフィス122の開口端を開放するようになる。
【0006】
但し、この従来の防振装置では、仕切部材116、118の主液室112側の部分と振動板132との間に、オリフィス部材120のフランジ部120Aが配置されると共に、ツメ金具126でオリフィス部材120をバルブ124に連結する構造になっている。従って、アイドルオリフィス122の開口端の開閉動に伴ってツメ金具126が上下動し、このツメ金具126を介してバルブ124と連結されたオリフィス部材120のフランジ部120Aが、振動板132を振動可能状態と固定状態との間で切り換えるようになる。
【0007】
つまり、この第2の従来例の構造によれば、アイドル振動が発生するアイドル状態において負圧で空気室128内を吸引し、バルブ124を下げる事で、アイドルオリフィス122を開くと共に、バルブ124に連結されたツメ金具126が、オリフィス部材120を引き下げることになる。これに伴って、オリフィス部材120のフランジ部120Aと仕切部材116、118とで、振動板132を挟み込む事により、アイドル状態ではガタ機構の作用を停止して、アイドル共振を大きく得ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図12及び図13に示すガタ機構を付加した防振装置では、アイドルオリフィス122の開口端の開閉とガタ機構の押さえ付けを連動させる為、オリフィス部材120をバルブ124に機械的に締結させる必要がある。しかし、オリフィス部材120は液室内にあるものの、バネ部材130は液室外にある為、構造が複雑で組み立てが難しくなって、製造コストが増大する虞を有していた。
【0009】
また、ツメ金具126によってオリフィス部材120をバルブ124側に引っ張る構造となっている為、ツメ金具126とオリフィス部材120との間の締結部分の耐久性の確保も難しかった。
本発明は上記事実を考慮し、防振特性を高めつつ構造を簡素化して製造コストを低減し得る防振装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1による防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら一対の取付部材の間に配置される弾性体と、
弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
主液室との間が第1オリフィスにより連通されると共に、隔壁の少なくとも一部が変形可能な第1ダイヤフラムにより形成される第1副液室と、
第1ダイヤフラムを挟んで第1副液室と対向して配置される第1空気室と、
第1空気室を大気開放側と負圧側との間で切り換える第1制御バルブと、
主液室と第1副液室との間に配置され且つ、主液室の液圧変動を振動して吸収し得る振動板と、
主液室との間が第2オリフィスにより連通されると共に、隔壁の少なくとも一部が変形可能な第2ダイヤフラムにより形成される第2副液室と、
第2ダイヤフラムを挟んで第2副液室と対向して配置される第2空気室と、
第2空気室を大気開放側と負圧側との間で切り換える第2制御バルブと、を有することを特徴とする。
【0011】
請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明する。
いずれかの取付部材に連結された振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が変形して弾性体により振動が減衰される。この弾性体の変形に伴って主液室の内容積が変化し、第1副液室とこの主液室との間を連通する第1オリフィス内の液体に圧力変化が生じたり、或いは第2副液室とこの主液室との間を連通する第2オリフィス内の液体に圧力変化が生じたりする。
【0012】
これに伴い最終的に、隔壁の少なくとも一部とされる第1ダイヤフラムが変形して第1副液室が拡縮され、また、同じく隔壁の少なくとも一部とされる第2ダイヤフラムが変形して第2副液室が拡縮されるようになる。この結果として、振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体の変形により減衰されるだけでなく、主液室と二つの副液室との間の二つのオリフィス内の液体の液柱共振等により振動が減衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。
【0013】
但し、本請求項では、第1ダイヤフラムを挟んで第1副液室と対向して配置される第1空気室が、第1制御バルブにより大気開放側と負圧側との間で切り換えられ、さらに、第2ダイヤフラムを挟んで第2副液室と対向して配置される第2空気室が、第2制御バルブにより大気開放側と負圧側との間で切り換えられる構成をも有している。また、主液室と第1副液室との間に振動板が配置され、この振動板が振動して主液室の液圧変動を吸収するようになる。
【0014】
そして、この第1ダイヤフラムが隔壁ともなる第1空気室を負圧吸引と大気開放との間で切り換えるのに伴い、第1空気室が大気開放された場合には、第1ダイヤフラムが変形可能になる為、第1副液室が拡縮して液体の圧力変動を第1オリフィス内で吸収すると共に、振動板が自由に振動する。
【0015】
これに対して、第1空気室が負圧吸引された場合には、第1ダイヤフラムが第1空気室の内壁面にはりついて変形不可能になる為、第1副液室が拡縮不可能となって、液体の圧力変動を第1オリフィス内で吸収できないだけでなく、振動板がロック状態となる。
【0016】
一方、第2ダイヤフラムが隔壁ともなる第2空気室を負圧吸引と大気開放との間で切り換えるのに伴い、第2空気室が大気開放された場合には、第2ダイヤフラムが変形可能になる為、第2副液室が拡縮して液体の圧力変動を第2オリフィス内で吸収する。これに対して、第2空気室が負圧吸引された場合には、第2ダイヤフラムが第2空気室の内壁面にはりついて変形不可能になる為、第2副液室が拡縮不可能となって、液体の圧力変動を第2オリフィス内で吸収できないようになる。
【0017】
すなわち、オリフィスを二つ有すると共に副液室を二つ有しているものの、アイドル及びシェイク等の個々のパターンに対応して二つの制御バルブをそれぞれ切り換えることで、単独のオリフィス及び副液室を有しているのと同じ効果が生じるようになる。これに伴って、切換特性が向上すると共に、車両の加速時における動ばね定数アップも図ることができる。
さらに、主液室と第1副液室との間に配置された振動板が、移動可能な範囲で振動して液体の増減を許容し、主液室の液圧変動を吸収して液圧の上昇を抑制することができるので、防振特性が向上する。
【0018】
以上より本請求項は、低減すべき振動の周波数を切り換える際に、高価で複雑な電気的アクチュエータによって動作するバルブでオリフィスを開閉して切り換えるのではなく、負圧を用いてダイヤフラムを空気室の内壁面にはりつけて固定することにより、オリフィスの切り換え及び振動板の振動の可否を切り換える構成とした。この結果として、振動板を用いて防振特性が向上するだけでなく、電気的アクチュエータにより動かされるバルブでオリフィス自体を開閉する構造と異なって、防振装置の構造が簡素化されて製造コストを低減することが可能となる。
【0019】
請求項2に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1オリフィスがシェイクオリフィスとされ、第2オリフィスがシェイクオリフィスよりも高周波数の振動を低減できるアイドルオリフィスとされるという構成を有している。従って、本請求項によれば、第1オリフィス及び第2オリフィスがそれぞれ上記のオリフィスとされることで、幅広い周波数の振動をより確実に低減可能となる。
【0020】
請求項3に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1及び請求項2と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1制御バルブ及び第2制御バルブが、それぞれ制御手段に接続されていて、制御手段により振動の周波数に応じてこれら制御バルブが大気開放側と負圧側との間で切り換えられるという構成を有している。
従って、本請求項によれば、制御手段により二つの制御バルブの切り換え動作がそれぞれ制御されるので、請求項1の作用をより確実に奏するようになる。
【0021】
請求項4に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項3までと同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1制御バルブ及び第2制御バルブが、それぞれエンジンのインテークマニホールドに繋がっているという構成を有している。
従って、本請求項によれば、これら二つの制御バルブが、負圧源とされるエンジンのインテークマニホールドにそれぞれ繋がることで、負圧側に切り換える際に確実に切り換え可能となる。
【0022】
