JP5413058B2 - 紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、紙カップ等の紙容器に関し、特に油分に富む内容物であっても電子レンジ調理可能な耐水耐油性を有する紙容器に関する。
食品などの内容物を充填し、上部の開口部を蓋材で密封して使用するカップ状紙容器は、紙を基材として両面にポリエチレン等の熱融着性樹脂層を設けた積層材料を所定の形状に打ち抜いたブランクを、胴部に接合部を設けて成形したカップ状紙容器が一般的であった。
このようなカップ状紙容器において容器内部の内容物中の成分や容器外部の水分から容器を構成する積層材料を保護してさらに酸素や水蒸気等のガスに対するバリア性を必要とする場合、積層材料として、例えば、表側から、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/金属酸化物蒸着層を有するプラスチックフィルム/ポリエチレンのような材料を用いて成形した紙カップ等の紙容器を用いることが多かった。
カップ状紙容器の積層材料の表裏面に設ける熱融着性樹脂層は通常容器内部と外部からの水分や酸素などの浸入防止という保護機能と、容器形成時の接合部の熱圧着のための接着機能という二つの役割を果たしている。
しかしながら、たとえば胴部を形成するブランク両端の接合部においては両端部を単に重ね合わせて熱接着するだけでは、ブランクを構成する積層材料の端面が露出してそこから侵入する水分や油分等により紙層やバリア層の膨潤や侵食が起こる。
そのために積層材料の端面保護のためのいろいろな方法が考えられてきた。
前記ブランク端面保護の代表的な方法としては、胴部のブランク板の端縁部を所定の幅で接合面側に折り返して熱接着し、その折り返し部を含む領域の上にもう一方のブランク板の端縁部を重ねて熱接着することによりブランク板の端面を隠すヘミング法が挙げられるが、ヘミング方式はフランジの厚みがばらつき密封しづらいという欠点がある。
さらに、前記胴部のブランク板の端縁部の接合面側を、所定の幅でブランク板の厚みの略1/2の厚みまで削り落とし、削り取られた所定の幅の部分を1/2幅となるように中心線で内側に折り返して接着し、その折り返し部を含む領域の上にもう一方のブランク板の端縁部を重ねて熱接着することによりブランク板の端面を隠すスカイブ・ヘミング法がある。
しかしながら、上記の紙端面のスカイブヘミング加工を行うためには、あらかじめ打ち抜いた胴部材ブランクを紙カップに成形する前に、特別の加工機械を用いて紙端面のスカイブヘミング加工を行うことが必要である。また、スカイブ端面を一直線上にそろえるため、カップ成形機でスカイブヘミング加工をすると同時にカップ成形をすることは困難であった。このようにスカイブヘミング加工は複雑な加工工程を経なければならず、さらに、用紙をスカイブ(切削)するため紙粉が発生し、紙粉の完全除去が困難であった。
スカイブヘミング加工はさらに、スカイブ深さの管理が難しく成形後にスカイブ部からの切れが発生する場合があり、サイドシール等が安定しないという問題もあった。加えて、スカイブヘミング加工でのスカイブ後の折り返し接着には糊を使用するため、糊の量や位置等の管理が難しかった。スカイブヘミング方式はまたヘミング方式と同様フランジの厚みを均一にし難いという欠点もあった。
端面保護を、例えば、延伸ポリエステル樹脂などの耐熱性樹脂層を中間層としてその両面にポリプロピレン樹脂などの熱融着性樹脂層を積層した多層構成の積層フィルムを共押し出し成形法などで製膜してテープ体を作製し、そのテープ体を前記胴部のブランク板の端縁部にその端面を覆うようにコの字形などに熱接着して端面を隠すことによって行うエッジプロテクトテープ貼り法も有用な方法である。
テープ貼り法では、別材料を使う手間がかかるだけでなく扇状のブランクに対するテープの位置決め精度がストレートカップの場合よりも劣るという問題もありブランク形状により適合しない場合もある。
テープ貼り法に代わってより効率的に端面保護を行うことが出来る方法として、例えば、ブランク板の最内層の熱接着性樹脂層などをブランク板の端面を覆うように押し出しコートなどの方法でコートして端面を隠す樹脂コート法(特許文献1、2)、特に樹脂層を折り曲げて端面を確実に覆い樹脂層の端面をも密封する方法(特許文献3)も提案されている。
胴部ブランクの上端縁を巻き込んでフランジを形成する場合の胴部接合面の上部に位置するフランジの段差を解消する手段も、ブランク端部の上部に切り欠きを設ける方法(特許文献4)が提案されている。
端面処理の方法としては、これらの中から、ブランク板の厚みなどを考慮して、適する方法を適宜選択して使用することができる。
紙容器を構成する積層材料の端面保護以外に、高温高圧で行うレトルト殺菌加工や電子レンジでの調理加熱等の場合等の材料保護という点ではたとえば、特許文献6には紙カップ成形時の底部融着のための加熱によるピンホール発生防止のために耐熱性樹脂フィルムを積層材料の層構成中に設ける方法が提案されている。
シーラントとして低密度ポリエチレン樹脂を用いた通常の紙容器では起こりにくい成形時の加熱によるピンホール発生という上記の欠陥は、レトルト殺菌加工や電子レンジ加熱に対する耐性を向上させるためにシーラントとして低溶融粘度のポリプロピレン樹脂を用いた場合に起こりやすい。
紙基材に熱溶融性樹脂を押出し法で設けることは前記の端面保護対策をとる上で必要な工程であり、高温高圧で行うレトルト殺菌加工や電子レンジでの調理加熱等の場合等の材料保護という点では重要なポイントである。前記の端面保護対策の方式では内層フィルムを紙基材に押出し方式でラミネートしなければならず、たとえば、ポリプロピレン/紙/押出しポリプロピレン/耐熱樹脂フィルム/ポリプロピレンの構成とした場合、成型時に押出しポリプロピレン部が発泡する可能性が高く、安定生産は難しい。
特許文献5の構成に示された押出しラミネート方式でも、紙とバリアフィルム間のポリプロピレン樹脂がラミネート時に溶融した場合、粘度の低下が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂より大きく、紙中の水分で発泡する可能性が高い。
このために、高温高圧で行うレトルト殺菌加工や電子レンジでの調理加熱等に適した、とくに高温での処理が必要な油分に富んだ内容物であっても電子レンジ調理可能な耐熱性のある紙容器が要望されていた。
特公昭50−5624号公報 特開昭51−122566号公報 特開2005−272010号公報 特開2008−222245号公報 特開2005−35574号公報 特開平11-130043号公報
本発明は、高温高圧で行うレトルト殺菌加工や電子レンジでの調理加熱等に適した、とくに高温での処理が必要な油分に富んだ内容物であっても電子レンジ調理可能な耐熱性のある紙容器を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、紙とプラスチックが積層された積層体からなる紙容器を製造するブランクの端部にプラスチック層を延設して、延設部を折り返して紙の端面を保護した紙容器であって、紙に耐熱性フィルムを、2液硬化型ウレタン樹脂またはポリエステル系2液硬化型接着剤のいずれかから成る接着剤を介して直接貼り合せ、紙に耐熱性フィルムを貼り合せた積層体の、耐熱性フィルム側に溶融樹脂押し出し法により積層した熱融着性樹脂層を設けたことを特徴とする紙容器である。
本発明の請求項2の発明は、耐熱性フィルムが延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の紙容器である。
本発明の請求項3の発明は、熱融着性樹脂がポリプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器である。
本発明の請求項1の発明の紙容器は、紙とプラスチックが積層された積層体からなる紙容器を製造するブランクの端部にプラスチック層を延設して、延設部を折り返して紙の端面を保護した紙容器であって、紙に耐熱性フィルムを接着剤を介して直接貼り合せ、その耐熱性フィルム側に熱融着性樹脂層を設けたことによって、油分に富む内容物であっても電子レンジ調理可能な紙容器において、積層体作成時の熱融着性樹脂層の発泡現象を防止することが出来、耐熱性フィルムによる電子レンジ調理時の耐熱性の改善効果を安定して発揮できる紙容器を提供することが可能になった。
紙に耐熱性フィルムをポリエステル系のような通常の接着剤を介して直接貼り合せることによって、紙と耐熱性フィルムの接着に熱溶融性樹脂を押出した層を用いた構成の場合に起こる成型時の紙中の水分の蒸発での熱溶融性樹脂の発泡現象が防止できる。
請求項2の発明の紙容器は、耐熱性フィルムが、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムであることから耐熱性のみならず、バリア性をも兼ね備えた紙容器とすることが出来た。さらに、耐熱性とバリア性をともに備えることから広い条件でのレトルト殺菌処理が可能となった。
さらに耐熱性フィルムとして、片面にあらかじめポリプロピレン樹脂層を形成した延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた場合には、熱溶融性樹脂として押出し法によるポリプロピレン樹脂を該片面に積層することによって、紙に積層するよりも安定した剥離強度を得ることが出来る。
請求項3の発明の紙容器は、熱溶融性樹脂がポリプロピレン樹脂であることによって、通常の低密度ポリエチレン樹脂の場合と比べて耐熱性が向上してより高温条件での使用が
可能となった。
また、通常、紙と押出しポリプロピレン樹脂層の間のラミネートの強度は、紙と低密度ポリエチレン樹脂層の間のラミネートの強度に比較して弱く、使用時においてもデラミネーションの可能性が懸念されるが、本発明では耐熱性フィルムあるいはそれに積層されたポリプロピレン樹脂層上にポリプロピレン樹脂層を押出すため、ラミネート強度が向上して品質の安定性が確保された。
以上のように、本発明の紙容器によれば、高温高圧で行うレトルト殺菌加工や電子レンジでの調理加熱等に適した、とくに高温での処理が必要な油分に富んだ内容物であっても電子レンジ調理可能な耐熱性のある紙容器を提供することが出来るようになった。
紙カップの製造工程を簡単に示す説明図である。 胴部材の両端貼り合わせ部の例を示す断面説明図である。 ブランク用包装材料に所定の形状の窓を打ち抜く第一打ち抜き工程を示し、(A)は平面説明図であり、(B)は(A)のX−X’線断面説明図である。 ブランク用包装材料の窓部分に熱融着性樹脂層を形成する熱融着性樹脂層形成工程を示し、(A)は平面説明図であり、(B)は(A)のX−X’線断面説明図である。 ブランク用包装材料を所定の形状の胴部材ブランクに打ち抜く第二打ち抜き工程を示し、(A)は平面説明図であり、(B)は(A)のX−X’線断面説明図である。 胴部材ブランクに用いる積層体の一例の断面説明図である。
本発明の紙容器の実施形態の例を代表的なカップ形状の場合について図面に基づいて以下に説明する。
本発明の紙容器は、紙とプラスチックが積層された積層体からなる紙容器を製造するブランクの端部にプラスチック層を延設して、延設部を折り返して紙の端面を保護した紙容器であり、例えば、容器の最内面及び最外面に熱融着性樹脂層が設けられた、板紙を基材とする積層シートから構成されている紙容器である。
図1は紙カップの製造工程を簡単に示す説明図である。
図1に示すように、それぞれ樹脂部を有する、紙基材側端縁(11)、紙基材側端縁(12)を設けた胴部材ブランク(10)の、一方の側端縁(11)をもう一方の側端縁(12)に重ね合わせて胴部貼り合わせ部(15)を形成させて略円筒形状の胴部材(18)とする。
また、底部材(20)は、円形状で、下向きに起立させた底部材周縁部(21)を有する。そして、前記胴部材(18)の下部内面に、底部材(20)の周縁部(21)の外面を接合させる。
さらに底部材周縁部(21)を覆うように、前記胴部材(18)の下端縁を内方に折り曲げ、底部材の周縁部(21)内面に接合させて環状脚部(22)を形成させる。
一方、胴部材の上端縁を、外方に1周以上巻き込み、口縁部(16)を形成させて紙カップとする。
なお、このような構造は、テーパー状の紙カップに限定されず、円筒状のカップ状紙容器であっても同様である。さらには、内容物および外部環境からの水分の浸透等に対する紙基材接合部のエッジプロテクトを要求される紙容器であっても以下の接合部の構造の基
本は同じである。
図2は本発明の紙容器の胴部貼り合わせ部(15)の例を示す断面説明図であり、(a)は胴部貼り合わせ部の内側となるブランクの断面説明図、(b)は胴部貼り合わせ部の外側となるブランクの断面説明図であり、(c)は貼り合わせ後の貼り合わせ部(15)の断面説明図である。
図2に示したのは、胴部材ブランク(10)は、胴部貼り合わせ部(15)において容器内面側に位置する一方の側端縁が、紙基材内面側の熱融着性樹脂層(40)と紙基材外面側の熱融着性樹脂層(41)が、紙基材(1)の側端縁(11)より外方に延出した延出樹脂部(4a)を、紙基材外面側に折り返した折り返し樹脂部(4b)を備えた構成となっている状態である。
図2では、また、胴部貼り合わせ部(15)において容器外面側に位置するもう一方の側端縁が、紙基材内面側の熱融着性樹脂層(40)と紙基材外面側の熱融着性樹脂層(41)が、紙基材(1)の側端縁(12)より外方に延出した延出樹脂部(4c)を、紙基材の内面側に折り返した折り返し樹脂部(4d)を備えた構成を示した。
このように、胴部貼り合わせ部(15)において容器内面側に位置する側端縁においては折り返し樹脂部(4b)は、延出樹脂部(4a)を紙基材(1)の外面側に折り返した構成とすることで、胴部貼り合わせ部(15)における貼り合わせ部内面の紙基材端部の密封性が良好となりかつ貼り合せに必要な樹脂量が確保できる。
また、胴部貼り合わせ部(15)において容器外面側に位置する側端縁においては折り返し樹脂部(4d)は、延出樹脂部(4c)を紙基材(1)の内面側に折り返した構成とすることで、胴部貼り合わせ部(15)における貼り合わせ部外面の紙基材端部の密封性が良好となりかつ貼り合せに必要な樹脂量が確保できる。
さらに、容器内容物と処理方法により、胴部貼り合わせ部の容器外部からの浸水に対するエッジプロテクトの必要性が少ない場合、その程度によっては、胴部貼り合わせ部(15)において容器外面側に位置する胴部材ブランクのもう一方の端縁は、紙基材内面側の熱融着性樹脂層(40)と紙基材外面側の熱融着性樹脂層(41)が、紙基材(1)の側端縁(12)より外方に延出した樹脂部(4c)を、容器内面側の紙基材(1)の外面側の熱融着性樹脂(41)に重ねて圧着した構成とすることも出来る。
また、胴部貼り合わせ部の容器内部からの浸水に対するエッジプロテクトの必要性が少ない場合、その程度によっては、胴部貼り合わせ部(15)において容器内面側に位置する胴部材ブランクの端縁が、紙基材内面側の熱融着性樹脂層(40)と紙基材外面側の熱融着性樹脂層(41)が、紙基材(1)の側端縁(11)より外方に延出した樹脂部(4a)を、容器外面側の紙基材(1)の内面側の熱融着性樹脂(40)に重ねて圧着した構成とすることも出来る。
このような構造を有している本発明の紙容器は、胴部貼り合わせ部(15)の内側に位置する紙基材の端面が、折り返し樹脂部(4b)または熱圧着により封止された延出樹脂部(4a)により保護されており、胴部貼り合わせ部(15)の外側に位置する紙基材の端面が、折り返し樹脂部(4d)または熱圧着により封止された延出樹脂部(4c)で保護されている。
これにより容器に充填された内容物成分の胴部貼り合せ部の紙基材端面からの浸透を防止することが出来るだけでなく、容器外部からの水や熱水等の浸透をも防止することも出来るエッジプロテクト効果を得ることが出来る。
したがって、レトルト殺菌加工や電子レンジでの加熱調理を安全に行うことが出来る。
本発明の紙容器は、紙に耐熱性フィルムを接着剤を介して直接貼り合せ、その耐熱性フィルム側に熱融着性樹脂層を設けたブランクを用いた紙容器であり、耐熱性フィルムとしてたとえば延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを、熱融着性樹脂層としてたとえばポリプロピレン樹脂層を用いた紙容器である。
図6には本発明の紙容器の胴部材ブランクに用いる積層体の一例の断面説明図を示した。紙(4)に接着剤層(3)を介して直接貼り合わされた耐熱性フィルム(2)を含む紙基材(1)の表裏面に熱融着性樹脂層(41)、(40)が押出し法により積層されている。
紙(4)と耐熱性フィルム(2)を貼り合せる接着剤層(3)としては、例えばイソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカーコート剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系等のラミネート用接着剤などの公知の接着剤を使用することができる。
特に耐熱変形性のすぐれた2液硬化型ウレタン樹脂やポリエステル系2液硬化型接着剤等のレトルト用接着剤が好適に用いられ、通常ドライラミネーション法にて積層される。
上記の積層の際には、必要に応じてコロナ処理、オゾン処理等の前処理を耐熱性フィルムに施すことができる。
図6に示した層構成では紙基材(1)として、さらにバリア性を強化するための無機酸化物蒸着フィルム(凸版印刷製:GLフィルム)を含む構成を示している。
なおポリプロピレン樹脂層(42)、(43)、(44)は層間の接着強度を安定させるための層であり、たとえば表面処理を施していないポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムとポリプロピレン樹脂の押出し樹脂層は剥離強度が低い場合が多いのであらかじめポリエチレンテレフタレート樹脂層とポリプロピレン樹脂層の間の密着向上処理をして片面にポリプロピレン樹脂層を形成したポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用いる場合を例示している。
また、ブランクを構成する各層の密着向上のための表面処理はたとえば、コロナ放電処理、アンカー剤の塗工等周知の方法で行うことが出来る。耐熱性フィルムと板紙以外の各層間の接着はドライラミネート法や押出しラミネート法などの周知の方法で行うことが出来る。
さらに必要であれば、例えば紙容器の内面側となる側(熱融着性樹脂層(40)側)の全面に、上記の無機酸化物蒸着フィルムやエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィルムなどのガスバリア性フィルムを積層してもよい。このように構成することで、容器全体にガスバリア性フィルムが存在するので、容器全体のガスバリア性が向上する。
本発明の紙容器の胴部と底部のブランクに用いる紙(4)は、主に剛性を高め、紙容器の保形性を向上させると同時に、紙容器の成形適性や印刷適性などを付与するために用いられる。
紙は特に限定はしないが、印刷適性と紙力を有し、成形性に優れ、且つ表面強度が強い晒クラフト紙の坪量150〜500g/m程度のものが用いられる。印刷層はグラビア印刷法やオフセット印刷法等の通常の印刷方法が用いられ、インキも公知のインキを用い
ることが出来る。
紙基材の坪量が150g/m未満の場合は、ブランクに十分な剛性を付与することができず、容器の保形性が不十分となるため好ましくない。また、坪量が500g/m
を超える場合は、ブランクの剛性が強くなりすぎて、紙カップの成形適性が低下するため好ましくない。
本発明の紙容器の胴部と底部のブランクに用いる熱融着性樹脂(40)、(41)はヒートシール性を有する樹脂のうちで代表的な直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を含むポリエチレン樹脂よりも耐熱性の高いポリプロピレン樹脂などの高融点樹脂が使用される。
レトルト殺菌加工や電子レンジ加熱に対する耐性を向上させるためのシーラントとしては高融点のポリプロピレン樹脂が最適である。
熱融着性樹脂の膜厚は通常10から50μmであり、エクストルーダー等の熱溶融押出しによって設けることが一般的である。
本発明の紙容器の胴部と底部のブランクに用いる耐熱性フィルム(2)としては、熱融着性樹脂層(40)、(41)に用いられる樹脂フィルムの融点に対し、それよりも高く、たとえば200℃以上の融点をもつポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂などの樹脂の延伸フィルムが使用できる。
具体例として、耐熱性フィルムとしては、厚さ9μm〜16μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、厚さ12μm〜15μmの延伸ナイロンフィルム(ONy)、厚さ4μm〜12μmの延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(PEN)等が挙げられる。
これらの中でも、2軸延伸特性などの製膜性、湿度特性、耐熱性、耐薬品性などの観点から、ポリエチレンテレフタレートを主体としたものが好ましく、特に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートを用いることが好ましい。
本発明の紙容器においては、図6に示したように、前記紙基材(1)がバリア層(5)を含む層とする構成とすることもできる。バリア層を含む構成とすることにより、ブランクの表面からの水蒸気や酸素等の浸透もバリア層によって防止されるので、内容物保護性に優れた紙カップとすることができる。
バリア層は内容物保護のために酸素や蒸気等の透過を防止するフィルムであって、エチレン−ポリビニルアルコール共重合体フィルム、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ポリアミドフィルムなど、ガスバリア性の優れたフィルムも用いられることがあるが、より高いバリア性が要求される場合には酸化珪素等の無機化合物を蒸着したプラスチックフィルム、たとえばGLフィルム(凸版印刷製)を使用することができる。
折り返し樹脂部(4b)、(4d)を、樹脂部先端が、貼り合わせ部内側基材外面側もしくは貼り合わせ部外側基材内面側に折り返した構成とすることにより、熱融着性樹脂層(40)が、熱可塑性樹脂とは異なる材料のバリア層を含む構成であっても、胴部を形成した際に、胴部貼り合わせ部(15)において紙基材の端面だけでなく異なる材料のバリア層の端面の保護も確実に行うことが出来る。
次に、本発明の耐水性を有する紙カップの一例の製造方法について、特に、胴部材ブランクの製造方法を含めて図面を参照して説明する。
図3にはブランク用包装材料に所定の形状の窓を打ち抜く第一打ち抜き工程を示した。図4にはブランク用包装材料の窓部分に熱融着性樹脂層を形成する熱融着性樹脂層形成工程を示した。図5にはブランク用包装材料を所定の形状の胴部材ブランクに打ち抜く第二打ち抜き工程を示した。
図3から図5において(A)は平面説明図であり、(B)は(A)のX−X’線断面説明図である。
先ず、ロール状の紙基材(1)に扇形状の胴部材ブランク(10)を複数個並べて割りつけ印刷すると共に、胴部材ブランクの両方の紙基材側端縁(11)、(12)に、その端縁を含めて外方の部分を長窓(13)、(14)として穿設する(図3(A),(B)参照)〜第一打ち抜き工程。
胴部材ブランク(10)を印刷して長窓(13)、(14)が穿設された紙基材(1)の内側面、および外側面にポリプロピレン樹脂などの熱融着性樹脂層(40)、(41)を溶融樹脂押し出し法により積層して、積層シートを形成する。この時、紙基材(1)の長窓部分に、前記2つの熱融着性樹脂層で長窓樹脂部(13a)、(14a)を形成させる(図4(A),(B)参照)〜熱融着性樹脂層形成工程。
前記積層シートの、外方に延出して設けられた長窓樹脂部(13a)、(14a)を含む長窓部分を形成した胴部材ブランクの不必要部分を連続してカットする。
さらに不必要部分が切り取られた胴部材ブランクから、印刷された複数個の略扇形状の胴部材ブランク(10)を打ち抜き、樹脂部(4a)、(4c)を形成させた一枚ずつの胴部材ブランク(10)を作製する(図5(A),(B)参照)〜第二打ち抜き工程。
さらに必要により端面の折り返し樹脂部(4b)、(4d)を設けた胴部材ブランクを作成する。
このような方法により作製した胴部材ブランク(10)を用いて耐水性を有する紙カップを成形する成形方法については既述の説明があるので詳細は省略する(図1参照)。
なお、図1において胴部材の上端縁を、外方に1周以上巻き込み、口縁部(16)を形成させて紙カップとするがこの時に口縁部(16)は、前記のように上端縁部を外方に1周以上巻き込んだ構成だけでなく、さらに、この口縁部を上下から、加圧圧着して、上面を平坦にしてもよい。
このようにすると、内容物充填後に蓋材でシールする場合に空隙なく蓋材と口縁部上面が密着して加工と輸送の時に内容物の漏れることがなくなる。
通常前記の工程はカップ成形機を使用して、これに口縁部を平坦化するためのプレス装置を連結して、紙カップを所定の寸法となるように成形することによって自動的に行われる。
この蓋材としては、たとえば、外側から二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、二軸延伸ナイロンフィルム(厚み15μm)、アルミニウム箔(厚み9μm)、CPPフィルム(厚み40μm)をこの順に、それぞれドライラミネーション法で貼り合わせた積層フィルムからなる柔軟性蓋材が用いられ、内容物充填後に紙カップの口縁部にリングシーラーで熱接着して密封する。
その後、内容物を充填した紙カップは、たとえば蒸気式のレトルト釜を用いて、高温高圧の条件で加圧加熱殺菌して冷却を行った後出荷される。
本発明の紙容器は周知の方法で加飾することが出来る。たとえば、紙基材の表面に通常のグラビアあるいはオフセット等の印刷により、装飾層を設けた基材を胴部ブランクとし
て用い、紙カップを製造することが出来る。
以下に実施例によって本発明の実施形態の一例を説明する。
<実施例1>
片面印刷済の晒クラフト紙(坪量260g/m)の印刷面の反対面(容器内側)に
二液硬化型ポリウレタン系接着剤を介してポリエチレンテレフタレートフィルム12μm厚/ポリプロピレン樹脂層90μm厚/GLフィルム(無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム)12μm厚をこの順序で積層して紙基材(1)を作成した。
次に、前記紙基材シートに長窓(13)、(14)を打ち抜き、図3に示すようなシートを形成した。
