JP4660022B2 - 電子レンジ対応紙カップおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジで使用する紙カップおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動販売機などで熱い飲料用、即席食品用などに紙カップが広く使用されている。また、一般的ではないものの、飲料や惣菜などの入った紙カップを直接電子レンジを利用し、加熱調理することも行なわれている。一般的な紙カップPは、図11に示すように、胴部材1と底部材2とからなり、胴部材1は主に胴部11を形成し、上端を外側にカールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り返して折り返し部13としている。一方、底部材2は主に底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部22としている。胴部材1と底部材2の接合は、底部材2の屈曲部22を、胴部材1の折り返し部13と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着している。この底部材2の屈曲部22を挟み込んで接合した部分を糸じり部Zと称し、底面部21を上げ底にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般形状の紙カップPに内容物を入れて電子レンジで加熱調理した場合、紙カップの底の糸じり部Zに焦げを生じる場合があるという問題がある。その原因は、つぎのように考えられる。紙の材料のパルプのセルロースは基本的には電子レンジのマイクロ波を吸収する。従って、紙の重なる糸じり部Zでは、紙厚が増し発熱量が増す。一方、表面積は変わらないため熱の放出量が同じで、発生した熱を蓄積することになり、温度が上昇し、焦げを発生させる原因となっている。ただし、内容物がある場合には、焦げが発生しにくくなる。それは、紙に発生し蓄積された熱が内容物に奪われるためと考えられる。つまり、通常の紙カップPでは、図11に示すように、胴部材1と底部材2の接合部位として糸じり部Zを持つ構造であるため、この糸じり部Zは、表側と裏側の両面からマイクロ波の照射を受けること、内容物に触れることななく、畜熱されやすく、そのために焦げが生じやすい。
【0004】
本発明は、紙カップの中に、飲料や即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、糸じり部に焦げを発生させることのない電子レンジ対応紙カップおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するための本発明は、紙を主強度材としてそれぞれブランクからなる胴部材と底部材とを用いて紙カップを製造する工程において、前記胴部材を筒状に巻き回して胴部を形成し、該胴部の上端側を外側にカールしてトップカール部を形成するとともに、前記底部材の外周縁部を下方へ略直角に屈曲して形成された屈曲部の先端が、前記胴部の下端側に向くように配置して、前記胴部の下端部を内側に折り返した折り返し部と前記胴部とで前記屈曲部を挟み込む糸じり部で、前記胴部材と前記底部材とを互いに接合して紙カップを成形する紙カップ成形工程と、前記紙カップの前記底部材の内面側を押圧して、該底部材の前記外周縁部の内面側から下方へ凹状に変形したU字形状の底面部を形成する底部材成形工程とを備えたことを特徴とする電子レンジ対応紙カップの製造方法である。また、特に、前記底部材の内面側を押圧して下方に凹状に変形したU字形状の前記底面部を形成するにあたり、前記底面部が凹状に変形する前の前記紙カップ成形工程において、前記紙カップの前記折り返し部の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたこと、あるいは、前記紙カップの前記胴部と前記屈曲部を接着する幅を前記屈曲部の先端から2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたことを特徴とする電子レンジ対応紙カップの製造方法である。
【0006】
さらにまた、もう1つの発明は、紙を主強度材としてそれぞれブランクからなる胴部材と底部材とを用いて作製される紙カップにおいて、前記胴部材を筒状に巻き回して胴部を形成し、該胴部の上端側を外側にカールしてトップカール部を形成するとともに、前記底部材の外周縁部を下方へ略直角に屈曲して形成された屈曲部の先端が、前記胴部の下端側に向くよう配置して、前記胴部の下端部を内側に折り返した折り返し部と前記胴部とで前記屈曲部を挟み込む糸じり部で、前記胴部材と前記底部材とを互いに接合した紙カップの前記底部材の内面側を押圧して、前記底部材の外周縁部の内面側から下方凹状に変形したU字形状の底面部を形成したことを特徴とする電子レンジ対応紙カップである。また、前記電子レンジ対応紙カップにおいては、前記底部材の内面側を押圧して下方に凹状に変形したU字形状の前記底面部を形成するにあたり、前記底面部が凹状に変形する前の前記紙カップにおいて、前記折り返し部の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたこと、あるいは、前記底面部が凹状に変形する前の前記紙カップにおいて、前記屈曲部と前記胴部および前記折り返し部とを接着する接合部の幅を前記屈曲部の先端から2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としてもよいものである。
