JP2583755B2 - 無杼織機の自動修復装置 - Google Patents

無杼織機の自動修復装置

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JP2583755B2 JP61071214A JP7121486A JP2583755B2 JP 2583755 B2 JP2583755 B2 JP 2583755B2 JP 61071214 A JP61071214 A JP 61071214A JP 7121486 A JP7121486 A JP 7121486A JP 2583755 B2 JP2583755 B2 JP 2583755B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、よこ入れ不良の発生時に、不良糸を織り前
から抜き取った後、織機を自動的に起動させるための自
動修復技術に関する。
〔従来の技術〕
自動修復に関する技術として、実公昭56−17503号の
考案がある。また、特許出願人は、不良糸を織り前から
簡単に引き抜くことを目的として、「不完全よこ入れ糸
除去装置」(特公平8−11855号)をすでに提案してい
る。
ところで、不良糸引き抜きの準備過程で、よこ糸の胴
切れや吹き切れのために、開口内の不良糸が不良糸抜き
取りのための装置の位置に案内されなかったとき、ある
いは不良糸の引き抜き過程で、不良糸が途中で切れたと
きには、織り前からの不良糸の完全な抜き取りが不可能
となる。
〔従来技術の課題〕
このため、不良糸の抜き取り動作終了後、実際の抜き
取り状況を確認しないまま、常に織機を再起動させる
と、残留状態の不良糸が織り前に存在するときに、織布
に織りきずが発生する。しかし、逆に不良糸の抜き取り
動作終了後、不良糸の不完全な抜き取りを予測して、確
認時点まで、織機を停止させたままにすると、その確認
やその後の再起動時に人手を必要とし、稼動率の低下、
さらには無用の停止段の発生といった新たな不都合が生
じる。
〔発明の目的〕
したがって、本発明の目的は、不良糸の除去作業中
に、よこ入れ不良の状態や不良糸の抜き取り状況を自動
的に確認し、その抜き取り状況に応じて、その後の織機
を適切な状態に設定できるようにすることである。
〔発明の解決手段〕
そこで、本発明は、測長貯留装置から解舒されたよこ
糸の量を検出する解舒量検出部、よこ入れ不良を検出す
るよこ入れ不良検出部、不良糸の抜き取り量を検出する
抜き取り量検出部などからの出力信号またはそれらの出
力信号の組み合わせから、運転判断部により、織機を再
起動可能か否かを判別し、不都合の生じない最大限の範
囲で、織機の再起動を可能としている。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は、本発明による無杼織機の自動
修復装置100の機械的な構成を示している。この自動修
復装置100は、機械的な主要部として、よこ入れ側に、
測長貯留装置1、案内ノズル2、カッター3および除去
装置4を備えている。
測長貯留装置1は、よこ糸56を測長し、かつよこ入れ
時点まで貯留する。すなわちよこ糸56は、給糸体59によ
って供給され、回転ヤーンガイド60の内部を通り、その
回転運動によって、測長貯留用のドラム61の外周面に巻
き付けられる。この回転ヤーンガイド60の回転駆動源
は、例えばその軸部分に取り付けられたフィードモータ
62である。
貯留時に、よこ糸56は、ドラム61の外周面で、係止ピ
ン63によって係止されている。この係止ピン63は、例え
ば電磁ソレノイド64によって、ドラム61の外周面に向け
て、進退自在に設けられており、よこ入れ時に後退する
ことによって、貯留状態のよこ糸56をドラム61の周面で
一定量(1ピックのよこ入れに必要な長さ)だけ解舒す
る。このとき、解舒状態のよこ糸56は、よこ入れノズル
5によって噴射流体とともに、たて糸57の開口中によこ
入れされる。もちろん、上記係止ピン63の進退運動、お
よびよこ入れノズル5の噴射動作は、織機の回転と同期
して行われる。
解舒されたよこ糸56の長さ(巻数)は、解舒センサー
65によって検出される。すなわち解舒センサー65は、発
光部および受光部を有し、ドラム61の外周に巻かれたよ
こ糸56の1巻分が解舒されるごとに、1つのパルス状の
検出信号を発生する。したがって、そのパルス状の検出
信号の発生回数から、解舒されたよこ糸56の長さが確認
