JP2003074619A - 能動型流体封入式防振装置 - Google Patents

能動型流体封入式防振装置

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JP2003074619A
JP2003074619A JP2001268355A JP2001268355A JP2003074619A JP 2003074619 A JP2003074619 A JP 2003074619A JP 2001268355 A JP2001268355 A JP 2001268355A JP 2001268355 A JP2001268355 A JP 2001268355A JP 2003074619 A JP2003074619 A JP 2003074619A
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vibration
pressure
vacuum pump
chamber
air chamber
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JP2001268355A
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Atsushi Muramatsu
篤 村松
Hiroyuki Ichikawa
浩幸 市川
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions

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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作用空気室における空気圧変動を、高調波成
分等の副次的な周波数成分の発生を抑えつつ、大きな圧
力変動幅で、且つ効率的に生ぜしめることが出来、それ
によって、目的とする能動的防振効果の向上が図られ得
る、新規な構造の流体封入式能動型防振装置を提供する
こと。 【解決手段】 真空ポンプ78の吸気口と排気口を、そ
れぞれバルブ手段84を介して作用空気室44に接続せ
しめて、該真空ポンプ78の吸気口側に生ぜしめられる
負圧と排気口側に生ぜしめられる正圧を、バルブ手段8
4の切換作動に基づいて作用空気室44に対して選択的
に及ぼすようにしたことにより、真空ポンプ78の出力
を効率的に利用して、作用空気室44に対して、大気圧
を挟んだ正圧側と負圧側に亘る圧力変動が生ぜしめられ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、非圧縮性流体が封入されて振動
が入力される主液室の圧力を制御することにより、振動
を相殺的乃至は積極的に低減せしめ得る能動型の流体封
入式防振装置に係り、特に、自動車の能動型マウントや
能動型制振器(加振器)などとして好適に用いられる能
動型流体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【技術分野】自動車のボデーや各種部材等のように振動
(振動に起因する騒音等を含む)が問題とされる防振対
象部材においては、その振動を低減するために、従来か
ら、振動部材と防振対象部材の間に介装されて振動部材
から防振対象部材への振動伝達を低減するエンジンマウ
ント等の防振連結体や、防振対象部材に取り付けられて
防振対象部材自体の振動を低減せしめる制振器などとい
った防振装置が、用いられている。
【0003】そして、このような防振装置の一種とし
て、特開平11−82611号公報や特開平11−20
1220号公報,特開2000−356240号公報等
に記載されているように、振動が入力される本体ゴム弾
性体および弾性変位可能な可動部材によって壁部の一部
が構成されて非圧縮性流体が封入された主液室と、主液
室に対して可動部材を挟んで反対側に形成された作用空
気室を備えており、本体ゴム弾性体の弾性変形に伴って
主液室に圧力変動が生ぜしめられると共に、作用空気室
に外部から空気圧変化を及ぼすことにより可動部材を介
して主液室の圧力変動が能動的に制御されるようにした
流体封入式の能動型防振装置が、提案されている。かか
る能動型防振装置では、防振すべき振動に対応した空気
圧変化を作用空気室に及ぼして、主液室の圧力変動を制
御することにより、装着される防振対象部材に対して相
殺的乃至は積極的な防振効果を得ることが出来るのであ
る。
【0004】また、かかる能動型防振装置では、上記公
報にも記載されているように、作用空気室に空気圧変化
を及ぼすために、一般に、内燃機関のエアインテーク側
負圧等の負圧源を利用して、作用空気室に対して負圧源
による負圧と大気圧を択一的に及ぼすことによって空気
圧変動を生ぜしめるようになっている。
【0005】ところで、かくの如き能動型防振装置にお
いて、防振すべき振動に対して有効な防振効果を得るた
めには、主液室に対して、防振すべき振動の大きさに対
応した大きさの圧力変動が生ぜしめられるようにするこ
とが必要となる。そこで、例えば、防振対象部材の振動
の大きさを、加速度センサ等で検出したり、予め設定さ
れたマップデータ等に基づいて推定して、防振対象部材
の振動の大きさに対応した圧力変動が作用空気室に生ぜ
しめられるように、負圧源から作用空気室に伝達される
負圧の大きさを調節し、作用空気室における大気圧から
負圧側への圧力変動幅を調節することが考えられる。
【0006】しかしながら、本発明者が検討したとこ
ろ、負圧源の圧力を負圧側に大きくして作用空気室に及
ぼされる空気圧変動を大気圧より負圧側に大きく設定す
ると、作用空気室に生ぜしめられる空気圧変動に対し
て、防振すべき振動の周波数以外の副次的な周波数成分
が発生し易く、防振すべき振動に対応しない周波数成分
の圧力変動が主液室に及ぼされることにより、防振性能
が低下してしまうおそれのあることが、明らかとなっ
た。
【0007】しかも、負圧源の圧力を負圧側に大きくし
て作用空気室に及ぼされる空気圧変動を大気圧より負圧
側に大きく設定すると、可動部材の弾性変形量が大きく
なり過ぎて、可動部材の耐久性が低下してしまうおそれ
もあった。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、作用空気室における副次的な周波数域の空
気圧変動を抑えつつ、作用空気室の空気圧を大きな範囲
で圧力変動させることの出来る、新規な構造の流体封入
式の能動型防振装置を提供することにある。
【0009】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0010】本発明の第一の態様は、振動が入力される
本体ゴム弾性体および弾性変位可能な可動部材によって
壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された主液
室と、該主液室に対して該可動部材を挟んで反対側に形
成された作用空気室を備えており、該本体ゴム弾性体の
弾性変形に伴って該主液室に圧力変動が生ぜしめられる
と共に、該作用空気室に外部から空気圧変化を及ぼすこ
とにより該可動部材を介して該主液室の圧力変動が能動
的に制御されるようにした能動型流体封入式防振装置に
おいて、前記作用空気室に及ぼす空気圧変化を得るため
に真空ポンプを採用すると共に、該真空ポンプの吸気口
と排気口をそれぞれバルブ手段を介して該作用空気室に
接続することにより、該真空ポンプの吸気口側に生ぜし
められる負圧と、該真空ポンプの排気口側に生ぜしめら
れる正圧が、該バルブ手段の切換作動に基づいて該作用
空気室に対して選択的に及ぼされるようにしたことを、
特徴とする。
【0011】このような本態様に従う構造とされた能動
型流体封入式防振装置においては、空気を吸引して圧縮
排気する真空ポンプにおける吸気側の負圧と排気側の正
圧の両方を利用して、それら負圧と正圧の両方を選択的
に作用空気室に及ぼすようにしたことにより、作用空気
室に及ぼされる空気圧変動幅を大気圧を略中心として負
圧側と正圧側の両方に設定することが可能となって、大
きな圧力変動幅を効率的に及ぼすことが可能となるので
あり、それ故、大きな振動エネルギの振動に対して有効
な防振効果を得ることが出来るのである。
【0012】しかも、作用空気室に対して同じ変動幅の
空気圧変動を及ぼした場合でも、大気圧から負圧側だけ
に圧力変動させる場合に比して、大気圧を挟んだ正圧側
と負圧側の両方に圧力変動させることによって、作用空
気室の空気圧変動に伴って弾性変位せしめられた主液室
に圧力変動を及ぼす可動部材を、ばね定数が線形的な荷
重領域を効率的に利用して変位させることが出来るので
あり、可動部材の弾性変位量が非線形領域に及ぶことに
起因すると考えられる作用空気室における圧力変動の副
次的な周波数成分を抑えつつ、作用空気室に大きな空気
圧変動を及ぼすことが可能となることから、大きな振動
エネルギの振動に対して、一層有効な防振効果を得るこ
とが出来るのである。
【0013】さらに、本態様の能動型流体封入式防振装
置においては、作用空気室に及ぼす空気圧源を備えてい
ることから、例えば自動車用の能動型流体封入式防振装
置であってもエアインテーク側の負圧等を用いる必要が
なくなることから、配管の簡略化や設計自由度の向上が
図られ得ると共に、空気圧源を含んで防振装置をユニッ
ト化することも可能となる。
【0014】なお、本態様において採用される真空ポン
プは、要求される大きさの正圧および負圧を生ぜしめ得
るものであれば良く、例えばダイヤフラム型真空ポンプ
や揺動ピストン型真空ポンプ,直結型回転真空ポンプ,
回転翼型真空ポンプ,スクロール型真空ポンプ,ターボ
型真空ポンプ,メカニカルブースタポンプなど、公知の
各種の構造の真空ポンプが、適宜に採用され得る。特
に、本態様における真空ポンプは、負圧を発生させるこ
とを主たる目的として提供されているものの他、正圧を
発生させることを主たる目的として提供されているもの
であっても良く、空気の吸気と排気を行うことにより正
圧と負圧を与え得る従来から公知の各種の空気圧ポンプ
が、本態様における真空ポンプとして採用可能である。
また、バルブ手段は、作用空気室に対する負圧と正圧の
作用を切り換え得るものであれば良く、例えば、一つの
三方切換バルブを用いて作用空気室を真空ポンプの吸気
口側と排気口側に択一的に切換接続する構成の他、作用
空気室を真空ポンプの吸気口側に継断する第一の開閉バ
ルブと作用空気室を真空ポンプの排気口側に継断する第
二開閉バルブを含む複数のバルブによってバルブ手段を
構成すること等も可能である。
【0015】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に係る能動型流体封入式防振装置において、前記作
用空気室を前記バルブ手段を介して大気中に接続するこ
とにより、前記真空ポンプの吸気口側に生ぜしめられる
負圧と、該真空ポンプの排気口側に生ぜしめられる正圧
と、該大気中の大気圧が、該バルブ手段の切換作動に基
づいて該作用空気室に対して選択的に及ぼされるように
したことを、特徴とする。このような本態様の能動型流
体封入式防振装置においては、必要に応じて作用空気室
を大気中に接続することにより、作用空気室の圧力を調
節したり、作用空気室を大気圧に戻すことが出来るので
あり、また、要求される防振特性の状況に応じて、作用
空気室の空気圧変動を、大気圧より負圧側だけで、或い
は大気圧より正圧側だけで、生ぜしめることも可能とな
ることから、防振特性の設定自由度が向上され得る。
【0016】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に係る能動型流体封入式防振装置におい
て、前記真空ポンプの吸気口と前記バルブ手段の間の空
気圧路上に負圧用空気圧タンクを設けると共に、該真空
ポンプの排気口と該バルブ手段の間の空気圧路上に正圧
用空気圧タンクを設けたことを、特徴とする。このよう
な本態様の能動型流体封入式防振装置においては、真空
ポンプで生ぜしめられる空気圧が、空気圧タンクを介し
て、作用空気室に及ぼされることから、真空ポンプの作
動に起因する空気圧の微小変動が軽減乃至は解消され
て、作用空気室に及ぼされる空気圧をより高精度に制御
することが可能となる。
【0017】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に係る能動型流体封入式防振装置
において、前記バルブ手段を作動制御せしめて、前記真
空ポンプの吸気口側に生ぜしめられる負圧と該真空ポン
プの排気口側に生ぜしめられる正圧を、前記作用空気室
に対して、防振すべき振動の周波数に対応した周期で交
互に及ぼすことにより該作用空気室に空気圧変動を生ぜ
しめるバルブ制御装置を設けたことを、特徴とする。な
お、本態様におけるバルブ制御装置は、公知の如く、例
えば防振対象部材から加速度センサ等で検出した信号
や、内燃機関の点火信号等の振動に対応した信号など
を、周波数基準信号として利用して、予め測定データか
ら推定した伝達関数を利用して設定した位相を、フィー
ドバック制御で調節する制御装置等によって、有利に実
現され得る。
【0018】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に係る能動型流体封入式防振装置
において、前記真空ポンプとして電動機によって作動せ
しめられて、発生空気圧を電気信号で制御することの出
来る電動式真空ポンプを採用すると共に、該真空ポンプ
の発生空気圧を防振すべき振動の大きさに応じて調節す
るポンプ用出力制御装置を設けたことを、特徴とする。
