JP2004231196A - 電子レンジ用紙カップ状容器 - Google Patents

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Etsuo Shimamura
悦夫 島村
Tsutomu Tomikanehara
勉 冨金原
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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【課題】電子レンジによる加熱調理が可能な紙カップ状容器を提供すること。
【解決手段】胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて胴接合部を形成させた円筒形状の胴部材(11)と、ほぼ円形状の底紙の周縁部(13)を絞るようにして下向きに起立させた底部材(12)からなり、胴部材の下部内面に底部材の周縁部の内面を接合させると共に、底部材の周縁部を覆うように胴部材の下端縁部を内方に折り曲げて折り曲げ部(14)を形成させ、該折り曲げ部を底部材の周縁部の外面に接合させて環状脚部(15)を形成させた紙カップ状容器(10)において、底部材(12)がプラスチックフィルムを複数枚積層したプラスチック複合シート(1)からなり、該シートは内層(2)及び外層(3)にポリオレフィン系樹脂層を配置したプラスチック複合シートである。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジによる加熱調理が可能な紙カップ状容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カップ状容器の代表例である紙カップは、一般的には、例えば図4に示すように、扇形状の胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて接合させ、下方に向かって先細る円筒形状の胴部材(11)とする胴部材形成工程(a)、別に底部材用ロールからほぼ円形状に打ち抜かれた底紙を周縁部(13)を下向きに起立させて底部材(12)とする底部材形成工程(b)、胴部材の下部内面に底部材の周縁部の内面を接合させる接合工程(c)、さらに底部材の周縁部を覆うように前記胴部材の下端縁部を内方に折り曲げて折り曲げ部(14)を形成させ、該折り曲げ部(14)を底部材の周縁部の外面に接合させて環状脚部(15)を形成する環状脚部形成工程(d)、最後に胴部材の上部周縁を外方又は内方に向けて巻き込み、口縁部(17)を形成させる口縁部形成工程(e)の各工程を経て、胴部と底部を有する紙カップ状容器(10)を作製している。
【0003】
そして、環状脚部を形成する底部材の周縁部(13)と胴部材の折り曲げ部(14)はほぼ同じ長さで作製されており、通常の紙カップ状容器は環状脚部(15)の高さを10mm程度にして作製している。
【0004】
一方、この紙カップ状容器に液状の内容物を入れて電子レンジで加熱調理を行うと、電磁誘導により環状脚部周辺の端面の焦げが問題になることがある。
これは電磁波の集中による蓄熱に起因すると推定されている。
【0005】
特に、胴部材、底部材ともに、〔容器外側〕ポリエチレン(PE)/紙/PE/無機化合物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/PE〔容器内側〕のようなバリア性に富んだ層構成の場合に、環状脚部の外周縁部の紙層を中心に焦げが発生する。
【0006】
これは底部材の紙層は胴部材の無機化合物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムに挟まれた構造となり、電子レンジにより加熱された底部材の紙層部分に含有されている水分が逃げ場を失って、この熱によって底部材の焦げが発生するものと考えられている(電子レンジにより300°C以上に加熱されることが測定により確認されている)。
【0007】
この焦げの発生個所は容器の底部分から5mm程度上がった位置を中心に発生することが判っている。これは各社の電子レンジ機種においても同様であり、ターンテーブルの反射による影響がいずれの機種においても同様であり、底部分から約5mmの部分に集中するためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、紙カップ状容器に、例えば、即席麺に水を加える等して電子レンジで加熱調理を行う際に生じる以上のような問題点を解決するためになされたもので、電子レンジによる加熱調理が可能な紙カップ状容器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせ胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて胴接合部を形成させた円筒形状の胴部材と、ほぼ円形状の底紙の周縁部を絞るようにして下向きに起立させた底部材からなり、前記胴部材の下部内面に底部材の周縁部の内面を接合させると共に、底部材の周縁部を覆うように胴部材の下端縁部を内方に折り曲げて折り曲げ部を形成させ、該折り曲げ部を底部材の周縁部の外面に接合させて環状脚部を形成させた紙カップ状容器において、前記底部材が、プラスチックフィルムを複数枚積層したプラスチック複合シートからなることを特徴とする、電子レンジ用紙カップ状容器である。
【0010】
このように請求項1記載の発明によれば、前記底部材が、プラスチックフィルムを複数枚積層したプラスチック複合シートから構成されているので、紙カップ状容器を電子レンジ加熱しても底部材が紙を使用せずにマイクロ波の吸収の少ないプラスチック複合シートから構成されており、温度上昇を抑えることができ焦げは発生しない。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記プラスチック複合シートが、内層および外層にポリオレフィン系樹脂層を配置したプラスチック複合シートであることを特徴とする、電子レンジ用紙カップ状容器である。
【0012】
このように請求項1記載の発明によれば、プラスチック複合シートが、内層および外層にポリオレフィン系樹脂層を配置したプラスチック複合シートで構成されているので、今までと同様に一般的な紙カップ成形機を使用して容易に紙カップ状容器を作製することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の電子レンジ用紙カップ状容器を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の電子レンジ用紙カップ状容器の一実施例を示す部分断面説明図であり、図2は、図1のA部の拡大説明図であり、図3は図1のB部の拡大説明図である。
【0014】
本発明の電子レンジ用紙カップ状容器は、胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて胴接合部を形成させた円筒形状の胴部材(11)と、ほぼ円形状の底紙の周縁部(13)を絞るようにして下向きに起立させた底部材(12)からなり、前記胴部材の下部内面に底部材の周縁部の内面を接合させると共に、底部材の周縁部を覆うように胴部材の下端縁部を内方に折り曲げて折り曲げ部(14)を形成させ、該折り曲げ部を底部材の周縁部の外面に接合させて環状脚部(15)を形成させた紙カップ状容器(10)である。
そして、底部材(12)は、プラスチックフィルムを複数枚積層したプラスチック複合シートから構成されている。
【0015】
底部材(12)を構成しているプラスチック複合シート(1)のより具体的な層構成としては、内層(2)および外層(3)にポリオレフィン系樹脂層を配置した、例えば、〔外側〕PE/ポリスチレン(PS)/無機化合物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/PE〔内側〕、〔外側〕PE/ポリプロピレン/エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂/PE〔内側〕のような層構成が例示できる。
【0016】
胴部材(11)は、従来一般的に使用されている、例えば、〔外側〕PE/カップ原紙/酸化ケイ素の薄膜を80nm程度の厚さに設けたポリエチレンテレフタレートフィルム/PE〔内側〕のような紙を主基材とする紙複合シート(6)が好ましく使用できる。
【0017】
このような紙複合シートからなる胴部材(11)、プラスチック複合シートからなる底部材(12)を使用することにより、一般的に使用されている紙カップ成形機を用いて容易に紙カップ状容器を作製することができる。
なお、図1では下方に向かって先細る円筒形状としたが、上部も下部も同径の円筒状としても構わない。
【0018】
また、一般的には、飲食する際の口当たりをよくするため、あるいは横押し強度を上げたり蓋材を被せ易いようにするため、胴部材の先端縁は外側又は内側にカールさせ口縁部(17)を形成させておく。
【0019】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
〈実施例1〉
先ず、胴部を形成する胴部材として、PE/カップ原紙/酸化ケイ素の薄膜を80nm程度の厚さに設けたポリエチレンテレフタレートフィルム/PEの層構成からなる複合シートを準備した。
【0020】
また、底部を形成する底部材として、PE/ポリスチレン/酸化ケイ素の薄膜を80nm程度の厚さに設けたポリエチレンテレフタレートフィルム/PEの層構成からなる複合プラスチックシートを準備した。
【0021】
ついで、一般的な紙カップ成形機を用いて、上述の胴部材形成工程、底部材形成工程、接合工程、環状脚部形成工程、口縁部形成工程を経て、底部からの高さ;75mm、開口部口径;71mm、底径;51mm、環状脚部高さ;8mm、周縁部高さ;8mm、折り曲げ部高さ;8mmの実施例1の電子レンジ用紙カップ状容器を作製した。
【0022】
〈比較例1〉
胴部を形成する胴部材、底部を形成する底部材ともに、PE/カップ原紙/酸化ケイ素の薄膜を80nm程度の厚さに設けたポリエチレンテレフタレートフィルム/PEの層構成からなる複合シートを準備した。
ついで、実施例1と同様に一般的な紙カップ成形機を用いて、実施例1と同じ寸法のカップ状容器を作製し、比較例1の電子レンジ用紙カップ状容器とした。
【0023】
こうして作製した実施例1種類、比較例1種類、合計2種類の紙カップ状容器の電子レンジ適性を下記する方法により評価した。
電子レンジ適性‥ 試料の紙カップ状容器に内容物(コーヒー)を180ミリリットル入れ、出力500ワット(A社製)と出力600ワット(B社製)の家庭用電子レンジにて40秒間、80秒間、100秒間それぞれ加熱し、脚部の焦げの状態を目視観察するとともに液温を測定した。容器は電子レンジの中央に置いた。
焦げ状態 ‥ ○: 焦げあり
×: 焦げなし
表1にはA社製電子レンジの結果を、表2にはB社製電子レンジの結果をそれぞれ示す。
【0024】
【表1】
Figure 2004231196
【0025】
【表2】
Figure 2004231196
【0026】
表1、表2の結果から、底部材に紙を使用しない複合プラスチックシートを用いることにより、電子レンジ加熱の際、底部の蓄熱が起こらず焦げが発生しないことが判る。
【0027】
【発明の効果】
上記のように、底部材をプラスチックシートとした紙カップ状容器であれば、電子レンジによる加熱の際、底部の蓄熱が起こらず、焦げの発生がない。本発明により従来のカップ形状の底部を持つ容器も安心して電子レンジ加熱をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用紙カップ状容器の一実施例を示す、部分断面説明図である。
【図2】図1のA部拡大説明図である。
【図3】図1のB部拡大説明図である。
【図4】紙カップ状容器の製造工程の一例を示す、模式説明図である。
【符号の説明】
1‥‥プラスチック複合シート
2‥‥内層
3‥‥外層
4‥‥プラスチックからなる中間層
6‥‥紙複合シート
7‥‥内層
8‥‥外層
9‥‥紙を主基材とする中間層
10‥‥紙カップ状容器
11‥‥胴部材
12‥‥底部材
13‥‥周縁部
14‥‥折り曲げ部
15‥‥環状脚部
17‥‥口縁部

Claims (2)

  1. 胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重ね合わせて胴接合部を形成させた円筒形状の胴部材と、ほぼ円形状の底紙の周縁部を絞るようにして下向きに起立させた底部材からなり、前記胴部材の下部内面に底部材の周縁部の内面を接合させると共に、底部材の周縁部を覆うように胴部材の下端縁部を内方に折り曲げて折り曲げ部を形成させ、該折り曲げ部を底部材の周縁部の外面に接合させて環状脚部を形成させた紙カップ状容器において、
    前記底部材が、プラスチックフィルムを複数枚積層したプラスチック複合シートからなることを特徴とする、電子レンジ用紙カップ状容器。
  2. 前記プラスチック複合シートが、内層および外層にポリオレフィン系樹脂層を配置したプラスチック複合シートであることを特徴とする、請求項1記載の電子レンジ用紙カップ状容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020681A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Toppan Printing Co Ltd 紙製カップ容器用胴部素材およびそれに用いた紙製カップ容器
JP2013237480A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Toppan Printing Co Ltd カップ型紙容器

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