請求項5に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項4までと同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、主液室と第1副液室との間に仕切部材が配置され、主液室と第1副液室との間をこの仕切部材で区画し、第1オリフィス及び第2オリフィスがこの仕切部材に形成されると共に、振動板がこの仕切部材内に配置されるという構成を有している。
【0023】
従って、本請求項によれば、主液室と第1副液室との間を区画する仕切部材に二つのオリフィスが形成されるだけでなく、主液室側への開口部分と第1副液室側への開口部分との間に配置される形で、振動板が仕切部材に組み込まれているので、コンパクトな構造にすることが可能となる。
【0024】
請求項6に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項5までと同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、振動板がゴム製とされるという構成を有している。
つまり、振動板がゴム製とされることで、この振動板が振動する際に、仕切部材に接触しても振動音を発生し難くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る防振装置の一実施の形態を図1から図6に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
本実施の形態を表す図1から図4に示すように、防振装置10の下部側を第1の取付部材である底板金具12が底部を有した円筒状に形成されている。この底板金具12の底部中央には、外部への開口となる管状の下部ポート16が取り付けられている。また、この底板金具12の外周側には、図示しない車体にこの防振装置10を連結して固着する為のブラケットが、図示しないものの底板金具12の円周方向に沿って複数個設置されている。
【0026】
さらに、この底板金具12には円筒状に形成された筒部12Aが設けられており、この筒部12Aの上端部がかしめられることで、この筒部12Aの内周側に、円筒状に形成された外筒金具14が配置されると共に、弧状に形成されたストッパ金具34が外筒金具14の上側に配置されている。この外筒金具14の上下方向中程はその上下端と比較して小径に形成されており、この外筒金具14の上部側の内周面には、円筒形状をしたゴム製の弾性体18の下部側が加硫接着されていて、薄肉となった形で外筒金具14の下部寄りまでこの弾性体18は伸びている。
【0027】
この弾性体18の上部側中央部には、第2の取付部材となるブロック状に形成された上部取付金具20が位置しており、この上部取付金具20に弾性体18の上部側が加硫接着されている。そして、この上部取付金具20の中央部は、ストッパ金具34を貫通して上方に伸びていて、この上部取付金具20の上端部にストッパゴム35が加硫接着されている。この為、これらストッパ金具34とストッパゴム35とが相互に当接することで、弾性体18の過大な変形を阻止することができるようになっている。
【0028】
また、この上部取付金具20の中央部には、エンジンの連結用として用いられる植え込みボルト21がねじ込まれるねじ孔20Aが形成されており、このねじ孔20Aに植え込みボルト21がねじ込まれることで、図示しないエンジン側ブラケットが上部取付金具20に固定されつつ連結されることになる。
【0029】
一方、この外筒金具14の下部内周側には、リング状に形成された接着用金具22がかしめられて固定されている。この接着用金具22の内側には、薄肉で弾性変形可能なゴム製の弾性膜である第1ダイヤフラム28が、その外周端を接着用金具22の内周面に加硫接着されて配置されており、これら弾性体18及び第1ダイヤフラム28により挟まれて区画された空間が、例えばエチレングリコール等の液体が封入される液室を構成している。
【0030】
さらに、この液室内には、円板状に形成された下部仕切部材26が、外筒金具14への接着用金具22のかしめ部分にその外周部分を挟まれて固定されつつ、配置されており、この下部仕切部材26の上面側の中央部には、周囲より一段低い凹部26Bが形成されている。そして、この下部仕切部材26の上部には、円板状とされるものの下部仕切部材26よりも厚く形成された上部仕切部材24が配置されており、これら下部仕切部材26と上部仕切部材24との間には、ゴム製で円板状に形成されたメンブランである振動板46が、凹部26B内に緩く入り込む形で、設置されている。
【0031】
この結果、液室を二分するように下部仕切部材26、上部仕切部材24及び振動板46が液室を区画し、これら仕切部材24、26等の上側の液室部分が主液室30とされ、仕切部材24、26等の下側の液室部分が第1副液室32とされている。そして、仕切部材24、26の振動板46と対向する部分にはそれぞれ貫通穴24A、26Aが設けられていて、振動板46が主液室30及び第1副液室32にそれぞれ面するようになっている。
【0032】
以上より、液体が封入された主液室30の隔壁の一部が弾性体18により構成され、主液室30の隔壁の他の一部が振動板46により振動可能に構成され、液体が封入された第1副液室32の隔壁の一部が第1ダイヤフラム28により構成されることになる。
【0033】
これに伴って、第1副液室32に面する第1ダイヤフラム28の部分と底板金具12の底面との間の空間が第1空気室36とされて、この第1ダイヤフラム28の変位を容易にしている。この為、第1ダイヤフラム28を挟んで第1副液室32と対向して配置されるこの第1空気室36に、前述の下部ポート16の一端が繋がった形になっている。
【0034】
一方、この下部仕切部材26の外周寄りの部分には、その周方向に沿って延びるように溝部40が形成されることになり、この溝部40の上側の開放端が上部仕切部材24の下面により塞がれると共に、このこの溝部40の外周側の開放端が弾性体18の薄肉となった部分により塞がれて、シェイク振動吸収用の通路であるシェイクオリフィス42とされている。この第1オリフィスとされるシェイクオリフィス42の一端側は、対応する上部仕切部材24の部分に設けられた切欠部24B、24Cを介して上方に伸びて主液室30に繋がっており、このシェイクオリフィス42の他端側は下方に伸びて第1副液室32に開放されている。
【0035】
また、底板金具12と外筒金具14との間には円管状に形成された接着用金具50が挟持されていて、薄肉で弾性変形可能なゴム製の弾性膜である第2ダイヤフラム54が、その外周端をこの接着用金具50の内周面に加硫接着されて配置されている。
【0036】
これに伴って、底板金具12の筒部12Aと外筒金具14の小径とされた部分との間に形成される防振装置10側部のリング状の空間は、この第2ダイヤフラム54に区画されることになる。そして、この内の内周側寄りの空間部分が液体を封入した第2副液室52とされていて、この第2ダイヤフラム54が第2副液室52の隔壁とされることで、第2副液室52が拡縮可能とされた構造となっている。
【0037】
さらに、外周側寄りの空間部分には、この第2ダイヤフラム54を挟んで第2副液室52と対向して配置される形の第2空気室56が有り、この第2ダイヤフラム54に対応する底板金具12及び接着用金具50の部分には、外部への開口となる管状の側部ポート58が取り付けられている。
【0038】
また、上部仕切部材24の外周寄りの部分には、その周方向に沿って延びるように溝部38が形成されることになる。そして、この溝部38の開放端が弾性体18の薄肉となった部分により塞がれて、主液室30と第2副液室52とを連結する大径の通路であるアイドルオリフィス44とされている。つまり、この第2オリフィスとされるアイドルオリフィス44の一端は切欠部24Cを介して上方に伸びて主液室30に開放されており、このアイドルオリフィス44の他端側は外筒金具14を貫通して第2副液室52に開放されていて、このアイドルオリフィス44が、アイドル振動吸収用の通路となっている。
【0039】
以上より、シェイクオリフィス42を介して、主液室30と第1副液室32とが連通されることになり、アイドルオリフィス44を介して、主液室30と第2副液室52とが連通されることになる。また、一対のオリフィス42、44の内のアイドルオリフィス44は大径とされているので、シェイクオリフィス42と比較して液体の通過抵抗が小さくなっている。
【0040】
さらに、前述の下部ポート16には配管62の一端が連結され、この配管62の他端が第1制御バルブ64に連結されており、前述の側部ポート58には配管72の一端が連結され、この配管72の他端が第2制御バルブ74に連結されている。つまり、第1ダイヤフラム28の背面側の第1空気室36に第1制御バルブ64が連結されており、また、第2ダイヤフラム54の背面側の第2空気室56に第2制御バルブ74が連結されている。
【0041】
これら制御バルブ64、74は、電磁的に作動する電磁弁である3ポート2位置切換弁をそれぞれ構成し、図1に示すように、エンジンの吸気部分であるインテークマニホールド86と繋がる接続パイプ66に連結されると共に、大気側にも開放可能とされている。
【0042】
