JP2582134B2 - 医薬品用プラスチック容器の栓体及びその製造方法 - Google Patents

医薬品用プラスチック容器の栓体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬品用プラスチツク容器の口部に適用する
栓体及びその製造方法に関するものであつて、本発明は
第11改正日本薬局方の輸液用プラスチツク容器試験法及
び輸液用ゴム栓試験法の規格に適合又は準拠した高品質
で実用性の高い栓体を提供できる。
〔従来の技術〕
液剤等の医薬品用容器として、現在のところはガラス
容器が多用されているが、輸送中の破損や運搬重量が大
であるという欠点から、割れ難く軽量なプラスチツク容
器へと移行しつつあり、容器本体及びその栓体について
活発に研究されている。
このうち栓体については、密閉方法及び薬剤の採取方
法についてすでに多くの検討が報告されている。例えば
金型内にゴム素材を射出成形し、その後プラスチツクを
射出成形してゴムを完全密封してなる栓体及びその製法
(特公昭61−30583、同61−49980各号公報)、さらに仕
切壁を検討した技術(特開昭61−232851号公報)等があ
る。また、接液面のプラスチツク隔膜の形状を工夫し、
これとゴム栓との嵌合が改善された栓(実公昭58−4196
4号公報)、ゴム栓形状を断面H型とし、仕切壁とゴム
下面に空隙を設けた栓(実開昭59−169835号公報)、そ
の他例えば実開昭56−116042、同57−74049、同57−933
37、同60−163933、同61−24056角号公報等に記載され
る栓がある。
これらの従来技術はいずれもゴム栓を採薬時や刺針後
の自己密閉部材として用い、栓体本体及び接続部をプラ
スチツク製としている。
第8図は従来使用されている栓体の基本構造を示す断
面図で、栓体は容器口部に溶着される脚部82と隔膜83を
有する栓体本体(内栓ともいう)81、ゴム栓2及び外栓
84から構成されている、内栓81と外栓84はプラスチツク
の射出成形により、又ゴム栓2は架橋成形により、各々
別個に作製し、これを組合せて製造する。内栓81は容器
口部との溶着部分の作用をし、隔膜83により容器の密封
性を確保し、ゴム栓2の下支えの機能を有すると共に薬
液とゴム栓を隔離している。
また第8図のタイプの比較的厚い隔膜にかえて、プラ
スチツク薄膜で覆つたゴム栓をプラスチツク製中ワク内
に押込んで、該中ワク及びゴム栓の外周に熱可塑性樹脂
を射出してなる栓体(実開昭55−59640、同56−47656、
同57−45932各号公報)も知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
医薬品容器に求められる最も重要な必要条件として、
製造後使用時迄の保存期間中の薬液の品質保持性、薬液
使用時における操作の容易性、安全性、価格等が挙げら
れる。
現在多用されているガラスバイアルは、その長い歴史
において充分に研究され、上記の各要件については解決
ずみである。これに対しプラスチツク容器は近時開発さ
れた技術であつて改善過程にあるため、基本的要件であ
る保存期間中の密封性は解決されてるものの、使用時に
おける容易性やその安全性は未だ解決されていないのが
実情である。
第8図に基本構造を示した従来品においては、まず第
1に薬液採液時や混注操作時に針が栓体を刺通する際
に、薬液とゴム栓の間にあるプラスチツク隔膜がそのか
なりの厚さと硬さゆえに破砕されて、容器内の薬液中に
落下し、該薬液に微粒子及び粗粒子汚染が生じるという
問題があつた。射出成形により製造する内栓81の隔膜83
を薄く、例えば300μm以下程度にすることは、現在の
技術水準では至難と言わざるを得ない。
第2の問題点として、プラスチツク隔膜83とゴム栓2
は融着(又は溶着)はされておらず空間85があるため、
刺通時に生じた隔膜83の穴から薬液が侵入してゴム栓2
と接触状態になることが挙げられる。ゴム栓2の品質が
第11改正日本薬局方の輸液用ゴム栓試験法に合格するも
のであれば何ら問題とはならないが、残念ながら実際は
殆んどが不適であり、該ゴム栓2からの析出物が薬液を
汚染する恐れがあることである。前記空間85がなければ
よいわけであるが、架橋成形されたゴム栓2を接着剤の
使用なくプラスチツク隔膜83に接着することは大変困難
である。
実開昭55−59640,同56−47656,同57−59640各号公報
