JP2002240167A - 電子レンジ対応紙カップおよびその製造方法 - Google Patents
電子レンジ対応紙カップおよびその製造方法Info
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Abstract
を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、糸じり部に焦
げを発生させることのない電子レンジ対応紙カップおよ
びその製造方法を提供することにある。 【解決手段】本発明は、胴部材を筒状に巻き回して胴部
を形成し、該胴部の上端側を折り曲げてトップカール部
を形成するとともに、底部材の外周縁部を折り曲げて形
成された屈曲部の先端が、胴部の下端側に向くように配
置して、胴部の下端部を折り返した折り返し部と胴部と
で屈曲部を挟み込み、胴部材と底部材とを互いに接合し
た紙カップの底部材の底面部を内面側を下方に凹状に形
成したことを特徴とする電子レンジ対応紙カップおよび
その製造方法である。また、電子レンジ対応紙カップに
おいては、折り返し部の幅を2mm以上、かつ、屈曲部
の幅の4分の3以下とすること、あるいは、屈曲部と胴
部および折り返し部とを接着する接合部の幅を屈曲部の
先端から2mm以上、かつ、屈曲部の幅の4分の3以下
としてもよいものである。
Description
する紙カップおよびその製造方法に関するものである。
用、即席食品用などに紙カップが広く使用されている。
また、一般的ではないものの、飲料や惣菜などの入った
紙カップを直接電子レンジを利用し、加熱調理すること
も行なわれている。一般的な紙カップPは、図11に示
すように、胴部材1と底部材2とからなり、胴部材1は
主に胴部11を形成し、上端を外側にカールしてトップ
カール部12とし、下端を内側に折り返して折り返し部
13としている。一方、底部材2は主に底面部21を形
成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部22と
している。胴部材1と底部材2の接合は、底部材2の屈
曲部22を、胴部材1の折り返し部13と、胴部11の
下端部とで挟んで加熱圧着している。この底部材2の屈
曲部22を挟み込んで接合した部分を糸じり部Zと称
し、底面部21を上げ底にしている。
状の紙カップPに内容物を入れて電子レンジで加熱調理
した場合、紙カップの底の糸じり部Zに焦げを生じる場
合があるという問題がある。その原因は、つぎのように
考えられる。紙の材料のパルプのセルロースは基本的に
は電子レンジのマイクロ波を吸収する。従って、紙の重
なる糸じり部Zでは、紙厚が増し発熱量が増す。一方、
表面積は変わらないため熱の放出量が同じで、発生した
熱を蓄積することになり、温度が上昇し、焦げを発生さ
せる原因となっている。ただし、内容物がある場合に
は、焦げが発生しにくくなる。それは、紙に発生し蓄積
された熱が内容物に奪われるためと考えられる。つま
り、通常の紙カップPでは、図11に示すように、胴部
材1と底部材2の接合部位として糸じり部Zを持つ構造
であるため、この糸じり部Zは、表側と裏側の両面から
マイクロ波の照射を受けること、内容物に触れることな
なく、畜熱されやすく、そのために焦げが生じやすい。
品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時
に、糸じり部に焦げを発生させることのない電子レンジ
対応紙カップおよびその製造方法を提供することを目的
とするものである。
するための本発明は、胴部材を筒状に巻き回して胴部を
形成し、該胴部の上端側を折り曲げてトップカール部を
形成するとともに、底部材の外周縁部を折り曲げて形成
された屈曲部の先端が、前記胴部の下端側に向くように
配置して、前記胴部の下端部を折り返した折り返し部と
前記胴部とで前記屈曲部を挟み込み、前記胴部材と前記
底部材とを互いに接合して紙カップを成形する紙カップ
成形工程と、前記紙カップの前記底部材の内面側を押圧
して下方に凹状の底面部を形成する底面部成形工程とを
備えたことを特徴とする電子レンジ対応紙カップの製造
方法である。また、特に、前記紙カップ成形工程におい
て、前記折り返し部の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲
部の幅の4分の3以下としたこと、あるいは、前記胴部