以上より、第1制御バルブ64は、第1空気室36が負圧側であるインテークマニホールド86側に連通される状態と第1空気室36が大気開放側に連通される状態との間で、これらの間を繋ぐ通路を切り換え可能としており、第2制御バルブ74は、第2空気室56がインテークマニホールド86側に連通される状態と第2空気室56が大気開放側に連通される状態との間で、これらの間を繋ぐ通路を切り換え可能としている。
【0043】
他方、制御バルブ64、74は、車両の運転状況を判断して印加電圧をオン・オフする制御手段である制御回路80にそれぞれ連結されている。制御回路80は車両電源によって駆動され、少なくとも車両の運転状況を判断する車速センサ82及びエンジン回転数センサ84からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出できる。
【0044】
これにより制御回路80は、シェイク振動発生時かアイドル振動発生時かの判断、すなわち車両の停止時か走行時かの判断ができるだけでなく、車両の加速時かの判断もできるようになっている。従って、制御回路80により、制御バルブ64、74への通電及び通電の停止が制御されて、空気室36、56内の気圧が大気圧と負圧との間でそれぞれ切り換えられることになる。
【0045】
次に、本実施の形態に係る防振装置10の作用を説明する。
上部取付金具20に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が上部取付金具20を介して弾性体18に伝達される。弾性体18は吸振主体として作用し、弾性体18の内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収することができる。
【0046】
さらに、この弾性体18の変形に伴って、主液室30の内容積が変化し、隔壁の一部が第1ダイヤフラム28により変形可能に形成される第1副液室32とこの主液室30との間をそれぞれ連通するシェイクオリフィス42内の液体に圧力変化が生じ、また、この第1ダイヤフラム28が変形することで、主液室30と連通する第1副液室32が拡縮される。
【0047】
この一方、主液室30の内容積が変化することで、隔壁の一部が第2ダイヤフラム54により変形可能に形成される第2副液室52とこの主液室30との間をそれぞれ連通するアイドルオリフィス44内の液体に圧力変化が生じ、また、この第2ダイヤフラム54が変形することで、主液室30と連通する第2副液室52が拡縮される。
【0048】
この結果として、エンジン側からの振動が伝達されると、弾性体18の変形により減衰されるだけでなく、主液室30と二つの副液室32、52との間を繋ぐ二つのオリフィス42、44内の液体の流動の液柱共振等に基づく減衰作用により振動が減衰されて、車体側に振動が伝達され難くなる。
【0049】
但し、本実施の形態では、第1ダイヤフラム28を挟んで第1副液室32と対向して配置される第1空気室36が、第1制御バルブ64により大気開放側と負圧側との間で切り換えられるようになっており、さらに、第2ダイヤフラム54を挟んで第2副液室52と対向して配置される第2空気室56が、第2制御バルブ74により大気開放側と負圧側との間で切り換えられるようになっている。
【0050】
また、仕切部材24、26の主液室30側への開口部分と第1副液室32側への開口部分との間に振動板46が配置されており、主液室30の液圧変動をこの振動板46が振動して吸収するようになっている。そしてこのような構造から、本実施の形態では以下のように動作することになる。
【0051】
以下に、本実施の形態に係る防振装置10の具体的な動作を説明する。
例えば車両が走行すると、シェイク振動が生じる。制御回路80は、車速センサ82及びエンジン回転数センサ84によりシェイク振動発生時であると判断し、第2制御バルブ74により第2空気室56を負圧側であるインテークマニホールド86側と連通させると共に、第1制御バルブ64により第1空気室36を大気開放側と連通させるようにする。
【0052】
これによって、第1空気室36内の空気圧が大気圧となるだけでなく、第2空気室56内の空気圧が負圧となって、図2に示す走行状態のように、第2ダイヤフラム54が第2空気室56の内壁面にはりついて変形不可能になる。この為、第2副液室52が拡縮不可能となって、アイドルオリフィス44を閉鎖した状態となる。そして、第1ダイヤフラム28が変形可能になる為、第1副液室32が拡縮して液体の圧力変動をシェイクオリフィス42内で吸収すると共に、振動板46が自由に振動する。
【0053】
以上より、アイドルオリフィス44が実質的に閉鎖されることで、オリフィス42、44の内の通過抵抗が大きいシェイクオリフィス42内を液体が積極的に行き来して通過抵抗を受け、または液柱共振することによって、シェイク振動が吸収される。このシェイク振動に伴ってさらに、こもり音等の高周波数の振動が同状態で入力された場合には、振動板46が自由に振動して、主液室30内の液圧の上昇を防止することができる。
【0054】
一方、例えば車両が停止すると、エンジンがアイドリング運転となって振動の周波数がシェイク振動よりも高いアイドル振動が生じる。この際、制御回路80は、車速センサ82及びエンジン回転数センサ84によりアイドル振動発生時であると判断し、第2制御バルブ74により第2空気室56を大気開放側と連通させると共に、第1制御バルブ64により第1空気室36を負圧側であるインテークマニホールド86側と連通させるようにする。
【0055】
これによって、第2空気室56内の空気圧が大気圧となるだけでなく、第1空気室36内の空気圧が負圧となって、図3に示すアイドル状態のように、第1ダイヤフラム28が第1空気室36の内壁面にはりついて変形不可能になる。この為、第1副液室32が拡縮不可能となって、シェイクオリフィス42を閉鎖した状態となる。そして、第2ダイヤフラム54が変形可能になる為、第2副液室52が拡縮して液体の圧力変動をアイドルオリフィス44内で吸収する。
【0056】
以上より、シェイクオリフィス42が実質的に閉鎖され、アイドルオリフィス44を介して主液室30と第2副液室52とが連通される結果、アイドルオリフィス44内で液体が液柱共振して防振装置10の動ばね定数が低減され、アイドル振動が吸収される。
【0057】
このアイドル状態の際には、第1副液室32が拡縮不可能となるのに伴って、振動板46の振動が抑えられるので、振動板46の存在により邪魔されることなく、開放されたアイドルオリフィス44内に液体が十分に流れて確実にアイドルオリフィス44内の液体が液柱共振等する。つまり、振動板46の振動による主液室30内の圧抜きが生じなくなり、液柱共振が大きくなって動ばね定数も大きく低減されるようになる。
【0058】
他方、車両の加速時には、制御回路80が車速センサ82及びエンジン回転数センサ84により車両の加速時であると判断し、第1制御バルブ64により第1空気室36を負圧側と連通させるだけでなく、第2制御バルブ74により第2空気室56を負圧側と連通させるようにする。
【0059】
これにより、図4に示すように、両方のダイヤフラム28、54をそれぞれの空気室36、56の内壁面にはりつけて固定することで液体の流動を止めて、主液室30側の液圧を高めるようにした。この結果として、ストッパ金具34とストッパゴム35とが当接することによる急激なばね定数の上昇が防止され、液体の目詰まり程度のばね定数の上昇で抑えられるようになった。
【0060】
つまり、本実施の形態によれば、単独のオリフィス及び副液室を有しているのと同じ効果が生じるようになるのに伴って、切換特性が向上すると共に、車両の加速時における動ばね定数の上昇も図ることができる。さらに、主液室30と第1副液室32との間に配置された振動板46が、移動可能な範囲で振動して液体の増減を許容し、主液室30の液圧変動を吸収して液圧の上昇を抑制することができるので、防振特性が向上することにもなる。
【0061】
以上より本実施の形態は、低減すべき振動の周波数を切り換える際に、高価で複雑な電気的アクチュエータによって動作するバルブを用いてオリフィスを開閉するのではなく、それぞれ負圧を利用した二つの制御バルブ64、74で、二つのダイヤフラムを空気室の内壁面にはりつけて固定することによって、オリフィス42、44の切り換え及び振動板46の振動の可否を切り換える構造とした。
【0062】
この結果として、振動板46を用いるのに伴って防振特性が向上するだけでなく、電気的アクチュエータにより動かされるバルブでオリフィス自体を開閉する構造と異なって防振装置10の構造が簡素化されて、製造コストを低減することが可能となる。
【0063】
この一方、本実施の形態では、振動板46がゴム製とされていることで、この振動板46が振動する際に、仕切部材24、26に振動板46が接触しても振動音を発生し難くなるという利点も有している。
【0064】
他方、本実施の形態に係る防振装置10の構造をモデル化したものを図5に示す。つまり、本実施の形態では、図11に示す第1の従来例と異なって制御バルブが二つ存在するものの、シェイクオリフィス42とアイドルオリフィス44とが並列に並ぶ構造になっている。