に記載される栓体は、ゴム栓の上下をプラスチツク薄膜
で覆つて隔膜をなくし、前記第1の問題点については解
消している。しかし、前記のようにゴムとプラスチツク
の接着は困難であるため、上下のプラスチツク薄膜と栓
体外周部のプラスチツクとを一体にし、ゴム栓そのもの
はプラスチツクと接着又は密着結合されていない。つま
り前記の第2の問題点は未解決のままであるし、ゴム栓
の天面や下面に凹凸部を設ける場合にはプラスチツク薄
膜形状をこれに対応させねばならず、困難が加わる上
に、より空間を生じやすい。
そこで本発明の目的は、プラスチツク隔膜を無くする
か、又は極端に薄いものにするに加え、プラスチツク栓
体部分とゴム栓を接着剤なしに融着状態にするという課
題を解決することにより上記の問題点を克服して、保存
期間中の密封性、使用時における針刺容易性、安全性を
確保した医薬用プラスチツク容器の栓体及びその製法を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、ゴム栓にプラスチツク製栓体本体と融
着可能なプラスチツクフイルムのラミネート膜が密着結
合されており、このラミネート膜プラスチツク製の外郭
支持体(本発明における栓体本体のプラスチツク部分を
総称し、第8図の従来構造の内栓から隔膜をなくしたも
のと外栓からなるような栓体本体部分)の内壁とを融着
した構造が上記目的を達成し得ると考えついた。
すなわち、本発明は医薬品用プラスチツク容器本体の
口部に適用される隔膜のないプラスチツク製外郭支持体
と該外郭支持体に嵌入され当該栓体の天面部を構成する
ゴム栓とからなり該ゴム栓はその表面の一部又は全部に
前記外郭支持体と融着可能なプラスチツクフイルムのラ
ミネート膜が密着結合されていて、該ゴムのラミネート
面と前記外郭支持体内壁が融着されてなる医薬品用プラ
スチツク容器の栓体である。該プラスチツクフイルムは
厚さが30μm〜150μmの範囲内であることが特に好ま
しい。
さらに上記栓体の製造方法としてはラミネートゴム栓
と外郭支持体を嵌合して加熱後加圧するか、加圧及び加
熱する方法が採用できる。本発明はゴム配合組成物シー
トの少なくとも上面に外郭支持体と融着可能なプラスチ
ツクフイルムを配置して架橋成形すると同時にラミネー
トしてラミネートゴムシートを得、次にこれをゴム栓形
状に打ち抜いた後に洗浄して少なくとも上面がラミネー
トされたゴム栓を得た後、該ラミネート栓を該外郭支持
体内に嵌入し該ラミネートゴム栓の上面ラミネート面及
び/又は該外郭支持体内壁を加熱後加圧して融着するこ
とを特徴とする上記栓体の製造方法(天面溶着法)、こ
れと同様に少なくとも下面がラミネートされたゴム栓を
得た後、該ラミネートゴム栓の下面ラミネート面及び/
又は外郭支持部材内壁を加熱した後該ゴム栓を外郭支持
部材内に嵌入して加圧することで融着することを特徴と
する上記栓体の製造方法(下面融着法)、さらに同様に
してその表面の一部又は全部をラミネートされたゴム栓
を得た後、該ラミネートゴム栓を該外郭支持体構造の堀
込みを有する金型中央部に配置し、外郭支持体用プラス
チツク材料を金型内に射出成形すると同時にラミネート
面と外郭支持体を融着することを特徴とする上記栓体の
製造方法(射出成形法)を提供するものである。
また本発明の栓体のさらなる好ましい実施態様として
は上記外郭支持体は容器本体の口部に適用されるプラス
チツク製外郭支持部材と該外郭支持部材内壁及び上記ゴ
ム栓上面の凹部にそれぞれ嵌合する円周上に突起リブを
有する外郭支持部材上ブタとからなり、該ゴム栓が該外
郭支持部材に嵌入されかつ該ゴム栓側面と外郭支持部材
内壁の間に空間が形成され、更に該外郭支持部材上ブタ
の上記突起リブが上記空間と該ゴム栓上面の凹部に嵌入
された状態で、該ゴム栓のラミネート面と前記外郭支持
部材及び外郭支持部材上ブタの内壁が融着されてなる医
薬品用プラスチツク容器の栓体を挙げることができ、該
栓体を製造するために特に好ましい製造方法としてはそ
の表面の少なくとも一部又は全部がラミネートされたゴ
ム栓を外郭支持体内に嵌入して加圧及び加熱により該ラ
ミネートゴム栓のラミネート面と該外郭支持体内壁を融
着する方法へ例えば少なくとも側面を含む下面に外郭支
持体と融着可能なプラスチツクフイルムがラミネートさ
れたラミネートゴム栓を外郭支持部材に嵌入し、更に外
郭支持部材凹部及び該ラミネートゴム栓天面凹部にそれ
ぞれ嵌合する円周上に突起リブを有する外郭支持部材上
