JPH1111542A - 電子レンジ用紙カップ - Google Patents
電子レンジ用紙カップInfo
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- JPH1111542A JPH1111542A JP9179099A JP17909997A JPH1111542A JP H1111542 A JPH1111542 A JP H1111542A JP 9179099 A JP9179099 A JP 9179099A JP 17909997 A JP17909997 A JP 17909997A JP H1111542 A JPH1111542 A JP H1111542A
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- aluminum
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、紙カップの中に、飲料や即席食品な
どの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、焦
げを発生させることのない電子レンジ用紙カップを提供
することを目的とする。 【構成】胴部材と底部材とからなり、糸じり部を有する
紙カップであって、前記糸じり部の内面部あるいは外面
部に少なくともアルミニウム層を有するテープを貼着し
たことを特徴とする電子レンジ用紙カップである。ま
た、別の形態として、前記胴部材に少なくともアルミニ
ウム層と紙層とを有し、前記アルミニウム層が前記紙層
の表面側にある積層体を用いていることを特徴とする電
子レンジ用紙カップである。さらに、別の形態として、
前記糸じり部にアルミニウムなどの金属、あるいは表面
の少なくとも一部にアルミニウム層を有するプラスチッ
クからなるＵ字型の足台を嵌合してなることを特徴とす
る電子レンジ用紙カップである。
どの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、焦
げを発生させることのない電子レンジ用紙カップを提供
することを目的とする。 【構成】胴部材と底部材とからなり、糸じり部を有する
紙カップであって、前記糸じり部の内面部あるいは外面
部に少なくともアルミニウム層を有するテープを貼着し
たことを特徴とする電子レンジ用紙カップである。ま
た、別の形態として、前記胴部材に少なくともアルミニ
ウム層と紙層とを有し、前記アルミニウム層が前記紙層
の表面側にある積層体を用いていることを特徴とする電
子レンジ用紙カップである。さらに、別の形態として、
前記糸じり部にアルミニウムなどの金属、あるいは表面
の少なくとも一部にアルミニウム層を有するプラスチッ
クからなるＵ字型の足台を嵌合してなることを特徴とす
る電子レンジ用紙カップである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジで使用
する紙カップに関するものである。
する紙カップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、自動販売機などで熱い飲料
用、即席食品用などに紙カップが広く使用されている。
また、一般的ではないものの、飲料や惣菜などの入った
紙カップを直接電子レンジを利用し、加熱調理すること
も行なわれている。
用、即席食品用などに紙カップが広く使用されている。
また、一般的ではないものの、飲料や惣菜などの入った
紙カップを直接電子レンジを利用し、加熱調理すること
も行なわれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般形
状の紙カップに内容物を入れて電子レンジで加熱調理し
た場合、紙カップの底の糸じりの部分に焦げを生じる場
合があるという問題がある。その原因は、つぎのように
考えられる。紙の材料のパルプのセルロースは基本的に
は電子レンジのマイクロ波を吸収する。従って、紙の重
なる部分では、紙厚が増し発熱量が増す。一方、表面積
は変わらないため熱の放出量が同じで、発生した熱を蓄
積することになり、温度が上昇し、焦げを発生させる原
因となっている。ただし、内容物がある場合には、焦げ
が発生しにくくなる。それは、紙に発生し蓄積された熱
が内容物に奪われるためと考えられる。つまり、通常の
紙カップでは、図１に示すように、胴部材１を底部材２
をの接合部位として糸じり部４を持つ構造であるため、
この糸じり部４は、内容物に触れることななく、畜熱さ
れやすく、そのために一部に焦げが生じやすくなる。
状の紙カップに内容物を入れて電子レンジで加熱調理し
た場合、紙カップの底の糸じりの部分に焦げを生じる場
合があるという問題がある。その原因は、つぎのように
考えられる。紙の材料のパルプのセルロースは基本的に
は電子レンジのマイクロ波を吸収する。従って、紙の重
なる部分では、紙厚が増し発熱量が増す。一方、表面積
は変わらないため熱の放出量が同じで、発生した熱を蓄
積することになり、温度が上昇し、焦げを発生させる原
因となっている。ただし、内容物がある場合には、焦げ
が発生しにくくなる。それは、紙に発生し蓄積された熱
が内容物に奪われるためと考えられる。つまり、通常の
紙カップでは、図１に示すように、胴部材１を底部材２
