JPH0744724U - 透明容器 - Google Patents
透明容器Info
- Publication number
- JPH0744724U JPH0744724U JP89495U JP89495U JPH0744724U JP H0744724 U JPH0744724 U JP H0744724U JP 89495 U JP89495 U JP 89495U JP 89495 U JP89495 U JP 89495U JP H0744724 U JPH0744724 U JP H0744724U
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- thermoplastic resin
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- container inner
- gas barrier
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガスバリアー性を有するとともに、肉厚が均
一で、剛性、透明性に優れた透明容器を提供する。 【構成】 本考案の透明容器1は、少なくともガスバリ
アー性樹脂層と熱可塑性樹脂層とを有する透明多層シー
トを、熱可塑性樹脂層が外面側となるようにシート成形
法によって容器形状に成形してなる容器内面部構成体2
と、該容器内面部構成体2の外面側に、容器内面部構成
体2の外面側を構成する熱可塑性樹脂と接着性を有する
熱可塑性樹脂を射出成形して容器内面部構成体2と一体
に形成した容器外面部構成体3とからなる透明容器であ
る。
一で、剛性、透明性に優れた透明容器を提供する。 【構成】 本考案の透明容器1は、少なくともガスバリ
アー性樹脂層と熱可塑性樹脂層とを有する透明多層シー
トを、熱可塑性樹脂層が外面側となるようにシート成形
法によって容器形状に成形してなる容器内面部構成体2
と、該容器内面部構成体2の外面側に、容器内面部構成
体2の外面側を構成する熱可塑性樹脂と接着性を有する
熱可塑性樹脂を射出成形して容器内面部構成体2と一体
に形成した容器外面部構成体3とからなる透明容器であ
る。
Description
【0001】
本考案は容器に関し、更に詳しくは均一な肉厚を有し、剛性、ガスバリアー性 、透明性に優れた透明容器に関する。
【0002】
ゼリー、プリン等のデザート類やジャム等の包装容器として合成樹脂よりなる ガスバリアー性を有する容器が用いられている。従来この種の容器はガスバリア ー性を有する合成樹脂シート(通常、ガスバリアー性樹脂と他の熱可塑性樹脂と の積層シート)を真空、圧空成形等によって成形して製造されているが、この方 法は加熱軟化したシートを型内に絞り込んで成形するものであるため得られる製 品の肉厚が局部的に薄くなって不均一な肉厚となり、全体的に剛性が低下すると ともに製品イメージも悪いものとなるという問題がある。
【0003】 一方、成形によって局部的に肉厚が薄くなることによる剛性低下を防止するた めに、成形に供するシートとして肉厚の厚いシートを用いると、シートを巻き取 り状とすることができなくなるため取り扱いがきわめて不便となり生産性が低下 し、製品コストが高くなるという問題が生じる。更に熱充填、ボイル、レトルト 等の熱処理を施すことを必要とする内容物を入れる容器としては耐熱性の高いポ リプロピレンとガスバリアー性を有する樹脂との積層シートを用いることが多い が、ポリプロピレンの積層シートを成形した容器の場合、容器内が減圧され肉薄 部つまり剛性の弱い所がへこむ等の問題もあった。
【0004】 これに対して射出成形容器は透明性、剛性に優れているが、ガスバリアー性を 得ることが難しく、一部ガスバリアー性層を中間層として射出成形した容器も提 案されてはいるが、この容器は射出成形においてガスバリアー性樹脂を射出する 為、成形機及びその装置が非常に特殊でコスト高となり、低コストを要求される 容器としては不向きである。
【0005】 本考案は上記の点に鑑みなされたもので、剛性、透明性、ガスバリアー性に優 れた安価な透明容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
即ち本考案の透明容器は、少なくともガスバリアー性樹脂層と熱可塑性樹脂層 とを有する透明多層シートを、熱可塑性樹脂層が外面側となるようにシート成形 法によって容器形状に成形してなる容器内面部構成体と、該容器内面部構成体の 外面側に、容器内面部構成体の外面側を構成する熱可塑性樹脂と接着性を有する 熱可塑性樹脂を射出成形して容器内面部構成体と一体に形成した容器外面部構成 体とからなることを特徴とする。
【0007】
以下、本考案の一実施例を図面に基き説明する。
【0008】 図1において1は本考案の透明容器を示し、該容器1は容器内面部構成体2と 、該容器内面部構成体2の外側面に射出成形によって一体に成形された容器外面 部構成体3とから構成される。
【0009】 容器内面部構成体2は、少なくともガスバリアー性樹脂層と熱可塑性樹脂層と を有する透明多層シートを、熱可塑性樹脂層が外面側となるように真空成形、圧 空成形等のシート成形法によって所定の容器形状に成形して形成される。上記ガ スバリアー性を有する透明多層シートとしては、エチレン−ビニルアルコール共 重合体(EVOH)、塩化ビニリデン(PVDC)、ナイロン(NY)等のガス バリアー性樹脂と、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチ レンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)等の熱可塑性樹脂と からなるシートを用いることができる。このような多層シートの具体例としては 、PP/EVOH/PP、PS/EVOH/PET、PS/EVOH/PP、P C/EVOH/PET等が挙げられる。