【0065】
これに対して、本実施の形態に係る防振装置10の変形例として、図6に示すオリフィスを直列に並べた構造のものが考えられる。つまり、アイドルオリフィス44に繋がる第2副液室52に、シェイクオリフィス42の一端が繋がる構造とされている。そして、このようにオリフィスを直列に並べた構造であっても、二つの制御バルブ64、74を切り換えることで、上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0066】
次に、この実施の形態に係る防振装置10の防振特性を図7から図10に基づき、説明する。
先ず、車両の走行状態における防振特性を図7に示す通常走行モード特性として表す。この内の特性曲線Aで表す本実施の形態の防振装置10のtanδ、特性曲線Bで表す第1の従来例の防振装置のtanδ及び、特性曲線Cで表す第2の従来例の防振装置のtanδが、共に10ヘルツ程度の周波数でピークを有している形になっている。但し、特性曲線B、Cのピークより特性曲線Aのピークが低く、本実施の形態の防振装置10が従来例より優れていることが理解できる。
【0067】
また、図7における特性曲線Eで表す第1の従来例の防振装置の動ばね定数K*及び、特性曲線Fで表す第2の従来例の防振装置の動ばね定数K*は、20ヘルツ程度の周波数でピークを有している。これに対して、特性曲線Dで表す本実施の形態の防振装置10の動ばね定数K*は、若干ロスは低くなるものの、振動板46から成るガタ機構の効果によってピークが無く、また全体として従来例の動ばね定数K*より明らかに低く、上記と同様に本実施の形態の防振装置10が従来例より優れていることが理解できる。具体的に特性曲線Dでは、動ばね定数K*が300N/mm前後のフラットな特性を150Hz程度の周波数まで得ることが、可能となっている。
【0068】
さらに、車両の走行状態における本実施の形態の防振装置10及び従来例の防振装置の動ばね定数K*の特性をそれぞれ図8に示す通常走行モード特性の特性曲線として表す。そして、この図8のグラフによれば、共に30ヘルツ程度の周波数で、特に動ばね定数K*が低くなっていることが理解できる。
【0069】
一方、車両の加速状態における本実施の形態の防振装置10及び従来例の防振装置の防振特性をそれぞれ図9に示す走り出しモード特性の特性曲線として表す。そして、この図9のグラフによれば、この内の特性曲線Bで表す第1及び第2の従来例の防振装置の動ばね定数K*は、高周波数になる程、高くなる傾向があるものの、特性曲線Aで表す本実施の形態の防振装置10の動ばね定数K*は、ほぼ一定となっていて、メンバー共振の領域である100Hz前後の周波数域、或いはさらに高周波数域で本実施の形態は、優位性を有することがわかる。
【0070】
他方、エンジンの荷重を1wとすると共にエンジントルクをαとしたときに、車両の加速時では、防振装置にエンジントルクが加わって1w+αの荷重を負担する形になる。仮に+αの荷重が加わった時に、ストッパゴムとストッパ金具とが当たるストッパ当たり領域に入ると、ばね定数の値が極端に上昇することになる。
【0071】
これに対して、本実施の形態の防振装置10では、車両の加速状態において二つの制御バルブ64、74によりそれぞれ負圧で空気室を吸引する事で液体の流動を止めて、主液室30側の液圧を上昇させ、これに伴ってばね定数Ksを高めるようにした。この為、ストッパ当たりをさせずに、液体の目詰まり程度のばね定数Ksの上昇で、抑えられるようになった。
【0072】
つまり、防振装置10の制御バルブの切り換え時の前後における荷重と撓みの関係を表す図10のグラフのように、特性曲線Bで表す通常走行時及びアイドル時のばね定数Ksが210N/mmとされるのに対して、特性曲線Aで表す走り出しモード時のばね定数Ksが455N/mmとなった。
【0073】
さらに、上記実施の形態において、振動受部となる車体側に底板金具12を連結し、振動発生部となるエンジン側に上部取付金具20を連結するような構成としたが、この逆の構成としても良い。他方、実施の形態において、自動車に搭載されるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、また、形状等も実施の形態の構造のものに限定されるものではなく、他の構造の防振装置にも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の防振装置は上記構成としたので、防振特性を高めつつ構造を簡素化して製造コストを低減できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図である。
【図2】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、車両の走行状態における図を示す。
【図3】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、車両のアイドル状態における図を示す。
【図4】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、車両の加速状態における図を示す。
【図5】本発明に係る防振装置の一実施の形態のモデルを示す図である。
【図6】本発明に係る防振装置の一実施の形態の変形例のモデルを示す図である。
【図7】車両の走行状態における防振装置の防振特性を表すグラフを図示する。
【図8】車両の走行状態における防振装置の動ばね定数の特性を表すグラフを図示する。
【図9】防振装置の車両の走り出しモード特性を表すグラフを図示する。
【図10】制御バルブの切り換え時の前後での荷重と撓みの関係を表すグラフを図示する。
【図11】第1の従来例に係る防振装置のモデルを示す図である。
【図12】第2の従来例に係る防振装置の断面図であって、車両の走行状態における図を示す。
【図13】第2の従来例に係る防振装置の断面図であって、車両のアイドル状態における図を示す。
【符号の説明】
10 防振装置
12 底板金具(第1の取付部材)
18 弾性体
20 上部取付金具(第2の取付部材)
24 上部仕切部材(仕切部材)
26 下部仕切部材(仕切部材)
28 第1ダイヤフラム
30 主液室
32 第1副液室
36 第1空気室
42 シェイクオリフィス(第1オリフィス)
44 アイドルオリフィス(第2オリフィス)
46 振動板
52 第2副液室
54 第2ダイヤフラム
56 第2空気室
64 第1制御バルブ
74 第2制御バルブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動を発生する部材からの振動の伝達を防止する防振装置に係り、特に、自動車のエンジンマウントやブッシュ等に適用可能な流体封入式の防振装置に採用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受け部となる車体との間には、エンジンマウントとしての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるのを阻止するような構造となっている。そして近年、この防振装置の一種として防振効果の高い液体封入式の防振装置が提案されており、この液体封入式の防振装置を従来例として以下に従来技術を説明する。
【0003】
例えば、主液室と副液室との間を繋ぐ二つのオリフィスを有し、低減すべき振動の周波数を切り換える際に、モータ等の電気的アクチュエータによって動作するバルブでオリフィスを開閉して切り換える構造の防振装置が考えられていた。
この他に、第1の従来例とされる図11に示すモデルの構造のように、主液室112と副液室114との間を繋ぐオリフィス142を有するだけでなく、メンブラン144が隔壁の一部となる空気室146をバルブ148によって負圧吸引と大気開放との間で切換えるような、メンブランを負圧で直接吸引するタイプの構造の防振装置も考えられていた。
【0004】
しかし、電気的アクチュエータは高価で複雑であるだけでなく、これらの防振装置では、走行状態における高周波領域のバネ特性が高くなる欠点があった。そして、その性能を改善する為に、振動板から成るガタ機構を付加した第2の従来例とされる図12及び図13に示すような防振装置が考えられた。つまり、この図12及び図13に示す防振装置では、主液室112と副液室114との間を区画する仕切部材116、118に組み込まれたオリフィス部材120に、主液室112と副液室114との間を連通するアイドルオリフィス122が形成されている。さらに、このアイドルオリフィス122の開口端を封止弁であるバルブ124で開閉するようになっている。
【0005】
この為、図12に示すようにバネ部材130がバルブ124を上側に付勢することで、アイドルオリフィス122の開口端を封止し、また、図13に示すように空気室128を負圧にすることで、アイドルオリフィス122の開口端を開放するようになる。
【0006】
