JP2516611Y2 - 不良糸除去装置 - Google Patents

不良糸除去装置

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JP2516611Y2
JP2516611Y2 JP144194U JP144194U JP2516611Y2 JP 2516611 Y2 JP2516611 Y2 JP 2516611Y2 JP 144194 U JP144194 U JP 144194U JP 144194 U JP144194 U JP 144194U JP 2516611 Y2 JP2516611 Y2 JP 2516611Y2
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康行 玉谷
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Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】本考案は、無杼織機において、よこ
入れ時によこ糸が到達側の織り端まで到達せず、よこ入
れ不良が発生した時に、よこ入れ不良のよこ糸つまり不
良糸をたて糸開口内から除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭56−27621号公報は、吸引
ノズル式のよこ糸除去装置を開示している。その装置で
は、不良よこ糸の吸引除去の状況がセンサーとしての光
電素子により確認できるようになっている。
【0003】
【従来技術の問題点】しかし、上記技術は、単に、不良
よこ糸の通過をセンサーで確認するにすぎないので、次
の問題点がある。 除去動作中に不良のよこ糸が途中で切れても、その
状態がわからない。 除去動作の途中で不良のよこ糸が牽引されず、織布
中に残っていても、その状態がわからない。
【0004】
【考案の目的】したがって、本考案の目的は、不良糸の
除去作業中に、その不良糸の抜き取り経過を確認し、そ
の抜き取り状況に応じて、その後の無杼織機の運転を適
切な状態に設定できるようにすることである。
【0005】
【考案の解決手段】そこで、本考案は、よこ入れ不良の
発生後、不良糸の除去動作中に、不良糸の抜き取り経路
中の所定の位置で、不良糸の存在をセンサーによって経
時的に検出するとともに、制御器側で、抜き取りに要し
た時間と正常な抜き取りに必要な所定の時間とを比較す
ることによって、抜き取りの成否や、その作業の進行状
況を電気的に確認できるようにしている。そして、上記
制御器は、抜き取り状況に応じて、当該無杼織機の運転
可否状態を設定する。
【0006】
【実施例】図1ないし図3は、不良糸除去装置1の機械
的な構成を示している。この不良糸除去装置1は、図示
しない無杼織機のよこ入れ側に設置されており、案内ノ
ズル2、カッター3および抜き取り装置4を備えてい
る。
【0007】上記案内ノズル2は、よこ入れノズル5と
織布6のよこ入れ側端部との間にあって、飛走路からは
ずれた方向、例えば斜め上方に向けられている。また上
記カッター3は、例えばよこ入れノズル5の先端部分
で、筒状のヤーンガイド7の近くに設けられている。な
おカッター3およびヤーンガイド7は、適当な支持手段
によって、無杼織機のスレーなどに固定されている。
【0008】そして、上記抜き取り装置4は、筒状のハ
ウジング8の内部で巻取り体9および回転体10を回転
自在に支持している。巻取り体9は、ロッド17で、ハ
ウジング8内のストロークベアリング18によって回転
自在で軸線方向に摺動自在に支持されており、かつその
先端の中心位置で、ブローノズル12を一体的に形成
し、またその外周部分で円錐状の巻取り面13を形成し
ている。
【0009】なお上記ブローノズル12は、連通孔14
および外周の連通溝15によって、上記ハウジング8お
よび滑り軸受け11に取り付けられた流体取り込み用の
接続具16に達している。また巻取り体9は、後端部分
の中心位置で、ロッド17を一体的に形成している。
【0010】このロッド17は、その先端部分で、押圧
シリンダー20のピストンロッド21に固定された押圧