ブタを嵌入した状態で上面より加圧及び超音波振動を加
えることにより加熱して、該外郭支持部材、ラミネート
ゴム栓及び外郭支持部材上ブタを同時融着する上記栓体
の製造方法(超音波法)が挙げられる。
以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図(A)、(B)、(C)は本発明栓体の種々の
実施態様を示す断面図である。同図中の1はプラスチツ
ク製外郭支持体、2はゴム栓で、3はゴム栓2に密着結
合しているプラスチツクフイルムのラミネート膜であ
る。ラミネート膜3は外郭支持体1のプラスチツク材料
と融着可能なプラスチツクフイルムを材料としており、
該ラミネート膜3の一部又は全部と外郭支持体1が融着
一体化されている。
第1図(A)は、全面ラミネートゴム栓(2,3)の
上、下面と側面が外郭支持体1の内壁と融着してなる栓
体である。本発明の栓体は同図に示すように、外郭支持
体1が容器本体と融着又は融着等により結合するため脚
部10(図のものは下端にフランジを持つ)、ゴム栓下面
に接する下側フランジ部11、ゴム栓上面に接する上側フ
ランジ部を有することができる。またフランジ部11,12
とゴム栓の上下面に、図のイ,ロ,ハ,ニに示すような
凸又は凹形リング状の嵌合部分を設けることで製造時の
位置決めを容易にし、ゴム栓と外郭支持体の係合性の向
上、融着部分面積の増加を図ることができる。
第1図(B)は上面及び側面ラミネートゴム栓がラミ
ネート膜部分3で外郭支持体1の内壁と同様に融着して
なる栓体、第1図(C)は下面及び側面ラミネートゴム
栓がラミネート膜部分3で同様に外郭支持体1の内壁と
融着している栓体である。
また第1図(A),(B),(C)では図面を簡単に
するためにラミネートゴム栓の露出面は上,下面共に平
板なものを示したが、上,下面に任意の凹凸部分を設け
ることができる。
第7図(C)は本発明栓体のさらなる実施態様を示す
断面図であつて、この場合はプラスチツク製外郭支持体
1は容器本体と融着又は融着等により結合するための脚
部10とゴム栓下面及び側面に接するフランジ部11を有す
る外郭支持部材71と、ゴム栓上面及び側面に接する外郭
支持部材上ブタ7からなつている。そして、外郭支持部
材71のフランジ部11はフランジ端部ホに沿う円周上に設
けられた深い溝部へと、該溝部へと断面が階段状をなす
切り欠き部分トを有しており、この端部ホと溝部ヘはゴ
ム栓2の下面に設けられた凹部ヌ、と凸部ルに嵌合する
ようになつている。また、上ブタ72の下面には内縁に沿
つた端部の突起チと、さらに外側の円周上の突起リを有
しおり、突起チはゴム栓2の上面に設けられた凹部オと
嵌合し、突起リは外郭支持部材71にゴム栓2を嵌入した
状態で、ゴム栓2の側面と外郭支持部材71の切欠きトに
より形成される空間に嵌合するように設けられている。
この構成により、第7図(C)の栓体においてはゴム栓
2は下面と側面で外郭支持部材71と融着され、又側面で
同上ブタ72と融着されかつ上面は同上ブタ72で固定さ
れ、しかも外郭支持部材71と同上ブタ72も切り欠き部で
組合さつて融着されているので、三者の接合面積は大き
く、非常に良合な接合を実現できている。なお、第7図
(C)のゴム栓2には上面や下面に各種の凹部、突部を
設けたものを示してある。
第2図は本発明栓体の容器4への適用の一例を説明す
る図であつて、外郭支持体1の脚部10が下端フランジ部
分で容器4の口部フランジと融着又は溶着されている。
本発明の栓体において、外郭支持体の材料は医薬品用
容器として使用しうるプラスチツク材料であればいずれ
でもよいが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、エチレン酢酸ビニル樹脂又はこれらの混合
物を主成分とする樹脂等が挙げられ、高圧蒸気殺菌に耐
え得る衛生性に優れたものが好ましい。
ゴム栓材料として、例えば天然ゴム、イソプレンゴム
(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエン
ゴム(SBR)、イソプレン・イソブチレン系ゴム(IIR,B
IIR,CIIR)等の単体又は2〜3種の複合体等が挙げられ
るが、やはり医薬品容器部分として使用するに適した高
品質のものを選択する。第1図(B)のように薬液と直
接ゴム素面が接触する構成をとる場合には、特に汚染の
恐れがなく各種規格に合格する高品質なゴムを用いる必
