JP2526674B2 - ジェットル―ムにおける緯糸処理装置 - Google Patents

ジェットル―ムにおける緯糸処理装置

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JP2526674B2
JP2526674B2 JP1219531A JP21953189A JP2526674B2 JP 2526674 B2 JP2526674 B2 JP 2526674B2 JP 1219531 A JP1219531 A JP 1219531A JP 21953189 A JP21953189 A JP 21953189A JP 2526674 B2 JP2526674 B2 JP 2526674B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は緯入れ用メインノズルから射出緯入れされた
異常緯糸を織布から除去処理する装置に関するものであ
る。
[従来の技術] ジェットルームにおいて緯入れミスとなった異常緯糸
を織布から取り除く緯糸処理装置が特開昭62−28446号
公報、特開昭62−6938号公報及び特開昭62−215047号公
報に開示されている。これら各公報の従来装置では緯入
れされた異常緯糸と後続の緯糸とを切断することなく繋
いでおき、後続緯糸を手掛かりとして織前に打ち込まれ
た異常緯糸を経糸開口内から側方へ引き出し除去するよ
うにしている。特開昭62−28446号公報では緯入れ始端
側から異常緯糸を引き出し除去するようになっており、
特開昭62−6938号公報では後続緯糸を2ピック分緯入れ
して緯入れ末端側から異常緯糸を引き出し除去するよう
になっている。しかしながら、特開昭62−28446号公報
及び特開昭62−6938号公報の従来装置のいずれも異常緯
糸が途中で切れ、かつこの切断分離片が経糸開口内に残
っているような場合にはこの切断分離片を経糸開口内か
ら引き出し除去できないという欠陥がある。
特開昭62−215047号公報では緯入れ始端側及び緯入れ
末端側の両方に緯糸引き出し装置が設置されており、緯
入れ始端側の緯糸引き出し装置によって異常緯糸に後続
する緯糸を手掛りととして異常緯糸の引き出し、緯入れ
末端側の緯糸引き出し装置によって切断分離片の引き出
しが行われるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、切断分離片が経糸開口内に残ることな
く吹き飛んでいったような場合には緯糸末端側の緯糸引
き出し装置を作動させる必要はないが、この切断分離片
の長さがわからないために緯入れ始端側から引き出され
た異常緯糸が経糸開口内にあった異常緯糸の全てである
か否かを判断できない。そのため、例えば緯入れ始端側
からの引き出しの最中に緯糸が切断した場合には仮にこ
の引き出し長さを測定したとしても吹き飛んだ切断分離
片の長さがわからないために経糸開口内における残存緯
糸の有無を把握することができず、的確な緯糸処理を達
成することができない。
本発明は異常緯糸の吹き切れ発生に対して的確な緯糸
処理を可能とする緯糸処理装置を提供することを目的と
するものである。
[課題を解決するための手段] そのために第1の発明では、緯入れ末端側に緯糸測長
装置を設置し、緯入れされた緯糸から切断分離した切断
分離片の長さをこの緯糸測長装置で測長するようにし
た。又、第2の発明では、後続緯糸を手掛りとして経糸
開口内から異常緯糸を引き出す緯糸引き出し装置と、こ
の緯糸引き出し装置によって引き出される異常緯糸の長
さを測長する第2の緯糸測長装置とを第1の発明に付加
した。
[作用] 異常緯糸から吹き切れた切断分離片は例えばその始端
と末端との同一位置における検出時期の差及び糸速度測
定から測長でき、糸速度は例えば設置位置の異なる一対
