JP2761921B2 - 空気噴射式織機の緯入れ制御装置 - Google Patents

空気噴射式織機の緯入れ制御装置

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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、空気噴射式織機の緯入れ制御装置に関す
る。
〈従来の技術〉 従来、空気噴射式織機においては、例えばドラム式の
緯糸測長貯留装置(以下フィーダという)により緯糸を
測長貯留し、緯入れ時にフィーダでの緯糸の係止を解除
して、それ以前から開始される緯入れノズルの空気噴射
により緯糸を引出しつつ緯入れを行っている(特開昭61
-275444号公報参照)。
ところで、緯入れミスによるキズ糸処理等のため、織
機が停止した場合に、緯入れノズルより、緯入れ時に比
べ低圧・小流量のソフトエアと呼ばれる微弱空気を噴射
して、フィーダから緯入れノズルに引通されている緯糸
の先端部を空気流に乗せて保持し、織機停止中のノズル
抜けを防止するようにしたものがある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、織機の停止時間が長時間に及ぶと、ソ
フトエアが緯糸の撚りを戻す方向に作用し、特にフィー
ダから先の緯入れノズル側の緯糸は拘束されていないた
め、撚りの戻りや、更に糸細りを生じてしまう。そし
て、この状態で再始動がなされると、最初の1ピック目
にこの撚りの戻り等を生じた部分が緯入れされて織布に
疵が発生するという問題点があった。
また、多色織機の緯糸自由交換方式のものでは、緯糸
毎に緯入れノズルが設けられ、かなりの時間、緯入れが
休止される緯入れノズルもあることから、かかる緯入れ
ノズルの緯糸についても、同様の問題点を生じる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、緯入れノ
ズルの緯入れ休止中における緯糸の撚りの戻り等による
再始動時の織疵の発生を防止できるようにすることを目
的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本発明は、緯入れノズルの緯入れ休止中、
当該緯入れノズルから微弱空気を噴射して、緯糸を保持
するようにした空気噴射式織機において、休止後の前記
ノズルからの最初の緯入れ時に、1ピック分以上緯入れ
させる緯入れ長可変手段を設ける構成とする。
〈作用〉 上記の構成においては、織機の停止等により緯入れノ
ズルの緯入れ休止時間が長時間に及んで休止後に最初に
緯入れされるべき緯糸の先端側部分に撚りの戻り等を生
じても、最初の緯入れ時に、1ピック分以上、すなわち
撚りの戻り等を生じる範囲の長さ余分に緯入れすること
により、撚りの戻り等を生じた部分は反緯入れ側の捨て
糸とすることができる。これにより、織疵の発生を防止
できる。
〈実施例〉 以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、給糸体1からの緯糸2は、フィーダ
3に導かれている。
フィーダ3は、モータ4により回転駆動される回転軸
5と、この回転軸5に相対回転自在に支持されて静止状
態に保持されたドラム6と、電磁アクチュエータ7によ
り駆動されてドラム6の先端側周面の穴に突入・退出す
る係止体8と、回転軸5に取付けられてこれと一体に回
転し緯糸を案内しつつドラム6に巻付ける巻付けガイド
9とを備える。
フィーダ3からの緯糸はガイド10を経て緯入れノズル
(主ノズル)11に導かれている。緯入れノズル11には、
緯入れ用空気のタンク12から高圧空気がバルブ13を介し
て導かれるようになっていると共に、ソフトエア用のタ
ンク14から低圧空気がバルブ15を介して導かれるように
なっている。
緯糸の緯入れ経路にはこれに沿って所定の間隔で複数
の補助ノズル16が設けられている。そして、この例では
3つのグループに分けられ、各グループの補助ノズル16
には、タンク17から圧力空気が各バルブ18A,18B,18Cを
介して導かれるようになっている。
モータ4,電磁アクチュエータ7,バルブ13,15及びバル
ブ18A,18B,18Cは、マイクロコンピュータ内蔵の制御装
置(コントローラ)20により駆動される。
この制御装置20には、織機の操作盤21から信号が入力
されると共に、各種のセンサから信号が入力されてい
る。
前記各種のセンサとしては、アングルセンサ22が設け
られていて、織機主軸角度に対応した信号を出力する。
また、モータ4にロータリーエンコーダ23が付設され
ていて、モータ4したがって巻付けガイド9の回転量に
対応した信号を出力する。
さらに、ドラム6の先端側に光電式の解舒センサ24が
設けられていて、緯入れ時にドラム6回りを巻戻される
緯糸の解舒数に対応した信号を出力する。
次に作用を説明する。
モータ4の回転により巻付けガイド9がドラム6回り
を回転し、緯糸をドラム6に巻付けて測長貯留する。こ
こで、ドラム6上の初期の巻量を一定にして、これを記
憶させておき、これに対し、ロータリーエンコーダ23に
より検出される巻付けガイド9の回転数を逐次加算し、
また解舒センサ24により検出される解舒数を逐次減算し
ていくことにより、ドラム6上の巻量を知ることがでる
から、ドラム6上に常に一定の巻量(例えば10〜15ピッ
ク分)以上が確保されるように、制御装置20によりモー
タ4の回転・停止が制御される。
緯入れに際しては、制御装置20により先ずバルブ13が
開弁して緯入れノズル11からの空気噴射が開始され、所
定の先行噴射がなされた後、電磁アクチュエータ7が作
動して係止体8が退出し、これにより緯糸に対する係止
