JP4233791B2 - 防振装置 - Google Patents

防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4233791B2
JP4233791B2 JP2002008230A JP2002008230A JP4233791B2 JP 4233791 B2 JP4233791 B2 JP 4233791B2 JP 2002008230 A JP2002008230 A JP 2002008230A JP 2002008230 A JP2002008230 A JP 2002008230A JP 4233791 B2 JP4233791 B2 JP 4233791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
vibration
gas
liquid chamber
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002008230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003206978A (ja
Inventor
宏 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2002008230A priority Critical patent/JP4233791B2/ja
Publication of JP2003206978A publication Critical patent/JP2003206978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4233791B2 publication Critical patent/JP4233791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動を発生する部材からの振動の伝達を防止する防振装置に係り、特に、自動車のエンジンマウントやブッシュ等に適用可能な背圧方式の防振装置に採用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受け部となる車体との間には、エンジンマウントとしての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるのを阻止するような構造となっている。
【0003】
そして、この種の防振装置の一例として、幅広い周波数の振動に対応すべく、液体が封入されると共に負圧を利用してモードの切り換えを可能とした構造の制御マウントである防振装置が、従来より知られている。
つまり、この防振装置は、エンジンのインテークマニホールド等の負圧源に繋がる長い配管及び、この負圧源と連通される状態と連通されない状態とで切り替え得るバルブを備えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の防振装置では、負圧源が必要となるだけでなく、負圧源と防振装置との間に長い配管が必要となる為、防振装置の製造コストを増大させると共に、構造が複雑となって防振装置の設計の際において、設計の自由度が拘束されるという欠点があった。
本発明は上記事実を考慮し、製造コストを低減すると共に、構造を簡略化して設計の自由度を高め得る防振装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1による防振装置は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される第1の取付部材と、
振動発生部及び振動受け部の他方に連結される第2の取付部材と、
これら取付部材間に配置されて弾性変形し得る弾性体と、
弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
主液室の隔壁の少なくとも一部を変形可能に形成する膜部材を介して主液室と対向して配置され且つ、内部に気体を取り入れ可能な気体室と、
液体が封入されると共に主液室と連通された副液室と、
副液室の隔壁の少なくとも一部を変形可能に形成するダイヤフラムを介して副液室と対向して配置され且つ、内部に気体を取り入れ可能な空気室と、
空気室内の気体を吸排可能にする開放状態と空気室内の気体を吸排不可能にする閉鎖状態とで切り替え得るバルブと、
気体室と空気室との間を繋ぐ配管上に配置され且つ空気室内の気体を気体室側に排気可能とする第1逆止弁と、
第1逆止弁と気体室との間の配管から気体を外部側へ排気可能とする第2逆止弁と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明する。
一対の取付部材の内の何れか一方に連結された振動発生部側から振動が伝達されると、この取付部材が変位するのに伴って、一対の取付部材間に配置される弾性体が弾性変形し、この弾性体の内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収し、振動が低減される。つまり、弾性体の変形によって振動が吸収されることで、他方の取付部材に連結された振動受け部側に振動が伝達され難くなる。