但し、この従来の防振装置では、仕切部材116、118の主液室112側の部分と振動板132との間に、オリフィス部材120のフランジ部120Aが配置されると共に、ツメ金具126でオリフィス部材120をバルブ124に連結する構造になっている。従って、アイドルオリフィス122の開口端の開閉動に伴ってツメ金具126が上下動し、このツメ金具126を介してバルブ124と連結されたオリフィス部材120のフランジ部120Aが、振動板132を振動可能状態と固定状態との間で切り換えるようになる。
【0007】
つまり、この第2の従来例の構造によれば、アイドル振動が発生するアイドル状態において負圧で空気室128内を吸引し、バルブ124を下げる事で、アイドルオリフィス122を開くと共に、バルブ124に連結されたツメ金具126が、オリフィス部材120を引き下げることになる。これに伴って、オリフィス部材120のフランジ部120Aと仕切部材116、118とで、振動板132を挟み込む事により、アイドル状態ではガタ機構の作用を停止して、アイドル共振を大きく得ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図12及び図13に示すガタ機構を付加した防振装置では、アイドルオリフィス122の開口端の開閉とガタ機構の押さえ付けを連動させる為、オリフィス部材120をバルブ124に機械的に締結させる必要がある。しかし、オリフィス部材120は液室内にあるものの、バネ部材130は液室外にある為、構造が複雑で組み立てが難しくなって、製造コストが増大する虞を有していた。
【0009】
また、ツメ金具126によってオリフィス部材120をバルブ124側に引っ張る構造となっている為、ツメ金具126とオリフィス部材120との間の締結部分の耐久性の確保も難しかった。
本発明は上記事実を考慮し、防振特性を高めつつ構造を簡素化して製造コストを低減し得る防振装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1による防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら一対の取付部材の間に配置される弾性体と、
弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
主液室との間が第1オリフィスにより連通されると共に、隔壁の少なくとも一部が変形可能な第1ダイヤフラムにより形成される第1副液室と、
第1ダイヤフラムを挟んで第1副液室と対向して配置される第1空気室と、
第1空気室を大気開放側と負圧側との間で切り換える第1制御バルブと、
主液室と第1副液室との間に配置され且つ、主液室の液圧変動を振動して吸収し得る振動板と、
主液室との間が第2オリフィスにより連通されると共に、隔壁の少なくとも一部が変形可能な第2ダイヤフラムにより形成される第2副液室と、
第2ダイヤフラムを挟んで第2副液室と対向して配置される第2空気室と、
第2空気室を大気開放側と負圧側との間で切り換える第2制御バルブと、を有することを特徴とする。
【0011】
請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明する。
いずれかの取付部材に連結された振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が変形して弾性体により振動が減衰される。この弾性体の変形に伴って主液室の内容積が変化し、第1副液室とこの主液室との間を連通する第1オリフィス内の液体に圧力変化が生じたり、或いは第2副液室とこの主液室との間を連通する第2オリフィス内の液体に圧力変化が生じたりする。
【0012】
これに伴い最終的に、隔壁の少なくとも一部とされる第1ダイヤフラムが変形して第1副液室が拡縮され、また、同じく隔壁の少なくとも一部とされる第2ダイヤフラムが変形して第2副液室が拡縮されるようになる。この結果として、振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体の変形により減衰されるだけでなく、主液室と二つの副液室との間の二つのオリフィス内の液体の液柱共振等により振動が減衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。
【0013】
但し、本請求項では、第1ダイヤフラムを挟んで第1副液室と対向して配置される第1空気室が、第1制御バルブにより大気開放側と負圧側との間で切り換えられ、さらに、第2ダイヤフラムを挟んで第2副液室と対向して配置される第2空気室が、第2制御バルブにより大気開放側と負圧側との間で切り換えられる構成をも有している。また、主液室と第1副液室との間に振動板が配置され、この振動板が振動して主液室の液圧変動を吸収するようになる。
【0014】
そして、この第1ダイヤフラムが隔壁ともなる第1空気室を負圧吸引と大気開放との間で切り換えるのに伴い、第1空気室が大気開放された場合には、第1ダイヤフラムが変形可能になる為、第1副液室が拡縮して液体の圧力変動を第1オリフィス内で吸収すると共に、振動板が自由に振動する。
【0015】
これに対して、第1空気室が負圧吸引された場合には、第1ダイヤフラムが第1空気室の内壁面にはりついて変形不可能になる為、第1副液室が拡縮不可能となって、液体の圧力変動を第1オリフィス内で吸収できないだけでなく、振動板がロック状態となる。
【0016】
一方、第2ダイヤフラムが隔壁ともなる第2空気室を負圧吸引と大気開放との間で切り換えるのに伴い、第2空気室が大気開放された場合には、第2ダイヤフラムが変形可能になる為、第2副液室が拡縮して液体の圧力変動を第2オリフィス内で吸収する。これに対して、第2空気室が負圧吸引された場合には、第2ダイヤフラムが第2空気室の内壁面にはりついて変形不可能になる為、第2副液室が拡縮不可能となって、液体の圧力変動を第2オリフィス内で吸収できないようになる。
【0017】
すなわち、オリフィスを二つ有すると共に副液室を二つ有しているものの、アイドル及びシェイク等の個々のパターンに対応して二つの制御バルブをそれぞれ切り換えることで、単独のオリフィス及び副液室を有しているのと同じ効果が生じるようになる。これに伴って、切換特性が向上すると共に、車両の加速時における動ばね定数アップも図ることができる。
さらに、主液室と第1副液室との間に配置された振動板が、移動可能な範囲で振動して液体の増減を許容し、主液室の液圧変動を吸収して液圧の上昇を抑制することができるので、防振特性が向上する。
【0018】
以上より本請求項は、低減すべき振動の周波数を切り換える際に、高価で複雑な電気的アクチュエータによって動作するバルブでオリフィスを開閉して切り換えるのではなく、負圧を用いてダイヤフラムを空気室の内壁面にはりつけて固定することにより、オリフィスの切り換え及び振動板の振動の可否を切り換える構成とした。この結果として、振動板を用いて防振特性が向上するだけでなく、電気的アクチュエータにより動かされるバルブでオリフィス自体を開閉する構造と異なって、防振装置の構造が簡素化されて製造コストを低減することが可能となる。
【0019】
請求項2に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1オリフィスがシェイクオリフィスとされ、第2オリフィスがシェイクオリフィスよりも高周波数の振動を低減できるアイドルオリフィスとされるという構成を有している。従って、本請求項によれば、第1オリフィス及び第2オリフィスがそれぞれ上記のオリフィスとされることで、幅広い周波数の振動をより確実に低減可能となる。
【0020】
請求項3に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1及び請求項2と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1制御バルブ及び第2制御バルブが、それぞれ制御手段に接続されていて、制御手段により振動の周波数に応じてこれら制御バルブが大気開放側と負圧側との間で切り換えられるという構成を有している。
従って、本請求項によれば、制御手段により二つの制御バルブの切り換え動作がそれぞれ制御されるので、請求項1の作用をより確実に奏するようになる。
【0021】
請求項4に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項3までと同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1制御バルブ及び第2制御バルブが、それぞれエンジンのインテークマニホールドに繋がっているという構成を有している。
従って、本請求項によれば、これら二つの制御バルブが、負圧源とされるエンジンのインテークマニホールドにそれぞれ繋がることで、負圧側に切り換える際に確実に切り換え可能となる。
【0022】
請求項5に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項4までと同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、主液室と第1副液室との間に仕切部材が配置され、主液室と第1副液室との間をこの仕切部材で区画し、第1オリフィス及び第2オリフィスがこの仕切部材に形成されると共に、振動板がこの仕切部材内に配置されるという構成を有している。