をの接合部位として糸じり部４を持つ構造であるため、
この糸じり部４は、内容物に触れることななく、畜熱さ
れやすく、そのために一部に焦げが生じやすくなる。
【０００４】本発明は、紙カップの中に、飲料や即席食
品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時
に、焦げを発生させることのない電子レンジ用紙カップ
を提供する。
品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時
に、焦げを発生させることのない電子レンジ用紙カップ
を提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
すべく検討した結果、本発明の電子レンジ用紙カップ
は、胴部材と底部材とからなり、糸じり部を有する紙カ
ップであって、前記糸じり部の内面部あるいは外面部に
少なくともアルミニウム層を有するテープを貼着したこ
とを特徴とする電子レンジ用紙カップである。また、別
の形態として、前記胴部材に少なくともアルミニウム層
と紙層とを有し、前記アルミニウム層が前記紙層の表面
側にある積層体を用いていることを特徴とする電子レン
ジ用紙カップである。さらに、別の形態として、前記糸
じり部にアルミニウムなどの金属、あるいは表面の少な
くとも一部にアルミニウム層を有するプラスチックから
なるＵ字型の足台を嵌合してなることを特徴とする電子
レンジ用紙カップである。
すべく検討した結果、本発明の電子レンジ用紙カップ
は、胴部材と底部材とからなり、糸じり部を有する紙カ
ップであって、前記糸じり部の内面部あるいは外面部に
少なくともアルミニウム層を有するテープを貼着したこ
とを特徴とする電子レンジ用紙カップである。また、別
の形態として、前記胴部材に少なくともアルミニウム層
と紙層とを有し、前記アルミニウム層が前記紙層の表面
側にある積層体を用いていることを特徴とする電子レン
ジ用紙カップである。さらに、別の形態として、前記糸
じり部にアルミニウムなどの金属、あるいは表面の少な
くとも一部にアルミニウム層を有するプラスチックから
なるＵ字型の足台を嵌合してなることを特徴とする電子
レンジ用紙カップである。
【０００６】本発明によれば、紙カップの中に、飲料や
即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理し
た時に、焦げを発生させることのない電子レンジ用紙カ
ップを得ることができる。
即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理し
た時に、焦げを発生させることのない電子レンジ用紙カ
ップを得ることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明について、さらに詳しく説明する。図１は、一般的
紙カップを示す一部切り欠けの断面図である。図２は、
本発明による電子レンジ用紙カップの第一の形態の一実
施例を示す一部切り欠けの断面図である。図３は、第二
の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。図
４は、第一の形態および第二の形態において、不充分な
形状を示す一部切り欠け断面図である。図５は、第三の
形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。図６
は、第四の形態および第五の形態の一実施例を示す一部
切り欠け断面図である。
発明について、さらに詳しく説明する。図１は、一般的
紙カップを示す一部切り欠けの断面図である。図２は、
本発明による電子レンジ用紙カップの第一の形態の一実
施例を示す一部切り欠けの断面図である。図３は、第二
の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。図
４は、第一の形態および第二の形態において、不充分な
形状を示す一部切り欠け断面図である。図５は、第三の
形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。図６
は、第四の形態および第五の形態の一実施例を示す一部
切り欠け断面図である。
【０００８】一般的な紙カップは、図１に示すように、
底部材２の外周辺部を下方へ屈曲し、その屈曲部５を挟
んで胴部材１の下端部を内側に折り込み、加熱圧着して
接合して形成されている。この底部材２の屈曲部５を挟
んで折り込んだ部分を糸じり部４と称し、底部を上げ底
にしている。この糸じり部４の一部が、電子レンジ内で
畜熱し、焦げとなる。
底部材２の外周辺部を下方へ屈曲し、その屈曲部５を挟
んで胴部材１の下端部を内側に折り込み、加熱圧着して
接合して形成されている。この底部材２の屈曲部５を挟
んで折り込んだ部分を糸じり部４と称し、底部を上げ底
にしている。この糸じり部４の一部が、電子レンジ内で
畜熱し、焦げとなる。
【０００９】本発明の電子レンジ用紙カップの第一の形
態は、紙カップ本体の一部に他の部材を貼着した形状
で、図２に示すように、糸じり部４の内面部６にアルミ
テープ８を貼着した形状である。また、第二の形態は、
図３に示すように、糸じり部４の外面部７にアルミテー
プ８を貼着した形状である。
態は、紙カップ本体の一部に他の部材を貼着した形状