が解除され、緯入れノズル11での噴射空気により緯糸が
引出されて緯入れが開始される。このとき、ドラム6上
の緯糸はとドラム6回りを巻戻されつつ引出される。
また、制御装置20は緯糸の先端部の進行に伴って、次
々とリレー式にバルブ18A,18B,18Cを開弁させる。これ
により、緯入れノズル11により射出された緯糸の先端部
は、補助ノズル14により吹き送られて緯入れが行われ
る。
緯入れ中は、ドラム6からの緯糸の解舒数を解舒セン
サ24により監視しており、緯入れ長をP巻とすると、解
舒センサ24からの信号発生数がPとなったところで、制
御装置20により電磁アクチュエータ7が作動して係止体
8が突入し、これによりP巻解舒されたところで緯糸が
係止体8に係止されて、緯入れが終了する。
緯入れされた緯糸は筬により筬打された後、緯入れ側
ではすぐさまカッターにより切断される。反緯入れ側で
は数ピック後に織縁と糸端捕捉糸との間でカッターによ
り切断され、捨て糸の部分は糸端捕捉糸に絡め取られた
まま排除される。
ここで、緯入れミスによるキズ糸処理等のため、織機
が停止した場合は、制御装置20によりバルブ15が開弁
し、緯入れノズル11からソフトエアが噴射されて、これ
に引通されている緯糸の先端部を保持して、ノズル抜け
を防止する。
これにより、フィーダ3より緯入れノズル11側の緯糸
(第1図Aの範囲)は撚りの戻り等を生じることがあ
る。
しかし、この織機停止中、タイマが作動し、その停止
時間(緯入れ休止時間)を計測している。
そして、織機が再始動されると、制御装置20は、第2
図のフローチャートに従って処理を行う。
先ずステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)
では、カウンタCをリセットする。
ステップ2では、再始動時の最初の1ピック目か否か
を判定する。
1ピック目の場合は、ステップ3へ進んでタイマの値
から停止時間を読込む。次にステップ4へ進んで停止時
間が所定値以上か否かを判定する。停止時間が短かい場
合には撚りの戻り等は殆ど問題とならないからである。
停止時間が所定値以上の場合は、ステップ5へ進んで
緯入れ時の解舒数PをN+nにセットする。ここで、N
は通常の解舒数であり、nは第1図Aの範囲の長さ以上
に相当する余分な解舒数(例えば1〜2)である。
それ以外の場合は、ステップ6で解舒数PをNにセッ
トする。
ステップ7では、アングルセンサ22からの信号に基づ
いて所定の主軸角度か否かを判定し、所定の主軸角度と
なるとステップ8へ進んで電磁アクチュエータ7を作動
させることにより係止体6を抜き出す。
その後は、ステップ9で解舒センサ24からの信号の発
生の有無を監視し、発生を検出すると、ステップ10に進
んでカウント値Cを1アップする。そして、これを繰返
し、ステップ11での判定でC=Pとなると、ステップ12
へ進んで電磁アクチュエータ7を作動させることにより
係止体8を突入させる。
これにより、織機の停止時間が長時間に及んだときの
最初の1ピック目を1ピック分よりn巻分多い緯入れ長
にすることができ、緯糸の先端側の部分に撚りの戻りを
生じていても、その部分がn巻分に含まれるので、その
部分は反緯入れ側の捨て糸となり、織布に織込まれるこ
とはなく、従って織疵を生じることはない。
以上の実施例においては、フィーダ3,制御装置20及び
解舒センサ24が、緯入れ長可変手段を構成している。
尚、複数の緯入れノズルを備えて、選択的に緯入れを
行う多色織機においては、各ノズルの緯入れ休止時間が
長時間に及ぶときなど、一時緯入れを休止しているノズ
ルについて、休止後最初に緯入れする際に1ピック分以
上緯入れすることもできる。
また、緯入れされた緯糸が途中で切れるいわゆる胴切
れを検出するため、緯入れ経路の反緯入れ側の通常緯糸
の先端部が到達しない位置に緯糸センサ(胴切れセン
サ)を有する場合は、最初の緯入れ時に胴切れセンサを
不作動とする必要がある。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、緯入れノズルの
緯入れ休止時間が長時間に及んでソフトエアにより緯糸
の先端側部分に撚りの戻り等を生じても、最初の緯入れ
時にこの撚りの戻り等を生じた部分を反緯入れ側の捨て
糸とすることができ、織疵の発生を未然に防止できると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す織機のシステム図、第
2図は同上のフローチャートである。 1……給糸体、2……緯糸、3……フィーダ、4……モ
ータ、6……ドラム、8……係止体、9……巻付けガイ
ド、11……緯入れノズル、20……制御装置、24……解舒
センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸測長貯留装置で緯入れ終了に先立って
    緯入れ1ピック分の緯糸を区分けして緯入れを行い、緯
    入れノズル(11)の緯入れ休止中、当該緯入れノズル
    (11)から微弱空気を噴射して、緯糸を保持するように
    した空気噴射式織機において、休止後の前記ノズル(1
    1)からの最初の緯入れ時に、1ピック分以上緯入れさ
    せる緯入れ長可変手段(3,20,24)を設けたことを特徴
    とする空気噴射式織機の緯入れ制御装置。
JP11755789A 1989-05-12 1989-05-12 空気噴射式織機の緯入れ制御装置 Expired - Lifetime JP2761921B2 (ja)

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