【0007】
一方、本請求項では、隔壁の一部が弾性体により形成された主液室と副液室とが連通され、この副液室の隔壁の少なくとも一部をダイヤフラムが変形可能に形成している。そして、内部に気体を取り入れ可能な気体室が、膜部材を介して主液室と対向して配置されており、また、内部に気体を取り入れ可能な空気室が、ダイヤフラムを介して副液室に対向して配置されている。
【0008】
他方、この空気室内の気体を吸排可能にする開放状態と空気室内の気体を吸排不可能にする閉鎖状態との間で、切り替え可能なバルブが設けられており、また、気体室と空気室との間を繋ぐ配管上に配置された第1逆止弁が、空気室内の気体を気体室側に排気可能とし、この第1逆止弁と気体室との間の配管から気体を第2逆止弁が、外部側へ排気可能としている。
【0009】
従って、防振装置に振動が加わるのに伴う弾性体の変形によって、主液室が拡縮して内容積が変化すると共に、主液室の内容積の変化に伴って生じる液圧変動により膜部材が変形して気体室が拡縮することになる。
但し、主液室と副液室との間の連通部分で振動が低減可能な周波数の振動が入力された場合には、上記のバルブが開放状態とされる。
【0010】
つまり、このバルブの開放状態では、ダイヤフラムを介して副液室に対向して配置される空気室内の気体が、バルブを介して吸排可能となる為、このダイヤフラムが大きく変形し、これに伴って圧力変化及び粘性抵抗等が生じつつ、液体が主液室と副液室との間で流動する。従って、液体の液柱共振や粘性抵抗等によっても振動が低減されて、振動受け部側に振動がより一層伝達され難くなる。
【0011】
一方、主液室と副液室との間の連通部分で振動が低減できない周波数の振動が入力された場合には、上記のバルブが閉鎖状態とされる。そして、このバルブの閉鎖状態では、バルブを介して吸排できなくなるが、主液室の液圧変動により上記のように気体室が拡縮するのに伴い、空気室内から気体が順次排出される。
つまり、まず気体室の容積が拡大する場合には、気体室内の気圧が低下するのに合わせて、配管を介して繋がる空気室内から気体が吸い出され、第1逆止弁を通過して気体室内に一旦導入される。この逆に、気体室の容積が縮小する場合には、配管を介して気体室に繋がる第2逆止弁から気体が外部に排出されることになる。
【0012】
この結果、主液室の液圧変動により気体室の拡縮が繰り返されるのに伴って、空気室に残留した気体を第1逆止弁及び第2逆止弁が徐々に外部へ排出することになるので、空気室の容積が小さくなって、最終的にダイヤフラムが変形しなくなる。
この為、バルブの閉鎖状態では、主液室と副液室との間の液体の流動が確実に阻止され、主液室と連通される他の副液室が存在する場合には、主液室とこの他の副液室との間で液体が積極的に流動して、防振装置の減衰性能が低下することが無くなる。
【0013】
以上より、本請求項のように、バルブ及び逆止弁を組み合わせることによって、負圧源及びこれに繋がる長い配管が不要となり、この結果として、防振装置の製造コストが低減されると共に、防振装置の構造が簡略化されて設計の自由度が高まることになる。
【0014】
請求項2に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様に作用するものの、さらに、主液室と副液室との間で低減できない周波数の振動を低減し得る異周波数用副液室を設けると共に、この異周波数用副液室と対向して異周波数用空気室を配置し、バルブが、空気室の開放状態と異周波数用空気室の開放状態とで切り替える切替バルブとされるという構成を有している。
【0015】
つまり、本請求項は、空気室及び異周波数用空気室がそれぞれ存在するのに伴って、バルブを切替バルブとしたが、気体室及び空気室等は請求項1と同様に作用することになる。
また、異周波数用空気室が切替バルブにより開放された状態では、異周波数用副液室の隔壁となるダイヤフラムが変形し易くなる結果、異周波数用副液室と主液室との間の例えばシェイクオリフィス内における液体の液柱共振や粘性抵抗等によって、振動が低減されるようになる。
この結果、切替バルブがいずれの状態であっても、副液室或いは異周波数用副液室の何れか一方と主液室との間で積極的に液体が流動して振動が低減されることになる。
【0016】
請求項3に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1及び請求項2と同様の構成を有して同様に作用するものの、さらに、主液室と副液室とが仕切部材で隔離され、気体室がこの仕切部材内に設けられるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、主液室と副液室とを隔離する仕切部材内に、気体室が設けられる結果として、気体室を形成する為の余計な部材が不要となって、製造コストが低減されると共に、防振装置の小型化が図れることになる。
【0017】
請求項4に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1及び請求項3と同様の構成を有して同様に作用するものの、さらに、配管が途中で分岐し、分岐された部分の配管がバルブに繋がるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、配管が途中で分岐してバルブにも配管が繋がっているので、空気室にバルブを別途取り付ける必要がなくなり、防振装置の小型化が一層図れることになる。