なお、本態様の電動式真空ポンプとしては、例えば、前
記第一の態様に例示の如き各種の真空ポンプを電動モー
タによって駆動するものが採用可能であり、電動モータ
を一体的に組み込むことにより真空ポンプの出力を直接
的に電気制御可能とした電動式真空ポンプ等が好適に採
用される。また、ポンプ出力制御装置としては、例え
ば、防振対象部材の振動レベルを加速度センサ等で直接
に検出した信号や、振動源である内燃機関等の作動状態
と発生振動レベルの関係を予め測定したデータに基づい
て内燃機関等の作動状態から発生振動レベルを推定する
マップデータや演算式等を用いて得られた信号等に基づ
いて、電動式真空ポンプの出力をフィードバックまたは
フィードフォワードで調節する制御装置によって、有利
に実現され得る。
【0019】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の何れかの態様に係る能動型流体封入式防振装置
において、前記真空ポンプにおける発生空気圧変動の周
波数と位相を、防振すべき振動の周波数と位相に応じて
調節するポンプ用同期制御装置を設けたことを、特徴と
する。このような本態様においては、真空ポンプに生じ
易い脈動的な発生圧力の変動を、逆に防振のために積極
的に利用して防振効果を向上させることが可能となるの
であり、例えば、作用空気室において、防振すべき主た
る振動の周波数と位相に応じた圧力変動をバルブ手段の
作動制御によって実現すると共に、防振すべき主たる振
動に派生し易い高調波振動等の副次的な振動の周波数に
対して真空ポンプにおける発生空気圧変動の周波数と位
相を調節することによって、バルブ手段の制御だけでは
実現することが難しい高調波振動等に対しても有効な防
振効果を得ることが可能となる。
【0020】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第六の何れかの態様に係る能動型流体封入式防振装置
において、前記主液室を、前記本体ゴム弾性体によって
壁部の一部が構成された受圧室と、前記可動部材によっ
て壁部の一部が構成された加振室を含んで構成すると共
に、それら受圧室と加振室を相互に連通するオリフィス
通路を設けたことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、可動部材の変位に基づいて加振室に生ぜしめ
られた圧力変動がオリフィス通路を通じて受圧室に及ぼ
されることとなり、その際、オリフィス通路を流動せし
められる流体の共振作用等に基づいて、加振室の圧力変
動が受圧室に対して効率的に伝達され得ることから、作
用空気室に及ぼされる空気圧変動の大きさに対して大き
な圧力変動を受圧室に効率的に生ぜしめることが可能と
なるのである。
【0021】また、本発明の第八の態様は、前記第一乃
至第七の何れかの態様に係る能動型流体封入式防振装置
において、壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成され
て、非圧縮性流体が封入された容積可変の副液室を、前
記主液室から独立して形成すると共に、該副液室を該主
液室に連通する流体流路を設けたことを、特徴とするこ
のような本態様においては、本体ゴム弾性体の弾性変形
によって主液室と副液室の間に圧力変動が生ぜしめられ
て、それら主液室と副液室の間で流体流路を通じての流
体流動が生ぜしめられることから、かかる流体の共振作
用を利用して、流体流路がチューニングされた周波数域
の振動に対して、受動的な防振効果を得ることが可能と
なる。なお、本態様において流体流路を通じて流動せし
められる流体の共振作用に基づく防振効果をより効果的
に得るためには、流体流路を流動せしめられる流体の共
振周波数、換言すれば流体流路を流動せしめられる流体
の共振作用に基づく受動的な防振効果によって防振しよ
うとする振動周波数を、加振部材の駆動変位に基づく能
動的な防振効果によって防振すべき振動の周波数よりも
低周波数域に設定することが望ましい。
【0022】また、本発明の第九の態様は、前記第一乃
至第八の何れかの態様に係る能動型流体封入式防振装置
において、前記本体ゴム弾性体によって、第一の取付部
材と第二の取付部材を相互に弾性的に連結せしめて、該
第一の取付部材を振動部材に取り付けると共に、該第二
の取付部材を防振対象部材に取り付けることにより、そ
れら振動部材と防振対象部材の間に介装されて、該防振
対象部材を該振動部材に対して防振連結せしめるように
したことを、特徴とする。このような本態様に従う構造
とされた能動型流体封入式防振装置によれば、例えば、
自動車における防振部材であるエンジンマウントやデフ
マウント,ボデーマウント,サスペンションマウント,
サスペンションブッシュ等が有利に実現可能となる。
【0023】また、本発明の第十の態様は、前記第一乃
至第八の何れかの態様に係る能動型流体封入式防振装置
において、前記本体ゴム弾性体によって、支持部材とマ
ス部材を相互に弾性的に連結せしめると共に、該支持部
材を防振対象部材に取り付けて、該マス部材を該本体ゴ
ム弾性体を介して該防振対象部材に弾性支持せしめるよ
うにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う
構造とされた能動型流体封入式防振装置においては、本
体ゴム弾性体をバネとし、マス部材をマスとして一つの
振動系が構成されることとなり、作用空気室に圧力変動
を及ぼすことによってこの振動系が加振されることか
ら、かかる振動系の共振作用等を巧く利用して、防振対
象部材に対して、防振すべき振動に対応した加振力を及
ぼめして相殺的乃至は積極的な防振効果を得ることの出
来る能動型の制振器が有利に実現可能となる。
【0024】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態を、図面を参照しつ
つ、詳細に説明する。
【0025】先ず、図1には、自動車用パワーユニット
の支持機構を構成するエンジンマウントに対して本発明
を適用したものの一実施形態が概略的に示されている。
これらの図中、10はパワーユニットであり、内燃機関
からなるエンジンや変速機等を含んで構成されている。
そして、このパワーユニット10が、複数箇所におい
て、それぞれエンジンマウントを介して、ボデー12に
防振支持されている。要するに、振動伝達系を構成する
ボデー12とパワーユニット10の間に介装されて、パ
ワーユニット10をボデー12に対して防振支持せしめ
る複数個のエンジンマウントの少なくとも一つとして、
本発明に従う構造とされたエンジンマウント14が採用
されているのである。なお、以下の説明中、上下方向と
は、原則として図中の上下方向を言うものとする。
【0026】より詳細には、エンジンマウント14を構
成するマウント本体16の一具体例が、図2に示されて
