JP4173085B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動を発生する部材からの振動の伝達を防止する防振装置に係り、特に、自動車のエンジンマウントやブッシュ等に適用可能な流体封入式の防振装置に採用可能なものである。
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受け部となる車体との間には、エンジンマウントとしての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるのを阻止するような構造となっている。そして近年、この防振装置の一種として防振効果の高い液体封入式の防振装置が提案されており、この液体封入式の防振装置を一例として以下に従来技術を説明する。
例えば、主液室と二つの副液室との間を繋ぐそれぞれ二つのオリフィスを有し、二つの副液室の隔壁をそれぞれ形成する二つのダイヤフラムの剛性を適宜な大きさに設定すると共に、一のダイヤフラムを負圧で吸引して固定する機構を有した防振装置が考えられている。また、ダブルオリフィス或いはシングルオリフィスの構成でアイドルオリフィスの開口部を負圧アクチュエータで開閉し得る構造の防振装置が考えられている。
しかし、これらの防振装置では、走行状態における高周波領域のバネ特性が高くなる欠点があった。そして、その性能を改善する為に、振動板から成るガタ機構を付加した図7及び図8に示すような防振装置が考えられた。つまり、この図7及び図8に示す防振装置では、主液室112と副液室114との間を区画する仕切部材116、118に組み込まれたオリフィス部材120に、主液室112と副液室114との間を連通するアイドルオリフィス122が形成されている。さらに、このアイドルオリフィス122の開口端を封止弁であるバルブ124で開閉するようになっている。
この為、図7に示すようにバネ部材130がバルブ124を上側に付勢することで、アイドルオリフィス122の開口端を封止し、また、図8に示すように空気室128を負圧にすることで、アイドルオリフィス122の開口端を開放するようになる。
但し、この従来の防振装置では、仕切部材116、118の主液室112側の部分と振動板132との間に、オリフィス部材120のフランジ部120Aが配置されると共に、ツメ金具126でオリフィス部材120をバルブ124に連結する構造になっている。従って、アイドルオリフィス122の開口端の開閉動に伴ってツメ金具126が上下動し、このツメ金具126を介してバルブ124と連結されたオリフィス部材120のフランジ部120Aが、振動板132を振動可能状態と固定状態との間で切り替えるようになる。
つまり、従来の構造によれば、アイドル振動が発生するアイドル状態において負圧で空気室128内を吸引し、バルブ124を下げる事で、アイドルオリフィス122を開くと共に、バルブ124に連結されたツメ金具126が、オリフィス部材120を引き下げることになる。これに伴って、オリフィス部材120のフランジ部120Aと仕切部材116、118とで、振動板132を挟み込む事により、アイドル状態ではガタ機構の作用を停止して、アイドル共振を大きく得ていた。
しかし、図7及び図8に示すような可動板タイプの振動板132を有した防振装置では、振動板132とその周囲の壁面との間に隙間が存在する為、この隙間より小さい微小振幅の振動が入力された際には、この隙間から主液室112の内圧が抜けて動ばねが上昇しないようになる。
そして、微小振幅の振動の入力の際に、この隙間から主液室112の内圧が抜けてしまうことで、車両の走行に伴って発生する共振をこの防振装置によっては減衰できないことになる。つまり、この結果として、従来の防振装置は、定常走行時における車両の振動を十分に低減できない欠点を有していた。
本発明は上記事実を考慮し、車両の定常走行時における振動を確実に低減し得る防振装置を提供することが目的である。
請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら取付部材間に配置されて弾性変形し得る弾性体と、
弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
主液室の隔壁の他の一部を弾性変形可能に形成するメンブランと、
液体が封入されると共に拡縮可能な副液室と、
主液室と副液室との間を連通する通路を有し且つ往復動可能に配置されるオリフィス部材と、
通路に対応して配置され且つこの通路を開閉するバルブ機構と、
通路を閉鎖する方向に向かってバルブ機構を付勢する第1バネ部材と、
第1バネ部材より小さい力で通路を開放する方向に向かってオリフィス部材を付勢し且つ、通路の開放時にオリフィス部材を当接してメンブランの変形を抑える第2バネ部材と、
を有することを特徴とする。
請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明する。