要がある。
ラミネート膜の材料は、外郭支持体のプラスチツクと
融着可能なプラスチツクを用い、当然従来品のプラスチ
ツク隔膜より薄いことが好ましく、該ラミネート膜の厚
さは30μm〜150μmの範囲内にあることが特に好まし
い。30μm未満では薄すぎて不都合があり、また150μ
mを越えると針刺時の破砕の問題が起きてくる。このよ
うなラミネート膜材料としては外郭支持体と同系統のプ
ラスチツクが接着性の上から最も好ましく、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エチレン酢
酸ビニル樹脂又はこれらの混合物等を主成分とするプラ
スチツクフイルムから選ぶことができる。
本発明の栓体は、まずゴム栓の架橋成形とラミネート
膜形成を同時に行なつて、ラミネートゴム栓を得てお
き、これと外郭支持体内壁をラミネート膜部分で融着す
る方法で製造するが、融着工程は、第1図(A)〜
(C)及び第7図(C)に示すような融着のタイプによ
り、種々の方法が採用できるので、以下に詳しく説明す
る。
I.ゴム栓のラミネート成型 第3図(A)に示すようにゴム栓の形状の堀込みを有
する上、下2枚の金型5,6の中間に、ラミネートフイル
ム材30をその上,下の外面へ貼合せした未架橋ゴムシー
ト20を配置する。なおラミネート膜の形成を両面又は片
面のいずれに行なうかはこの段階では任意に選択でき
る。次に第3図(B)のように加熱・加圧して、ゴム栓
2への架橋成形と表面へのラミネート膜3の形成を同時
に行なう。この時の一般的な条件は例えば加圧時の温度
140〜170℃、圧力50〜100kg/cm2、時間7〜14分間が挙
げられる。これにより第3図(C)のようなシート状に
連つたラミネートゴム栓(2,3)が得られるので、第3
図(D)のように堀込部分だけを上刃7と下刃8により
打ち抜き、バリ部分を除去し、第3図(E)のラミネー
トゴム栓(2,3)を得る。これを公知技術により洗浄し
てゴム栓表面を清浄にする。
II.アツセンブリ工程 II−イ. 天面溶着法による栓体の製造 第4図(A)に示すようなプラスチツク製外郭支持体
部分41を予め成形しておく。次に第4図(B)のように
支持体部分41に少なくともその上面がラミネートされた
ラミネートゴム栓(2,3)を押し込み、次にゴム栓をセ
ツトされた上面とその外側に配置された予め成形してお
いた支持体部分42の下面を熱盤9(加熱源)にて約15秒
間程度加熱して溶融させ、その後直ちに第4図(C)の
ように支持体部分42を加圧して融着させる。なお、以下
の図中で矢印は加圧を示す。
II−ロ. 下面溶着法 第5図(A)のように、予め成形されたプラスチツク
製外郭支持体部分51上面と少なくともその下面がラミネ
ートされたラミネートゴム栓(2,3)の下面を熱源9を
用いて約15秒間熱して、その表面を溶融させ、その後直
ちに熱源9を除き、第5図(B)のようにラミネートゴ
ム栓(2,3)を支持体部分51に加圧して融着させる。次
に予め成形されたプラスチツク外郭支持体部分52を第5
図(C),(D)に示すように圧入して栓体を得る。
II−ハ. 射出成形法 外郭支持体形状に対応した窪みを有する上金型13と下
金型14の中央部にその表面の一部又は全部をラミネート
されたラミネートゴム栓(2,3)を配置する〔第6図
(A)〕。図は全面ラミネートの場合を示す。次に第6
図(B)のように上,下金型13,14の型締を行ない、金
型空間15に射出ゲート16から樹脂を射出する。この時の
一般的な条件は例えば射出温度はポリプロピレンで200
℃、ポリエチレンで180℃、射出圧力は200kg/cm2等が挙
げられる。成形品を取り出し、第6図(C)の栓体を得
る。
なお、以上の説明ではラミネート面と外郭支持体内壁
との融着は加熱加圧融着や射出成型と同時に融着する例
を挙げたが、この他に超音波、高周波又はマイクロ波に
より融着することもできる。例えば第7図(C)の栓体
を超音波により融着する方法を次に説明する。
II−ニ. 超音波法 第7図(A)に断面を示すように、予め成形されたプ
ラスチツク製外郭支持部材71の端部ホ、溝部へに、少な
くとも側面と下面にラミネート膜3を設けたラミネート
ゴム栓2の凹部ヌ、凸部ルが嵌合するように挿入し、次
にプラスチツク製外郭支持部材上ブタ72の突起チ,リ
が、それぞれゴム栓上面凹部オと、ゴム栓側面と外郭支
持部材の切り欠きトで形成される空間に嵌合するように