で、図２に示すように、糸じり部４の内面部６にアルミ
テープ８を貼着した形状である。また、第二の形態は、
図３に示すように、糸じり部４の外面部７にアルミテー
プ８を貼着した形状である。
【００１０】両形態での紙カップ本体は、一般的な糸じ
り部４を有する形状のものであり、使用する材料の構成
は、紙を主強度材とし、最内層に熱可塑性樹脂を有する
ことを基本としている。例えば、紙層／ポリエチレン樹
脂層、ポリエチレン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂
層、発泡ポリエチレン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂
層、ポリプロピレン／紙／ポリプロピレン、紙／ポリエ
チレン／アルミニウム／ポリエチレン樹脂層、ポリエチ
レン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂層／アルミニウム
層／ポリエチレン樹脂層などが挙げられる。主強度材と
なる紙としては、紙カップ成形適性の良いカップ原紙を
使用することが好ましい。坪量は、とくに限定されない
が、紙カップ成形適性上、１５０〜３００ｇ／ｍ2 の範
囲がより好ましい。
り部４を有する形状のものであり、使用する材料の構成
は、紙を主強度材とし、最内層に熱可塑性樹脂を有する
ことを基本としている。例えば、紙層／ポリエチレン樹
脂層、ポリエチレン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂
層、発泡ポリエチレン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂
層、ポリプロピレン／紙／ポリプロピレン、紙／ポリエ
チレン／アルミニウム／ポリエチレン樹脂層、ポリエチ
レン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂層／アルミニウム
層／ポリエチレン樹脂層などが挙げられる。主強度材と
なる紙としては、紙カップ成形適性の良いカップ原紙を
使用することが好ましい。坪量は、とくに限定されない
が、紙カップ成形適性上、１５０〜３００ｇ／ｍ2 の範
囲がより好ましい。
【００１１】最内層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物
の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、ま
た、熱シールにより胴部の貼り合わせ、そして胴部と底
部の接着を可能にする機能を持っている必要がある。具
体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、エチレン・酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
厚さとしては、１５〜６０μｍの範囲が好ましい。これ
らの熱可塑性樹脂は、押し出し加工あるいはラミネート
加工によって、最内層に形成される。
の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、ま
た、熱シールにより胴部の貼り合わせ、そして胴部と底
部の接着を可能にする機能を持っている必要がある。具
体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、エチレン・酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
厚さとしては、１５〜６０μｍの範囲が好ましい。これ
らの熱可塑性樹脂は、押し出し加工あるいはラミネート
加工によって、最内層に形成される。
【００１２】本発明の電子レンジ用紙カップの第一の形
態および第二の形態に用いられるアルミテープ８は、少
なくとも１層にアルミニウム層を含んでいる。このアル
ミニウム層の厚さは５μｍ以上が必要である。また、最
内層は、紙カップ本体の糸じり部４の内面部６あるいは
外面部７と貼着するために粘着剤層あるいはポリエチレ
ン樹脂などの熱シール性のある樹脂層にする。アルミテ
ープの構成は、例えば、延伸ポリプロピレン層／アルミ
ニウム層／ポリエチレン層、ポリエチレンテレフタレー
ト層／アルミニウム層／粘着剤層などがある。
態および第二の形態に用いられるアルミテープ８は、少
なくとも１層にアルミニウム層を含んでいる。このアル
ミニウム層の厚さは５μｍ以上が必要である。また、最
内層は、紙カップ本体の糸じり部４の内面部６あるいは
外面部７と貼着するために粘着剤層あるいはポリエチレ
ン樹脂などの熱シール性のある樹脂層にする。アルミテ
ープの構成は、例えば、延伸ポリプロピレン層／アルミ
ニウム層／ポリエチレン層、ポリエチレンテレフタレー
ト層／アルミニウム層／粘着剤層などがある。
【００１３】両形態において、このアルミテープ８を糸
じり部４の一部が露出することなく糸じり部４の下端ま
で貼着する必要がある。図４に示すように、糸じり部４
の一部が露出して貼着された場合には、この露出した部
分に焦げが生じやすくなる。
じり部４の一部が露出することなく糸じり部４の下端ま
で貼着する必要がある。図４に示すように、糸じり部４
の一部が露出して貼着された場合には、この露出した部
