JP2011025991A - 付属品包装体付き紙製カップ容器 - Google Patents

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俊司 飯島
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Abstract

【課題】景品を収納した包装体を嵌合して一体的に固定保持しても、フランジ部との嵌合を適度な強度とし、前記包装体の取り付け保持、取り外しが円滑にすることができる付属品包装体付き紙製カップ容器を提供すること。
【解決手段】内面に熱可塑性樹脂層が設けられた紙を基材とする積層シートから構成され、胴部貼り合わせ部において、内側に位置する側端縁は、前記基材の側端縁から延出する樹脂部を有し、かつ、前記樹脂部と反対側の側端縁上部に切欠き部を設けたブランクを、側端縁を重ね合わせた胴部貼り合わせ部、および上端縁を1周以上巻き込み、フランジ部を形成させた筒状の胴部材と、該胴部材の下部に底部材を一体化した紙製カップ状紙容器本体の開口部を蓋材で密封し、前記フランジ部に、該フランジ部の先端を乗り越える係止部を有する付属品包装体を嵌合保持することにより解決した。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料等を充填密封した紙製カップ容器の上部に、おつまみ、景品等の付属品を収容保持した包装体を取り付けた付属品包装体付き紙製カップ容器に関する。
缶容器やボトル容器に入れられた清涼飲料、炭酸飲料或いはアルコール飲料等の飲料品を販売促進するため、店舗において缶容器やボトル容器に景品を取り付けた状態で展示、販売されている。
例えば、飲料が充填された缶容器の上部の巻き締め縁に、底部にリング状凸部を設けた容器の、前記リング状凸部を嵌合して一体的に固定保持する飲料缶が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−305841号公報
しかしながら、特許文献1のような缶容器の場合、缶容器上部に巻き締め縁を有しているので、この巻き締め縁を利用して、景品を収納した包装体を固定保持することができる。
ここで、前記缶容器に代えて、紙製カップ容器とした場合は、上端のフランジ部を利用して景品を収納した包装体を嵌合して一体的に固定保持した構造とすることができる。
しかし、前記フランジ部を利用して紙製カップ容器に包装体を嵌合して一体的に固定保持する場合、前記包装体には、前記フランジ部の先端を乗り越える係止部を有する構成とすることにより、安定した固定保持が可能となる。
一方、紙製カップ容器は、図13に示すように、胴部(100)の貼り合せ部(110)をヒートシール後にフランジ部(18)を作成するため、このフランジ部(16)には、前記貼り合せ部(110)における紙層の厚みによる段差(19)が生じる。
特に、内容物の保存性を高めるために、ガスバリア層を含む積層材料からなるブランクを用いると、前記ブランクの厚みが厚くなり、前記貼り合せ部におけるフランジ部(16)の段差(19)が大きくなる。
このように、前記フランジ部(16)に段差(19)が存在すると、紙製カップ容器本体(100)を用いた場合、上部開口部(104)の周辺のフランジ部(16)を利用して、前記景品を収納した包装体(300)を固定保持すると、図14に示すように、前記包装体(300)の係止部(301)の口径を、前記フランジ部(16)の段差(19)の高い方に、係止部(301)の形状を合わせると、前記貼り合せ部以外のフランジ部では嵌合が緩くなってしまうおそれがあった。
また、図15に示すように、前記フランジ部(16)の段差1(19)の高い方に、係止部(301)の形状を合わせると、嵌合が強すぎ、前記包装体(300)の係止部(301)がひろがってしまい、適度の嵌合状態とする調整が難しかった。