いる。このマウント本体16は、第一の取付部材として
の第一の取付金具18と、第二の取付部材としての第二
の取付金具20が、それらの間に介装された本体ゴム弾
性体22によって弾性的に連結された構造とされてい
る。第一の取付金具18は、円形の中実ロッド形状を有
しており、中心軸上には、上方に向かって開口する取付
用ボルト穴24が設けられていると共に、軸方向中間部
分には、径方向外方に広がる円環板形状のストッパ板部
26が一体形成されている。そして、この第一の取付金
具18は、取付用ボルト穴24に螺着される図示しない
ボルトにより、パワーユニット10に固定的に取り付け
られるようになっている。
【0027】また、第二の取付金具20は、全体として
大径の厚肉円板形状を有しており、中央部分には、軸方
向上方に向かって開口する大径の上側円形凹所28と、
軸方向下方に向かって開口する大径の下側円形凹所30
が設けられている。なお、上側円形凹所28は、下側円
形凹所30よりも深くされていると共に、上側円形凹所
28の中央部分は、外周縁部に比して僅かに深底とされ
ている。
【0028】そして、第二の取付金具20は、その軸方
向上側において、本体ゴム弾性体22を介して、第一の
取付金具18に弾性的に連結されている。かかる本体ゴ
ム弾性体22は、全体として大径の略円錐台形状を有し
ており、その小径側端部に対して、第一の取付金具18
が加硫接着されている。また、本体ゴム弾性体22の大
径側端部の外周面には、大径円筒形状の連結筒金具32
が外挿状態で加硫接着されている。そして、この連結筒
金具32が、第二の取付金具20における外周縁部の上
端面に重ね合わせられて、複数本のボルトで固定される
ことによって、本体ゴム弾性体22の大径側端部が、第
二の取付金具20に対して固着されており、以て、第一
の取付金具18と第二の取付金具20が、同一中心軸上
(マウント本体16の略弾性主軸となるマウント中心軸
上)で離隔して対向位置せしめられて、本体ゴム弾性体
22によって弾性的に連結されている。
【0029】なお、本体ゴム弾性体22には、大径側端
面に開口する大径の逆すり鉢状の肉抜凹所36が形成さ
れており、パワーユニット10の支持荷重や振動荷重が
入力された際に本体ゴム弾性体22に生ぜしめられる引
張応力が軽減乃至は回避されるようになっている。
【0030】また、第一の取付金具18のストッパ板部
26には、軸方向上方に向かって突出する緩衝ゴム38
が、本体ゴム弾性体22と一体形成されて加硫接着され
ており、図示はされていないが、ストッパ板部26が緩
衝ゴム38を介してボデー12側に固設された当接部材
に当接されることにより、マウント主軸方向に過大な荷
重が入力された際の本体ゴム弾性体22の引張弾性変形
量が制限されるようになっている。
【0031】さらに、本体ゴム弾性体22の大径側端面
は、外周縁部において、第二の取付金具20の軸方向上
端面の外周縁部に対して流体密に当接されている。これ
により、第二の取付金具20に形成された上側円形凹所
28と、本体ゴム弾性体22の肉抜凹所36が、それぞ
れの開口部において互いに流体密に重ね合わせられてい
る。
【0032】また、第二の取付金具20の上側円形凹所
28には、可動部材としての加振ゴム板40が収容配置
されている。この加振ゴム板40は、盆を伏せたように
僅かに軸方向上方に向かって凸となる所定厚さの略円板
形状を有している。また、加振ゴム板40の外周面に
は、嵌着リング42が加硫接着されており、この嵌着リ
ング42が上側円形凹所28に圧入されて、上側円形凹
所28の底部内周面に対して流体密に固定されることに
より、加振ゴム板40が、上側円形凹所28内で軸直角
方向に広がって配設されている。なお、図面上に明示は
されていないが、加振ゴム板40の外周縁部には、下方
に向かって突出する環状のシールリップが一体形成され
ており、嵌着リング42によって該シールリップが上側
円形凹所28の底面に対して流体密に当接せしめられて
いる。
【0033】これにより、上側円形凹所28内が、加振
ゴム板40を挟んで底部側と開口部側に流体密に二分さ
れており、以て、加振ゴム板40の軸方向下側には、外
部空間に対して遮断された密閉状の作用空気室44が形
成されている一方、加振ゴム板40の軸方向上側には、
本体ゴム弾性体22との対向面間において、非圧縮性流
体が封入された主液室46が形成されている。また、第
二の取付金具20には、外周面に開口形成されたポート
部48から径方向に内方に延びて、上側円形凹所28の
底面31に開口して作用空気室44に連通せしめられた
空気通路50が設けられており、この空気通路50を通
じて作用空気室44に空気圧変動を及ぼすことによっ
て、加振ゴム板40を加振駆動せしめ得るようになって
いる。
【0034】また一方、第二の取付金具20における上
側円形凹所28には、薄肉円板形状の蓋金具52が嵌め
込まれており、その外周縁部が段差部29に対して流体
密に重ね合わせられてボルト固定されることにより、か
かる蓋金具52が、上側円形凹所28内で軸直角方向に
広がって配設されている。これにより、主液室46が蓋
金具52によって流体密に二分されており、以て、蓋金
具52の上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体22で
構成されて、振動入力時に本体ゴム弾性体22の弾性変
形に基づいて圧力変化が生ぜしめられる受圧室54が形
成されている一方、蓋金具52の下側には、壁部の一部
が加振ゴム板40で構成されて、作用空気室44の空気
圧変動に基づいて加振ゴム板40が加振変位されること
により圧力変化が生ぜしめられる加振室56が形成され
ている。
【0035】さらに、蓋金具52の下面には、略円環形
状のオリフィス金具58が重ね合わせられて固着されて
いる。このオリフィス金具58には、軸方向上方に開口
して外周部分を周方向に所定長さで延びる周溝60が形
成されており、第二の取付金具20における上側円形凹
所28の開口部分に嵌入された状態で組み付けられてい
る。そして、オリフィス金具58の周溝60が第二の取
付金具20の周壁部と蓋金具52で覆蓋されることによ
って、それらオリフィス金具58と蓋金具52の重ね合
わせ面間を周方向に一周以下の長さで延びて、一方の周
方向端部が受圧室54に接続されると共に、他方の周方
向端部が加振室56に接続されたオリフィス通路62が
形成されている。要するに、受圧室54と加振室56
は、このオリフィス通路62によって相互に連通されて
おり、それら両室54,56間の相対的な圧力変動に基
づいて、オリフィス通路62を通じての流体流動が生ぜ
しめられるようになっているのである。
【0036】特に、本実施形態では、かかるオリフィス
通路62を通じて流動せしめられる流体の共振作用が、
防振支持機構に対して防振が要求される中周波振動とし