と前記屈曲部を接着する幅を前記屈曲部の先端から2m
m以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下としたこ
とを特徴とする電子レンジ対応紙カップの製造方法であ
る。
を筒状に巻き回して胴部を形成し、該胴部の上端側を折
り曲げてトップカール部を形成するとともに、底部材の
外周縁部を折り曲げて形成された屈曲部の先端が、前記
胴部の下端側に向くように配置して、前記胴部の下端部
を折り返した折り返し部と前記胴部とで前記屈曲部を挟
み込み、前記胴部材と前記底部材とを互いに接合した紙
カップの前記底部材の底面部を内面側を下方に凹状に形
成したことを特徴とする電子レンジ対応紙カップであ
る。また、前記電子レンジ対応紙カップにおいては、前
記折り返し部の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅
の4分の3以下とすること、あるいは、前記屈曲部と前
記胴部および前記折り返し部とを接着する接合部の幅を
前記屈曲部の先端から2mm以上、かつ、前記屈曲部の
幅の4分の3以下としてもよいものである。
法によれば、紙カップの底部材の形状を下方に凹状に変
形した形状とすることができ、紙カップの中に、飲料や
即席食品などの内容物を入れ、糸じり部に電子レンジで
加熱調理した時に、焦げを発生させることのない電子レ
ンジ対応紙カップを得ることができる。
発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。な
お、異なる図の同一部位には同一の符号を付与してい
る。
ップの製造方法の第一の方法により製造した底部材を変
形する前の部分断面図である。変形前の電子レンジ対応
紙カップaは、一般的な紙カップと同様に、胴部材1と
底部材2とからなり、胴部材1は主に胴部11を形成
し、上端を外側にカールしてトップカール部12とし、
下端を内側に折り返して折り返し部13としている。一
方、底部材2は主に底面部21を形成し、外周縁部を下
方へ略直角に屈曲して屈曲部22としている。胴部材1
と底部材2との接合は、底部材2の屈曲部22を、胴部
材1の折り返し部13と、胴部11の下端部とで挟んで
加熱圧着し、接合部S、Sで接着している。
紙カップの製造方法の第一の方法により製造した電子レ
ンジ対応紙カップの一実施例の断面図である。電子レン
ジ対応紙カップAでは、変形前の電子レンジ対応紙カッ
プaの底面部21を内面側から下方に凹状に変形して底
面部21Uとしている。
に、内面から見て下方に凹状に変形されたU字形状をし
ている。また、底面部21Uは、図2−cに示すよう
に、下面部21Uaと壁面部21Ubとからなり、下面
部21Uaと壁面部21Ubとの間に曲面部Rが形成さ
れており、下面部21Uaを平面状とし、壁面部21U
bを胴部材1の折り返し部13に近づけることが好まし
い。また、曲面部Rは、曲率半径が3〜10mmの範囲
が好ましく、さらに好ましくは、5〜8mmの範囲であ
る。曲率半径が3mm未満の場合には、ピンホールが発
生し、洩れの原因になる。一方、曲率半径が10mmを
超す場合には、糸じり部Zに焦げが発生しやすくなる。
材1の折り返し部13の上端から折り返し部13の幅の
70%以上が望ましい。70%以上にすることによっ
て、電子レンジ内で糸じり部Zの裏側からのマイクロ波
の照射を遮ることができ、糸じり部Zの焦げの発生を防
ぐことができる。70%未満の場合には、糸じり部Zが
焦げる危険がある。
より形成される下端面Xとの距離xは、上方に8mm未
満、下方に2mm未満の範囲が好ましい。距離xが、図
3−aに示すように、上方に8mm以上の場合には、糸
じり部Zの裏側からのマイクロ波を遮蔽する効果がなく
なる。また、距離xが、図3−bに示すように、下方に
2mm以上の場合には、電子レンジ対応紙カップAは、
安定性を失う危険がある。
ップの製造方法の第二の方法について説明する。図4
は、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法の
第二の方法により製造した底面部を変形する前の部分断
面図である。変形前の電子レンジ対応紙カップbは、一
般的な紙カップと同様に、胴部材1と底部材2とからな
り、胴部材1は主に胴部11を形成し、上端を外側にカ
ールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り返
して折り返し部13としている。一方、底部材2は主に
底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲し
て屈曲部22としている。胴部材1と底部材2の接合
は、底部材2の屈曲部22を、胴部材1の折り返し部1
3と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着し、接合部
S、Sの部分で接着している。
では、胴部材1の折り返し部13の幅mを、2mm以
上、かつ、底部材2の屈曲部22の幅nの4分の3以下
としていることが特徴である。この胴部材1の折り返し
部13の幅を底部材2の屈曲部22の幅の4分の3以下
とすることによって、底部材2を凹状に容易に変形する
ことができるという効果がある。
すると、胴部材1と底部材2とを接合するシール幅が狭
すぎて、接合強度が低下し、内容物が漏れる危険性が高
くなる。従って、折り返し部13の幅は2mm以上とす
る必要がある。
ップの製造方法の第二の方法により製造した電子レンジ
対応紙カップの一実施例の断面図である。電子レンジ対
応紙カップBでは、変形前の電子レンジ対応紙カップb
の底面部21を内面側から見て下方に凹状に変形してU
字形状の底面部21Uとしている。この時、折り返し部
13の幅mを屈曲部22の幅nの3/4以下に狭くする
ことにより、屈曲部22の折り返し部13と重ならない
部分を下方に折り返すことができ、容易にU字形状の底
面部21Uとすることができる。このU字形状とした底
面部21Uは、好ましくは、下面部21Uaと壁面部2
1Ubとからなるトレー形状とし、下面部21Uaは平
面状とし、壁面部21Ubは糸じり部Zに近ずけること
が好ましい。
様に、下面部21Uaと胴部11の下端により形成され
る下端面Xとの距離xは、上方に8mm未満、下方に2
mm未満の範囲が好ましい。
ップの製造方法の第三の方法について説明する。図6−
aは、本発明による電子レンジ対応紙カップの製造方法
の第三の方法により製造した底面部を変形する前の部分
断面図である。変形前の電子レンジ対応紙カップcは、
一般的な紙カップと同様に、胴部材1と底部材2とから
なり、胴部材1は主に胴部11を形成し、上端を外側に
カールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り
返して折り返し部13としている。一方、底部材2は主
に底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲
して屈曲部22としている。胴部材1と底部材2の接合
は、底部材2の屈曲部22を、胴部材1の折り返し部1
3と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着し、接合部
S、Sで接着している。
ップcでは、胴部材1と底部材2との接合において、胴
部材1の折り返し部13と胴部11とで挟んで、底部材
2の屈曲部22の両面のほぼ全面で熱接着するのではな
く、図6−bの部分拡大断面図に示すように、底部材2
の屈曲部22を胴部材1の折り返し部13と胴部11と
で挟み込んで、底部材2の屈曲部22の下部の両面にお
いて胴部材1の折り返し部13の下部と胴部11とを幅
o、oの接合部S、Sの部分で加熱接着して接合してい
る。
部材1の折り返し部13の下部と胴部11と底部材2の
屈曲部22の下部の両面との接合部S、Sの幅o、o
を、2mm以上、かつ、底部材2の屈曲部22の幅nの
4分の3以下としていることが特徴である。この接合部
S、Sの幅o、oを底部材2の屈曲部22の幅nの4分の
3以下とすることによって、底部材2を凹状に容易に変
形することができるという効果がある。
満とすると、胴部材1の折り返し部13の下部と胴部1
1と底部材2の屈曲部22の下部の両面とを接合するシ
ール幅が狭すぎて、接合強度が低下し、内容物が漏れる
危険性が高くなる。従って、接合部S、Sの幅o、oは
2mm以上とする必要がある。
ップの製造方法の第三の方法により製造した電子レンジ
対応紙カップの一実施例の断面図である。電子レンジ対
応紙カップCでは、変形前の電子レンジ対応紙カップc
の底面部21を内面側から見て下方に凹状に変形してU
字形状の底面部21Uとしている。この時、底部材2の