体22と対応している。ロッド17は、スプリング受け
兼用のスリーブ19とロッド17の先端のスプリング受
け23との間に設けられたコイルスプリング24によっ
て、常に右方向に付勢されている。
【0011】巻取り体9の右方向への移動量は、巻取り
体9とこれにあたるキャップ25とによって規制されて
いる。左方向の移動量は回転体10と巻取り体9との接
触によって決まる。なお、上記スリーブ19は、ハウジ
ング8の先端に取り付けられたキヤップ25の内部で、
玉軸受け26により回転自在に支持されている。
【0012】また、前記回転体10は、円錐状の巻取り
面13と対応する部分で、円錐状窪みによる嵌り合い部
28を一体的に形成しており、その延長部の中空の回転
軸29によって、ハウジング8の内部で玉軸受け30に
より回転自在に支持されている。なお、この玉軸受け3
0は、ハウジング8の開口面に取り付けられたカバー3
1によって抜け止め状態となっている。
【0013】そして、回転軸29の内部は、排出路32
となっており、先端部分でトラッシュボックス33の内
部に臨んでいる。また回転体10は、それに取り付けら
れたギヤ34aにより駆動モータ35のギヤ34bに噛
み合い、その駆動モータ35から回転力を受けて、不良
糸除去動作時に、一定の速度で駆動されるようになって
いる。
【0014】このようにして、巻取り体9および回転体
10は、ハウジング8の内部で、適当な空間を形成しな
がら向き合っている。この空間部分でハウジング8は、
交差状態で案内筒36と組み合わせられている。
【0015】案内筒36は上下の面で開口しており、中
間部分よりほぼ下方の案内孔37により、巻取り体9と
回転体10との向き合う空間内に通じている。なお、案
内筒36の上面側開口面に、必要に応じて、じゃま板3
8が取り付けられている。
【0016】そして、上記案内孔37の近くに、図4お
よび図5に示すように、センサー取り付け板39によっ
てセンサー40が取り付けられている。センサー40
は、例えば1つの投光体41と2つの受光体42とによ
って構成されており、それらは案内孔37の中心に向け
て取り付けられている。
【0017】つぎに、図6は、制御器43の構成を示し
ている。上記センサー40は、増幅回路44を介し、比
較回路45の一方の入力端に接続されている。また比較
回路45は、他方の入力端で、基準値の設定器55に接
続されており、出力側で直接アンドゲート47およびノ
ット回路46を経てアンドゲート48の一方の入力端に
接続されている。
【0018】また第1のタイマー49は、巻取り開始信
号Aを入力とし、所定の時間T1 にわたってタイマー信
号Cを発生するものであり、出力側でアンドゲート48
の他方の入力端に接続されている。さらに、第2のタイ
マー50は、巻取り終了信号Bを入力とし、正常な抜き
取りに必要な時間T0 に対して異常に長い抜き取り完了
の時間の経過後適当な時間T2 にわたってタイマー信号
Dを発生するものであり、出力側でアンドゲート47の
他方の入力端に接続されている。これらの時間T0 、T
1 、T2 の設定要領については後述する。
【0019】これらのアンドゲート47、48は出力側
でオアゲート51の入力端にそれぞれ接続されている。
オアゲート51は、ドライバー52を介し、リレー53
に接続されている。このリレー53のリレー接点54
は、無杼織機の運転可否状態を設定するための回路のほ
か、必要に応じて不良糸56aの除去動作を中止するた
めの回路に組み込まれている。
【0020】つぎに、図7は一連の除去動作の経時的な
順序を示している。製織中に、よこ入れノズル5は、図
示しない例えばドラム式の測長貯留装置から1回のよこ
入れに必要な長さの貯留状態のよこ糸56を引き出し、
よこ入れタイミングでたて糸57の開口中に順次よこ入
れしていく。
【0021】よこ入れ状態は、公知の図示しないよこ糸
フィーラーによって、よこ糸56の到達側の織り端部分
で検出される。よこ入れが正常であれば、よこ糸フィー
ラーは、正しくよこ入れされたよこ糸56の先端部分を
検出して、正常なよこ入れに対応するレベルの信号を発
生している。このため、図示しない織機制御装置は、よ