分に焦げが生じやすくなる。
【００１４】実際に、アルミテープ８を第一の形態にお
いて紙カップ本体の糸じり部４の内面部６に、あるいは
第二形態において紙カップ本体の糸じり部４の外面部７
に貼着する方法は、紙カップ本体成形前のブランクの状
態かあるいは紙カップ成形後のいずれでもよく、定めら
れた紙カップ本体の糸じり部４の内面部６あるいは外面
部７の位置に、粘着剤層を持つアルミテープ８では圧着
して貼着する方法であり、ヒートシール層を持つアルミ
テープ８ではヒートシールにより貼着する方法である。
いて紙カップ本体の糸じり部４の内面部６に、あるいは
第二形態において紙カップ本体の糸じり部４の外面部７
に貼着する方法は、紙カップ本体成形前のブランクの状
態かあるいは紙カップ成形後のいずれでもよく、定めら
れた紙カップ本体の糸じり部４の内面部６あるいは外面
部７の位置に、粘着剤層を持つアルミテープ８では圧着
して貼着する方法であり、ヒートシール層を持つアルミ
テープ８ではヒートシールにより貼着する方法である。
【００１５】本発明の電子レンジ用紙カップの第三の形
態は、図５に示すように、紙カップ本体の胴部材１に少
なくともアルミニウム層９と紙層１０とを有し、アルミ
ニウム層９が紙層の表面側に設けてある積層体を使用し
た形態である。一般的に、紙カップ本体は前述のように
紙を主強度剤とし、最内層に熱可塑性樹脂層を有する構
成になっているが、この第三の形態の胴部材１の材料構
成では、アルミニウム層９を紙層１０の表面側に設け、
焦げが生じやすい糸じり部４においてアルミニウム層９
が紙層１０を完全に覆う形となっている。
態は、図５に示すように、紙カップ本体の胴部材１に少
なくともアルミニウム層９と紙層１０とを有し、アルミ
ニウム層９が紙層の表面側に設けてある積層体を使用し
た形態である。一般的に、紙カップ本体は前述のように
紙を主強度剤とし、最内層に熱可塑性樹脂層を有する構
成になっているが、この第三の形態の胴部材１の材料構
成では、アルミニウム層９を紙層１０の表面側に設け、
焦げが生じやすい糸じり部４においてアルミニウム層９
が紙層１０を完全に覆う形となっている。
【００１６】胴部材１に使用する積層体の構成は、例え
ば、ポリエチレン樹脂層／アルミニウム層／ポリエチレ
ン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹
脂層／アルミニウム層／ポリエチレン樹脂層／ポリエチ
レンテレフタレート樹脂層／ポリエチレン樹脂層／紙層
／ポリエチレン樹脂層などが挙げられる。
ば、ポリエチレン樹脂層／アルミニウム層／ポリエチレ
ン樹脂層／紙層／ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹
脂層／アルミニウム層／ポリエチレン樹脂層／ポリエチ
レンテレフタレート樹脂層／ポリエチレン樹脂層／紙層
／ポリエチレン樹脂層などが挙げられる。
【００１７】実際にこの形態の電子レンジ用紙カップを
製造する方法は、従来の紙カップを製造する方法と同一
の工程で行なうことができる。
製造する方法は、従来の紙カップを製造する方法と同一
の工程で行なうことができる。
【００１８】本発明の電子レンジ用紙カップの第四の形
態および第五の形態は、紙カップ本体の糸じり部４に足
台１１を嵌合した形態である。足台１１の形状は、図６
に示すように、糸じり部４の全体を挟むようなＵ字形、
Ｌ字形、Ｉ字形となっている。そして、少なくとも紙カ
ップ本体の糸じり部４の内面部６あるいは外面部７の一
方を完全に金属層で覆うことが必要である。
態および第五の形態は、紙カップ本体の糸じり部４に足
台１１を嵌合した形態である。足台１１の形状は、図６
に示すように、糸じり部４の全体を挟むようなＵ字形、
Ｌ字形、Ｉ字形となっている。そして、少なくとも紙カ
ップ本体の糸じり部４の内面部６あるいは外面部７の一
方を完全に金属層で覆うことが必要である。
【００１９】第四の形態では、足台１１の材料として
は、アルミニウム、鉄、銅などの金属を使用することが
できる。厚さは５μｍ以上あれば電子レンジのマイクロ
波を遮り焦げの発生を防ぐことができるが、足台として
の形状を保ためには１ｍｍ以上が好ましい。
は、アルミニウム、鉄、銅などの金属を使用することが
できる。厚さは５μｍ以上あれば電子レンジのマイクロ
波を遮り焦げの発生を防ぐことができるが、足台として
の形状を保ためには１ｍｍ以上が好ましい。
【００２０】第五の形態ではアルミニウム層を少なくと
も一部に有するプラスチックを使用する。プラスチック
としては、ポリプロピレン樹脂、高密度ポリエチレン樹
脂、ポリスチレン樹脂などを使用することができる。製
造は、インジェクション成形で行なうことができる。ア
ルミニウム層９を設ける方法としては、成型後の足台１
１に第二の形態と同様のアルミテープ８を貼着する方法
と、アルミテープ８をあらかじめ成形型の中に挿入し、
一体成形して設ける方法とがある。
も一部に有するプラスチックを使用する。プラスチック
としては、ポリプロピレン樹脂、高密度ポリエチレン樹
脂、ポリスチレン樹脂などを使用することができる。製
造は、インジェクション成形で行なうことができる。ア
ルミニウム層９を設ける方法としては、成型後の足台１
１に第二の形態と同様のアルミテープ８を貼着する方法