屈曲部22において、上部が胴部材1の胴部11および
折り返し部13と未接着の状態であるため、底面部21
を凹状に変形する際に、屈曲部22の未接着部分も変形
されてU字形状の底面部21Uとなり、凹状に変形する
加工が容易となる。
を製造する方法についてさらに具体的に説明する。第一
の製造方法、第二の製造方法、第三の製造方法とでは、
底部材2を下方に凹状に変形してU字形状にする前の紙
カップにおいて、胴部材1と底部材2との接合部分、ま
たは、胴部材1の折り返し部13の幅の設定条件が異な
るが、基本的には、同じ製造方法であり、紙カップ成形
工程と底面部成形工程とを備えている。
と底部ブランク32とを用いて、紙カップ成型機で一般
的な紙カップと同様な形状に成型される。一般的に、胴
部ブランク31は、あらかじめ前工程で打ち抜かれたも
のを使用し、底部ブランク32は、紙カップ成型機上で
打ち抜かれる。
32とを使用して紙カップを作製する紙カップ成形工程
を簡単に説明する。図9は、変形する前の状態の本発明
の電子レンジ対応紙カップa、bを成形する紙カップ成
型機の一例を示した図である。この成型機100は、一
般的な紙カップを成形する成形機と同様であり、(A)
胴巻き成形部、(B)底カール部(糸じり部)成形部、
(C)トップカール成形部の3つの部分から成り立って
いる。この紙カップ成型機の工程を詳細に説明すると、
フィーダーから送られた胴部材ブランク31は、筒状に
貼られる部分がホットエアー101で予熱加工され、表
面の樹脂が溶融した状態で(A)胴巻き成形部に送られ
る。(A)胴巻き成形部では、胴巻き型102に吸引さ
れながら巻き付けられ、胴巻き紙の熱シールが行なわれ
る。筒状に熱シールされた胴巻き紙は、(B)底カール
部へ送られる。(B)底カール部では、型110の位置
で、まず、打ち抜かれた底部材ブランク32が、吸引固
定され、つぎに、型111の位置で、胴巻き紙が挿入さ
れる。つづいて、型112、型113、型114の位置
で、胴部材1と底部ブランク32を貼り合わせる部分を
ホットエアーで予熱加工し、型115の位置で、胴部材
の下端を内側に折り返ししながら圧着することにより、
胴部材1と底部材2を一体化する。このカップ状に成形
されたものが、(C)トップカール成形部へ受け渡され
る。(C)トップカール成形部では、型120の金型内
に嵌め込まれ、潤滑油が塗布され、型121、型12
2、型123の位置で胴部材1の上端が外側へカールさ
れてトップカール部12が形成される。最後に、型12
4で排出されて紙カップが製造される。
状に変形してU字形状とする。この底面部成形工程は、
図10−aに示すように、上面部に凸部201aを有す
るマンドレル201に紙カップを嵌合した後、下面部に
凹部202aを有するヘッド202によって変形し、底
面部21をU字形状とする。この成形加工を容易にする
ために、予め底部材2を加熱しておく方法、ヘッド20
2を加熱する方法、あるいは、ヘッド202を超音波振
動させる方法がある。また、図10−bに示すように、
マンドレル202を回転させながら回転ローラー203
を押し当てる方法もある。
ップの製造方法によって製造する電子レンジ対応紙カッ
プの胴部材1および底部材2に使用する材料は、紙を主
強度材とし、最内層に熱可塑性樹脂を有することを基本
としている。
適性の良いカップ原紙を使用することが好ましい。坪量
は、とくに限定されないが、紙カップ成形適性上、15
0〜300g/m2の範囲がより好ましい。
の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、ま
た、熱シールにより胴部の貼り合わせ、そして胴部と底
部の接着を可能にする機能を持っている必要がある。具
体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ナイロン、エチレンビニルアルコール、エチレン−
酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。厚さとしては、
15〜60μmの範囲が好ましい。これらの熱可塑性樹
脂は、押し出し加工あるいはラミネート加工によって、
最内層に形成される。
面側から紙層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂
層/紙層/ポリエチレン樹脂層、発泡ポリエチレン樹脂
