JP3094643B2 - ジェットルームにおける緯糸処理方法 - Google Patents

ジェットルームにおける緯糸処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緯糸測長貯留装置によ
って測長貯留された緯糸を緯入れ用メインノズルの噴射
作用によって緯入れし、緯入れ用メインノズルの噴射軸
線と交差する噴射作用によって緯糸を経糸開口外へ逸ら
して緯入れを阻止する機能を備えたジェットルームにお
ける緯糸処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジェットルームにおいて緯入れミスした
ミス糸は機台停止直前に筬打ちされて織布に織りこまれ
る。このミス糸を除去処理する装置が特開昭63−28
2342号公報、特開昭64−26760号公報及び特
開昭64−77647号公報に開示されている。これら
各従来装置ではいずれも、緯入れミス発生に伴う機台停
止の際に後続する緯糸が緯入れ用メインノズルから吹き
出される際に、緯入れ用メインノズルの噴射軸線と交差
する緯入れ阻止ノズルの噴射作用によって経糸開口外へ
逸らされる。このとき、ミス糸は緯入れ毎に緯入れ用メ
インノズルから緯糸を切断分離するカッターの切断作用
を受けないようになっており、ミス糸と後続緯糸とは繋
がっている。後続緯糸は緯入れ用メインノズルの噴射軸
線と交差する噴射作用によって吸引パイプ内へ吹き入れ
られ、緯糸を把持する引き取りローラを備えた緯糸引き
取り装置によって引き取られる。この引き取り作用に伴
って織布の織前に織りこまれたミス糸が経糸開口外へ引
き出し除去されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】緯入れ阻止時の緯糸測
長貯留装置からの緯糸引き出しは緯入れ用メインノズル
の緯入れ用噴射あるいは糸抜け防止用の微噴射によって
行われる。従って、緯入れ用メインノズルの噴射によっ
て緯入れ用メインノズルの噴射口から射出される後続緯
糸が緯入れ阻止ノズルの噴射作用へ受け渡されることに
なるが、この受け渡しがうまくいかないと後続緯糸が絡
み合ってしまうおそれがある。後続緯糸が絡み合ってし
まうと前記緯糸引き取り装置の把持領域まで後続緯糸が
到達しなくなり、後続緯糸の引き取りができなくなる。
後続緯糸を引き取れなければミス糸の除去ができない。
【0004】本発明は、緯入れ用メインノズルの噴射軸
線と交差する緯入れ阻止用噴射作用によって緯糸を経糸
開口外へ逸らして緯入れを阻止する作用を確実に行なう
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
緯入れ阻止の際には緯糸測長貯留装置から引き出される
緯糸の引き出しを少なくとも2段階に分けて行なうよう
にした。
【0006】
【作用】緯入れ阻止を行なうときに緯糸測長貯留装置か
ら引き出される緯糸の全長のうち、まず一部のみが引き
出される。従って、緯糸の全長のうちの一部のみが緯入
れ阻止用噴射作用に受け渡される。この部分長に相当す
る緯糸が緯入れ阻止用噴射作用に受け渡され、緯入れ阻
止用噴射作用が緯糸を経糸開口外へ逸らす。この部分長
は絡み合いをもたらさない範囲内に設定される。緯糸が
経糸開口外へ逸らされた後、残りの緯糸全部あるいは一
部が引き出され、緯入れ阻止用噴射に受け渡される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1、
図2及び図4〜図9に基づいて説明する。
【0008】1は公知の巻付方式の緯糸測長貯留装置で
ある。緯糸チーズ2から供給される緯糸は糸巻付面1a
の回りを回転する糸巻付管1bに通され、糸巻付面1a
上に巻付貯留される。糸巻付管1aは機台モータ3とは
別の巻付モータ4により回転駆動される。
【0009】緯糸測長貯留装置1のカバー1cには第1
の電磁ソレノイド5が取り付けられている。糸巻付面1
a上に巻付貯留された緯糸は第1の電磁ソレノイド5に