てのアイドリング振動に対応した周波数域で生ぜしめら
れるようにチューニングされている。なお、オリフィス
通路62のチューニングは、例えば、封入流体の密度や
受圧室54および加振室56の壁ばね剛性などを考慮し
た上で、オリフィス通路62の通路長さと通路断面積の
比の値を調節することによって行うことが出来る。
【0037】なお、上述の説明から明らかなように、本
実施形態では、本体ゴム弾性体22の弾性変形に際して
直接に圧力変動が生ぜしめられる受圧室54と、本体ゴ
ム弾性体22の弾性変形に際してオリフィス通路62を
通じて圧力変動が間接的に生ぜしめられる加振室56と
によって、本体ゴム弾性体22と加振ゴム板40で壁部
の一部が形成された主液室46が構成されているのであ
る。
【0038】一方、第二の取付金具20の軸方向下側に
は、可撓性膜としてダイヤフラム64が組み付けられて
いる。このダイヤフラム64は、弾性変形容易な薄肉の
ゴム膜によって形成されており、容易に変形が許容され
るように中央部分に弛みをもった袋状を有していると共
に、その開口周縁部には、L字断面形状で周方向に延び
る環状の取付金具66が加硫接着されている。そして、
かかる環状の取付金具66が、第二の取付金具20にお
ける下端面の外周縁部に重ね合わせられて、複数本のボ
ルトで固定されており、それによって、第二の取付金具
20における下側円形凹所30がダイヤフラム64によ
って流体密に覆蓋されて、第二の取付金具20とダイヤ
フラム64の間には、非圧縮性流体が封入された平衡室
70が形成されている。即ち、この平衡室70は、壁部
の一部を構成するダイヤフラム64の変形に基づいて容
積変化が容易に許容されて、圧力変動が可及的に回避さ
れるようになっているのである。
【0039】また、第二の取付金具20には、上側円形
凹所28の径方向外方に位置して、軸方向に貫通して延
びる通孔72が形成されており、この通孔72の両端開
口部が受圧室54と平衡室70に接続されていることに
よって、それら受圧室54と平衡室70を相互に連通し
て、それら両室54,70間での圧力差に基づく流体流
動を許容する流体流路74が形成されている。特に、本
実施形態では、かかる流体流路74を通じて流動せしめ
られる流体の共振作用が、防振支持機構に対して防振が
要求される低周波振動としてのシェイク振動に対応した
周波数域で生ぜしめられるようにチューニングされてい
る。なお、流体流路74のチューニングは、前述の如き
オリフィス通路62のチューニングと同様の手法で行う
ことが出来る。
【0040】さらに、上述の如き受圧室54や加振室5
6,平衡室70への非圧縮性流体の封入は、例えば、第
二の取付金具20に対する本体ゴム弾性体22やダイヤ
フラム64の組付けを非圧縮性流体中で行うこと等によ
って有利に為され得る。また、採用される非圧縮性流体
としては、例えば、水やアルキレングリコール,ポリア
ルキレングリコール,シリコーン油等が、何れも採用可
能であり、特に、オリフィス通路62及び流体流路74
を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく防振
効果を有効に得るためには、粘度が0.1Pa・s以下
の低粘性流体を採用することが望ましい。
【0041】そして、上述の如き構造とされたマウント
本体16は、図1に示されているように、第一の取付金
具18がパワーユニット10にボルト固定される一方、
第二の取付金具20がボデ−12に対してブラケット等
を介してボルト固定されることにより、それらパワーユ
ニット10とボデー12の間に介装される。また、かか
る装着状態下では、マウント本体16のポート部48に
対して、圧力作用管路76が接続される。この圧力作用
管路76は、硬質の樹脂材や金属材によって形成された
中空管体によって構成されており、ポート部48を通じ
て、作用空気室44を、空気圧源を構成する真空ポンプ
78に接続するように延びている。
【0042】かかる真空ポンプ78は、電気信号によっ
て出力作動を制御することの出来るものであって、吸気
側の負圧だけでなく、排気側の正圧も利用可能なものが
採用されており、例えば、電動モータによって駆動され
るダイヤフラム型のドライ真空ポンプ等が好適に採用さ
れる。なお、図1中、98は、真空ポンプ78の電動モ
ータを駆動するための電源である。
【0043】そして、この真空ポンプ78における吸気
側のポートには負圧管路80が接続されていると共に、
該真空ポンプ78の排気側のポートには正圧管路82が
接続されている。また、これら負圧管路80と正圧管路
82は、バルブ手段としての一つの電磁駆動式の三方切
換弁84における負圧ポート86と正圧ポート88に対
して接続されている。更にまた、かかる三方切換弁84
の残りの一つのポート90は、上述のマウント本体16
において作用空気室44に連通せしめられた圧力作用管
路76が接続されて出力ポートとされている。
【0044】これにより、三方切換弁84をバルブコン
トローラ92で切換作動せしめることによって、出力ポ
ート90を負圧ポート86と正圧ポート88に対して択
一的に且つ交互に接続することが出来るようになってお
り、かかる三方切換弁84の切換操作により、マウント
本体16の作用空気室44に対して、真空ポンプ78で
生ぜしめられた負圧と正圧が交互に及ぼされるようにな
っている。なお、このことから明らかなように、本実施
形態では、圧力作用管路76と負圧管路80および正圧
管路82によって、マウント本体16の作用空気室44
に対して外部から空気圧変動を及ぼす空気圧管路が構成
されている。
【0045】また、本実施形態では、負圧管路80上に
負圧タンク94が設置されていると共に、正圧管路82
上に正圧タンク96が設置されている。なお、これら負
圧タンク94および正圧タンク96としては、各種構造
の蓄圧タンクが採用され得るが、特に本実施形態では、
圧力設定が可能な調圧弁等を利用した調圧機構を備えた
蓄圧タンクを採用することが望ましく、それによって、
真空ポンプ78を連続作動せしめた場合にも、三方切換
弁84の各ポート86,88に及ぼされる負圧および正
圧をそれぞれ略一定に保つことが出来ると共に、真空ポ
ンプ78における過度の付加を回避することが可能とな
る。なお、そのような調圧機構は、負圧タンク94や正
圧タンク96に設ける他、負圧管路80や正圧管路82
の管路上に設置するようにしても良い。
【0046】さらに、バルブコントローラ92は、防振
すべき振動に対して有効な能動的防振効果がエンジンマ
ウント14に発揮されるように、エンジンマウント14
の作用空気室44に及ぼされる空気圧変動を、自動車の
走行状態等に応じて適宜に調節するものであれば良い。
具体的には、例えば、能動的防振効果が要求される防振
すべき振動がアイドリング振動である場合を考えると、
アイドリング振動に対応した周波数と、アイドリング振