次に、前記シートの長窓領域を含む容器の内側となる表面に熱融着性樹脂層(40)としてポリプロピレン樹脂層30μm厚を押出し法によって積層して、さらに、裏面に熱融着性樹脂層(41)としてポリプロピレン樹脂層30μm厚を押出し法によって積層して図4に示すような長窓樹脂部(13a)、(14a)を含む樹脂層を表裏に備えたシートを形成した。
次に、前記シートを長窓樹脂部の輪郭に沿って所定の寸法で打ち抜き、図5に示したような、延出樹脂部(4a)、(4c)を備えた胴部材ブランク(10)を作成した。なお、両方の側端縁に設けた延出樹脂部(4a)、(4c)は、それぞれ5mm幅で設け、折り返して2.5mm延出する折り返し樹脂部(4b)、(4d)を有する胴部材ブランクとした。
折り返し樹脂部を有する前記ブランク(10)の側端縁を重ね合わせ接合一体化し、胴部貼り合わせ部を設けて胴部を形成した。
次に、前記胴部の下部内面に、円形状で下向きに起立させた周縁部(21)を有する底部材(20)の周縁部の外面を接合させた。
そして、カップ成形機を用い、前記胴部材(18)の下部内面に、底部材(20)の周縁部(21)の外面を接合させ、さらに周縁部(21)を覆うように、前記胴部材(18)の下端縁部を内方に折り曲げ、底部材の周縁部(21)内面に接合させて、直径が52mmの環状脚部(22)を形成した。
また、トップカールユニットにより、上部開口部を1周以上巻き込み、幅が3mmの口縁部を有する、開口の直径が69mmの紙カップを成形して、口縁部を超音波シール装置を用い上下から加圧圧着し、口縁部上面を平坦にした。
口縁部の下3mm程度まで内容物充填後、蓋材として外側から二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm厚/二軸延伸ナイロンフィルム15μm厚/CPPフィルム40μm厚をこの順に、それぞれドライラミネーション法で貼り合わせた積層フィルムからなる蓋材を、紙カップの口縁部にリングシーラーで熱接着して密封した。
その後、蒸気式のレトルト釜を用いて、温度121℃、圧力1.8×10Pa、時間30分間の条件で加圧加熱殺菌し、空冷を行った後観察したところ外観的な異常は認められなかった。電子レンジ加熱後開封して観察しても同様に異常は認められなかった。
<実施例2>
片面印刷済の晒クラフト紙(坪量260g/m)の印刷面(容器外側)に、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を介してポリエチレンテレフタレートフィルム12μm厚をこの
順序で積層した他は実施例1と同様にして紙基材(1)を作成した。
実施例1と同様に紙カップを作成し内容物を充填密封してレトルト加圧加熱殺菌と電子レンジ加熱を行い観察したところ外観的な異常は認められなかった。
1…紙基材
100…積層体
2…耐熱性フィルム
3…接着剤層
4…紙(板紙)
5…バリア層(GLフィルム)
4a…延出樹脂部
4b…折り返し樹脂部
4c…延出樹脂部
4d…折り返し樹脂部
40…熱融着性樹脂層(ポリプロピレン樹脂)
41…熱融着性樹脂層(ポリプロピレン樹脂)
42…熱融着性樹脂層(ポリプロピレン樹脂)
43…熱融着性樹脂層(ポリプロピレン樹脂)
44…熱融着性樹脂層(ポリプロピレン樹脂)
10…胴部材ブランク
11…紙基材側端縁
12…紙基材側端縁
13…長窓
13a…長窓樹脂部
14…長窓
14a…長窓樹脂部
15…胴部貼り合わせ部
16…口縁部
18…胴部材
20…底部材
21…底部材周縁部
22…環状脚部

Claims (3)

  1. 紙とプラスチックが積層された積層体からなる紙容器を製造するブランクの端部にプラスチック層を延設して、延設部を折り返して紙の端面を保護した紙容器であって、紙に耐熱性フィルムを、2液硬化型ウレタン樹脂またはポリエステル系2液硬化型接着剤のいずれかから成る接着剤を介して直接貼り合せ、紙に耐熱性フィルムを貼り合せた積層体の、耐熱性フィルム側に溶融樹脂押し出し法により積層した熱融着性樹脂層を設けたことを特徴とする紙容器。
  2. 耐熱性フィルムが延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. 熱融着性樹脂がポリプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器。
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