【0018】
請求項5に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項4と同様の構成を有して同様に作用するものの、さらに、バルブが電磁弁とされるという構成を有している。
つまり、本請求項はバルブを電磁弁としたことで、開閉動の制御をし易くなるだけでなく、確実且つ高速度にバルブを開閉できるようになり、請求項1の作用効果をより確実に奏することができるようになる。
【0019】
請求項6に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項1から請求項5と同様の構成を有して同様に作用するものの、さらに、第1の取付部材が振動発生部とされるエンジン及び振動受け部とされる車体の一方に連結され、第2の取付部材がこれらエンジン及び車体の他方に連結されるという構成を有している。
つまり、本請求項は、防振装置を自動車のエンジンマウントに適用した場合であり、この場合でも防振装置が確実に動作して、請求項1の作用効果を奏することが可能となる。
【0020】
請求項7に係る防振装置の作用を以下に説明する。
本請求項も請求項6と同様の構成を有して同様に作用するものの、さらに、エンジンのアイドリング時に対応したアイドルモードにおいてバルブを開放状態にすると共に、車両の走行時に対応したシェイクモードにおいてバルブを閉鎖状態とするように、バルブを制御する制御部を有するという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、この制御部がバルブの開閉を制御して、本来的にバルブを閉鎖する必要のあるシェイクモード時において確実にバルブを閉鎖状態とすることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る防振装置の一実施の形態を図1から図3に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る防振装置10には、鋼等の金属材料により形成された第1の取付部材としての底板12が備えられている。この底板12の中央下部には取付ボルト14が突出され、一例として図示しない自動車等の車両の車体(図示せず)にこの取付ボルト14を用いて防振装置10が連結されるようになっている。この底板12の外周部分には、直角に屈曲された筒状の立壁部12Aが設けられており、この立壁部12Aの上端部には、直角に屈曲されて外周側に拡がるフランジ部12Bが形成されている。
【0022】
この底板12のフランジ部12Bには、筒状の外筒16の下端部がかしめられて固定されており、フランジ部12Bと外筒16の下端部との間に、ゴム製の弾性膜である第1ダイヤフラム18の周縁部が挟持されている。この第1ダイヤフラム18と前記底板12との間の空間は第1空気室20とされている。
【0023】
外筒16の上端部には内外径を拡大した拡開部16Bが設けられており、この拡開部16Bには、外筒16の開口部分を閉塞するゴム製の弾性体22の外周が加硫接着されている。また、この弾性体22の一部は、外筒16の内周下端部まで延設されていて、弾性体22の外周側全体が外筒16に加硫接着された構造になっている。
【0024】
一方、この弾性体22の中央には、第2の取付部材としての支持台24が加硫接着されている。この支持台24は図示しないエンジンの搭載部であり、エンジンを固定する取付ボルト26が立設されている。さらに、弾性体22及び第1ダイヤフラム18等を隔壁として液室28が形成されており、この液室28内にはエチレングリコール等の液体が封入されている。
【0025】
また、液室28内には、合成樹脂等で形成され且つ底面に凹部30Aを有した円柱状の仕切部材30が配置され、液室28を主液室32と第1副液室34とに隔離するように仕切部材30が区画している。
さらに、この仕切部材30の主液室32側には、凹部30Bが形成されており、この凹部30Bの深さ方向中程の部分には、この凹部30B内に嵌め込まれたリング材82と凹部30Bの途中に設けられた段部30Cとに周縁部が挟持された形で、ゴム製で薄肉の膜部材84が配置されている。
【0026】
この為、膜部材84が、凹部30B内の空間を図1において上下に二分している。そして、この凹部30Bの下側の部分は、内部に気体を取り入れ可能な空間である気体室86とされており、この気体室86に配管70の一端が接続されている。
以上より、本実施の形態では、主液室32の隔壁の一部を変形可能に膜部材84が形成し、この膜部材84を介して主液室32と対向する形で、気体室86が仕切部材30内に配置される構造となっている。
【0027】
他方、この仕切部材30の外周には、周方向に沿って断面矩形状の細溝36Aが形成されていて、この細溝36Aの一端には、仕切部材30の上面まで延びる細溝36Bが連結されており、この細溝36Aの他端に凹部30Aへ貫通する開口部36Cが形成されている。
【0028】