該外郭支持部材上ブタ72を挿入する。続いて同図(B)
に示すように外郭支持部材上ブタ72の上面側から超音波
ホーン17を用いて、加圧と共に超音波振動を与えて内部
発熱させることによる加熱を行ない、外郭支持部材71の
内壁とラミネートゴム栓の下面、側面、外郭支持部材上
ブタ72を同時に融着させ、冷却後固化して本発明の栓体
が得られる。
以上のようにして本発明の栓体を製造できるが、本発
明栓体と容器本体との融着もまた同様の公知技術により
行なうことができる。
〔作 用〕
本発明の栓体は、ゴム栓の架橋成形時にプラスチツク
外郭支持体と融着可能なフイルムを同時にラミネートし
て薄いフイルム膜がゴム栓表面に密着結合したラミネー
ト膜を形成し、該ラミネート膜を該外郭支持体と融着す
ることで、外郭支持体そのものとゴム栓との密着一体化
が可能となつたので、従来品におけるゴム栓支持体とし
ての厚いプラスチツク融膜、又は上下に配置したゴム栓
とは密着結合していないプラスチツク薄膜は不要となつ
た。また容器の密封性も該ゴム栓で保証できる。
ゴム栓の品質が良好なものであれば、ガラスバイアル
製剤の場合と同様に、薬液とゴム栓が直接接触しても問
題はない。薬液の特性に応じ、必要であればゴム栓下面
をラミネートしておけば該ラミネート膜がゴム栓と薬液
の隔離機能を有する。
さらにゴム栓の形状を複雑にしても、架橋成形と同時
のラミネート膜形成であるので完全に密着結合したプラ
スチツク層であるため、ゴム栓との間に従来品のような
空間は生じないし、しかもその製造は容易である。
このように本発明は厚いプラスチツク隔膜は無く、ま
た少なくとも下面ラミネートゴム栓とすれば、ごく薄い
プラスチツクラミネート膜がゴム栓の形状にかかわらず
密着一体化してゴム栓とプラスチツク膜の間に空間のな
い構造を実現するので、刺針時のプラスチツク微細片の
発生はなくなり、しかも針刺しが容易となり、薬液汚染
もないので安全性が向上した。さらに本発明の製造方法
はゴム栓架橋成形と同時にラミネートするので複雑な形
状のゴム栓についても簡単に量産可能できるに加え、ゴ
ム栓と栓体プラスチツク部分とが完全に融着できるすぐ
れた方法である。
〔実施例〕
実施例1〜14 表1に示す配合(重量部)のBR−SBRゴムシート、IR
−NRゴムシートの下面にのみ、それぞれポリプロピレン
(PP)、ポリエチレン(PE)フイルム材をラミネートし
つつ架橋成形し、ラミネートゴム栓を得た。ゴム配合操
作は日本ゴム協会編「ゴム試験法」p.170〜200に記載の
方法に準拠した。成形条件も表1に示す。PP,PEフイル
ムの厚さは30〜500μmの間の種々の厚さとした。外ワ
ク支持体はラミネート膜と同じPP又はPEとして、下面溶
着法により第1図(C)に示す形状の本発明の栓体を製
造した(実施例1〜14)。
比較例1〜3 比較のために、第8図に示した構造の市販品で隔壁厚
さが300μmと500μmのもの(比較例1,2)およびラミ
ネートなしのゴム栓を用いて第1図(C)と同様に隔膜
のない構造のもの(比較例3)を作製した。
以上で得られた本発明品及び比較品について、次の試
験を行ない性能評価した。表2に栓体とラミネート膜材
料、ラミネート膜又は隔膜厚さと性能評価の結果を示
し、その評価基準は表3に示す。なお表2のBR,IRは表
1のBR−SBR,IR−NRを夫々意味する。
コアリング(針刺)試験 本試験は輸液製剤中に他の医薬品例えばビタミン剤、
抗生剤などを注射器によつて混合注入する時に、注射針
の刺針によつて容器口部栓体のゴム栓、プラスチツク隔
膜が切断され、破片となつて針の中又は薬液への脱落を
確認することが目的である。
実施例又は比較例の栓体を第2図のように融着した、
無塵水500ml入りの試験用ボトルを各例につき5本用意
し、無塵水5mlを入れたデイスポーザブル用注射針18G×
1/2″(テルモ社製)を装着したデイスポーザブル注射
器で栓体ゴム栓表面の刺針部インに2回、アウトに2回
刺針した後、注射器内の無塵水5mlをボトル内に注入す
る。ボトルを上下に数回振とうさせてボトル口部栓体を
注意して切除し、ボトル内の無塵水505mlを1.2μmメン
プランフイルターにてろ過し、フイルター上の脱落破片
を数える。表2にその結果の平均値を示した。
液洩れ試験 本試験は輸液製剤を輸液回路セツトを使用して患者へ
の投与が終了時、輸液回路セツトの瓶針を引抜く時に、
輸液の残液がゴム栓の刺針穴から洩れ出る量の測定を目
的とする。