の緯糸検出器による切断分離片の始端の検出時期の差及
び両検出器の設置間隔から測定できる。このようにして
緯糸切断片の長さを測定することより、経糸開口内の残
りの異常緯糸の長さ確認を行えば経糸開口内における異
常緯糸の残存の有無を把握することができる。
又、経糸開口内の残りの異常緯糸の後続緯糸を手掛り
として異常緯糸を引き出すと共に、この異常緯糸の長さ
を測定することによって的確な異常緯糸処理を自動遂行
することが可能となる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1〜7図に基
づいて説明する。
第1図に示すようにスレイ1の一端側に装着された緯
入れ用メインノズル2には巻付方式の緯糸測長貯留装置
3で測長貯留された緯糸が供給され、スレイ1上に立設
された変形筬4の緯入れ通路4a内に緯入れ用メインノズ
ル2から緯入れタイミングに同期して射出緯入れされ
る。緯糸を巻付ける糸巻付面3aからの緯糸引き出しは電
磁ソレノイド5により駆動される係止ピン5aと糸巻付面
3aとの交差及び離間により制御される。
緯入れ用メインノズル2から射出緯入れされた緯糸Y
は列設された緯入れ用補助ノズル20,20Aのリレー噴射作
用へ受け継がれ、最後端の緯入れ用補助ノズル20Aより
も外側における緯入れ末端側の所定位置に設置された緯
糸検出器6によって設定機台回転角度範囲内での有無の
検出を受ける。緯糸検出器6からの緯糸有無検出情報は
制御コンピュータCに入力され、制御コンピュータCは
この緯糸有無検出情報に基づいて織機駆動モータMの作
動継続及び作動停止のいずれかを選択する。緯入れが正
常に行われた場合、緯糸は変形筬4により筬打ちされて
織布Wの織前W1に織りこまれる。そして、筬打ちされた
緯糸が緯入れ用メインノズル2側の電磁カッター7によ
り切断され、以後の織成動作が継続される。
緯糸が緯糸検出器6の設置位置まで到達しない場合に
は制御コンピュータCが織機駆動モータMの作動停止を
指令する。緯入れミス検出信号が発せられた後、機台は
1回ほど慣性で回転して停止する。即ち、スレイ1が最
後退位置から織布W側へ前進する間に緯入れミス検出信
号が発せられ、ミス糸Y1が織布Wに筬打ちされた後、ス
レイ1がさらに往復動し、第1図の鎖線で示す筬打ち位
置直前で停止する。緯入れミス検出信号発信と共に電磁
カッター7は不作動状態におかれ、織布Wの織前W1に織
り込まれたミス糸Y1は緯入れ用メインノズル2側に接続
維持される。なお、緯糸の切断防止は適当な他の手段に
より緯糸切断装置の作用領域外に緯糸を移行するように
してもよい。
第3図に示すように緯入れ用メインノズル2直下には
図示しない圧力エア供給源に接続されたブローノズル8
が装着されており、その噴射口8aが緯入れ用メインノズ
ル2の噴射経路と交差する方向を指向するように設定さ
れている。緯入れ用メインノズル2直上には緯糸導入ダ
クト9が装着されており、その入口9aが緯入れ用メイン
ノズル2の噴射経路を挟んでブローノズル8の噴射口8a
と対向する位置に設定されていると共に、入口9aと緯入
れ用メインノズル2の噴射口との間には固定刃10が介在
されている。緯糸導入ダクト9の出口9bの後方にはエア
ガイド11及び吸引パイプ12がスレイ1と一体揺動可能に
設置されており、エアガイド11の出入口及び吸引パイプ
12の入口が緯糸導入ダクト9の出口9bの排出経路上に設
定されている。吸引パイプ12の出口側はスレイ1の揺動
領域の前方に設置された図示しないダストボックスに向
けて湾曲されており、この湾曲部には前記圧力エア供給
源に接続されたブローノズル13が吸引パイプ12の出口を
指向するように接続されている。
スレイ1の揺動領域の後方にはステッピングモータ14
が設置されていると共に、その直上にはステッピングモ
ータ14に作動連結された駆動ローラ15が配設されてい
