JP3434684B2 - 容器の製造方法及び密封容器 - Google Patents

容器の製造方法及び密封容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装分野特に食
品,薬品等を収納、包装する為の密封性、開封性に優れ
た密封容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品をプラスチック容器に密封し、高温
の殺菌処理を行い、保存流通する容器が増加している。
これらの密封容器は流通時の衝撃等により内容物が外に
漏れ出ないことが重要特性となる。しかし、熱可塑性樹
脂シートを溶融成形する真空・圧空成形においては、多
数の金型を組み込み成形する多数個とり金型を用いて成
形するのが一般的であり、この成形法によるとシートの
加熱状態のバラツキから容器のフランジ厚みがバラツ
キ、この為、蓋材を加熱シールする際に蓋材シール層と
容器シール層の熱接着性にもバラツキが生じ、接着不良
により内容物が漏れる場合があるという欠点があった。
これを解決する方法として、容器を溶融成形する際に、
フランジ部分をも押圧成形し、フランジ厚みの均質化を
図る(特公平5−79587号公報)方法があるが、こ
の方法においてもシールする際に内容物がフランジ上を
汚染するとシール状態が不安定になるといった欠点がみ
られた。
【0003】また、これらの欠点を補うために形状を付
与する金型に突起部を設け、フランジ上に突起を設ける
方法(特開平2−25411号公報)によりシール安定
性を持たせる方法も用いられたが、この方法ではフラン
ジ上には突起部が生じるが、その裏側には凹部が形成さ
れるため、シールをする際にシール受け台の形状に制約
をうけること、あるいは突起部以外の部分を押圧するに
は押圧面積が狭くなるため、押圧するとしても金型構造
が複雑になるといった欠点を有していた。また、熱可塑
性樹脂シートから成形するのではない射出成形では、本
発明と同様の形状を有する金型を用いて、溶融樹脂をそ
の金型に注入する方法が可能であったが、真空・圧空成
形では困難とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、密封
容器のシール安定性を増すために、熱可塑性樹脂シート
を溶融成形する真空或いは圧空成形において、形成され
た容器のフランジ上に突起部を設け、該フランジ突起の
裏側は平坦である容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成する為に鋭意検討を行った結果、密封容器の製造
に用いられる金型形状を検討する事により、前記課題を
解決できることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。すなわち本発明は熱可塑性樹脂シー
トを溶融し金型を用いて真空或いは圧空により成形する
容器において、使用する金型が形状を決定する金型I
と、容器フランジを押圧し容器フランジ部の肉厚を均一
化させる金型IIからなり、該金型IIの容器フランジ押圧
部に幅0.3〜5mm、深さ0.05〜2mmの溝を設
け、成形された容器フランジ上にのみ、溝形状と同形状
の突起部を形成せしめる容器の製造方法であり、該容器
のフランジ部と熱可塑性樹脂からなる蓋材とを熱シール
した密封容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる熱可塑性樹脂
シートは任意の熱可塑性樹脂が用いられる。一例をあげ
ると、ホ゜リフ゜ロヒ゜レン・ホ゜リエチレン・ホ゜リスチレン・ホ゜リエチレンテレフタレ―
ト等の単層シートやこれらの熱可塑性樹脂を接着層を介
して積層した多層シートも用いることができる。また、
容器の酸素遮断性を増すためにエチレンヒ゛ニルアルコ―ル共重合体
(以下EVOH)や易開封性を付与するイ―シ゛―ヒ゜―ルシ
―ラントを積層する事もできる。本発明に用いられる蓋材
としては、形成された容器フランジと熱接着可能であれ
ば任意の構成の蓋材が用いることができる。例えば、容
器フランジシール層がホ゜リフ゜ロヒ゜レンである場合は、蓋材の
シール層としてはホ゜リフ゜ロヒ゜レン、易開封性を付与するため
にホ゜リフ゜ロヒ゜レンとホ゜リエチレンとの混合物を用い、これに強度
や酸素遮断性を付与するナイロン層、アルミ箔層、EVOH
層や易印刷性のホ゜リエチレンテレフタレ―ト層を積層させるのが好
ましい。
【0007】本発明の容器を得るためには図1に示した
ような金型が用いられる。金型は形状を付与する金型I
と金型IIからなり、金型IIに容器フランジ部の一方側の
みに突起を設けるように溝を設ける。成形状況を図で説
明すると、溶融シートは図2に示すように金型間に導か
れ、その後図3に示すように金型Iと金型IIが閉じら
れ、フランジが押圧されながら真空・圧空により賦形さ
れる。金型IとIIが合わさることによりフランジ上では
まず金型IIの溝以外の部分が押圧されその肉厚を減じる
ことになる。このとき押圧により生じた溶融樹脂は溝の
中に導かれ、押圧により生じた段差に厚みを加える形で
フランジ上に突起が形成される。得られた成形品を図4
に示す。この突起の大きさは金型IIの溝形状により制限
することが可能であり、密封に好適な寸法としては幅が
0.3〜5mm、更に好ましくは1〜2mm、深さが
0.05〜2mm、更に好ましくは0.3〜1mmであ
る。この溝の幅が0.3mm未満では突起形状の付与が
困難であり、5mmを超えると押圧時の樹脂流入が少な
く突起形成が困難となったり、シール安定性に効果を示
さない欠点がある。また、溝の高さは0.3mm未満で
はシール安定性の効果がなくなり、2mmを超えるとシ
ールが困難になる。また、形成する溝の形状は任意に設
定することができ、一例を図5に示す。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。表1
に実施例および比較例の金型IIの溝形状とフランジ形
状、表2にシール安定性の結果を示す。成形に用いた熱
可塑性樹脂シートの構成を図6に、蓋材の構成を図7示
す。また、テストに用いた容器の形状を図8に示す。シ
ール安定性の評価はシール後の密封容器の内圧測定(シ
ール破壊に至るまでの)により行った。
【0009】本実施例及び比較例における評価は下記方
法で行った。 ・殺菌適正(破袋率):実施例および比較例の成形方法
により、口径85mmφ、高さ30mm、容量150c
cの丸型容器を圧空成形により作成した。容器内に水よ
うかんを満杯充填し、PET/EVOH/ナイロン/易
開封性樹脂よりなる4層構成、厚み100μmの蓋フィ
ルムでヒ―トシ―ル法により密封した。シール時には内
容物はオーバーフローし、この状態でシールを行った。
その後加圧下130℃の熱水中にて、n=100にて殺
菌を行い、殺菌終了後、外観検査により水漏れの有無を
計数した。分子が水漏れの発生した数、 分母がテ
スト数。 ・耐内圧性:殺菌適性評価後で、殺菌後水漏れのないも
のについて、圧縮エアーを漏れないように、蓋材側より
注入し、密封が解除される時の圧力を測定した。 ・開封性:殺菌適正評価後で、水漏れのないものについ
て蓋材を引っ張り、開封強度プッシュプルスケールで測
定を行った。開封角度は135°であり、半周開封され
るまでの最大値を測定した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】本発明の密封容器は、密封性を安定制御
することができ、開封性も良好である。また、この密封
容器は従来の製造方法とコスト的にも同等のコストで生
産することが可能であり、その実用性は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器の製造装置を示す概略図
【図2】本発明の容器の製造の成形状況を示す概略図
【図3】本発明の容器の製造方法を示す概略図
【図4】本発明の密封容器を示す概略図
【図5】本発明に使用する金型 の溝の形状を示す断面
【図6】本発明の一実施例に使用する容器本体の構成を
示す断面図
【図7】本発明の一実施例に使用する蓋材の構成を示す
断面図
【図8】本発明の一実施例の評価に使用する容器の形状
を示す断面図
【符号の説明】
1.金型 2.金型 3.シャフト 4.溝 5.フランジ押圧部 6.溶融加熱された熱可塑性シート 7.容器 8.突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 51/00 - 51/46 B65D 77/00 - 77/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂シートを溶融し金型を用い
    て真空或いは圧空により成形する容器において、使用す
    る金型が形状を決定する金型Iと、容器フランジを押圧
    し容器フランジ部の肉厚を均一化させる金型IIからな
    り、該金型IIの容器フランジ押圧部に幅0.3〜5m
    m、深さ0.05〜2mmの溝を設け、成形された容器
    フランジ上にのみ、溝形状と同形状の突起部を形成せし
    めることを特徴とする容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で得られた容器のフ
    ランジ部と熱可塑性樹脂からなる蓋材とを熱シールした
    ことを特徴とする密封容器。
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