細溝36A、36Bの外筒16と対向する部分は、弾性体22の延長部によって閉塞され、主液室32と第1副液室34との間を連通するシェイクオリフィス38とされている。さらに、仕切部材30には、外周から仕切部材30の中心へ向けて断面が矩形状の矩形孔42が形成されており、図1に示すように、この矩形孔42の先端は上方へ屈曲して主液室32へ連通してアイドルオリフィス44を構成している。
【0029】
一方、外筒16の側面であって仕切部材30の矩形孔42に対応する位置には、貫通孔16Aが形成されており、この貫通孔16Aに対応する外筒16の外周面には、凹部50Aを有したブロック50が取り付けられている。この凹部50Aの底部中央には、外筒16の貫通孔16Aと同軸となる貫通孔50Bが形成されている。なお、外筒16の貫通孔16Aには、弾性体22の一部を貫通してブロック50の貫通孔50Bと仕切部材30の矩形孔42とを連通する枠状の連通部材52が、挿入されている。
【0030】
凹部50Aの開口部分外側のブロック50の部分には、環状凹部50Cが形成されており、また、このブロック50にはブロック54が隣り合うように連結されている。そして、この環状凹部50Cとブロック54との間にゴム製の弾性膜である第2ダイヤフラム46の周縁部が挟持されている。この為、凹部50Aがこの第2ダイヤフラム46によって閉塞されて第2副液室40を構成している。尚、この第2ダイヤフラム46は、図1に示すように自由状態では凹部50A側へ向けて略半球状に突出されている。従って、この第2副液室40がアイドルオリフィス44を介して主液室32に連通されており、これに伴ってこの第2副液室40に液体が封入されている。
【0031】
また、ブロック54の第2ダイヤフラム46に向かい合う面には、略半球状の凹部54Aが形成されており、この凹部54Aと第2ダイヤフラム46との間の空間は第2空気室48とされている。つまり、内部に気体である空気を取り入れ可能となるように形成された第2空気室48が、第2ダイヤフラム46を介して第2副液室40と対向して配置されている。
【0032】
ブロック54のブロック50と反対側の部分には、気体室86とこの第2空気室48との間を繋ぐ配管70の端部が接続されており、この配管70上には、第2空気室48内の気体を気体室86側に排気可能とする第1逆止弁74が、配置されている。そして、第1逆止弁74と気体室86との間の配管70の部分が枝分かれしていて、この枝分かれした部分に、気体を外部側へ排気可能とする第2逆止弁76が配置されている。
【0033】
また、この配管70は、第2空気室48と第1逆止弁74との間の箇所で分岐し、分岐した配管70の端部は、異周波数用空気室である第1空気室20に繋がるように、底板12を貫通しており、この分岐した配管70の途中に、電磁的に切り替えられて大気に対して開閉される電磁弁である切替バルブ72が、取り付けられている。
【0034】
この切替バルブ72は、例えば図示しないコイル及びプランジャ等を内蔵していて、コイルへの電圧の印加によりプランジャを移動して通路の切り替え動作をする構造になっている。
すなわち、この切替バルブ72が、第1空気室20内の気体を吸排不可能にすると共に第2空気室48内の気体を吸排可能にする第2空気室48の開放状態(つまり、第1空気室20の閉鎖状態とされる)と、第1空気室20内の気体を吸排可能にすると共に第2空気室48内の気体を吸排不可能にする第2空気室48の閉鎖状態(つまり、第1空気室20の開放状態とされる)との間で、切り替えられるようになっており、空気室20、48と防振装置10の外部の大気との間を連通し得る配管70をこの切替バルブ72で開閉可能となっている。
【0035】
以上より、切替バルブ72のコイルへ所定の電圧を印加した場合には、切替バルブ72が第2空気室48側を開放すると共に第1空気室20側を閉鎖し、第1逆止弁74及び第2逆止弁76の存在に係わらず、図1の矢印Aで示すように第2空気室48内の空気をこの切替バルブ72が吸排可能にする。
【0036】
一方、切替バルブ72のコイルへ電圧を印加していない場合には、切替バルブ72が第2空気室48側を閉鎖すると共に第1空気室20側を開放するが、この際、第2ダイヤフラム46は当初、図2(A)に示す形になる。
但し、この状態では、膜部材84の変形に伴うポンプのような作用により、第2逆止弁76から第2空気室48内の空気が図3の矢印Bで示すように徐々に排出されるので、最終的に図2(B)に示すように第2ダイヤフラム46がブロック54の凹部54Aに貼り付いた形となって、この第2ダイヤフラム46は変形しなくなる。
この結果、図3に示すように、この第2ダイヤフラム46を隔壁とした第2副液室40に繋がるアイドルオリフィス44に液体が流れないようになる。
【0037】
この切替バルブ72は、印加電圧をオン・オフして第1空気室20側の開放状態と第2空気室48の開放状態との間を制御しつつ切り替える制御部である制御回路60に接続されている。そして、制御回路60は車両電源によって駆動され、少なくともエンジンが発生する振動の状態を検出し得るように、車速センサ62及びエンジン回転数センサ64からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出できる。