る。駆動ローラ15の直上にはエアシリンダ16が下向きに
配設されている共に、その駆動ロッドの先端の支持枠16
aには被動ローラ17が駆動ローラ15と対向して回転可能
に支持されており、エアシリンダ16の突出作動により駆
動ローラ15に押接可能である。
ステッピングモータ14及びローラ15,17と共に緯糸引
き出し装置を構成するエアシリンダ16の側面には支持基
枠18が支軸28を中心に回動可能に垂下支持されており、
その下部側に形成された円弧状のガイド孔18aには支持
枠16a上に突設されたガイドピン16bが嵌入されていると
共に、支持基枠18には検出アーム19aを備えた緯糸検出
器19が装着されている。
駆動ローラ15と被動ローラ17とはスレイ1の最後退時
における緯糸導入ダクト9とエアガイド11との間を挟ん
で対向する位置に設定されており、検出アーム19aの先
端部はスレイ1の最後退時におけるエアガイド11と吸引
パイプ12との間を横切って掃過し得る位置に設定されて
いる。
第1,2図に示すように緯糸検出器6よりも緯入れ末端
側には一対の光電式の測長センサ21,22が所定間隔Lを
置いてスレイ1上に固定設置されており、間隔Lが制御
コンピュータCに予め入力設定されている。緯糸検出器
6と測長センサ21との間にはエア収束管23がスレイ1上
で固定設置されていると共に、両測長センサ21,22間に
はエアガイド24がスレイ1上で固定設置されている。エ
ア収束管23及びエアガイド24は緯入れ通路4aの延長線上
に設定されており、両測長センサ21,22の検出領域が緯
入れ通路4aの延長線上に設定されている。測長センサ22
のさらに外側にはブロワ25に接続されたサクションパイ
プ26が設置されおり、収束管23及びエアガイド24と共に
スレイ1と一体に揺動する。
ブローノズル8、ノズル13及びエアシリンダ16は電磁
バルブV1,V2,V3を介して図示しない圧力エア供給タン
クに接続されており、これら各電磁バルブV1,V2,V3
ブロワ25及びステッピングモータ14は制御コンピュータ
Cの指令制御を受ける。制御コンピュータCは緯糸検出
器6,19及び両測長センサ21,22からの検出信号に基づい
て電磁バルブV1,V2,V3、ブロワ25及びステッピングモ
ータ14の指令制御を行なう。
緯入れミスが発生すると、制御コンピュータCは第7
図(a),(b)のフローチャートに示す緯糸処理プロ
グラムを遂行する。緯糸が緯糸検出器6の設置位置まで
到達しないといった緯入れミスの発生に伴い、織機制御
コンピュータCは緯糸検出器6からの緯入れミス検出信
号に応答して電磁カッター7及び機台駆動モータMの作
動停止を指令すると共に、電磁バルブV1,V2の開放を指
令する。これによりブローノズル8,13に圧力エアが供給
され、ブローノズル8と緯糸導入ダクト9との間には緯
入れ用メインノズル2の直前の噴射領域を横切る緯入れ
阻止空気流が生じると共に、吸引パイプ12の入口側には
吸引空気流が生じる。
これら空気流は電磁カッター7の不作動状態のもとに
スレイ1が第1図の鎖線位置に停止するまでの間に発生
する。これによりミス糸Y1は緯入れ用メインノズル2側
に接続した状態で織前W1に織り込まれ、ミス糸Y1に後続
する緯糸Y2は機台慣性作動中のブローノズル8からの緯
入れ阻止空気流により緯糸測長貯留装置3から引き出さ
れると共に、緯糸導入ダクト9の入口9a内へ強制導入さ
れる。そして、後続緯糸Y2は出口9bからエアガイド11を
経て吸引パイプ12内へ到達し、ブローノズル13の噴射作
用により前記ダストボックスに向けて吹き晒される。こ
れにより緯糸導入ダクト9と吸引パイプ12との間の緯糸
Y2が適度の張力を付与されて緊張する。
ミス糸Y1が糸切れを起こした場合、その切断分離片
Y′1が測長センサ21によって検出される。この場合、
緯入れミス検出から機台停止までの前記の緯入れ阻止作
