JP5515470B2 - 紙製カップ容器 - Google Patents
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しかし、この特許文献1に記載の紙製カップ容器においては、胴部貼り合わせ部の内側の端部は全体にわたって、紙基材の側端縁から延出する樹脂部を設けられているため、特に、胴部素材の下部内面に底部材の周縁部の内面を接合させ、さらに周縁部を覆うように胴部材の下端縁部を内方に折り曲げ、底部材の周縁部外面に接合させて環状脚部を形成させる際、前記樹脂部がボトム成形による熱、圧力などにより不規則になり、接着異常による洩れ、外観的に見栄えの悪い仕上がりになる等の問題がある。
しかしながら、上記特許文献2に記載の紙製カップ容器は、前記切欠きの精度、ボトム成形による熱、圧力などの成形条件により、前記切欠き部分から液体が漏れるおそれがあった。
前記胴部材は、内側となる側端部下端に切欠きを有する紙層と、前記紙層の内面に設けられた熱可塑性樹脂が、前記切欠きに延出した樹脂部が形成されていることを特徴とする紙製カップ容器である。
前記胴部材は、内側となる側端部下端に切欠きを有する紙層と、前記紙層の内面に設けられた熱可塑性樹脂が、前記切欠きを含む紙層の側端縁から延出した樹脂部が形成されていることを特徴とする紙製カップ容器である。
層シートから構成された胴部材と底部材を用い、前記胴部材の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて貼り合わせ部を有する円筒形状の胴部と、円形状の底部材の周縁部を下向きに折り曲げた折り曲げ部を有する底部を、前記胴部材の下部内面に底部材の折り曲げ部の内面を接合させ、さらに前記折り曲げ部を覆うように胴部の下端縁部を内方に折り曲げ、底部の折り曲げ部外面に接合させて環状脚部を形成させた紙製カップ容器であって、
前記胴部材は、内側となる側端部下端に切欠きを有する紙層と、前記紙層の内面に設けられた熱可塑性樹脂が、前記切欠きを含む紙層の側端縁から延出した樹脂部を折り返して側端部端縁を被覆する側端部被覆部と、切欠き部で樹脂部が重なって形成される切欠き被覆部が形成されていることを特徴とする紙製カップ容器である。
[図2](a)は、本発明の紙製カップ容器用胴部材の一例を示す説明図、(b)は、
内側端縁の中央部を示す断面説明図、(c)は、内側端縁切欠きを示す断面説明図である。
[図3](a)は、本発明の紙製カップ容器用胴部材の他の例を示す説明図、(b)は
、内側端縁の中央部を示す断面説明図、(c)は、内側端縁切欠きを示す断面説明図である。
[図4](a)は、本発明の紙製カップ容器用胴部材他の例を示す説明図、(b)は、
内側端縁の中央部を示す断面説明図、(c)は、内側端縁切欠きを示す断面説明図である。
[図5]本発明の紙製カップ容器の一実施例を示す、部分断面説明図である。
[図6]本発明の紙製カップ容器の貼り合せ部を示すもので、(a)は、図2の胴部材
を用いた場合、(b)は、図3の胴部材を用いた場合、(c)は、図4の胴部材を用いた場合の断面説明図である。
[図7]本発明の紙製カップ容器用胴部材の切欠きの説明図である。
[図8]本発明の紙製カップ容器の他の実施例を示す説明図である。
そして、円形状の底部材(17)の周縁部を下向きに折り曲げた折り曲げ部(16)を有する底部(15)を、前記胴部材(10)の下部内面に底部材(17)の折り曲げ部(16)の内面を接合させ、さらに前記折り曲げ部(16)を覆うように胴部の下端縁部を内方に折り曲げ、底部(15)の折り曲げ部(16)の外面に接合させて環状脚部(18)を形成させた紙製カップ容器(20)である。
このように、前記切欠き(5)を含む紙層(2)の内側端縁(11)から延出した樹脂部(6)により、内側となる側端部端縁を被覆する被覆部(7)を形成する胴部素材を用いて、紙製カップ容器を形成することにより、紙層(2)の端縁が確実に保護され、かつ、切欠き(5)における樹脂部の樹脂量が、図2、図3の構成のものより多くなるので、底部成形において隙間のない構造が確実に得られる。
また、前記貼り合せ部(13)は、図3に示す胴部材(10)を用いた場合、図6(b)に示すように、内側端縁(11)が外側端縁(12)の内側に位置し、前記内側端縁(11)の紙層(2)から延出して形成される樹脂部(6)を、前記外側端縁(12)の熱可塑性樹脂層(3)に熱接着することにより、内側端縁(11)を被覆することができる。また、前記貼り合せ部(13)は、図4に示す胴部材(10)を用いた場合、図6(c)に示すように、内側端縁(11)が外側端縁(12)の内側に位置し、前記内側端縁(11)紙層(2)から延出して形成される樹脂部(6)を紙層(2)側に折り返し、内側端縁(11)を被覆する被覆部(7)を形成後、前記外側端縁(12)の熱可塑性樹脂層(3)に熱接着することにより形成する。
前記バリア層は、一軸ないし二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルムなどの延伸フィルム、前記延伸フィルム上に、アルミニウム蒸着薄膜、酸化アルミニウムや酸化ケイ素などの無機化合物の薄膜を物理蒸着あるいは化学蒸着などの蒸着法により20〜100nm程度の厚さの薄膜を設けた蒸着プラスチックフィルム、アルミニウム箔が使用できる。
3‥‥熱可塑性樹脂層
5‥‥切欠き
6‥‥樹脂部
7‥‥被覆部
10‥‥胴部材
11‥‥内側端縁
12‥‥外側端縁
13‥‥貼り合わせ部
14‥‥胴部
15‥‥底部
16‥‥折り曲げ部
17‥‥底部材
18‥‥環状脚部
19‥‥口縁部
20‥‥紙製カップ容器
Claims (5)
- 少なくとも紙層の内面に熱可塑性樹脂層が設けられた積層シートから構成された胴部材と底部材を用い、前記胴部材の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて貼り合わせ部を有する円筒形状の胴部と、円形状の底部材の周縁部を下向きに折り曲げた折り曲げ部を有する底部を、前記胴部材の下部内面に底部材の折り曲げ部の内面を接合させ、さらに前記折り曲げ部を覆うように胴部の下端縁部を内方に折り曲げ、底部の折り曲げ部外面に接合させて環状脚部を形成させた紙製カップ容器であって、
前記胴部材は、内側となる側端部下端に切欠きを有する紙層と、前記紙層の内面に設けられた熱可塑性樹脂が、前記切欠きに延出した樹脂部が形成されていることを特徴とする紙製カップ容器。 - 少なくとも紙層の内面に熱可塑性樹脂層が設けられた積層シートから構成された胴部材と底部材を用い、前記胴部材の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて貼り合わせ部を有する円筒形状の胴部と、円形状の底部材の周縁部を下向きに折り曲げた折り曲げ部を有する底部を、前記胴部材の下部内面に底部材の折り曲げ部の内面を接合させ、さらに前記折り曲げ部を覆うように胴部の下端縁部を内方に折り曲げ、底部の折り曲げ部外面に接合させて環状脚部を形成させた紙製カップ容器であって、
前記胴部材は、内側となる側端部下端に切欠きを有する紙層と、前記紙層の内面に設けられた熱可塑性樹脂が、前記切欠きを含む紙層の側端縁から延出した樹脂部が形成されていることを特徴とする紙製カップ容器。 - 少なくとも紙層の内面に熱可塑性樹脂層が設けられた積層シートから構成された胴部材と底部材を用い、前記胴部材の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて貼り合わせ部を有する円筒形状の胴部と、円形状の底部材の周縁部を下向きに折り曲げた折り曲げ部を有する底部を、前記胴部材の下部内面に底部材の折り曲げ部の内面を接合させ、さらに前記折り曲げ部を覆うように胴部の下端縁部を内方に折り曲げ、底部の折り曲げ部外面に接合させて環状脚部を形成させた紙製カップ容器であって、
前記胴部材は、内側となる側端部下端に切欠きを有する紙層と、前記紙層の内面に設けられた熱可塑性樹脂が、前記切欠きを含む紙層の側端縁から延出した樹脂部を折り返して側端部端縁を被覆する側端部被覆部と、切欠き部で樹脂部が重なって形成される切欠き被覆部が形成されていることを特徴とする紙製カップ容器。 - 前記切欠きは、前記底部の折り曲げ部の長さの2.0〜2.2倍の高さを有する形状としたことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の紙製カップ容器。
- 前記紙層は、紙層とバリア層を含む積層構成からなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の紙製カップ容器。
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