実施例及び比較例に基づき作成した栓体部を融着した
無塵水500ml入り試験用ボトルを各5本とり、ボトル口
部栓体のゴム栓刺針部OUTに輸液回路セツト(JMS社製20
0号)の瓶針を刺針し、AIR部にエアー針をさして、ボト
ルを倒立した状態に保持してボトル内の無塵水を150ml
になるまで流出させた後、すばやく瓶針を引抜いた直後
に洩れた水の量を測定する。5本の試験結果を平均値と
して表2に示した。
容器栓体部の密封性の確認試験 輸液製剤は日本薬局方の通則34にいう密封容器を使用
したものでなければならないので、本試験は輸液製剤の
密封性を評価することを目的とした試験で、使用前に輸
液製剤の容器栓体部の融着不良や嵌合不良によつて起る
薬液の洩れ微生物汚染、又混合注射後、投薬中に刺針に
よつて隔膜が貫通して容器の内外が導通状態となつた時
にしばしば発生するゴム栓と口部支持体の密着不良によ
る薬液の洩れを確認するものである。メチレンブルーで
青色に着色した無塵水500mlを入れ、本発明の実施例に
基づき作成された容器口部栓体を融着密封したボトルを
各10本とり、横に寝かせて、その上に10kgの重りを乗せ
て、24時間経過後、そのゴム栓表面への液洩れの有無を
確認した。試験結果の平均値を表2に示した。
輸液用ゴム栓品質試験 公定法 日本薬局方第11回生「輸液用ゴム栓試験法」
の溶出物試験に準拠して評価した。試験結果を表2に示
した。
表2に示すように、隔膜の厚みが300μm,500μmであ
る比較例5,6はコアリング試験の結果無数のプラスチツ
ク片及び数個のゴム片が認められた。これに対し本発明
により比較例5,6と同程度の300,400,500μm厚さのPPラ
ミネート膜を形成した実施例10,13,14については比較例
5,6よりもプラスチツク片は少なかつた。これは同程度
のプラスチツク厚さでも、本発明品のようにゴム栓と融
着一体化しているものの方が優れていることを示す。さ
らに実施例13と14の差はラミネート膜が薄い方がコアリ
ング性が向上する傾向を示している。実施例9ではプラ
スチツク破片は確認されなかつたが、抜針後の耐液洩れ
性は良好なものの、実施例6〜8に比べると劣つてい
た。この点でもラミネート膜が薄い方が好ましいことが
わかつた。ラミネート膜厚が30〜150μmの範囲内にあ
る実施例1,2,3及び6,7,8はいずれの試験項目についても
非常に良好な結果が得られ、本発明品の優秀性が確認で
きた。
実施例15〜23 第7図(A)〜(C)に示した超音波法により本発明
の栓体を製造した。まず、表4に示した配合のBR−EPD
M、IR−NR、NBR−NRのゴムシートの側面及び下面に表5
に示すラミネート材を、表4の条件でラミネート及び架
橋成形して、第7図(A)〜(C)に2として示した形
状のラミネートゴム栓を作製した。これを同図に71とし
て形状で表5に示す材質のプラスチツクからなり予め成
形された外郭支持部材に嵌入し、その後該外郭支持部材
と同じプラスチツクからなる同図に72として示す形状の
外郭支持部材上ブタを嵌入し、加圧しつつ超音波振動を
加えることにより三者を融着させ、冷却固化して本発明
の栓体を得た。使用機器:精電舎電子工業製超音波溶着
器1200−B、発信周波数:20KHz、出力:1KW、ゲージ圧:6
kg、加圧時間:4〜8秒、超音波付与時間:1秒以下、冷却
時間:3秒。
比較例4,5 比較のために隔壁厚さが500μmと200μmの市販品栓
体を用意した。
以上の本発明品及び比較品について、実施例1〜14と
同様に性能評価試験を行つた。表5に栓体の構成材料、
製造条件、性能評価結果をまとめて示す。評価基準は表
3に示したものと同じである。なお、表5のBR,IR,NBR
は表4のBR−EPDM,IR−NR,NBR−NRを夫々意味する。
なお、表4中の〜を以下に説明する。ゲル分率以
外の%は重量%を意味する。
エチレン・プロピレン共重合体(エチレン5%)と
EVA10%(酢酸ビニル5%)の混合樹脂フイルム エチレン・プロピレン共重合体(エチレン15%)と
EVA10%(酢酸ビニル15%)と分散性改良したホワイト
カーボンを混合した樹脂体 高密度PE(融点135℃)とEVA(酢酸ビニル13%でゲ
ル分率約65%)の積層フイルム 高密度PE(融点135℃)にEVA(酢酸ビニル38%でゲ
ル分率80%融点180℃)を中間物とした積層体 PP(ホモポリマー)とBR(無水マレイン酸3%)と
