JP2837439B2 - バリア性容器及びその製造方法 - Google Patents

バリア性容器及びその製造方法

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伸夫 青柳
裕一 平井
恭介 鈴木
良隆 浅井
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D15/00Containers having bodies formed by interconnecting or uniting two or more rigid, or substantially rigid, sections made of different materials
    • B65D15/02Containers having bodies formed by interconnecting or uniting two or more rigid, or substantially rigid, sections made of different materials of curved, or partially curved, cross-section, e.g. cans, drums
    • B65D15/04Containers having bodies formed by interconnecting or uniting two or more rigid, or substantially rigid, sections made of different materials of curved, or partially curved, cross-section, e.g. cans, drums with curved, or partially curved, walls made by winding or bending paper
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は湿気や酸化を嫌う内容物を収納するための、
ガスバリア性を有するバリア性容器及びその製造方法に
関する。
〔従来の技術〕
近年、ブリキ缶、アルミ缶等の金属缶に代わるような
安価でしかも軽く、酸素又は水蒸気等に対して高いバリ
ア性を有するような射出樹脂によって形成されたバリア
性容器が出現している。
これら容器は、第9図に示すように、バリア膜シート
50から、円形ブランク51,51を切取り、このブランク51
の周囲を折り込みながら立上り壁52を形成しつつ容器と
ほぼ同形のバリア膜成形体53(第10図)を成形し、これ
を射出成形用の雄型と雌型とのキャビティ内に設置して
前記バリア膜成形体53が容器の壁の内側になるようにポ
リプロピレン(PP)等の樹脂を射出して浅底の容器54
(第11図)を製造するようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のこの種バリア性容器において
は、前記バリア膜成形体53を成形する際に、平坦なバリ
ア膜ブランクを折込みながら成形していたので、第12図
に示すように皺が形成されてしまう。このため、この皺
によってピンホールが生じるおそれがあり、浅い容器し
か製造することができなかった。また、この皺により容
器に印刷を施す場合、予め印刷を施したバリア膜を用い
ることができなかったため、容器の表面に印刷を施して
いたが、このような印刷は剥がれやすいという問題があ
った。
本発明はかかる点に鑑み、皺がなく、しかも底深のバ
リア性容器及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明においては、バリア性容器を、金属箔
と紙と少なくとも一層の樹脂層とから成るバリア膜によ
って形成された筒状成形体と底部成形体とからなる有底
円筒状のバリア膜体であって、前記底部成形体が底部と
底部周辺から垂れ下がる垂れ下がり部とを有し、前記筒
状成形体の下端部が内側に折り込まれた折り込み部分を
有し、前記垂れ下がり部が前記折り込み部分に嵌め込ま
れて接着されて成るバリア膜体を一部に含み、前記バリ
ア膜体が容器内表面を形成するように射出樹脂により一
体成形されている容器本体を有するように構成し、バリ
ア性容器の製造方法を、金属箔と紙と少なくとも一層の
樹脂層とから成るバリア膜によって筒状成形体と底部成
形体を形成し、当該筒状成形体の下端部を内側に折り込
んで折り込み部分を形成し、当該折り込み部分に前記底
部成形体の底部周辺に成形された垂れ下がり部を嵌め込
んだ後に接着して、有底円筒状のバリア膜体を形成し、
前記バリア膜体を成形雄型と成形雌型から形成されるキ
ャビティ内に設置し、このキャビティ内に成形樹脂を射
出して、前記バリア膜体が容器本体内表面を成形するよ
うに容器本体を一体成形するように構成した。
〔作用〕
筒状に形成されたバリア膜と、底面と底面の周辺から
立上る比較的浅い立ち上がり部を有する底部成形体とか
ら底部を有する筒状に形成したバリア膜体を射出樹脂と
ともに一体成形するので容器の側壁部においてバリア膜
に皺が生ずるおそれがない。したがって、ピンホールが
生ずるおそれがなく、底深の容器を成形することが可能
となり、また、予め、バリア膜に印刷を施すことにより
容器に剥がれるおそれがない印刷をほどこすことが可能
になる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明に係るバリア性容器1を示し、このバ
リア性容器1は容器本体2と蓋体3とから構成されてい
る。この容器本体2には円形の底部4と底部4の周辺か
ら立ち上がる円筒状の側壁部5と側壁部5の開口部末端
から半径方向外側に突出する拡開部6とが形成されてい
る。
前記容器本体1の底部4、側壁部5及び拡開部6はポ
リプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエステ
ル、ポリカーボネイト(PC)、ポリスチレン(PS)等の
樹脂で形成されている。
また、この容器本体2の底部4、側壁部5及び拡開部
6の容器の内側表面は、気体に対してバリア性を有する
バリア膜からなり、容器の形状に対応する有底円筒状の
バリア膜体7が一体成形されている。
このバリア膜体7を形成するバリア膜8は、例えば、
第2図に示されるように、ポリプロピレン層9、紙10、
ポリエチレン層11、アルミニューム層12、ポリプロピレ
ン層13で構成されており、ポリエチレン層11は紙10とア
ルミニューム層12とを接着する接着剤として作用してい
る。
前記側壁部5の開口部は蓋体3により封鎖される。こ
の蓋体3は第1図に示されるように落とし蓋となってお
り、この蓋体3は容器の外表面を覆う樹脂層3aと容器の
内表面を覆うバリア膜3bの2層から構成されており、蓋
体3のバリア膜3bは拡開部6の内表面において、バリア
膜体7と熱溶着されることにより容器本体2を密封し、
容器のバリア性を完全なものとするものである。
次に、本発明に係るバリア性容器の製造方法について
説明する。
先ず、第2図に示される構成のバリア膜のシートから
第3図(a)に示される形状の切取片14を切り取り、こ
の切取片14の一方の側端部14aを第3図(b)に示され
るように折り曲げる。
次いで、第4図に示されるように、切取片14の折り曲
げた方の側端部14aが内側になるように他方の側端部14b
と重ね合わせ、この重ね合わされた部分を熱溶着又はロ
ーレット加工により、切取片14を筒状に形成する。この
とき、切取片14の下端部14cは、第5図に示されるよう
に、内側に折り込まれる一方、上端部は半径方向外側に
拡開するように折り込まれ、拡開部14dを形成する。
次いで、第6図に示されるように、底部15aと底部15a
の周辺から垂れ下がる垂れ下がり部15bとを有する底部
成形体15の垂れ下がり部15bが切取片14の折り込まれた
部分に嵌め込まれ、この嵌め込まれた部分が凹凸形状を
有するローレットローラー16,16に挟み込まれてローレ
ット加工されることにより切取片14と底部成形体15が接
着され、バリア膜体17の成形を終了する。
尚、このようなバリア膜体17は従来紙コップとして製
造されており、既に、販売されている紙コップをそのま
ま利用することも可能である。
次に、このバリア膜体17を、第7図に示すように、成
形雄型18にしっかりと嵌込む。このとき、成形雄型18に
設けられている吸引口18a,18aからバリア膜体17を吸引
するようにする。
次いで、第8図に示されるように、このバリア膜体17
が被せられた成形雄型18と成形雌型19を組み合わせて、
容器本体2の形状に対応するキャビティ20を形成し、こ
のキャビティ20内にポリプロピレン(PP)、ポリエチレ
ン(PE)、ポリエステル、ポリカーボネイト(PC)、ポ
リスチレン(PS)等の樹脂が成形雌型19にもうけられた
射出口19a,19aから射出され、成形雄型18に被せられた
バリア膜体17が容器本体の内側表面を覆うように一体成
形され、容器本体2の成形を終了する。このとき、切取
片14の一方の側端部14aは折り曲げられているので、バ
リア膜8の端面のアルミニューム層12(第2図)が成形
した容器の内表面に露出することがなく、内容物への金
属成分の混入を防止することができる。
最後に、容器本体2を成形型から外し、容器本体2に
蓋体3を被せ拡開部6において蓋体3と容器本体2とを
熱溶着することによりバリア性容器1(第1図)の製造
を終了する。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成したので、バリア性に優れ
る底深の容器を成形することが可能となり、また、予
め、バリア膜に印刷を施すことにより容器に剥がれるお
それがない印刷を施すことが可能になるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るバリア性容器を示す断面図、第2
図はバリア膜の構成を示す断面図、第3図(a)はバリ
ア膜の切取片を示す平面図、第3図(b)は一端が折り
曲げられたバリア膜の切取片を示す平面図、第4図は筒
状に成形された切取片を示す横断面図、第5図は筒状に
形成された切取片を示す縦断面図、第6図は筒状の切取
片に底部を形成する状態を示す断面図、第7図は成形雄
型にバリア膜体を被せた状態を示す断面図、第8図は成
形雄型と成形雌型を組み合わせた状態を示す断面図、第
9図はバリア膜から円形ブランクを切取った状態を示す
斜視図、第10図はバリア膜成形体を示す斜視図、第11図
は従来の容器を示す断面図である。 1……バリア性容器、2……容器本体、7……バリア膜
体、8……バリア膜、9、13……ポリプロピレン層、10
……紙、11……ポリエチレン、12……アルミニューム
層、18……成形雄型、19……成形雌型、20……キャビテ
ィ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 良隆 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−145115(JP,A) 特開 昭49−120953(JP,A) 実開 平1−78514(JP,U) 実開 昭61−83513(JP,U) 実開 昭60−92944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/17 B65D 1/00 B29L 22:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属箔と紙と少なくとも一層の樹脂層とか
    ら成るバリア膜によって形成された筒状成形体と底部成
    形体とからなる有底円筒状のバリア膜体であって、前記
    底部成形体が底部と底部周辺から垂れ下がる垂れ下がり
    部とを有し、前記筒状成形体の下端部が内側に折り込ま
    れた折り込み部分を有し、前記垂れ下がり部が前記折り
    込み部分に嵌め込まれて接着されて成るバリア膜体を一
    部に含み、 前記バリア膜体が容器内表面を形成するように射出樹脂
    により一体成形されている容器本体を有することを特徴
    とするバリア性容器。
  2. 【請求項2】金属箔と紙と少なくとも一層の樹脂層とか
    ら成るバリア膜によって筒状の成形体と底部成形体を形
    成し、当該筒状成形体の下端部を内側に折り込んで折り
    込み部分を形成し、当該折り込み部分に前記底部成形体
    の底部周辺に成形された垂れ下がり部を嵌め込んだ後に
    接着して、有底円筒状のバリア膜体を形成し、 前記バリア膜体を成形雄型と成形雌型から形成されるキ
    ャビティ内に設置し、このキャビティ内に成形樹脂を射
    出して、前記バリア膜体が容器本体内表面を成形するよ
    うに容器本体を一体成形することを特徴とするバリア性
    容器の製造方法。
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JP2844977B2 (ja) * 1991-07-26 1999-01-13 凸版印刷株式会社 脚付き多層同時射出容器およびその製造方法

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