一方、図示しないが、前記包装体の係止部(301)がひろがることを防止するために、前記係止部(301)の強度を強くすると、カップ状容器本体の開口部(104)が変形してしまう恐れがあった。
そこで、本発明は、景品を収納した包装体を嵌合して一体的に固定保持しても、フランジ部との嵌合を適度な強度とし、前記包装体の取り付け保持、取り外しが円滑にすることができる付属品包装体付き紙製カップ容器を提供するものである。
まず、請求項1に記載の発明は、少なくとも内面に熱可塑性樹脂層が設けられた紙を基材とする積層シートから構成され、胴部貼り合わせ部において、内側に位置する側端縁は、前記基材の側端縁から延出する樹脂部を有し、かつ、前記樹脂部と反対側の側端縁上部に切欠き部を設けたブランクを、側端縁を重ね合わせた胴部貼り合わせ部、および上端縁を1周以上巻き込み、フランジ部を形成させた筒状の胴部材と、該胴部材の下部に底部材を一体化した紙製カップ状紙容器本体の開口部を蓋材で密封し、前記フランジ部に、該フランジ部の先端を乗り越える嵌合部を有する付属品包装体を嵌合保持したことを特徴とする付属品包装体付き紙製カップ容器である。
また、本発明は、請求項2に記載の発明は、前記切欠き部が、三角形状とした紙製カップ状紙容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前記紙製カップ状紙容器本体の内面に設けられた熱可塑性樹脂層を、ガスバリア性層が含まれた構成としたことを特徴とする紙製カップ状容器である。
また、請求項4に記載の発明は、前記紙製カップ状紙容器本体の樹脂部を、前記基材の外面側に折り返した構成としたことを特徴とする紙製カップ状容器である。
また、請求項5に記載の発明は、前記紙製カップ状紙容器本体の樹脂部は、前記基材の厚み以上、好ましくは、前記ブランクの厚み以上の幅を有することが好ましい。
また、請求項6に記載の発明は、前記紙製カップ状紙容器本体の樹脂部の長さは、少なくともブランクの上端縁を巻き込んで形成したフランジ部の上面の相当する部分に有する構成とする紙製カップ状紙容器である。
また、請求項6に記載の発明は、前記紙製カップ状紙容器本体の樹脂部は、前記切欠き部を含む箇所に設けた紙製カップ状紙容器が得られる。
また、請求項7記載の発明は、前記紙製カップ状紙容器本体のフランジ部は、上面が平坦状態とした紙製カップ状紙容器である。
このように請求項1の発明によれば、胴部貼り合わせ部において、内側に位置する側端縁は、前記基材の側端縁から延出する樹脂部を有し、かつ、前記樹脂部と反対側の側端縁上部に切欠き部を設けたブランクを、側端縁を重ね合わせた胴部貼り合わせ部、および上端縁を1周以上巻き込み、フランジ部を形成させた筒状の胴部材を用いた紙製カップ状容器本体としたので、前記フランジ部に巻き込みによる段差がなく、嵌合部を有する付属品包装体を、前記フランジ部に適度な強度の嵌合が可能となった。
このように請求項2の発明によれば、前記フランジ部に巻き込みによる段差がなく、嵌合部を有する付属品包装体を、前記フランジ部に適度な強度の嵌合が可能なうえ、前記胴部材(18)の上部周縁を外方に1周以上巻き込んで、少なくとも3重構成のフランジ部を形成した際、貼り合わせ部においても、基材が、確実に3重構成の巻き込み状態となるので、前記フランジ部に段差を樹脂部で被覆することができる。
また、請求項3の発明によれば、ガスバリア性層が含まれた構成とすることにより、端面が保護されたカップ状容器本体となるので、内容物の保存性が優れた紙製カップ状容器とすることができる。
また、請求項4の発明によれば、前記樹脂部を、前記基材の外面側に折り返した構成とすることにより、胴部貼り合わせ部の樹脂量が確保でき、胴部貼り合わせ部に段差が生じなく、さらに、ガスバリア層を含む熱可塑性樹脂層の場合、前記ガスバリア層の端面が、紙容器内部に露出しないカップ状容器本体を用いた紙製カップ状容器とすることができる。
また、請求項5の発明によれば、前記樹脂部を、前記基材の外面側に折り返した構成とすることにより、胴部貼り合わせ部の樹脂量が確保でき、胴部貼り合わせ部に段差が生じなく、さらに、ガスバリア層を含む熱可塑性樹脂層の場合、前記ガスバリア層の端面が、紙容器内部に露出しないカップ状容器本体を用いた紙製カップ状容器とすることができる。
紙製カップ状容器の一例を示す部分断面説明図である。 図1のカップ状容器本体と包装体の嵌合状態を示す断面説明図である。 紙製カップ状紙容器本体の製造工程を示す説明図である。 胴部貼り合わせ部の一例を示す断面説明図である。 胴部貼り合わせ部の他の例を示す断面説明図である。 胴部貼り合わせ部の他の例を示す断面説明図である。 胴部貼り合わせ部の他の例を示す断面説明図である。 胴部貼り合わせ部の他の例を示す断面説明図である。 胴部貼り合わせ部のフランジ部を示す説明図である。 胴部貼り合わせ部のフランジ部を示す説明図である。 胴部貼り合わせ部の他の例を示す断面説明図である。 カップ状容器本体の製造に用いる胴部材ブランクに長窓を設ける第1打ち抜き工程を示し、(a)は平面説明図であり、(b)は(a)のA−A’線断面説明図である。 容器本体のフランジ部の状態の一例を示す説明図である。 図13に示したフランジ部に包装体の係止部を嵌合した状態の一例を示す説明図である。 図13に示したフランジ部に包装体の係止部を嵌合した状態の他の例を示す説明図である。
本発明は、図1に示すように、内面に熱可塑性樹脂層が設けられた紙を基材とする積層シートから構成され、胴部貼り合わせ部において、内側に位置する側端縁は、前記基材の側端縁から延出する樹脂部を有し、かつ、前記樹脂部と反対側の側端縁上部に切欠き部を設けたブランクを、側端縁を重ね合わせた胴部貼り合わせ部(15)、および上端縁を1周以上巻き込み、フランジ部(16)を形成させた筒状の胴部材(18)と、該胴部材(18)の下部に底部材(20)を一体化した紙製カップ状紙容器本体(100)の開口部(104)を蓋材(105)で密封し、前記フランジ部(16)に、周辺に先端を乗り越える長さの係止部(301)を有する付属品包装体(300)を、嵌合保持したことを特徴とする付属品包装体付き紙製カップ容器である。
ここで、容器本体(100)と付属品包装体(300)の嵌合保持した状態は、図2に示すように、付属品包装体(300)は、容器本体の貼り合せ部に位置するフランジ部(16)に段差がない状態となり、貼り合せ部以外のフランジ部と同様に、前記係止部(301)が、容器本体(100)の開口部(104)を変形することなく、先端を乗り越えて嵌合保持される。
本発明の紙製カップ状容器に用いるカップ状容器本体(100)は、例えば、少なくとも内側面に熱可塑性樹脂層(40)が設けられた紙を基材(1)とする積層シート(3)から構成されている。
図3に示すように、胴部材(18)は、前記樹脂部と反対側の側端縁上部に切欠き部(32)を設けた胴部材ブランク(10)の、一方の端縁(11)をもう一方の端縁(12)に重ね合わせて胴部貼り合わせ部(15)を形成させて円筒形状とする。
また、底部材(20)は、円形状で、下向きに起立させた周縁部(21)を有する。
そして、前記胴部材(18)の下部内面に、底部材(20)の周縁部(21)の外面を接合させる。
さらに周縁部(21)を覆うように、前記胴部材(18)の下端縁部を内方に折り曲げ、底部材の周縁部(21)内面に接合させて環状脚部(22)を形成させる。
一方、胴部材の上部周縁を外方に、1周以上巻き込み、フランジ部(16)を形成させ紙製カップ状容器本体とする。
なお、このような構造は、テーパー状のカップ状紙容器に限定されず、円筒状のカップ状紙容器であっても同様である。
そして、図4に示すように、胴部材ブランク(10)は、一方の端縁(11)が、少なくとも内面側の熱可塑性樹脂層(40)が、紙基材(1)の側端縁より外方に延出した樹脂部(4a)が形成されている。
この樹脂部(4a)は、基材(1)の端部から外方に延出しただけでなく、図5に示すように、基材(1)の近傍で、基材(1)の外面側に折り返した折り返し樹脂部(4b)構成とすることが好ましい。このように、樹脂部(4b)は、基材(1)の外面側に折り返した構成とすることで、貼り合わせ部(15)における樹脂量が確保でき、貼り合わせ部の密封性が良好となる。
また、前記樹脂部は、前記基材の厚み以上、好ましくは、前記ブランクの厚み以上の幅を有することが好ましい。
ここで、前記樹脂層について、ブランクの一方の側端縁の設ける例について説明したが、両側端縁に設ける構成にしてもよい。
このような構造を有している本発明に用いるカップ状容器本体は、胴部貼り合わせ部(15)の内側に位置する紙基材の端面が、樹脂部(4a)または折り返し樹脂部(4b)で保護されているので、容器に充填された内容物が紙基材端面から浸透することがない。
ここで、前記熱可塑性樹脂層(40)は、図6(a)に示すように、内面側だけでなく、外面側にも設けた構成としてもよい。このように、紙基材の両面に熱可塑性樹脂層(40)(41)を設けることにより、基材端面に形成される樹脂部(4a)が、前記両面の熱可塑性樹脂層(40)(41)が外縁で一体化された状態で形成される。
また、前記樹脂部は、基材に設けた熱可塑性樹脂層で形成する以外、図7(a)に示すように、別の部材、例えば、テープ(50)(51)を基材の端部に設け、前述と同様に、外縁で一体化した構成でもよい。
また、図8(a)に示すように、一方を紙基材に設けた熱可塑性樹脂層(40)を用い、他方をテープ(50)とし、前述と同様外縁で一体化した樹脂部(4a)でもよい。
さらに、前記樹脂部(4a)は、前述のように紙基材の端縁から外方に延出した構成であれば目的を達成することができる。好ましくは、単に外方に延出した構成ではなく、図6(b)、図7(b)、図8(b)に示すように、前記延出した樹脂部(4a)を、紙基材の外面側に折り返した折り返し樹脂部(4b)の構成とする。
このように、樹脂部を基材の外面側に折り返した、折り返し樹脂部(4b)の構成とすることによって、胴部貼り合わせ部の段差が、前記折り返し樹脂部(4b)で埋まり、段差のない構成とすることができるうえ、前記折り返し樹脂部(4b)の端面(4c)が容器本体内部に露出しない構成とすることができる。
図9に示すように、胴部材(18)は、片側端縁上部に三角形状の切欠き部(32)を設けた胴部材ブランク(10)を用いて、図7(a)に示すように、樹脂部(4a)を設けた側端縁が内側となるように重ね合わせ、加熱加圧により、胴部貼り合わせ部(15)を形成する。
ここで、前記樹脂部(4a)を設けた側端部と前記切欠き部(32)の斜辺(32a)が交差する交点(33)は、少なくとも前記フランジ部の上面が、前記胴部貼り合わせ部(15)で形成できるようにする。
以上のような構成とすることにより、前記胴部材(18)の上部周縁を外方に1周以上巻き込んで、少なくとも3重構成のフランジ部を形成した際、貼り合わせ部においても、基材が、確実に3重構成の巻き込み状態となるので、前記フランジ部に段差を樹脂部で被覆することができる。
また、図10に示すように、フランジ部(16)上面を平坦にする場合であっても、図9と同様に、この切欠き部(32)の斜辺(32a)と前記樹脂部(4a)を設けた
側端縁が交差する交点(33)は、少なくとも前記フランジ部の上面が、前記胴部貼り合わせ部(15)で形成できるようにすることにより、少なくとも3重構成の平坦な上面を有するフランジ部(16)であっても、フランジ部上面(16a)に、前記貼り合せ部の位置に生じる段差を解消することができる。
前記熱可塑性樹脂層(2)が、バリア層(2a)を含む構成とすることもできる。
このように、バリア層(2a)を含む構成とすることにより、紙基材(1)の端面も保護されるので、バリア性に優れたカップ状紙容器とすることができる。
また、図11に示すように、樹脂部(4)を折り返した構成とすることで、バリア層(2a)の端面が、容器内部に露出しない構成となり、内容物がバリア層と接触ことがないよ
うにすることができ、内容物の保存に悪影響を及ぼさない。
このように、折り返し樹脂部(4b)は、樹脂部先端が、基材外面側に折り返した構成となっている。このような構成にすることにより、前記熱可塑性樹脂層(40)が、異なる材料のバリア層(2a)を含む構成であっても、胴部を形成した際、一定の樹脂量が確保でき、紙基材(1)の端面も保護ばかりでなく、胴部貼り合わせ部(15)の紙基材による段差を解消することができる。
また、紙基材(1)の外側面にもポリエチレン等の熱可塑性樹脂層(41)を設け、紙基材の両面に熱可塑性樹脂層(40)(41)を設けた構成とすることもできる。
両面に熱可塑性樹脂層を設けた構成にすることにより、両面の熱可塑性樹脂層(40)(41)の先端の内面同士を一体化することで樹脂部(4a)を形成することができる。
特に、両面の熱可塑性樹脂層(40)(41)で形成した樹脂部(4b)は、さらに、樹脂部(4a)を基材外面側に折り返した構成となっていることで、一定の樹脂量が確保でき、胴部を形成した際、胴部貼り合わせ部(15)の段差を解消することができる。
また、前記熱可塑性樹脂層(40)が、異なる材料のバリア層(2a)を含む構成であっても、折り返した構成となっていることで、バリア層(2a)の端面が、容器内部に露出しない構成となり、内容物がバリア層と接触ことがないようにすることができ、内容物の保存に悪影響を及ぼさない。
また、外側から水等の液体が付着しても紙基材の剛性が弱くなることがなく、耐水性に優れたカップ状紙容器とすることができる。
なお、このような構造は、テーパー状のカップ状紙容器に限定されず、円筒状のカップ状紙容器であってもよい。
次に、カップ状容器本体の製造方法について、特に、胴部材ブランクの製造方法を含めて説明する。
先ず、ロール状の紙基材(1)に扇形状の胴部材ブランク(10)を複数個並べて割りつけ印刷すると共に、胴部材ブランクの一方の端縁(11)に、その端縁を含めて外方の部分を長窓(13)として穿設する(図12(a),(b)参照)〜第1打ち抜き工程。
胴部材ブランク(10)を印刷して長窓(13)が穿設された紙基材(1)の内側面、および外側面にポリエチレン樹脂などの熱可塑性樹脂層(40)(41)を溶融樹脂押し出し法により積層して、積層シート(3)を形成させる。この時、基材(1)の長窓部分に、前記2つの熱可塑性樹脂層で樹脂部(4a)を形成させる(図11(a),(b)参照)〜熱可塑性樹脂貼り合わせ工程。
あるいは、胴部材ブランク(10)を印刷して長窓(13)が穿設された基材(1)の内側面に、バリア層(2a)を有する熱可塑性樹脂層(40)を、外側面にバリア層を含まない熱可塑性樹脂層(40)を積層して、積層シート(3)を形成させる。この時、基材の長窓部分に、前記2つの熱可塑性樹脂層で樹脂部(40)(41)を形成させる(図11(a)(b)参照)〜熱可塑性樹脂貼り合わせ工程。
前記バリア層(2a)としては、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着プラスチックフィルム、無機化合物蒸着プラスチックフィルム、エチレン−ポリビニルアルコール共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルムなど、ガスバリア性の優れた材料を使用できる。
前記積層シート(3)の、基材(1)からは、外方に延出して設けられた樹脂部(4a)を含む、長窓部分を形成させた側の胴部材ブランク(10)の不必要部分(14)を連続してカットする(図12(a),(b)参照)〜スクラップカット工程。
片側の不必要部分(14)が切り取られた積層シート(3)から、印刷された複数個の扇形状の胴部材ブランク(10)を打ち抜き、樹脂部(4a)を形成させた一枚ずつの胴部材ブランク(10)を作製する(第2打ち抜き工程)。
このような各工程を経て紙基材(1)より所定幅外方に延出した樹脂部(4a)を、一方の側端縁に形成させた胴部材ブランク(10)を作製することができる。
このような方法により作製した胴部材ブランク(10)を用いてカップ状容器本体を成形する成形方法の一例を説明する(図1参照)。
胴部材ブランクの端面の折り返し樹脂部(4b)を設けた側端縁(11)を内面側にして、もう一方の側端縁に重ね合わせて、胴部貼り合わせ部(15)を形成させて円筒形状の胴部材(18)とする。
前記胴部材(18)の下部内面に、底部材(20)の周縁部(21)の外面を接合させ、さらに周縁部(21)を覆うように、前記胴部材(18)の下端縁部を内方に折り曲げ、底部材の周縁部(21)内面に接合させて環状脚部(22)を形成させる。
最後に胴部材(18)の上部周縁を外方に1周以上巻き込み、フランジ部(16)を形成させ、カップ状容器本体とする。
フランジ部(16)は、前記のように上部周縁を外方に1周以上巻き込んだ構成だけでなく、さらに、このフランジ部を上下から、加圧圧着して、上面を平坦にしてもよい。
ここで、胴部材(18)は、両側端縁上部にそれぞれ切欠き部(31)(32)を設けた胴部材ブランク(10)を用いているので、胴部材(18)の上部周縁を外方に1周以上巻き込んで、フランジ部(16)を形成した際、貼り合わせ部(15)においても、紙基材が、前記貼り合せ部以外の部分と同様の重なりの巻き込み状態となるので、フランジ部の段差を解消することができる。
また、この切欠き部(31)(32)の形状を異なる形状とすると、フランジ部(15)の上面を平坦にしても、フランジ部上面に生じる段差を解消することができる。
特に、前記切欠き部(31)(32)として、樹脂部を設けた側端部の切欠き部(31)の幅が、他方の側端部の切欠き部(32)の幅より大きく、または、樹脂部を設けた側端縁の切欠き部(31)の高さが、他方の側端縁の切欠き部(32)の高さより小さくすることで、上端縁を1周以上巻き込んで形成したフランジ部(16)の上面を平坦にしても、フランジ部(16)上面に生じる段差を確実に解消することができる。
つぎに、他のカップ状容器本体の作製方法の一実施形態を説明する。
先ず、連続状の紙基材(31) に、所要寸法の略四角形状のブランク(32)を複数個並べて割り付けると共に、前記各ブランクの一方の端縁(33)からその端縁を含んだ外方の部分を長窓(34)として穿設する(図10(a),(b)参照)〜第1打ち抜き工程。
長窓(34)が穿設された紙基材の外面側に熱可塑性樹脂層(2)、内面側にバリア層(2a)を有する熱可塑性樹脂層(2)を積層して積層シート(3)を形成する。この時、同時に長窓部分に、端縁に樹脂部(4a)を形成し、さらに、基材からから外方に延出する樹脂層を基材の外面側に折り返した、折り返し樹脂部(4b)を形成する(図11(a),(b)、参照)〜熱可塑性樹脂層貼り合わせ工程。
前記熱可塑性樹脂層が積層された連続状の積層シートから略四角形状のブランクに所要の罫線加工を施すと共に、両側端縁の上部に切欠き部(31)(32)を有する形状のブランクを打ち抜き、折り返し樹脂部(4)を形成させた一枚ずつの紙容器ブランク(32)を作製する(図12(a),(b)参照)〜第2打ち抜き工程。
このような各工程を経て紙基材から外方に延出した折り返し樹脂部(4)を一方の端縁に形成させた紙容器ブランク(32)を作製することができる。