いずれかの取付部材に連結された振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が弾性変形してこの弾性体により振動が減衰される。この弾性体の弾性変形に伴って、主液室の内容積が変化し、オリフィス部材が有している通路により副液室とこの主液室との間が連通されているので、この通路内の液体に圧力変化が生じ、最終的に副液室が拡縮される。この結果として、振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体の変形により振動が減衰されるだけでなく、主液室と副液室との間の通路内の液体の液柱共振等により同じく振動が減衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。
但し、本請求項では、主液室の隔壁の一部をメンブランが弾性変形可能に形成しており、また、通路を開閉するバルブ機構がこの通路に対応して配置されていて、第1バネ部材が、通路を閉鎖する方向に向かってこのバルブ機構を付勢している。これに対して、第2バネ部材が、第1バネ部材より小さい力で通路を開放する方向に向かって、往復動可能なオリフィス部材を付勢している。
従って、第1バネ部材の付勢力で移動したバルブ機構によりこの通路が閉鎖されることで、常時開放されている他の通路により例えばシェイク振動が低減される。このシェイク振動に伴って微小振幅の振動が入力された場合には、第2バネ部材より力の大きい第1バネ部材によりオリフィス部材が移動されることで、メンブランが自由に弾性変形して、主液室内の液圧の上昇を防止することができる。
一方、振動発生部側からの振動の周波数が変わり、常時開放されている他の通路では振動を低減できないようなシェイク振動より高周波域の振動である例えばアイドル振動が伝達された場合、これに合わせて例えば負圧により第1バネ部材の力に抗してバルブ機構が通路を開放して、このアイドル振動を低減する。
この際、バルブ機構による通路の開閉の切替えに同調して、通路の開放時に第2バネ部材がオリフィス部材をメンブランに当接してメンブランの弾性変形を抑えるので、メンブランの存在により邪魔されることなく、開放された通路内に液体が十分に流れて確実に通路内の液体が液柱共振等する。
以上より、本請求項の防振装置は、周囲の壁面との間に隙間が存在する振動板と異なる構造のメンブランを採用し、アイドルオリフィス等となる通路の開閉に伴って、このメンブランの弾性変形の可否を第2バネ部材が切り替えることになる。この為、例えばアイドル振動等だけでなく、シェイク振動等が発生することになる車両の定常走行時における微小振幅の振動をも確実に低減することができる。
請求項2に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、メンブランがゴム製の膜部材とされ、この膜部材の外周部分が周囲の壁面に固定されるという構成を有している。つまり、本請求項では、ゴム製の膜部材としてのメンブランを周囲の壁面に加硫接着或いは、メンブランの両端を周囲の壁面で挟み込むようにして、メンブランの外周部分のみを固定したことで、自由に弾性変形して主液室内の圧力を吸収するメンブランの機能を確実に奏するようになる。
請求項3に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、メンブランがリング状に形成され、通路を有するオリフィス部材がこのメンブランを貫通する形に配置されるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、通路を有するオリフィス部材が、リング状に形成されたメンブランを貫通する形に配置されているので、オリフィス部材とメンブランとが相互に異なる箇所に配置された場合と比較して、防振装置の小型化が図れるという作用をも奏するようになる。
請求項4に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、第1バネ部材及び第2バネ部材がコイルスプリングとされるという構成を有している。つまり、コイルスプリングを第1バネ部材及び第2バネ部材として採用することで、耐久性を高めつつ十分なバネ力を得ることができる。これに伴い、必要時に第1バネ部材によって通路がより確実に閉鎖され、また、必要時に第2バネ部材によってメンブランの変形をより確実に抑えられるようになる。
請求項5に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、バルブ機構の外周寄りの部分がゴム製のシール材により形成されてシールされることでバルブ機構の内部に設けられた空気室と、この空気室に繋がれて空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換える切換弁と、切換弁の動作を制御する制御手段と、を有するという構成を有している。