よって駆動される第1係止ピン5aの出没によって糸巻
付面1aからの引出しを制御される。糸巻付面1aの近
傍には反射式光電センサ型の緯糸解舒検出器6が設置さ
れている。この解舒検出信号は制御コンピュータCに送
られ、制御コンピュータCは緯糸解舒検出器6からの緯
糸解舒情報及び機台回転角度検出用のロータリエンコー
ダ7からの機台回転角度情報に基づいて第1の電磁ソレ
ノイド5の励消磁を制御する。この励消磁制御によって
糸巻付面1aと第1係止ピン5aとの係合及び糸巻付面
1aからの係止ピン5aの離間が行われ、糸巻付面1a
からの巻付緯糸の引出し解舒及び解舒阻止が行われる。
【0010】カバー1cには第2の電磁ソレノイド22
が位置調整可能に取り付けられている。第2の電磁ソレ
ノイド22によって駆動される第2係止ピン22aは糸
巻付面1aと接離する。第2係止ピン22aは常には糸
巻付面1aから離間している。図2に示すように第2係
止ピン22aは第1係止ピン5aに対して糸巻付面1a
の周方向に角度θだけずらされている。又、図1に示す
ように第2係止ピン22aは第1係止ピン5aに対して
糸巻付面1aの前側へずらされている。
【0011】糸巻付面1a上の巻付緯糸は緯入れ用メイ
ンノズル8の噴射作用によって経糸Tの開口内へ緯入れ
される。緯入れ用メインノズル8には緯入れ用エア供給
管路9と微風用エア供給管路10とが並列接続されてお
り、緯入れ用エアの供給及び停止は電磁バルブV1 の励
消磁制御によって行われる。微風用エアは常時緯入れ用
メインノズル8に供給されており、この微風用エア噴射
作用によって緯糸Yの糸先の姿勢が整えられる。
【0012】緯入れ末端側には緯糸検出器11が設置さ
れており、緯入れが正常に行われた場合には緯糸Yの先
端は緯糸検出器11の設置位置まで到達する。制御コン
ピュータCは緯糸検出器11が緯入れ1サイクル中の所
定期間内に緯糸を検出しない場合には緯入れ異常と判断
し、電磁バルブV1 、電磁カッター12及び電磁ソレノ
イド5の励消磁制御を停止するとともに、機台モータ3
及び巻付モータ4の作動を停止する。
【0013】緯入れ用メインノズル8の直下には緯入れ
阻止ノズル13が設置されており、直上には緯糸導入ダ
クト14が対向設置されている。緯糸導入ダクト14の
出口の後方には吸引パイプ15が設置されており、吸引
パイプ15の出口側が図示しないダストボックスに向け
て湾曲されているとともに、この湾曲部にはブローノズ
ル16が接続されている。
【0014】緯入れ用メインノズル8、ブローノズル1
3、緯糸導入ダクト14、及び吸引パイプ15はいずれ
もスレイ上に装着されており、スレイの揺動に伴って一
体的に揺動する。これら各部材8,13,14,15の
揺動領域の後方には緯糸引き取りモータ17が設置され
ており、その上方にはエアシリンダ18が設置されてい
る。緯糸引き取りモータ17には駆動ローラ19が作動
連結されており、エアシリンダ18の駆動ロッドには被
動ローラ20が取付られている。被動ローラ20はエア
シリンダ18の突出動作によって駆動ローラ19に圧接
される。
【0015】エアシリンダ18の駆動ロッドにはリミッ
トスイッチ型の緯糸検出器21が取り付けられている。
緯糸検出器21の検知針21aはエアシリンダ18の突
出動作に伴って緯糸導入ダクト14と吸引パイプ15と
の間の領域を掃過する。
【0016】ブローノズル13及び16はいずれも2方
弁型の電磁バルブV2 ,V3 を介して図示しない圧力エ
ア供給タンクに接続されている。又、エアシリンダ18
は3方弁型の電磁バルブV4 を介して前記圧力エア供給
タンクに接続されている。
【0017】緯入れ用メインノズル8の噴射口と緯糸導
入ダクト14の入口との間には電磁カッター24が配設
されている。第2の電磁ソレノイド22、電磁カッター
24、電磁バルブV2 〜V4 及び緯糸引き取りモータ1
7はモータ3,4、第1の電磁ソレノイド5、電磁カッ
ター12及び電磁バルブV1 とともに制御コンピュータ
Cの指令制御を受ける。図7〜図9は緯入れミス発生時
の緯糸処理プログラムを表すフローチャートであり、制
御コンピュータCはこのプログラムに従って緯糸処理を
遂行する。
【0018】緯入れミス発生が検出されると、制御コン
ピュータCは電磁バルブV1 の励消磁制御及び電磁カッ
ター12の開閉制御を停止し、同時に電磁バルブV2
3の励磁を指令する。電磁バルブV2 の励磁により緯
入れ阻止ノズル13が噴射し、電磁バルブV3 の励磁に
よりブローノズル16が噴射する。緯入れ阻止ノズル1
3の噴射により緯入れ阻止ノズル13と緯糸導入ダクト
14との間には緯入れ用メインノズル8の噴射軸線と交
差する緯入れ阻止空気流が発生し、ブローノズル16の
噴射により吸引パイプ15内には吸引空気流が生じる。
【0019】緯入れミス発生後、機台が停止するまでの
慣性運転中に、第2の電磁ソレノイド22が励磁し、第
2係止ピン22aが糸巻付面1aに係合する。第2係止
ピン22aが糸巻付面1aに係合した後、電磁ソレノイ
ド5が励磁し、第1係止ピン5aが糸巻付面1aから離
間する。第1係止ピン5aにより引き出し解舒を阻止さ
れていた緯糸Y2 (ミス糸Y1 に後続する緯糸)は電磁
ソレノイド5の励磁により引き出し解舒可能となり、緯
入れ用メインノズル13の微噴射によって糸巻付面1a
から引き出し解舒される。
【0020】第2係止ピン22aは糸巻付面1aに係合
しており、図4に示すように糸巻付面1aから引き出し
解舒される後続緯糸Y2 は第2係止ピン22aによって
引き出し解舒を阻止される。即ち、第2係止ピン22a
によって引き出し阻止されるまで糸巻付面1aから引き
出し解舒される後続緯糸量は糸巻付面1a上の1巻の略
θ/2πである。後続緯糸Y2 が糸巻付面1aから引き
出されると、この引き出し長さに相当する後続緯糸Y2
の始端部Y21が緯入れ用メインノズル13の微噴射によ
って緯入れ用メインノズル13から射出される。緯入れ
用メインノズル13から射出された後続緯糸Y2 の始端
部Y21は緯入れ阻止ノズル13の噴射作用へ受け渡さ
れ、図4に示すように緯糸導入ダクト14へ吹き入れら
れる。
【0021】機台モータ3の作動、電磁ソレノイド5の
励消磁制御及び巻付モータ4の作動の各停止指令は電磁
バルブV2 の励磁指令と略同時に行われ、機台は筬打ち
直前のクランク角位置で停止する。ミス糸Y1 は図4に
示すように織布Wの織前に織りこまれる。
【0022】機台停止後、機台モータ3が所定量スロー
逆転し、経糸Tが最大開口する。この最大開口形成状態
ではスレイが最後退位置に後退するクランク角位置であ
り、緯糸導入ダクト14と吸引パイプ15との間の領域
がローラ19,20の把持領域に重なる。
【0023】機台停止後、即ち第1係止ピン5aが糸巻
付面1aに係合してから所定時間t経過後、経糸の最大
開口時に第2の電磁ソレノイド22が消磁し、第2係止
ピン22aが糸巻付面1aから離間する。第2係止ピン
22aが糸巻付面1aから離間することにより糸巻付面
1a上の後続緯糸Y2 が第2係止ピン22aの係止作用
から解放され、緯入れ用メインノズル8の微噴射及び緯
入れ阻止ノズル13の緯入れ阻止噴射によって緯糸導入
ダクト14へ吹き入れられる。
【0024】緯糸解舒検出器6は後続緯糸Y2 の引き出
し解舒を検出しており、この引き出し解舒検出数が所定
数nに達すると第1の電磁ソレノイド5が消磁し、第1
係止ピン5aが糸巻付面1aに係合する。この係合によ
り後続緯糸Y2 の引き出し解舒が阻止され、糸巻付面1
a上のn巻(1ピック分の長さ又はそれより短い長さか
長い長さに設定される)の後続緯糸Y2 が緯糸導入ダク
ト14へ吹き入れられる。この後続緯糸Y2 はローラ1
9,20の把持領域を通過して吸引パイプ15内に到達
する。
【0025】緯糸導入ダクト14及び吸引パイプ15側
という経糸開口外の領域へ後続緯糸Y2 が放出された
後、電磁バルブV4 が励磁する。電磁バルブV4 の励磁
によりエアシリンダ18が突出動作し、図5に示すよう
に被動ローラ20が駆動ローラ19に圧接する。この圧
接により後続緯糸Y2 がローラ19,20間に挟持され
る。
【0026】吸引パイプ15内の後続緯糸Y2 にはブロ
ーノズル16の噴射が作用しており、ローラ19,20
と吸引パイプ15との間の後続緯糸Y2 には張力が付与
されている。緯糸検出器21の検知針21aは張力を付
与された後続緯糸Y2 に当接し、緯糸検出器21がON
する。緯糸検出器21がONすると、電磁バルブV2
消磁し、緯入れ阻止ノズル13が噴射停止する。又、巻
付モータ4が所定量作動し、糸巻付管1bが所定量回転
する。この所定量回転により糸巻付面1a上には緯糸が
所定量予備巻される。予備巻後、図6に示すように電磁
カッター24が作動し、後続緯糸Y2 が緯入れ用メイン
ノズル8の噴射口と緯糸導入ダクト14の入口との間で
切断分離される。
【0027】緯糸検出器21が糸有を検出しなかった場
合には、電磁バルブV2 ,V3 ,V 4 が消磁し、緯入れ
阻止ノズル13及びブローノズル16が噴射停止すると
共に、ローラ19,20が離間する。そして、警報装置
25が作動する。
【0028】緯糸検出器21が糸有を検出しない理由と
しては後続緯糸Y2 が絡み合って吸引パイプ15まで到
達しない場合である。糸巻付面1a上の巻付緯糸の巻付
貯留状態、(毛羽の長短による糸同士の付着性、糸巻付
面1aに対する滑り性等の引き出し解舒に影響を与え
る)緯糸種類、緯入れ用メインノズル8における微噴射
圧、緯入れ阻止ノズル13の噴射口と緯糸との位置関
係、緯入れ阻止ノズル13の噴射圧等は緯入れ用メイン
ノズル8の微噴射から緯入れ阻止ノズル13の緯入れ阻
止噴射への後続緯糸Y2 の受け渡しに影響を与える。こ
の影響の結果として緯入れ阻止初期の後に微噴射で射出
される後続緯糸部位が緯入れ阻止初期に微噴射で射出さ
れる後続緯糸部位に追いついてしまうことがある。この
ような追いつき状態は例えば1ピック分(糸巻付面1a
上の3〜4巻分の長さ)の後続緯糸Y 2 を連続的に微噴
射で射出して緯入れ阻止噴射へ受け渡そうとする場合に
生じる。このような状態になると後続緯糸Y2 が絡み合
ってしまい、後続緯糸Y2 が吸引パイプ15まで到達で
きない。
【0029】しかしながら、本実施例では1ピック分の
後続緯糸Y2 の緯入れ阻止を2段階に分け、まず後続緯
糸Y2 の全長の一部である始端部Y21のみを緯糸導入ダ
クト14又は吸引パイプ15側という経糸開口外の領域
へ逸らしている。始端部Y21は慣性運転中に緯糸が張り
切れない長さで、緯糸導入ダクト14又は吸引パイプ1
5内へある程度吹き入れるのに必要な長さ、かつ絡み合
わない長さに設定されており、始端部Y21は緯糸導入ダ
クト14内で緯入れ阻止ノズル13の噴射作用を受け
る。この噴射作用によって緯糸導入ダクト14から第2
係止ピン22aに到る後続緯糸部位には張力が付与さ
れ、緯糸導入ダクト14と第2係止ピン22aとの間の
後続緯糸Y2 は張りきった状態になる。第2係止ピン2
2aはこの張りきり状態のもとに後続緯糸Y2 を解放す
る。従って、始端部Y21以後の後続緯糸Y2 は緯入れ用
メインノズル8の微噴射から緯入れ阻止ノズル13の緯
入れ阻止噴射へ絡み合うことなく受け渡され、後続緯糸
2 がローラ19,20の把持領域へ確実に到達する。
【0030】電磁カッター24の作動後、緯糸引き取り
モータ17が作動する。緯入れ用メインノズル8から切
断分離された後続緯糸Y2 は緯糸引き取りモータ17の
作動により吸引パイプ15側へ引き取られてゆく。この
引き取り作用によってミス糸Y1 も経糸開口内から引き
出されてゆく。全てのミス糸Y1 がローラ19,20の
把持領域を通過すると緯糸検出器21がOFFする。制
御コンピュータCはこの糸無検出に基づいて緯糸引き取
りモータ17の作動停止、電磁バルブV4 ,V 3 の消磁
を指令する。ローラ19,20の離間及びブローノズル
16の噴射停止の後、制御コンピュータCは機台モータ
3を所定量スロー逆転し、機台が製織開始となるクラン
ク角位置まで逆転する。
【0031】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図3に示すように第3の電磁ソレ
ノイド23を設置し、電磁ソレノイド23によって駆動
される第3係止ピン23aを常には糸巻付面1aから離
間しておくようにした実施例も可能である。第2係止ピ
ン22aが糸巻付面1aから離間する前に第3係止ピン
23aを糸巻付面1aに係合しておくことによって緯糸
測長貯留装置1からの緯糸の引き出し解舒が3段階とな
り、緯入れ阻止された後続緯糸Y2 の絡み合い防止が一
層確実となる。
【0032】緯糸測長貯留装置1からの緯糸の引き出し
解舒を3段階以上とするのは第1実施例でも可能であ
り、この場合には糸巻付面1aに対する第1係止ピン5
a及び第2係止ピン22aの接離を適宜組み合わせれば
よい。
【0033】又、第1係止ピン5aのみでも1巻分ごと
の段階的引き出し解舒が可能である。さらに本発明は、
緯入れ用メインノズルの噴射軸線と交差する噴射作用に
よって緯糸を経糸開口外へ逸らして緯入れを阻止する機
能を備えた給糸処理装置(緯糸チーズの消費あるいは緯
糸切れに伴う緯入れ用メインノズルへの糸通しを行なう
装置)にも適用可能である。
【0034】また、後続緯糸Y2 の段階的引き出し時期
は前記実施例のように、機台の慣性運動中に第1回目を
行い、機台が停止し、逆転後の最大開口時に第2回目を
行うものに限らず、例えば次のように種々の時期に組み
合わせることが可能である。
【0035】慣性運転中に第2回目以降の引き出しも
行うこと。 慣性運転中に第1回目を、機台逆転後の逆転動作中に
第2回目を、逆転後の最大開口時又はそれ以降に第3回
目の引き出しを行うこと。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、緯入れ阻
止の際には緯糸測長貯留装置から引き出される緯糸の引
き出しを少なくとも2段階に分けて行なうようにしたの
で、緯入れ阻止される緯糸が絡み合うことなく経糸開口
外へ逸らされ、ミス糸処理あるいは給糸処理を良好に行
ない得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 緯糸処理装置とその制御回路との組合せ図で
ある。
【図2】 緯糸測長貯留装置の正面図である。
【図3】 別例の緯糸測長貯留装置の正面図である。
【図4】 後続緯糸の始端部を緯糸導入ダクトへ吹き入
れた状態を示す組合せ図である。
【図5】 後続緯糸の残りを緯糸導入ダクトへ吹き入れ
た状態を示す組合せ図である。
【図6】 後続緯糸を緯入れ用メインノズルから切断分
離した状態を示す組合せ図である。
【図7】 緯糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図8】 緯糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図9】 緯糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…緯糸測長貯留装置、5a…第1係止ピン、8…緯入
れ用メインノズル、13…緯入れ阻止ノズル、14…緯
糸導入ダクト、22a…第2係止ピン、C…制御コンピ
ュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 51/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸測長貯留装置によって測長貯留された
    緯糸を緯入れ用メインノズルの噴射作用によって緯入れ
    し、機台停止信号の発生後、緯入れ用メインノズルの噴
    射軸線と交差する噴射作用によって緯糸を経糸開口外へ
    逸らして緯入れを阻止する機能を備えたジェットルーム
    において、緯入れ阻止の際には緯糸測長貯留装置から引
    き出される緯糸の引き出しを少なくとも2段階に分けて
    行なうジェットルームにおける緯糸処理方法。
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