できる。このような解舒センサー65は、上記係止ピン63
の進退運動を規制するために用いられる。
上記案内ノズル2は、よこ入れノズル5と織布6のよ
こ入れ側端部との間にあって、よこ糸飛走路からはずれ
た方向、例えば斜め上方に向けられている。また上記カ
ッター3は、例えばよこ入れノズル5の先端部分で、筒
状のヤーンガイド7の近くに設けられている。なおこれ
らのカッター3およびヤーンガイド7は、適当な支持手
段によって、織機フレームなどに取り付けられている。
そして、上記除去装置4は、筒状のハウジング8の内
部で巻取り体9および回転体10を回転自在に支持してい
る。巻取り体9は、ロッド17で、ハウジング8内のスト
ロークベアリング18によって回転自在で、かつ軸線方向
に摺動自在に支持されており、その先端の中心位置で、
ブローノズル12を一体的に形成し、またその外周部分で
円錐状の巻取り面13を形成している。なお上記ブローノ
ズル12は、連通孔14および外周の連通溝15によって、上
記ハウジング8および滑り軸受け11に取り付けられた流
体取り込み用の接続具16に達している。またこの巻取り
体9は、後端部分の中心位置で、ロッド17を一体的に形
成している。このロッド17は、ハウジング8内のストロ
ークベアリング18に対し、軸線方向に摺動自在に支持さ
れており、その先端部分で、押圧シリンダー20のピスト
ンロッド21に固定された押圧体22と対応している。そし
て、このロッド17は、スプリング受け兼用のスリーブ19
とロッド17の先端のスプリング受け23との間に設けられ
たコイルスプリング24によって、常に右方向に付勢され
ている。この巻取り体9の右方向への移動量は、巻取り
体9とこれにあたるキャップ25によって規制されてい
る。左方向の移動量は回転体10と巻取り体9との接触に
よって決まる。なお、上記スリーブ19は、ハウジング8
の先端に取り付けられたキャップ25の内部で、玉軸受け
26により回転自在に支持されている。
また前記回転体10は、円錐状の巻取り体13と対応する
部分で、円錐状窪みによる嵌り合い部28を一体的に形成
しており、その延長部の中空の回転軸29によって、ハウ
ジング8の内部で玉軸受け30により回転自在に支持され
ている。なおこの玉軸受け30は、ハウジング8の開口面
に取り付けられたカバー31によって抜け止め状態となっ
ている。そしてこの回転軸29の内部は、排出路32となっ
ており、先端部分でトラッシュボックス33の内部に臨ん
でいる。またこの回転体10は、それに取り付けられたギ
ヤ34aにより駆動モータ35のギヤ34bに噛み合い、その駆
動モータ35から回転力を受けて、所定の速度で駆動され
るようになっている。
このようにして、上記の巻取り体9、および回転体10
は、ハウジング8の内部で、適当な空間を形成しながら
向き合っている。この空間部分で、ハウジング8は、交
差状態で案内筒36と組み合わせられている。この案内筒
36は、上下の面で開口しており、中間部分より、ほぼ下
方の案内孔37により、巻取り体9と回転体10との向き合
う空間内に通じている。なお、この案内筒36の上面側開
口面に、必要に応じて、じゃま板38が取り付けられてい
る。
そして、上記案内孔37の近くに、第4図および第5図
に示すように、センサー取り付け板39によって巻取りセ
ンサー40が取り付けられている。この巻取りセンサー40
は、例えば1つの投光体41と2つの受光体42によって構
成されており、それらは案内孔37の中心に向けて、互い
に対称な状態で取り付けられている。
なお、この実施例では、巻取りセンサー40が最も理想
的な検知位置として、案内筒36の内部で案内孔37の位置
に取り付けられているが、その巻取りセンサー40の取り
付け位置は、その他の部分、例えばヤーンガイド7など
の部分に取り付けられていてもよい。また、上記実施例
では、巻取りセンサー40は1つの投光体41と2つの受光
体42によって構成しているが、よこ糸検出精度を高める
ために必要に応じて複数個の投光体41および受光体42で
構成してもよい。
次に、第6図は、抜き取り量検出部74の具体的な構成
の一例を示している。上記巻取りセンサー40は、増幅回
路44を介し、比較回路45の一方の入力端に接続されてい
る。また、この比較回路45は、他方の入力端で、糸有
り、糸無しを判別するための信号レベルとして基準値F
の設定器55に接続されており、出力側で直接アンドゲー