層/紙層/ポリエチレン樹脂層、紙層/ポリプロピレン
樹脂層、ポリプロピレン樹脂層/紙層/ポリプロピレン
樹脂層、紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエステル樹脂
層/紙層/ポリエステル樹脂層、紙層/ナイロン樹脂
層、ナイロン樹脂層/紙層/ナイロン樹脂層、紙層/エ
チレンビニルアルコール層、エチレンビニルアルコール
層/紙層/エチレンビニルアルコール層などが挙げられ
る。
るため、変形してやすく、変形時に、ひび割れやピンホ
ールが生じない構成を選定する必要があり、ポリエステ
ル樹脂層、ナイロン樹脂層を有する構成が好ましい。
造方法によって製造した電子レンジ対応紙カップの用途
は、インスタントラーメン、惣菜類などを温める即席食
品用の容器、あるいはコーヒー、紅茶、スープなどを温
める飲料用の容器として有効である。
に具体的に説明する。
からカップ原紙280g/m2/低密度ポリエチレン樹
脂層25μmの構成の材料を使用し、底部材2の材料と
して、表面からカップ原紙255g/m2/低密度ポリ
エチレン樹脂25μmの構成の材料を使用した。まず、
図8のような胴部材ブランク31に打ち抜き、この胴部
材ブランク31をマンドレルに巻き付け、筒状の胴部材
1に形成した。つぎに、図9に示すような工程で、胴部
材1の下方から底部材ブランク32を嵌め込み、接着部
分を熱風で加熱し、胴部材1の下端を内側に折り返して
折り返し部13とした。つづいて、胴部材1の上端を外
側にカールしトップカール部12を形成して紙カップを
成形した。
カップと同様に、胴部材1の折り返し部13の幅と底部
材2の屈曲部22の幅とが略同幅とした。さらに、胴部
材1の底面部21を図10に示す方法で凹状に変形して
U字形状の底面部21Uとした電子レンジ対応紙カップ
Aを作成した。
からカップ原紙280g/m2/低密度ポリエチレン樹
脂層25μmの構成の材料を使用し、底部材2の材料と
して、表面からカップ原紙255g/m2/低密度ポリ
エチレン樹脂25μmの構成の材料を使用した。まず、
図8のような胴部材ブランク31に打ち抜き、この胴部
材ブランク31をマンドレルに巻き付け、筒状の胴部材
1に形成した。つぎに、図9に示すような工程で、胴部
材1の下方から底部材ブランク32を嵌め込み、接着部
分を熱風で加熱し、胴部材1の下端を内側に折り返して
折り返し部13とした。つづいて、胴部材1の上端を外
側にカールしトップカール部12を形成して紙カップを
成形した。
折り返し部13の幅を5mm、底部材2の屈曲部22の
幅を10mmとし、折り返し部13の幅を屈曲部22の
幅の2分の1とした。さらに、底部材2を図10に示す
方法で凹状に変形してU字形状の底面部21Uとした電
子レンジ対応紙カップBを作成した。折り返し部13の
幅mが屈曲部22の幅nの4分の3以下となっているた
め、底部材2を凹状に容易に変形することができた。
からカップ原紙280g/m2/低密度ポリエチレン樹
脂層25μmの構成の材料を使用し、底部材2の材料と
して、表面からカップ原紙255g/m2/低密度ポリ
エチレン樹脂25μmの構成の材料を使用した。まず、
図8のような胴部材ブランク31に打ち抜き、この胴部
材ブランク31をマンドレルに巻き付け、筒状の胴部材
1に形成した。つぎに、図9に示すような工程で、胴部
材1の下方から底部材ブランク32を嵌め込み、接着部
分を熱風で加熱し、胴部材1の下端を内側に折り返して
折り返し部13とした。つづいて、胴部材1の上端を外
側にカールしトップカール部12を形成して紙カップを
成形した。
屈曲部22を胴部材1の折り返し部13と胴部11とで
挟み込んで、10mmの幅の屈曲部22の下部の両面にお
いて胴部材1の折り返し部13の下部と胴部11とを、
屈曲部22の下端から6mmの幅の部分で加熱接着して接
合している。さらに、底部材2を図10に示す方法で凹
状に変形してU字形状の底面部21Uとした電子レンジ
対応紙カップCを作成した。底部材2の屈曲部22にお
いて、上部の4mmが胴部材1の胴部11および折り返し
部13と未接着の状態であるため、この未接着部分も変
形されてU字形状の底面部21Uとなり、底部材2を凹
状に容易に変形することができた。
例3と同一の材料を使用し、紙カップの胴部材1の胴部
11の外径、高さなど胴部材1の形状を実施例1、実施
