JP4173085B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記事実を考慮し、車両の定常走行時における振動を確実に低減し得る防振装置を提供することが目的である。
振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら取付部材間に配置されて弾性変形し得る弾性体と、
弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
主液室の隔壁の他の一部を弾性変形可能に形成するメンブランと、
液体が封入されると共に拡縮可能な副液室と、
主液室と副液室との間を連通する通路を有し且つ往復動可能に配置されるオリフィス部材と、
通路に対応して配置され且つこの通路を開閉するバルブ機構と、
通路を閉鎖する方向に向かってバルブ機構を付勢する第1バネ部材と、
第1バネ部材より小さい力で通路を開放する方向に向かってオリフィス部材を付勢し且つ、通路の開放時にオリフィス部材を当接してメンブランの変形を抑える第2バネ部材と、
を有することを特徴とする。
いずれかの取付部材に連結された振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が弾性変形してこの弾性体により振動が減衰される。この弾性体の弾性変形に伴って、主液室の内容積が変化し、オリフィス部材が有している通路により副液室とこの主液室との間が連通されているので、この通路内の液体に圧力変化が生じ、最終的に副液室が拡縮される。この結果として、振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体の変形により振動が減衰されるだけでなく、主液室と副液室との間の通路内の液体の液柱共振等により同じく振動が減衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、メンブランがゴム製の膜部材とされ、この膜部材の外周部分が周囲の壁面に固定されるという構成を有している。つまり、本請求項では、ゴム製の膜部材としてのメンブランを周囲の壁面に加硫接着或いは、メンブランの両端を周囲の壁面で挟み込むようにして、メンブランの外周部分のみを固定したことで、自由に弾性変形して主液室内の圧力を吸収するメンブランの機能を確実に奏するようになる。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、メンブランがリング状に形成され、通路を有するオリフィス部材がこのメンブランを貫通する形に配置されるという構成を有している。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1バネ部材及び第2バネ部材がコイルスプリングとされるという構成を有している。つまり、コイルスプリングを第1バネ部材及び第2バネ部材として採用することで、耐久性を高めつつ十分なバネ力を得ることができる。これに伴い、必要時に第1バネ部材によって通路がより確実に閉鎖され、また、必要時に第2バネ部材によってメンブランの変形をより確実に抑えられるようになる。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、バルブ機構の外周寄りの部分がゴム製のシール材により形成されてシールされることでバルブ機構の内部に設けられた空気室と、この空気室に繋がれて空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換える切換弁と、切換弁の動作を制御する制御手段と、を有するという構成を有している。
本請求項も請求項5と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、切換弁が電磁弁とされ、この電磁弁への通電及び通電の停止の制御が制御手段によりされることで、空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換え可能としたという構成を有している。つまり、切換弁を電磁弁としたことで、切換弁の切り換えが必要時に一層確実にできるようになり、これに伴って請求項1の作用効果がより確実に達成できるようになった。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、メンブランを貫通する形でスリットがメンブランに形成されるという構成を有している。つまり、本請求項では、メンブランにスリットが形成されたことで、メンブランの変形が抑えられた状態で高周波数の振動が入力された場合でも、スリットを介して主液室と副液室との間で液体が若干流動して主液室内の液圧の上昇を防止し、この高周波数の振動が低減することができる。
本実施の形態を表す図1から図4に示すように、防振装置10の下部側を第1の取付部材である底板金具12が底部を有した円筒状に形成されている。この底板金具12の底部中央には、外部への開口となる管状の下部ポート16が取り付けられている。また、この底板金具12の外周側には、図示しない車体にこの防振装置10を連結して固着する為のブラケットが、図示しないものの底板金具12の円周方向に複数個設置されている。
上部取付金具20に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が上部取付金具20を介して弾性体18に伝達される。弾性体18は吸振主体として作用し、弾性変形する弾性体18の内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収することができる。さらに、この弾性体18の変形に伴って主液室30の内容積が変化し、隔壁の一部がダイヤフラム28により変形可能に形成される副液室32とこの主液室30との間をそれぞれ連通するオリフィス42、44内の液体に圧力変化が生じ、また、ダイヤフラム28が変形することで、主液室30と連通する副液室32が拡縮される。
例えば車両が走行すると、シェイク振動が生じる。制御回路70は、車速センサ72及びエンジン回転数センサ74によりシェイク振動発生時であると判断し、切換弁64により第1空気室34内を大気側と連通させる。
図5及び図6に示すように本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に4つずつ存在することになる貫通穴24A、26A、38Bに対応して、リング状に形成されたメンブラン46をそれぞれ貫通するスリット47が、メンブラン46の周方向に沿って等間隔で4つ形成されている。
12 底板金具(第1の取付部材)
18 弾性体
20 上部取付金具(第2の取付部材)
30 主液室
32 副液室
34 第1空気室(空気室)
38 オリフィス部材
46 メンブラン
48 コイルスプリング(第1バネ部材)
50 バルブ機構
54 コイルスプリング(第2バネ部材)
56 ゴム膜(シール材)
64 切換弁
70 制御回路(制御手段)
Claims (7)
- 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら取付部材間に配置されて弾性変形し得る弾性体と、
弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
主液室の隔壁の他の一部を弾性変形可能に形成するメンブランと、
液体が封入されると共に拡縮可能な副液室と、
主液室と副液室との間を連通する通路を有し且つ往復動可能に配置されるオリフィス部材と、
通路に対応して配置され且つこの通路を開閉するバルブ機構と、
通路を閉鎖する方向に向かってバルブ機構を付勢する第1バネ部材と、
第1バネ部材より小さい力で通路を開放する方向に向かってオリフィス部材を付勢し且つ、通路の開放時にオリフィス部材を当接してメンブランの変形を抑える第2バネ部材と、
を有することを特徴とする防振装置。 - メンブランがゴム製の膜部材とされ、この膜部材の外周部分が周囲の壁面に固定されることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
- メンブランがリング状に形成され、通路を有するオリフィス部材がこのメンブランを貫通する形に配置されることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
- 第1バネ部材及び第2バネ部材がコイルスプリングとされることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
- バルブ機構の外周寄りの部分がゴム製のシール材により形成されてシールされることでバルブ機構の内部に設けられた空気室と、
この空気室に繋がれて空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換える切換弁と、
切換弁の動作を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の防振装置。 - 切換弁が電磁弁とされ、この電磁弁への通電及び通電の停止の制御が制御手段によりされることで、空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換え可能としたことを特徴とする請求項5記載の防振装置。
- メンブランを貫通する形でスリットがメンブランに形成されることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
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