ト47、およびノット回路46を経てアンドゲート48の一方
の入力端に接続されている。また第1のタイマー49、お
よび第2のタイマー50は、それぞれ巻取り開始信号A、
巻取り終了信号Bを入力とし、一定の時間T1、T2のタイ
マー信号C、Dを発生するものであり、出力側でそれぞ
れアンドゲート47、48の他方の入力端に接続されてい
る。なお上記巻取り開始信号A、および巻取り終了信号
Bは、例えば駆動モータ35のオンオフの変化時点に発生
するように設定されている。アンドゲート47、48は出力
側でオアゲート51の入力端にそれぞれ接続されている。
そしてこのオアゲート51は、ドライバー52を介し、リレ
ー53に接続されている。このリレー53のリレー接点54
は、後述の運転判断部70の内部で、織機の再起動を禁止
するための信号、または不良糸の除去作業を中止するた
めの信号を発生する回路に組み込まれている。
さらに、第7図は、制御系全体の構成を示す。同図に
おいて、解舒センサー65により得られたパルス状の検出
信号は、解舒量検出部66の巻数計数回路67に供給され
て、解舒されたよこ糸56の長さに応じたパルス数として
計数される。巻数計数回路67にて計数された値は、比較
回路68において基準値入力回路69によりあらかじめ定め
られた基準巻数値、すなわち1ピックのよこ入れに必要
な巻数と比較される。そして、比較回路68は、巻数計数
回路67からの計数値が基準値入力回路69からの基準値と
等しい場合には、正常出力を発生し、そうでない場合に
は、異常出力を運転判断部70に送る。運転判断部70に
は、比較回路68からの出力信号の他、第1の糸センサー
71および第2の糸センサー72からの出力信号を入力とし
ているよこ入れ不良検出部73からの出力信号は、並びに
巻取りセンサー40の抜き取り量検出部74からの出力信号
とが供給されており、これらの出力信号は、運転判断部
70に、判断動作時に備えて記憶保持されている。さらに
運転判断部70の出力信号は、織機制御装置75に供給され
ている。なお解舒量検出部66や運転判断部70は、専用の
デジタル回路として、または専用あるいは織機の制御兼
用マイクロコンピュータによって構成される。
ちなみに第1図および第2図に示すように、上記よこ
入れ不良検出部73の糸センサー71は、正常によこ入れさ
れたよこ糸56の先端が到達するところに配置され、また
糸センサー72は、正常によこ入れされたよこ糸56の先端
が到達し得ないところに配置されている。したがって、
よこ入れ後、糸センサー71の検出位置に糸端が無い場
合、および糸センサー72の検出位置に糸端が有る場合に
は、よこ入れ不良検出部73は、よこ入れ不良と判断し、
正常なよこ入れ時の基準レベルつまり基準値Fと異なる
レベルの信号出力を出す。
次に、第8図は一連の動作の順序を示している。
正常なよこ入れ時に、よこ入れノズル5は、貯留状態
のよこ糸56を、測長貯留装置1のドラム61から引き出
し、よこ入れタイミングでたて糸57の開口中に順次よこ
入れしていく。なお、よこ入れされたよこ糸56は、筬打
ち後よこ入れ側で、カッター58により切断される。
ところが、よこ入れ不良が起こると、糸センサー71、
72は、よこ糸56の到達側の織り端でよこ入れ不良の状態
を検出するため、よこ入れ不良検出部72は、運転判断部
70を介して織機制御装置75によこ入れ不良の信号を送
る。このとき、織機は、織機制御装置75からよこ止まり
信号を受けて、ブレーキを掛け、よこ入れ不良のサイク
ルのつぎのサイクルで、自動的に停止する。このよこ入
れ不良のときに、よこ入れ不良検出部73は、その後の起
動ルーチンの実行のために、糸センサー71、72の検出状
態を運転判断部70に送ってそこで記憶保持させる。
一方、よこ糸測長貯留装置1は、上記よこ止まり信号
を受けた時点で、係止ピン63により、よこ糸56を解舒し
て、糸処理に必要な長さのよこ糸56をよこ入れノズル5
に供給可能とする。このよこ糸56の長さは、少なくと
も、よこ入れノズル5から除去装置4の案内孔37までも
たらされるに必要な長さであり、係止ピン63により例え
ば1巻分だけのよこ糸56をドラム上で解舒することによ
って得られる。なお、測長ローラ・空気貯留式のよこ糸
測長貯留装置1であれば、よこ入れノズル5の上流側
で、クランパーを所定の時間だけ開放方向に動作させ、
よこ糸56の保持を一時的に開放することによって規制で
きる。
さて、織機によこ止まり信号が与えられた時点で、ま