と、アルミテープ８をあらかじめ成形型の中に挿入し、
一体成形して設ける方法とがある。
【００２１】この第四の形態あるいは第五の形態では、
紙カップ本体と足台１１との嵌合、脱着が可能であり、
同形の紙カップ本体に対して何回でも使用しることがで
きる。
紙カップ本体と足台１１との嵌合、脱着が可能であり、
同形の紙カップ本体に対して何回でも使用しることがで
きる。
【００２２】
【実施例】次に、本発明について実施例をあげて、さら
に具体的に説明する。 〔実施例１〕胴部材１の材料として、表面からカップ原
紙２８０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成
の材料を使用し、底部材２の材料として、表面からポリ
エチレン樹脂層２０μｍ／カップ原紙２２０ｇ／ｍ2 の
構成の材料を使用し、まず、一般的な紙カップと同様の
製造工程で紙カップ本体を作成した。つぎに、材料構成
が表面から延伸ポリプロピレン樹脂層２５μｍ／ポリエ
チレン樹脂層１５μｍ／アルミニウム層７μｍ／ポリエ
チレン樹脂層３０μｍのアルミテープを紙カップ本体の
糸じり部４の内面部６全体にヒートシールで貼着し、第
一の形態の電子レンジ用紙カップＡを作成した。
に具体的に説明する。 〔実施例１〕胴部材１の材料として、表面からカップ原
紙２８０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成
の材料を使用し、底部材２の材料として、表面からポリ
エチレン樹脂層２０μｍ／カップ原紙２２０ｇ／ｍ2 の
構成の材料を使用し、まず、一般的な紙カップと同様の
製造工程で紙カップ本体を作成した。つぎに、材料構成
が表面から延伸ポリプロピレン樹脂層２５μｍ／ポリエ
チレン樹脂層１５μｍ／アルミニウム層７μｍ／ポリエ
チレン樹脂層３０μｍのアルミテープを紙カップ本体の
糸じり部４の内面部６全体にヒートシールで貼着し、第
一の形態の電子レンジ用紙カップＡを作成した。
【００２３】〔実施例２〕胴部材の材料として、表面か
らカップ原紙２８０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２５
μｍの構成の材料を使用し、底部材の材料として、表面
からカップ原紙２２０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２
５μｍの構成の材料を使用し、実施例１と同様にして紙
カップの本体を作成した。つぎに、材料構成が表面から
延伸ポリプロピレン樹脂層２５μｍ／ポリエチレン樹脂
層１５μｍ／アルミニウム層７μｍ／ポリエチレン樹脂
層３０μｍのアルミテープを紙カップ本体の糸じり部４
の外面部７全体にヒートシールで貼着し、第二の形態の
電子レンジ用紙カップＢを作成した。
らカップ原紙２８０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２５
μｍの構成の材料を使用し、底部材の材料として、表面
からカップ原紙２２０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２
５μｍの構成の材料を使用し、実施例１と同様にして紙
カップの本体を作成した。つぎに、材料構成が表面から
延伸ポリプロピレン樹脂層２５μｍ／ポリエチレン樹脂
層１５μｍ／アルミニウム層７μｍ／ポリエチレン樹脂
層３０μｍのアルミテープを紙カップ本体の糸じり部４
の外面部７全体にヒートシールで貼着し、第二の形態の
電子レンジ用紙カップＢを作成した。
【００２４】〔実施例３〕胴部材１の材料として、表面
からポリエチレン樹脂層２０μｍ／アルミニウム層７μ
ｍ／ポリエチレン樹脂層２０μｍ／カップ原紙２８０ｇ
／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料を使
用し、底部材２の材料として、表面からカップ原紙２２
０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料
を使用し、一般的な紙カップと同様の製造工程で第三の
形態の電子レンジ用紙カップＣを作成した。
からポリエチレン樹脂層２０μｍ／アルミニウム層７μ
ｍ／ポリエチレン樹脂層２０μｍ／カップ原紙２８０ｇ
／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料を使
用し、底部材２の材料として、表面からカップ原紙２２
０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料
を使用し、一般的な紙カップと同様の製造工程で第三の
形態の電子レンジ用紙カップＣを作成した。
【００２５】〔実施例４〕実施例１と同様な材料および
工程で紙カップ本体を作成した。一方、紙カップ本体の
糸じり部４に嵌合可能な寸法でＵ字形の足台１１を厚さ
１ｍｍのアルミニウムで作成した。紙カップ本体の糸じ
り部４を完全に覆うように足台１１を嵌合し第四の形態
の電子レンジ用紙カップＤを作成した。
工程で紙カップ本体を作成した。一方、紙カップ本体の
糸じり部４に嵌合可能な寸法でＵ字形の足台１１を厚さ
１ｍｍのアルミニウムで作成した。紙カップ本体の糸じ
り部４を完全に覆うように足台１１を嵌合し第四の形態
の電子レンジ用紙カップＤを作成した。