つまり、このゴム製のシール材の変形によってバルブ機構が弾性変形可能になり、また、このシール材によって確実に封止されてバルブ機構内に空気室が存在することになる。さらに、切換弁及び制御手段を有することで、必要時に確実に空気室を負圧吸引と大気開放との間で切り替え可能となり、これに伴って請求項1の作用効果がより確実に達成できるようになる。
請求項6に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項5と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、切換弁が電磁弁とされ、この電磁弁への通電及び通電の停止の制御が制御手段によりされることで、空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換え可能としたという構成を有している。つまり、切換弁を電磁弁としたことで、切換弁の切り換えが必要時に一層確実にできるようになり、これに伴って請求項1の作用効果がより確実に達成できるようになった。
請求項7に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有し同様の作用を奏するが、さらに本請求項は、メンブランを貫通する形でスリットがメンブランに形成されるという構成を有している。つまり、本請求項では、メンブランにスリットが形成されたことで、メンブランの変形が抑えられた状態で高周波数の振動が入力された場合でも、スリットを介して主液室と副液室との間で液体が若干流動して主液室内の液圧の上昇を防止し、この高周波数の振動が低減することができる。
以上説明したように本発明の上記構成によれば、車両の定常走行時における振動を確実に低減し得る防振装置が得られるという優れた効果を有し、自動車のエンジンマウントやブッシュ等に適用可能な流体封入式の防振装置として、特に優れた効果を発揮する。
次に、本発明に係る防振装置の第1の実施の形態を図1から図4に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
本実施の形態を表す図1から図4に示すように、防振装置10の下部側を第1の取付部材である底板金具12が底部を有した円筒状に形成されている。この底板金具12の底部中央には、外部への開口となる管状の下部ポート16が取り付けられている。また、この底板金具12の外周側には、図示しない車体にこの防振装置10を連結して固着する為のブラケットが、図示しないものの底板金具12の円周方向に複数個設置されている。
さらに、この底板金具12には円筒状に形成された筒部12Aが設けられており、この筒部12Aの上端部がかしめられることで、この筒部12Aの内周側に、円筒状に形成された外筒金具14が底板金具12に連結されつつ配置されている。この外筒金具14の上部側はテーパ状に拡がるように形成されており、この外筒金具14の上部側の内周面には、円筒形状をしたゴム製の弾性体18の下部側が加硫接着されている。
この弾性体18の上部側中央部には、第2の取付部材となるブロック状に形成された上部取付金具20が位置しており、この上部取付金具20に弾性体18の上部側が加硫接着されている。そして、この上部取付金具20の中央部には、エンジンの連結用として用いられる植え込みボルト21がねじ込まれるねじ孔20Aが形成されており、このねじ孔20Aに植え込みボルト21がねじ込まれることで、図示しないエンジン側ブラケットが上部取付金具20に固定されつつ連結されることになる。
一方、この外筒金具14の下部側の内周面には、リング状に形成された嵌合金具22が嵌合されて設置されている。この嵌合金具22の内側には、薄肉で弾性変形可能なゴム製の弾性膜であるダイヤフラム28が、その外周端を嵌合金具22の内周面に加硫接着されて配置されており、これら弾性体18及びダイヤフラム28により挟まれて区画された空間が、例えばエチレングリコール等の液体が封入される液室を構成している。
さらに、図1及び図4に示すように、この液室内には、それぞれ円板状に形成された仕切部材24、26が、底板金具12と外筒金具14との間のかしめ部分にその外周部分を挟まれて固定されつつ、配置されている。この内の下部仕切部材26の上面側の中央部には、周囲より一段低い凹部26Bが設けられている。この凹部26B内の中心位置に下部仕切部材26を貫通する孔部26Cが形成されており、また、図2及び図4に示すように、この孔部26Cの周囲に円環状に形成されたリブ26Dが配置されている。
そして、ゴム製でリング状に形成された膜部材であるメンブラン46が、その外周部分を凹部26Bを形成する壁面に加硫接着されて固定されると共に、その内周部分をリブ26Dの外周側壁面に加硫接着されて固定されていて、この下部仕切部材26の凹部26B内に入り込む形で位置している。さらに、この下部仕切部材26の上部には、上部仕切部材24が配置されているので、本実施の形態では、これら下部仕切部材26と上部仕切部材24との間にメンブラン46が設置されることになる。尚、このメンブラン46の加硫接着される部分の周辺は、変形し易いように薄肉に形成されている。