こ糸フィーラーから正常なよこ入れに対応する信号を受
けて、製織動作を継続させる。
【0022】なお、正常なよこ入れ後に、給糸カッター
58は、よこ入れ側の織り端で、織り前6aに打ち込ま
れたよこ糸56を切断して、よこ入れノズル5の内部の
よこ糸56から分離させる。
【0023】1回のよこ入れに必要なよこ糸56がよこ
糸測長貯留装置から供給され、よこ入れ動作が行われた
にもかかわらず、よこ糸56の自由端(飛走側先端)が
織布6の到達側織り端のよこ糸フィーラーまで到達しな
かったとき、よこ入れ不良が発生する。
【0024】このとき、不良糸56aは開口中で下記の
状態となっている。 a:正規の測長量のよこ糸がよこ入れされたが、よこ糸
の先端部または中間部が開口内で折れ曲がっている(ベ
ンドピック)。 b:よこ糸の先端がよこ入れ待機中またはよこ入れ中に
切れて、よこ糸の長さが正規の長さより短くなっている
(ブロクンピック)。 c:測長貯留装置が不調で測長量が正規の長さより短く
なっている(ショートピック)。
【0025】よこ入れ不良が起こると、よこ糸フィーラ
ーは、よこ糸56の先端を検出できなくなるため、よこ
入れ不良に対応する信号例えばクランク角度290度近
くで“H”レベルのよこ止め信号を発生し、これを図示
しない織機制御装置に送る。そこで、織機制御装置は、
よこ止め信号を受けたら、ただちにブレーキを掛け、つ
ぎのサイクルで、無杼織機を自動的に停止させる。
【0026】一方、ドラム式の測長貯留装置は、上記よ
こ止まり信号を受けた時点で、係止ピンによりよこ糸5
6を解舒して、不良糸56aの抜き取り動作に必要な長
さのよこ糸56をよこ入れノズル5に供給可能とする。
ここで、よこ糸56の抜き取り動作に必要な長さは、少
なくとも、よこ糸56をよこ入れノズル5から抜き取り
装置4の案内孔37までもたらされるに必要な長さであ
り、係止ピンにより例えば1巻分だけのよこ糸56をド
ラム上で解舒することによって得られる。
【0027】なお、よこ糸測長貯留装置が測長ローラ・
空気貯留式のものであれば、必要な長さのよこ糸56
は、よこ入れノズル5の上流側で、クランパーを所定の
時間だけ解放方向に動作させ、よこ糸56の保持を一時
的に解放することによって得られる。
【0028】よこ止め信号が与えられた時点で、まず案
内ノズル2は、給糸カッター58によるよこ糸56の切
断を避けるために、その先端から空気を噴射し、よこ糸
56をよこ入れノズル5と織布6との間でふきながし、
よこ糸56を抜き取り装置4の筒状のヤーンガイド7の
内部に向けて移動させる。
【0029】この間に、給糸カッター58が例えば2回
の切断動作を行っているが、よこ糸56が給糸カッター
58の位置からずれているため、よこ糸56は、給糸カ
ッター58によって切断されない。この結果、よこ入れ
ノズル5の内部のよこ糸56は、織布6の側の不良糸5
6aにつながったままとなっている。このようにして無
杼織機は、よこ入れ不良の発生時に、たて糸57の開口
内の不良糸56aをよこ入れノズル5内のよこ糸56に
つながったままの状態で停止する。
【0030】これと同時に、巻取り体9のブローノズル
12は、外部から圧縮空気を取り入れ、回転体10の排
出路32に向けて、空気を噴射し、その近くで吸引空気
流を発生する。この結果、よこ糸56は、案内ノズル2
の空気流に乗って、案内筒36の内部に入り、つぎに吸
引空気流にも引き込まれて案内孔37から排出路32の
内部に入る。
【0031】この間に無杼織機は、つぎのサイクルで完
全に停止した後、自動的に逆転し、不良糸56aの織り
前6aを開口状態とする。この時点で、案内ノズル2
は、空気の噴射を停止するが、巻取り体9のブローノズ
ル12は、圧縮空気の噴射をしばらくの間継続する。
【0032】ブローノズル12から空気が噴射されてい
る状態で、次に押圧シリンダー20が動作し、そのピス
トンロッド21を前進させることによって、押圧体22
によってロッド17をコイルスプリング24に抗し、図
1および図2で左方向に移動させる。このため、巻取り
体9の円錐状の巻取り面13は、回転体10の円錐状の
嵌り合い部28の部分に圧接し、それらの間でよこ糸5
6をはさみ込んだ状態で保持する。これと同時に、カッ