【0023】
従って、本請求項によれば、主液室と第1副液室との間を区画する仕切部材に二つのオリフィスが形成されるだけでなく、主液室側への開口部分と第1副液室側への開口部分との間に配置される形で、振動板が仕切部材に組み込まれているので、コンパクトな構造にすることが可能となる。
【0024】
請求項6に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項5までと同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、振動板がゴム製とされるという構成を有している。
つまり、振動板がゴム製とされることで、この振動板が振動する際に、仕切部材に接触しても振動音を発生し難くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る防振装置の一実施の形態を図1から図6に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
本実施の形態を表す図1から図4に示すように、防振装置10の下部側を第1の取付部材である底板金具12が底部を有した円筒状に形成されている。この底板金具12の底部中央には、外部への開口となる管状の下部ポート16が取り付けられている。また、この底板金具12の外周側には、図示しない車体にこの防振装置10を連結して固着する為のブラケットが、図示しないものの底板金具12の円周方向に沿って複数個設置されている。
【0026】
さらに、この底板金具12には円筒状に形成された筒部12Aが設けられており、この筒部12Aの上端部がかしめられることで、この筒部12Aの内周側に、円筒状に形成された外筒金具14が配置されると共に、弧状に形成されたストッパ金具34が外筒金具14の上側に配置されている。この外筒金具14の上下方向中程はその上下端と比較して小径に形成されており、この外筒金具14の上部側の内周面には、円筒形状をしたゴム製の弾性体18の下部側が加硫接着されていて、薄肉となった形で外筒金具14の下部寄りまでこの弾性体18は伸びている。
【0027】
この弾性体18の上部側中央部には、第2の取付部材となるブロック状に形成された上部取付金具20が位置しており、この上部取付金具20に弾性体18の上部側が加硫接着されている。そして、この上部取付金具20の中央部は、ストッパ金具34を貫通して上方に伸びていて、この上部取付金具20の上端部にストッパゴム35が加硫接着されている。この為、これらストッパ金具34とストッパゴム35とが相互に当接することで、弾性体18の過大な変形を阻止することができるようになっている。
【0028】
また、この上部取付金具20の中央部には、エンジンの連結用として用いられる植え込みボルト21がねじ込まれるねじ孔20Aが形成されており、このねじ孔20Aに植え込みボルト21がねじ込まれることで、図示しないエンジン側ブラケットが上部取付金具20に固定されつつ連結されることになる。
【0029】
一方、この外筒金具14の下部内周側には、リング状に形成された接着用金具22がかしめられて固定されている。この接着用金具22の内側には、薄肉で弾性変形可能なゴム製の弾性膜である第1ダイヤフラム28が、その外周端を接着用金具22の内周面に加硫接着されて配置されており、これら弾性体18及び第1ダイヤフラム28により挟まれて区画された空間が、例えばエチレングリコール等の液体が封入される液室を構成している。
【0030】
さらに、この液室内には、円板状に形成された下部仕切部材26が、外筒金具14への接着用金具22のかしめ部分にその外周部分を挟まれて固定されつつ、配置されており、この下部仕切部材26の上面側の中央部には、周囲より一段低い凹部26Bが形成されている。そして、この下部仕切部材26の上部には、円板状とされるものの下部仕切部材26よりも厚く形成された上部仕切部材24が配置されており、これら下部仕切部材26と上部仕切部材24との間には、ゴム製で円板状に形成されたメンブランである振動板46が、凹部26B内に緩く入り込む形で、設置されている。
【0031】
この結果、液室を二分するように下部仕切部材26、上部仕切部材24及び振動板46が液室を区画し、これら仕切部材24、26等の上側の液室部分が主液室30とされ、仕切部材24、26等の下側の液室部分が第1副液室32とされている。そして、仕切部材24、26の振動板46と対向する部分にはそれぞれ貫通穴24A、26Aが設けられていて、振動板46が主液室30及び第1副液室32にそれぞれ面するようになっている。
【0032】
以上より、液体が封入された主液室30の隔壁の一部が弾性体18により構成され、主液室30の隔壁の他の一部が振動板46により振動可能に構成され、液体が封入された第1副液室32の隔壁の一部が第1ダイヤフラム28により構成されることになる。
【0033】
これに伴って、第1副液室32に面する第1ダイヤフラム28の部分と底板金具12の底面との間の空間が第1空気室36とされて、この第1ダイヤフラム28の変位を容易にしている。この為、第1ダイヤフラム28を挟んで第1副液室32と対向して配置されるこの第1空気室36に、前述の下部ポート16の一端が繋がった形になっている。
【0034】
一方、この下部仕切部材26の外周寄りの部分には、その周方向に沿って延びるように溝部40が形成されることになり、この溝部40の上側の開放端が上部仕切部材24の下面により塞がれると共に、このこの溝部40の外周側の開放端が弾性体18の薄肉となった部分により塞がれて、シェイク振動吸収用の通路であるシェイクオリフィス42とされている。この第1オリフィスとされるシェイクオリフィス42の一端側は、対応する上部仕切部材24の部分に設けられた切欠部24B、24Cを介して上方に伸びて主液室30に繋がっており、このシェイクオリフィス42の他端側は下方に伸びて第1副液室32に開放されている。
【0035】
また、底板金具12と外筒金具14との間には円管状に形成された接着用金具50が挟持されていて、薄肉で弾性変形可能なゴム製の弾性膜である第2ダイヤフラム54が、その外周端をこの接着用金具50の内周面に加硫接着されて配置されている。
【0036】
これに伴って、底板金具12の筒部12Aと外筒金具14の小径とされた部分との間に形成される防振装置10側部のリング状の空間は、この第2ダイヤフラム54に区画されることになる。そして、この内の内周側寄りの空間部分が液体を封入した第2副液室52とされていて、この第2ダイヤフラム54が第2副液室52の隔壁とされることで、第2副液室52が拡縮可能とされた構造となっている。
【0037】
さらに、外周側寄りの空間部分には、この第2ダイヤフラム54を挟んで第2副液室52と対向して配置される形の第2空気室56が有り、この第2ダイヤフラム54に対応する底板金具12及び接着用金具50の部分には、外部への開口となる管状の側部ポート58が取り付けられている。
【0038】
また、上部仕切部材24の外周寄りの部分には、その周方向に沿って延びるように溝部38が形成されることになる。そして、この溝部38の開放端が弾性体18の薄肉となった部分により塞がれて、主液室30と第2副液室52とを連結する大径の通路であるアイドルオリフィス44とされている。つまり、この第2オリフィスとされるアイドルオリフィス44の一端は切欠部24Cを介して上方に伸びて主液室30に開放されており、このアイドルオリフィス44の他端側は外筒金具14を貫通して第2副液室52に開放されていて、このアイドルオリフィス44が、アイドル振動吸収用の通路となっている。
【0039】
以上より、シェイクオリフィス42を介して、主液室30と第1副液室32とが連通されることになり、アイドルオリフィス44を介して、主液室30と第2副液室52とが連通されることになる。また、一対のオリフィス42、44の内のアイドルオリフィス44は大径とされているので、シェイクオリフィス42と比較して液体の通過抵抗が小さくなっている。
【0040】
さらに、前述の下部ポート16には配管62の一端が連結され、この配管62の他端が第1制御バルブ64に連結されており、前述の側部ポート58には配管72の一端が連結され、この配管72の他端が第2制御バルブ74に連結されている。つまり、第1ダイヤフラム28の背面側の第1空気室36に第1制御バルブ64が連結されており、また、第2ダイヤフラム54の背面側の第2空気室56に第2制御バルブ74が連結されている。
【0041】
これら制御バルブ64、74は、電磁的に作動する電磁弁である3ポート2位置切換弁をそれぞれ構成し、図1に示すように、エンジンの吸気部分であるインテークマニホールド86と繋がる接続パイプ66に連結されると共に、大気側にも開放可能とされている。
【0042】
以上より、第1制御バルブ64は、第1空気室36が負圧側であるインテークマニホールド86側に連通される状態と第1空気室36が大気開放側に連通される状態との間で、これらの間を繋ぐ通路を切り換え可能としており、第2制御バルブ74は、第2空気室56がインテークマニホールド86側に連通される状態と第2空気室56が大気開放側に連通される状態との間で、これらの間を繋ぐ通路を切り換え可能としている。