この結果、液室を二分するように下部仕切部材26、上部仕切部材24及びメンブラン46が液室を区画し、これら仕切部材24、26等の上側の液室部分が主液室30とされ、仕切部材24、26等の下側の液室部分が副液室32とされている。従って、液体が封入された主液室30の隔壁の一部が弾性体18により構成され、主液室30の隔壁の他の一部がメンブラン46により弾性変形可能に構成され、液体が封入された副液室32の隔壁の一部がダイヤフラム28により構成されることになる。
他方、円管状に形成されて上端部が外周に拡がるフランジ部38Aを有したオリフィス部材38が、上部仕切部材24とメンブラン46との間にフランジ部38Aを配置すると共に、このオリフィス部材38の筒状の本体部分が、このリング状に形成されたメンブラン46を貫通する形に配置されていて、その下部側を副液室32内に位置する形とされている。
但し、仕切部材24、26のメンブラン46と対向する部分にはそれぞれ貫通穴24A、26Aが設けられており、また、この貫通穴24Aに対応するフランジ部38Aの部分にも貫通穴38Bが設けられていて、メンブラン46が主液室30及び副液室32にそれぞれ面するようになっている。
そして、このオリフィス部材38の内部の空間が、大径の通路であるアイドルオリフィス44とされている。つまり、このアイドルオリフィス44の一端は上方に伸びて主液室30に開放されており、このアイドルオリフィス44の他端側は下方に伸びて副液室32に開放されていて、このアイドルオリフィス44が、アイドル振動吸収用の通路となっている。
また、この上部仕切部材24の中央部には、円筒状の円筒部24Bが上側に突出するように設けられていて、この円筒部24Bの頂面に連通穴24Cが形成されている。そして、この上部仕切部材24の円筒部24B内には、コイルスプリング54がオリフィス部材38のフランジ部38Aを下方に付勢するように、配置されている。従って、上記アイドルオリフィス44はコイルスプリング54の内周部分及び連通穴24Cを貫通して主液室30に繋がることになる。
一方、この下部仕切部材26の外周寄りの部分には、その周方向に沿って延びるように溝部40が形成されることになり、この溝部40の開放端が上部仕切部材24の下面により塞がれてシェイク振動吸収用の通路であるシェイクオリフィス42が形成されている。このシェイクオリフィス42の一端側は上方に伸びて主液室30に開放されており、このシェイクオリフィス42の他端側は下方に伸びて副液室32に開放されている。
以上より、シェイクオリフィス42及びアイドルオリフィス44を介して、主液室30と副液室32とがそれぞれ連通されることになる。また、一対のオリフィス42、44の内のアイドルオリフィス44は、その通路の長さが短く且つ大径であるので、シェイクオリフィス42と比較して液体の通過抵抗が小さくされている。
さらに、底板金具12の内周面には支持金具55が嵌合されており、この支持金具55の下部に円板状に形成されたシール材であるゴム膜56の外周端が固定されている。底板金具12とダイヤフラム28との間には、このゴム膜56の中央部を塞ぐように円筒状に形成された金属製の弁体であるバルブ機構50が、アイドルオリフィス44の開口部にダイヤフラム28を介して対向する形で、配置されている。
この為、アイドルオリフィス44の閉鎖時において、バルブ機構50がダイヤフラム28をオリフィス部材38の下側の開口端に当接することで、バルブ機構50がアイドルオリフィス44を確実に封止することになる。そして、ゴム膜56及びバルブ機構50を上面とすると共に底板金具12の底面を下面として第1空気室34となる空間が区画され、また、このゴム膜56とダイヤフラム28との間の空間が第2空気室36とされていて、この第2空気室36に対応する底板金具12の部分には、貫通孔12Bが形成されている。
つまり、副液室32に面するダイヤフラム28の部分とゴム膜56との間の空間が第2空気室36とされて、ダイヤフラム28の変位を容易にしており、また、前述の下部ポート16により第1空気室34内の空気が吸排可能とされている。さらに、第1空気室34内の底板金具12の底面とバルブ機構50との間には、バルブ機構50を上方に付勢する為の第1バネ部材であるコイルスプリング48が配置されている。これに伴ってゴム膜56と繋がって上下動可能とされるバルブ機構50が、コイルスプリング48により上方に常時付勢されていることになる。
また、上部仕切部材24とオリフィス部材38との間に配置された第2バネ部材であるコイルスプリング54は、このコイルスプリング48より小さい力で、アイドルオリフィス44を開放する方向であるオリフィス部材38を常時下側方向に向かって付勢している。従って、図3及び図4に示すように、バルブ機構50が下降してアイドルオリフィス44が開放された時には、コイルスプリング54に付勢されてオリフィス部材38も下降し、そのフランジ部38Aでメンブラン46に当接して、メンブラン46の変形を抑えることになる。