【0007】
本発明の電子レンジ対応紙カップの製造方法によれば、紙カップの底部材の形状を下方に凹状に変形した形状とすることができ、紙カップの中に、飲料や即席食品などの内容物を入れ、糸じり部に電子レンジで加熱調理した時に、焦げを発生させることのない電子レンジ対応紙カップを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。なお、異なる図の同一部位には同一の符号を付与している。
【0009】
図1は、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第一の方法により製造した底部材を変形する前の部分断面図である。変形前の電子レンジ対応紙カップaは、一般的な紙カップと同様に、胴部材1と底部材2とからなり、胴部材1は主に胴部11を形成し、上端を外側にカールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り返して折り返し部13としている。一方、底部材2は主に底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部22としている。胴部材1と底部材2との接合は、底部材2の屈曲部22を、胴部材1の折り返し部13と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着し、接合部S、Sで接着している。
【0010】
図2−aは、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第一の方法により製造した電子レンジ対応紙カップの一実施例の断面図である。電子レンジ対応紙カップAでは、変形前の電子レンジ対応紙カップaの底面部21を内面側から下方に凹状に変形して底面部21Uとしている。
【0011】
この底面部21Uは、図2−bに示すように、内面から見て下方に凹状に変形されたU字形状をしている。また、底面部21Uは、図2−cに示すように、下面部21Uaと壁面部21Ubとからなり、下面部21Uaと壁面部21Ubとの間に曲面部Rが形成されており、下面部21Uaを平面状とし、壁面部21Ubを胴部材1の折り返し部13に近づけることが好ましい。また、曲面部Rは、曲率半径が3〜10mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは、5〜8mmの範囲である。曲率半径が3mm未満の場合には、ピンホールが発生し、洩れの原因になる。一方、曲率半径が10mmを超す場合には、糸じり部Zに焦げが発生しやすくなる。
【0012】
また、底面部21Uの最大深さdは、胴部材1の折り返し部13の上端から折り返し部13の幅の70%以上が望ましい。70%以上にすることによって、電子レンジ内で糸じり部Zの裏側からのマイクロ波の照射を遮ることができ、糸じり部Zの焦げの発生を防ぐことができる。70%未満の場合には、糸じり部Zが焦げる危険がある。
【0013】
また、下面部21Uaと胴部11の下端により形成される下端面Xとの距離xは、上方に8mm未満、下方に2mm未満の範囲が好ましい。距離xが、図3−aに示すように、上方に8mm以上の場合には、糸じり部Zの裏側からのマイクロ波を遮蔽する効果がなくなる。また、距離xが、図3−bに示すように、下方に2mm以上の場合には、電子レンジ対応紙カップAは、安定性を失う危険がある。
【0014】
つぎに、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第二の方法について説明する。図4は、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第二の方法により製造した底面部を変形する前の部分断面図である。変形前の電子レンジ対応紙カップbは、一般的な紙カップと同様に、胴部材1と底部材2とからなり、胴部材1は主に胴部11を形成し、上端を外側にカールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り返して折り返し部13としている。一方、底部材2は主に底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部22としている。胴部材1と底部材2の接合は、底部材2の屈曲部22を、胴部材1の折り返し部13と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着し、接合部S、Sの部分で接着している。
【0015】
また、変形前の電子レンジ対応紙カップbでは、胴部材1の折り返し部13の幅mを、2mm以上、かつ、底部材2の屈曲部22の幅nの4分の3以下としていることが特徴である。この胴部材1の折り返し部13の幅を底部材2の屈曲部22の幅の4分の3以下とすることによって、底部材2を凹状に容易に変形することができるという効果がある。
【0016】
また、折り返し部13の幅を2mm未満とすると、胴部材1と底部材2とを接合するシール幅が狭すぎて、接合強度が低下し、内容物が漏れる危険性が高くなる。従って、折り返し部13の幅は2mm以上とする必要がある。
【0017】
図5は、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第二の方法により製造した電子レンジ対応紙カップの一実施例の断面図である。電子レンジ対応紙カップBでは、変形前の電子レンジ対応紙カップbの底面部21を内面側から見て下方に凹状に変形してU字形状の底面部21Uとしている。この時、折り返し部13の幅mを屈曲部22の幅nの3/4以下に狭くすることにより、屈曲部22の折り返し部13と重ならない部分を下方に折り返すことができ、容易にU字形状の底面部21Uとすることができる。このU字形状とした底面部21Uは、好ましくは、下面部21Uaと壁面部21Ubとからなるトレー形状とし、下面部21Uaは平面状とし、壁面部21Ubは糸じり部Zに近ずけることが好ましい。
【0018】
また、下面部21Uaは、第一の方法と同様に、下面部21Uaと胴部11の下端により形成される下端面Xとの距離xは、上方に8mm未満、下方に2mm未満の範囲が好ましい。
【0019】
つぎに、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第三の方法について説明する。図6−aは、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第三の方法により製造した底面部を変形する前の部分断面図である。変形前の電子レンジ対応紙カップcは、一般的な紙カップと同様に、胴部材1と底部材2とからなり、胴部材1は主に胴部11を形成し、上端を外側にカールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り返して折り返し部13としている。一方、底部材2は主に底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部22としている。胴部材1と底部材2の接合は、底部材2の屈曲部22を、胴部材1の折り返し部13と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着し、接合部S、Sで接着している。
【0020】
すなわち、本実施例の電子レンジ対応紙カップcでは、胴部材1と底部材2との接合において、胴部材1の折り返し部13と胴部11とで挟んで、底部材2の屈曲部22の両面のほぼ全面で熱接着するのではなく、図6−bの部分拡大断面図に示すように、底部材2の屈曲部22を胴部材1の折り返し部13と胴部11とで挟み込んで、底部材2の屈曲部22の下部の両面において胴部材1の折り返し部13の下部と胴部11とを幅o、oの接合部S、Sの部分で加熱接着して接合している。
【0021】
また、電子レンジ対応紙カップcでは、胴部材1の折り返し部13の下部と胴部11と底部材2の屈曲部22の下部の両面との接合部S、Sの幅o、oを、2mm以上、かつ、底部材2の屈曲部22の幅nの4分の3以下としていることが特徴である。この接合部S、Sの幅o、oを底部材2の屈曲部22の幅nの4分の3以下とすることによって、底部材2を凹状に容易に変形することができるという効果がある。
【0022】
なお、接合部S、Sの幅o、oを2mm未満とすると、胴部材1の折り返し部13の下部と胴部11と底部材2の屈曲部22の下部の両面とを接合するシール幅が狭すぎて、接合強度が低下し、内容物が漏れる危険性が高くなる。従って、接合部S、Sの幅o、oは2mm以上とする必要がある。
【0023】
図7は、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第三の方法により製造した電子レンジ対応紙カップの一実施例の断面図である。電子レンジ対応紙カップCでは、変形前の電子レンジ対応紙カップcの底面部21を内面側から見て下方に凹状に変形してU字形状の底面部21Uとしている。この時、底部材2の屈曲部22において、上部が胴部材1の胴部11および折り返し部13と未接着の状態であるため、底面部21を凹状に変形する際に、屈曲部22の未接着部分も変形されてU字形状の底面部21Uとなり、凹状に変形する加工が容易となる。
【0024】
つぎに、本発明の電子レンジ対応紙カップを製造する方法についてさらに具体的に説明する。第一の製造方法、第二の製造方法、第三の製造方法とでは、底部材2を下方に凹状に変形してU字形状にする前の紙カップにおいて、胴部材1と底部材2との接合部分、または、胴部材1の折り返し部13の幅の設定条件が異なるが、基本的には、同じ製造方法であり、紙カップ成形工程と底面部成形工程とを備えている。
【0025】
まず、図8に示すような胴部ブランク31と底部ブランク32とを用いて、紙カップ成型機で一般的な紙カップと同様な形状に成型される。一般的に、胴部ブランク31は、あらかじめ前工程で打ち抜かれたものを使用し、底部ブランク32は、紙カップ成型機上で打ち抜かれる。
【0026】