動に対して所定の位相を有する信号として、内燃機関の
点火信号が挙げられる。それ故、内燃機関の点火信号を
参照信号として採用し、点火信号の周波数と同じ周波数
の空気圧変動が作用空気室44に及ぼされるように、点
火信号の周波数に対応した周期で三方切換弁84の切換
作動用の電磁コイルに対して給電制御するようにされ
る。また、内燃機関の回転数や車両の走行状態に応じ
て、参照信号に対する防振すべき信号の遅れ(位相差)
を実測し、その結果から予め求めたマップデータや演算
式に従って、参照信号に対する三方切換弁84の切換作
動の位相を決定して、得られた位相で、前述の如く決定
された周波数による電磁コイルへの給電を制御するよう
にされる。
【0047】上述の如き構造とされたエンジンマウント
14においては、三方切換弁84の切換作動に基づい
て、マウント本体16の作用空気室44に対して、真空
ポンプ78の吸気側の負圧と排気側の正圧が交互に及ぼ
されて、該真空ポンプ78の吸気側に生ぜしめられる負
圧値と排気側に生ぜしめられる正圧値の範囲内での空気
圧変動が、防振すべき振動に対応した周波数と位相をも
って作用空気室44に及ぼされることとなる。そして、
作用空気室44の圧力変動に伴って加振ゴム板40に加
振力が及ぼされることにより、加振室56に対して防振
すべき振動に対応した圧力変動が生ぜしめられて、この
加振室56の圧力変動が、オリフィス通路62を通じて
受圧室54に及ぼされるのであり、その結果、受圧室5
4の圧力が能動的に制御されて能動的な防振効果が発揮
され得るのである。
【0048】そこにおいて、かかるエンジンマウント1
4においては、図3に示されているように、マウント本
体16における作用空気室44の圧力変動が、略大気圧
を中間圧力値として、負圧側と正圧側の両方に略同じ大
きさで増減する振幅形態をとって、例えば圧力変動幅:
Pb で増減せしめられることとなる。そして、これによ
り、加振ゴム板40は、外力が及ぼされていないフリー
な状態を中心として、加振室56側と作用空気室44側
の両方に向かって往復弾性変位せしめられるのである。
それ故、かかるマウント本体16においては、例えば作
用空気室44に対して負圧と大気圧を交互に及ぼす場合
に比して、真空ポンプ78によって生ぜしめられる空気
圧変動を作用空気室44に対して効率的に及ぼすことが
出来るのであり、作用空気室44の大きな空気圧変動に
基づいて、大きなエネルギの振動に対しても有効な能動
的防振効果を得ることが可能となるのである。
【0049】また、加振ゴム板40が、外力の及ぼされ
ていないフリーな状態を略中心として板厚方向両側に往
復弾性変位せしめられることから、図3に示されている
ように、作用空気室44の圧力変動に伴う加振ゴム板4
0の弾性変位が、作用空気室44の圧力変動に基づいて
加振ゴム板40に生ぜしめられるばね定数の線形領域の
中央部分で発現され得ることとなるのであり、それ故、
例えば、図3に併せ示されているように、同じ圧力変動
幅を大気圧から負圧側だけで確保しようとする場合には
加振ゴム板40の弾性変位が線形領域を越えてしまう場
合でも、上述の如き構造とされたマウント本体16を採
用することによって、加振ゴム板40の弾性変位を線形
領域だけに生ぜしめられるようにすることが可能とな
る。そして、このように線形領域で加振ゴム板40を弾
性変形させることにより、作用空気室44に及ぼされる
空気圧変動と加振ゴム板40を介して加振室56から受
圧室54に及ぼされる圧力変動のリニアな関係が、大き
な圧力変動幅で有利に確保され得るのであり、それによ
って、加振室56から受圧室54に及ぼされる圧力変動
における副次的な周波数域での圧力変動が抑えられて、
目的とする能動的防振効果が一層安定して且つ有効に発
揮され得るのである。
【0050】なお、本実施形態では、加振ゴム板40の
加振に伴って加振室56に生ぜしめられる圧力変動が、
オリフィス通路62を流動せしめられる流体の共振作用
に基づいて増幅されて受圧室54に及ぼされることか
ら、上述の如き受圧室54の圧力制御に基づいて発揮さ
れるアイドリング振動等に対する能動的な防振効果が一
層効率的に発揮され得る。
【0051】しかも、本実施形態では、振動入力時に本
体ゴム弾性体22の弾性変形に基づいて受圧室54と平
衡室70の間で流体流路74を流動せしめられる共振作
用に基づいて、流体流路74がチューニングされた例え
ばシェイク等の低周波振動に対しても優れた防振効果が
発揮され得る。
【0052】また、上述の如き構造とされたエンジンマ
ウント14においては、空気圧源としての真空ポンプ7
8や空気圧路等を含んでユニット化することが容易であ
るという利点もある。
【0053】次に、図4〜6には、それぞれ、本発明の
別の実施形態としてのエンジンマウントが示されてい
る。なお、これら図4〜6に示された第二〜四の実施形
態において、前記第一の実施形態におけるエンジンマウ
ント14と同様な構造とされた部材および部位にあって
は、それぞれ、図中に、第一の実施形態と同一の符号を
付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0054】先ず、図4に示された第二の実施形態とし
てのエンジンマウントにおいては、負圧管路80におけ
る負圧タンク94と三方切換弁84の接続路上に位置し
て、電磁駆動式の三方切換弁からなる大気開放弁100
が組み付けられている。そして、この大気開放弁100
により、三方切換弁84を介してマウント本体16の作
用空気室44に接続される出力ポート102に対して、
負圧タンク94に接続された負圧ポート104と大気中
に接続された大気圧ポート106が択一的に連通される
ようになっている。
【0055】このような本実施形態のエンジンマウント
においては、例えば、マウント本体16の能動制御の前
に、作用空気室44を一度大気に連通せしめて圧力を大
気圧に戻すリセット操作を行うことが出来るのであり、
それによって、前記第一の実施形態で説明されているよ
うな作用空気室44における大気圧を略中心とした空気
圧変動をより安定して生ぜしめることが可能となり、目
的とする能動的な防振効果の更なる安定化が図られ得
る。
【0056】或いはまた、大気開放弁100をPWM制
御等を採用して、三方切換弁84の切換作動周期よりも
十分に短い周期で切換作動せしめることにより、三方切
換弁84の負圧ポート86に及ぼされる負圧の大きさを
調節することも可能である。また、そこにおいてより望
ましくは、大気開放弁100の切換作動の1周期におけ
る三方切換弁84の大気中と負圧タンク94への接続時
間割合(デューティ比)を調節することによって、三方
切換弁84の負圧ポート86に及ぼされる負圧の大きさ
を調節することも可能である。
【0057】次に、図5に示された第三の実施形態とし
てのエンジンマウントは、第二の実施形態のエンジンマ