用に先立ち、制御コンピュータCは両測長センサ21,22
からの検出信号に基づいてミス糸Y1の糸切れを把握す
る。第1,2,4,5図に示すようにミス糸Y1の一部Y′1が切
断分離してサクションパイプ26側へ吹き飛ばされた場
合、制御コンピュータCは機台回転角度検出用のロータ
リエンコーダ27から得られる角度情報に基づいて切断分
離片Y′1の先端及び末端の検出時期を記憶する。
制御コンピュータCは第2図に示すように切断分離片
Y′1の先端が測長センサ21の検出領域に差しかかった
時の緯糸先端到達時期t1を記憶し、次いで第4図に示す
ように切断分離片Y′1の先端が測長センサ22の検出領
域に差しかかった時の緯糸先端到達時期t2を記憶する。
そして、第5図に示すように切断分離片Y′1の末端が
測長センサ22の検出領域を通過すると制御コンピュータ
Cは緯糸末端通過時期t3を記憶する。制御コンピュータ
Cはこれら記憶された到達時期t1,t2、通過時期t3及び
設定間隔Lに基づいて次式の演算を行なう。
x2=L(t3−t2)/(t2−t1) 式内のL/(t2−t1)は切断分離片Y′1の飛走速度を
表し、(t3−t2)は測表センサ22を横切る通過時間を表
す。従ってx2は切断分離片Y′1の長さを表す。
機台の停止に引き続いて織機制御コンピュータCはロ
ータリエンコ−ダ27からの検出信号を基に機台の所定量
逆転作動を指令し、第6図に示すようにスレイ1が最後
退位置へ後退する。これにより経糸Tの開口状態が形成
され、上下経糸Tによるミス糸Y1の織り込み状態が解除
される。これと同時に緯糸導入ダクト9とエアガイド11
との間の後続緯糸Y2が駆動ローラ15と被動ローラ17との
間の圧接把持領域内へ配置されると共に、エアガイド11
と吸引パイプ12との間の後続緯糸Y2が検出アーム19aの
回動掃過領域内へ配置される。機台逆転後、電磁バルブ
V1の閉成により緯入れ阻止空気流が消滅し、この状態に
おいて制御コンピュータCは電磁バルブV3の開放を指令
し、被動ローラ17が駆動ローラ15に圧接する。
被動ローラ17の下動に伴い、ガイドピン16bとガイド
孔18aとの係合作用により支持基枠18が支軸28を中心に
回動し、検出アーム19aがエアガイド11と吸引パイプ12
との間を横切って回動掃過する。このとき、後続緯糸Y2
がローラ対15,17と吸引パイプ12との間に存在しない場
合、検出アーム19aは緯糸検出器19本体と一体に移動
し、緯糸検出器19からは緯糸有の検出信号は発せられな
い。制御コンピュータCはこの緯糸有検出信号を所定時
間内に得られない場合には緯糸処理異常を把握し、警報
ランプ29の点滅を指令すると共に、電磁バルブV2,V3
閉成を指令し、前記吸引空気流が止むと共に、エアシリ
ンダ16が第3図の退避位置へ復帰する。
後続緯糸Y2がローラ対15,17と吸引パイプ12との間に
存在する場合、検出アーム19aは緊張状態の後続緯糸Y2
との係合により緯糸検出器19本体に対して相対回動し、
緯糸検出器19から緯糸有のON信号が発せられる。制御コ
ンピュータCはこの緯糸有検出信号に応答してステッピ
ングモータ14の作動を指令し、駆動ローラ15及び被動ロ
ーラ17が緯糸Y2を把持した状態で回転する。両ローラ1
5,17の回転により緯糸Y2が吸引パイプ12側へ引き取られ
てゆき、この引き取り張力により緯糸Y2が固定刃10によ
り緯入れ用メインノズル2から切断分離されると共に、
織前W1上のミス糸Y1が織前W1から分離されてゆく。
織前W1上から引き出されるミス糸Y1はローラ対15,17
の把持を受けつつ吸引パイプ12側へ吸引されてゆき、ロ
ーラ対15,17がミス糸Y1を把持している限り緯糸検出器1
9は緯糸有検出信号を制御コンピュータCに出力する。
この緯糸有検出信号の出力が無くなると制御コンピュー
タCはステッピングモータ14の作動停止すると共に、電