樹脂部(4)を紙基材の外面側(5)に仮着に仮着させた折り返し樹脂部を有する紙容器ブランク(32)を、罫線の沿って折り曲げ、巻き込み、前記樹脂部(4b)を設けた側端縁を内面側とし、もう一方の側端縁を外面側として重ね合わせた胴部貼り合わせ部(15)を形成させて筒状の胴部材を形成する。
そして、前記胴部材の下部内面に、底部材(20)の周縁部(21)の外面を接合させ、さらに周縁部(21)を覆うように、前記胴部材(18)の下端縁部を内方に折り曲げ、底部材の周縁部(21)内面に接合させて環状脚部(22)を形成させる。
また、上部開口部を1周以上巻き込み、熱融着して本発明の円筒状のカップ状紙容器とする。
ここで、胴部材(18)は、前記樹脂部と反対側の側端縁上部に切欠き部(32)を設けた胴部材ブランク(10)を用いているので、胴部材(18)の上部周縁を外方に1周以上巻き込んで、フランジ部(16)を形成した際、貼り合わせ部(15)においても、紙基材が、前記貼り合せ部以外の部分と同様の重なりの巻き込み状態となるので、フランジ部(16)の段差を樹脂部で被覆することができる。
1‥‥紙基材
2a‥バリア層
3‥‥積層シート
4a‥‥樹脂部
4b‥‥折り返し樹脂部
5‥‥紙基材端面 1
0‥‥胴部材ブランク
11‥‥樹脂部を有する側端縁
12‥‥樹脂部を設けない側端縁
13‥‥長窓
14‥‥胴部材ブランクの不必要部分
15‥‥貼り合わせ部
16‥‥フランジ部
19‥‥段差
20‥‥底部材
21‥‥周縁部
22‥‥環状脚部
32‥‥切欠き部
40、41‥‥熱可塑性樹脂層
100‥‥容器本体
104‥‥開口部
105‥蓋材
300‥‥包装体
301‥‥係止部

Claims (7)

  1. 少なくとも内面に熱可塑性樹脂層が設けられた紙を基材とする積層シートから構成され、胴部貼り合わせ部において、内側に位置する側端縁は、前記基材の側端縁から延出する樹脂部を有し、かつ、前記樹脂部と反対側の側端縁上部に切欠き部を設けたブランクを、側端縁を重ね合わせた胴部貼り合わせ部、および上端縁を1周以上巻き込み、フランジ部を形成させた筒状の胴部材と、該胴部材の下部に底部材を一体化した紙製カップ状紙容器本体の開口部を蓋材で密封し、前記フランジ部に、該フランジ部の先端を乗り越える係止部を有する付属品包装体を嵌合保持したことを特徴とする付属品包装体付き紙製カップ容器。
  2. 前記切欠き部が、三角形状としたことを特徴とする請求項1に記載の紙製カップ状紙容器。
  3. 前記紙製カップ状紙容器本体の内面に設けられた熱可塑性樹脂層を、ガスバリア性層が含まれた構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の紙製カップ状容器。
  4. 前記紙製カップ状紙容器本体の樹脂部を、前記基材の外面側に折り返した構成としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の紙製カップ状容器。
  5. 前記紙製カップ状紙容器本体の樹脂部は、前記基材の厚み以上、好ましくは、前記ブランクの厚み以上の幅を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の紙製カップ状容器。
  6. 前記紙製カップ状紙容器本体の樹脂部の長さは、少なくともブランクの上端縁を巻き込んで形成したフランジ部の上面の相当する部分に有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の紙製カップ状容器。
  7. 、前記紙製カップ状紙容器本体のフランジ部は、上面が平坦状態としたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の紙製カップ状容器。
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