【0043】
他方、制御バルブ64、74は、車両の運転状況を判断して印加電圧をオン・オフする制御手段である制御回路80にそれぞれ連結されている。制御回路80は車両電源によって駆動され、少なくとも車両の運転状況を判断する車速センサ82及びエンジン回転数センサ84からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出できる。
【0044】
これにより制御回路80は、シェイク振動発生時かアイドル振動発生時かの判断、すなわち車両の停止時か走行時かの判断ができるだけでなく、車両の加速時かの判断もできるようになっている。従って、制御回路80により、制御バルブ64、74への通電及び通電の停止が制御されて、空気室36、56内の気圧が大気圧と負圧との間でそれぞれ切り換えられることになる。
【0045】
次に、本実施の形態に係る防振装置10の作用を説明する。
上部取付金具20に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が上部取付金具20を介して弾性体18に伝達される。弾性体18は吸振主体として作用し、弾性体18の内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収することができる。
【0046】
さらに、この弾性体18の変形に伴って、主液室30の内容積が変化し、隔壁の一部が第1ダイヤフラム28により変形可能に形成される第1副液室32とこの主液室30との間をそれぞれ連通するシェイクオリフィス42内の液体に圧力変化が生じ、また、この第1ダイヤフラム28が変形することで、主液室30と連通する第1副液室32が拡縮される。
【0047】
この一方、主液室30の内容積が変化することで、隔壁の一部が第2ダイヤフラム54により変形可能に形成される第2副液室52とこの主液室30との間をそれぞれ連通するアイドルオリフィス44内の液体に圧力変化が生じ、また、この第2ダイヤフラム54が変形することで、主液室30と連通する第2副液室52が拡縮される。
【0048】
この結果として、エンジン側からの振動が伝達されると、弾性体18の変形により減衰されるだけでなく、主液室30と二つの副液室32、52との間を繋ぐ二つのオリフィス42、44内の液体の流動の液柱共振等に基づく減衰作用により振動が減衰されて、車体側に振動が伝達され難くなる。
【0049】
但し、本実施の形態では、第1ダイヤフラム28を挟んで第1副液室32と対向して配置される第1空気室36が、第1制御バルブ64により大気開放側と負圧側との間で切り換えられるようになっており、さらに、第2ダイヤフラム54を挟んで第2副液室52と対向して配置される第2空気室56が、第2制御バルブ74により大気開放側と負圧側との間で切り換えられるようになっている。
【0050】
また、仕切部材24、26の主液室30側への開口部分と第1副液室32側への開口部分との間に振動板46が配置されており、主液室30の液圧変動をこの振動板46が振動して吸収するようになっている。そしてこのような構造から、本実施の形態では以下のように動作することになる。
【0051】
以下に、本実施の形態に係る防振装置10の具体的な動作を説明する。
例えば車両が走行すると、シェイク振動が生じる。制御回路80は、車速センサ82及びエンジン回転数センサ84によりシェイク振動発生時であると判断し、第2制御バルブ74により第2空気室56を負圧側であるインテークマニホールド86側と連通させると共に、第1制御バルブ64により第1空気室36を大気開放側と連通させるようにする。
【0052】
これによって、第1空気室36内の空気圧が大気圧となるだけでなく、第2空気室56内の空気圧が負圧となって、図2に示す走行状態のように、第2ダイヤフラム54が第2空気室56の内壁面にはりついて変形不可能になる。この為、第2副液室52が拡縮不可能となって、アイドルオリフィス44を閉鎖した状態となる。そして、第1ダイヤフラム28が変形可能になる為、第1副液室32が拡縮して液体の圧力変動をシェイクオリフィス42内で吸収すると共に、振動板46が自由に振動する。
【0053】
以上より、アイドルオリフィス44が実質的に閉鎖されることで、オリフィス42、44の内の通過抵抗が大きいシェイクオリフィス42内を液体が積極的に行き来して通過抵抗を受け、または液柱共振することによって、シェイク振動が吸収される。このシェイク振動に伴ってさらに、こもり音等の高周波数の振動が同状態で入力された場合には、振動板46が自由に振動して、主液室30内の液圧の上昇を防止することができる。
【0054】
一方、例えば車両が停止すると、エンジンがアイドリング運転となって振動の周波数がシェイク振動よりも高いアイドル振動が生じる。この際、制御回路80は、車速センサ82及びエンジン回転数センサ84によりアイドル振動発生時であると判断し、第2制御バルブ74により第2空気室56を大気開放側と連通させると共に、第1制御バルブ64により第1空気室36を負圧側であるインテークマニホールド86側と連通させるようにする。
【0055】
これによって、第2空気室56内の空気圧が大気圧となるだけでなく、第1空気室36内の空気圧が負圧となって、図3に示すアイドル状態のように、第1ダイヤフラム28が第1空気室36の内壁面にはりついて変形不可能になる。この為、第1副液室32が拡縮不可能となって、シェイクオリフィス42を閉鎖した状態となる。そして、第2ダイヤフラム54が変形可能になる為、第2副液室52が拡縮して液体の圧力変動をアイドルオリフィス44内で吸収する。
【0056】
以上より、シェイクオリフィス42が実質的に閉鎖され、アイドルオリフィス44を介して主液室30と第2副液室52とが連通される結果、アイドルオリフィス44内で液体が液柱共振して防振装置10の動ばね定数が低減され、アイドル振動が吸収される。
【0057】
このアイドル状態の際には、第1副液室32が拡縮不可能となるのに伴って、振動板46の振動が抑えられるので、振動板46の存在により邪魔されることなく、開放されたアイドルオリフィス44内に液体が十分に流れて確実にアイドルオリフィス44内の液体が液柱共振等する。つまり、振動板46の振動による主液室30内の圧抜きが生じなくなり、液柱共振が大きくなって動ばね定数も大きく低減されるようになる。
【0058】
他方、車両の加速時には、制御回路80が車速センサ82及びエンジン回転数センサ84により車両の加速時であると判断し、第1制御バルブ64により第1空気室36を負圧側と連通させるだけでなく、第2制御バルブ74により第2空気室56を負圧側と連通させるようにする。
【0059】
これにより、図4に示すように、両方のダイヤフラム28、54をそれぞれの空気室36、56の内壁面にはりつけて固定することで液体の流動を止めて、主液室30側の液圧を高めるようにした。この結果として、ストッパ金具34とストッパゴム35とが当接することによる急激なばね定数の上昇が防止され、液体の目詰まり程度のばね定数の上昇で抑えられるようになった。
【0060】
つまり、本実施の形態によれば、単独のオリフィス及び副液室を有しているのと同じ効果が生じるようになるのに伴って、切換特性が向上すると共に、車両の加速時における動ばね定数の上昇も図ることができる。さらに、主液室30と第1副液室32との間に配置された振動板46が、移動可能な範囲で振動して液体の増減を許容し、主液室30の液圧変動を吸収して液圧の上昇を抑制することができるので、防振特性が向上することにもなる。
【0061】
以上より本実施の形態は、低減すべき振動の周波数を切り換える際に、高価で複雑な電気的アクチュエータによって動作するバルブを用いてオリフィスを開閉するのではなく、それぞれ負圧を利用した二つの制御バルブ64、74で、二つのダイヤフラムを空気室の内壁面にはりつけて固定することによって、オリフィス42、44の切り換え及び振動板46の振動の可否を切り換える構造とした。
【0062】
この結果として、振動板46を用いるのに伴って防振特性が向上するだけでなく、電気的アクチュエータにより動かされるバルブでオリフィス自体を開閉する構造と異なって防振装置10の構造が簡素化されて、製造コストを低減することが可能となる。
【0063】
この一方、本実施の形態では、振動板46がゴム製とされていることで、この振動板46が振動する際に、仕切部材24、26に振動板46が接触しても振動音を発生し難くなるという利点も有している。
【0064】
他方、本実施の形態に係る防振装置10の構造をモデル化したものを図5に示す。つまり、本実施の形態では、図11に示す第1の従来例と異なって制御バルブが二つ存在するものの、シェイクオリフィス42とアイドルオリフィス44とが並列に並ぶ構造になっている。
【0065】