ず案内ノズル2は、その先端から空気を噴射し、上記よ
こ糸56をよこ入れノズル5と織布6との間でふきなが
し、織布6の端部のカッター58による切断を避けなが
ら、よこ糸56を除去装置4の筒状のヤーンガイド7、お
よび案内筒36の内部に向けて移動させる。
これと同時に、巻取り体9は、外部から圧縮空気を取
り入れ、そのブローノズル12から、回転体10の排出路32
に向けて、空気を噴射し、その近くで負圧空気を発生す
る。この結果、よこ糸56は、案内孔37から排出路32の内
部に入る。この間に、カッター58が切断動作を行ってい
るが、よこ糸56がそのカッター58の位置からずれている
ため、よこ糸56は切断されない。この結果、よこ糸56
は、よこ入れノズル5と織布6との間で依然としてつな
がったままとなっている。
この間に、織機は、つぎのサイクルで完全に停止した
後、自動的に逆転し、織布6の織り前6aを開口状態と
し、不良糸56aの口出しを行う。この時点で上記案内ノ
ズル2は、空気の噴射を停止するが、巻取り体9は、そ
のブローノズル12からの圧縮空気の噴射をしばらくの間
継続する。
ブローノズル12から空気が噴射されている状態で、次
に押圧シリンダ20が動作し、そのピストンロッド21を前
進させることによって、押圧体22によってロッド17を第
2図でコイルスプリング24に抗し、左方向に移動させ
る。このため、巻取り体9の円錐状の巻取り面13は、回
転体10の円錐状の嵌り合い部28の部分に圧接し、それら
の間でよこ糸56をはさみ込んだ状態で保持する。これと
同時に、カッター3が動作し、よこ入れノズル5とヤー
ンガイド7との間で、よこ糸56をよこ入れノズル5の近
くで切断する。
その後、駆動モータ35は、起動指令を受けて自動的に
起動し、回転体10に回転運動を与える。このとき、巻取
り体9は、その巻取り面13の先端部と嵌り合い部28との
嵌り合いによって、摩擦的な回転力を受けて、回転体10
と同じ速度で回転し、よこ糸56をその外周に順次巻取っ
ていく。この巻取りによって、不良糸56aは、織布6の
織り前6aから引き抜かれる。この引き抜き過程で、不良
糸56aの引き取り方向は、ヤーンガイド7の設置位置、
あるいはこのヤーンガイド7を設置しないときは、除去
装置4の設置位置、すなわち引き抜き方向を規制する案
内筒36の設置位置を織り前6aの延長線よりも開口寄りに
設定することによって可能となる。すなわち不良糸56a
の引き抜き方向が、織り前6aの延長線よりもたて糸57の
開口寄りで、しかもたて糸57に擦れないような方向に設
定することにより、その不良糸56aは、織り前6aから開
口側に引き離されながら小さな抵抗で引き抜かれてい
く。
このようにして、除去装置4の巻取り体9および回転
体10は、巻取り面13の外周で、不良糸56aをコイル状に
巻取っていく。この巻取り動作の一定の時間の経過の後
に、駆動モータ35は、自動的に停止する。またそれに先
立って、押圧シリンダ20がそのピストンロッド21を後退
させるため、巻取り体9は、コイルスプリング24によっ
て、後退方向に移動し、円錐面状の巻取り面13を嵌り合
い部28から離れさせる。これと同時に、ブローノズル12
は、再び空気を噴射し、巻取り面13に巻き付けられた不
良糸56aを嵌り合い部28に向けて吹きとばし、中空の回
転軸29の内部、すなわち排出路32を経て、トラッシュボ
ックス33の内部に排出する。このような不良糸56aの拭
き取り作業が完了した時点で、織機は、さらに必要な角
度だけ自動的に逆転し、その後に運転判断部70から自動
運転指令を受けたときにのみ、正規の製織動作を自動的
に開始する。
この一連の除去動作の間に巻取りセンサー40は、不良
糸56aの案内孔37への入り込みを光電的に検知し、検知
信号Eを発生している。そしてこの検知信号は、増幅回
路44によって増幅され、比較回路45の一方の入力端に入
力される。そこで、この比較回路45は、あらかじめ設定
された基準値Fと検知信号Eとを比較し、糸有り状態の
ときに“H"レベルの比較信号Gを発生し、これをノット
回路46によって反転しながらアンドゲート48に送り込ん
でいる。
一方、第1のタイマー49は、適当なタイミングで、
“H"レベルの巻取り開始信号Aを受けて、あらかじめ定
められた時間T1だけ“H"レベルのタイマー信号Cを出力
し、これをアンドゲート48の他方の入力端に与えてい
る。したがって、タイマー信号Cが“H"レベルの間に、
もし、比較回路45から糸無し状態の出力、つまり“L"レ
ベルの比較信号Gが出力されると、アンドゲート48は、
“H"レベルの出力信号を発生し、オアゲート51を介し、
ドライバー52を駆動する。この状態は、ショートピッ
ク、あるいは抜き取り(巻取り)不良や抜き取り中の糸
切れと対応している。
また第2のタイマー50は、巻取り動作の終了後、巻取
り終了信号Bを受けた時点で、所定の時間T2にわたっ
て、“H"レベルのタイマー信号Dを発生している。この
タイマー信号Dは、“H"レベルの間に、比較回路45か
ら、糸有り状態の出力、つまり、“H"レベルの比較信号
Gが出力されると、上記と同様に、ドライバ52を駆動す
る。この状態は、ロングピックあるいは糸巻取り不良や
巻取り中の糸切れと対応している。
次に、第9図および第10図に示すフローチャートに基
づいて、運転判断部70および織機制御装置75における停
止ルーチンおよび起動ルーチンの動作を説明する。
まず、第9図の停止ルーチンにおいては、織機の停止
が確認されるまで待機し、停止が確認された後に、比較
回路68は、巻数計数回路67の計数値を読み込む。そし
て、計数値が比較回路68で基準値入力部69内の基準値と
比較され、両者が等しくないときには、自動運転フラグ
がセットされ、そうでないとき、つまり両者が等しいと
きには、自動運転フラグをセットすることなく、それぞ
れ次のステップに行く。このようにして、停止ルーチン
で、解舒状態の良否が判別される。
次に、第10図の起動ルーチンにおいては、自動修復が
終了するまで待機し、修復が終了すると、よこ入れ不良
検出部73からの出力信号により、糸センサー72がよこ入
れ検知時点で、オン、すなわち糸有状態であったか否か
を判断する。その糸センサー72がよこ入れ検知時点で、
オンであった場合、つまりロングピックまたは胴切れな
どの場合には、自動運転フラグのセット状態を判断し、
そうでない場合、つまり糸センサー72がよこ入れ検知時
点で、オフであった場合には、抜き取り量検出部74がオ
ンすなわち異常状態であるか否かを判断する。巻取りセ
ンサー40の抜き取り量検出部74がオンの場合には、自動
運転フラグのセット状態を判断し、そうでない場合に
は、自動運転指令出力を発し、次のステップに行く。自
動運転フラグのセット状態を判断するステップでは、先
の停止ルーチンにおいてセットされる自動運転フラグが
実際にセットされたか否かを判断し、セットされていた
場合すなわち解舒状態が不良の場合には、自動運転フラ
グをリセットした後に、自動運転指令を発し、次のステ
ップに行く。自動運転フラグがセットされていなかった
場合には、自動運転禁止出力を発した後に次のステップ
に行く。
各センサーの状態、それに対応した現象および自動運
転の可否は、下記の表1、表2に示すとおりである。表
1中、IVの巻取りセンサー40の欄の「正常/異常」の表
現は、正常または異常のいずれもあり得ることを示して
いる。
ここで、I、IIおよびIIIは、通常のよこ止まり、す
なわち正常によこ入れされたよこ糸56の先端が到達する
ところに配置された糸センサー71が糸無を検出して停台
した場合を示している。これらのうちIIIは、不良糸56a
の巻き取りは異常であり、解舒センサー65からも異常信
号が出力されている場合であるから、その現象は、ショ
ートピックと判断できる。したがって、巻取りセンサー
40からの異常出力にもかかわらず、自動運転指令が発せ
られる。また、IV、Vは、正常によこ入れされたよこ糸
56の先端が到達し得ないところに配置され糸センサー72
が糸有を検出して停台した場合を示している。このう
ち、Vは、解舒センサー65から異常信号が出力されてい
る場合であるから、その現象は、ロングピックと判断で
きる。したがって、IIIの場合と同様、巻取りセンサー4
0からの異常出力にもかかわらず、自動運転指令が発せ
られる。
すなわち、通常よこ止まりで不良糸56aが巻き取られ
た場合、ショートピックの場合、およびロングピックの
場合には、自動運転指令が発せられる。しかし、通常よ
こ止まりで抜き取り(巻取り)不良が発生した場合およ
び胴切れ(吹き切れ)の場合には、抜き取り動作が完了
した後にも、織り前6aに一部の不良糸56aが残っている
恐れがあるため、自動運転は禁止される。
〔他の実施例〕
上記実施例においては、よこ入れ不良検出部73(糸セ
ンサー71、72)および抜き取り量検出部74(巻取りセン
サー40)の両方を備えている具体例について説明した
が、それらのものは、検出対象の現象に応じて、省略で
きる。
例えば、巻取りセンサー40を省略し、糸センサー71、
72および解舒量検出部66(解舒センサー65)からの信号
または出力を入力条件とするとき、ショートピック、胴
切れ・吹き切れ、ロングピックのよこ入れ不良が検出で
き、胴切れ・吹き切れの状態であれば、不良糸65aの抜
き取り後も、自動運転は禁止される。
また、糸センサー72を省略し、糸センサー71、巻取り
センサー40および解舒センサー65からの信号または出力
を入力条件とするとき、通常よこ止まり(巻取り正常)
および通常よこ止まり(巻取り不良)などの巻取り(抜
き取り)状況のほか、ショートピック、胴切れ・吹き切
れ、ロングピックなどのよこ入れ不良も検出できること
になる。そして、抜き取り動作後、通常よこ止まり(巻
取り不良)および胴切れ・吹き切れの現象のときに、自
動運転は禁止されるが、通常よこ止まり(巻取り正
常)、ショートピック、ロングピックの現象のときに、
自動運転指令が発せられる。
また上記実施例においては、解舒センサー65としてド
ラム61から1巻ごとに解舒されたよこ糸56を光電的に検
出するものを示したが、これに限られることなく、種々
のよこ糸測定センサーを用いることが可能である。例え
ば、解舒されるよこ糸56に接して回転する回転ローラを
よこ入れノズル5と、ドラム61との間に設け、解舒時の
このローラの回転数により、解舒されたよこ糸56の長さ
を間接的に測定するように構成してもよい。
また、上記実施例においては、装置の起動ルーチンに
おいて、糸センサー72の状態判別に続いて巻取検出部74
の状態判別を行っているが、この順番は、逆であっても
良く、停止ルーチンに含まれている自動運転フラグセッ
トに関するステップは、起動ルーチンに含まれていても
良い。
〔発明の効果〕
本発明によれば下記のような効果が得られる。
運転判断部が解舒量検出部およびよこ入れ不良検出部
からの信号または出力を入力条件とし、それらを組み合
わせてショートピック、胴切れ・吹き切れ、ロングピッ
クのよこ入れ不良の状態を検出するとき、ショートピッ
クやロングピックのよこ入れ不良のときには不良糸の抜
き取り後、自動運転が開始され、胴切れ・吹き切れの状
態では、不良糸の抜き取り後も、自動運転は禁止され
る。このように、よこ入れ不良の状況に応じて、自動運
転が禁止されるため、胴切れ・吹き切れの状態すなわち
織り前に不良糸の一部が残っている状態で、自動運転が
開始されるという不都合が未然に防止できる。
また、運転判断部が解舒量検出部、よこ入れ不良検出
部、および抜き取り量検出部からの信号の組み合わせか
ら織機を再起動可能か否かを判別するとき、通常よこ止
まり(巻取り正常)および通常よこ止まり(巻取り不
良)などの巻取り(抜き取り)状況のほか、ショートピ
ック、胴切れ・吹き切れ、ロングピックなどのよこ入れ
不良も検出できることになる。そして、抜き取り動作
後、通常よこ止まり(巻取り不良)および胴切れ・吹き
切れの現象のときに、自動運転は禁止されるが、通常よ
こ止まり(巻取り正常)、ショートピック、ロングピッ
クの現象のときに、自動運転指令が発せられる。
したがって、よこ入れ不良の状況や、巻取りの状況に
応じて、織機の再起動の可否が判断されるため、不必要
な再起動禁止を行うことなく、不都合のない範囲で織機
の再起動を可能とすることができる。特に、解舒量検出
部の出力を利用したことにより、無用の再起動禁止を防
止でき、織り段発生による織布の品質低下の防止および
織機の稼動率低下の防止を効果的に図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の不良糸除去装置の平面図、第2図は同
装置の垂直断面図、第3図は第2図のIII−III線での断
面図、第4図はセンサーの取り付け部分の拡大断面図、
第5図はセンサーの拡大正面図、第6図は抜き取り量検
出部の一例を示すブロック線図、第7図は制御系のブロ
ック線図、第8図は動作時のタイムチャート図、第9図
および第10図はフローチャート図である。 100……自動修復装置、1……測長貯留装置、2……案
内ノズル、3……カッター、4……除去装置、5……よ
こ入れノズル、6……織布、40……巻取りセンサー、56
……よこ糸、57……たて糸、65……解舒センサー、66…
…解舒量検出部、70……運転判断部、71、72……糸セン