さらに、前述の下部ポート16には配管62の一端が連結され、この配管62の他端が切換弁64に連結されている。つまり、ダイヤフラム28の背面側の第1空気室34に切換弁64が連結されている。この切換弁64は、電磁的に作動する電磁弁である3ポート2位置切換弁を構成し、図1及び図3に示すように、エンジンの吸気部分であるインテークマニホールド76と繋がる接続パイプ66に連結されると共に、大気側にも開放可能とされている。
以上より、切換弁64は、第1空気室34がインテークマニホールド76側に連通される状態と第1空気室34が大気側に連通される状態との間で、これらの間を繋ぐ通路を切り換え可能としている。他方、切換弁64は、車両の運転状況を判断して印加電圧をオン・オフする制御手段である制御回路70に連結されている。制御回路70は車両電源によって駆動され、少なくとも車両の運転状況を判断する車速センサ72及びエンジン回転数センサ74からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出できる。
これにより制御回路70は、シェイク振動発生時かアイドル振動発生時かの判断、すなわち車両の停止時か走行時かの判断ができるようになっている。従って、制御回路70により、切換弁64への通電及び通電の停止が制御されて、第1空気室34内の気圧が大気圧と負圧との間で切り換えられることになる。
次に、本実施の形態に係る防振装置10の作用を説明する。
上部取付金具20に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が上部取付金具20を介して弾性体18に伝達される。弾性体18は吸振主体として作用し、弾性変形する弾性体18の内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収することができる。さらに、この弾性体18の変形に伴って主液室30の内容積が変化し、隔壁の一部がダイヤフラム28により変形可能に形成される副液室32とこの主液室30との間をそれぞれ連通するオリフィス42、44内の液体に圧力変化が生じ、また、ダイヤフラム28が変形することで、主液室30と連通する副液室32が拡縮される。
この結果、エンジン側からの振動が伝達されると、弾性体18の変形により減衰されるだけでなく、主液室30と副液室32との間のオリフィス42、44内の液体の流動の液柱共振等に基づく減衰作用により振動が減衰されて、車体側に振動が伝達され難くなる。
また、ゴム製の膜部材とされるメンブラン46が、その内外周部分を周囲の壁面に加硫接着されて、主液室30の隔壁の他の一部を弾性変形可能に形成し、バルブ機構50がアイドルオリフィス44に対応して配置され、コイルスプリング48が、アイドルオリフィス44を閉鎖する方向に向かってこのバルブ機構50を付勢している。これに対して、コイルスプリング54が、コイルスプリング48より小さい力でアイドルオリフィス44を開放する方向に向かって、往復動可能なオリフィス部材38を付勢している。そしてこのような構造から、本実施の形態では以下のように動作することになる。
以下に、本実施の形態に係る防振装置10の具体的な動作を説明する。
例えば車両が走行すると、シェイク振動が生じる。制御回路70は、車速センサ72及びエンジン回転数センサ74によりシェイク振動発生時であると判断し、切換弁64により第1空気室34内を大気側と連通させる。
これによって、第1空気室34内の空気圧が大気圧となり、図1及び図2に示す走行状態のように、バルブ機構50がコイルスプリング48の付勢力により押し上げられ、バルブ機構50がダイヤフラム28を介してオリフィス部材38の下端に当接することによって、アイドルオリフィス44を閉鎖する閉鎖状態となり、シェイクオリフィス42のみで、主液室30と副液室32との間が連通される。この結果、シェイクオリフィス42内を液体が積極的に行き来して通過抵抗を受け、または液柱共振することによって、シェイク振動が吸収される。
以上より、バルブ機構50が開口端に対向して配置されているアイドルオリフィス44が閉鎖されることで、オリフィス42、44の内の通過抵抗が大きく常時開放されているシェイクオリフィス42により例えばシェイク振動が低減される。このシェイク振動に伴って微小振幅の振動が入力された場合には、コイルスプリング54より力の大きいコイルスプリング48でオリフィス部材38が上方に移動されているので、メンブラン46が自由に弾性変形して、主液室30内の液圧の上昇を防止することができる。