【0038】
つまり、この制御回路60は、エンジン回転数の信号及び加速度の信号を基に、アイドル振動時、シェイク振動時、車両停止時、車両走行時等の車両及びエンジンの状態の判断をし、この判断を基にして切替バルブ72へ電圧を印加し、或いは電圧の印加を停止することにより、切替バルブ72の開閉を切り換えるようになっている。
【0039】
尚、本実施の形態では、アイドルオリフィス44の通路長さよりシェイクオリフィス38の通路長さの方が長く、アイドルオリフィス44の通路断面積よりシェイクオリフィス38の通路断面積の方が小さくなっている。また、第1ダイヤフラム18及び第2ダイヤフラム46の剛性は相互に異なり、第1ダイヤフラム18の剛性より第2ダイヤフラム46の剛性が高くされている。つまり、オリフィスの大きさとダイヤフラムの剛性とで、制限通路での液柱共振周波数が決定されることとなる。
【0040】
次に、本実施の形態に係る防振装置10の作用を説明する。
この防振装置10の底板12を一例として自動車等の車両の車体へ連結し、支持台24にエンジンを搭載して連結した状態とし、この防振装置10の支持台24に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が発生して支持台24が変位する。これに伴って、支持台24と底板12との間に配置される弾性体22に、支持台24を介してこのエンジンの振動が伝達される。弾性体22は吸振主体として作用し、弾性体22の内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収し、車体側に振動が伝達され難くなる。
【0041】
また、弾性体22の変形に伴って、内壁の一部が弾性体22により形成される主液室32が拡縮し、これに合わせて、第1ダイヤフラム18が変形することでシェイクオリフィス38を介して主液室32と繋がる第1副液室34が拡縮し、また第2ダイヤフラム46が変形することでアイドルオリフィス44を介して主液室32と繋がる第2副液室40が拡縮するので、液体に圧力変化及び粘性抵抗等が生じつつ、主液室32とこれら副液室34、40との間のオリフィス38、44内の液体が流動する。
【0042】
一方、本実施の形態では、内部に気体を取り入れ可能な気体室86が、膜部材84を介して主液室32と対向して配置されており、また、同じく内部に気体を取り入れ可能な第1空気室20が、第1ダイヤフラム18を介して第1副液室34に対向して配置されると共に、同じく内部に気体を取り入れ可能な第2空気室48が、第2ダイヤフラム46を介して第2副液室40に対向して配置されている。
他方、気体室86と第2空気室48との間を繋ぐ配管70上に配置された第1逆止弁74が、この第2空気室48内の気体を気体室86側に排気可能とし、この第1逆止弁74と気体室86との間の配管70から気体を第2逆止弁76が、外部側へ排気可能としている。
【0043】
また、この配管70が途中で分岐し、分岐された部分の配管70が第1空気室20に繋がり、この分岐された配管70の途中に切替バルブ72が取り付けられている。そして、第1空気室20内の気体を吸排不可能にすると共に第2空気室48内の気体を吸排可能にする第2空気室48の開放状態(つまり、第1空気室20の閉鎖状態とされる)と、第1空気室20内の気体を吸排可能にすると共に第2空気室48内の気体を吸排不可能にする第2空気室48の閉鎖状態(つまり、第1空気室20の開放状態とされる)との間で、この切替バルブ72が切り替え可能になっている。
【0044】
以上より、防振装置10に矢印Y方向に振動が加わるのに伴う弾性体22の変形によって、主液室32が拡縮して内容積が変化すると共に、主液室32の内容積の変化に伴って生じる液圧変動により膜部材84が変形して気体室86が拡縮することになる。そして、逆止弁74、76の存在と相まって、気体室86の拡縮がポンプのような機能を生じさせることになる。
但し、主液室32と第2副液室40との間の連通部分であるアイドルオリフィス44で振動が低減可能な周波数の振動が入力された場合には、上記の第2空気室48の開放状態(第1空気室20の閉鎖状態)に切替バルブ72がされる。
【0045】
つまり、この状態では、第2ダイヤフラム46を介して第2副液室40に対向して配置される第2空気室48内の気体が、切替バルブ72を介して吸排可能となる為、この第2ダイヤフラム46が大きく変形し、これに伴って圧力変化及び粘性抵抗等が生じつつ、液体が主液室32と第2副液室40との間で流動する。従って、アイドルオリフィス44内における液体の液柱共振や粘性抵抗等によっても振動が低減されて、底板12と連結された車体側に振動がより一層伝達され難くなって、防振効果を向上することができる。
【0046】
一方、主液室32と第2副液室40との間の連通部分で振動が低減できない周波数の振動が入力された場合には、上記の第2空気室48の閉鎖状態(第1空気室20の開放状態)に切替バルブ72がされる。そして、この状態では、切替バルブ72を介して第2空気室48内の気体を吸排できなくなるが、主液室32の液圧変動により上記のように気体室86が拡縮するのに伴い、第2空気室48内から気体が順次排出される。
【0047】
