JP2561084Y2 - ジェットルームにおける緯糸処理装置 - Google Patents

ジェットルームにおける緯糸処理装置

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JP2561084Y2 JP1990066342U JP6634290U JP2561084Y2 JP 2561084 Y2 JP2561084 Y2 JP 2561084Y2 JP 1990066342 U JP1990066342 U JP 1990066342U JP 6634290 U JP6634290 U JP 6634290U JP 2561084 Y2 JP2561084 Y2 JP 2561084Y2
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    • D03D51/06Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions using particular methods of stopping
    • D03D51/08Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions using particular methods of stopping stopping at definite point in weaving cycle, or moving to such point after stopping
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は緯入れ用メインノズルから射出緯入れされた
ミス緯糸を織布から除去処理する装置に関するものであ
る。
[従来の技術] ジェットルームにおいて緯入れミスとなった緯糸を織
布の織前から取り除く緯糸処理装置が特公昭56-27621号
公報、特公昭62-62167号公報及び特開昭62-177257号公
報に開示されている。
特公昭56-27621号公報の装置では織前に沿って移動す
るブローノズルの噴射作用によってミス糸を織前から引
き剥がし、経糸開口の緯入れ始端側から経糸開口内へ進
入可能な吸引パイプによってミス糸を吸引除去するよう
になっている。
特公昭62-62167号公報の装置では織布上を織前側へ摺
動してミス糸を引き剥がすフック状の押し出し部材の先
端にノズルを設け、押し出し部材がミス糸を引っ掛ける
前にこのノズルからの噴射作用によって織前からミス糸
を幾らかなりと離しておくようになっている。これによ
り押し出し部材の先端がミス糸を引っ掛け易くなる。
特開昭62-177257号公報の装置ではエア流によってミ
ス糸を織前から引き出し除去する緯糸牽引装置を緯入れ
始端側及び緯入れ末端側にそれぞれ設置し、織幅内で糸
切れ分離したミス糸を織幅の両端部からそれぞれ引き出
し除去できるようになっている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、織前上のミス糸を吸引作用によって引
き出し除去する特公昭56-27621号公報の装置ではミス糸
引き出し除去の確実性に欠ける。
又、特公昭62-62167号公報の装置ではミス糸が給糸側
に繋がっていることが前提であり、ミス糸に後続する緯
糸を手掛かりとして経糸開口内のミス糸が引き出し除去
されるようになっており、ミス糸が途中で切れている場
合にはミス糸処理は不完全となる。
特開昭62-177257号公報の装置ではミス糸が途中で切
れている場合にも織前から除去可能となっているが、緯
入れ末端側の緯糸牽引装置の吸引口が筬上にあるため、
織前上にあるミス糸の先端部をこの吸引口に導入するこ
とに失敗するおそれがある。即ち、織前からミス糸を除
去するには経糸を開口状態にする必要があるが、この開
口状態では筬が織前からかなり離れることになり、ミス
糸の先端が吸引口に達しない場合があるからである。
本考案はミス糸全体が給糸側に繋がっていない場合に
も経糸開口内からミス糸を確実に除去し得る緯糸処理装
置を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] そのために本考案では、織布の織前上のミス糸を引き
剥がすミス糸引き剥がし装置と、緯入れ用メインノズル
から射出緯入れされる緯糸の緯入れ末端側に設置された
ミス糸引き出しローラ装置と、前記ミス糸引き出しロー
ラ装置と独立して配設され、かつ該引き出しローラ装置
の把持領域へ前記ミス糸の自由端部を誘導する空気流を
生成する誘導空気流生成装置とからなり、前記ミス糸引
き出しローラ装置及び誘導空気流生成装置を機台側に配
設し、前記ミス糸引き出しローラ装置の把持領域を前記
緯入れ末端側の織前近傍かつ筬の揺動領域外に設置し、
前記ミス糸引き出しローラ装置の把持領域に誘導空気流
が発生するように前記誘導空気流生成装置の吸引パイプ
を前記把持領域に隣接して配設した。
[作用] 緯糸が緯入れ用メインノズルの手前で切断した場合に
はこの緯糸の先端が緯入れ末端を越えた所まで飛んでゆ
く。織前に残るこのようなミス糸の自由端部は誘導空気
流生成装置の吸引パイプの吸引空気流によってミス糸引
出しローラ装置の把持領域へ誘導され、引き出しローラ
装置のローラ対に把持されると共に、経糸による把持状
態から解放される開口状態のときにミス糸引き剥がし装
置によって織前から経糸開口内へ引き剥がされる。この
状態から引き出しローラ装置を作動すればミス糸が経糸
開口内から引き出し除去される。引き出しローラ装置の
把持領域が織前の近傍にあるために経糸の開閉口状態に
関係なくミス糸の先端部が引き出しローラ装置に確実に
把持され、ミス糸引き出し処理に失敗することはない。
[実施例] 以下、本考案を具体化した一実施例を第1〜10図に基
づいて説明する。
第1図に示すようにスレイ1の一端側に装着された緯
入れ用メインノズル2には巻付方式の緯糸測長貯留装置
3で測長貯留された緯糸が供給され、スレイ1上に立設
された変形筬4の緯入れ通路4a内に緯入れ用メインノズ
ル2から緯入れタイミングに同期して射出緯入れされ
る。第4図に示すように緯糸Yを巻付ける糸巻付面3aか
らの緯糸引き出しは電磁ソレノイド5により駆動される
係止ピン5aと糸巻付面3aとの交差及び離間により制御さ
れる。
緯入れ用メインノズル2から射出緯入れされた緯糸Y
は列設された複数の緯入れ用補助ノズル6のリレー噴射
作用へ受け継がれ、緯入れ末端側の所定位置(織布Wと
捨耳W1との間)に設置された第1の緯糸検出器7によっ
て設定機台回転角度範囲内での有無の検出を受ける。緯
糸検出器7からの緯糸有無検出情報は制御コンピュータ
Cに入力され、制御コンピュータCはこの緯糸有無検出
情報に基づいて織機駆動モータMの作動継続及び作動停
止のいずれかを選択する。緯入れが正常に行われた場
合、緯糸Yは変形筬4により筬打ちされて織布Wの織前
W2に織りこまれる。そして、筬打ちされた緯糸が緯入れ
用メインノズル2側の電磁カッター8により切断され、
以後の織成動作が継続される。
緯糸Yが緯糸検出器7の設置位置まで到達しない場合
には織機制御コンピュータCが織機駆動モータMの作動
停止を指令する。緯入れミス検出信号が発せられた後、
機台は1回ほど慣性で回転して停止する。緯入れミス検
出信号はスレイ1が最後退位置から織布W側へ前進する
間に発せられ、ミス糸が織布Wに筬打ちされた後、スレ
イ1がさらに往復動し、筬打ち位置直前で停止する。そ
して、制御コンピュータCは緯入れミス検出信号発信後
直ちに電磁カッター8を不作動状態とする。これにより
織前W2に織り込まれたミス糸は緯入れ用メインノズル2
側に接続維持される。
第10図のフローチャートで示すように緯糸検出器7に
よる緯入れミスを検出すると、制御コンピュータCは第
4,5図に示す緯糸処理装置9による緯糸処理を指令す
る。まず、ブローノズル10が噴射し、ミス糸に後続する
緯糸W1が導入パイプ11に吹き入れられると共に、エアガ
イド12を経て吸引パイプ13に到達する。経糸が最大開口
となる位置まで機台が逆転した後、エアシリンダ14の駆
動ロッドに取り付けられた被動ローラ14aがモータ15に
作動連結された駆動ローラ15aに圧接し、後続緯糸Y1
両ローラ14a,15a間に把持される。モータ15の作動によ
って後続緯糸Y1が引き取られ、この引き取り張力によっ
て後続緯糸Y1が緯入れ用メインノズル2上のカッター2a
によって切断分離されると共に、経糸開口内のミス糸が
引き出し除去される。
ミス糸の除去完了はエアガイド12内の投受光器からな
る緯糸検出器16による糸有検出から糸無検出に変わった
時点であり、ミス糸処理が完了したら制御コンピュータ
Cは緯糸処理装置9を初期位置に復帰して作動停止す
る。そして、織機駆動モータMを作動して織機を再起動
する。ミス糸除去が所定時間内に完了しない場合にはミ
ス糸処理失敗として警報を出す。
緯入れ末端側の緯糸検出器7のさらに外側には第2の
緯糸検出器17が設置されており、緯糸検出器17は緯入れ
領域末端(捨耳W1)から飛び出す緯糸の有無を検出す
る。両緯糸検出器7,17間にて変形筬4の背面にはブロー
ノズル18が装着されており、その噴射方向が経糸方向に
沿って織前W2側に向けられている。ブローノズル18は電
磁バルブV1を介して図示しない圧力エア供給タンクに接
続されている。
織前W2に位置付近の捨耳W1の側方には吸引パイプ19が
設置されており、その吸引口がブローノズル18の噴射方
向線上に設定されている。吸引パイプ19の吸引作用は吸
引パイプ19に接続されたブローノズル19aの噴射作用に
よって得られ、ブローノズル19aは電磁バルブV2を介し
て前記圧力エア供給タンクに接続されている。吸引パイ
プ19の吸引口内には投受光器からなる緯糸検出器19bが
設置されており、吸引パイプ19の出口の延長線上にはダ
ストボックス20が設置されている。
吸引パイプ19の一側方(捨耳W1側)にはモータ21が配
設されており、そのモータ21には駆動ローラ22がベルト
23を介して作動連結されている。吸引パイプ19の他側方
にはエアシリンダ24が緯入れ方向に向けて配設されてお
り、その駆動ロッドには被動ローラ25が支持されてい
る。駆動ローラ22と被動ローラ25とはブローノズル18の
噴射口と吸引パイプ19の吸引口との間の領域を挟む位置
かつ変形筬4の揺動領域外に設定されており、エアシリ
ンダ24の突出動作によって被動ローラ25が前記領域を横
切って駆動ローラ22に圧接する。又、駆動ローラ22は織
前W2の近傍に配置されており、両ローラ22,25による把
持領域が織前W2の近傍かつ変形筬4の揺動領域外とな
る。エアシリンダ24は電磁バルブV3を介して前記圧力エ
ア供給タンクに接続されている。
織前W2近傍の織布Wの両端部及び捨耳W1を案内する横
縮み防止用のテンプル装置26,27の一方のテンプル装置2
7の直上にはブローノズル28が設置されており、その噴
射方向が織前W2上を指向するように設定されている。ブ
ローノズル28の隣にはエアシリンダ29が設置されてお
り、その駆動ロッドには引き剥がしフック29aが取り付
けられている。引き剥がしフック29aの先端はエアシリ
ンダ29の突出動作によって織前W2を擦過するようになっ
ている。ブローノズル28及びエアシリンダ29は電磁バル
ブV4,V5を介して前記圧力エア供給タンクに接続されて
いる。
電磁バルブV1〜V5は制御コンピュータCの制御を受け、
制御コンピュータCは緯糸検出器17,19bからの緯糸検出
情報及び機台回転角度位置検出用のロータリエンコーダ
31からの検出情報に基づいて電磁バルブV1〜V5の励消磁
を指令する。
緯糸が緯入れ用メインノズル1の手前で切断し、この
切断緯糸(ミス糸)Y2が緯糸検出器17によって検出され
ると共に、織前W2に打ちこまれた場合、制御コンピュー
タCは第10図のフローチャートで示すミス糸除去処理を
遂行する。織前W2に打ちこまれたミス糸Y2の先端部は捨
耳W1用の経糸の把持作用から外れてフリー状態にある。
緯糸検出器17による緯糸有検出が生じると、制御コン
ピュータCは織機駆動モータMの作動停止を指令すると
共に、電磁バルブV2の励磁を指令する。これにより織機
が停止すると共に、吸引パイプ19が吸引作動する。続い
て電磁バルブV1が所定時間励磁し、ブローノズル18が所
定時間噴射する。これにより吸引パイプ19の吸引口とブ
ローノズル18の噴射口との間の領域には誘導空気流が生
じ、第6図に示すようにフリー状態にあるミス糸Y2の先
端部Y3が誘導空気流によって吸引パイプ19内に誘導吸引
される。
ブローノズル18が所定時間噴射した後、経糸が最大開
口となる位置まで織機が逆転して停止し、緯糸処理装置
9の処理動作が遂行される。この処理動作は織幅内で緯
糸が吹き切れした場合、即ち緯糸が緯入れ用メインノズ
ル2に繋がっている場合に対処するためである。
緯糸処理装置9の処理動作遂行後、制御コンピュータ
Cは緯糸検出器19bからのミス糸有情報に基づいて電磁
バルブV5を励磁する。これによりエアシリンダ29が突出
作動し、第7図に示すようにミス糸Y2の自由端部Y3が駆
動ローラ22と被動ローラ25とによって圧接把持される。
緯糸検出器19bからの緯糸有情報が所定時間内に得ら
れない場合には制御コンピュータCは第4,5図に示す糸
通し装置32の処理動作遂行を指令する。糸通し装置32に
は緯糸処理装置9が含まれる。
緯糸が緯入れ用メインノズル2の手前で切断するとい
う給糸ミスがあると、緯糸チーズ33上の新たな緯糸がブ
ローノズル34の噴射作用によって引き出され、収束管35
の収束作用によって緯糸測長貯留装置3内へ導入され
る。緯糸測長貯留装置3内へ導入された緯糸はブローノ
ズル36の噴射作用によって糸巻付管3bから吹き出し、ブ
ローノズル37の噴射作用及び収束管38の収束作用によっ
てブローノズル39と吸引管40との間の空気流領域に案内
される。第8図に示すように新たな緯糸Y4はブローノズ
ル39と吸引管40との間の空気流によって吸引管40に吸引
把持される。吸引管40に吸引把持されている緯糸Y4はカ
ッター41によって切り揃えられると共に、モータ42によ
って第8図の実線位置と鎖線位置との間で往復回動され
る引っ掛けレバー42aによって緯入れ用メインノズル2
の入口近傍に引っ掛け配置される。緯入れ用メインノズ
ル2の入口近傍に配置された緯糸Y4は緯入れ用メインノ
ズル2の噴射作用によって緯入れ用メインノズル2内へ
吸引導入されると共に、射出され、ブローノズル10の噴
射作用によって導入パイプ11へ吹き入れられる。この
後、前記と同様に緯糸処理装置9の処理動作によって緯
糸Y4がカッター2aによって切り揃えられ、糸通し装置32
による糸通し処理が完了する。
ミス糸Y2の自由端部Y3がローラ対22,25によって把持
された後、電磁バルブV4が所定時間励磁し、ブローノズ
ル28が所定時間噴射する。この噴射エアは織前W2上のミ
ス糸Y2吹き当たり、この噴射作用によってミス糸Y2が織
前W2から経糸開口内側へ幾らかなりとも引き離される。
ブローノズル28の噴射後、電磁バルブV5が励磁し、エ
アシリンダ29が突出作動する。これにより引き剥がしフ
ック29aの先端が織前W2を擦過し、ブローノズル28の噴
射作用によって織前W2から経糸開口内側へ若干引き離れ
ているミス糸Y2がフック29aによって引っ掛けられて経
糸開口内へ引き剥がされる。ミス糸Y2が噴射作用によっ
て織前W2から幾分引き離れているため、引き剥がしフッ
ク29aの引っ掛け作用は確実である。
引き剥がしフック29aが突出した後、モータ21が作動
し、ローラ対22,25が回転する。これによりローラ対22,
25間に圧接把持されているミス糸Y2が吸引パイプ19に向
けて引き取られてゆき、経糸開口内のミス糸Y2が全て吸
引パイプ19内へ吸引導入されてダストボックス20へ排出
される。
全てのミス糸Y2がローラ対22,25間を通過すると、緯
糸検出器19bが糸無情報を制御コンピュータCに送り、
制御コンピュータCはこの情報に基づいてモータ21の作
動停止、電磁バルブV5,V3,V2の消磁を指令する。これに
より引き離しフック29aが退避位置に待機すると共に、
ローラ対22,25が離間し、吸引パイプ19の吸引作用が停
止する。
この後、糸通し装置32が前記と同様に作動し、糸通し
が行われる。糸通し装置32の糸通し処理の成功あるいは
失敗はエアガイド12内の緯糸検出器16の糸有無検出情報
に基づいて把握され、緯入れ末端側のミス糸処理及び給
糸側の糸通し処理に成功すれば織機が起動し、ミス糸処
理あるいは糸通し処理に失敗すれば警報が行われる。
緯入れ末端側のミス糸処理ではローラ対22,25の把持
領域を織前W2の近傍に設定したことによってローラ対2
2,25の把持領域に到達し得るミス糸Y2の自由端部Y3の長
さは非常に小さくなる。従って、第2の緯糸検出器17の
設置位置を第1の緯糸検出器7に近づけて給糸ミスある
いは吹き切れによる緯入れミスの処理可能範囲を拡げる
ことができ、ミス糸処理の成功率が非常に高くなる。
本考案は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば第11図に示すように引き剥がしフック29aを
織布Wの下方に配置したり、第12,13図に示すように被
動ローラ25の往復動に合わせて吸引パイプ43の吸引口43
aがローラ対22,25の把持領域に対して進入及び離間する
ようにした実施例も可能である。吸引パイプ43の側方に
は切り換えレバー44が支軸45に回動可能に支持されてお
り、エアシリンダ24の出没動作によって往復回動する。
吸引口43aは吸引パイプ43に対してスライド可能に嵌合
されており、支軸45を中心とした切り換えレバー44の往
復回動によってローラ対22、25の把持領域に対して進入
及び離間する。被動ローラ25が第12図の退避位置にある
場合には吸引口43aがローラ対22,25の把持領域上にあ
り、第13図に示すように被動ローラ25が駆動ローラ22に
圧接した状態では吸引口43aがローラ対22,25の把持領域
から離間する。従って、ミス糸Y2の自由端部Y3を吸引す
る際には吸引口43aを織前W2に可及的に近づけることが
でき、自由端部Y3の吸引及び機械的把持が一層確実にな
る。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案は、引き出しローラ装置の
把持領域へミス糸の自由端部を誘導空気流生成装置の吸
引パイプの吸引空気流によって誘導すると共に、織布の
織前上のミス糸を引き剥がし装置によって織前から引き
剥がすようにし、引き出しローラ装置の把持領域を前記
緯入れ末端側の織前近傍かつ筬の揺動領域外に設置し、
前記ミス糸引き出しローラ装置の把持領域に誘導空気流
が発生するように前記誘導空気流生成装置の吸引パイプ
を前記把持領域に隣接して配設したので、次のような効
果がある。即ち、引き出しローラ装置の把持領域に誘導
可能なミス糸の自由端部の長さが短くなり、これにより
給糸ミスあるいは吹き切れによって緯入れ末端領域を飛
び出してしまうミス糸を確実に処理可能なミス対象範囲
を拡げ得るという優れた効果を奏する。
また、本考案は、誘導空気流生成装置のブローノズル
をスレイ上に配設した場合には、ブローノズルから噴射
される吹き出し空気流によってミス糸の自由端部を引き
出しローラ装置の把持領域へ確実に誘導することがで
き、ミス糸をより確実に処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1〜10図は本考案を具体化した一実施例を示し、第1
図は緯入れ装置付近の平断面図、第2図は第1図のA−
A線拡大断面図、第3図は第1図のB−B線拡大断面
図、第4図は緯糸処理装置及び糸通し装置の正断面図、
第5図は同じく平断面図、第6図はミス糸吸引把持状態
を示す平断面図、第7図はミス糸引き剥がし状態を示す
平断面図、第8図は糸通し装置の動作状態を示す正断面
図、第9図は糸通し状態を示す正断面図、第10図
(a),(b)はミス糸処理プログラムを表すフローチ
ャート、第11図は引き剥がし装置の別例を示す要部側面
図、第12,13図は別例を示し、第12図はローラ対離間状
態を示す要部平断面図、第13図はローラ対圧接状態を示
す要部平断面図である。 誘導空気流生成装置を構成するブローノズル18及び吸引
パイプ19、引き出しローラ装置を構成する駆動ローラ22
及び被動ローラ25、引き剥がし装置を構成するブローノ
ズル28及び引き剥がしフック29a。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布の織前上のミス糸を引き剥がすミス糸
    引き剥がし装置と、 緯入れ用メインノズルから射出緯入れされる緯糸の緯入
    れ末端側に設置されたミス糸引き出しローラ装置と、 前記ミス糸引き出しローラ装置と独立して配設され、か
    つ該ミス糸引き出しローラ装置の把持領域へ前記ミス糸
    の自由端部を誘導する空気流を生成する誘導空気流生成
    装置とからなり、 前記ミス糸引き出しローラ装置及び誘導空気流生成装置
    を機台側に配設し、前記ミス糸引き出しローラ装置の把
    持領域を前記緯入れ末端側の織前近傍かつ筬の揺動領域
    外に設置し、前記ミス糸引き出しローラ装置の把持領域
    に誘導空気流が発生するように前記誘導空気流生成装置
    の吸引パイプを前記把持領域に隣接して配設したジェッ
    トルームにおける緯糸処理装置。
  2. 【請求項2】前記誘導空気流生成装置のブローノズルと
    吸引パイプにより構成し、前記ブローノズルを筬を支持
    するスレイ上に、前記吸引パイプを機台側にそれぞれ配
    設した請求項1に記載のジェットルームにおける緯糸処
    理装置。
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