【００２６】〔実施例５〕実施例１と同様な材料および
工程で紙カップ本体を作成した。一方、紙カップ本体の
糸じり部４に嵌合可能な寸法でＵ字形の足台１１をプラ
スチックの成形で作成した。成形では、構成が延伸ポリ
プロピレン樹脂／アルミニウム層／無延伸ポリプロピレ
ン樹脂からなるアルミテープをあらかじめ成形型に挿入
し一体成形で行なった。アルミニウム層が紙カップ本体
の糸じり部４の外面部を完全に覆うように足台１１を嵌
合し第五の形態の電子レンジ用紙カップＥを作成した。
工程で紙カップ本体を作成した。一方、紙カップ本体の
糸じり部４に嵌合可能な寸法でＵ字形の足台１１をプラ
スチックの成形で作成した。成形では、構成が延伸ポリ
プロピレン樹脂／アルミニウム層／無延伸ポリプロピレ
ン樹脂からなるアルミテープをあらかじめ成形型に挿入
し一体成形で行なった。アルミニウム層が紙カップ本体
の糸じり部４の外面部を完全に覆うように足台１１を嵌
合し第五の形態の電子レンジ用紙カップＥを作成した。
【００２７】〔比較例１〕実施例１と同様な材料および
工程で紙カップ本体を作成し、比較例１の紙カップＦと
した。
工程で紙カップ本体を作成し、比較例１の紙カップＦと
した。
【００２８】〔比較例２〕胴部材１の材料として、表面
からポリエチレン樹脂層２０μｍ／カップ原紙２８０ｇ
／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍ／アルミニウム層
７μｍ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料を使
用し、底部材２の材料として、表面からカップ原紙２２
０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料
を使用し、一般的な紙カップと同様の製造工程で比較例
２の紙カップＧを作成した。
からポリエチレン樹脂層２０μｍ／カップ原紙２８０ｇ
／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍ／アルミニウム層
７μｍ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料を使
用し、底部材２の材料として、表面からカップ原紙２２
０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２０μｍの構成の材料
を使用し、一般的な紙カップと同様の製造工程で比較例
２の紙カップＧを作成した。
【００２９】同じ内寸法で、同じ容量の実施例１、２、
３、４および５、そして比較例１および２の紙カップに
水４５０ｍｌを入れ、電子レンジ（ＮＥＣ社製、電子レ
ンジＭＣ−Ｅ２家庭用高周波出力：５００Ｗ）にて１０
分間加熱調理を行なった。その結果、実施例１、２、
３、４および５においては、紙カップのどの部分にも焦
げの発生は見られなかった。一方、比較例１においては
糸じり部に焦げが発生し、比較例２においては糸じり部
の底部に焦げが発生した。
３、４および５、そして比較例１および２の紙カップに
水４５０ｍｌを入れ、電子レンジ（ＮＥＣ社製、電子レ
ンジＭＣ−Ｅ２家庭用高周波出力：５００Ｗ）にて１０
分間加熱調理を行なった。その結果、実施例１、２、
３、４および５においては、紙カップのどの部分にも焦
げの発生は見られなかった。一方、比較例１においては
糸じり部に焦げが発生し、比較例２においては糸じり部
の底部に焦げが発生した。
【００３０】
【発明の効果】本発明によれば、紙カップの中に、飲料
や食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した
時に、特に焦げが発生し易い糸じり部において、アルミ
ニウム層が電子レンジのマイクロ波を遮り、焦げを発生
させることのない電子レンジ用紙カップを得ることがで
きる。
や食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した
時に、特に焦げが発生し易い糸じり部において、アルミ
ニウム層が電子レンジのマイクロ波を遮り、焦げを発生
させることのない電子レンジ用紙カップを得ることがで
きる。
【図１】従来の紙カップを示す一部切り欠け断面図であ
る。
る。
【図２】本発明による電子レンジ用紙カップの第一の形
態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。
態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。
【図３】本発明による電子レンジ用紙カップの第二の形
態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。
態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。
【図４】本発明による電子レンジ用紙カップの第一の形
態および第二の形態において、不充分な形状を示す一部
切り欠け断面図である。
態および第二の形態において、不充分な形状を示す一部
切り欠け断面図である。
【図５】本発明による電子レンジ用紙カップの第三の形
態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。