【0010】 また容器外面部構成体3を構成する射出用樹脂としてはPS、PP、PC等の 、容器内面部構成体2の外面側を構成する熱可塑性樹脂と接着性を有する樹脂が 用いられる。容器内面部構成体2の外面側がPSの場合(透明多層シートとして PS/EVOH/PET、PS/EVOH/PPを用いた場合)には射出用樹脂 としてPSを、容器内面部構成体2の外面側がPPの場合(例えば透明多層シー トとしてPP/EVOH/PPを用いた場合)には射出用樹脂としてPPを、容 器内面部構成体2の外面側がPCの場合(例えば透明多層シートとしてPC/E VOH/PETを用いた場合)には射出用樹脂としてPCを用いるといった具合 に、射出用樹脂としては容器内面部構成体2の外面側を構成する熱可塑性樹脂と 同一の樹脂を用いることが好ましい。
【0011】 本考案透明容器1はシート成形によって上記の如きガスバリアー性の透明多層 シートを所定の容器形状に成形して得た容器内面部構成体2を、図2に示すよう に射出成形装置4の雄型5に装填した後、型内6に射出用樹脂を射出成形するこ とにより得ることができる。尚、図2において7は雌型、8は射出口を示す。
【0012】 本考案透明容器1のフランジ9には通常蓋材がヒートシールにより設けられる が、容器内面部構成体2のフランジ9aの上面部と容器外面部構成体3のフラン ジ9bの上面部との材質が異なる場合(例えば透明多層シートとしてPS/EV OH/PETを用いてPSが外側となるように成形し、射出用樹脂としてPSを 選定した場合、容器内面部構成体2のフランジ9aの上面部の材質はPETであ り、容器外面部構成体3のフランジ9bの上面部の材質はPSとなる。)、蓋材 のヒートシール剤の選定が困難となり、また容器内面部構成体2のフランジ9a と容器外面部構成体3のフランジ9bとの接続部10に隙間や段差を生じ易く、 蓋材のシール性が低下し易い。このため容器内面部構成体2のフランジ9aの突 出幅を極力小さくし、(例えば1.5mm程度以下)実質的にフランジ9が容器外面 部構成体3のフランジ9bからなるように構成したり、図3に示すように容器外 面部構成体3のフランジ9bを上面側に折り返してフランジ9の上面全面が射出 した樹脂のみからなるように構成することが好ましい。
【0013】 本考案の透明容器1は例えばデザート類、ジャム等の食品用容器や芳香剤用容 器等として利用することができる。
【0014】
本考案透明容器は、少なくともガスバリアー性樹脂層と熱可塑性樹脂層とを有 する透明多層シートを容器形状に成形してなる容器内面部構成体の外面側に、容 器内面部構成体の外面側を構成する熱可塑性樹脂と接着性を有する樹脂を射出成 形し、容器内面部構成体と一体の容器外面部構成体を形成したものであるため、 均一な肉厚を有し、剛性、透明性に優れるとともにガスバリアー性にも優れる容 器を安価に提供できる効果を有する。また容器外面側が射出成形によって形成さ れているために容器表面の剛性が高く、容器への直接印刷が容易である等の効果 を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案透明容器の縦断面図である。
【図2】本考案透明容器の製造方法の一工程を示す縦断
面図である。
面図である。
【図3】本考案透明容器の他の実施例を示す縦断面図で
ある。
ある。
1 透明容器 2 容器内面部構成体 3 容器外面部構成体
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくともガスバリアー性樹脂層と熱可
塑性樹脂層とを有する透明多層シートを、熱可塑性樹脂
層が外面側となるようにシート成形法によって容器形状
に成形してなる容器内面部構成体と、該容器内面部構成
体の外面側に、容器内面部構成体の外面側を構成する熱
可塑性樹脂と接着性を有する熱可塑性樹脂を射出成形し
て容器内面部構成体と一体に形成した容器外面部構成体
とからなることを特徴とする透明容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP89495U JPH0744724U (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 透明容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP89495U JPH0744724U (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 透明容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0744724U true JPH0744724U (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=11486397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP89495U Pending JPH0744724U (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 透明容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0744724U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007015735A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 蓋材及び包装物 |
JP2014015236A (ja) * | 2012-07-09 | 2014-01-30 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製カップ容器 |
JP2015137116A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | 大日本印刷株式会社 | インモールドラベル容器およびその製造方法 |
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-
1995
- 1995-01-30 JP JP89495U patent/JPH0744724U/ja active Pending
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