つまり、まず気体室86の容積が拡大する場合には、気体室86内の気圧が低下するのに合わせて、配管70を介して繋がる第2空気室48内から気体が吸い出され、第1逆止弁74を通過して気体室86内に一旦導入される。この逆に、気体室86の容積が縮小する場合には、配管70を介して気体室86に繋がる第2逆止弁76から気体が外部に排出されることになる。尚この際、第1逆止弁74が配管70の途中に存在しているので、第2空気室48側に気体が戻ることはない。
【0048】
この結果、主液室32の液圧変動により気体室86の拡縮が繰り返されるのに伴って、この気体室86、第1逆止弁74及び第2逆止弁76の存在により、第2空気室48に残留した気体が図3の矢印Bで示すように徐々に外部へ排出されることになる。この為、図2(A)の状態から図2(B)の状態のように、第2空気室48の容積が小さくなって、最終的に第2ダイヤフラム46がブロック54の凹部54Aに貼り付いて第2副液室40側に戻らない様になるので、第2ダイヤフラム46が変形しなくなる。
【0049】
従って、切替バルブ72による第2空気室48の閉鎖状態では、第2ダイヤフラム46が変形しなくなることから、図3に示すように主液室32と第2副液室40との間の液体の流動が確実に阻止され、主液室32と連通される第1副液室34が、主液室32とこの第1副液室34との間で液体が積極的に流動し、主液室32と第2副液室40との間では低減できない周波数の振動を低減することで、防振装置10の減衰性能が低下することが無くなる。
【0050】
つまり、第1空気室20が切替バルブ72により開放された状態では、第1副液室34の隔壁となる第1ダイヤフラム18が変形し易くなる結果、第1副液室34と主液室32との間のシェイクオリフィス38内における液体の液柱共振や粘性抵抗等によって、振動が低減されるようになる。
従って、切替バルブ72がいずれの状態であっても、第2副液室40或いは第1副液室34の何れか一方と主液室32との間で積極的に液体が流動して振動が低減されることになる。
【0051】
以上より、本実施の形態のように、切替バルブ72及び2つの逆止弁74、76を組み合わせることによって、負圧源及びこれに繋がる長い配管が不要となり、この結果として、防振装置10の製造コストが低減されると共に、防振装置10の構造が簡略化されて設計の自由度が高まることになる。
【0052】
具体的に説明すると、まず、エンジンがアイドリング運転の場合にはアイドル振動(例えば、周波数20〜50Hz)が生じる。このアイドル振動時には、制御回路60は車速センサ62及びエンジン回転数センサ64からの信号によりアイドルモードであると判断し、切替バルブ72に電圧を印加することで、第2空気室48が防振装置10の外部の大気に開かれて図1に示す第2空気室48内の空気を吸排可能にする第2空気室48の開放状態(第1空気室20の閉鎖状態)となる。
【0053】
この結果、アイドル振動の振動周波数領域での防振装置10の動ばね定数がアイドルオリフィス44内の液柱共振により低下して、アイドル振動が確実に吸収される。尚、このアイドル振動時には、第1空気室20が閉鎖状態となることで第1ダイヤフラム18が変形し難くなるのと相まって、シェイクオリフィス38が目詰まり状態となり、このシェイクオリフィス38側で液体は流動しない。
【0054】
一方、車両が走行するとシェイク振動(例えば、周波数5〜20Hz)及びこもり音(例えば、周波数50〜100Hz)が生じる。これに合わせて、制御回路60が車速センサ62及びエンジン回転数センサ64より送られる信号により、車両が走行し且つエンジンが高回転するシェイクモードであると判断し、制御回路60は切替バルブ72に電圧を印加するのを一時的に停止する。これによって、切替バルブ72が第2空気室48と防振装置10の外部の大気との間を遮断して第2空気室48内の空気を吸排不可能にする第2空気室48の閉鎖状態(第1空気室20の開放状態)となる。
【0055】
但し、この切替バルブ72への電圧の印加を停止した後も、空気が第2空気室48に残留している為、シェイクモードの初期にはシェイク振動域において減衰量が若干少なくなるが、第2空気室48内に残留した気体である空気が、前述のように最終的に第2逆止弁76から抜け出すことになる。
【0056】
つまり、第2空気室48内から空気が抜け出した後には、図3に示す形で第2ダイヤフラム46が変形しなくなるのに伴って、アイドルオリフィス44に液体が流れないようになるので、シェイクオリフィス38を積極的に通って主液室32と第1副液室34とを行き来することになり、この液体がシェイクオリフィス38を通過する際の抵抗で減衰力が生じ、シェイク振動が効果的に吸収される。
【0057】
一方、本実施の形態によれば、主液室32と副液室34、40とが仕切部材30で隔離され、気体室86がこの仕切部材30内に設けられている結果として、気体室86を形成する為の余計な部材が不要となって、製造コストが低減されると共に、防振装置10の小型化が図れることになる。
【0058】
また、本実施の形態によれば、一端が第2空気室48に繋がる配管70が途中で分岐し、分岐された部分の配管70が切替バルブ72に繋がっているので、第2空気室48に切替バルブ72を別途取り付ける必要がなくなり、これによっても防振装置10の小型化が図れることになる。