態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。
【図６】本発明による電子レンジ用紙カップの第四の形
態および第五の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面
図である。
態および第五の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面
図である。
Ａ 電子レンジ用紙カップ（第一の形態） Ｂ 電子レンジ用紙カップ（第二の形態） Ｃ 電子レンジ用紙カップ（第三の形態） Ｄ 電子レンジ用紙カップ（第四の形態） Ｅ 電子レンジ用紙カップ（第五の形態） Ｆ 一般紙カップ １ 胴部材 ２ 底部材 ３ カール部 ４ 糸じり部 ５ 屈曲部（底部材） ６ 内面部（糸じり部） ７ 外面部（糸じり部） ８ アルミテープ ９ アルミニウム層 １０ 紙層 １１ 足台
Claims (5)
- 【請求項１】 胴部材と底部材とからなり、糸じり部を
有する紙カップであって、前記糸じり部の内面部に少な
くともアルミニウム層を有するテープを貼着したことを
特徴とする電子レンジ用紙カップ。 - 【請求項２】 胴部材と底部材とからなり、糸じり部を
有する紙カップであって、前記糸じり部の外面部に少な
くともアルミニウム層を有するテープを貼着したことを
特徴とする電子レンジ用紙カップ。 - 【請求項３】 胴部材と底部材とからなり、糸じり部を
有する紙カップであって、前記胴部材に少なくともアル
ミニウム層と紙層とを有し、前記アルミニウム層が前記
紙層の表面側にある積層体を用いていることを特徴とす
る電子レンジ用紙カップ。 - 【請求項４】 胴部材と底部材とからなり、糸じり部を
有する紙カップであって、前記糸じり部にアルミニウム
などの金属からなる足台を嵌合してなることを特徴とす
る電子レンジ用紙カップ。 - 【請求項５】 胴部材と底部材とからなり、糸じり部を
有する紙カップであって、前記糸じり部に表面の少なく
とも一部にアルミニウム層を有するプラスチックからな
る足台を嵌合してなることを特徴とする電子レンジ用紙
カップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9179099A JPH1111542A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 電子レンジ用紙カップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9179099A JPH1111542A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 電子レンジ用紙カップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1111542A true JPH1111542A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16060027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9179099A Withdrawn JPH1111542A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 電子レンジ用紙カップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1111542A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002047523A1 (fr) * | 2000-12-14 | 2002-06-20 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Gobelet en papier compatible avec les fours a micro-ondes et son procede de fabrication |
| JP2002178421A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子レンジ対応紙カップの製造方法 |
| JP2002193236A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子レンジ対応紙カップ |
| JP2002211533A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 断熱電子レンジ対応紙カップ |
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| JP2008094469A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | House Foods Corp | 電子レンジ調理用容器 |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP9179099A patent/JPH1111542A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |