JP2001145563A

JP2001145563A - 電子レンジ用断熱紙カップ

Info

Publication number: JP2001145563A
Application number: JP33043999A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Endo; 憲一遠藤; Tatsuya Nozaki; 達也野崎; Kazuki Yamada; 一樹山田
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1999-11-19
Filing date: 1999-11-19
Publication date: 2001-05-29

Abstract

(57)【要約】【課題】断熱紙カップの中に、飲料や即席食品などの内
容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、糸じり部
をはじめ断熱紙カップに焦げを発生することのない電子
レンジ用断熱紙カップを提供する。【解決手段】本発明は、胴部材と底部材とからなる、糸
じり部を有する紙カップ本体と、該紙カップ本体の外周
に少なくとも点状のエンボスが形成されたエンボス紙あ
るいはコルゲート加工紙から構成されている保護カバー
とを備えた断熱紙カップであって、保護カバーの表面の
少なくとも糸じり部を遮蔽する領域、または保護カバー
の裏面の少なくとも糸じり部を遮蔽する領域、または保
護カバーの表面の少なくとも糸じり部を遮蔽する領域か
ら紙カップ本体の糸じり部の底部に渡った部分、または
保護カバーの表面の少なくとも糸じり部を遮蔽する領域
から紙カップ本体の糸じり部の底部および内面部に渡っ
て少なくとも金属層を有する金属テープを貼着したこと
を特徴とする電子レンジ用断熱紙カップである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジで使用
する断熱紙カップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、自動販売機などで熱い飲料
用、即席食品用などに紙カップが広く使用されている。
また、一般的ではないものの、飲料や惣菜などの入った
紙カップを直接電子レンジを利用し、加熱調理すること
も行なわれている。さらに、紙カップの外周に保護カバ
ーを設けて断熱性を付与した断熱紙カップも広く使用さ
れ、直接電子レンジで加熱調理することができる容器で
あることが要望されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般形
状の紙カップに内容物を入れて電子レンジで加熱調理し
た場合、紙カップの底の糸じりの部分に焦げを生じる場
合があるという問題がある。その原因は、つぎのように
考えられる。紙の材料のパルプのセルロースは基本的に
は電子レンジのマイクロ波を吸収する。従って、紙の重
なる部分では、紙厚が増し発熱量が増す。一方、表面積
は変わらないため熱の放出量が同じで、発生した熱を蓄
積することになり、温度が上昇し、焦げを発生させる原
因となっている。ただし、内容物がある場合には、焦げ
が発生しにくくなる。それは、紙に発生し蓄積された熱
が内容物に奪われるためと考えられる。つまり、通常の
紙カップでは、この糸じり部は、内容物に触れることな
なく、畜熱されやすく、そのために一部に焦げが生じや
すくなる。外周に保護カバーを設けた断熱紙カップでも
同様に、紙カップの糸じり部に焦げが生じやすくなって
いる。

【０００４】本発明は、断熱紙カップの中に、飲料や即
席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した
時に、糸じり部をはじめ断熱紙カップに焦げを発生する
ことのない電子レンジ用断熱紙カップを提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
すべく検討した結果、本発明の電子レンジ用断熱紙カッ
プは、胴部材と底部材とからなる、糸じり部を有する紙
カップ本体と、該紙カップ本体の外周に保護カバーとを
備えた断熱紙カップであって、前記保護カバーの表面の
少なくとも前記糸じり部を遮蔽する領域、または前記保
護カバーの裏面の少なくとも前記糸じり部を遮蔽する領
域、または前記保護カバーの表面の少なくとも前記糸じ
り部を遮蔽する領域から前記紙カップ本体の糸じり部の
底部に渡った部分、または前記保護カバーの表面の少な
くとも前記糸じり部を遮蔽する領域から前記紙カップ本
体の糸じり部の底部および内面部に渡って少なくとも金
属層を有する金属テープを貼着したことを特徴とする電
子レンジ用断熱紙カップである。

【０００６】また、前記保護カバーが、少なくとも点状
のエンボスが形成されたエンボス紙から構成されている
ことを特徴とし、具体的には、外側からライナー紙、エ
ンボス紙の構成、または外側からライナー紙、薄紙、エ
ンボス紙の構成、または外側からライナー紙、薄紙、エ
ンボス紙、薄紙の構成からなることを特徴とする。

【０００７】あるいは、前記保護カバーが、少なくとも
コルゲート加工紙から構成されていることを特徴とし、
具体的には、外側からライナー紙、コルゲート加工紙の
構成、または外側からライナー紙、薄紙、コルゲート加
工紙の構成、または外側からライナー紙、薄紙、コルゲ
ート加工紙、薄紙の構成からなることを特徴とする。

【０００８】本発明によれば、紙カップの中に、飲料や
即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理し
た時に、焦げを発生することのない電子レンジ用断熱紙
カップを得ることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明について、さらに詳しく説明する。

【００１０】本発明の構成要素の一つである紙カップ本
体１は、一般の紙カップを製造する方法と同一の工程で
行なうことができ、図１に示すように、底部材５の外周
辺部を下方へ屈曲し、その屈曲部５ａを挟んで胴部材４
の下端部を内側に折り込み、加熱圧着して接合して形成
されている。この底部材５の屈曲部５ａを挟んで折り込
んだ部分を内面部７ａ、外面部７ｂ、底部７ｃで構成さ
れる糸じり部７と称し、紙カップ本体１を上げ底に形成
している。この糸じり部７の一部が、電子レンジ内で畜
熱し、焦げとなる。

【００１１】また、図２−ａには、上記の紙カップ本体
１に断熱性を付与した断熱紙カップの例を示している。
断熱紙カップ３は、紙カップ本体１の外周に保護カバー
２が巻き付けられて固定された形状である。この保護カ
バー２は、点状のエンボスが形成されたエンボス紙２ａ
またはコルゲート加工紙２ａ′を主構成要素としてい
る。本図はエンボス紙２ａを用いた例を示している。エ
ンボス紙２ａ単独あるいはコルゲート加工紙２ａ′単独
でもよいが、表面にライナー紙２ｂを貼合した構成とし
ている。このライナー紙２ｂを設けることにより、表面
に美麗な印刷などを施すことができ、外観上好ましい。
また、図２−ｂに示すように、ライナー紙２ｂとエンボ
ス紙２ａあるいはコルゲート加工紙２ａ′の間に薄紙２
ｃを設けてもよい。この薄紙を設けることにより、ライ
ナー紙２ｂの表面にエンボス紙２ａの凹凸形状が表出す
ることを防ぐことができる。さらに、図２−ｃに示すよ
うに、エンボス紙２ａあるいはコルゲート加工紙２ａ′
の内面に薄紙２ｄを設けてもよい。この薄紙２ｄを設け
ることにより、紙カップ本体１と保護カバー２との接着
を向上させることができる。

【００１２】本発明の電子レンジ用断熱紙カップの第一
の形態の一実施例である電子レンジ用断熱紙カップＡ
は、図３に示すように、保護カバー２の表面の糸じり部
７を遮蔽する領域に金属テープ８が貼着された形状であ
る。

【００１３】また、本発明の電子レンジ用断熱紙カップ
の第二の形態の一実施例である電子レンジ用断熱紙カッ
プＢは、図４に示すように、保護カバー２の裏面の糸じ
り部７を遮蔽する領域に金属テープ８が貼着された形状
である。

【００１４】また、本発明の電子レンジ用断熱紙カップ
の第三の形態の一実施例である電子レンジ用断熱紙カッ
プＣは、図５に示すように、保護カバー２の表面の糸じ
り部７を遮蔽する領域から紙カップ本体１の糸じり部７
の底部７ｃに渡って金属テープ８が貼着された形状であ
る。

【００１５】また、本発明の電子レンジ用断熱紙カップ
の第四の形態の一実施例である電子レンジ用断熱紙カッ
プＤは、図６に示すように、保護カバー２の表面の糸じ
り部７を遮蔽する領域から紙カップ本体１の糸じり部７
の底部７ｃおよび内面部７ａに渡って金属テープ８が貼
着された形状である。

【００１６】これらの形態での紙カップ本体１は、一般
的な糸じり部７を有する形状のものであり、使用する材
料の構成は、紙を主強度材とし、最内層に熱可塑性樹脂
を有することを基本としている。例えば、紙層／ポリエ
チレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層／紙層／ポリエチレ
ン樹脂層、発泡ポリエチレン樹脂層／紙層／ポリエチレ
ン樹脂層、ポリプロピレン層／紙層／ポリプロピレン
層、紙層／ポリエチレン樹脂層／アルミニウム層／ポリ
エチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層／紙層／ポリエチ
レン樹脂層／アルミニウム層／ポリエチレン樹脂層など
があげられる。主強度材となる紙としては、紙カップ成
形適性の良いカップ原紙を使用することが好ましい。坪
量は、とくに限定されないが、紙カップ成形適性上、１
５０〜３００ｇ／ｍ2 の範囲がより好ましい。

【００１７】最内層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物
の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、ま
た、熱シールにより胴部の貼り合わせ、そして胴部と底
部の接着を可能にする機能を持っている必要がある。具
体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエステル樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体などが
あげられる。厚さとしては、１５〜６０μｍの範囲が好
ましい。これらの熱可塑性樹脂は、押し出し加工あるい
はラミネート加工によって、最内層に形成される。

【００１８】保護カバー２の材料として、主構成要素で
あるエンボス紙２ａは、坪量５０〜１８０ｇ／ｍ２の範
囲のクラフト紙を使用することができる。エンボスの模
様、大きさ、深さなどの形状については、特に限定され
るものではない。また、ライナー紙２ｂは、坪量１８０
〜２７０ｇ／ｍ２の範囲の印刷適性のある板紙を使用す
ることができる。また、薄紙２ｃおよび薄紙２ｄは、坪
量２０〜１００ｇ／ｍ２の範囲の純白ロールを使用する
ことができる。また、コルゲート加工紙２ａ′の場合も
エンボス紙２ａと同様に、坪量５０〜１８０ｇ／ｍ２の
範囲のクラフト紙を使用することができる。コルゲート
加工の段の高さ、種類、形状については、特に限定する
ものではないが、Ｅフルート（段の高さ１．１〜１．４
ｍｍ）程度が好ましい。

【００１９】本発明の電子レンジ用断熱紙カップのこれ
らの形態で用いる金属テープ８は、少なくとも１層に金
属層を含んでいる。この金属層の材料としては、アルミ
ニウム、鉄、クロム、金、銀、白金、銅、亜鉛等の金属
箔を使用することができる。この金属層の厚さは５μｍ
以上であることが好ましい。一例として、金属層がアル
ミニウム箔の場合には、既製品として、７μｍ、９μ
ｍ、１５μｍ、５０μｍの厚さのアルミニウム箔がある
ので、これらの厚さのアルミニウム箔を用いることがで
きる。また、金属テープ８の最内層には、紙カップ本体
の糸じり部７の内面部７ａ、外面部７ｂあるいは底部７
ｃと貼着するために粘着剤層あるいはポリエチレン樹脂
などの熱シール性のあるヒートシール層を設ける。アル
ミニウム箔を使用した金属テープ８の構成は、例えば、
アルミニウム層／粘着剤層（またはヒートシール層）の
構成でよいが、アルミニウム箔にピンホールが発生する
ことを防止するためにアルミニウム箔の表面をラミネー
ト加工した構成としてもよく、例えば、延伸ポリプロピ
レン層／アルミニウム層／ポリエチレン層、ポリエチレ
ンテレフタレート層／アルミニウム層／粘着剤層などが
あげられる。

【００２０】これらの形態において、この金属テープ８
を、糸じり部７を遮蔽するように、保護カバー２の下部
に貼着する必要がある。つまり、本発明の電子レンジ用
断熱紙カップを電子レンジ内に置いた状態で、横方向か
らのマイクロ波９が糸じり部７を照射しないように遮蔽
することが重要である。図７に示すように、糸じり部７
の遮蔽が不十分な位置で貼着された場合には、糸じり部
７の部分に焦げが生じやすくなる。

【００２１】逆に、図８に示すように、金属テープ８が
糸じり部７を遮蔽する部分より広い範囲で保護カバー２
に貼着された場合には、特に問題はない。

【００２２】実際に、金属テープ８を貼着する方法とし
ては、粘着剤層を持つ金属テープ８では圧着して貼着
し、ヒートシール層を持つ金属テープ８ではヒートシー
ルにより貼着する。

【００２３】第一の形態においては、保護カバー２の外
面の一部に金属テープ８を貼着することから、保護カバ
ー２を紙カップ本体１に巻き付ける前のブランクの状
態、あるいは紙カップ本体１に巻き付けた後のいずれの
状態で貼着してもよく、紙カップ本体１の糸じり部７を
遮蔽するように定められた保護カバー２の外面の下部の
位置に金属テープ８を貼着する。

【００２４】第二の形態においては、保護カバー２の内
面の一部に金属テープ８を貼着することから、保護カバ
ー２を紙カップ本体１に巻き付ける前のブランクの状態
で貼着し、紙カップ本体１の糸じり部７を遮蔽するよう
に定められた保護カバー２の内面の下部の位置に金属テ
ープ８を貼着する。

【００２５】第三の形態および第四の形態においては、
紙カップ本体１の外周に保護カバー２を設けた断熱紙カ
ップ３を作成した後に、後加工で金属テープ８を貼着す
る。つまり、紙カップ本体１を成形し、保護カバー２を
作成し、紙カップ本体１に保護カバー２を巻き付けて固
定した後、保護カバー２の糸じり部７を遮蔽する領域か
ら紙カップ本体１の糸じり部７の底部７ｃに渡った位置
あるいは保護カバー２の糸じり部７を遮蔽する領域から
紙カップ本体１の糸じり部７の底部７ｃそして内面部７
ａに渡った位置に金属テープ８を貼着する。

【００２６】

【実施例】次に、本発明について実施例をあげて、さら
に具体的に説明する。

【００２７】〔実施例１〕胴部材４の材料として、外面
からカップ原紙２８０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂層２
５μｍの構成の材料を使用し、底部材５の材料として、
外面からカップ原紙２２０ｇ／ｍ2 ／ポリエチレン樹脂
層２０μｍの構成の材料を使用し、まず、一般的な紙カ
ップと同様の製造工程で紙カップ本体１を作成した。つ
ぎに、材料として、坪量が１２０ｇ／ｍ2 の白色の晒ク
ラフト紙にエンボス加工を施したエンボス紙と坪量が２
３０ｇ／ｍ2 のライナー紙を貼り合わせた構成からなる
保護カバー２を作成し、紙カップ本体１に巻き付けて接
着して固定した。つづいて、材料構成が外面から延伸ポ
リプロピレン樹脂層２５μｍ／ポリエチレン樹脂層１５
μｍ／アルミニウム層７μｍ／ポリエチレン樹脂層３０
μｍの金属テープ８を保護カバー２の外面の下部の紙カ
ップ本体１の糸じり部７を遮蔽する領域にヒートシール
で貼着し、第一の形態の電子レンジ用断熱紙カップＡを
作成した。

【００２８】〔実施例２〕実施例１と同一構成の材料を
使用し、実施例１と同様にして紙カップ本体１を作成し
た。つぎに、実施例１と同様にして保護カバー２を作成
し、実施例１と同一構成の金属テープ８を保護カバー２
の内面の下部の紙カップ本体１の糸じり部７を遮蔽する
領域に接着剤で接着した。つづいて、この保護カバー２
を紙カップ本体１に巻き付け接着して固定し、第二の形
態の電子レンジ用断熱紙カップＢを作成した。

【００２９】〔実施例３〕実施例１と同一構成の材料を
使用し、実施例１と同様にして紙カップ本体１を作成し
た。つぎに、実施例１と同様にして保護カバー２を作成
し、紙カップ本体１に巻き付け固定した。つづいて、実
施例１と同一構成の金属テープ８を保護カバー２の外面
の下部の紙カップ本体１の糸じり部７を遮蔽する領域か
ら紙カップ本体１の糸じり部７の底部７ｃに渡ってヒー
トシールで貼着し、第三の形態の電子レンジ用断熱紙カ
ップＣを作成した。

【００３０】〔実施例４〕実施例１と同一構成の材料を
使用し、実施例１と同様にして紙カップ本体１を作成し
た。つぎに、実施例１と同様にして保護カバー２を作成
し、紙カップ本体１に巻き付け固定した。つづいて、実
施例１と同一構成の金属テープ８を保護カバー２の外面
の下部の紙カップ本体１の糸じり部７を遮蔽する領域か
ら紙カップ本体１の糸じり部７の底部７ｃおよび内面部
７ａに渡ってヒートシールで貼着し、第四の形態の電子
レンジ用断熱紙カップＤを作成した。

【００３１】〔比較例１〕実施例１と同様な材料および
工程で紙カップ本体１と保護カバー２を作成し、保護カ
バー２を紙カップ本体１に巻き付け固定して比較例１の
断熱紙カップ３とした。

【００３２】同じ内寸法で、同じ容量（５００ｃｃ）の
実施例１、２、３および４の電子レンジ用断熱紙カッ
プ、そして比較例１の断熱紙カップに水２００ｃｃを入
れ、電子レンジ（ＮＥＣ社製、電子レンジＭＣ−Ｅ２家
庭用高周波出力：５００Ｗ）にて６分間加熱調理を行な
った。その結果、実施例１、２、３および４の電子レン
ジ用断熱紙カップにおいては、容器のどの部分にも焦げ
の発生は見られなかった。一方、比較例１の断熱紙カッ
プにおいては糸じり部に焦げが発生した。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、紙カップの中に、飲料
や食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した
時に、特に焦げが発生し易い糸じり部において、アルミ
ニウム層などの金属層が電子レンジのマイクロ波を遮
り、焦げを発生することのない電子レンジ用断熱紙カッ
プを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】紙カップ本体を示す一部切り欠け断面図であ
る。

【図２】断熱紙カップを示す一部切り欠け断面図であ
る。

【図３】本発明による電子レンジ用断熱紙カップの第一
の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。

【図４】本発明による電子レンジ用断熱紙カップの第二
の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。

【図５】本発明による電子レンジ用断熱紙カップの第三
の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。

【図６】本発明による電子レンジ用断熱紙カップの第四
の形態の一実施例を示す一部切り欠け断面図である。

【図７】本発明による電子レンジ用断熱紙カップにおい
て、不充分な場合の形状を示す一部切り欠け断面図であ
る。

【図８】本発明による電子レンジ用断熱紙カップにおい
て、充分な場合の形状を示す一部切り欠け断面図であ
る。

【符号の説明】

Ａ電子レンジ用断熱紙カップ（第一の形態）Ｂ電子レンジ用断熱紙カップ（第二の形態）Ｃ電子レンジ用断熱紙カップ（第三の形態）Ｄ電子レンジ用断熱紙カップ（第四の形態）１紙カップ本体２保護カバー２ａエンボス紙２ａ′コルゲート加工紙２ｂライナー紙２ｃ薄紙２ｄ薄紙３断熱紙カップ４胴部材５底部材５ａ屈曲部（底部材）６カール部（紙カップ本体）７糸じり部７ａ内面部（糸じり部）７ｂ外面部（糸じり部）７ｃ底部（糸じり部）８金属テープ９マイクロ波

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者山田一樹東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号大日本印刷株式会社内Ｆターム(参考） 4B055 AA10 BA57 BA80 CA04 CB02 CC45 DB15 FA02 FA03 FB02 FC07 FC20

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】胴部材と底部材とからなる、糸じり部を
有する紙カップ本体と、該紙カップ本体の外周に保護カ
バーとを備えた断熱紙カップであって、前記保護カバー
の表面の少なくとも前記糸じり部を遮蔽する領域に少な
くとも金属層を有する金属テープを貼着したことを特徴
とする電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項２】胴部材と底部材とからなる、糸じり部を
有する紙カップ本体と、該紙カップ本体の外周に保護カ
バーとを備えた断熱紙カップであって、前記保護カバー
の裏面の少なくとも前記糸じり部を遮蔽する領域に少な
くとも金属層を有する金属テープを貼着したことを特徴
とする電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項３】胴部材と底部材とからなる、糸じり部を
有する紙カップ本体と、該紙カップ本体の外周に保護カ
バーとを備えた断熱紙カップであって、前記保護カバー
の表面の少なくとも前記糸じり部を遮蔽する領域から前
記紙カップ本体の糸じり部の底部に渡って少なくとも金
属層を有する金属テープを貼着したことを特徴とする電
子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項４】胴部材と底部材とからなる、糸じり部を
有する紙カップ本体と、該紙カップ本体の外周に保護カ
バーとを備えた断熱紙カップであって、前記保護カバー
の表面の少なくとも前記糸じり部を遮蔽する領域から前
記紙カップ本体の糸じり部の底部および内面部に渡って
少なくとも金属層を有する金属テープを貼着したことを
特徴とする電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項５】前記保護カバーが、少なくとも点状のエ
ンボスが形成されたエンボス紙から構成されていること
を特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の電子レ
ンジ用断熱紙カップ。
【請求項６】前記保護カバーが、外側からライナー
紙、エンボス紙の構成からなることを特徴とする請求項
５に記載の電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項７】前記保護カバーが、外側からライナー
紙、薄紙、エンボス紙の構成からなることを特徴とする
請求項５に記載の電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項８】前記保護カバーが、外側からライナー
紙、薄紙、エンボス紙、薄紙の構成からなることを特徴
とする請求項５に記載の電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項９】前記保護カバーが、少なくともコルゲー
ト加工紙から構成されていることを特徴とする請求項１
乃至４のいずれかに記載の電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項１０】前記保護カバーが、外側からライナー
紙、コルゲート加工紙の構成からなることを特徴とする
請求項９に記載の電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項１１】前記保護カバーが、外側からライナー
紙、薄紙、コルゲート加工紙の構成からなることを特徴
とする請求項９に記載の電子レンジ用断熱紙カップ。
【請求項１２】前記保護カバーが、外側からライナー
紙、薄紙、コルゲート加工紙、薄紙の構成からなること
を特徴とする請求項９に記載の電子レンジ用断熱紙カッ
プ。