【0059】
他方、本実施の形態では、副液室が複数存在し、これら複数の副液室34、40と主液室32との間が、通路状に形成されるオリフィス38、44によりそれぞれ連通されている。
つまり、本実施の形態は、主液室32と副液室34、40との間を連通するオリフィス38、44がそれぞれ通路状に形成されているので、これらオリフィス38、44内で液柱共振や粘性抵抗が確実に生じて、振動がより一層確実に低減されることになる。
【0060】
さらに、本実施の形態では、アイドルモードにおいて切替バルブ72を第2空気室48の開放状態にすると共に、シェイクモードにおいて切替バルブ72を第2空気室48の閉鎖状態とするように、切替バルブ72を制御する制御回路60を有している。この為、本実施の形態は、制御回路60が切替バルブ72の開閉を確実に制御して、本来的に切替バルブ72により第2空気室48を閉鎖する必要のあるシェイクモードにおいて、切替バルブ72を確実に第2空気室48の閉鎖状態とすることが可能となる。
【0061】
尚、上記実施の形態において、振動発生部であるエンジン側に支持台24が連結され、振動受け部である車体側に底板12が連結される構成とされたが、この逆の構成としてもよい。
さらに、上記実施の形態では通路であるオリフィス及び副液室を二つづつ有する構造を用いて説明したが、オリフィス及び副液室がそれぞれ一つづつ設けられる構造や三つづつ有する構造の防振装置にも、本発明を適用することができる。これにより、例えば低減すべき振動周波数に合わせて例えばオリフィスの断面積や長さを相違させたりオリフィスの数を変更するようにして、オリフィスの形状等を適宜選択することで、種々の振動周波数にそれぞれ対応可能な防振装置を得ることが出来る。
【0062】
さらに、上記実施の形態において、切替バルブを開閉動の制御がし易い電磁弁としたが、確実に開閉動可能なものであれば、ロータリィバルブ等の他の構造の弁であっても良い。
また、上記実施の形態において、自動車のエンジン等の防振を目的としたが、本発明の防振装置は他の用途にも用いられることはいうまでもなく、また、形状等も実施の形態の構造のものに限定されるものではなく、他の構造の防振装置にも適用可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の防振装置は上記構成としたので、製造コストを低減すると共に、構造を簡略化して設計の自由度を高め得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、アイドルモード時を示す図である。
【図2】本発明に係る防振装置の一実施の形態の要部拡大断面図であって、(A)は切替バルブの閉鎖状態の初期を示す図であり、(B)は第2ダイヤフラムが壁面に貼り付いた状態を示す図である。
【図3】本発明に係る防振装置の一実施の形態の断面図であって、シェイクモードの最終状態を示す図である。
【符号の説明】
10 防振装置
12 底板(第1の取付部材)
20 第1空気室(異周波数用空気室)
24 支持台(第2の取付部材)
22 弾性体
32 主液室
34 第1副液室(異周波数用副液室)
38 シェイクオリフィス
40 第2副液室(副液室)
44 アイドルオリフィス
46 第2ダイヤフラム
48 第2空気室(空気室)
60 制御回路(制御部)
70 配管
72 切替バルブ(バルブ)
74 第1逆止弁
76 第2逆止弁
84 膜部材
86 気体室

Claims (7)

  1. 振動発生部及び振動受け部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受け部の他方に連結される第2の取付部材と、
    これら取付部材間に配置されて弾性変形し得る弾性体と、
    弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、
    主液室の隔壁の少なくとも一部を変形可能に形成する膜部材を介して主液室と対向して配置され且つ、内部に気体を取り入れ可能な気体室と、
    液体が封入されると共に主液室と連通された副液室と、
    副液室の隔壁の少なくとも一部を変形可能に形成するダイヤフラムを介して副液室と対向して配置され且つ、内部に気体を取り入れ可能な空気室と、
    空気室内の気体を吸排可能にする開放状態と空気室内の気体を吸排不可能にする閉鎖状態とで切り替え得るバルブと、
    気体室と空気室との間を繋ぐ配管上に配置され且つ空気室内の気体を気体室側に排気可能とする第1逆止弁と、
    第1逆止弁と気体室との間の配管から気体を外部側へ排気可能とする第2逆止弁と、
    を備えたことを特徴とする防振装置。
  2. 主液室と副液室との間で低減できない周波数の振動を低減し得る異周波数用副液室を設けると共に、この異周波数用副液室と対向して異周波数用空気室を配置し、
    バルブが、空気室の開放状態と異周波数用空気室の開放状態とで切り替える切替バルブとされることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 主液室と副液室とが仕切部材で隔離され、気体室がこの仕切部材内に設けられることを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の防振装置。