これに対して、本実施の形態に係る防振装置10の変形例として、図6に示すオリフィスを直列に並べた構造のものが考えられる。つまり、アイドルオリフィス44に繋がる第2副液室52に、シェイクオリフィス42の一端が繋がる構造とされている。そして、このようにオリフィスを直列に並べた構造であっても、二つの制御バルブ64、74を切り換えることで、上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0066】
次に、この実施の形態に係る防振装置10の防振特性を図7から図10に基づき、説明する。
先ず、車両の走行状態における防振特性を図7に示す通常走行モード特性として表す。この内の特性曲線Aで表す本実施の形態の防振装置10のtanδ、特性曲線Bで表す第1の従来例の防振装置のtanδ及び、特性曲線Cで表す第2の従来例の防振装置のtanδが、共に10ヘルツ程度の周波数でピークを有している形になっている。但し、特性曲線B、Cのピークより特性曲線Aのピークが低く、本実施の形態の防振装置10が従来例より優れていることが理解できる。
【0067】
また、図7における特性曲線Eで表す第1の従来例の防振装置の動ばね定数K*及び、特性曲線Fで表す第2の従来例の防振装置の動ばね定数K*は、20ヘルツ程度の周波数でピークを有している。これに対して、特性曲線Dで表す本実施の形態の防振装置10の動ばね定数K*は、若干ロスは低くなるものの、振動板46から成るガタ機構の効果によってピークが無く、また全体として従来例の動ばね定数K*より明らかに低く、上記と同様に本実施の形態の防振装置10が従来例より優れていることが理解できる。具体的に特性曲線Dでは、動ばね定数K*が300N/mm前後のフラットな特性を150Hz程度の周波数まで得ることが、可能となっている。
【0068】
さらに、車両の走行状態における本実施の形態の防振装置10及び従来例の防振装置の動ばね定数K*の特性をそれぞれ図8に示す通常走行モード特性の特性曲線として表す。そして、この図8のグラフによれば、共に30ヘルツ程度の周波数で、特に動ばね定数K*が低くなっていることが理解できる。
【0069】
一方、車両の加速状態における本実施の形態の防振装置10及び従来例の防振装置の防振特性をそれぞれ図9に示す走り出しモード特性の特性曲線として表す。そして、この図9のグラフによれば、この内の特性曲線Bで表す第1及び第2の従来例の防振装置の動ばね定数K*は、高周波数になる程、高くなる傾向があるものの、特性曲線Aで表す本実施の形態の防振装置10の動ばね定数K*は、ほぼ一定となっていて、メンバー共振の領域である100Hz前後の周波数域、或いはさらに高周波数域で本実施の形態は、優位性を有することがわかる。
【0070】
他方、エンジンの荷重を1wとすると共にエンジントルクをαとしたときに、車両の加速時では、防振装置にエンジントルクが加わって1w+αの荷重を負担する形になる。仮に+αの荷重が加わった時に、ストッパゴムとストッパ金具とが当たるストッパ当たり領域に入ると、ばね定数の値が極端に上昇することになる。
【0071】
これに対して、本実施の形態の防振装置10では、車両の加速状態において二つの制御バルブ64、74によりそれぞれ負圧で空気室を吸引する事で液体の流動を止めて、主液室30側の液圧を上昇させ、これに伴ってばね定数Ksを高めるようにした。この為、ストッパ当たりをさせずに、液体の目詰まり程度のばね定数Ksの上昇で、抑えられるようになった。
【0072】
つまり、防振装置10の制御バルブの切り換え時の前後における荷重と撓みの関係を表す図10のグラフのように、特性曲線Bで表す通常走行時及びアイドル時のばね定数Ksが210N/mmとされるのに対して、特性曲線Aで表す走り出しモード時のばね定数Ksが455N/mmとなった。
【0073】
さらに、上記実施の形態において、振動受部となる車体側に底板金具12を連結し、振動発生部となるエンジン側に上部取付金具20を連結するような構成としたが、この逆の構成としても良い。他方、実施の形態において、自動車に搭載されるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、また、形状等も実施の形態の構造のものに限定されるものではなく、他の構造の防振装置にも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の防振装置は上記構成としたので、防振特性を高めつつ構造を簡素化して製造コストを低減できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図である。
【図2】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、車両の走行状態における図を示す。
【図3】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、車両のアイドル状態における図を示す。
【図4】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、車両の加速状態における図を示す。
【図5】本発明に係る防振装置の一実施の形態のモデルを示す図である。
【図6】本発明に係る防振装置の一実施の形態の変形例のモデルを示す図である。
【図7】車両の走行状態における防振装置の防振特性を表すグラフを図示する。
【図8】車両の走行状態における防振装置の動ばね定数の特性を表すグラフを図示する。
【図9】防振装置の車両の走り出しモード特性を表すグラフを図示する。
【図10】制御バルブの切り換え時の前後での荷重と撓みの関係を表すグラフを図示する。
【図11】第1の従来例に係る防振装置のモデルを示す図である。
【図12】第2の従来例に係る防振装置の断面図であって、車両の走行状態における図を示す。
【図13】第2の従来例に係る防振装置の断面図であって、車両のアイドル状態における図を示す。
【符号の説明】
10 防振装置
12 底板金具(第1の取付部材)
18 弾性体
20 上部取付金具(第2の取付部材)
24 上部仕切部材(仕切部材)
26 下部仕切部材(仕切部材)
28 第1ダイヤフラム
30 主液室
32 第1副液室
36 第1空気室
42 シェイクオリフィス(第1オリフィス)
44 アイドルオリフィス(第2オリフィス)
46 振動板
52 第2副液室
54 第2ダイヤフラム
56 第2空気室
64 第1制御バルブ
74 第2制御バルブ
Claims (6)
- 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら一対の取付部材の間に配置される弾性体と、
弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
主液室との間が第1オリフィスにより連通されると共に、隔壁の少なくとも一部が変形可能な第1ダイヤフラムにより形成される第1副液室と、
第1ダイヤフラムを挟んで第1副液室と対向して配置される第1空気室と、
第1空気室を大気開放側と負圧側との間で切り換える第1制御バルブと、
主液室と第1副液室との間に配置され且つ、主液室の液圧変動を振動して吸収し得る振動板と、
主液室との間が第2オリフィスにより連通されると共に、隔壁の少なくとも一部が変形可能な第2ダイヤフラムにより形成される第2副液室と、
第2ダイヤフラムを挟んで第2副液室と対向して配置される第2空気室と、
第2空気室を大気開放側と負圧側との間で切り換える第2制御バルブと、を有することを特徴とする防振装置。 - 第1オリフィスがシェイクオリフィスとされ、第2オリフィスがシェイクオリフィスよりも高周波数の振動を低減できるアイドルオリフィスとされることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
- 第1制御バルブ及び第2制御バルブが、それぞれ制御手段に接続されていて、制御手段により振動の周波数に応じてこれら制御バルブが大気開放側と負圧側との間で切り換えられることを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の防振装置。
- 第1制御バルブ及び第2制御バルブが、それぞれエンジンのインテークマニホールドに繋がっていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の防振装置。
- 主液室と第1副液室との間に仕切部材が配置され、主液室と第1副液室との間をこの仕切部材で区画し、第1オリフィス及び第2オリフィスがこの仕切部材に形成されると共に、振動板がこの仕切部材内に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の防振装置。
- 振動板がゴム製とされることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の防振装置。
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2003
- 2003-05-12 JP JP2003132533A patent/JP2004332884A/ja active Pending
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