磁バルブV3,V2の閉成を指令する。これにより両ローラ
15,17が離間すると共に、ブローノズル13の噴射が停止
する。そして、制御コンピュータCは緯糸検出器19から
の緯糸有検出信号入力中のステッピングモータ14に対す
る作動パルス信号の量によって経糸開口内からのミス糸
Y1の引き出し長さx1を把握する。
制御コンピュータCは引き出し長さx1と切断分離片
Y′1の長さx2との和を算出し、この和x1+x2が予め設
定された緯入れ長さ相当の値X以上であれば、制御コン
ピュータCは運転再開を指令し、x1+x2<Xであれば警
報ランプ29の警報を指令する。x1+x2<Xとなる場合と
しては例えばミス糸Y1の引き出し最中に糸切れが起きた
場合があり、この状態で織機運転を再開してしまうとミ
ス糸Y1の一部が織布Wに織りこまれてしまう。しかしな
がら、緯入れ末端側で切断分離片Y′1の長さx1を計っ
ているために経糸開口内のミス糸Y1の残存の有無を把握
することができ、経糸開口内にミス糸Y1の一部を取り残
して織機の運転を再開してしまうおそれはない。
なお、この実施例では測長センサ21が緯糸有りを検出
したにも係わらず測長センサ22が緯糸有りを検出しなか
った場合には警報を発するようにしている。これはミス
糸Y1の切断分離片Y′1が経糸開口内に残ってしまった
場合であり、経糸開口内に残存する切断分離片Y′1
作業者の手によって除去されることになる。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば第8図に示すように切断分離片Y′1の長さx
2を表示するための表示装置30を設置し、測長長さx2
表示装置30上に表示するようにしてもよい。そして、ブ
ローノズル8,13、ステッピングモータ14、ローラ対15,1
7、エアシリンダ16及び緯糸検出器19からなる緯糸引き
出し装置を作動するための指令ボタン31を制御コンピュ
ータCに接続し、指令ボタン31のON操作によってミス糸
Y1の引き出しを行なうようにしてもよい。経糸開口内の
ミス糸Y1の先端位置は作業者の目で容易に把握可能であ
り、この先端位置把握によって切断分離片Y′1の長さ
を把握することができる。この把握長さが測長長さx2
略一致すれば経糸開口内に切断分離片Y′1が残存しな
いことが分かり、このような把握後に指令ボタン31のON
操作が行われる。
第9図は前記緯糸引き出し装置を省略した実施例であ
り、経糸開口内からのミス糸Y1の引き出しは作業者が行
なうようになっているが、第8図と同様に切断分離片
Y′1の測長及びミス糸Y1の先端位置把握に基づいて経
糸開口内のミス糸Y1の残存状況が把握される。第10図は
第8図及び第9図の実施例における切断分離片Y′1
測長及び表示の制御プログラムを示すフローチャートで
ある。
第11図では前記各実施例における測長センサ22を省略
し、糸巻付面3aの側方にバルーンセンサ32を設置してい
る。第12図は切断分離片Y′1の測長及表示の制御プロ
グラムを表すフローチャートであり、制御コンピュータ
Cは測長センサ21における切断分離片Y′1の先端の到
達時期t1、測長センサ21における切断分離片Y′1の末
端の通過時期t3及びバルーンセンサ32から得られる切断
分離片Y′1の予想飛走速度Vに基づいて切断分離片
Y′1の長さを演算する。演算式はx2=V(t3−t1)で
表され、予想飛走速度Vはバルーンセンサ32によって得
られる糸巻付面3a上の各巻糸の解舒時間間隔から把握さ
れる。このような切断分離片Y′1の飛走速度の予想に
よっても切断分離片Y′1の長さを高い精度で測ること
ができる。
切断分離片Y′1の飛走速度は緯入れ用メインノズル
2及び緯入れ用補助ノズル群20,20Aにおける噴射圧及び
糸種類に基づいて予想可能であり、あるいは過去のデー
タから切断分離片Y′1の飛走速度を予想することもで
きる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、緯入れされた緯糸から
切断分離した切断分離片の長さを緯入れ末端側に設置し
た緯糸測長装置で測長するようにしたので、ミス糸から
吹き切れた切断分離片Y′1の長さを測長して経糸開口
内に残存すべきミス糸の長さを把握することができ、こ
れにより経糸開口内から引き出すべきミス糸の長さを把
握して的確な異常緯糸処理を達成し得るという優れた効
果を奏する。
又、緯入れ末端側の測長に加えて経糸開口内からミス
糸を引き出すための緯糸引き出し装置を設置すると共
に、この緯糸引き出し装置によって引き出される緯糸の
引き出し量を測ることによって的確な異常緯糸処理を自
動遂行することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1〜7図は本発明を具体化した一実施例を示し、第1
図はスレイ付近の略体平面図、第2図は切断分離片の先
端が第1の測長センサに差しかかった状態を示す要部拡
大正面図、第3図は緯入れ始端側の緯糸引き出し装置を
示す斜視図、第4図は切断分離片の先端が第2の測長セ
ンサに差し掛かった状態を示す要部拡大正面図、第5図
は切断分離片の末端が第2の測長センサを通過する状態
を示す要部拡大正面図、第6図はローラ対の引き取り作
用により織前からミス糸を分離する状態を示す略体平面
図、第7図(a),(b)は緯糸処理プログラムを示す
フローチャート、第8,9図はいずれも別例を示す略体平
面図、第10図は別例の測長及び表示の制御プログラムを
示すフローチャート、第11図はさらに別例を示す略体平
面図、第12図はその測長及び表示の制御プログラムを示
すフローチャートである。 緯糸引き出し装置を構成するブローノズル8,13及びス
テッピングモータ14並びにローラ15,17、測長センサ21,
22、ミス糸Y1、切断分離片Y′1
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−235552(JP,A) 特開 昭62−215047(JP,A) 特開 昭62−177257(JP,A) 特開 昭58−214564(JP,A) 特開 昭62−156343(JP,A) 特開 昭62−62973(JP,A) 特開 平2−112447(JP,A) 特開 平1−174647(JP,A) 特開 平2−112448(JP,A) 特開 平2−26963(JP,A) 実開 平2−146181(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れ用メインノズルから射出緯入れされ
    る緯糸の緯入れ末端側に緯糸測長装置を設置し、緯入れ
    された緯糸から切断分離した切断分離片の長さを前記緯
    糸測長装置で測長するようにしたジェトルームにおける
    緯糸処理装置。
  2. 【請求項2】緯入れ用メインノズルから射出緯入れされ
    る緯糸の緯入れ末端側に設置され、緯入れされた緯糸か
    ら切断分離した切断分離片の長さを測長する緯糸測長装
    置と、緯入れ異常の緯糸に接続する後続緯糸を手掛りと
    して経糸開口内から緯入れ異常の緯糸を側方へ引き出し
    除去する緯糸引き出し装置と、この緯糸引き出し装置に
    よって引き出される緯入れ異常の緯糸の長さを測長する
    緯糸測長装置とにより構成したジェットルームにおける
    緯糸処理装置。
JP1219531A 1989-08-25 1989-08-25 ジェットル―ムにおける緯糸処理装置 Expired - Fee Related JP2526674B2 (ja)

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