  4. 配管が途中で分岐し、分岐された部分の配管がバルブに繋がることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の防振装置。
  5. バルブが電磁弁とされることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の防振装置。
  6. 第1の取付部材が振動発生部とされるエンジン及び振動受け部とされる車体の一方に連結され、第2の取付部材がこれらエンジン及び車体の他方に連結されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の防振装置。
  7. エンジンのアイドリング時に対応したアイドルモードにおいてバルブを開放状態にすると共に、車両の走行時に対応したシェイクモードにおいてバルブを閉鎖状態とするように、バルブを制御する制御部を有することを特徴とする請求項6記載の防振装置。
JP2002008230A 2002-01-17 2002-01-17 防振装置 Expired - Fee Related JP4233791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002008230A JP4233791B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002008230A JP4233791B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003206978A JP2003206978A (ja) 2003-07-25
JP4233791B2 true JP4233791B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=27646551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002008230A Expired - Fee Related JP4233791B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4233791B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003206978A (ja) 2003-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2843088B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JPH0689803B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JP2002031184A (ja) 流体封入式防振装置
JPH04277338A (ja) 流体封入式マウント装置
KR20130003749A (ko) 스위칭 엔진 마운트 장치
JP2003074619A (ja) 能動型流体封入式防振装置
EP0851144B1 (en) Vibration damping device including pneumatically oscillated member partially defining fluid-filled pressure-receiving chamber
JP3738717B2 (ja) 空気圧式能動型防振体およびそれを用いた防振装置
JP4202866B2 (ja) 防振装置
JP2005113954A (ja) 防振装置
JP4233791B2 (ja) 防振装置
JP2004069005A (ja) 流体封入式防振装置
JP2787010B2 (ja) 防振装置
JP2004332884A (ja) 防振装置
JP4173066B2 (ja) 防振装置
JP2657550B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JP4210851B2 (ja) 車両用流体封入式エンジンマウント
JPH11166578A (ja) 防振装置
JP3545458B2 (ja) 防振システム
JP4173085B2 (ja) 防振装置
JPH04277341A (ja) 流体封入式マウント装置
JP2003222184A (ja) 防振装置
KR100931132B1 (ko) 엔진 마운트 장치
KR20090131165A (ko) 액체 봉입식 능동 엔진 마운트 장치
JPH11210814A (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071203

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4233791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees