JP3122251B2 - 不良糸除去方法 - Google Patents

不良糸除去方法

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JP3122251B2 JP04266861A JP26686192A JP3122251B2 JP 3122251 B2 JP3122251 B2 JP 3122251B2 JP 04266861 A JP04266861 A JP 04266861A JP 26686192 A JP26686192 A JP 26686192A JP 3122251 B2 JP3122251 B2 JP 3122251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、よこ入れ不良の発生時
に、たて糸の開口内の不良糸を給糸側から牽引して取り
除く方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特許出願人は、特願平2−418684
号の特許出願により、たて糸の開口内の不良糸を給糸側
から牽引して取り除く基本的な方法を提案している。そ
の発明の方法では、不良糸につながるよこ糸を不良糸と
同じ開口内にU字状のループ状としてよこ入れし、よこ
糸のループ内にガイド部材を挿入した後、給糸側でよこ
糸を牽引して、ガイド部材を経由してこれにつながる不
良糸を除去している。
【0003】上記方法では、給糸側からの牽引力の方向
がガイド部材で反転し、この反転した牽引力が不良糸を
織り前から引き離す力として、有効に作用する点で好ま
しいが、開口不良によるたて糸がかりで、よこ入れ不良
が発生しているとき、不良糸につながるよこ糸を不良糸
と同じ開口内にU字形のループ状としてよこ入れする過
程で、開口不良を起こしたたて糸に対して不良のよこ糸
がまたがった状態で交錯してしまい、牽引による抜き取
りが不可能な状態となる。
【0004】すなわち、製織中に毛羽などでたて糸同士
が引っ掛かると、一部のたて糸の開口が遅れ、遅れたた
て糸と正常なたて糸との間をよこ糸が飛走し、その後遅
れたたて糸とよこ糸とが引っ掛かり合って、よこ入れ不
良となる。このようなよこ入れ不良時に、織機が停止
し、逆転口出しすると、上記遅れたたて糸も正常な開口
を行うため、ループ状によこ入れし、ガイド部材を介し
てよこ糸およびこれにつらなる不良糸を引き抜くと、不
良糸は上記遅れたて糸と交錯して、単純な牽引動作によ
って抜き取りできない状態となる。
【0005】このような現象は、よこ糸が一方でたて糸
とループ状に絡み合い、また他方でガイド部材に対して
ループ状に絡み合うため、結局よこ糸が平面的に見てZ
状となり、あたかもロックされた状態となり、このまま
で抜き取ると、張力が異常に高まることに起因してい
る。
【0006】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、たて糸の
開口不良に伴う不良糸の除去を可能にすることである。
【0007】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、不良糸
をガイド部材を経由して抜き取る過程で、牽引中の不良
糸の張力を検出し、張力値が所定の値例えば糸切れ張力
より低い適宜な値よりも大きくなったときに、たて糸が
かりの状態にあると判断し、ガイド部材をよこ糸のルー
プから離脱させて牽引を継続する。また、他の発明は、
たて糸開口不良の状態を予め検出し、たて糸開口不良に
基づくよこ入れ不良と判断されるときに、ループ状のよ
こ入れを省略するか、ループ状のよこ入れをしても、よ
こ糸のループ内にガイド部材を挿入しない状態として、
牽引動作を行うことによって、不良糸を開口内から抜き
取るようにしている。
【0008】
【実施例1】この実施例は、たて糸開口内へ向けて進退
可能なガイド部材を設け、不良糸の抜き取り中に糸張力
が所定値よりも大となったときに、ガイド部材を後退さ
せることによって、当該ガイド部材を経由しないで不良
糸を抜き取る例である。
【0009】図1ないし図4は、よこ入れ運動との関連
で、本発明の不良糸除去方法の一連の動作を示してい
る。これらの図で、よこ糸1は、給糸体2から供給さ
れ、例えばドラム式の測長貯留装置3によって数ピック
分に相当するよこ糸(例えば1ピックのよこ入れに必要
な長さとして5巻き)が測長され、かつよこ入れ時点ま
でドラム32の外周面で貯留されている。よこ入れ時点
で、測長貯留装置3は、係止ピン31をドラム32から
後退させることによって、5巻き分のよこ糸1をドラム
32上で解舒し、給糸側のメインノズル4に供給する。
【0010】このとき、メインノズル4は、よこ入れ用
の流体をたて糸5の開口6に向けて噴射することによっ
て、メインノズル4の内部に通されているよこ糸1をよ
こ入れ流体とともにたて糸5の開口6中によこ入れす
る。このよこ入れ過程で、多数のサブノズル9は、開口
6の内部でよこ糸1の飛走方向にあって、空気を一斉に
またはリレー噴射することにより、飛走中のよこ糸1を
飛走方向に加勢する。
【0011】正常なよこ入れ状態は、よこ糸1の到達側
すなわち反給糸側でよこ糸フィーラ7によって検出され
る。よこ糸フィーラ7がよこ入れされたよこ糸1の先端
を検出して、正しいよこ入れ状態を確認した後に、開口
6の内部のよこ糸1は、筬11の筬打ち運動によって、
織り前12に筬打ちされ、織布10となる。このあと
に、給糸側で給糸カッタ8は、メインノズル4と織布1
0の給糸側織り端との間で、よこ入れ後のよこ糸1を切
断することによって、よこ入れされたよこ糸1をメイン
ノズル4の内部のよこ糸1から分離させる。
【0012】このようなよこ入れ過程で、図1に示すよ
うによこ入れ不良が発生したとき、よこ糸フィーラ7が
そのよこ入れ不良の状態を検出して、よこ止め信号を発
生し図示しない織機の制御装置に織機停止信号として送
り込む。このあとに、不良糸除去の動作が開始される。
まず、メインノズル4の弱い常時噴射が停止し、吹き上
げノズル22が噴射動作を開始し、係止ピン31がドラ
ム32から後退して測長貯留装置3側で2巻き分のよこ
糸1が解舒され、かつ不良糸1aの除去装置21の案内
フード33の内部に吸い込み方向の空気流が発生する。
【0013】このため、メインノズル4の先端部分のよ
こ糸1は、ループを形成しながら、除去装置21の案内
フード33の方向に吹き上げられ、給糸カッタ8によっ
て切られない位置に案内される。このようにして、不良
糸1aにつながるよこ糸1の切断が回避されるため、メ
インノズル4の内部のよこ糸1は、不良糸1aとつなが
ったままの状態に設定される。
【0014】やがて織機は、第1次停止位置(260
度)付近で停止した後、自動的に1回転以上逆転し、第
2次停止位置(200度付近)で停止する。このように
して、不良糸1aは、メインノズル4の内部のよこ糸1
に連なったままの状態で、織り前12で露出し、いわゆ
る口出し状態となる。
【0015】このあと、図2に示すように、吹き上げノ
ズル2の噴射動作および案内フード33の内部の吸引動
作が停止し、これに代わってメインノズル4およびサブ
ノズル9が噴射動作を開始した後、測長貯留装置3がド
ラム32上で例えば3巻き分のよこ糸1を解舒するた
め、解舒後のよこ糸1は、メインノズル4の噴射動作お
よびサブノズル9の噴射動作によって、U字状のループ
を形成しながら、たて糸5の開口6の内部によこ入れさ
れる。
【0016】よこ糸1がU字形のループとしてよこ入れ
される過程つまりループよこ入れの過程で、不良糸1a
の給糸側の部分は、よこ入れ方向の牽引力を受けて折り
返され、織り前12から少しずつ引き離されていく。こ
のようにして、新たに挿入されたよこ糸1および不良糸
1aは、図3に示すように、開口6の内部で、平面的に
見てZ状となっており、新たによこ入れされたよこ糸1
の先端部分すなわち反給糸側の部分は、ヘアピン状に折
り返されてU字形のループを形成している。
【0017】このループよこ入れの完了が例えば測長貯
留装置3側でドラム32から解舒されるよこ糸1を検知
する解舒センサ37により検出され、その出力としての
ループよこ入れの完了信号により確認された後に、図4
に示すように、ループ状のよこ糸1のループ内にガイド
部材20がたて糸5の上または下から開口6の内部に挿
入される。この時点で、メインノズル4およびサブノズ
ル9の噴射動作を停止させる。
【0018】このガイド部材20は、スレーまたは、織
機のフレームに設けられており、図9に示すように、エ
アシリンダなどの操作部23によって、所定の向きで上
下動自在に支持され、不良糸1aの除去動作時に待機位
置から開口6の内部に進出する。なお、このガイド部材
20には、図10に見られるように、側面に牽引時のよ
こ糸1または不良糸1aの張力を検出するために、圧力
センサ24が設けられている。
【0019】次に図4に示すように、吹き上げノズル2
2が噴射動作を開始し、測長貯留装置3から糸の抜き取
り処理に必要な長さ例えば2巻き分のよこ糸1が解舒さ
れ、案内フード33が吸い込み動作を開始するため、メ
インノズル4の内部のよこ糸1は、吹き上げノズル22
からの空気流によって、案内フード33の内部に入り込
み、そこで保持される。この状態が除去装置21の内部
の糸センサ25により確認されたとき、吹き上げノズル
22の噴射動作が停止し、またメインノズル4の弱い常
時噴射が開始される。
【0020】この後、除去装置21は、内部に案内され
たよこ糸1を内部で把持して、よこ糸1およびこれに連
なる不良糸1aの牽引動作に備える。この時点で、案内
フード33の位置での吸引動作が停止し、またメインノ
ズル4の先端でカッタ30によって、よこ糸1が切断さ
れ、メインノズル4の内部のよこ糸1が不良糸1aの引
き抜きのための部分から分離される。
【0021】この後、除去装置21は、巻き取り動作ま
たは引き込み動作を行うことによって、よこ糸1を給糸
側から牽引し、このよこ糸1を介して不良糸1aを口出
し状態の織り前12から引き抜く。この引き抜き過程
で、よこ糸1がガイド部材20に接して折り返し状態と
なり、この折り返し位置で牽引方向が反転するため、不
良糸1aは、常にガイド部材20の方向つまり反給糸側
から引き抜かれ、織り前12でヘアピン状に折り返さ
れ、織り前12から引き離される方向の力を受けて織り
前12から引き抜かれる。
【0022】引き抜き動作が完了した時点で、引き抜き
のために動作した部分が停止状態または復帰状態に設定
され、巻きとったよこ糸1および不良糸1aがトラッシ
ュボックスなどに排出される。このとき、吹き上げノズ
ル22が一時的に噴射動作を行って、不良糸1aの排出
を助ける。一方、織機は一時的に逆転し、第3次停止位
置(300度付近)で停止して連続運転の開始に備え
る。この後、吹き上げノズル22がオフの状態に設定さ
れ、また案内フード33の吸い込み動作が停止する。次
に、運転指令をまって連続運転が開始される。
【0023】たて糸5aが図5のように開口不良となっ
て、よこ糸1と上下の位置関係で交差しているとき、牽
引動作中に、不良糸1aは、図6および図7に示すよう
に、たて糸5aに絡み合って、引き抜けない状態とな
る。この状態は、牽引動作中によこ糸1の張力により検
出できる。この検出のために、図11の制御部51が設
けられている。
【0024】よこ糸1および不良糸1aの牽引中に、ガ
イド部材20に設けられた圧力センサ24からの張力信
号が所定の張力例えば糸切れ張力値より低い適宜な値を
超えたとき、不良糸1aがたて糸5と図7に示すような
状態で絡み合っていると判断し、図11の制御部51
は、ガイド部材20を後退させる。
【0025】すなわち、圧力センサ24の張力信号は、
増幅器52によって増幅され、比較器53の一方の入力
となる。ここで、比較器53は、設定器54による所定
の張力値Toと検出張力Tとを比較し、T>Toのとき
に、“H”レベルの信号を発生する。この“H”レベル
の信号は、オア回路57を経て、フリップフロップ58
のリセット入力となるため、フリップフロップ58は、
操作部23を駆動してガイド部材20を後退させる。
【0026】なお、T≦Toであれば、比較器53の出
力が“L”レベルとなっており、これがノット回路55
によって“H”レベルの信号となっているため、アンド
ゲート56は、ループよこ入れ完了信号と比較結果の
“H”レベルとの信号を入力として、ワンショット回路
59を動作させ、フリップフロップ58をセット状態と
する。このセット時に、操作部23は、ガイド部材20
を前進する方向に駆動している。フリップフロップ58
は、比較結果の信号のほか、除去終了信号によってもリ
セット状態に設定される。
【0027】このようにして、よこ糸1または不良糸1
aの張力値が一時的に高まったときに、ガイド部材20
が後退するため、図8に示すように、不良糸1aは、た
て糸5と係り合っている状態でも、給糸側から比較的に
低い張力値で抜き取れる状態となる。そこで、除去装置
20は、この後も不良糸1aの抜き取りを続行する。な
お、このときの牽引速度は、たて糸がかりでない前回の
牽引速度よりも低い値に設定するとよい。このときも、
図示しない別のセンサによって不良糸1aの張力を検出
し、制御部51は、張力信号を監視し、何等かの原因例
えばよこ糸の結び目がたて糸に引っ掛かって張力が所定
値を超えたときには、抜き取りを停止して、警報信号を
出力するようにするとよい。なおガイド部材20の後退
の際に、不良糸1aの牽引を一時的に停止することが好
ましい。
【0028】
【実施例2】ガイド部材20は、専用のものとして構成
する必要はなく、よこ糸1のループ位置に対する1本の
サブノズル9で兼用することもできる。兼用する場合に
は、よこ糸1をループ状としてよこ入れした後、すべて
のサブノズル9の噴射をやめることにより、よこ糸1を
飛走経路から落下させ、相対的にいずれかのサブノズル
9をよこ糸1のループ内に位置させればよい。このよう
にすると、ループ状のよこ糸1の内部に入り込んだサブ
ノズル9がガイド部材20として利用できることにな
る。
【0029】この実施例は図示されていないが、ループ
内にサブノズル9を存在させて抜き取り、抜き取り中の
糸張力が所定値よりも大となったときに、織機を寸動さ
せ、筬11を筬打ち位置の近くまで前進させた後、元の
位置まで後退させることにより、サブノズル9をよこ糸
1のループから離脱させる例である。この実施例の場
合、図5に例示するように、案内フード33のよこ糸1
と接する箇所に圧電センサ38が取り付けられている。
【0030】前記実施例と同様にループよこ入れを行
い、メインノズル4およびサブノズル9が噴射を停止す
ると、よこ糸1の自重により、よこ糸1が落下し、相対
的にいずれかのサブノズル9がループ内に存在する。
【0031】よこ糸1の牽引中に、前記と同様に制御部
51が働き、圧電センサ38からの検出張力Tが張力値
Toを超えたとき、図示しない制御装置が織機1の主軸
を低速度でクランク角度にして140度正転させる。こ
のとき、織機の停止角度は、200度から340度に変
化する。その後、同一角度だけ逆転させる。なお、クラ
ンク角度0度(筬打ち点)は通過させないほうがよいが
クランク角度200度逆転させた後に、同一角度だけ正
転させることも可能である。これによって、筬11が前
進後、後退運動をし、このとき、サブノズル9がよこ糸
1のループ内から沈み込んで離脱する。この寸動中に、
除去装置21は、動作を停止している。
【0032】寸動運転の終了後に、除去装置21が動作
し、不良糸1aの抜き取りを続行する。このときの牽引
速度は、前回の牽引速度よりも、低く設定することが好
ましい。その後も、制御部51は、張力の変化を監視
し、張力値がなんらかの原因で所定値を超えたときに
は、抜き取りを停止して必要に応じ警報信号を発生す
る。
【0033】なお筬11を前後動させることにより、サ
ブノズル9をよこ糸1のループ内から確実に離脱させる
ために、筬11の前進中に除去装置21を停止させてお
き、後退中に作動させることにより、よこ糸1のループ
の位置を変化させるか、筬11の後退位置をサブノズル
9がそれほどたて糸5の開口6内に侵入しない位置にと
どめるようにしてもよい。
【0034】
【実施例3】この実施例は、たて糸5の両端に設けら
れ、対峙する光電センサ71を上下に各々取り付け、上
下いずれかの光電センサ71によって、所定のクランク
角度(正常な開口運動を行うたて糸5が光電センサ71
をよこ切るクランク角度よりも少し大きいクランク角
度)において、たて糸5を検出したときに、開口不良と
判断するたて糸開口不良検出手段を設け、よこ入れ不良
発生時に、たて糸開口不良も検出されているとき、ルー
プよこ入れを行わないか、ループよこ入れを行っても、
よこ糸1のループ内にガイド部材20やサブノズル9を
挿入しないで、除去装置21で不良糸1aを抜き取る例
である。
【0035】このための構成として、図13に示すよう
に、2組の光電センサ71がワープラインに対して上下
対称に設けられている。また、前述の通り、メインノズ
ル4の前方に設けられた案内フード33のよこ糸1と接
する箇所に圧電センサ38が取り付けられている。
【0036】よこ入れ不良または開口不良が検出された
ときに、織機の停止信号が出力される。図12に示すよ
うに、除去装置21の制御装置70は、よこ入れ不良検
出信号だけが出力されているとき、アンドゲート72、
ノットゲート73の出力により通常の不良糸除去プログ
ラムを実行するが、よこ入れ不良検出信号と開口不良信
号との両方が出力されているとき、アンドゲート72の
出力によりループよこ入れおよびガイド部材20の挿入
を省略する不良糸除去プログラムを実行する。
【0037】ループよこ入れおよびガイド部材20の挿
入を省略する不良糸除去プログラムを実行する場合、す
なわち、停止信号が出力されたとき、切断回避および除
去装置21へのよこ糸1の案内のためによこ糸1を吹き
上げる。不良糸1aの口出し後、除去装置21が吹き上
げ状態のよこ糸1を把持し、メインノズル4に連なるよ
こ糸1を切断し、よこ糸1のループ状のよこ入れを行わ
ないまま、あるいは行ったとしても、少なくともガイド
部材20(サブノズル9)を挿入しない状態で牽引を開
始する。したがって、この場合に、不良糸1aが開口不
良のためのたて糸5と絡み合っていたとしても、給糸側
から引き抜けることになる。
【0038】なおこの場合に、不良糸1aの抜き取り方
向が反給糸側でなく、給糸側となるため、織り前12の
位置での不良糸1aの引き離し効果が期待できなくなる
が、引き抜き動作が優先されるべきであるから、やむを
得ない。
【0039】この開口不良の状態は、開口不良検出手段
として図14の検出器74によって検出できる。この検
出器74は、前記のように所定のタイミング、詳細に
は、正常な開口運動を行うたて糸が光電センサ71を横
切るタイミングよりも少し遅い適宜なタイミングを検出
するとともに、そのときの光電センサ71の光量を検出
することによって、開口不良の状態を判断し、開口不良
信号を発生する。すなわち、センサ76は、主軸75の
ドグ81を検出することによって、上記所定のタイミン
グで“H”レベルの信号をアンドゲート77の一方の入
力に送り込んでいる。一方、光電センサ71は、開口内
に向けて照射された投光器からの光の光量を検出するこ
とによって、その光量に応じた信号を増幅器78で増幅
しながら比較器79の他方の入力端に送り込んでいる。
ここで、比較器79は、設定器80によって設定された
標準の光量と対応する信号と光電センサ71からの信号
とを常時比較し、標準の光量よりも光電センサ71から
の光量が低いときに、ワンショットを出力しアンドゲー
ト77に送り込んでいる。したがって、一部のたて糸の
開口が遅れると、センサ76から“H”レベルの信号が
アンドゲート77の一方の入力端に出力されているとき
に、比較器からワンショットが出力されてアンド条件が
成立し、開口不良が検出されることになる。なお、アン
ドゲート77の出力端は図示しない記憶器に接続されて
おり、アンド条件が成立したとき、記憶器は条件の成立
を記憶するとともに開口不良の信号を出力することにな
る。
【0040】開口不良を検出する方法としては、上記以
外に公知の方法を用いてもよい。例えば、正常な開口運
動を行なうたて糸5の検出から、所定時間内にたて糸5
の検出があるか否かによって開口不良を判断するもの
(特公昭46−37375号公報)や、織機の停止に値
する開口不良を検出するためにしきい値を設ける開口不
良検出方法(特公昭50−24392号公報、特公昭4
9−36071号公報)などの技術を採用することもで
きる。
【0041】なお、給糸側に設けられる牽引装置として
は、不良糸を挟んで離接可能な一対のローラのような公
知の装置が用いられる。また、不良糸が給糸カッタで切
断されないようにするために、給糸カッタそのものを不
作動としてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明では、ループ状によこ入れされた
よこ糸にガイド部材を介在させて不良糸を牽引する不良
糸除去装置において、たて糸の開口不良によって、よこ
入れ不良が生じた場合でも不良糸の除去が可能となるた
め、不良糸の自動的な除去動作の適用範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】よこ入れ不良の発生時によこ糸をカッタから逃
がして、切断を回避する状態の平面図である。
【図2】不良糸につながるよこ糸をたて糸開口内に挿入
する状態の平面図である。
【図3】不良糸につながるよこ糸をメインノズルによっ
てたて糸開口内にループ状によこ入れする状態の平面図
である。
【図4】よこ入れされたU字形のループ状よこ糸内にガ
イド部材を挿入した状態の平面図である。
【図5】たて糸がかりのよこ糸の斜面図である。
【図6】たて糸がかりの不良糸に連なるよこ糸のループ
内にガイド部材を挿入した状態の斜面図である。
【図7】たて糸がかりの不良糸をガイド部材を介して牽
引した状態の斜面図である。
【図8】たて糸がかりの不良糸をガイド部材を介さない
で抜き取る状態の斜面図である。
【図9】ガイド部材の取り付け位置の側面図である。
【図10】圧力センサの取り付け状態の側面図である。
【図11】糸張力に応じてガイド部材を操作するための
制御部のブロック線図である。
【図12】プログラムを選択するための制御装置のブロ
ック線図である。
【図13】光電センサの取り付け位置の側面図である。
【図14】検出器(開口不良検出手段)のブロック線図
である。
【符号の説明】
1 よこ糸 1a 不良糸 2 給糸体 3 測長貯留装置 4 メインノズル 5 たて糸 5a 開口不良のたて糸 6 開口 7 よこ糸フィーラ 8 給糸カッタ 9 サブノズル 10 織布 11 筬 12 織り前 20 ガイド部材 21 除去装置 51 制御部 70 制御装置 74 開口不良検出手段としての検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−241134(JP,A) 特開 昭59−228046(JP,A) 特開 昭62−184146(JP,A) 特開 平1−282372(JP,A) 特開 昭63−145452(JP,A) 実開 昭62−141088(JP,U) 実開 平1−83079(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 51/00 D03D 47/28 - 47/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 よこ入れ不良による織機の停止後、不良
    糸を口出しし、メインノズル内のよこ糸を不良糸につな
    げた状態でたて糸開口内にループ状としてよこ入れし、
    よこ糸のループ内にガイド部材を介在させて、よこ糸を
    給糸側から牽引する不良糸除去装置において、牽引中の
    不良糸の張力を検出し、張力値が所定の値よりも大とな
    ったときに、ガイド部材をよこ糸のループ内から離脱さ
    せて、よこ糸の牽引を継続することを特徴とする不良糸
    除去方法。
  2. 【請求項2】 よこ入れ不良による織機の停止後、不良
    糸を口出しし、メインノズル内のよこ糸を不良糸につな
    げた状態でたて糸開口内にループ状としてよこ入れし、
    よこ糸のループ内にガイド部材を介在させて、給糸側に
    設けた除去装置によりよこ糸を牽引する装置において、
    たて糸の開口位置に開口不良検出手段を設け、よこ入れ
    不良検出信号とともに開口不良信号が出力されていると
    きに、上記ガイド部材の介在を省略して、上記除去装置
    により不良糸を牽引することを特徴とする不良糸除去方
    法。
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