一方、例えば車両が停止すると、エンジンがアイドリング運転となって振動の周波数がシェイク振動よりも高いアイドル振動が生じる。この場合、シェイクオリフィス42が目詰まり状態となるが、この際、制御回路70は、車速センサ72及びエンジン回転数センサ74によりアイドル振動発生時であると判断し、切換弁64により第1空気室34内をインテークマニホールド76側と連通させる。
これによって、第1空気室34内が負圧となり、図3及び図4に示すアイドル状態のように、オリフィス部材38の下端からバルブ機構50が離れてコイルスプリング48に抗しつつ下方に移動され、アイドルオリフィス44を開放する開放状態となる。この為、アイドルオリフィス44を介して主液室30と副液室32とが連通され、液体がアイドルオリフィス44を行き来することができるようになる。この結果、アイドルオリフィス44内で液体が液柱共振して防振装置10の動ばね定数が低減され、アイドル振動が吸収される。
この際、バルブ機構50によるアイドルオリフィス44の開閉の切替えに同調して、アイドルオリフィス44の開放時にコイルスプリング54がオリフィス部材38をメンブラン46に当接してメンブラン46の変形を抑えるので、メンブラン46の存在により邪魔されることなく、開放されたアイドルオリフィス44内に液体が十分に流れて確実にアイドルオリフィス44内の液体が液柱共振等する。つまり、メンブラン46の変形による主液室30内の圧抜きが生じなくなり、液柱共振が大きくなって動ばね定数も大きく低減されるようになる。
以上より、本実施の形態の防振装置10は、周囲の壁面との間に隙間が存在する振動板と異なる構造のメンブラン46を採用し、アイドルオリフィス44の開閉に伴って、このメンブラン46の弾性変形の可否をコイルスプリング54が切り替えることになるので、アイドル振動だけでなく、シェイク振動が発生することになる車両の定常走行時における微小振幅の振動をも確実に低減することができる。
一方、本実施の形態では、メンブラン46がリング状でゴム製の膜部材とされ、このメンブラン46の外周部分が周囲の壁面に加硫接着されているだけでなく、アイドルオリフィス44を有するオリフィス部材38がこのメンブラン46を貫通する形に、配置されている。
つまり、本実施の形態によれば、ゴム製の膜部材としてのメンブラン46を周囲の壁面に加硫接着することで、自由に弾性変形して主液室30内の圧力を吸収するメンブラン46の機能を確実に奏するようになる。また、オリフィス部材38が、リング状に形成されたメンブラン46を貫通する形で配置されているので、オリフィス部材38とメンブラン46とが相互に異なる箇所に配置された場合と比較して、防振装置10の小型化が図れるという作用をも奏するようになる。
さらに、本実施の形態では、第1バネ部材及び第2バネ部材がそれぞれコイルスプリング48、54とされていることで、耐久性を高めつつ十分なバネ力を得ることができる。これに伴い、必要時に第1バネ部材とされるコイルスプリング48によってアイドルオリフィス44がより確実に閉鎖され、また、必要時に第2バネ部材とされるコイルスプリング54によってメンブラン46の変形をより確実に抑えられるようになる。
他方、本実施の形態では、バルブ機構50の外周寄りの部分をゴム製のシール材であるゴム膜56により形成してシールすることで、バルブ機構50の内部に第1空気室34を設けているだけでなく、この第1空気室34内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換える切換弁64及び、この切換弁64の動作を制御する制御回路70を有した構造になっている。そして、本実施の形態では第1空気室34に繋がれるこの切換弁64が、電磁弁とされている。
この為、ゴム製のゴム膜56の存在によって、バルブ機構50が弾性変形可能になるだけでなく、バルブ機構50内の第1空気室34が確実に封止されることになる。さらに、この電磁弁とされる切換弁64への通電及び通電の停止の制御が、この制御回路70により上記のように具体的にされることで、必要時に確実に第1空気室34を負圧吸引と大気開放との間で切り替え可能となった。
つまり、本実施の形態では、切換弁64及び制御回路70を有し、この切換弁64を電磁弁としたことで、必要時に切換弁64を一層確実に切り換えられるようになった。この結果として、本実施の形態は、上記の防振装置10の構造を簡素化すると共に耐久性を高めることが可能となるという作用効果を、より確実に達成できるようになった。
次に、本発明に係る防振装置の第2の実施の形態を図5及び図6に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
図5及び図6に示すように本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に4つずつ存在することになる貫通穴24A、26A、38Bに対応して、リング状に形成されたメンブラン46をそれぞれ貫通するスリット47が、メンブラン46の周方向に沿って等間隔で4つ形成されている。