ウントにおいて、大気開放弁100の出力ポート102
を、正圧管路82を経ることなく、負圧管路80によっ
て、直接に、マウント本体16の作用空気室44に連通
せしめたものである。
【0058】このような本実施形態のエンジンマウント
においても、第二の実施形態と同様な効果が、何れも有
効に発揮され得る。また、本態様においては、負圧管路
80と正圧管路82を完全に相互に独立させることが可
能となる。
【0059】なお、本態様においては、大気開放弁10
0に代えて、電磁開閉弁を採用し、作用空気室44を大
気中に連通させずに負圧タンク94への連通/遮断だけ
を制御するようにしても良い。また、その場合には、三
方切換弁を採用することなく、二ポート式の電磁開閉弁
を負圧管路80上と正圧管路82上にそれぞれ配設せし
めて作用空気室44の空気圧変動を制御することが可能
であり、それら二つの電磁開閉弁によってバルブ手段が
構成され得る。
【0060】さらに、図6に示された第四の実施形態と
してのエンジンマウントは、第一の実施形態のエンジン
マウント14における別の制御形態を例示するものであ
り、本態様のエンジンマウントにおいては、第一の実施
形態のエンジンマウント14に比して、真空ポンプとし
て、発生空気圧力を電気信号乃至は供給電力によって制
御することの出来る可変式真空ポンプ110が採用され
ている。また、負圧タンク94には圧力センサ112が
装着されており、この圧力センサ112で検出される負
圧タンク94の負圧の実測値に基づいて、真空ポンプ1
10の出力として負圧および正圧が目的とする値となる
ように、コントローラ114によって可変式真空ポンプ
110がフィードバック制御されるようになっている。
【0061】また、かかるコントローラ114は、バル
ブ制御装置としてのバルブコントローラ116と、ポン
プ用出力制御装置としてのポンプコントローラ118を
含んで構成されており、バルブコントローラ116は、
防振すべき振動に対応した内燃機関の点火信号等の参照
信号に基づいて、防振すべき振動に対応した周期および
位相で三方切換弁84を切換作動させることによって、
マウント本体16の作用空気室44に対して、防振すべ
き振動に対応した周期と位相の空気圧変動を生ぜしめる
ようになっている。また一方、ポンプコントローラ11
8は、防振すべき振動に対応した内燃機関の点火信号等
の参照信号に基づいて、予め実測等で求めた内燃機関の
回転数と振動レベルの関係を表すマップデータや演算式
を利用して真空ポンプ78から出力される負圧および正
圧の大きさを調節することによって、マウント本体16
の作用空気室44に対して、防振すべき振動のレベルに
対応した大きさの空気圧変動を生ぜしめるようになって
いる。
【0062】このような本態様のエンジンマウントにお
いては、真空ポンプ78から出力される負圧および正圧
の大きさを直接に変更制御することが可能となり、真空
ポンプ78からマウント本体16に至る空気圧路上で、
例えば切換バルブのデューティ比を調節すること等によ
って空気圧を調節する必要がないことから、真空ポンプ
78からマウント本体16に至る空気圧路上に配設され
る切換バルブの制御が容易となると共に、かかる切換バ
ルブの切換えに際してのデューティ比を、高調波成分の
発生が少ないように調節設定することも可能となるので
ある。
【0063】なお、かかる第四の実施形態に示された出
力可変式真空ポンプ110とポンプコントローラ118
を採用した空気圧変動の制御機構は、前記第一〜第三の
実施形態におけるエンジンマウントに対しても、同様に
適用可能である。また、本態様においては、シール構造
の簡略性等を考慮して負圧タンク94に圧力センサ11
2が装着されていたが、それに代えて、或いはそれに加
えて、正圧タンク96に圧力センサを装着しても良い。
或いはまた、出力可変式真空ポンプ110の作動制御が
十分に高精度であれば、フィードバック制御を採用する
必要はなく、エンジン回転数等に応じて決定される目的
の空気圧力が発揮されるように、出力可変式真空ポンプ
110への給電をオープンループ制御することも可能で
ある。
【0064】以上、本発明の幾つかの実施形態について
詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本
発明は、これらの実施形態における具体的な記載によっ
て、何等、限定的に解釈されるものでない。
【0065】例えば、前記実施形態では、本発明を自動
車用のエンジンマウントに適用したものの具体例を示し
たが、本発明は、ボデーマウントやサスペンションブッ
シュ、或いは自動車以外の各種装置における防振連結体
や防振支持体等に対して採用可能であることは言うまで
もない。
【0066】また、防振対象部材に対して装着されるこ
とによって防振効果を発揮する能動的制振器に対して
も、本発明は同様に適用可能である。なお、そのような
能動的制振器は、例えば、前記第一〜四の実施形態の何
れかにおいて、第一の取付金具18を、自動車ボデー等
の防振対象部材に対して固定する一方、第二の取付金具
20を自由変位可能として、本体ゴム弾性体22をバネ
系とし、該第二の取付金具をマス系とする一振動系を構
成せしめることによって、実現可能である。
【0067】更にまた、前記実施形態では、主液室46
を仕切ることによって、オリフィス通路62によって相
互に連通された加振室56と受圧室54が構成されてい
たが、主液室46を仕切らないで単一の液室構造として
構成することも、勿論、可能である。
【0068】さらに、主液室46に接続された流体流路
74や平衡室70は、要求される防振特性に応じて採用
されるものであって、必ずしも設ける必要はない。
【0069】また、前記実施形態において負圧管路80
上および正圧管路82上に設置された負圧タンク94お
よび正圧タンク96は、必ずしも設ける必要がなく、採
用される真空ポンプの性能や要求される防振性能や防振
すべき振動等を考慮して、それらのタンクの採用が検討
される。
【0070】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた能動型流体封入式防振装置において
は、真空ポンプの出力を効率的に利用して、作用空気室
に対して大気圧を挟んだ負圧側と正圧側の両方に亘る空
気圧変動を生ぜしめることが出来るのであり、それによ
って、作用空気室における圧力変動の副次的な周波数成
分の発生を抑えつつ、作用空気室に大きな空気圧変動を
及ぼすことが可能となって、目的とする能動的防振効果
の向上が図られ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウ
ントを概略的に示すモデル図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントに採用される