ター3が動作し、よこ入れノズル5とヤーンガイド7と
の間で、よこ糸56をよこ入れノズル5の近くで切断す
る。
【0033】その後、駆動モータ35は、図示しない抜
き取り制御部から巻取り開始信号Aを受けて、自動的に
起動し、回転体10に一定速度の回転運動を与える。こ
のとき、巻取り体9は、その巻取り面13の先端部と嵌
り合い部28との嵌り合いによって、摩擦的な回転力を
受けて、回転体10と同じ速度で回転し、よこ糸56を
その外周に一定の抜き取り速度で順次巻取っていく。
【0034】この巻取り動作によって、不良糸56a
は、織布6の織り前6aから引き抜かれる。この引き抜
き過程で、不良糸56aの引き抜き方向が、織り前6a
の延長線よりもたて糸57の開口寄りで、しかも上下の
たて糸57に擦れないような方向に設定されているた
め、不良糸56aは、織り前6aから開口側に引き離さ
れながら小さな抵抗で引き抜かれていく。
【0035】不良糸56aの抜き取りに必要な時間が経
過した後に、駆動モータ35は、図示しない抜き取り制
御部から巻取り終了信号Bを受けて自動的に停止する。
また押圧シリンダー20がそのピストンロッド21を後
退させるため、巻取り体9はコイルスプリング24によ
って後退方向に移動し、円錐面状の巻取り面13を嵌り
合い部28から離れさせる。
【0036】これと同時に、ブローノズル12は、再び
空気を噴射し、巻取り面13に巻き付けられた不良糸5
6aを嵌り合い部28に向けて吹きとばし、中空の回転
軸29の内部、すなわち排出路32を経て、トラッシュ
ボックス33の内部に排出する。
【0037】このような不良糸56aの抜き取り作業が
完了した時点で、無杼織機は、さらに必要な角度だけ自
動的に逆転し、その後に自動運転指令を受けて、正規の
製織動作を開始する。
【0038】さて、制御器43は、一連の除去動作の間
に、次のように動作する。除去動作中に、センサー40
は、よこ糸56または不良糸56aの案内孔37への入
り込みを光電的に検知し、検知信号Eを発生している。
検知信号Eは、糸の有無に応じて違ったレベルである
が、各レベルを中心として複雑に変動するので増幅回路
44によって増幅され、比較回路45の一方の入力端に
入力される。
【0039】そこで、比較回路45は、あらかじめ設定
された基準値(しきい値)Fと検知信号Eの変動するレ
ベルとを大小比較し、糸有り状態のレベルのときに
“H”レベルの比較信号Gを、また糸無し状態のレベル
のとき“L”レベルの比較信号Gを発生し、これを直接
アンドゲート47に送り込むとともに、ノット回路46
によって反転しながらアンドゲート48にも送り込んで
いる。
【0040】一方、第1のタイマー49は、図示しない
抜き取り制御部から巻取り開始信号Aを受けて、抜き取
り開始時点から所定の時間T1 だけ“H”レベルのタイ
マー信号Cを出力し、これをアンドゲート48の他方の
入力端に与えている。したがって、タイマー信号Cが
“H”レベルの所定の時間T1 の期間中に、もし、比較
回路45から糸無し状態の出力、つまり“L”レベルの
比較信号G1 が出力されると、その比較信号G1 がノッ
ト回路46で“H”レベルの信号に変換されるため、ア
ンドゲート48は、第7図に示す期間t1 において
“H”レベルの出力信号を発生し、オアゲート51を介
し、ドライバー52によりリレー53を駆動する。
【0041】このため、リレー53は、そのリレー接点
54を閉じることよって、織機制御装置側に再起動禁
止、あるいは図示しない抜き取り制御部に対して不良糸
取り除き中止のための指令を発生し、巻取り動作を途中
で中止させる。この機台に対しては織り工が対処する。
【0042】ここで上記所定の時間T1 は、下記の要領
により設定される。〔(測長貯留装置によって定められ
た一定長さのよこ糸つまり1回のよこ入れに必要な正規
の長さのよこ糸)+(抜き取り動作に必要な長さのよこ
糸)〕=標準長さの糸が抜き取り装置4により一定の抜
き取り速度で開口内から除去される時、この長さの糸の
除去に必要な時間は、ほぼ一定であり、図7で抜き取り
開始時点から正常な抜き取りに必要な時間T0 として表
される。そこで所定の時間T1 は、〔(正常な抜き取り