例2および実施例3と同一にし、底部材2の底面部21
は平面状である従来の形状で作成した。
よび実施例3、そして比較例の紙カップに水200ml
を入れ、電子レンジ(NEC社製、電子レンジMC−E
2家庭用高周波出力:500W)にて加熱調理を行なっ
た。その結果、実施例1、実施例2および実施例3にお
いては、紙カップのどの部分にも焦げの発生は見られな
かった。一方、比較例においては、加熱調理2分後に糸
じり部Zがやや茶色に変色し、5分後には糸じり部Zに
焦げが発生した。
方法によれば、紙カップの底面の形状を下方に凹状に変
形してU字形状とすることができ、紙カップの中に、飲
料や即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調
理した時に、糸じり部に焦げを発生させることのない電
子レンジ対応紙カップを得ることができる。また、胴部
材の折り返し部の幅を底部材の屈曲部の幅の3/4以下
とすること、あるいは、底部材の屈曲部の上部が胴部材
の胴部および折り返し部と未接着の状態とすることによ
って、底部材をU字形状に容易に変形することができる
という効果を有する。
法の第一の方法により製造した変形前の部分断面図であ
る。
法の第一の方法により製造した電子レンジ対応紙カップ
の一実施例を示す断面図である。
を示す断面図である。
法の第二の方法により製造した変形前の部分断面図であ
る。
法の第二の方法により製造した電子レンジ対応紙カップ
の一実施例を示す断面図である。
法の第三の方法により製造した変形前の部分断面図であ
る。
法の第三の方法により製造した電子レンジ対応紙カップ
の一実施例を示す断面図である。
法により製造する電子レンジ対応紙カップの胴部材のブ
ランクおよび底部材のブランクを示す展開図である。
法の紙カップ成形機で成形する工程を示す図である。
方法の底部材を変形する方法を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 胴部材を筒状に巻き回して胴部を形成
し、 該胴部の上端側を折り曲げてトップカール部を形成する
とともに、 底部材の外周縁部を折り曲げて形成された屈曲部の先端
が、前記胴部の下端側に向くように配置して、前記胴部
の下端部を折り返した折り返し部と前記胴部とで前記屈
曲部を挟み込み、前記胴部材と前記底部材とを互いに接
合して紙カップを成形する紙カップ成形工程と、 前記紙カップの前記底部材の内面側を押圧して下方に凹
状の底面部を形成する底面部成形工程とを備えたことを
特徴とする電子レンジ対応紙カップの製造方法。 - 【請求項2】 前記紙カップ成形工程において、前記折
り返し部の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4
分の3以下としたことを特徴とする請求項1に記載の電
子レンジ対応紙カップの製造方法。 - 【請求項3】 前記紙カップ成形工程において、前記胴
部と前記屈曲部を接着する幅を前記屈曲部の先端から2
mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以下とした
ことを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ対応紙カ
ップの製造方法。 - 【請求項4】 胴部材を筒状に巻き回して胴部を形成
し、 該胴部の上端側を折り曲げてトップカール部を形成する
とともに、 底部材の外周縁部を折り曲げて形成された屈曲部の先端
が、前記胴部の下端側に向くように配置して、前記胴部
の下端部を折り返した折り返し部と前記胴部とで前記屈
曲部を挟み込み、前記胴部材と前記底部材とを互いに接
合した紙カップの前記底部材の底面部を内面側を下方に
凹状に形成したことを特徴とする電子レンジ対応紙カッ
プ。 - 【請求項5】 前記紙カップにおいて、前記折り返し部
の幅を2mm以上、かつ、前記屈曲部の幅の4分の3以
下としたことを特徴とする請求項4に記載の電子レンジ
対応紙カップ。 - 【請求項6】 前記紙カップにおいて、前記屈曲部と前
記胴部および前記折り返し部とを接着する接合部の幅を
前記屈曲部の先端から2mm以上、かつ、前記屈曲部の
幅の4分の3以下としたことを特徴とする請求項4に記
載の電子レンジ対応紙カップ。
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