この胴部材ブランク31と底部材ブランク32とを使用して紙カップを作製する紙カップ成形工程を簡単に説明する。図9は、変形する前の状態の本発明の電子レンジ対応紙カップa、bを成形する紙カップ成型機の一例を示した図である。この成型機100は、一般的な紙カップを成形する成形機と同様であり、(A)胴巻き成形部、(B)底カール部(糸じり部)成形部、(C)トップカール成形部の3つの部分から成り立っている。この紙カップ成型機の工程を詳細に説明すると、フィーダーから送られた胴部材ブランク31は、筒状に貼られる部分がホットエアー101で予熱加工され、表面の樹脂が溶融した状態で(A)胴巻き成形部に送られる。(A)胴巻き成形部では、胴巻き型102に吸引されながら巻き付けられ、胴巻き紙の熱シールが行なわれる。筒状に熱シールされた胴巻き紙は、(B)底カール部へ送られる。(B)底カール部では、型110の位置で、まず、打ち抜かれた底部材ブランク32が、吸引固定され、つぎに、型111の位置で、胴巻き紙が挿入される。つづいて、型112、型113、型114の位置で、胴部材1と底部ブランク32を貼り合わせる部分をホットエアーで予熱加工し、型115の位置で、胴部材の下端を内側に折り返ししながら圧着することにより、胴部材1と底部材2を一体化する。このカップ状に成形されたものが、(C)トップカール成形部へ受け渡される。(C)トップカール成形部では、型120の金型内に嵌め込まれ、潤滑油が塗布され、型121、型122、型123の位置で胴部材1の上端が外側へカールされてトップカール部12が形成される。最後に、型124で排出されて紙カップが製造される。
【0027】
つぎに、上げ底で平面状の底面部21を凹状に変形してU字形状とする。この底面部成形工程は、図10−aに示すように、上面部に凸部201aを有するマンドレル201に紙カップを嵌合した後、下面部に凹部202aを有するヘッド202によって変形し、底面部21をU字形状とする。この成形加工を容易にするために、予め底部材2を加熱しておく方法、ヘッド202を加熱する方法、あるいは、ヘッド202を超音波振動させる方法がある。また、図10−bに示すように、マンドレル202を回転させながら回転ローラー203を押し当てる方法もある。
【0028】
つぎに、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法によって製造する電子レンジ対応紙カップの胴部材1および底部材2に使用する材料は、紙を主強度材とし、最内層に熱可塑性樹脂を有することを基本としている。
【0029】
主強度材となる紙としては、紙カップ成形適性の良いカップ原紙を使用することが好ましい。坪量は、とくに限定されないが、紙カップ成形適性上、150〜300g/m2の範囲がより好ましい。
【0030】
最内層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、また、熱シールにより胴部の貼り合わせ、そして胴部と底部の接着を可能にする機能を持っている必要がある。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、エチレンビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。厚さとしては、15〜60μmの範囲が好ましい。これらの熱可塑性樹脂は、押し出し加工あるいはラミネート加工によって、最内層に形成される。
【0031】
例えば、具体的な材料の構成としては、表面側から紙層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、発泡ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、紙層/ポリプロピレン樹脂層、ポリプロピレン樹脂層/紙層/ポリプロピレン樹脂層、紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエステル樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、紙層/ナイロン樹脂層、ナイロン樹脂層/紙層/ナイロン樹脂層、紙層/エチレンビニルアルコール層、エチレンビニルアルコール層/紙層/エチレンビニルアルコール層などが挙げられる。
【0032】
特に、底部材2の材料は、凹凸状に変形するため、変形してやすく、変形時に、ひび割れやピンホールが生じない構成を選定する必要があり、ポリエステル樹脂層、ナイロン樹脂層を有する構成が好ましい。
【0033】
本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法によって製造した電子レンジ対応紙カップの用途は、インスタントラーメン、惣菜類などを温める即席食品用の容器、あるいはコーヒー、紅茶、スープなどを温める飲料用の容器として有効である。
【0034】
【実施例】
次に、本発明について実施例をあげて、さらに具体的に説明する。
【0035】
〔実施例1〕
胴部材1の材料として、表面からカップ原紙280g/m2/低密度ポリエチレン樹脂層25μmの構成の材料を使用し、底部材2の材料として、表面からカップ原紙255g/m2/低密度ポリエチレン樹脂25μmの構成の材料を使用した。まず、図8のような胴部材ブランク31に打ち抜き、この胴部材ブランク31をマンドレルに巻き付け、筒状の胴部材1に形成した。つぎに、図9に示すような工程で、胴部材1の下方から底部材ブランク32を嵌め込み、接着部分を熱風で加熱し、胴部材1の下端を内側に折り返して折り返し部13とした。つづいて、胴部材1の上端を外側にカールしトップカール部12を形成して紙カップを成形した。
【0036】
この成形された紙カップでは、一般的な紙カップと同様に、胴部材1の折り返し部13の幅と底部材2の屈曲部22の幅とが略同幅とした。さらに、胴部材1の底面部21を図10に示す方法で凹状に変形してU字形状の底面部21Uとした電子レンジ対応紙カップAを作成した。
【0037】
〔実施例2〕
胴部材1の材料として、表面からカップ原紙280g/m2/低密度ポリエチレン樹脂層25μmの構成の材料を使用し、底部材2の材料として、表面からカップ原紙255g/m2/低密度ポリエチレン樹脂25μmの構成の材料を使用した。まず、図8のような胴部材ブランク31に打ち抜き、この胴部材ブランク31をマンドレルに巻き付け、筒状の胴部材1に形成した。つぎに、図9に示すような工程で、胴部材1の下方から底部材ブランク32を嵌め込み、接着部分を熱風で加熱し、胴部材1の下端を内側に折り返して折り返し部13とした。つづいて、胴部材1の上端を外側にカールしトップカール部12を形成して紙カップを成形した。
【0038】
この成形された紙カップでは、胴部材1の折り返し部13の幅を5mm、底部材2の屈曲部22の幅を10mmとし、折り返し部13の幅を屈曲部22の幅の2分の1とした。さらに、底部材2を図10に示す方法で凹状に変形してU字形状の底面部21Uとした電子レンジ対応紙カップBを作成した。折り返し部13の幅mが屈曲部22の幅nの4分の3以下となっているため、底部材2を凹状に容易に変形することができた。
【0039】
〔実施例3〕
胴部材1の材料として、表面からカップ原紙280g/m2/低密度ポリエチレン樹脂層25μmの構成の材料を使用し、底部材2の材料として、表面からカップ原紙255g/m2/低密度ポリエチレン樹脂25μmの構成の材料を使用した。まず、図8のような胴部材ブランク31に打ち抜き、この胴部材ブランク31をマンドレルに巻き付け、筒状の胴部材1に形成した。つぎに、図9に示すような工程で、胴部材1の下方から底部材ブランク32を嵌め込み、接着部分を熱風で加熱し、胴部材1の下端を内側に折り返して折り返し部13とした。つづいて、胴部材1の上端を外側にカールしトップカール部12を形成して紙カップを成形した。
【0040】
この成形された紙カップでは、底部材2の屈曲部22を胴部材1の折り返し部13と胴部11とで挟み込んで、10mmの幅の屈曲部22の下部の両面において胴部材1の折り返し部13の下部と胴部11とを、屈曲部22の下端から6mmの幅の部分で加熱接着して接合している。さらに、底部材2を図10に示す方法で凹状に変形してU字形状の底面部21Uとした電子レンジ対応紙カップCを作成した。底部材2の屈曲部22において、上部の4mmが胴部材1の胴部11および折り返し部13と未接着の状態であるため、この未接着部分も変形されてU字形状の底面部21Uとなり、底部材2を凹状に容易に変形することができた。
【0041】
〔比較例〕
実施例1、実施例2および実施例3と同一の材料を使用し、紙カップの胴部材1の胴部11の外径、高さなど胴部材1の形状を実施例1、実施例2および実施例3と同一にし、底部材2の底面部21は平面状である従来の形状で作成した。
【0042】
同じ外寸法の形状の実施例1、実施例2および実施例3、そして比較例の紙カップに水200mlを入れ、電子レンジ(NEC社製、電子レンジMC−E2家庭用高周波出力:500W)にて加熱調理を行なった。その結果、実施例1、実施例2および実施例3においては、紙カップのどの部分にも焦げの発生は見られなかった。一方、比較例においては、加熱調理2分後に糸じり部Zがやや茶色に変色し、5分後には糸じり部Zに焦げが発生した。
【0043】
【発明の効果】
本発明の電子レンジ対応紙カップの製造方法によれば、紙カップの底面の形状を下方に凹状に変形してU字形状とすることができ、紙カップの中に、飲料や即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、糸じり部に焦げを発生させることのない電子レンジ対応紙カップを得ることができる。また、胴部材の折り返し部の幅を底部材の屈曲部の幅の3/4以下とすること、あるいは、底部材の屈曲部の上部が胴部材の胴部および折り返し部と未接着の状態とすることによって、底部材をU字形状に容易に変形することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第一の方法により製造した変形前の部分断面図である。
【図2】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第一の方法により製造した電子レンジ対応紙カップの一実施例を示す断面図である。
【図3】図2の電子レンジ対応紙カップの底部材の形状を示す断面図である。
【図4】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第二の方法により製造した変形前の部分断面図である。
【図5】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第二の方法により製造した電子レンジ対応紙カップの一実施例を示す断面図である。
【図6】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第三の方法により製造した変形前の部分断面図である。
【図7】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の第三の方法により製造した電子レンジ対応紙カップの一実施例を示す断面図である。
【図8】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法により製造する電子レンジ対応紙カップの胴部材のブランクおよび底部材のブランクを示す展開図である。
【図9】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の紙カップ成形機で成形する工程を示す図である。
【図10】本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の底部材を変形する方法を示す図である。
【図11】従来の紙カップを示す部分断面図である。
【符号の説明】
A 電子レンジ対応紙カップ(第一の製造方法)
a 電子レンジ対応紙カップ(変形前)
B 電子レンジ対応紙カップ(第二の製造方法)
b 電子レンジ対応紙カップ(変形前)
C 電子レンジ対応紙カップ(第三の製造方法)
c 電子レンジ対応紙カップ(変形前)
P 紙カップ(従来)
R 曲面部
S 接合部
Z 糸じり部
d 下面部の最大深さ
m 折り返し部の幅
n 屈曲部の幅
o 接合部の幅
1 胴部材
11 胴部
12 トップカール部
13 折り返し部
2 底部材
21 底面部
21U 底面部(変形後)
21Ua 下面部(変形後)
21Ub 壁面部(変形後)
22 屈曲部
31 胴部ブランク
32 底部ブランク
100 成形機
101 ホットエアー
102 胴巻き型
111〜127 型(マンドレル)
201 マンドレル
201a 凸部(マンドレル)
202 ヘッド
202a 凹部
203 回転ローラー

Claims (6)

  1. 紙を主強度材としてそれぞれブランクからなる胴部材と底部材とを用いて紙カップを製造する工程において、
    前記胴部材を筒状に巻き回して胴部を形成し、該胴部の上端側を外側にカールしてトップカール部を形成するとともに、前記底部材の外周縁部を下方へ略直角に屈曲して形成された屈曲部の先端が、前記胴部の下端側に向くように配置して、前記胴部の下端部を内側に折り返した折り返し部と前記胴部とで前記屈曲部を挟み込む糸じり部で、前記胴部材と前記底部材とを互いに接合して紙カップを成形する紙カップ成形工程と、
    前記紙カップの前記底部材の内面側を押圧して、該底部材の前記外周縁部の内面側から下方へ凹状に変形したU字形状の底面部を形成する底部材成形工程とを備えたことを特徴とする電子レンジ対応紙カップの製造方法。
  2. 前記底部材の内面側を押圧して下方に凹状に変形したU字形状の前記底面部を形成するにあたり、前記底面部が凹状に変形する前の前記紙カップ成形工程において、前記紙カップの前記折り返し部の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたことを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ対応紙カップの製造方法。
  3. 前記底部材の内面側を押圧して下方に凹状に変形したU字形状の前記底面部を形成するにあたり、前記底面部が凹状に変形する前の前記紙カップ成形工程において、前記紙カップの前記胴部と前記屈曲部とを接着する幅を前記屈曲部の先端から2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたことを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ対応紙パックの製造方法。
  4. 紙を主強度材としてそれぞれブランクからなる胴部材と底部材とを用いて作製される紙カップにおいて、
    前記胴部材を筒状に巻き回して胴部を形成し、該胴部の上端側を外側にカールしてトップカール部を形成するとともに、
    前記底部材の外周縁部を下方へ略直角に屈曲して形成された屈曲部の先端が、前記胴部の下端側に向くよう配置して、前記胴部の下端部を内側に折り返した折り返し部と前記胴部とで前記屈曲部を挟み込む糸じり部で、前記胴部材と前記底部材とを互いに接合した紙カップの前記底部材の内面側を押圧して、前記底部材の外周縁部の内面側から下方凹状に変形したU字形状の底面部を形成したことを特徴とする電子レンジ対応紙カップ。
  5. 前記底部材の内面側を押圧して下方に凹状に変形したU字形状の前記底面部を形成するにあたり、前記底面部が凹状に変形する前の前記紙カップにおいて、前記折り返し部の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたことを特徴とする請求項4に記載の電子レンジ対応紙カップ。
  6. 前記底部材の内面側を押圧して下方に凹状に変形したU字形状の前記底面部を形成するにあたり、前記底面部が凹状に変形する前の前記紙カップにおいて、前記屈曲部と前記胴部および前記折り返し部とを接着する接合部の幅を前記屈曲部の先端から2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたことを特徴とする請求項4に記載の電子レンジ対応紙カップ。
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