に必要な時間T0 )−(適当な余裕時間Δt)〕として
与えられる。
【0043】このように正常な抜き取りに必要な時間T
0 よりも異常に短い所定の時間T1内で終了したとき、
このときの抜き取り動作は、異常(誤)動作と推測さ
れ、それは、下記の原因による。
【0044】(1)よこ入れ不良がブロクンピックまた
はショートピックのとき。 (2)よこ入れ不良の発生後、よこ糸56が案内ノズル
2によって抜き取り装置4の内部に正確に案内されず、
糸案内不良が起き、糸除去動作が実行されなかったと
き。 (3)よこ入れ不良の発生時に、給糸カッター58がよ
こ糸56を誤って切断し切断回避の誤動作が起き、抜き
糸が短くなったとき。 (4)抜き取り装置4が不良糸56aを抜き取っている
途中で、抜き取り張力の高まりにより糸切れ事故が発生
したとき。
【0045】一方、ベンドピックのとき、よこ糸56お
よびこれにつながる不良糸56aが前記の標準長さであ
るから、不良糸56aの抜き取り動作が正常に行われた
ならば、比較信号Gは図7に示す比較信号G2 のように
なり、抜き取りの完了時点を示す“H”レベルの終期
は、(T0 −Δt)の時点から(T0 +Δt)の時点ま
で、換言すればタイマー信号Cの立ち下がり時点から巻
取り終了信号Bの発生時点までの期間内となる。したが
って、抜き取り動作が正常であれば、(T0 −Δt)か
ら(T0 +Δt)までの期間内で、アンド条件は成立し
ない。したがってその機台は、以後、自動起動する。
【0046】また第2のタイマー50は、〔(正常な抜
き取りに必要な時間T0 )+(余裕時間Δt)〕の経過
後つまり巻取り終了信号Bを受けた時点で“H”レベル
のタイマー信号Dを適当な時間T2 にわたって発生して
いる。このタイマー信号Dが“H”レベルの間に、比較
回路45から、糸有り状態の出力つまり“H”レベルの
比較信号G3 が出力されていると、アンドゲート47
は、“H”レベルの出力信号を発生し、リレー53を動
作させ、リレー接点54を閉じることにより、異常に短
い抜き取りのときと同様に再起動禁止、あるいは不良糸
除去動作の中止指令を発生する。この場合も、織り工が
対処する。
【0047】ここで時間T2 は、リレー53などの動作
に必要な時間幅以上であればよく、その終期は、任意に
設定できる。なおこの実施例では、上記巻取り開始信号
A、および巻取り終了信号Bは、駆動モータ35のオン
オフの変化時点に発生するように設定されている。
【0048】このような所定の時間(T0 +Δt)を越
えて、抜き取りが完了したときも異常動作であり、それ
は、下記の原因による。
【0049】(1)よこ糸56または不良糸56aが抜
き取り装置4の内部で、完全に把持されないために充分
に巻き取られず、よこ糸56または不良糸56aがセン
サー40の部分にまだ残っているとき。 (2)抜き取り動作中に、センサー40より上流側でよ
こ糸56または不良糸56aが切れて、その一部がセン
サー40の部分に残っているとき。
【0050】
【他の実施例】上記実施例は、センサー40を最も理想
的な検知位置として、案内筒36の内部で案内孔37の
位置に取り付けられているが、そのセンサー40の取り
付け位置は、その他の部分、例えばヤーンガイド7など
の部分に取り付けられていてもよい。また、上記実施例
では、センサー40は1つの投光体41と2つの受光体
42によって構成しているが、よこ糸検出の信頼性を高
めるために必要に応じて複数個の投光体41あるいは受
光体42で構成してもよい。
【0051】
【考案の効果】本考案では、下記の特有の効果が得られ
る。抜き取り動作中、および抜き取り動作完了までに、
抜き取り経路中でよこ糸または不良糸の有無がセンサー
によって確認され、抜き取り動作が異常に長いときに、
無杼織機の自動運転が禁止されるので、不良糸の抜き取
り動作が不完全な状態のままで、織機が起動するという
誤動作が確実に防止できる。また抜き取り動作が正常で
あれば、織機の自動起動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の不良糸除去装置の平面図である。
【図2】同装置の垂直断面図である。
【図3】図2の3−3矢印線での断面図である。
【図4】センサーの取り付け部分の拡大断面図である。
【図5】センサーの拡大正面図である。
【図6】制御器のブロック線図である。
【図7】動作時のタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 不良糸除去装置 2 案内ノズル 3 カッター 4 抜き取り装置 5 よこ入れノズル 6 織布 40 センサー 43 制御器 45 比較回路 46 ノット回路 47 アンドゲート 48 アンドゲート 49 第1のタイマー 50 第2のタイマー 51 オアゲート 53 リレー 54 リレー接点 56 よこ糸 56a 不良糸 57 たて糸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測長貯留装置によって定められた一定長
    さのよこ糸がよこ入れされる無杼織機で、よこ入れ不良
    の発生時に、たて糸(57)の開口内の不良糸(56
    a)をよこ入れノズル(5)内のよこ糸(56)につな
    がったままの状態で不良糸除去動作を実行する不良糸除
    去装置(1)において、 よこ入れ不良による無杼織機の停止後、よこ入れノズル
    (5)と織布(6)との間でよこ糸(56)およびこれ
    につながる不良糸(56a)をたて糸(57)の開口内
    から引き抜く抜き取り装置(4)と、 抜き取り装置(4)の抜き取り開始前に、よこ入れノズ
    ル(5)と抜き取り装置(4)との間に掛け渡されたよ
    こ糸(56)を切断するカッター(3)と、 不良糸 (56a)の抜き取り経路中にあって不良糸(5
    6a)の有無によってレベルの違った検知信号(E)を
    発生するセンサー(40)と、 不良糸(56a)の抜き取り開始後、センサー(40)
    からの検知信号(E)により抜き取り経路で不良糸(5
    6a)の有無を検出して無杼織機の運転可否状態を設定
    する制御器(43)とを具備し、 上記制御器(43)は、センサー(40)からの検知信
    号(E)のレベルと基準値(F)の信号レベルとを比較
    し、両レベルの大小関係から不良糸(56a)の有無を
    検出し、不良糸(56a)の有無に応じて異なる信号レ
    ベルの比較信号(G)を発生する比較回路(45)、
    〔(正常な抜き取りに必要な時間T0 )+(適当な余裕
    時間Δt)〕の経過後にタイマー信号(D)を発生する
    第2のタイマー(50)、この第2のタイマー(50)
    からのタイマー信号(D)と比較回路(45)からの糸
    有り時の比較信号(G)とを入力条件として上記の
    〔(正常な抜き取りに必要な時間T0 )+(適当な余裕
    時間Δt)〕を越えて糸有りの検出状態のとき、無杼織
    機を自動運転禁止の状態に設定する手段(47、53、
    54)を有することを特徴とする不良糸除去装置。
JP144194U 1994-02-04 1994-02-04 不良糸除去装置 Expired - Lifetime JP2516611Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP144194U JP2516611Y2 (ja) 1994-02-04 1994-02-04 不良糸除去装置

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JP144194U JP2516611Y2 (ja) 1994-02-04 1994-02-04 不良糸除去装置

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JPH0712486U JPH0712486U (ja) 1995-02-28
JP2516611Y2 true JP2516611Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=11501535

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