サー、73……よこ入れ不良検出部、74……抜き取り量検
出部、75……織機制御装置。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測長貯留装置(1)から解舒されたよこ糸
    (56)の量が所定量であるか否かを検出する解舒量検出
    部(66)と、 正常によこ入れされた長さのよこ糸(56)の先端が到達
    する位置に配置されよこ入れ時によこ入れされたよこ糸
    (56)の先端を検出する第1の糸センサー(71)と正常
    によこ入れされたよこ糸(56)の先端が到達し得ない位
    置に配置されよこ入れ時によこ入れされた正常より長い
    よこ糸(56)の先端を検出する第2の糸センサー(72)
    とからなるよこ入れ不良の状態を検出するよこ入れ不良
    検出部(73)と、 上記よこ入れ不良検出部(73)からの検出信号に応答し
    て織機の停止中に不良糸(56a)を織り前(6a)から抜
    き取る除去装置(4)と、 上記解舒量検出部(66)および上記よこ入れ不良検出部
    (73)からの検出信号の組み合わせから織機を再起動可
    能か否かを判別する運転判断部(70)と、 を具備することを特徴とする無杼織機の自動修復装置
    (100)。
  2. 【請求項2】上記運転判断部(70)は、ショートピック
    およびロングピックに対応した検出信号が、上記解舒量
    検出部(66)および上記よこ入れ不良検出部(73)から
    供給されたときに、織機を再起動可能とする信号を出力
    するように構成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の無杼織機の自動修復装置(100)。
  3. 【請求項3】上記運転判断部(70)は、胴切れに対応し
    た検出信号が上記解舒量検出部(66)および上記よこ入
    れ不良検出部(73)から供給されたときに、織機を再起
    動不能とする信号を出力するように構成されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の無杼織機の自
    動修復装置(100)。
  4. 【請求項4】測長貯留装置(1)から解舒されたよこ糸
    (56)の量が所定量であるか否かを検出する解舒量検出
    部(66)と、 正常によこ入れされた長さのよこ糸(56)の先端が到達
    する位置に配置されよこ入れ時によこ入れされたよこ糸
    (56)の先端を検出する第1の糸センサー(71)を備
    え、よこ入れ不良の状態を検出するよこ入れ不良検出部
    (73)と、 上記よこ入れ不良検出部(73)からの検出信号に応答し
    て織機の停止中に不良糸(56a)を織り前(6a)から抜
    き取る除去装置(4)と、 除去された上記不良糸(56a)の量が所定量であるか否
    かを検出する抜き取り量検出部(74)と、 上記解舒量検出部(66)、上記よこ入れ不良検出部(7
    3)および上記抜き取り量検出部(74)からの検出信号
    の組み合わせから織機を再起動可能か否かを判別する運
    転判断部(70)と、 を具備することを特徴とする無杼織機の自動修復装置
    (100)。
  5. 【請求項5】上記運転判断部(70)は、ショートピック
    およびロングピックに対応した検出信号が上記解舒量検
    出部(66)、上記よこ入れ不良検出部(73)および上記
    抜き取り量検出部(74)から供給されたときに、織機を
    再起動可能とする信号を出力するように構成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の無杼織機
    の自動修復装置(100)。
  6. 【請求項6】上記運転判断部(70)は、抜き取り不良お
    よび胴切れに対応した検出信号が上記解舒量検出部(6
    6)、上記よこ入れ不良検出部(73)および上記抜き取
    り量検出部(74)から供給されたときに、織機を再起動
    不能とする信号を出力するように構成されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項記載の無杼織機の自動
    修復装置(100)。
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