マウント本体の一具体例を示す縦断面説明図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントの作動を説明
するためのグラフである。
【図4】本発明の第二の実施形態としてのエンジンマウ
ントを概略的に示すモデル図である。
【図5】本発明の第三の実施形態としてのエンジンマウ
ントを概略的に示すモデル図である。
【図6】本発明の第四の実施形態としてのエンジンマウ
ントを概略的に示すモデル図である。
【符号の説明】
10 パワーユニット 12 ボデー 14 エンジンマウント 16 マウント本体 18 第一の取付金具 20 第二の取付金具 22 本体ゴム弾性体 40 加振ゴム板 44 作用空気室 46 主液室 54 受圧室 56 加振室 62 オリフィス通路 64 ダイヤフラム 70 平衡室 74 流体流路 76 圧力作用管路 78 真空ポンプ 80 負圧管路 82 正圧管路 84 三方切換弁 92 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D035 CA05 CA23 3J047 AA02 AA15 AB01 AB02 CA12 FA02 FA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動が入力される本体ゴム弾性体および
    弾性変位可能な可動部材によって壁部の一部が構成され
    て非圧縮性流体が封入された主液室と、該主液室に対し
    て該可動部材を挟んで反対側に形成された作用空気室を
    備えており、該本体ゴム弾性体の弾性変形に伴って該主
    液室に圧力変動が生ぜしめられると共に、該作用空気室
    に外部から空気圧変化を及ぼすことにより該可動部材を
    介して該主液室の圧力変動が能動的に制御されるように
    した能動型流体封入式防振装置において、 前記作用空気室に及ぼす空気圧変化を得るために真空ポ
    ンプを採用すると共に、該真空ポンプの吸気口と排気口
    をそれぞれバルブ手段を介して該作用空気室に接続する
    ことにより、該真空ポンプの吸気口側に生ぜしめられる
    負圧と、該真空ポンプの排気口側に生ぜしめられる正圧
    が、該バルブ手段の切換作動に基づいて該作用空気室に
    対して選択的に及ぼされるようにしたことを特徴とする
    能動型流体封入式防振装置。
  2. 【請求項2】 前記作用空気室を前記バルブ手段を介し
    て大気中に接続することにより、前記真空ポンプの吸気
    口側に生ぜしめられる負圧と、該真空ポンプの排気口側
    に生ぜしめられる正圧と、該大気中の大気圧が、該バル
    ブ手段の切換作動に基づいて該作用空気室に対して選択
    的に及ぼされるようにした請求項1に記載の能動型流体
    封入式防振装置。
  3. 【請求項3】 前記作用空気室に対して、前記真空ポン
    プの吸気口側に生ぜしめられる負圧と該真空ポンプの排
    気口側に生ぜしめられる正圧を択一的に及ぼす三方切換
    バルブを含んで、前記バルブ手段が構成されている請求
    項1又は2に記載の能動型流体封入式防振装置。
  4. 【請求項4】 前記真空ポンプの吸気口と前記バルブ手
    段の間の空気圧路上に負圧用空気圧タンクを設けると共
    に、該真空ポンプの排気口と該バルブ手段の間の空気圧
    路上に正圧用空気圧タンクを設けた請求項1乃至3の何
    れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
  5. 【請求項5】 前記バルブ手段を作動制御せしめて、前
    記真空ポンプの吸気口側に生ぜしめられる負圧と該真空
    ポンプの排気口側に生ぜしめられる正圧を、前記作用空
    気室に対して、防振すべき振動の周波数に対応した周期
    で交互に及ぼすことにより該作用空気室に空気圧変動を
    生ぜしめるバルブ制御装置を設けた請求項1乃至4の何
    れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
  6. 【請求項6】 前記真空ポンプとして電動機によって作
    動せしめられて、発生空気圧を電気信号で制御すること
    の出来る電動式真空ポンプを採用すると共に、該真空ポ
    ンプの発生空気圧を防振すべき振動の大きさに応じて調
    節するポンプ用出力制御装置を設けた請求項1乃至5の
    何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
  7. 【請求項7】 前記真空ポンプにおける発生空気圧変動
    の周波数と位相を、防振すべき振動の周波数と位相に応
    じて調節するポンプ用同期制御装置を設けた請求項1乃
    至6の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
  8. 【請求項8】 前記主液室を、前記本体ゴム弾性体によ
    って壁部の一部が構成された受圧室と、前記可動部材に
    よって壁部の一部が構成された加振室を含んで構成する
    と共に、それら受圧室と加振室を相互に連通するオリフ
    ィス通路を設けた請求項1乃至7の何れかに記載の能動
    型流体封入式防振装置。
  9. 【請求項9】 壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成
    されて、非圧縮性流体が封入された容積可変の副液室
    を、前記主液室から独立して形成すると共に、該副液室
    を該主液室に連通する流体流路を設けた請求項1乃至8
    の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
  10. 【請求項10】 前記本体ゴム弾性体によって、第一の
    取付部材と第二の取付部材を相互に弾性的に連結せしめ
    て、該第一の取付部材を振動部材に取り付けると共に、
    該第二の取付部材を防振対象部材に取り付けることによ
    り、それら振動部材と防振対象部材の間に介装されて、
    該防振対象部材を該振動部材に対して防振連結せしめる
    ようにした請求項1乃至9の何れかに記載の能動型流体
    封入式防振装置。
  11. 【請求項11】 前記本体ゴム弾性体によって、支持部
    材とマス部材を相互に弾性的に連結せしめると共に、該
    支持部材を防振対象部材に取り付けて、該マス部材を該
    本体ゴム弾性体を介して該防振対象部材に弾性支持せし
    めるようにした請求項1乃至9の何れかに記載の能動型
    流体封入式防振装置。
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