従って、このメンブラン46にスリット47が形成されたことで、図6に示すようにメンブラン46の変形が抑えられた状態で高周波数の振動が入力された場合でも、スリット47を介して主液室30と副液室32との間で液体が若干流動して主液室30内の液圧の上昇を防止し、この高周波数の振動が低減することができる。
尚、メンブラン46は、その内外周部分を下部仕切部材26の壁面に直接に加硫接着して固定しても良く、その内外周部分を支持用の金具を介して下部仕切部材26の壁面に加硫接着して固定しても良い。さらに、メンブラン46の両端を周囲の壁面で挟み込むようにして、メンブラン46の外周部分のみを固定するようにしても良い。また、上記実施の形態において、振動受部となる車体側に底板金具12を連結し、振動発生部となるエンジン側に上部取付金具20を連結するような構成としたが、この逆の構成としても良い。
他方、実施の形態において、自動車に搭載されるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、また、形状等も実施の形態の構造のものに限定されるものではなく、他の構造の防振装置にも適用可能である。
本発明に係る防振装置の第1の実施の形態の断面図であって、車両の走行状態における図を示す。 図1の要部を拡大した図を示す。 本発明に係る防振装置の第1の実施の形態の断面図であって、車両のアイドル状態における図を示す。 図3の要部を拡大した図を示す。 本発明に係る防振装置の第2の実施の形態に適用されるメンブランの周辺を拡大した平面図を示す。 図4に対応する本発明に係る防振装置の第2の実施の形態の拡大断面図であって、図5の6−6矢視線図である。 従来技術に係る防振装置の断面図であって、車両の走行状態における図を示す。 従来技術に係る防振装置の断面図であって、車両のアイドル状態における図を示す。
符号の説明
10 防振装置
12 底板金具(第1の取付部材)
18 弾性体
20 上部取付金具(第2の取付部材)
30 主液室
32 副液室
34 第1空気室(空気室)
38 オリフィス部材
46 メンブラン
48 コイルスプリング(第1バネ部材)
50 バルブ機構
54 コイルスプリング(第2バネ部材)
56 ゴム膜(シール材)
64 切換弁
70 制御回路(制御手段)

Claims (7)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    これら取付部材間に配置されて弾性変形し得る弾性体と、
    弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
    主液室の隔壁の他の一部を弾性変形可能に形成するメンブランと、
    液体が封入されると共に拡縮可能な副液室と、
    主液室と副液室との間を連通する通路を有し且つ往復動可能に配置されるオリフィス部材と、
    通路に対応して配置され且つこの通路を開閉するバルブ機構と、
    通路を閉鎖する方向に向かってバルブ機構を付勢する第1バネ部材と、
    第1バネ部材より小さい力で通路を開放する方向に向かってオリフィス部材を付勢し且つ、通路の開放時にオリフィス部材を当接してメンブランの変形を抑える第2バネ部材と、
    を有することを特徴とする防振装置。
  2. メンブランがゴム製の膜部材とされ、この膜部材の外周部分が周囲の壁面に固定されることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. メンブランがリング状に形成され、通路を有するオリフィス部材がこのメンブランを貫通する形に配置されることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  4. 第1バネ部材及び第2バネ部材がコイルスプリングとされることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  5. バルブ機構の外周寄りの部分がゴム製のシール材により形成されてシールされることでバルブ機構の内部に設けられた空気室と、
    この空気室に繋がれて空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換える切換弁と、
    切換弁の動作を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  6. 切換弁が電磁弁とされ、この電磁弁への通電及び通電の停止の制御が制御手段によりされることで、空気室内の気圧を負圧と大気圧との間で切り換え可能としたことを特徴とする請求項5記載の防振装置。
  7. メンブランを貫通する形でスリットがメンブランに形成されることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
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