で変性した樹脂フイルム(出水興産製) EVA(エチレン32%、融点180℃、ゲル分率82%)と
熱可塑性ポリエステル共重合体(テレフタル酸、イソフ
タル酸、ポリエチレングリコール、重縮合共重合体、融
点230℃)積層体 二軸延伸PPとEVA(酢酸ビニル18%ゲル分率50%)
その積層フイルム エチレン・プロピレンランダム共重合体(エチレン
3%)とエチレン・プロピレンランダン共重合体(エチ
レン8%)との積層体(昭和電工製) 直鎖状低密度PE(融点128℃)とスチレン・ジエン
共重合体の水添加物との積層体 超高分子量PEフイルム 高密度PE(密度0.95,融点135℃)にエチレン酢酸ビ
ニル−グリシジルメタクリレート共重合体25%とEPDM5
%とを中間層にした三層積層フイルム PET(ポリエチレンテレフタレート)にアクリロニ
トリル−スチレン共重合体(アクリロニトリル70%)を
中間層にした積層体 PETにアイオノマー樹脂(Zn イオンタイプ、三井ポ
リケミカル(株)製)を中間層にした積層体 PETにポリ塩化ビニリデン樹脂を中間層にした積層
体 無可塑性PVC(商品名、エスメデイカレ5/30E、積水
化学工業製) 無可塑性PVC(商品名、エスメデイカレ1330S、積水
化学工業社製)とEVA(酢酸ビニル30%ゲル分率80%)
の混合樹脂 表5の結果から、本発明品では、EVA,無水マレイン酸
等で変性したPE,PP,PTEのラミネート膜とゴムの間の接
着性及びラミネートゴム栓と外郭支持体の接着性が非常
に良好で、コアリング,薬液もれ,密封性,局方試験の
いずれの試験にも合格する高品質な医薬品容器用栓体が
得られていることが明らかに理解できる。
〔発明の効果〕
以上説明のように、本発明の栓体は医薬用プラスチツ
ク容器に用いると、使用時でのプラスチツク破片による
薬液の汚染を生じることなく、又ゴム栓の品質に問題が
ある場合でも下面ラミネート膜により薬液汚染を防止で
き、薬剤をその製造時の高品質のまま人体に注射投与す
ることを可能とするので、大変安全性の高い容器とする
ことができる。これによりプラスチツク容器においても
密封性、針刺容易性、安全性が保証され、しかも軽量で
割れにくい容易で高品質のものとして広く利用の途を開
くものである。
また、本発明の製法は上記の本発明栓体を簡単かつ大
量生産可能に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B),(C)は本発明の栓体の実施態
様を示す断面図、第2図は栓体を容器に適用した一例を
示す断面図、第3図(A)〜(E)は本発明におけるラ
ミネートゴム栓製造の手順を説明する図で、同図(A)
はセツト時、(B)は加圧時、(C)はシート成型時、
(D)は打ち抜き工程、(E)は打ち抜き後の製品形状
を示す断面図である。第4図(A)〜(C)、第5図
(A)〜(D)、第6図(A)〜(C)第7図(A)〜
(C)は本発明のアツセンブリ工程を手順に従い説明す
る図であつて、第4図(A)〜(C)は天面溶着法、第
5図(A)〜(D)は下面溶着法、第6図(A)〜
(C)は射出成型工程、第7図(A)〜(C)は超音波
法を示す。第8図は従来の隔膜のある栓体を示す断面体
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−90563(JP,A) 実開 昭58−29939(JP,U) 実開 昭55−59640(JP,U) 実開 昭61−146250(JP,U) 実公 昭58−37396(JP,Y2) 米国特許3552591(US,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医薬品用プラスチツク容器本体の口部に適
    用される隔膜の無いプラスチツク製外郭支持体と該外郭
    支持体に嵌入され当該栓体の天面部を構成するゴム栓と
    からなり該ゴム栓はその表面の一部又は全部に前記外郭
    支持体と融着可能なプラスチツクフイルムのラミネート
    膜が密着結合されていて、該ゴムのラミネート面と前記
    外郭支持体内壁が融着されてなる医薬品用プラスチツク
    容器の栓体。
  2. 【請求項2】上記外郭支持体は容器本体の口部に適用さ
    れるプラスチツク製外郭支持部材と該外郭支持部材内壁
    及び上記ゴム栓上面の凹部にそれぞれ嵌合する円周上に
    突起リブを有する外郭支持部材上ブタとからなり、該ゴ
    ム栓が該外郭支持部材に嵌入されかつ該ゴム栓側面と外
    郭支持部材内壁の間に空間が形成され、更に該外郭支持
    部材上ブタの上記突起リブが上記空間と該ゴム栓上面の
    凹部に嵌入された状態で、該ゴム栓のラミネート面と前
    記外郭支持部材及び外郭支持部材上ブタの内壁が融着さ
    れてなる特許請求の範囲第(1)項に記載の医薬品用プ
    ラスチツク容器の栓体。
  3. 【請求項3】前記プラスチツクフイルムは厚さが30μm
    〜150μmの範囲内である特許請求の範囲第(1)又は
    (2)項に記載の医薬品用プラスチツク容器の栓体。
  4. 【請求項4】ゴム配合組成物シートの少なくとも上面に
    外郭支持体と融着可能なプラスチツクフイルムを配置し
    て架橋成形すると同時にラミネートしてラミネートゴム
    シートを得、次にこれをゴム栓形状に打ち抜いた後に洗
    浄して少なくとも上面がラミネートされたゴム栓を得た
    後、該ラミネートゴム栓を該外郭支持体内に嵌入し該ラ
    ミネートゴム栓の上面ラミネート面及び/又は該外郭支
    持体内壁を加熱後加圧して融着することを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項に記載の医薬品用プラスチツク
    容器の栓体の製造方法。
  5. 【請求項5】ゴム配合組成物シートの少なくとも下面に
    外郭支持体と融着可能なプラスチツクフイルムを配置し
    て架橋成形すると同時にラミネートしてラミネートゴム
    シートを得、次にこれをゴム栓形状に打ち抜いた後に洗
    浄して少なくとも下面がラミネートされたゴム栓を得た
    後、該ラミネートゴム栓の下面ラミネート面及び/又は
    外郭支持部材内壁を加熱した後該ゴム栓を外郭支持部材
    内に嵌入して加圧することで融着することを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項記載の医薬品用プラスチツク
    容器の栓体の製造方法。
  6. 【請求項6】ゴム配合組成物シート表面の一部又は全部
    に外郭支持体と融着可能なプラスチツクフイルムを配置
    して架橋成形すると同時にラミネートしてラミネートゴ
    ムシートを得、次にこれをゴム栓形状に打ち抜いた後に
    洗浄して片面又は両面ラミネートゴム栓を得た後、該ラ
    ミネートゴム栓を該外郭支持体構造の堀込みを有する金
    型中央部に配置し、外郭支持体用プラスチツク材料を金
    型内に射出成形すると同時にラミネート面と外郭支持体
    を融着することを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    に記載の医薬品用プラスチツク容器の栓体の製造方法。
  7. 【請求項7】ゴム配合組成物シート表面の一部又は全部
    に外郭支持体と融着可能なプラスチツクフイルムを配置
    して架橋成型すると同時にラミネートしてラミネートゴ
    ムシートを得、次にこれをゴム栓形状に打ち抜いた後に
    洗浄して表面の一部又は全部がラミネートされたゴム栓
    を得、該ラミネートゴム栓を外郭支持体内に嵌入して加
    圧及び加熱により、該ラミネートゴム栓のラミネート面
    と該外郭支持体内壁を融着することを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項に記載の医薬品用プラスチツク容器
    の栓体の製造方法。
  8. 【請求項8】少なくとも側面を含む下面に外郭支持体と
    融着可能なプラスチツクフイルムがラミネートされたラ
    ミネートゴム栓を外郭支持部材に嵌入し、更に内壁と上
    記ラミネートゴム栓側面の間に形成される空間及び該ラ
    ミネートゴム栓上面凹部にそれぞれ嵌合する円周上に突
    起リブを有する外郭支持部材上ブタを上記空間及び該ラ
    ミネートゴム栓上面凹部に嵌入した状態で上面より加圧
    及び超音波振動を加えることにより加熱して、該外郭支
    持部材、ラミネートゴム栓及び外郭支持部材上ブタを同
    時融着することを特徴とする特許請求の範囲第(7)項
    に記載の医薬品用プラスチツク容器の栓体の製造方法。
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